JP6368099B2 - 中継装置、優先接続制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

中継装置、優先接続制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、優先接続制御技術に関する。
近年、公衆無線アクセスポイント(以下、「AP」という。)の普及に伴い、宅内だけでなく様々な場所で無線LAN(Local Area Network;例えばWi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity))の利用シーンが増加している(例えば、特許文献1参照)。中でも、ユーザが所有するAPを外部ユーザに開放することによって、互いにAPを利用可能にするFONのような利用モデルが増加している。それに伴い、ユーザが利用する通信端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末など)で複数のAPに接続することが想定され、同一のSSIDに自宅を含む複数の場所で接続するようなケースが増えると予想される。その結果、ユーザが外出先から宅内に戻った場合、外出先で接続したAPのSSID(Service Set IDentifier)の接続履歴が通信端末に残っていると、通信端末は宅内のAPに設定されているAP所有者用のSSIDではなく、公衆無線LAN用のSSIDからの接続を試みる。そのため、ユーザは自宅にいるにもかかわらず、通信端末が公衆無線LAN用のSSIDに接続してしまうことが起こり得る。
特開2005−094656号公報
しかしながら、現状では、通信端末側で接続対象のSSIDの優先順位を設定するにはアプリケーション等を利用しなければならない。アプリケーションを利用する場合には、アプリケーションの開発にコストがかかってしまう。また、AP側で通信端末に接続させるSSIDの優先制御を行うことができない。そのため、自宅のAPに設定されているAP所有者用のSSIDへ優先的に接続させることができないという問題があった。このような問題は、SSIDに限らず、通信端末が接続するネットワーク識別子を利用する通信全てに共通する問題である。
上記事情に鑑み、本発明は、コストを軽減しつつ、通信端末に接続させるネットワーク識別子の優先制御を行うことができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、プローブ要求の送信元である通信装置を接続させるネットワーク識別子を選択する選択部と、選択されたネットワーク識別子の情報を用いてプローブ応答を生成する信号生成部と、生成された前記プローブ応答を前記通信装置に送信する送信部と、を備える中継装置である。
本発明の一態様は、上記の中継装置であって、前記選択部は、予め設定された優先度が最も高いネットワーク識別子を前記通信装置に接続させるネットワーク識別子に選択する。
本発明の一態様は、上記の中継装置であって、前記選択部は、前記通信装置の接続履歴に基づいて前記通信装置に接続させるネットワーク識別子を選択する。
本発明の一態様は、上記の中継装置であって、前記信号生成部は、前記プローブ応答を生成する際に、選択された前記ネットワーク識別子の情報を前記プローブ要求に含まれる前記ネットワーク識別子に対するプローブ応答に付加する。
本発明の一態様は、プローブ要求の送信元である通信装置を接続させるネットワーク識別子を選択する選択ステップと、選択されたネットワーク識別子の情報を用いてプローブ応答を生成する信号生成ステップと、生成された前記プローブ応答を前記通信装置に送信する送信ステップと、を有する優先接続制御方法である。
本発明の一態様は、プローブ要求の送信元である通信装置を接続させるネットワーク識別子を選択する選択ステップと、選択されたネットワーク識別子の情報を用いてプローブ応答を生成する信号生成ステップと、生成された前記プローブ応答を前記通信装置に送信する送信ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、コストを軽減しつつ、通信端末に接続させるネットワーク識別子の優先制御を行うことが可能となる。
本発明における優先接続制御システム100のシステム構成を示す図である。 第1実施形態におけるAP10の機能構成を表す概略ブロック図である。 優先SSIDデータベースの具体例を示す図である。 第1実施形態の第1動作例におけるAP10のプローブ応答の送信処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態の第1動作例における優先接続制御システム100の動作を示すシーケンス図である。 第1実施形態の第2動作例におけるAP10のプローブ応答の送信処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態の第2動作例における優先接続制御システム100の動作を示すシーケンス図である。 第2実施形態におけるAP10aの機能構成を表す概略ブロック図である。 端末接続履歴データベース及び端末接続時間データベースの具体例を示す図である。 第2実施形態の第1動作例におけるAP10aのプローブ応答の送信処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の第1動作例における優先接続制御システム100の動作を示すシーケンス図である。 第2実施形態の第1動作例における優先接続制御システム100の動作を示すシーケンス図である。 第2実施形態の第2動作例におけるAP10aのプローブ応答の送信処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の第2動作例における優先接続制御システム100の動作を示すシーケンス図である。 本発明における優先接続制御システム100と既存システムとの比較結果を表した図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明における優先接続制御システム100のシステム構成を示す図である。優先接続制御システム100は、AP10を備える。優先接続制御システム100には、通信端末20が接続される。図1では、優先接続制御システム100が1台のAP10を備える構成を示しているが、優先接続制御システム100は2台以上のAP10を備えるように構成されてもよい。また、図1では、優先接続制御システム100が1台の通信端末20を備える構成を示しているが、優先接続制御システム100は2台以上の通信端末20を備えるように構成されてもよい。
AP10は、無線LANのアクセスポイントであり、通信端末20との間で無線LAN接続によって通信を行う。無線LAN接続には、例えばWi−Fiが用いられる。AP10は、通信端末20に対してネットワーク30への接続、例えばネットワーク30を介したサーバ装置(不図示)へのアクセスなどを提供する。AP10には、複数のSSIDが設定される。
通信端末20は、例えばスマートフォン、タブレット端末、携帯電話、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、ゲーム機器等の情報処理装置を用いて構成される。通信端末20は、AP10との間で通信を行う。
ネットワーク30は、どのように構成されたネットワークでもよい。例えば、ネットワーク30はインターネットを用いて構成されてもよい。
以下、本発明の具体的な構成例(第1実施形態及び第2実施形態)について説明する。
[第1実施形態]
図2は、第1実施形態におけるAP10の機能構成を表す概略ブロック図である。
AP10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、優先接続制御プログラムを実行する。優先接続制御プログラムの実行によって、AP10は、通信部101、制御部102、接続端末記憶部103、判定部104、優先SSID記憶部105、選択部106、信号生成部107を備える装置として機能する。なお、AP10の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、優先接続制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、優先接続制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
通信部101は、通信端末20との間で通信を行う。例えば、通信部101は、通信端末20からプローブ要求を受信し、受信したプローブ要求に応じてプローブ応答を通信端末20に送信する。
制御部102は、AP10の各機能部を制御する。例えば、制御部102は、通信部101によって受信されたプローブ要求から、通信端末20に設定されているSSID(以下、「要求SSID」という。)及び端末情報を取得する。端末情報とは、通信端末20に関する情報であり、例えば通信端末20のMACアドレスである。
接続端末記憶部103は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。接続端末記憶部103は、接続端末データベースを記憶している。接続端末データベースは、通信端末20に関する情報が登録されたデータベースである。
判定部104は、制御部102によって取得された要求SSID及び端末情報と、接続端末記憶部103に記憶されている接続端末データベースとに基づいて、通信端末20が自装置に接続したことがあるか否か判定する。
優先SSID記憶部105は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。優先SSID記憶部105は、優先SSIDデータベースを記憶している。優先SSIDデータベースは、通信端末20に対して接続させるSSID(以下、「優先SSID」という。)に関する情報が登録されたデータベースである。優先SSIDデータベースに登録される優先SSIDは、AP10の所有者によって設定され、適宜更新される。優先SSIDデータベースには、優先度に応じて複数のSSIDが登録される。
選択部106は、優先SSID記憶部105に記憶されている優先SSIDデータベースに基づいて優先SSIDを選択する。具体的には、選択部106は、優先度が最も高いSSIDを優先SSIDに選択する。
信号生成部107は、各種信号を生成する。例えば、信号生成部107は、選択部106に選択された優先SSIDの情報を用いてプローブ応答を生成する。
以下、本発明の優先接続制御システム100の第1実施形態における具体的な動作例(第1動作例及び第二動作例)について説明する。
図3は、接続端末データベース及び優先SSIDデータベースの具体例を示す図である。
図3(A)は、接続端末データベースの構成図である。接続端末データベースは、通信端末20に関する情報を表すレコード40を複数有する。レコード40は、番号及びMAC_STAの各値を有する。番号は、接続端末データベースに登録された通信端末20の順番を表す。MAC_STAは、通信端末20のMACアドレスを表す。
図3(A)に示される例では、接続端末データベースには2つの番号が存在する。これら2つの番号は、“1”、“2”である。図3(A)において、接続端末データベースの最上段の行は、番号の値が“1”、MAC_STAの値が“XXXX−YYYY”である。すなわち、接続端末データベースに最初に登録された通信端末20のMACアドレスが“XXXX−YYYY”であることが表されている。
なお、接続端末データベースに登録される通信端末20のMACアドレスは、本来AP10を介した通信が優先されるべき人物(以下、「AP関連者」という。)が操作する通信端末20のMACアドレスである。AP関連者とは、例えばAP10の所有者や所有者に対して身近な人物(例えば、家族や親友)である。
図3(B)は、優先SSIDデータベースの構成図である。優先SSIDデータベースは、優先SSIDに関する情報を表すレコード50を複数有する。レコード50は、優先度及びSSIDの各値を有する。優先度は、通信端末20に対して接続させるSSIDの優先順位を表す。SSIDは、AP10に設定されているネットワーク識別名を表す。
図3(B)に示される例では、優先SSIDデータベースには3つの優先度が存在する。これら3つの優先度は、“1”、“2”、“3”である。図3(B)において、優先SSIDデータベースの最上段の行は、優先度の値が“1”、SSIDの値が“CCC”である。すなわち、通信端末20に対して最も優先的に接続させるSSIDが“CCC”であることが表されている。
[第1動作例]
図4は、第1実施形態の第1動作例におけるAP10のプローブ応答の送信処理の流れを示すフローチャートである。
通信部101は、通信端末20から送信されたプローブ要求を受信する(ステップS101)。制御部102は、受信されたプローブ要求から要求SSID及び端末情報を取得する(ステップS102)。判定部104は、接続端末記憶部103に記憶されている接続端末データベースを参照し、取得された端末情報に含まれるMACアドレスが登録されているか否か判定する(ステップS103)。端末情報に含まれるMACアドレスが登録されていない場合(ステップS103−NO)、選択部106は取得された要求SSIDを優先SSIDに選択する(ステップS104)。
一方、端末情報に含まれるMACアドレスが登録されている場合(ステップS103−YES)、選択部106は優先SSIDデータベースに基づいて優先SSIDを選択する(ステップS105)。具体的には、選択部106は、優先SSID記憶部105に記憶されている優先SSIDデータベースを読み出す。選択部106は、読み出した優先SSIDデータベースに登録されているレコード50のうち、優先度が最も高いレコード50を選択する。選択部106は、選択したレコード50のSSIDの項目に記録されている値を優先SSIDに選択する。信号生成部107は、選択された優先SSIDの情報をヘッダに格納することによってプローブ応答を生成する(ステップS106)。通信部101は、生成されたプローブ応答をプローブ要求の送信元である通信端末20に送信する(ステップS107)。
図5は、第1実施形態の第1動作例における優先接続制御システム100の動作を示すシーケンス図である。なお、図5の説明では、AP10の接続端末記憶部103に図3に示される接続端末データベースが記憶されている場合を例に説明する。
AP10は、定期的にビーコン信号をブロードキャストする(ステップS201)。通信端末20は、AP10から送信されるビーコン信号を受信する。通信端末20は、自装置に設定されているSSID(例えば、SSID:AAA)の情報を含むプローブ要求を生成し、生成したプローブ要求をAP10に送信する(ステップS202)。
AP10の通信部101は、通信端末20から送信されたプローブ要求を受信する(ステップS203)。プローブ要求が受信されると、制御部102はプローブ要求から要求SSID(例えば、SSID:AAA)及び端末情報(例えば、MAC_STA:XXXX−YYYY)を取得する。判定部104は、接続端末データベースと端末情報とに基づいて、端末情報によって識別される通信端末20の情報が接続端末データベースに登録されているか否か判定する(ステップS204)。
判定の結果、登録されているため、選択部106は優先SSIDデータベースに基づいて優先SSID(例えば、SSID:CCC)を選択する(ステップS205)。
信号生成部107は、選択部106によって選択された優先SSIDの値(例えば、SSID:CCC)を用いてプローブ応答を生成する(ステップS206)。例えば、信号生成部107は、優先SSIDの値をヘッダに格納することによってプローブ応答を生成する。通信部101は、信号生成部107によって生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS207)。
通信端末20は、AP10から送信されたプローブ応答を受信する(ステップS208)。この場合、通信端末20は、要求SSIDと異なるSSIDが付与されたプローブ応答を受信したため、接続要求失敗と判断する。その後、通信端末20は、ステップS202の処理で要求したSSIDとは異なるSSID(例えば、SSID:BBB)を含むプローブ要求をAP10に送信する(ステップS209)。
AP10の通信部101は、通信端末20から送信されたプローブ要求を受信する(ステップS210)。プローブ要求が受信されると、制御部102はプローブ要求から要求SSID(例えば、SSID:BBB)及び端末情報(例えば、MAC_STA:XXXX−YYYY)を取得する。判定部104は、接続端末データベースと端末情報とに基づいて、端末情報によって識別される通信端末20の情報が接続端末データベースに登録されているか否か判定する(ステップS211)。
判定の結果、登録されているため、選択部106は優先SSIDデータベースに基づいて優先SSID(例えば、SSID:CCC)を選択する(ステップS212)。信号生成部107は、選択部106によって選択された優先SSIDの値を用いてプローブ応答を生成する(ステップS213)。通信部101は、信号生成部107によって生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS214)。
通信端末20は、AP10から送信されたプローブ応答を受信する(ステップS215)。この場合、通信端末20は、要求SSIDと異なるSSIDが付与されたプローブ応答を受信したため、接続要求失敗と判断する。その後、通信端末20は、ステップS202及びステップS208の処理で要求したSSIDとは異なるSSID(例えば、SSID:CCC)を含むプローブ要求をAP10に送信する(ステップS216)。
AP10の通信部101は、通信端末20から送信されたプローブ要求を受信する(ステップS217)。プローブ要求が受信されると、制御部102はプローブ要求から要求SSID(例えば、SSID:CCC)及び端末情報(例えば、MAC_STA:XXXX−YYYY)を取得する。判定部104は、接続端末データベースと端末情報とに基づいて、端末情報によって識別される通信端末20の情報が接続端末データベースに登録されているか否か判定する(ステップS218)。
判定の結果、登録されているため、選択部106は優先SSIDデータベースに基づいて優先SSID(例えば、SSID:CCC)を選択する(ステップS219)。信号生成部107は、選択部106によって選択された優先SSIDの値を用いてプローブ応答を生成する(ステップS220)。通信部101は、信号生成部107によって生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS221)。
通信端末20は、AP10から送信されたプローブ応答を受信する(ステップS222)。この場合、通信端末20は、要求SSIDと同じSSIDが付与されたプローブ応答を受信したため、AP10との間で認証を行う(ステップS223)。通信端末20は、認証が完了すると、AP10にアソシエーション要求を送信する(ステップS224)。
AP10の通信部101は、通信端末20から送信されたアソシエーション要求に対する応答としてアソシエーション応答を通信端末20に送信する(ステップS225)。その後、AP10と通信端末20との間で接続が完了する。
以上のように構成された優先接続制御システム100によれば、AP10は通信端末20を優先的に接続させるSSIDに接続させることができる。具体的には、AP10は、通信端末20からプローブ要求を受信すると、AP関連者の通信端末20からの送信であるか否か判定する。そして、AP関連者の通信端末20からの送信である場合に、AP10は予め登録されたSSIDのうち、優先度が最も高いSSIDの情報を含むプローブ応答を送信する。したがって、AP10とAP関連者の通信端末20との間で、優先的に接続させるSSIDに対する問い合わせのみが成功し、AP10と通信端末20との間で通信が行われる。そのため、AP10側で通信端末20に対して接続させるSSIDの優先制御を行うことが可能になる。
また、従来では、通信端末20側で接続する対象となるSSIDの優先順位を設定するには、アプリケーション等を利用しなければならなかった。そのため、アプリケーションを開発するためのコストがかかってしまうという問題もあった。それに対し、本発明における優先接続制御システム100では、AP10側で接続制御を行うことが可能であるため、アプリケーションの開発費用を削減することが可能になる。
<変形例>
選択部106は、所定の条件が満たされた場合に優先度が最も高いSSID以外のSSIDを優先SSIDに選択してもよい。所定の条件とは、例えば所定時間の間(例えば、1分、10分など)に接続が切断された回数が所定の回数(例えば、5回)以上である場合などが挙げられる。選択部106は、所定の条件が満たされると、優先SSIDデータベースに登録されている優先度の値が1番目以外(例えば、優先度“2”)のSSIDを優先SSIDに選択する。
本実施形態では、通信端末20に対して接続させるネットワーク識別子としてSSIDを例に説明したが、SSIDに代えてESSIDやBSSIDなどのネットワーク識別子が用いられてもよい。このように構成される場合、優先SSIDデータベースには、SSIDに代えてESSID又はBSSIDの情報が登録される。
[第2動作例]
図6は、第1実施形態の第2動作例におけるAP10のプローブ応答の送信処理の流れを示すフローチャートである。また、図4と同様の処理については、図6において図4と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS105までの処理が終了すると、制御部102は要求SSIDと優先SSIDとが一致するか否か判定する(ステップS301)。要求SSIDと優先SSIDとが一致する場合(ステップS301−YES)、信号生成部107は要求SSIDの情報をヘッダに格納してプローブ応答を生成する(ステップS302)。その後、通信部101は、生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS303)。
ステップS301の処理において、要求SSIDと優先SSIDとが一致しない場合(ステップS301−NO)、信号生成部107は要求SSIDに対応するプローブ応答を生成する(ステップS304)。この際、信号生成部107は、優先SSIDの情報をプローブ応答に付与する。より具体的には、信号生成部107は、プローブ応答のIE(Information Element )のうち、Vendor-Specific-contentのフィールドに、ステップS105の処理で選択された優先SSID”SSID:○○”という文字列を付与する。
図7は、第1実施形態の第2動作例における優先接続制御システム100の動作を示すシーケンス図である。また、図5と同様の処理については、図7において図5と同様の符号を付して説明を省略する。また、第2動作例における通信端末20は、情報取得部を備えるように構成される。情報取得部は、プローブ応答から優先SSIDの情報を取得する。より具体的には、情報取得部は、プローブ応答のIEのうち、Vendor-Specific-contentのフィールドに付与されている優先SSIDの情報を取得する。なお、図7の説明では、AP10の接続端末記憶部103に図3に示される接続端末データベースが記憶されている場合を例に説明する。
ステップS205までの処理が終了すると、判定部104は要求SSID(例えば、SSID:AAA)と優先SSID(例えば、SSID:CCC)とが一致するか否か判定する(ステップS401)。
判定の結果、SSIDが一致しないため、信号生成部107は要求SSIDに対応するプローブ応答を生成する(ステップS402)。この際、信号生成部107は、優先SSID(例えば、SSID:CCC)の情報をプローブ応答に付与する。通信部101は、生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS403)。
通信端末20は、AP10から送信されたプローブ応答を受信する(ステップS404)。通信端末20の情報取得部は、受信したプローブ応答から優先SSID(例えば、SSID:CCC)の情報を取得する(ステップS405)。次に、通信端末20は、取得した優先SSIDの情報を含むプローブ要求を生成し、生成したプローブ要求をAP10に送信する(ステップS406)。
AP10の通信部101は、通信端末20から送信されたプローブ要求を受信する(ステップS407)。プローブ要求が受信されると、判定部104は、接続端末データベースと端末情報とに基づいて、端末情報によって識別される通信端末20の情報が接続端末データベースに登録されているか否か判定する(ステップS408)。
判定の結果、登録されているため、選択部106は優先SSIDデータベースに基づいて優先SSID(例えば、SSID:CCC)を選択する(ステップS409)。その後、判定部104は、要求SSID(例えば、SSID:CCC)と優先SSID(例えば、SSID:CCC)とが一致するか否か判定する(ステップS410)。
判定の結果、SSIDが一致するため、信号生成部107は要求SSIDに対応するプローブ応答を生成する(ステップS411)。通信部101は、生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS412)。その後、ステップS219〜ステップS222までの処理が実行される。
以上のように構成された優先接続制御システム100によれば、AP10は通信端末20を優先的に接続させるSSIDに接続させることができる。具体的には、AP10は、通信端末20からプローブ要求を受信すると、AP関連者の通信端末20からの送信であるか否か判定する。AP関連者の通信端末20からの送信である場合に、AP10は要求されたSSIDに対応するプローブ応答を送信する際にプローブ応答に優先度が最も高いSSIDの情報を付与する。そして、プローブ応答を受信したAP関連者の通信端末20は、プローブ応答に含まれる優先SSIDの情報を用いて再度、プローブ要求を送信する。したがって、AP10によって選択されたSSIDで、AP10と通信端末20とが接続される。そのため、AP10側で通信端末20に対して接続させるSSIDの優先制御を行うことが可能になる。
また、従来では、通信端末20側で接続する対象となるSSIDの優先順位を設定するには、アプリケーション等を利用しなければならなかった。そのため、アプリケーションを開発するためのコストがかかってしまうという問題もあった。それに対し、本発明における優先接続制御システム100では、AP10側で接続制御を行うことが可能であるため、アプリケーションの開発費用を削減することが可能になる。
<変形例>
第2動作例は、第1動作例と同様に変形されてもよい。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態におけるAP10aの機能構成を表す概略ブロック図である。
AP10aは、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、優先接続制御プログラムを実行する。優先接続制御プログラムの実行によって、AP10aは、通信部101、制御部102、判定部104a、選択部106a、信号生成部107、端末情報記憶部108、更新部109を備える装置として機能する。なお、AP10aの各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、優先接続制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、優先接続制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
AP10aは、接続端末記憶部103、判定部104、優先SSID記憶部105及び選択部106に代えて判定部104a、選択部106a、端末情報記憶部108及び更新部109を備える点でAP10と構成が異なる。AP10aは、他の構成についてはAP10と同様である。そのため、AP10a全体の説明は省略し、判定部104a、選択部106a、端末情報記憶部108及び更新部109について説明する。
判定部104aは、制御部102によって取得された要求SSID及び端末情報と、端末情報記憶部108に記憶されている各データベースとに基づいて判定を行う。
選択部106aは、判定部104aの判定結果に基づいて優先SSIDを選択する。選択部106aの具体的な処理については後述する。
端末情報記憶部108は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。端末情報記憶部108は、端末接続SSIDデータベース及び端末接続時間データベースを記憶している。端末接続SSIDデータベースは、通信端末20に関する情報が登録されたデータベースである。端末接続時間データベースは、通信端末20の接続時間に関する情報が登録されたデータベースである。
更新部109は、自装置と通信端末20との間で接続が完了した場合に各データベースを更新する。
以下、本発明の優先接続制御システム100の第2実施形態における具体的な動作例(第1動作例及び第2動作例)について説明する。
図9は、端末接続履歴データベース及び端末接続時間データベースの具体例を示す図である。
図9(A)は、端末接続履歴データベースの構成図である。端末接続履歴データベースは、通信端末20に関する情報を表すレコード60を複数有する。レコード60は、MAC_STA、接続SSID及び接続回数の各値を有する。MAC_STAは、通信端末20のMACアドレスを表す。接続SSIDは、通信端末20が過去に接続したことのあるSSIDを表す。接続回数は、通信端末20が接続SSIDに接続した回数を表す。
図9(A)に示される例では、端末接続履歴データベースには2つのMAC_STAが存在する。これら2つのMAC_STAは、“XXXX−YYYY”、“ZZZZ−QQQQ”である。図9(A)において、端末接続履歴データベースの最上段の行は、MAC_STAの値が“XXXX−YYYY”、SSIDの値が“CCC”、接続回数の値が“10”である。すなわち、MACアドレス“XXXX−YYYY”で識別される通信端末20が、過去にSSID“CCC”に“10回”接続したことが表されている。
図9(B)は、端末接続時間データベースの構成図である。端末接続時間データベースは、通信端末20の接続時間に関する情報を表すレコード70を複数有する。レコード70は、MAC_STA及びタイムスタンプの各値を有する。MAC_STAは、通信端末20のMACアドレスを表す。タイムスタンプは、通信端末20とAP10との間で接続が完了した最新の時刻を表す。
図9(B)に示される例では、端末接続時間データベースには2つのMAC_STAが存在する。これら2つのMAC_STAは、“XXXX−YYYY”、“ZZZZ−QQQQ”である。図9(B)において、端末接続時間データベースの最上段の行は、MAC_STAの値が“XXXX−YYYY”、タイムスタンプの値が“YYYY.MM.DD”である。すなわち、MACアドレス“XXXX−YYYY”で識別される通信端末20とAP10との間で接続が完了した最新の時刻が“YYYY.MM.DD”であることが表されている。
[第1動作例]
図10は、第2実施形態の第1動作例におけるAP10aのプローブ応答の送信処理の流れを示すフローチャートである。
通信部101は、通信端末20から送信されたプローブ要求を受信する(ステップS501)。制御部102は、受信されたプローブ要求から要求SSID及び端末情報を取得する(ステップS502)。判定部104aは、取得された端末情報と端末接続履歴データベースとに基づいて、プローブ要求の送信元である通信端末20の過去の接続履歴があるか否か判定する(ステップS503)。例えば、端末情報として取得された通信端末20のMACアドレスの情報が端末接続履歴データベースに記録されている場合に、判定部104aはプローブ要求の送信元である通信端末20の過去の接続履歴があると判定する。一方、端末情報として取得された通信端末20のMACアドレスの情報が端末接続履歴データベースに記録されていない場合に、判定部104aはプローブ要求の送信元である通信端末20の過去の接続履歴がないと判定する。
プローブ要求の送信元である通信端末20の過去の接続履歴がない場合(ステップS503−NO)、選択部106aはステップS502の処理で取得された要求SSIDを優先SSIDに選択する(ステップS504)。
一方、プローブ要求の送信元である通信端末20の過去の接続履歴がある場合(ステップS503−YES)、判定部104aは端末情報と端末接続時間データベースとに基づいて、通信端末20が前回の接続時から所定の時間(例えば、1時間)経過したか否か判定する(ステップS505)。例えば、判定部104aは、端末接続時間データベースを参照し、通信端末20のMACアドレスに対応するレコード70のタイムスタンプの値から現時点の時刻が所定の時間経過している場合に前回の接続時から所定の時間経過したと判定する。一方、判定部104aは、端末接続時間データベースを参照し、通信端末20のMACアドレスに対応するレコード70のタイムスタンプの値から現時点の時刻が所定の時間経過していない場合に前回の接続時から所定の時間経過していないと判定する。
通信端末20が前回の接続時から所定の時間(例えば、1時間)経過していない場合(ステップS505−NO)、選択部106aはステップS502の処理で取得された要求SSIDを優先SSIDに選択する(ステップS504)。
一方、通信端末20が前回の接続時から所定の時間(例えば、1時間)経過している場合(ステップS505−YES)、判定部104aは端末接続履歴データベースに基づいて、要求SSIDの接続回数が最頻ではないか否か判定する(ステップS506)。例えば、判定部104aは、端末接続履歴データベースを参照し、要求SSIDの接続回数が通信端末20のMACアドレスに対応するレコード60の接続回数の中で最も多い場合に要求SSIDの接続回数が最頻であると判定する。一方、判定部104aは、端末接続履歴データベースを参照し、要求SSIDの接続回数が通信端末20のMACアドレスに対応するレコード60の接続回数の中で1番ではない場合に要求SSIDの接続回数が最頻ではないと判定する。
要求SSIDの接続回数が最頻ではない場合(ステップS506−YES)、選択部106aは最頻のSSIDを優先SSIDに選択する(ステップS507)。
一方、要求SSIDの接続回数が最頻である場合(ステップS506−NO)、選択部106aはステップS502の処理で取得された要求SSIDを優先SSIDに選択する(ステップS504)。その後、信号生成部107は、選択された優先SSIDの情報をヘッダに格納してプローブ応答を生成する(ステップS508)。通信部101は、生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS509)。
図11及び12は、第2実施形態の第1動作例における優先接続制御システム100の動作を示すシーケンス図である。なお、図11及び12の説明では、AP10aの端末情報記憶部108に、図9に示される端末接続履歴データベースが記憶されている場合を例に説明する。
AP10aは、定期的にビーコン信号をブロードキャストする(ステップS601)。通信端末20は、AP10aから送信されるビーコン信号を受信する。通信端末20は、自装置に設定されているSSID(例えば、SSID:AAA)の情報を含むプローブ要求を生成し、生成したプローブ要求をAP10aに送信する(ステップS602)。
AP10aの通信部101は、通信端末20から送信されたプローブ要求を受信する(ステップS603)。制御部102は、受信されたプローブ要求から要求SSID(例えば、SSID:AAA)及び端末情報(例えば、MAC_STA:XXXX−YYYY)を取得する。判定部104aは、端末接続履歴データベースと、取得された端末情報とに基づいて通信端末20の接続履歴があるか否か判定する(ステップS604)。
判定の結果、通信端末20の接続履歴があるため、次に判定部104aは端末情報と、端末接続時間データベースとに基づいて前回の接続から所定の時間経過したか否か判定する(ステップS605)。
判定の結果、前回の接続から所定の時間経過したため、次に判定部104aは要求SSID及び端末情報と、端末接続履歴データベースとに基づいて要求SSIDに対する接続回数が最頻であるか否か判定する(ステップS606)。
判定の結果、要求SSIDに対する接続回数が最頻ではないため、選択部106aは通信端末20の接続回数が最頻であるSSID(例えば、SSID:CCC)を優先SSIDに選択する(ステップS607)。
その後、信号生成部107は、選択部106aによって選択された優先SSIDの値をヘッダに格納してプローブ応答を生成する(ステップS608)。通信部101は、生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS609)。
通信端末20は、AP10aから送信されたプローブ応答を受信する(ステップS610)。この場合、通信端末20は、要求SSIDと異なるSSIDが付与されたプローブ応答を受信したため、接続要求失敗と判断する。その後、通信端末20は、ステップS602の処理で要求したSSIDとは異なるSSID(例えば、SSID:BBB)を含むプローブ要求をAP10aに送信する(ステップS611)。
AP10aの通信部101は、通信端末20から送信されたプローブ要求を受信する(ステップS612)。制御部102は、受信されたプローブ要求から要求SSID(例えば、SSID:BBB)及び端末情報(例えば、MAC_STA:XXXX−YYYY)を取得する。判定部104aは、端末接続履歴データベースと、取得された端末情報とに基づいて通信端末20の接続履歴があるか否か判定する(ステップS613)。
判定の結果、通信端末20の接続履歴があるため、次に判定部104aは端末情報と、端末接続時間データベースとに基づいて前回の接続から所定の時間経過したか否か判定する(ステップS614)。
判定の結果、前回の接続から所定の時間経過したため、次に判定部104aは要求SSID及び端末情報と、端末接続履歴データベースとに基づいて要求SSIDに対する接続回数が最頻であるか否か判定する(ステップS615)。
判定の結果、要求SSIDに対する接続回数が最頻ではないため、選択部106aは通信端末20の接続回数が最頻であるSSID(例えば、SSID:CCC)を優先SSIDに選択する(ステップS616)。
その後、信号生成部107は、選択部106aによって選択された優先SSIDの値をヘッダに格納してプローブ応答を生成する(ステップS617)。通信部101は、生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS618)。
通信端末20は、AP10aから送信されたプローブ応答を受信する(ステップS619)。この場合、通信端末20は、要求SSIDと異なるSSIDが付与されたプローブ応答を受信したため、接続要求失敗と判断する。その後、通信端末20は、ステップS602及びステップS611の処理で要求したSSIDとは異なるSSID(例えば、SSID:CCC)を含むプローブ要求をAP10aに送信する(ステップS620)。
AP10aの通信部101は、通信端末20から送信されたプローブ要求を受信する(ステップS621)。制御部102は、受信されたプローブ要求から要求SSID(例えば、SSID:CCC)及び端末情報(例えば、MAC_STA:XXXX−YYYY)を取得する。判定部104aは、端末接続履歴データベースと、取得された端末情報とに基づいて通信端末20の接続履歴があるか否か判定する(ステップS622)。
判定の結果、通信端末20の接続履歴があるため、次に判定部104aは端末情報と、端末接続時間データベースとに基づいて前回の接続から所定の時間経過したか否か判定する(ステップS623)。
判定の結果、前回の接続から所定の時間経過したため、次に判定部104aは要求SSID及び端末情報と、端末接続履歴データベースとに基づいて要求SSIDに対する接続回数が最頻であるか否か判定する(ステップS624)。
判定の結果、要求SSIDに対する接続回数が最頻であるため、選択部106aは要求SSIDを優先SSIDに選択する(ステップS625)。
その後、信号生成部107は、選択部106aによって選択された優先SSIDの値をヘッダに格納してプローブ応答を生成する(ステップS626)。通信部101は、生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS627)。
通信端末20は、AP10aから送信されたプローブ応答を受信する(ステップS628)。この場合、通信端末20は、要求SSIDと同じSSIDが付与されたプローブ応答を受信したため、AP10aとの間で認証を行う(ステップS629)。通信端末20は、認証が完了すると、AP10aにアソシエーション要求を送信する(ステップS630)。AP10aの通信部101は、通信端末20から送信されたアソシエーション要求に対する応答としてアソシエーション応答を通信端末20に送信する(ステップS631)。その後、AP10と通信端末20との間で接続が完了する。更新部109は、端末情報記憶部108に記憶されている各データベースを更新する(ステップS632)。以下、更新部109の更新処理について具体的に説明する。
まず、端末接続履歴データベースの更新処理について説明する。更新部109は、端末情報記憶部108に記憶されている端末接続履歴データベースを読み出す。更新部109は、読み出した端末接続履歴データベースに登録されているレコード60のうち、接続が完了した通信端末20及び通信端末20が接続したSSIDに対応するレコード60を選択する。更新部109は、選択したレコード60の接続回数の項目に記録されている値をインクリメントすることによって端末接続履歴データベースを更新する。
次に、端末接続時間データベースの更新処理について説明する。更新部109は、端末情報記憶部108に記憶されている端末接続時間データベースを読み出す。更新部109は、読み出した端末接続時間データベースに登録されているレコード70のうち、接続が完了した通信端末20に対応するレコード70を選択する。更新部109は、選択したレコード70のタイムスタンプの項目に記録されている値を接続が完了した時刻で上書きすることによって端末接続時間データベースを更新する。
以上のように構成された優先接続制御システム100によれば、AP10aは通信端末20を優先的に接続させるSSIDに接続させることができる。具体的には、通信端末20からプローブ要求が受信されると、AP10aはプローブ要求の送信元である通信端末20の接続履歴に基づいて優先SSIDを選択し、選択した優先SSIDの情報をプローブ応答のヘッダに含めて送信する。したがって、AP10aが接続させるSSIDに対する問い合わせのみが成功し、AP10aと通信端末20との間で通信が行われる。そのため、AP10a側で通信端末20に対して接続させるSSIDの優先制御を行うことが可能になる。
また、従来では、通信端末20側で接続する対象となるSSIDの優先順位を設定するには、アプリケーション等を利用しなければならなかった。そのため、アプリケーションを開発するためのコストがかかってしまうという問題もあった。それに対し、本発明における優先接続制御システム100では、AP10a側で接続制御を行うことが可能であるため、アプリケーションの開発費用を削減することが可能になる。
<変形例>
本実施形態では、通信端末20に対して接続させるネットワーク識別子としてSSIDを例に説明したが、SSIDに代えてESSIDやBSSIDなどのネットワーク識別子が用いられてもよい。このように構成される場合、端末接続履歴データベースには、通信端末20が過去に接続したSSIDではなく、通信端末20が過去に接続したESSID又はBSSIDの情報が登録される。
[第2動作例]
図13は、第2実施形態の第2動作例におけるAP10aのプローブ応答の送信処理の流れを示すフローチャートである。また、図10と同様の処理については、図13において図10と同様の符号を付して説明を省略する。
ステップS507までの処理が終了すると、信号生成部107は、要求SSIDに対応するプローブ応答を生成する(ステップS701)。この際、信号生成部107は、優先SSIDの情報をプローブ応答に付与する。より具体的には、信号生成部107は、プローブ応答のIEのうち、Vendor-Specific-contentのフィールドに、ステップS504又はステップS507の処理で選択された優先SSID”SSID:○○”という文字列を付与する。通信部101は、生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS702)。
図14は、第2実施形態の第2動作例における優先接続制御システム100の動作を示すシーケンス図である。また、図11及び12と同様の処理については、図14において図11及び12と同様の符号を付して説明を省略する。また、第2動作例における通信端末20は、プローブ応答から優先SSIDの情報を取得する情報取得部を備えるように構成される。なお、図14の説明では、AP10aの端末情報記憶部108に、図9に示される端末接続履歴データベースが記憶されている場合を例に説明する。
ステップS607までの処理が終了すると、信号生成部107は、要求SSIDに対応するプローブ応答を生成する(ステップS801)。この際、信号生成部107は、優先SSIDの情報をプローブ応答に付与する。通信部101は、生成されたプローブ応答を通信端末20に送信する(ステップS802)。
通信端末20は、AP10aから送信されたプローブ応答を受信する(ステップS803)。通信端末20の情報取得部は、受信したプローブ応答から優先SSID(例えば、SSID:CCC)の情報を取得する(ステップS804)。次に、通信端末20は、取得した優先SSIDの情報を含むプローブ要求を生成し、生成したプローブ要求をAP10に送信する(ステップS805)。その後、ステップS621〜ステップS632までの処理が実行される。
以上のように構成された優先接続制御システム100によれば、AP10aは通信端末20を優先的に接続させるSSIDに接続させることができる。具体的には、通信端末20からプローブ要求が受信されると、AP10aはプローブ要求の送信元である通信端末20の接続履歴に基づいて優先SSIDを選択し、プローブ要求に対する応答をする際に、選択した優先SSIDの情報をプローブ応答に付加して送信する。したがって、プローブ応答を受信した通信端末20が、プローブ応答に含まれる優先SSIDの情報を用いて再度、プローブ要求を送信する。したがって、AP10aによって選択されたSSIDで、AP10aと通信端末20とが接続される。そのため、AP10a側で通信端末に接続させるSSIDの優先制御を行うことが可能になる。
また、従来では、通信端末20側で接続する対象となるSSIDの優先順位を設定するには、アプリケーション等を利用しなければならなかった。そのため、アプリケーションを開発するためのコストがかかってしまうという問題もあった。それに対し、本発明における優先接続制御システム100では、AP10a側で接続制御を行うことが可能であるため、アプリケーションの開発費用を削減することが可能になる。
<変形例>
第2動作例は、第1動作例と同様に変形されてもよい。
図15は、本発明における優先接続制御システム100と既存システムとの比較結果を表した図である。
A宅に設置されているAP40にFONの設定がされている場合、図15に示されるようにAP40はOwnerSSID及びGuestSSIDを送信する。Aさんが所有する通信端末は、AP40から送信されるOwnerSSIDと接続される。また、Bさんが、A宅の近傍に位置している場合(図15の左図)、Bさんが所有する通信端末はA宅に設置されているAP40から送信されるGuestSSIDと接続される。
従来では、Bさんが所有する通信端末がA宅のAP40に接続した後に自宅(B宅)に帰宅した場合、Bさんが所有する通信端末は自宅に設置されているAP50と接続する際にGuestSSIDからの接続を試みる(図15の右上図)。そのため、ユーザは自宅にいるにもかかわらず、Bさんが所有する通信端末がGuestSSIDに接続してしまうことがあった。
それに対し、本発明では、Bさんが所有する通信端末がA宅のAP40に接続した後に自宅(B宅)に帰宅した場合であっても、Bさんが所有する通信端末は自宅に設置されているAP50からの優先接続制御によりOwnerSSIDと接続することが可能になる(図15の右下図)。具体的には、Bさんが所有する通信端末のMACアドレスの登録情報や過去の接続履歴に基づいて、AP10が通信端末に対して接続させるSSIDを制御することで優先的に接続させたいSSIDに接続させることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10…AP(アクセスポイント:中継装置), 20…通信端末(通信装置), 30…ネットワーク, 101…通信部, 102…制御部, 103…接続端末記憶部, 104、104a…判定部, 105…優先SSID記憶部, 106、106a…選択部, 107…信号生成部, 108…端末情報記憶部, 109…更新部

Claims (4)

  1. プローブ要求の送信元である1つの通信装置を接続させるネットワーク識別子を複数の選択肢から選択する選択部と、
    選択されたネットワーク識別子の情報を用いてプローブ応答を生成する信号生成部と、
    生成された前記プローブ応答を前記通信装置に送信する送信部と、
    を備え、
    前記選択部は、前記通信装置がネットワーク識別子に接続した接続回数に基づいて前記通信装置に接続させるネットワーク識別子を選択する中継装置。
  2. 前記信号生成部は、前記プローブ応答を生成する際に、選択された前記ネットワーク識別子の情報を前記プローブ要求に含まれる前記ネットワーク識別子に対するプローブ応答に付加する、請求項1に記載の中継装置。
  3. プローブ要求の送信元である1つの通信装置を接続させるネットワーク識別子を複数の選択肢から選択する選択ステップと、
    選択されたネットワーク識別子の情報を用いてプローブ応答を生成する信号生成ステップと、
    生成された前記プローブ応答を前記通信装置に送信する送信ステップと、
    を有し、
    前記選択ステップにおいて、前記通信装置がネットワーク識別子に接続した接続回数に基づいて前記通信装置に接続させるネットワーク識別子を選択する優先接続制御方法。
  4. 請求項1に記載の中継装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
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