JP6368170B2 - 潤滑油供給ユニットおよび軸受装置 - Google Patents

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Description

この発明は、潤滑油供給ユニットおよび軸受装置に関し、より特定的には軸受に隣接して配置され当該軸受内部に潤滑油を供給する潤滑油供給ユニットおよび軸受装置に関する。
給油ユニットを転がり軸受の内部に組み込んだ転がり軸受装置が従来から知られている。(特許文献1および特許文献2参照)。特許文献1に開示された軸受装置は、転がり軸受の内部にグリースが封入されており、このグリースの基油と同じ種類の潤滑油を、転がり軸受に隣接する間座内に収容し、この間座内の潤滑油を毛細管現象により、転がり軸受の内部に補充供給している。
また、特許文献2に開示された軸受装置は、軸受に隣接する間座内に配置された潤滑油タンクからポンプを間欠的に動作させることにより、軸受に潤滑油を長期間安定して供給できるとしている。
特開2005−180629号公報 特開2014−37879号公報
上述した特許文献1に開示された装置では、軸受内部に予めグリースが封入され潤滑が行われるが、同時に間座内に収容されたグリースの基油も軸受内部へ常時供給されるため、潤滑油の供給が過剰になり易く、また間座内の基油(潤滑油)の消費も早いため長期間安定して軸受へ潤滑油を供給することは難しい。
また、上記特許文献2に開示された装置では、上記特許文献1に開示された装置よりも潤滑油の供給を長期間実施できると思われるものの、軸受装置の外部から潤滑油の供給状態を確認することができない。そのため、ポンプなどの動作不良といった要因により潤滑油の供給不良などが発生しても、軸受の動作に異常が発生するまで、そのような潤滑油の供給不良といった問題を把握することは難しい。このため、軸受装置を長期に安定して動作させるため、軸受装置の異常を早期に検出してメンテナンスするといった対応を取ることが難しかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、長期に安定して動作させることが可能な潤滑油供給ユニットおよび軸受装置を提供することである。
本発明の実施形態に係る潤滑油供給ユニットは、軸受の外輪の端面に突き当てられる外輪間座と当該外輪間座の内周側に配置され軸受の内輪の端面に突き当てられる内輪間座との間に配置される潤滑油供給ユニットであって、軸受の内部に供給される潤滑油を保持する保持部と、保持部から軸受の内部に潤滑油を供給する供給部と、供給部の動作を制御するための制御部と、供給部を作動させるための電力を発生させる発電部と、発電部で発生させた電力により充電される蓄電部とを備える。制御部は、潤滑油の供給状況に関するデータを取得し、かつ、当該データを制御部の外部へ出力可能である。発電部は、外輪間座の内周側に固定され、軸受の内輪と外輪との間の温度差を利用して発電する、ペルチェ素子からなる熱電素子と、熱電素子の内輪間座側に接続された熱伝導体とを含む。
本発明の実施形態に係る軸受装置は、上記潤滑油供給ユニットと、当該潤滑油供給ユニットが接続された軸受とを備える。
上記によれば、長期に安定して動作させることが可能な潤滑油供給ユニットおよび軸受装置を得ることができる。
本実施形態に係る機械装置の一例を示す断面模式図である。 図1に示した機械装置の断面模式図である。 図1に示した機械装置に取り付けられた監視ユニットの平面模式図である。 図1に示した機械装置の構成を説明するためのブロック図である。 図1に示した機械装置の潤滑油供給ユニットにおける制御回路と監視ユニットとの構成を説明するためのブロック図である。 軸受装置の全体を示す模式図である。 図6の線分VII−VIIにおける断面模式図である。 図6の線分VIII−VIIIにおける断面模式図である。 図6の線分IX−IXにおける断面模式図である。 図6の領域Xの拡大模式図である。 潤滑油供給ユニットの電源部に含まれる蓄電部の蓄電電圧と時間との関係の第1の例を示すグラフである。 潤滑油供給ユニットの電源部に含まれる蓄電部の蓄電電圧と時間との関係の第2の例を示すグラフである。 潤滑油供給ユニットの電源部に含まれる蓄電部の蓄電電圧と時間との関係の第3の例を示すグラフである。 潤滑油供給ユニットの電源部に含まれる蓄電部の蓄電電圧と時間との関係の第4の例を示すグラフである。 潤滑油供給ユニットの電源部に含まれる蓄電部の蓄電電圧と時間との関係の第5の例を示すグラフである。 潤滑油供給ユニットの電源部に含まれる蓄電部の蓄電電圧と時間との関係の第6の例を示すグラフである。 図10に示した機械装置に取り付けられた監視ユニットの変形例を示す平面模式図である。 図10に示した機械装置の潤滑油供給ユニットにおける制御回路と監視ユニットとの構成の第1の変形例を説明するためのブロック図である。 図10に示した機械装置の潤滑油供給ユニットにおける制御回路と監視ユニットとの構成の第2の変形例を説明するためのブロック図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
<機械装置の構成>
図1〜図5を参照して、本実施形態に係る軸受装置を適用した機械装置の一例である工作機用スピンドルの構成を説明する。
図1〜図5に示すように、本実施形態に係る工作機用スピンドル50は、回転軸51と当該回転軸51の周囲を囲むように配置されたスピンドルハウジング52と当該スピンドルハウジング52の外周に配置された外周ハウジング53と、回転軸51をスピンドルハウジング52に対して回転可能に保持する軸受装置とを主に備える。回転軸51の外周には2つの軸受装置が配置されている。軸受装置における軸受の内輪14および内輪間座34が回転軸51の側面に嵌合固定されている。また、軸受の外輪13および外輪間座33がスピンドルハウジング52の内周面に嵌合固定されている。なお、上記内輪14、外輪13および当該内輪14と外輪13との間に配置された玉である転動体15を含む軸受はアンギュラ玉軸受である。当該軸受に隣接するように配置された内輪間座34および外輪間座33の間には、潤滑油供給ユニット20(図7参照)が配置されている。また、2つの軸受の間(潤滑油供給ユニットが配置された側と反対側)には他の間座が回転軸51およびスピンドルハウジング52に嵌合固定されるとともに、内輪14と外輪13とに突き当てられている。
潤滑油供給ユニット20は、図2に示すように、円環状のハウジング内に円周方向に沿って配置された発電部25、蓄電部を含む電源回路26、制御回路27、駆動回路28、ポンプ29、潤滑油38(図8参照)を保持する潤滑油タンク30を主に備える。なお、潤滑油供給ユニット20を含む軸受装置の詳細な構成については後述する。
潤滑油供給ユニットの制御回路27と対向する領域には、ハウジング本体21(図7参照)、外輪間座33、スピンドルハウジング52および外周ハウジング53を貫通する貫通穴が形成されている。この貫通穴の外周側端部には、外周ハウジング53の表面に平面部が設けられ、当該平面部上に台座57が配置されている。当該台座57上に出力基板56が配置されている。出力基板56と潤滑油供給ユニット20の制御回路27とは、コンタクトプローブ54により電気的に接続されている。コンタクトプローブ54は上記貫通穴の内部に配置されている。コンタクトプローブ54の一方端は制御回路27の電極パッド(図示せず)に接触するとともに、コンタクトプローブ54の他方端は導電線55により出力基板56と接続されている。コンタクトプローブ54は出力基板56側に接続固定されていてもよい。
台座57上に配置された出力基板56を覆うように、カバー部材58が台座57に固定されている。出力基板56上には、出力基板56の回路を駆動するための電源である電池60と、記憶部59とが配置されている。電池60としては、たとえばコイン型電池やボタン型電池を用いることができる。電池60としてリチウム電池を用いることが望ましい。出力基板56の表面にはこのような電池60を固定するためのホルダが配置されている。また、記憶部59としては、たとえばカード型の外部記憶媒体を接続固定するための保持部(スロット)と当該保持部に着脱可能に固定された外部記憶媒体とを用いることができる。外部記憶媒体としてはメモリカードなど従来周知の任意の記憶媒体を利用できる。
カバー部材58は、台座57との接続部材である固定ボルトを緩めるだけで台座57から取り外せるように、U字形状の長穴部(固定ボルトを配置する穴)が形成されている。上記電池60や外部記憶媒体の交換などは、カバー部材58を台座57から取り外した状態で行うことができる。
台座57とカバー部材58とにより密閉された上記出力基板56が電圧監視ユニットの主要部を構成する。台座57とカバー部材58とは、加工機スピンドルを用いた加工時に使用されるクーラントなどの侵入を防ぐため、任意の防水構造を付加することができる。防水構造としては、たとえばパッキング、Oリング、コーキング、樹脂モールドなどを用いることができる。
上述した工作機用スピンドル50に設置された、電圧監視ユニットを含む潤滑油供給ユニットの構成を、主に図4を参照して説明する。
上述した工作機用スピンドル50は、内輪14、外輪13、転動体15を含む軸受11(図7参照)に接続され、制御回路27(図2参照)を有する制御部71を含むユニット本体部76と、当該制御部71と接続線74(コンタクトプローブ54)により接続された電圧監視ユニットである外部出力部70とを含む潤滑油供給ユニットを備える。ユニット本体部76は、制御回路27を含む制御部71と、発電部25(図2参照)および電源回路26(図2参照)を含む電源部77と、電源回路26、駆動回路28およびポンプ29を含む潤滑油供給部72と、潤滑油保持部73(潤滑油タンク30)とを含む。制御部71は電源部77および潤滑油供給部72と接続され、潤滑油供給部72における潤滑油の供給状態を制御するとともに潤滑油の供給状態に関するデータを取得する。当該データとしては、後述するように潤滑油の供給タイミングや潤滑油の供給間隔、またポンプ29などを動作させたときの電源回路(具体的には蓄電部)における電圧(蓄電電圧)のデータなどが挙げられる。
制御部71の制御回路27と外部出力部70の出力基板56との接続部の構成としては、任意の構成を採用できるが、たとえば図5に示すように、制御回路27に設置された演算部27a(マイクロコンピュータ)と出力基板56の演算部56aとが接続線74により接続されていてもよい。制御回路27の演算部27aは配線27b、27cなどにより電源や接地部と接続されている。また、出力基板56では、演算部56aは電池60および記憶部59と接続されている。演算部56aから記憶部59へ電圧などのデータを示す信号(制御回路27から伝送された信号)が送信可能になっている。
上記のような構成により、出力基板56の記憶部59には制御回路27から伝送された潤滑油の供給状況に関するデータが記憶される。当該データが制御回路27から出力基板56へ伝送されるタイミングとしては、任意のタイミングを採用できるが、たとえば制御回路27の記憶部(演算部27aに含まれる記憶素子または演算部27aとは独立して制御回路27に設けられている記憶素子など)が当該データで一杯になった時点で、制御回路27から出力基板56へデータを転送してもよい。当該データが電源部77の蓄電電圧の時間変化データを含む場合、当該データを出力基板56の記憶部59を介して外部記憶媒体に保存し、外部記憶媒体を用いて当該データを外部のコンピュータなどに取り込むことができる。このようにすれば、外部のコンピュータ上で、潤滑油供給ユニットの状況(発電状態やポンプ29の動作状態など)を確認する事ができる。
<軸受装置の構成>
図6〜図10を参照して、上記図1に示した機械装置に用いられている軸受装置を説明する。本実施形態に係る軸受装置10は、転がり軸受装置であって、転がり軸受である軸受11(図7参照)と、潤滑油供給ユニット20(図7参照)と備える。潤滑油供給ユニット20は、軸受11の軸方向の一端部に突き当てられた外輪間座33と内輪間座34との間に組み込まれている。軸受11と潤滑油供給ユニット20とを備える軸受装置10は、機械装置のたとえば回転軸とハウジングとの間に組み込まれて使用される。機械装置に上記軸受装置10が組込まれる場合、たとえば軸受11の他端部にも他の間座が突き当てられ、上記外輪間座33と内輪間座34および他の間座によって軸受11の軸方向の位置決めを行うことができる。
軸受11は、たとえば回転側の軌道輪である内輪14と、たとえば固定側の外輪13と、これらの内輪14と外輪13との間に介在された複数の転動体15と、複数の転動体15を一定間隔に保持する保持器16と、当該保持器16の外周側に配置されたシール部材とを主に備える。軸受11としては、たとえば、アンギュラ玉軸受、深溝玉軸受、あるいは円筒ころ軸受などを用いることができる。軸受11には、予め所望のグリースが封入される。上記シール部材は、外輪間座33などが配置された側と反対側の端部に配置される。
内輪間座34と外輪間座33とから間座が構成されており、内輪間座34は内輪14の一方の端面に突き当てられる。外輪間座33は外輪13の一方の端面に突き当てられる。
潤滑油供給ユニット20は、図6〜図9に示すように、円環状のハウジング内に配置された、円周方向に発電部25、充電部を含む電源回路26、制御回路27、駆動回路28、ポンプ29、潤滑油タンク30を主に備える。潤滑油タンク30は、軸受11に封入されているグリースの基油と同じ種類の潤滑油を貯留する。発電部25、電源回路26、制御回路27、駆動回路28、ポンプ29、潤滑油タンク30は、ハウジング本体21内部において、円周方向に並ぶように配置されている。発電部25は電源回路26に接続されている。電源回路26は制御回路27に接続されている。制御回路27は駆動回路28に接続されている。駆動回路28はマイクロポンプなどのポンプ29を動作させるための回路である。駆動回路28に接続されたポンプ29には、潤滑油タンク30の袋体に接続された吸込みチューブ31と、当該ポンプ29から軸受11の内部に潤滑油を供給するための吐出チューブ32とが接続されている。吐出チューブ32の先端部(ポンプ29と接続された根元部と反対側の端部)には、図7に示すようにノズル37が接続されている。ノズル37の先端部は軸受11の内部(転動体15に隣接する位置、たとえば軸受11の固定側の軌道輪と回転側の軌道輪との間)にまで延びている。なお、ノズル37のノズル穴の内径寸法は、基油の粘度に起因する表面張力と吐出量との関係により、適宜設定される。
制御回路27は、後述するように潤滑油供給ユニット20における潤滑油の供給状況に関するデータを取得するとともに、当該データを制御回路27の外部へ(たとえば受信部としての出力基板56(図2参照)へ)出力可能になっている。
潤滑油供給ユニット20の発電部25としては、例えば、図6に示すように、ゼーベック効果によって発電を行うものを使用することができる。具体的には、発電部25は、外輪間座33に接続された熱伝導体23aと、内輪間座34に配置された熱伝導体23bと、熱伝導体23aと熱伝導体23bとの間を接続するように配置され、熱伝導体23a、23bと密着固定された熱電素子24(ペルチェ素子のゼーベック効果を利用した素子)とを有する。
ここで、図6に示すように軸受装置10として転がり軸受装置を使用する場合、転動体15(図7参照)との摩擦熱により内輪14と外輪13の温度が上昇する。通常、外輪13は機器のハウジングに組み込まれるため熱伝導により放熱される。そのため、内輪14と外輪13との間で温度差が生じる(外輪13の温度に対して内輪14の温度の方が高い)。その温度が各熱伝導体23a、23bに伝導される。熱伝導体23a、23bは、それぞれハウジング本体21の内周面と外周面とを貫通するように配置されている。そのため、外輪間座33を介して外輪13と接続された熱伝導体23a(ヒートシンク)と、内輪間座34側(内輪14側)に位置する熱伝導体23bとの間に配置された熱電素子24の両端面には温度差が生じる。このため、熱電素子24ではゼーベック効果により発電を行うことができる。このような発電部25を用いることにより、外部から潤滑油供給ユニットに電力を供給する必要がないため、工作機用スピンドル50へ外部から電力を供給するための電線を取り付ける必要がない。そのため、上述のように軸受11へ潤滑油が供給されたことを確認する手段を有する潤滑油供給ユニット20を用いることがより効果的である。
ハウジング本体21の外周面を貫通する熱伝導体23aにおいて外輪間座33の内周面に接する面には、熱導電性を考慮した接着剤を使用することが好ましい。なお、外輪13側の熱伝導体23aの外周面の曲率半径は、外輪間座33の内周面の曲率半径と同一にすることが好ましい。このようにすれば、外輪間座33の内周面と熱伝導体23aの外周面とを密着させることができるので、熱伝導体23aと外輪間座33および外輪13との間で熱を効率的に伝えることができる。一方、内輪側の熱伝導体23bの内周面(内輪間座34と対向する面)は、内輪間座34とは接していない。可能であれば、外輪側と内輪側の熱伝導体23a、23bの体積を等しくすることが望ましい。また、内輪側の熱伝導体23bの表面積を大きくすることが望ましい。
なお、外輪間座33の内周面と熱伝導体23aとの間、熱伝導体23aと熱電素子24との間、熱電素子24と内輪側の熱伝導体23bとの間には、熱伝導率及び密着性を高めるため、放熱グリースなどを塗布することが好ましい。放熱グリースは、一般的にシリコーンが主成分である。また、熱伝導体23a、23bの材料としては、熱伝導率の高い金属を使用することが好ましい。例えば、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)などを用いることができるが、コスト面から銅を使用することが好ましい。なお、熱伝導体23a、23bの材料として銅を主成分とする銅合金を用いてもよく、銅を主成分とする焼結合金を用いてもよい。また、熱電素子24に接続される熱伝導体は高温側のみに配置され、低温側については間座(外輪間座33)に熱電素子24を密着固定してもよい。
発電部25によって発生した(発電された)電荷は、電源回路26に蓄電される。具体的には、当該電荷は電源回路26(蓄電回路とも呼ぶ)に含まれる蓄電池やコンデンサなどの蓄電部に蓄電される。コンデンサとしては、電気二重層コンデンサ(キャパシタ)を使用することが好ましい。
制御回路27は、駆動回路28を介してポンプ29の動作を制御するための制御部であって、制御プログラムが保持されるプログラム記憶部および当該プログラム記憶部と接続され当該制御プログラムを実行する演算部(マイコン)とを含む。制御回路27により、軸受11への潤滑油の供給開始時期、供給タイミング(インターバル)、潤滑油の供給のためのポンプ29の駆動時間、潤滑油の供給量などを予め設定することができる。そして、このように潤滑油の供給状態を適切に保つことにより、軸受装置の潤滑寿命を延ばすことができる。
駆動部としての駆動回路28は、例えば、任意のセンサ(軸受温度センサ、軸受回転センサ、潤滑油残量センサ、潤滑油温度センサ等)を備えていてもよい。これらのセンサからの信号が駆動回路28の演算部(マイコン)に入力され、軸受11の温度及びその回転状況に応じてポンプ29を自動制御し、潤滑油の供給量を調整してもよい。
ポンプ29は駆動回路28を介して制御回路27により制御される。ポンプ29は、潤滑油タンク30内の潤滑油を吸込みチューブ31から吸引し、吸引した潤滑油を吐出チューブ32およびノズル37を介して軸受11の内部へ供給する。
潤滑油供給ユニット20の円環状のハウジングは、図7に示すように、軸受11と反対側の面が開放された断面コの字形のハウジング本体21と、このハウジング本体21の開口部を閉塞し、ハウジング本体21に対して着脱自在の蓋体22とによって構成される。このハウジング本体21と蓋体22とは、任意の材料により構成してもよいが、たとえば樹脂材料、より好ましくは熱可塑性樹脂により構成してもよい。上記ハウジングを構成する材料としては、たとえばポリフェニレンサルファイド(PPS)等を用いることができる。また、ハウジング本体21と蓋体22とは同種の材料により構成されてもよいが、異なる材料により構成してもよい。
ハウジングの蓋体22は、ハウジング本体21に対し、ネジ39(図9参照)により固定されてもよい。蓋体22をハウジング本体21に固定することにより、ハウジング本体21と蓋体22とにより囲まれたハウジング内部を密閉することができる。なお、ネジ39が固定されているタップ穴35から当該ネジ39を外して、蓋体22を取り除くことができる。このようにすれば、潤滑油供給ユニット20全体を軸受装置10から取外すことなく、ハウジング本体21内に収納されている潤滑油タンク30に、潤滑油を補充することができる。
ハウジング本体21の外周面は、外輪間座33の内周面に固定されていてもよい。当該ハウジング本体21の外周面と外輪間座33との間はたとえば接着剤によって接着固定されていてもよい。ハウジング本体21を接着固定する接着剤は、たとえばエポキシ樹脂等を使用してもよい。なお、ハウジング本体21(つまり潤滑油供給ユニット20)は軸受11の静止輪に固定されていてもよい。なお、ハウジング本体21と内輪間座34との間には隙間36が形成されていてもよい。
次に、ハウジング本体21内に収納する潤滑油タンク30は、柔軟性を有する樹脂製の袋体により構成してもよい。潤滑油タンク30は、円環状のハウジング本体21に沿って円弧状に配置されていてもよい。
潤滑油タンク30を構成する樹脂製の袋体は、例えば、図10に拡大して示すように、樹脂シートを重ね、外周部を熱溶着して形成して構成してもよい。たとえば、図10に示す潤滑油タンク30の外周部が熱溶着された部分となっていてもよい。
潤滑油タンク30の袋体には、ポンプ29と接続する吸込みチューブ31を設ける。吸込みチューブ31は、潤滑油タンク30の袋体を熱溶着により形成する際に、当該袋体を形成するために重ね合わせた樹脂シートの間に挟み込んで熱溶着する。このようにして、吸込みチューブ31を袋体と一体化することができる。
なお、潤滑油タンク30を構成する袋体の構成としては、他の任意の構成を採用することができる。たとえば、袋体をブロー成形により形成してもよい。この場合、吸込みチューブ31を袋体と一体にブロー成形してもよい。また、潤滑油タンク30の袋体を上記のようにブロー成形すると、袋体が膨らんだ形状(袋状)になるため、当該袋体を成形後、袋状の部分を平たく成形することが望ましい。袋状の部分を平たく成形することにより、潤滑油の量が少なくなっても、潤滑油タンク30から潤滑油を最後まで吐出することができる。すなわち、潤滑油タンク30内の潤滑油を最後まで使い切ることができる。
潤滑油タンク30を形成する袋体の素材は、任意の材料を用いることができるが、たとえば樹脂材料を用いることが好ましい。潤滑油タンク30の材料としては、たとえばナイロン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレンなどを用いることができるが、袋体内に収容される潤滑油に対する耐久性を有する材料であれば特に限定されない。
潤滑油タンク30の袋体に設ける吸込みチューブ31は、ポンプ29に対して取り外し可能に接続されていてもよい。吸込みチューブ31をポンプ29に対して取り外し可能にすることで、潤滑油タンク30内の潤滑油の残量がなくなった場合に、吸込みチューブ31をポンプ29から外し、吸込みチューブ31から袋体内に潤滑油を補充することができる。
また、ポンプ29に対して潤滑油タンク30の袋体を取り外し可能にしておくことで、潤滑油を充填した予備の袋体を準備しておき、当該袋体を交換することができる。たとえば、使用中の潤滑油タンク30内の潤滑油がなくなったときに、使用済みの潤滑油タンク30の袋体を取り外し、予備の袋体(潤滑油が内部に充填された袋体)に交換することにより、潤滑油供給ユニット20における潤滑油の補充を短時間で行うことができる。
また、上述した予備の袋体への潤滑油の充填は、潤滑油製造メーカなどにおいて管理された状態で実施できる。このようにすれば、袋体内への異物の侵入といった充填時における不具合の発生確率を低減できる。なお、予備の袋体を保管しているときには、予備の袋体の吸込みチューブ31に蓋を装着しておくことが好ましい。このようにすれば、保管中の袋体の内部に異物が混入することを防止できる。
なお、上記の軸受装置は内輪回転である。また、回転中心を横軸としたが、縦軸としてもよい。
<機械装置の動作>
図1に示した機械装置の一例である工作機用スピンドル50は、回転軸51が所定の駆動軸に接続されてスピンドルハウジング52に対して回転可能になっている。そして、当該回転軸51を支持する軸受装置では、潤滑油供給ユニットにより軸受11(図7参照)に対して定期的に潤滑油が供給されることにより、当該工作機用スピンドル50の信頼性および耐久性を高めている。
<軸受装置の動作>
軸受11および潤滑油供給ユニット20(図7参照)を含む軸受装置では、制御回路27によりポンプ29の動作を制御することにより、潤滑油タンク30から軸受11に潤滑油を供給することができる。
ポンプ29の駆動のタイミングは、発電部25で発生した電力が電源回路26における蓄電部(たとえばコンデンサ)に蓄電され、当該蓄電部の電圧が一定の電圧に達した時点で行なうことが可能である。さらに、グリースを封入した軸受11の潤滑寿命を長くし、メンテナンスまでの時間を長くするために、次のようなインターバルにすることが望ましい。以下、図11〜図16を参照して具体的に説明する。図11〜図16において、縦軸は蓄電部の電圧を示し、横軸は時間を示す。図11〜図16は、蓄電部の電圧の時間変化(充電および放電状況)を示している。
例えば、図11を参照して、ポンプ29を駆動するために必要な電圧(図11の電圧V2)に蓄電部の電圧が達する(あるいは満充電になる)までの充電時間41が、必要とする潤滑油の供給タイミングよりも早い場合には、蓄電部の電圧が電圧V2に達した(満充電に達した)時点t1の後も、所定時間の蓄電時間(遅延時間42)を加えて(つまり時点t1から時点t2までの遅延時間を加えて)、時点t2において蓄電部に蓄積された電力によりポンプ29を駆動する。このようにして、蓄電部の電圧が所定の電圧(たとえば満充電)に達する時間より、潤滑油の供給インターバルを長くするように管理できる。
また、図11に示したように、一度ポンプ29を駆動することで蓄電部の電圧が電圧V1にまで低下した後、再び充電動作を行なう。この結果、蓄電部の電圧が所定の電圧になる(時点t3)。その後、上述した遅延時間を経過した後(時点t4)、再びポンプ29を駆動する。このようなサイクルをその後も(たとえば時点t4〜時点t6まで)続けることができる。
また、図12に示すように、遅延時間42(時点t1から時点t2までの時間)を、軸受11に最初から封入されているグリースの寿命時間を考慮して長く設定することができる。たとえば、軸受11としてグリース封入型の軸受を用いる場合、稼働当初は軸受11に封入されたグリースにより十分な潤滑が確保できるため、図12に示すように、軸受11に封入されたグリースによる潤滑寿命(例えば、2万時間)が経過した後に、初回の潤滑油の供給を開始するようにしてもよい。また、このとき軸受11の稼働開始時点として、蓄電部の充電電圧が一定の値に達した時点や、熱電素子24からの出力電圧が一定の値に達した時点など、任意のタイミングを採用してもよい。
この場合、たとえば運転開始から時点t2までの時間がグリースの潤滑寿命時間43と同等となるように、遅延時間42を設定することができる。なお、時点t2の決定には、制御回路27におけるタイマ機能により稼働開始時点からの時間を計測し、当該潤滑寿命時間43の経過時点を上記時点t2としてもよい。また、2回目以降のサイクルにおける遅延時間(時点t3〜時点t4の間、あるいは時点t5〜時点t6の間の時間)については、軸受11内のグリースの基油がかなり少なくなっていることも考えられるため、軸受装置の使用状況なども考慮して1回目の遅延時間42より短く設定することができる。このように、初回の潤滑油の供給を遅延させることにより、軸受11の寿命が長くなり、メンテナンスまでの時間を長くすることができる。
また、図13に示すように、蓄電部の満充電までの時間に応じて潤滑油の吐出間隔(ポンプ29の動作インターバル)を制御してもよい。たとえば、蓄電部での充電と放電とを繰り返し、当該充放電のサイクル数について所定サイクル数ごとにポンプ29を駆動するようにしてもよい。具体的には、図13の時点t1、時点t2、時点t3、t4については、蓄電部から抵抗器などへ放電のみを行ってポンプ29は駆動させない。そして、4回目の充放電サイクルにおいて満充電になったとき(蓄電部の電圧が電圧V2になったとき)である時点t4において、ポンプ29を駆動させる。このように充放電サイクルの所定回数ごとにポンプ29を駆動させるようにして、潤滑油の供給インターバルを長くするように管理できる。
ここで、潤滑油供給ユニット20の発電部25は、軸受11の内輪14と外輪13との温度差を利用して発電している。そのため、軸受11の内輪14の温度が相対的に高くなるような運転状況では、内輪14と外輪13との温度差が大きくなり、その結果として発電部25での単位時間当りの発電量が多くなる。したがって、電源回路26の蓄電部への充電時間が短くなる。反対に、軸受11の内輪14の温度と外輪13の温度との差があまり大きくない場合には、発電部25での単位時間当りの発電量が少なくなる。したがって、電源回路26の蓄電部への充電時間が長くなる。
上述した図13を、上記内輪14と外輪13との温度差が大きい場合に対応すると考えた場合、図14は、図13に示した場合より軸受11の内輪14と外輪13との温度差が相対的に小さく、結果的に充電時間が長くなった場合を示している。図13と図14とを比較すると、充電時間41の長さ(たとえば充電開始から時点t1までの時間)について、図14に示したグラフのほうが長くなっていることが分かる。つまり、図13に示すように充放電サイクルをポンプ29の駆動インターバルの決定に用いると、軸受11の内輪14と外輪13との温度差によって、潤滑油の供給インターバルが変化する。
一般的には、軸受11の内部の潤滑条件が良好な場合には、軸受11の内部の温度上昇は相対的に小さくなり、潤滑油の供給間隔が長くても差し支えない。一方、軸受11の内部の潤滑条件があまり良好でない場合には、軸受11の内部の温度上昇が相対的に大きくなるため、潤滑油の供給間隔を短くすることが望ましい。
したがって、軸受11の内輪14と外輪13との温度差による発電を利用した場合、軸受11の負荷に応じて潤滑油の供給インターバルが自動的に変化するので、軸受11の内部の潤滑条件を常に良好に保つことができる。また、図13および図14に示した制御では、ポンプ29の駆動までの間に、充放電が繰り返されることになる。したがって、この充放電の回数でポンプ29の駆動のインターバルを管理してもよい。
たとえば、図15に示すように、1回ポンプ29を駆動した(時点t1)後、充放電を8回繰り返し、9回目の満充電となったとき(電圧V2に到達した時点t2)においてポンプ29を駆動する、というサイクルを繰り返すようにポンプ29の駆動インターバルを管理してもよい。図15に示すような電圧の時間変化を制御回路27において記憶し、その後出力基板56へ出力するようにしてもよい。
また、蓄電部への充電において満充電までの時間が短い場合は、軸受11での外輪13と内輪14との温度差が大きい(内輪温度が高い)事が推測される。逆に、上記満充電までの時間が長い場合は、上述した場合に比べ相対的に内輪温度が低い事が推測される。そのため、充電時間が相対的に短い場合は、一般的に軸受11内部の潤滑状態があまり良好でない傾向にあり、充電時間が長い場合は、一般的に軸受11内部の潤滑状態が良好であると判断しても良い。このように、満充電までの時間を計測する事により、別途、温度センサなどのデバイスを軸受11に設ける事なく、軸受11内部の潤滑状態の変化を間接的に推測する事ができる。このような推測を行うため、たとえば運転試験により、満充電までの時間と軸受11内部の潤滑状態との関係を求めておいてもよい。この場合、軸受11の回転速度,負荷の大小,予圧量などにより上記時間と軸受11内部の潤滑状態との関係は変化する。なお、工作機用スピンドル50の場合、スピンドルハウジング52の外周側は、冷却水や冷却油によって常時冷却されている。
また、ポンプ29を駆動した場合と、抵抗器などを用いて蓄電部から端に放電した場合とではポンプ29を駆動した場合の方が蓄電部での電圧の低下が大きくなる場合がある。たとえば、図16に示すように、時点t1や時点t2においてポンプ29を駆動した場合に蓄電部の電圧は電圧V1まで低下する一方、端に抵抗器などへ放電した場合には蓄電部の電圧は電圧V3まで低下する場合を考える。ここで、電圧V1は電圧V3より低い。この場合、電圧V1と電圧V3との間の電圧V4を閾値として設定し、当該閾値以下の電圧に蓄電部の電圧が下がったときに、制御回路27において当該電圧が下がったタイミング(たとえば時点t1または時点t2)と電圧値(電圧V1)とを記憶してもよい。上記タイミングの情報としては、具体的な日時の情報を用いてもよい。
上記のようにポンプ29の駆動タイミングや蓄電部の電圧の時間変化などのデータを制御回路27において記憶し、さらに制御回路27から出力基板56(外部出力部70)へ出力することで、潤滑油供給ユニットの動作状況(および軸受11の状況)を容易に確認することができる。
<機械装置の構成の変形例>
図17〜図19を参照して、本実施形態に係る機械装置の変形例を説明する。
図17を参照して、機械装置の一例である工作機用スピンドル50の第1の変形例は、基本的に図1に示した工作機用スピンドル50と同様の構成を備えるが、出力基板56に表示装置61が設置されている。表示装置61としては、液晶表示装置など任意の表示装置を用いることができる。なお、表示装置61と対向するカバー部材58の部分には、開口部または透明部材による窓部が形成されている。このようにすれば、窓部を介して外から表示装置61の表示を容易に確認できる。また、出力基板56には演算部56aがさらに配置され、さらに記憶部59が配置されていてもよい。
表示装置61には、制御回路27から伝送されたデータ(たとえば潤滑油供給ユニット20におけるポンプ29の駆動回数やポンプ29の駆動した時間など)を表示することができる。たとえば、上述した図16に示したような制御を潤滑油供給ユニット20において行う場合、閾値以下の電圧に蓄電部の電圧が下がった回数(潤滑油の吐出回数)を制御回路27または出力基板56側でカウントしておき、当該回数を表示装置61に表示してもよい。
また、潤滑油タンク30の容量とポンプ29が1回駆動する場合の潤滑油吐出量とを予め求めておけば、潤滑油タンク30から潤滑油を供給できる回数(ポンプ29が駆動することで潤滑油を供給できる最大回数)が分かる。そのため、上記のポンプ29の駆動回数から、残りの吐出可能回数を容易に把握することができる。また、表示装置61に表示するデータとして、上記最大回数から実績の回数(ポンプ29の実駆動回数)を引いた、吐出可能回数、あるいは潤滑油タンク30内に残存する潤滑油の量などを表示してもよい。
図18を参照して、工作機用スピンドル50の第2の変形例は、基本的に図1に示した工作機用スピンドル50と同様の構成を備えるが、ユニット本体部76の制御部71から外部出力部70へ矢印75に示すように無線通信によりデータを伝送する。この場合、制御部71および外部出力部70には、無線データ通信用の送受信部が設置される。このようにすれば、図1に示すようにスピンドルハウジング52などにコンタクトプローブ54を通すための貫通穴を形成する必要がなく、工作機用スピンドル50の構成を簡略化できる。
図19を参照して、工作機用スピンドル50の第3の変形例は、基本的には図18に示した工作機用スピンドル50と同様の構成を備えるが、外部出力部70が工作機用スピンドル50の外部に配置されており、当該外部出力部70と制御部71との間で無線通信によりデータを伝送している。この場合、外部出力部70としてはパーソナルコンピュータなど任意の解析装置を用いることができる。この場合、当該解析装置により工作機用スピンドル50の軸受11に対する潤滑油の供給状況を容易に確認することができる。
なお、上述した無線通信の方式は、無線LAN(たとえばWiFi(登録商標))、Bluetooth(登録商標)、ZigBeeなど従来周知の任意の通信規格を利用することができる。
上述した説明と一部重複する部分もあるが、本発明の実施形態の特徴的な構成を列挙する。
本発明の実施形態に係る潤滑油供給ユニット20は、軸受11の内部に供給される潤滑油を保持する保持部(潤滑油タンク30または潤滑油保持部73)と、保持部から軸受11の内部に潤滑油を供給する供給部(駆動回路28およびポンプ29、または潤滑油供給部72)と、供給部の動作を制御するための制御部(制御回路27または制御部71)とを備える。制御部は、潤滑油の供給状況に関するデータを取得し、かつ、当該データを制御部の外部へ出力可能である。
このようにすれば、制御部から出力される上記データを受信する受信部を潤滑油供給ユニット20の外周部など確認しやすい位置に配置することで、当該データにより潤滑油供給ユニット20の動作状況(潤滑油の供給状況)を容易に把握することができる。そのため、異常の発生などを迅速に検知することができるので、結果的に潤滑油供給ユニット20の信頼性を高めることができる。したがって、長期に安定して動作させることが可能な潤滑油供給ユニット20を実現できる。
上記潤滑油供給ユニット20は、制御部から出力されるデータを受信する受信部(出力基板56または外部出力部70)を備えていてもよい。制御部は、データを記憶するための記憶部(制御回路27に設置されたメモリ素子など)を含んでいてもよい。制御部は、記憶部に記憶されたデータのデータ量が記憶部の容量を満たした時点、および予め決定された時間毎のいずれか一方のタイミングで、受信部へデータを伝送してもよい。受信部は、受信したデータを記憶する記憶媒体(記憶部59)を含んでいてもよい。
この場合、受信部を制御部から離れた位置(たとえば潤滑油供給ユニット20が接続される軸受11から離れた位置)に配置しておくことで、当該潤滑油供給ユニット20の動作状況を制御部から離れた位置に配置された受信部の記憶媒体に記憶することができる。そのため、受信部の記憶媒体として着脱可能な媒体を利用する、あるいは記憶媒体に記憶されたデータを表示する表示部を受信部に設けるといった対応により、当該データを容易に確認できる。また、データの伝送頻度をある程度高くしておけば、潤滑油供給ユニット20の制御部内部に記憶容量の大きな素子を配置する必要がない。そのため、潤滑油供給ユニットの制御部の製造コストを低減できる。
上記潤滑油供給ユニット20において、データは、潤滑油が軸受11の内部に供給された時点を示す時間情報を含んでいてもよい。記憶媒体は、受信部から着脱可能であってもよい。
この場合、当該データを記憶した記憶媒体を受信部から取り外し、外部の解析装置(たとえばパーソナルコンピュータなど)へ当該記憶媒体を用いてデータを入力することができる。このため、潤滑油供給ユニット20の動作状況の解析を容易に行うことができる。
上記潤滑油供給ユニット20は、制御部から出力されるデータを受信する受信部を備えていてもよい。制御部は、データを記憶するための記憶部を含んでいてもよい。制御部は、記憶部に記憶されたデータのデータ量が記憶部の容量を満たした時点、および予め決定された時間毎のいずれか一方のタイミングで、受信部へデータを伝送してもよい。受信部は、受信したデータを表示する表示部(表示装置61)を含んでいもてよい。
この場合、作業者が上記表示部に表示されるデータを容易に確認できるので、潤滑油供給ユニット20の動作状況(潤滑油の供給状況)を容易に把握することができる。
上記潤滑油供給ユニット20において、受信部と制御部とは導電体(コンタクトプローブ54)を介して接続されていてもよい。データは導電体を介して制御部から受信部へ伝送されてもよい。
この場合、制御部と受信部とを導電体を用いて確実に接続しておけば、導電体を介して制御部から受信部へのデータの伝送を確実に行うことができる。
上記潤滑油供給ユニット20において、受信部は、電源としての電池60を含んでいてもよい。上記電池60としては、たとえばコイン型電池またボタン電池を用いることができる。この場合、受信部におけるデータの受信などの制御を行うための電力を上記電池60から供給することができるので、受信部へ外部からの電源を供給するための配線などを敷設する必要がない。このため、潤滑油供給ユニットを設置する場合の電源に関する制約を軽減することができる。また、潤滑油供給ユニット20に含まれる発電部25により得られる電力を受信部(出力基板56)でも利用する場合に、当該電力だけでは出力基板56を動作させることが難しいときに、当該電池により出力基板56を動作させることができる。
上記潤滑油供給ユニット20において、制御部は、図18や図19に示すように、無線信号としてデータを受信部へ伝送可能であってもよい。この場合、制御部と受信部とを導電線などで物理的に接続する必要がないため、当該導電線を設置する場合よりも、潤滑油供給ユニット20や当該潤滑油供給ユニット20を接続する軸受装置、あるいは当該軸受装置を用いた機械装置(工作機用スピンドル50)の構造を簡略化できる。
上記潤滑油供給ユニット20において、制御部は、潤滑油を軸受11の内部に供給するため供給部を繰り返し作動させる場合の作動間隔を任意に設定可能であってもよい。この場合、上記動作間隔を変更することにより、軸受11の動作状況に応じて潤滑油の供給間隔を調整することができる。この結果、軸受11において潤滑油が供給過剰になる、あるいは潤滑油が不足するといった問題の発生を抑制できる。
上記潤滑油供給ユニットは、供給部を作動させるための電力を発生させる発電部25と、発電部25で発生させた電力により充電される蓄電部(電源回路26に含まれる蓄電部)とを備えていてもよい。供給部は蓄電部から放電される電力により作動してもよい。蓄電部は、供給部を作動させることなく放電することが可能であってもよい。蓄電部では、供給部を作動させた後は第1の電圧値(図16の電圧V1)となり、供給部を作動させることなく放電した後は第1の電圧値と異なる第2の電圧値(図16の電圧V3)となってもよい。制御部は、第1の電圧値と第2の電圧値との差異に基づいてデータを取得するタイミングを特定してもよい。データは、供給部を作動させた場合の第1の電圧値を含んでいてもよい。
この場合、供給部の実際の動作の有無に対応する上記第1の電圧値と第2の電圧値との差異に基づき、制御部で上記データを取得するので、供給部を作動させたとき(つまり潤滑油が軸受11に供給されたとき)のデータを確実に取得することができる。
また、潤滑油供給ユニット20が発電部25を備えるため、外部からの電力の供給を受けることなく潤滑油供給ユニット20の制御部や供給部などを動かすことができる。このため、潤滑油供給ユニット20が設置される機械装置の構成の自由度を高めることができる。
上記潤滑油供給ユニット20は、供給部を作動させるための電力を発生させる発電部25と、発電部で発生させた電力により充電される蓄電部(電源回路26に含まれる蓄電部)とを備えていてもよい。供給部は蓄電部から放電される電力により作動してもよい。蓄電部は、供給部を作動させた後は第1の電圧値(電圧V1)となってもよい。制御部は、作動間隔を設定するためのタイマーを含んでいてもよい。制御部は、タイマーに基づいて供給部を作動させるとともにデータを取得するタイミングを特定してもよい。データは、供給部を作動させた場合の第1の電圧値を含んでいてもよい。
この場合、タイマーを調整することで、潤滑油の供給間隔を容易に変更することができる。また、当該タイマーを用いることで、潤滑油供給ユニット20が設置される軸受装置の動作条件とは独立して潤滑油の供給間隔を設定できる。
本発明の実施形態に係る軸受装置10は、上記潤滑油供給ユニット20と、当該潤滑油供給ユニットが接続された軸受11とを備える。
この場合、長期間安定して潤滑油供給ユニット20から軸受11へ潤滑油を供給することができるので、信頼性の高い軸受装置10を実現できる。
本発明の実施形態に係る機械装置(工作機用スピンドル50)は、上記軸受装置10を備える。この場合、信頼性の高い機械装置を得ることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
この発明は、発電部を含む潤滑油供給ユニットおよび当該潤滑油供給ユニットを備える軸受装置に特に有利に適用される。
10 軸受装置、 11 軸受、13 外輪、14 内輪、15 転動体、16 保持器、20 潤滑油供給ユニット、21 ハウジング本体、22 蓋体、23a、23b 熱伝導体、24 熱電素子、25 発電部、26 電源回路、27 制御回路、27a 演算部、27b、27c 配線、28 駆動回路、29 ポンプ、30 潤滑油タンク、31 吸込みチューブ、32 吐出チューブ、33 外輪間座、34 内輪間座、35 タップ穴、36 隙間、37 ノズル、38 潤滑油、39 ネジ、41 充電時間、42 遅延時間、43 潤滑寿命時間、50 工作機用スピンドル、51 回転軸、52 スピンドルハウジング、53 外周ハウジング、54 コンタクトプローブ、55 導電線、56 出力基板、56a 演算部、57 台座、58 カバー部材、59 記憶部、60 電池、61 表示装置、70 外部出力部、71 制御部、72 潤滑油供給部、73 潤滑油保持部、74 接続線、75 矢印、76 ユニット本体部、77 電源部。

Claims (5)

  1. 軸受の外輪の端面に突き当てられる外輪間座と前記外輪間座の内周側に配置され前記軸受の内輪の端面に突き当てられる内輪間座との間に配置される潤滑油供給ユニットであって、
    前記軸受の内部に供給される潤滑油を保持する保持部と、
    前記保持部から前記軸受の内部に前記潤滑油を供給する供給部と、
    前記供給部の動作を制御するための制御部と、
    前記供給部を作動させるための電力を発生させる発電部と、
    前記発電部で発生させた電力により充電される蓄電部とを備え、
    前記制御部は、前記潤滑油の供給状況に関するデータを取得し、かつ、前記データを前記制御部の外部へ出力可能であり、
    前記発電部は、
    前記外輪間座の内周側に固定され、前記軸受の前記内輪と前記外輪との間の温度差を利用して発電する、ペルチェ素子からなる熱電素子と、
    前記熱電素子の前記内輪間座側に接続された熱伝導体とを含む、潤滑油供給ユニット。
  2. 前記制御部から出力される前記データを受信する受信部を備え、
    前記制御部は、前記データを記憶するための記憶部を含み、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記データのデータ量が前記記憶部の容量を満たした時点、および予め決定された時間毎のいずれか一方のタイミングで、前記受信部へ前記データを伝送し、
    前記受信部は、受信した前記データを表示する表示部を含む、請求項1に記載の潤滑油供給ユニット。
  3. 前記制御部は、前記潤滑油を前記軸受の内部に供給するため前記供給部を繰り返し作動させる場合の作動間隔を任意に設定可能であり、
    前記供給部は前記蓄電部から放電される電力により作動し、
    前記蓄電部は、前記供給部を作動させた後は第1の電圧値となり、
    前記制御部は、前記作動間隔を設定するためのタイマーを含み、
    前記制御部は、前記タイマーに基づいて前記供給部を作動させるとともに前記データを取得するタイミングを特定し、
    前記データは、前記供給部を作動させた場合の前記第1の電圧値を含む、請求項1または請求項2に記載の潤滑油供給ユニット。
  4. 軸受の内部に供給される潤滑油を保持する保持部と、
    前記保持部から前記軸受の内部に前記潤滑油を供給する供給部と、
    前記供給部の動作を制御するための制御部と、
    前記供給部を作動させるための電力を発生させる発電部と、
    前記発電部で発生させた電力により充電される蓄電部とを備え、
    前記制御部は、前記潤滑油の供給状況に関するデータを取得し、かつ、前記データを前記制御部の外部へ出力可能であり、
    前記制御部は、前記潤滑油を前記軸受の内部に供給するため前記供給部を繰り返し作動させる場合の作動間隔を任意に設定可能であり、
    前記供給部は前記蓄電部から放電される電力により作動し、
    前記蓄電部は、前記供給部を作動させることなく放電することが可能であり、
    前記蓄電部では、前記供給部を作動させた後は第1の電圧値となり、前記供給部を作動させることなく放電した後は前記第1の電圧値と異なる第2の電圧値となり、
    前記制御部は、前記第1の電圧値と前記第2の電圧値との差異に基づいて前記データを取得するタイミングを特定し、
    前記データは、前記供給部を作動させた場合の前記第1の電圧値を含む、潤滑油供給ユニット。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の潤滑油供給ユニットと、
    前記潤滑油供給ユニットが接続された軸受とを備える、軸受装置。
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