JP6368588B2 - フィードバック制御装置、電動パワーステアリング装置 - Google Patents

フィードバック制御装置、電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、フィードバック制御装置と、このフィードバック制御装置を用いた電動パワーステアリング装置とに関する。
近年、マイコン等を利用して構成される電子制御装置を用いた制御の自動化が進むにつれ、電子制御装置の安全性や信頼性に対する要求が高まってきている。たとえば、電子制御装置に異常が発生した際には、直ちに動作を停止することや、安全性を確保した上で可能な限り制御動作を継続することが求められている。
上記のような電子制御装置を用いた制御を行うものの例として、車両の電動パワーステアリング装置が知られている。近年の性能向上に伴い、電動パワーステアリング装置は重量の大きな大型車にも適用されているが、特に大型車では、電動パワーステアリング装置の動作を停止させてしまうと、人力での大きな操舵力が必要となる。そのため、故障発生時においても、安全性を確保した上で、電動パワーステアリング装置の動作を継続させることが必要である。
一方、近年のマイコンの集積度の向上に伴って、宇宙線等の外乱によるソフトエラーの発生率増加が懸念されている。ソフトエラーは、SEU(Single Event Upset)とも呼ばれており、マイコンの動作中に発生する一過性の障害(過渡フォールト)に分類されるものである。ソフトエラーが発生すると、マイコン内に記憶されているデータにビット反転が生じることで、異常なデータが生じてしまう。この場合、マイコンのメモリに記憶されているデータであれば、誤り訂正符号(ECC)により異常なデータの検出や訂正が可能である。しかし、マイコンのプロセッサ内のレジスタに記憶されているデータには、通常は誤り訂正符号が付加されていないため、ソフトエラーによりレジスタのデータ異常が生じることで、プロセッサの誤動作や暴走を引き起こす恐れがある。さらにこの場合、プロセッサの誤動作や暴走により、メモリに記憶されているデータが失われる恐れもある。その結果、安全に制御を継続するのが困難となる。
電子制御装置では、上記のようなソフトエラーによるデータ異常が発生した場合でも、安全に制御を継続することが好ましい。これに関して、下記特許文献1には、電流検出器で検出したモータ電流に基づいてフィードバック制御を行う電動パワーステアリング装置において、電流検出器が故障してフィードバック制御が不可能となった場合には、電流検出器で検出したモータ電流を使用しないフィードフォワード制御に切り替えてハンドル操舵のアシストを継続することが開示されている。
特開2006−44338号公報
特許文献1に記載されている技術では、フィードバック制御からフィードフォワード制御に切り替えたときに、目標値に対する制御誤差が大きくなりすぎてしまう。また、フィードフォワード制御に一旦切り替えた後は、フィードバック制御に戻すことができない。そのため、ソフトエラーのような一過性の障害に対処するためには適切でない。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解消するためになされたものである。本発明の主な目的は、ソフトエラーが発生した場合にも安全に制御動作を継続できるフィードバック制御装置および電動パワーステアリング装置を実現することにある。
本発明の一態様によるフィードバック制御装置は、目標値と出力値の差分に応じた入力値に基づいて前記出力値を制御するための制御値を決定するものであって、ソフトエラーが発生する前の第1の期間では、現在の入力値と過去の入力値とを用いた第1のフィードバック制御により前記制御値を決定し、前記ソフトエラーが発生した後の所定の第2の期間では、現在の入力値を用いて過去の入力値を用いない第2のフィードバック制御により前記制御値を決定し、前記第2の期間を経過した後の第3の期間では、前記第1のフィードバック制御を再開する。
本発明の他の一態様によるフィードバック制御装置は、目標値と出力値の差分に応じた入力値に基づいて前記出力値を制御するための制御値を決定するものであって、ソフトエラーが発生する前の第1の期間では、前記目標値と前記出力値との間の定常偏差が所定の第1の値であり、前記ソフトエラーが発生した後の所定の第2の期間では、前記目標値と前記出力値との間の定常偏差が前記第1の値よりも大きくなる。
本発明による電動パワーステアリング装置は、上記のフィードバック制御装置と、操舵機構に対するアシストトルクを発生するモータと、前記フィードバック制御装置で決定された制御値に基づいて前記モータを駆動させるインバータとを備える。
本発明によれば、ソフトエラーが発生した場合にも安全に制御動作を継続できるフィードバック制御装置および電動パワーステアリング装置を実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す図である。 制御システムのハードウェア構成の一例を示す図である。 第1の処理方法によるソフトエラー発生時の処理の例を示す図である。 第2の処理方法によるソフトエラー発生時の処理の例を示す図である。 第3の処理方法によるソフトエラー発生時の処理の例を示す図である。 第3の処理方法における比例ゲイン係数Kp、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdの変化の様子を示した図である。 第3の処理方法における積分器および微分器の内部データの変化の様子を示した図である。 制御目標値が矩形波状に変換する場合の制御システムの出力値の変化の様子を示す図である。 制御目標値がランプ入力状に変化する場合の制御システムの出力値の変化の様子を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の全体構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る制御器の制御ブロックを示す図である。 本発明の第3の実施形態における係数行列の変化の様子を示した図である。 本発明の第3の実施形態における積分器の内部データの変化の様子を示した図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す図である。図1(a)は、電動パワーステアリング装置の全体構成を示す図であり、図1(b)は、電動パワーステアリング装置における制御器202の制御ブロック図である。
図1(a)に示すように、電動パワーステアリング装置は、モータ2、インバータ100および制御システム200により構成される。モータ2は、電動パワーステアリング装置が搭載された車両に設けられている不図示の操舵機構に対するアシストトルクを発生するための三相交流モータであり、インバータ100によりその駆動が制御される。インバータ100は、制御システム200からモータ2のU相、V相、W相の各相に対して出力される目標デューティサイクルDuall、DvallおよびDwallに基づいて、不図示の各相のスイッチング素子をPWM制御によりそれぞれ駆動させる。これにより、モータ2に流れる各相の電流Iu、Iv、Iwが制御され、モータ2が駆動される。
制御システム200は、電流指令値演算部201、制御器202、2相3相変換部203、デューティ演算部204および3相2相変換部205を機能的に有する。
モータ2に流れる各相の電流Iu、Iv、Iwは、インバータ100とモータ2の間に接続された各相の交流出力線に設けられた電流センサ110により検出され、制御システム200に入力される。3相2相変換部205は、電流センサ110により検出された各相の電流Iu、Iv、Iwの値をd軸電流Idおよびq軸電流Iqに変換する。
電流指令値演算部201は、操舵機構に対する運転者の操舵量等に応じて外部から入力されるトルク指令に基づいて、d軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*を演算する。このd軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*から、3相2相変換部205で求められたd軸電流Idおよびq軸電流Iqをそれぞれ減算した値が、d軸誤差信号δIdおよびq軸誤差信号δIqとして、制御器202に入力される。すなわち、制御器202への入力値であるd軸誤差信号δId、q軸誤差信号δIqは、電動パワーステアリング装置の制御目標値であるトルク指令と、このトルク指令に対する出力値であるモータ2の出力トルクとの差分に応じて決定されるものである。
制御器202は、本発明の一実施形態に係るフィードバック制御装置として機能するものであり、入力値に応じたフィードバック制御を行う。具体的には、入力されたd軸誤差信号δId、q軸誤差信号δIqに基づいて、トルク指令に対するモータ2の出力トルクを制御するための制御値として、d軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqを決定する。このフィードバック制御については、後で図1(b)を参照して詳しく説明する。
2相3相変換部203は、モータ2に設けられた不図示の磁極位置センサから出力される磁極位置の情報に基づいて、制御器202で決定されたd軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqを、各相の電圧目標値Vu、Vv、Vwに変換する。
デューティ演算部204は、2相3相変換部203で求められた電圧目標値Vu、Vv、Vwに基づいて、各相の目標デューティサイクルDuall、Dvall、Dwallを演算し、インバータ100に出力する。
次に、図1(b)に示す制御器202の制御ブロック図について説明する。図1(b)に示すように、制御器202は、積分器2021と、微分器2022と、増幅器2023、2024および2025と、加算器2026との各制御ブロックを有している。
増幅器2023は、入力値として制御器202に入力されたd軸誤差信号δId、q軸誤差信号δIqの値に所定の比例ゲイン係数Kpをそれぞれ乗じ、その演算結果を加算器2026に出力する。
積分器2021は、制御器202に時系列的に入力されたd軸誤差信号δId、q軸誤差信号δIqの値をそれぞれ累積した結果を内部データとして保持することで、d軸誤差信号δIdおよびq軸誤差信号δIqの積分値を演算する。増幅器2024は、積分器2021で求められたd軸誤差信号δId、q軸誤差信号δIqの積分値に所定の積分ゲイン係数Kiをそれぞれ乗じ、その演算結果を加算器2026に出力する。
微分器2022は、制御器202に入力された現在のd軸誤差信号δId、q軸誤差信号δIqの値と、内部データとして保持している直前のd軸誤差信号δId、q軸誤差信号δIqの値との差分を求めることで、d軸誤差信号δIdおよびq軸誤差信号δIqの微分値を演算する。増幅器2025は、微分器2022で求められたd軸誤差信号δId、q軸誤差信号δIqの微分値に所定の微分ゲイン係数Kdをそれぞれ乗じ、その演算結果を加算器2026に出力する。
加算器2026は、上記の各演算値を合計した値に基づいて、制御値としてのd軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqを決定する。
なお、以上説明したような制御ブロック図により行われる制御器202のフィードバック制御は、PID制御と呼ばれるものである。以下では、制御器202が行うPID制御について、さらに詳しく説明する。
PID制御における入力値をu(t)、出力される制御値をy(t)と表すと、入力値u(t)と制御値y(t)との関係は、上記の比例ゲイン係数Kp、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdを用いて、以下の式(1)のように表される。なお、入力値u(t)は、制御偏差(出力値と目標値との偏差)を表している。
Figure 0006368588
上記の式(1)の右辺において、第一項の値は、現在の時刻tにおける入力値u(t)に応じて定まる。一方、積分ゲイン係数Kiと積分器2021による積分値の演算結果の積である第二項の値は、時刻0から現在の時刻tまでの入力値の蓄積結果に応じて定まる。すなわち、第二項の値は、過去の入力値の履歴から決定される履歴データであるといえる。また、微分ゲイン係数Kdと微分器2022による微分値の演算結果の積である第三項の値は、前回の入力値に対する今回の入力値u(t)の変化分に応じて定まる。すなわち、第三項の値についても、蓄積時間は短いものの、第二項の値と同様に、過去の入力値の履歴から決定される履歴データであるといえる。
以上説明したように、PID制御による制御値y(t)は、現在の入力値u(t)および過去の入力値の履歴データから求められる。すなわち、PID制御とは、現在の入力値と過去の入力値とを用いたフィードバック制御である。
次に、制御システム200のハードウェア構成について説明する。図2は、制御システム200のハードウェア構成の一例を示す図である。図1(a)において示した制御システム200の各構成は、たとえば図2に示すようなハードウェア構成により実現することができる。
図2に示す例では、制御システム200は、CPU210−1および210−2、比較器211、ECC回路212、メモリ213およびI/O装置214により構成される。CPU210−1および210−2は、メモリ213に記憶されているプログラムを実行することで、図1(a)の各制御ブロックに対応する制御処理をそれぞれ実現する。制御システム200では、こうして2つのCPUを並行に動作させることで、処理の冗長化を行っている。
比較器211は、CPU210−1の出力と、CPU210−2の出力とを比較することで、これらの処理結果における異常の有無を判断する。CPU210−1またはCPU210−2において、ハードウェア故障等の永続的な障害、またはソフトエラー等の過渡的な障害が発生した場合、CPU210−1とCPU210−2の間で出力が不一致となる。この場合、比較器211は、いずれか一方の処理結果に異常があると判断する。
比較器211により異常判断がなされた場合、CPU210−1および210−2は、所定のリセット処理をそれぞれ実行する。このリセット処理では、制御処理を再開する際に必要となる変数、たとえば各種ポインタ、セマフォ、カウンタ等のオペレーティングシステムが使用する変数やプログラムカウンタなどを回復して再設定すると共に、メモリ213に記憶されている各種の制御データを初期値にリセットする。この制御データには、図1(b)の積分器2021で求められるPID制御用の積分値や、微分器2022で求められるPID制御用の微分値が含まれる。なお、近年のプロセッサ動作速度の向上により、上記のような変数の再設定は、制御対象の時定数に比べて無視できる程度の短時間で行うことが可能である。
リセット処理が終了したら、CPU210−1および210−2は、制御処理を再開する。なお、ハードウェア故障等の永続的な障害により、制御処理を再開した後にも異常判断が継続するような場合は、制御システム200の運用を停止することが好ましい。これを判断するために、リセット処理を行った後にハードウェアの診断等を行ってもよい。
ECC回路212は、CPU210−1および210−2とメモリ213との間で入出力されるデータに誤り訂正符号(ECC)を付加し、この誤り訂正符号に基づいて、データに誤りがある場合は、その誤りを検出して訂正する。I/O装置214は、制御システム200と外部装置との間でデータ入出力を行う。
なお、以上説明した制御システム200のハードウェア構成は一例であり、他のハードウェア構成としてもよい。たとえば、3つ以上のCPUを用いて処理を冗長化してもよいし、冗長化をせずに1つのCPUのみを用いてもよい。図1(a)に示したような制御システム200を実現できるものであれば、どのようなハードウェア構成としてもよい。
次に、制御器202においてソフトエラーが発生した場合の処理について説明する。制御器202内のCPU210−1またはCPU210−2においてソフトエラーが発生した場合、前述のように比較器211により異常判断がなされ、これに応じて、CPU210−1およびCPU210−2においてリセット処理が行われる。その結果、図1(b)に示した制御ブロックにおいて、積分器2021および微分器2022の内容がリセットされてこれらの内部データが消去されるため、制御処理を再開した直後は、履歴データである積分値や微分値を用いたPID制御を実行できなくなる。
そこで、制御器202は、制御処理を再開してから所定の期間内では、現在の入力値を用いて過去の入力値を用いないフィードバック制御を行いつつ、このフィードバック制御での収束動作により、積分器2021および微分器2022の内部データをそれぞれ回復させる。具体的には、前述の式(1)において、第二項の積分ゲイン係数Kiおよび第三項の微分ゲイン係数Kdを0とすることで、現在の入力値に応じた第一項の値のみを用いたフィードバック制御であるP制御により制御値を求めるようにする。このとき、積分器2021および微分器2022に対しては、入力値であるd軸誤差信号δIdおよびq軸誤差信号δIqを入力し続けることで、これらの内部データを回復させるようにする。積分器2021および微分器2022の内部データを回復できたら、制御器202は、積分ゲイン係数Kiと微分ゲイン係数Kdをそれぞれ元の値に戻すことでPID制御を再開し、通常の制御動作に戻る。
以上説明したソフトエラー発生時の一連の処理について、図3〜5を参照してさらに詳しく説明する。図3は、第1の処理方法によるソフトエラー発生時の処理の例を示す図であり、図4は、第2の処理方法によるソフトエラー発生時の処理の例を示す図であり、図5は、第3の処理方法によるソフトエラー発生時の処理の例を示す図である。制御器202は、ソフトエラー発生時には、これらの図に示した処理方法のいずれかに従って処理を行うことができる。なお、図3〜5のいずれにおいても、時刻T0でソフトエラーが発生する以前は、制御器202は正常に動作しており、PID制御による制御動作を行っているものとする。
図3に示す第1の処理方法では、時刻T0においてソフトエラーが発生すると、制御器202は、前述のリセット処理を行った後の時刻T1以降での制御処理を、ソフトエラー発生前のPID制御から、履歴データを用いないフィードバック制御であるP制御に切り替える。その後、時刻T1から時刻T2の期間では、収束動作を行うことにより、PID制御に必要な積分器2021および微分器2022の内部データを回復させる。こうして積分器2021および微分器2022の内部データを回復できたら、制御器202は、時刻T2以降での制御処理をP制御からPID制御に切り替えて、ソフトエラー発生前の制御状態に戻る。
なお、微分器2022の内部データは、前述のように直前のd軸誤差信号δId、q軸誤差信号δIqの値であるため、少なくとも1回の制御周期(制御フレーム)を経過すれば、回復が可能である。したがって、時刻T1から時刻T3の期間では微分器2022の内部データの回復を優先的に行い、続いて時刻T3から時刻T2の期間に積分器2021の内部データを回復させることが好ましい。このとき、時刻T3から時刻T2の期間では、微分器2022で求められた微分値を加味したP制御(PD制御)を行うようにしてもよい。
図4に示す第2の処理方法では、時刻T0においてソフトエラーが発生すると、制御器202は、第1の処理方法と同様に、時刻T1以降での制御処理をPID制御からP制御に切り替える。このとき、時刻T1から時刻T4の期間では、制御器202の制御レートを低下させることで、この期間に行われるP制御の周期を、時刻T1以前でのPID制御の周期よりも長くする。これにより、制御器202において制御処理に割り当てる時間の割合を通常時よりも低減し、ハードウェアの診断や各種設定値の修正など、ソフトエラー発生後に制御動作を継続するのに必要な処理を行うための時間を確保する。
なお、時刻T1から時刻T4の期間では、上記のように制御レートを落とすことで、P制御における無駄時間遅れが増加し、位相余裕が悪化する。これを補償するために、時刻T1から時刻T4の期間では、通常時よりも比例ゲイン係数Kpを低下させることが好ましい。
積分器2021および微分器2022の内部データを回復できたら、制御器202は、第1の処理方法と同様に、時刻T2以降での制御処理をP制御からPID制御に切り替えて、ソフトエラー発生前の制御状態に戻る。なお、第1の処理方法で説明したように、時刻T1から時刻T3の期間に微分器2022の内部データを回復させ、時刻T3から時刻T2の期間では、微分器2022で求められた微分値を加味したP制御(PD制御)を行うようにしてもよい。
図5に示す第3の処理方法では、時刻T0においてソフトエラーが発生すると、制御器202は、第1、第2の処理方法と同様に、時刻T1以降での制御処理をPID制御からP制御に切り替える。その後、時刻T5までに積分器2021および微分器2022の内部データを回復させたら、制御器202は、時刻T5から時刻T2の期間において、P制御からPID制御に徐々に移行する。具体的には、比例ゲイン係数Kp、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdの値を、P制御用の値からPID制御用の値へと徐々にそれぞれ変化させる。これにより、P制御からPID制御に切り替える際に制御値が急激に変化することを抑制し、滑らかな制御の切り替えが行われるようにする。時刻T2においてPID制御に完全に移行した後は、第1、第2の処理方法と同様に、ソフトエラー発生前の制御状態に戻る。
なお、第3の処理方法でも、第1の処理方法で説明したように、時刻T1から時刻T3の期間に微分器2022の内部データを回復させることが好ましい。この場合、第1、第2の処理方法と同様に、時刻T3から積分器2021の内部データが回復されてPID制御への移行が開始される時刻T5の期間では、微分器2022で求められた微分値を加味したP制御(PD制御)を行うようにしてもよい。
図6は、第3の処理方法における比例ゲイン係数Kp、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdの変化の様子を示した図である。制御器202は、図6に示すように、時刻T1では比例ゲイン係数Kpを上昇させると共に、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdを0とすることで、PID制御からP制御に切り替える。その後、微分器2022の内部データが回復したら、時刻T3から時刻T5までの期間において、微分ゲイン係数Kdを徐々に上昇させてPD制御を行う。なお、このとき微分ゲイン係数Kdを0のままとして、P制御を継続してもよい。
積分器2021の内部データが回復したら、制御器202は、時刻T5から時刻T2の期間において、比例ゲイン係数Kpを徐々に低下させると共に、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdを徐々に上昇させることにより、P制御(PD制御)からPID制御へと徐々に移行する。時刻T2において、比例ゲイン係数Kp、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdがソフトエラー発生前の値に戻ったら、制御器202は、それ以降の期間においてPID制御を行う。
図7は、第3の処理方法における積分器2021および微分器2022の内部データの変化の様子を示した図である。図7に示すように、時刻T0でソフトエラーが発生すると、積分器2021および微分器2022の内部データは不定となる。その後、リセット処理が行われることにより、時刻T1において積分器2021および微分器2022の内部データが0にリセットされる。
時刻T6において微分器2022のリセットが解除されると、微分器2022の収束動作が開始され、微分器2022の内部データが0から徐々に回復する。続いて、時刻T3において積分器2021のリセットが解除されると、積分器2021の収束動作が開始され、積分器2021の内部データが0から徐々に回復する。
以上説明したように、第3の処理方法では、ソフトエラー発生後に積分器2021および微分器2022の内部データをリセットしてP動作に切り替え、その後に比例ゲイン係数Kp、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdを徐々に変化させてPID制御を再開する。これにより、積分の収束予測値を用いたり、出力が過大な場合には一時的に積分動作を停止したりする従来のPID制御におけるワインドアップ対策の手法と比べて、積分器2021の内部データを速やかに収束させることができる。
図8は、制御目標値が矩形波状に変換する場合の出力値の変化の様子を示す図である。この場合、図8に示すように、時刻T0でソフトエラーが発生すると、P制御に切り替えられてからPID制御に戻るまでの期間では、目標値と出力値との間の定常偏差が通常時よりも拡大する。このときの定常偏差の大きさは、P制御の制御系は積分器の数が0である0型制御系に相当することから、比例ゲイン係数Kpを用いて、1/(1+Kp)と表すことができる。一方、ソフトエラー発生前および積分器2022の内部データ回復後のPID制御期間では、定常偏差が略0となる。
図9は、制御目標値がランプ入力状に変化する場合の出力値の変化の様子を示す図である。なお、図9において、波形91は、図1(b)のように制御器202内に1つの積分器2021を設けた1型制御系の場合の出力値を示しており、波形92は、制御器202内に2つの積分器2021を設けた2型制御系の場合の出力値を示している。また、図9に参考として示した波形90は、積分器の数が0である0型制御系での出力値を示している。
制御目標値がランプ入力状に変化する場合、図9に示すように、時刻T0においてソフトエラーが発生すると、P制御に切り替えられてからPID制御に戻るまでの期間では、目標値と出力値との間の定常偏差が徐々に拡大していく。このときの出力値の傾きは、1型制御系、2型制御系いずれの場合でも、0型制御系と等しくなる。一方、ソフトエラー発生前および積分器2022の内部データ回復後のPID制御期間では、1型制御系の場合は定常偏差が一定の値となり、2型制御系の場合は略0となる。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)フィードバック制御装置として機能する制御器202は、入力値であるd軸誤差信号δIdおよびq軸誤差信号δIqに基づいて、電動パワーステアリング装置の出力値を制御するための制御値であるd軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqを決定する。この処理において、制御器202は、ソフトエラーが発生する時刻T0より前の期間では、現在の入力値と過去の入力値とを用いたPID制御により、制御値であるd軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqを決定する。一方、ソフトエラーが発生した後の時刻T1から時刻T2(または時刻T3)までの期間では、制御器202は、現在の入力値を用いて過去の入力値を用いないP制御により、制御値であるd軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqを決定する。また、この期間を経過した後の時刻T2以降の期間では、PID制御を再開する。このようにしたので、ソフトエラーが発生した場合にも安全に制御動作を継続することができる。
(2)制御器202は、PID制御では、加算器2026により、現在の入力値に所定の比例ゲイン係数Kpを乗じた演算値と、過去の入力値に基づく積分器2021による積分値および微分器2022による微分値に所定の積分ゲイン係数Ki、微分ゲイン係数Kdをそれぞれ乗じた演算値とを合計することで、制御値であるd軸目標電圧Vdおよびq軸目標電圧Vqを決定する。一方、P制御では、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdをそれぞれ0とすることで、過去の入力値に基づく積分値および微分値を用いないようにする。このようにしたので、P制御を実行しつつ、積分器2021および微分器2022の内部データを回復させることができる。
(3)図5に示した第3の処理方法において、制御器202は、時刻T5から時刻T2までの期間では、積分ゲイン係数Kiおよび微分ゲイン係数Kdをそれぞれ0から元の値まで徐々に増加させる。このようにしたので、P制御からPID制御に切り替える際に制御値が急激に変化することを抑制し、滑らかな制御の切り替えを実現できる。
(4)図4に示した第2の処理方法において、制御器202は、時刻T1から時刻T4までの期間では、P制御の周期をPID制御の周期よりも長くする。このようにしたので、P制御を実行しつつ、ソフトエラー発生後に制御動作を継続するのに必要な処理のための処理時間を確保することができる。
(5)制御器202は、時刻T0においてソフトエラーが発生した後に、PID制御において用いられる過去の入力値に基づく積分値および微分値をリセットする。このようにしたので、ソフトエラーにより積分値や微分値が異常な値となった場合でも、リセット後に正常なPID制御を行うことができる。
(6)図8、図9に示すように、時刻T0においてソフトエラーが発生する前のPID制御が実行される期間では、目標値と出力値との間の定常偏差が所定の値である。一方、ソフトエラーが発生した後のP制御が実行される期間では、目標値と出力値との間の定常偏差が、上記の値よりも大きくなる。このようにしたので、ソフトエラーが発生してから積分器2021および微分器2022の内部データが回復されるまでの間では、通常時よりも定常偏差が拡大するものの、制御動作を継続することができる。
(第2の実施形態)
図10は、本発明の第2の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の全体構成を示す図である。図10において、図1(a)に示した第1の実施形態に係る電動パワーステアリング装置との違いは、制御システム200が磁極位置記憶部207−1、207−2および207−3と、多数決部208とをさらに備える点である。
磁極位置記憶部207−1、207−2および207−3は、モータ2の磁極位置を冗長化して記憶するための記憶装置として機能する部分である。モータ2に設けられた不図示の磁極位置センサから出力された磁極位置の情報は、磁極位置記憶部207−1〜207−3にそれぞれ入力されて記憶される。
多数決部208は、磁極位置記憶部207−1〜207−3にそれぞれ記憶されている磁極位置を読み出し、これらの多数決をとってその結果を2相3相変換部203に出力する。これにより、ソフトエラー等によって磁極位置記憶部207−1〜207−3のいずれかに誤った磁極位置が記憶されていた場合でも、正しい磁極位置を得られるようにしている。
一般的に電動パワーステアリング装置では、ブラシレスモータが多用されている。モータ2としてブラシレスモータを用いた場合、制御システム200がモータ2を制御する際に懸念すべきことの一つは、モータ2の磁極位置の変化に制御が追従できなくなって脱調することである。特に、磁極位置センサにレゾルバを用いた場合には、センサ信号から磁極位置を算出する必要があるため、磁極位置が得られるまでに時間がかかる。したがって、ソフトエラーにより制御システム200の動作が一時的に停止して再開するときには、磁極位置をタイムリーに得られず、脱調の恐れがある。
そこで、本実施形態の電動パワーステアリング装置では、図10に示した構成により、磁極位置記憶部207−1〜207−3に磁極位置情報を冗長化して記憶しておく。これにより、ソフトエラー発生時においても、磁極位置算出のための時間遅れによる脱調を防ぎ、制御動作を継続させることができる。
たとえば、制御システム200によるモータ2の制御周期が100μs〜1ms程度であり、積分器2021を収束させるために10回程度の制御を行う必要があるとすると、積分器2021の内部データを回復するためには、1ms〜10ms程度の時間がかかることになる。本発明は、第1の実施形態で説明したように、この間にP動作をしながら制御動作を継続させることで、モータ制御の脱調を防ぐものである。さらに、上記のように磁極位置センサにレゾルバを用いた場合、たとえば励磁信号の周波数を10kHzとすると、磁極位置の検出には少なくとも励磁信号の1周期分、すなわち100μs程度の時間がかかることになる。本実施形態では、磁極位置記憶部207−1〜207−3に磁極位置情報を冗長化して記憶しておくことで、この分の時間を短縮することが可能となる。なお、オペレーティングシステムの動作に必要な変数の復帰には、制御システム200におけるプロセッサのクロック周波数がたとえば数百MHzである場合、数百〜数千ステップ程度の処理時間、すなわち1〜10μs程度の時間がかかる。しかしこの時間は、磁極位置の検出時間に比べて十分に短いため、ソフトエラー発生後にモータ制御を継続する際に特に問題とはならない。
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、電動パワーステアリング装置は、モータ2の磁極位置を冗長化して記憶する記憶装置としての磁極位置記憶部207−1〜207−3をさらに備える。このようにしたので、ソフトエラー発生後にモータ制御を継続する際の脱調を効果的に抑止することができる。
(第3の実施形態)
なお、以上説明した各実施形態では、ソフトエラー発生前および積分器2021の内部データ回復後の期間では、現在の入力値と過去の入力値とを用いたフィードバック制御としてPID制御を行い、ソフトエラーが発生してから積分器2021の内部データが回復するまでの期間では、現在の入力値を用いて過去の入力値を用いないフィードバック制御としてP制御を行うフィードバック制御装置の例を説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、たとえば現代制御理論によるフィードバック制御など、様々なフィードバック制御を行うフィードバック制御装置についても適用可能である。以下では、本発明の第3の実施形態として、現代制御理論によるフィードバック制御を行うフィードバック制御装置に適用した場合の例を説明する。
一般に、現代制御理論によるフィードバック制御では、制御対象とするシステムの状態と入力との関係を状態方程式で表すと共に、この状態方程式から求められるシステム状態に基づいて入力される制御偏差に対する制御値を決定することで、フィードバック制御が行われる。たとえば、入力値をu(t)、システム状態をx(t)と表すと、これらの関係を表す状態方程式は下記の式(2)で表される。ただし式(2)において、A,Bはそれぞれ所定の係数行列である。
Figure 0006368588
ここで出力される制御値をy(t)と表すと、この制御値y(t)は以下の式(3)に示すように、入力値u(t)とシステム状態x(t)により求められる。ただし式(3)において、C,Dはそれぞれ所定の係数行列である。
Figure 0006368588
上記の式(3)において、システム状態x(t)は、式(2)の演算を繰り返すことにより更新される履歴データである。
図11は、以上説明した現代制御理論によるフィードバック制御、すなわち過去のシステム状態に基づく制御(以下、「状態制御」と称する)を行う場合の、本発明の第3の実施形態に係る制御器202の制御ブロック図である。図11に示すように、本実施形態において状態制御を行う制御器202は、状態生成部202aと、出力信号生成部202bとを有している。
前述の式(2)の両辺を積分することにより、以下の式(4)が導かれる。
Figure 0006368588
図11に示した本実施形態の制御器202において、状態生成部202aは、式(2)および(4)に基づいて、積分器2121と、係数行列A、Bにそれぞれ対応する増幅器2122、2123と、加算器2126との各制御ブロックにより構成される。一方、出力信号生成部202bは、式(3)に基づいて、係数行列C、Dにそれぞれ対応する増幅器2124、2125と、加算器2127との各制御ブロックにより構成される。
なお、係数行列A、B、C、Dはそれぞれ行列演算を表している。たとえば、システム状態x(t)がn次元、入力値u(t)がm次元であり、制御器202の出力である制御値y(t)が1次元の時には、係数行列A、B、C、Dは、A:n×n、B:n×m、C:1×n、D:1×mの行列式によりそれぞれ表される。
本実施形態では、第1の実施形態で説明したように比較器211において異常判断が行われて障害(SEU)発生が検出されると、制御器202は、係数行列Cの値を一時的に0とする。このとき制御器202から出力される制御値y(t)は、前述の式(3)においてC=0を代入することにより、以下の式(5)で表される。
Figure 0006368588
上記の式(5)により、制御器202においてC=0とすることで、前述の状態制御から、過去のシステム状態を用いない制御(以下、「非状態制御」と称する)へと移行できることが分かる。この非状態制御の実行中に、制御器202は、制御対象であるモータ2の動作を継続させながら、障害(SEU)により破壊された積分器2121に保存されているシステム状態x(t)の値を収束および回復させる。その後、制御器202は、状態制御を再開させることが可能となる。
なお、本実施形態において、制御器202への入力値u(t)と、制御器202から出力される制御値y(t)とは、いずれも多変数で表される値である。ここで、U(t)=(δIq,δId)、y(t)=(Vq,Vd)とすれば、第1の実施形態で説明した図1(a)の電動パワーステアリング装置に適用できる。
図12は、本発明の第3の実施形態における係数行列A、B、C、Dの変化の様子を示した図である。なお、係数行列A、B、C、Dは、複数の行列要素で構成される行列式としてそれぞれ表されるものであるが、図12では、これらの変化の様子を分かりやすくするため、各係数行列の大きさを、それぞれの行列式における任意の要素の大きさで代表して示している。
制御器202は、図12に示すように、時刻T1では係数行列Dを上昇させると共に、係数行列Cを0とすることで、状態制御から非状態制御に切り替える。その後、積分器2121の内部データが回復したら、制御器202は、時刻T5から時刻T2の期間において、係数行列Dを徐々に低下させると共に、係数行列Cを徐々に上昇させることにより、非状態制御から状態制御へと徐々に移行する。時刻T2において、係数行列C、Dが障害発生前の値に戻ったら、制御器202は、それ以降の期間において状態制御を行う。
ここで、式(5)から明らかなように、C=0とすれば、システム状態x(t)の値は制御器202から出力される制御値y(t)の値に影響を及ぼさない。そのため、係数行列A、Bについては、非状態制御のときに値を変化させる必要がなく、むしろ図12に示すように変化させないほうが、システム状態x(t)の収束および回復を促進させられるために望ましい。
図13は、本発明の第3の実施形態における積分器2121の内部データの変化の様子を示した図である。なお、積分器2121の内部状態は多変数で表されるものであるが、図13では、積分器2121の内部状態の変化の様子を分かりやすくするため、積分器2121の内部データの値の大きさを、多変数のうち任意の要素(変数)の大きさで代表して示している。
図13に示すように、時刻T0でソフトエラーが発生すると、積分器2121の内部データは不定となる。その後、リセット処理が行われることにより、時刻T1において積分器2121の内部データが0にリセットされる。時刻T3において積分器2121のリセットが解除されると、積分器2121の収束動作が開始され、積分器2121の内部データが0から徐々に回復する。こうして積分器2121を収束させた後、時刻T2以降では、係数行列C、Dを障害発生前と同じ値とし、元の状態制御に戻る。
以上述べたように、本実施形態によれば、現代制御理論によるフィードバック制御において、状態制御に必要なシステム状態x(t)の履歴データが障害(SEU)により破壊された場合でも、非状態制御で制御動作を継続することができる。また、非状態制御で制御動作を継続しながら、システム状態x(t)の履歴データを収束および回復させることができる。そのため、制御段差なく状態制御を再開させることが可能となる。
なお、現代制御理論では、システム内部の状態量を推定するために、たとえばオブザーバが用いられる。また、外乱の影響を除去するのにカルマンフィルタが多用されている。カルマンフィルタにおいては、システム状態の推定値は、それまでに観測された観測値の全てを用いた線形結合の形で表現される履歴データとして表すことができる。なお、システムが制御入力を受ける場合は、その入力値の履歴データも含めて、システム状態の推定値が求められる。
また、以上説明した各実施形態では、電動パワーステアリング装置に1つのインバータ100が搭載されている場合を説明したが、複数のインバータが搭載されていてもよい。この場合、複数のインバータを用いて複数のモータまたは巻き線を駆動することで、インバータ、モータ、巻き線を冗長化し、これらの故障によっても動作継続できるようにすることも可能である。
以上説明した各実施形態では、電動パワーステアリング装置においてフィードバック制御を行うフィードバック制御装置の例を説明したが、フィードバック制御を行うものであれば、他の装置やシステムにおいて用いられるものに本発明を適用してもよい。
以上説明した各実施形態や各種の変化例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
2:モータ、100:インバータ、200:制御システム、201:電流指令値演算部、202:制御器、203:2相3相変換部、204:デューティ演算部、205:3相2相変換部、207−1,207−2,207−3:磁極位置記憶部、208:多数決部、2021:積分器、2022:微分器、2023,2024,2025:増幅器、2026:加算器

Claims (11)

  1. 目標値と出力値の差分に応じた入力値に基づいて前記出力値を制御するための制御値を決定するフィードバック制御装置であって、
    ソフトエラーが発生する前の第1の期間では、現在の入力値と過去の入力値とを用いた第1のフィードバック制御により前記制御値を決定し、
    前記ソフトエラーが発生した後の所定の第2の期間では、現在の入力値を用いて過去の入力値を用いない第2のフィードバック制御により前記制御値を決定し、
    前記第2の期間を経過した後の第3の期間では、前記第1のフィードバック制御を再開するフィードバック制御装置。
  2. 請求項1に記載のフィードバック制御装置において、
    前記第1のフィードバック制御では、前記現在の入力値に所定の第1の係数を乗じた演算値と、前記過去の入力値に基づく値に所定の第2の係数を乗じた演算値とを合計することで、前記制御値を決定し、
    前記第2のフィードバック制御では、前記第2の係数を0とすることで、前記過去の入力値に基づく値を用いないようにするフィードバック制御装置。
  3. 請求項2に記載のフィードバック制御装置において、
    前記第2の期間と前記第3の期間との間に設けられた所定の第4の期間では、前記第2の係数を0から元の値まで徐々に増加させるフィードバック制御装置。
  4. 請求項1に記載のフィードバック制御装置において、
    前記第2の期間のうち所定の第5の期間では、前記第2のフィードバック制御の周期を前記第1のフィードバック制御の周期よりも長くするフィードバック制御装置。
  5. 請求項1に記載のフィードバック制御装置において、
    前記第1の期間では、前記第1のフィードバック制御としてPID制御を行い、
    前記第2の期間では、前記第2のフィードバック制御としてP制御を行うフィードバック制御装置。
  6. 請求項1に記載のフィードバック制御装置において、
    記第1のフィードバック制御および前記第2のフィードバック制御として、現代制御理論による状態方程式に基づくフィードバック制御を行うフィードバック制御装置。
  7. 請求項1に記載のフィードバック制御装置において、
    前記ソフトエラーが発生した後に、前記第1のフィードバック制御において用いられる前記過去の入力値に基づく値をリセットするフィードバック制御装置。
  8. 請求項1に記載のフィードバック制御装置において、
    前記第1の期間では、前記第1のフィードバック制御として、現代制御理論による状態方程式に基づくフィードバック制御を行い、
    前記第2の期間では、前記第2のフィードバック制御として、システム状態の係数を0とした現代制御理論による状態方程式に基づくフィードバック制御を行うフィードバック制御装置
  9. 目標値と出力値の差分に応じた入力値に基づいて前記出力値を制御するための制御値を決定するフィードバック制御装置であって、
    ソフトエラーが発生する前の第1の期間では、前記目標値と前記出力値との間の定常偏差が所定の第1の値であり、
    前記ソフトエラーが発生した後の所定の第2の期間では、前記目標値と前記出力値との間の定常偏差が前記第1の値よりも大きくなるフィードバック制御装置。
  10. 請求項1乃至のいずれか一項に記載のフィードバック制御装置と、
    操舵機構に対するアシストトルクを発生するモータと、
    前記フィードバック制御装置で決定された制御値に基づいて前記モータを駆動させるインバータと、を備える電動パワーステアリング装置。
  11. 請求項10に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記モータの磁極位置を冗長化して記憶する記憶装置をさらに備える電動パワーステアリング装置。
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