JP2541093B2 - 真空軸受装置及び真空軸受用潤滑剤供給システム - Google Patents

真空軸受装置及び真空軸受用潤滑剤供給システム

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JP2541093B2
JP2541093B2 JP5095920A JP9592093A JP2541093B2 JP 2541093 B2 JP2541093 B2 JP 2541093B2 JP 5095920 A JP5095920 A JP 5095920A JP 9592093 A JP9592093 A JP 9592093A JP 2541093 B2 JP2541093 B2 JP 2541093B2
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良彦 勝山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛星等の宇宙飛行体に搭
載される真空軸受装置に関すると共に、長寿命を要求さ
れる真空軸受装置に潤滑剤を供給するための潤滑剤供給
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の宇宙飛行体に使用される
真空軸受装置では、予め真空軸受内に固体潤滑剤若しく
はグリース潤滑剤を蒸着若しくは充填して、真空軸受内
の回転軸の回転を潤滑していた。
【0003】宇宙飛行体が宇宙空間に投入された後、真
空軸受装置等の各機器は動作を始め、各潤滑剤もその機
能を発揮するが、時間の経過と共にその潤滑剤の潤滑特
性は、温度、機械的摩擦および放射線等の影響により徐
々に劣化してゆく。一般に、軌道上における真空軸受内
の回転軸の回転動作は、軸受部に供給される潤滑剤の特
性が時間の経過と共に劣化するにしたがって回転トルク
の急上昇を招くため、回転不能となる事が多いと考えら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の真空軸
受装置では、所定量の潤滑剤を充填しただけでは一旦蒸
着若しくは充填された潤滑剤が動作中に上記理由でその
潤滑特性を失った場合、改修の手段がない。即ち、機器
自体の寿命は、潤滑剤の寿命で決定されてしまうので、
潤滑剤が動作中に上記理由でその潤滑特性を失った場
合、この軸受を使用していた機器自体が動作不能となっ
てしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、宇宙飛
行体に搭載される真空軸受装置において、内側に位置付
けられる回転軸を軸支する軸受部と、前記軸受部の内側
に潤滑剤を導出するための導出パイプと、前記潤滑剤が
充填される収容ケースと、該収容ケース内の潤滑剤を前
記パイプを通して前記軸受部の内側に圧送するためのポ
ンプ装置と、該収容ケースを覆うように密着して設けら
れている保護手段とで構成されていることを特徴とする
真空軸受装置が得られる。
【0006】又、本発明によれば、宇宙飛行体に搭載さ
れる真空軸受装置に潤滑剤を供給するシステムにおい
て、内側に設けられる回転軸を軸支する軸受部と、前記
軸受部の内側に潤滑剤を供給するための潤滑剤供給手段
と、該潤滑剤供給手段に接続され、受信データにしたが
って前記潤滑剤供給手段を制御する制御手段と、前記軸
受部内の回転軸の回転数を計測する回転数カウンタと、
前記軸受部の温度を計測する温度センサと、前記回転数
及び前記温度のデータを地上に送信するための送信手段
とを前記宇宙飛行体に備え、他方前記データを受け、前
記データとあらかじめ記録されている前記潤滑剤の寿命
予測データと前記計測されたデータとを比較し、その結
果を前記宇宙飛行体の前記制御手段に送信データとして
通信する地上処理手段とで構成され、前記通信データは
前記制御手段において前記受信データとして受信される
ことを特徴とする真空軸受用潤滑剤供給システムが得ら
れる。
【0007】さらに、本発明によれば、前記潤滑剤供給
手段が、前記軸受部の内側に潤滑剤を導出するための導
出パイプと、前記潤滑剤が充填される収容ケースと、該
収容ケース内の潤滑剤を前記パイプを通して前記軸受部
の内側に圧送するためのポンプ装置と、該収容ケースを
覆うように密着して設けられている保護手段とで構成さ
れていることを特徴とする真空軸受用潤滑剤供給システ
ムが得られる。
【0008】さらに、本発明によれば、前記地上処理手
段は、前記計測されたデータとあらかじめ記録されてい
る前記潤滑剤の寿命予測データとを比較し、前記軸受部
内への前記潤滑剤の供給が必要か否か判断する判定手段
を有し、前記判定手段によって前記潤滑剤の供給が必要
だと判断された場合、前記制御手段にコマンド信号が送
信され、該コマンド信号を受けて前記ポンプ装置を動作
させ、前記収容ケース内に充填されている前記潤滑剤を
前記軸受部内に供給することを特徴とする真空軸受用潤
滑剤供給システムが得られる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。
【0010】図1は本発明の一実施例に係る真空軸受装
置を示す断面図である。図示された真空軸受装置は宇宙
飛行体に搭載して使用され、軸受部と、潤滑剤供給部と
を備えている。この内、軸受部は、回転軸1の周辺に設
けられた軸受2及び軸受固定部7とによって構成されて
いる。軸受2は、内輪22と、外輪21と、内輪22と
外輪21に介在している転動体23と、転動体23を保
持する保持器24とで構成されている。転動体23は、
球状であってもよく、円柱状のものであってもよい。
又、転動体23は保持器24で拘束され、軸受2の内部
には予め潤滑剤が充填され、軸受2の潤滑を行ってい
る。更に、この実施例に係る潤滑剤供給部は収容ケース
8、この収容ケース8を放射線から保護する放射線吸収
材5、収容ケース8内の補給用潤滑剤4を軸受2の内側
へ導くパイプ3、及び補給用潤滑剤4を押し出すポンプ
6とによって構成されている。このように、補給用潤滑
剤4は収容ケース8の中に収容されており、放射線によ
る劣化を防止するため収容ケース8ごと放射線吸収材5
により包まれている。
【0011】潤滑剤の補給が必要になった場合、ポンプ
6の機能を動作させる事により収容ケース8内の補給用
潤滑剤4を圧縮し、パイプ3を介して軸受2の転動体2
3の回転部分にに補給用潤滑剤4が補給される。ポンプ
6の作動は所定期間ごとに宇宙飛行体内で行われてもよ
い。
【0012】図2は軌道上にある人工衛星17に搭載さ
れた軸受潤滑油を地上設備16からの指令にしたがって
供給するシステムを示したブロック図である。回転機器
9は、軸受2の中空部に回転軸1を挿入して構成されて
いる(図1参照)。回転機器9の近傍に、温度センサ1
0および回転数カウンタ11が設置されており、温度セ
ンサ10及び回転数カウンタ11によってそれぞれ軸受
部2の温度及び回転数が計測される。その計測されたデ
ータは、テレメトリ送信器12より送出されるテレメト
リ信号14として地上設備16へ送信される。その後、
地上設備16では、テレメトリ送信器12から送信され
た計測データと、地上設備16に予め記録された潤滑剤
の寿命予測データとを比較する。このとき、潤滑剤が必
要だと判断された場合に、地上設備16からコマンド信
号15を送信する。コマンド受信器は、コマンド信号1
5を受け、ポンプ6を動作させる。ポンプ6によって、
収容ケース8内に充填されている補給用潤滑剤4は軸受
2に供給される。この様に潤滑剤の寿命を地上設備16
側で予測することにより、必要な時期に必要な量の潤滑
剤を軸受に供給し、真空用軸受の長寿命化を図ることが
できる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、衛星等の宇宙飛行体に
おいて真空用軸受の潤滑剤を必要な時期に補給する事が
できる。従って、予め充填された潤滑剤が劣化しても潤
滑剤の補給をすることにより、機器全体の寿命を延ばす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空軸受装置の一実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の真空軸受潤滑剤供給システムの一実施
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 軸受 3 パイプ 4 補給用潤滑剤 5 放射線吸収材 6 ポンプ 7 軸受固定部 8 収容ケース 9 回転機器 10 温度センサ 11 回転数カウンタ 12 テレメトリ送信器 13 コマンド受信器 14 テレメトリ信号 15 コマンド信号 16 地上設備 17 人工衛星

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宇宙飛行体に搭載される真空軸受装置に
    おいて、内側に位置付けられる回転軸を軸支する軸受部
    と、前記軸受部の内側に潤滑剤を導出するための導出パ
    イプと、前記潤滑剤が充填される収容ケースと、該収容
    ケース内の潤滑剤を前記パイプを通して前記軸受部の内
    側に圧送するためのポンプ装置と、放射線吸収材料から
    なり、前記収容ケースを覆うように密着して設けられて
    いる保護手段とで構成されていることを特徴とする真空
    軸受装置。
  2. 【請求項2】 宇宙飛行体に搭載される真空軸受装置に
    潤滑剤を供給するシステムにおいて、内側に設けられる
    回転軸を軸支する軸受部と、前記軸受部の内側に潤滑剤
    を供給するための潤滑剤供給手段と、該潤滑剤供給手段
    に接続され、受信データにしたがって前記潤滑剤供給手
    段を制御する制御手段と、前記軸受部内の回転軸の回転
    数を計測する回転数カウンタと、前記軸受部の温度を計
    測する温度センサと、前記回転数及び前記温度のデータ
    を地上に送信するための送信手段とを前記宇宙飛行体に
    備え、他方、前記データを受け、前記データとあらかじ
    め記録されている前記潤滑剤の寿命予測データと前記計
    測されたデータとを比較し、その結果を前記宇宙飛行体
    の前記制御手段に送信データとして通信する地上処理手
    段とで構成され、前記通信データは前記制御手段におい
    て前記受信データとして受信されることを特徴とする真
    空軸受用潤滑剤供給システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の真空軸受用潤滑剤供給シ
    ステムにおいて、前記潤滑剤供給手段が、前記軸受部の
    内側に潤滑剤を導出するための導出パイプと、前記潤滑
    剤が充填される収容ケースと、該収容ケース内の潤滑剤
    を前記パイプを通して前記軸受部の内側に圧送するため
    のポンプ装置と、該収容ケースを覆うように密着して設
    けられている保護手段とで構成されていることを特徴と
    する真空軸受用潤滑剤供給システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の真空軸受用潤滑剤供給シ
    ステムにおいて、前記地上処理手段は、前記計測された
    データとあらかじめ記録されている前記潤滑剤の寿命予
    測データとを比較し、前記軸受部内への前記潤滑剤の供
    給が必要か否か判断する判定手段を有し、前記判定手段
    によって前記潤滑剤の供給が必要だと判断された場合、
    前記制御手段にコマンド信号が送信され、該コマンド信
    号を受けて前記ポンプ装置を動作させ、前記収容ケース
    内に充填されている前記潤滑剤を前記軸受部内に供給す
    ることを特徴とする真空軸受用潤滑剤供給システム。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の真空軸受用潤滑剤
    供給システムにおいて、前記保護手段が放射線吸収材料
    からなることを特徴とする真空軸受用潤滑剤供給システ
    ム。
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