JP2017130715A - ゲートウェイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続された無線端末の帰属先を適切に制御し、より通信状態が良好な帰属先に変更することが可能なゲートウェイ装置が望まれている。【解決手段】帰属制御部は、無線端末からの帰属要求を受信した場合に、スローパス統計情報とファストパス統計情報と無線端末の帰属端末情報とによって生成された統計情報データに基づき、帰属要求が示す識別情報に対応する無線通信方式よりも、通信状態が良好な無線通信方式が存在するか否かを判断し、通信状態が良好な無線通信方式が存在する場合に、帰属要求を拒否する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信端末と通信網との間の通信を中継するゲートウェイ装置に関する。
従来、無線端末により通信を行う際には、異なるネットワーク同士を接続するゲートウェイ装置を介して通信が行われている。
このような無線端末では、通常、「プロファイル」と称する通信に関する各種の設定情報を、無線アクセスポイントの識別情報であるSSID(Service Set IDentifier)毎に保持している。そして、無線端末は、保持している複数のプロファイルの中から帰属可能なSSIDを選択し、対応する無線アクセスポイントに帰属するようになっている。
一方、ゲートウェイ装置には、複数のSSIDが設定されていることがある。例えば、ゲートウェイ装置には、比較的高速な通信が可能な5GHz帯を用いた通信に対応するSSIDと、比較的低速な通信が可能な2.4GHz帯を用いた通信に対応するSSIDとが設定されている。
例えば、特許文献1に記載のゲートウェイ装置であるパケット交換装置では、ファストパス部、ミドルパス部、スローパス部の3つのパケット処理部を備えている。このパケット交換装置においては、ファストパス部を介して通信を行う場合、ミドルパス部を介して通信を行う場合、およびスローパス部を介して通信を行う場合の、それぞれの通信に対応してSSIDが設定されている。
ここで、例えば、無線端末およびゲートウェイ装置がともに、比較的高速な5GHz帯と、比較的低速な2.4GHz帯との両方の通信に対応しており、2つのSSIDが設定されている場合、無線端末は、ゲートウェイ装置のいずれかのSSIDを選択して無線帰属を行い、通信することができる。
特開2006−180162号公報
しかしながら、例えば、無線端末が比較的低速な通信に対応するプロファイル#1と、比較的高速な通信に対応するプロファイル#2との両方のプロファイルを保持している場合には、通信速度を考慮せずに、比較的低速な通信に対応するプロファイル#1を選択し、対応するSSIDでゲートウェイ装置に帰属してしまう場合がある。
また、一旦、無線端末が特定のプロファイルでゲートウェイ装置に帰属すると、より条件のよい他のプロファイルを用いて帰属先を自動的に変更することができない。
例えば、電波環境の変化等によって通信速度が低下したり、比較的高速な通信に対応するプロファイル#2が使用できるようになったとしても、無線端末は、自動的に帰属先を変更することができず、ユーザがプロファイル#2に対応するSSIDで帰属し直す操作を行う必要がある。
そのため、接続された無線端末の帰属先を適切に制御し、より通信状態が良好な帰属先に変更することが可能なゲートウェイ装置が望まれている。
本発明に係るゲートウェイ装置は、無線端末と通信網との間の通信を中継するゲートウェイ装置であって、前記無線端末と前記通信網との間の通信の転送処理を行うための第1のコネクション情報を保持し、該第1のコネクション情報に基づき、前記転送処理を行うスローパス転送処理部と、該スローパス転送処理部を介して転送したトラフィックに関する統計情報を示すスローパス統計情報を収集するスローパス統計情報処理部と、前記無線端末と前記通信網との間の通信の転送処理を行うための第2のコネクション情報を保持し、該第2のコネクション情報に基づき、前記転送処理を前記スローパス転送処理部よりも速く行うファストパス転送処理部と、該ファストパス転送処理部を介して転送したトラフィックに関する統計情報を示すファストパス統計情報を収集するファストパス統計情報処理部と、前記スローパス転送処理部および前記ファストパス転送処理部に対応する複数の無線通信方式を有し、帰属する前記無線端末の帰属端末情報を取得するとともに、前記無線端末が帰属する識別情報に対応する無線通信方式による無線通信を制御する無線制御部と、前記スローパス統計情報、前記ファストパス統計情報、および前記ゲートウェイ装置に帰属する無線端末の帰属端末情報に基づき、前記ゲートウェイ装置による通信の統計情報を示す統計情報データを生成する統計情報収集部と、生成された前記統計情報データを記憶する統計情報記憶部と、前記無線端末による前記ゲートウェイ装置への帰属を制御する帰属制御部とを備え、前記帰属制御部は、前記無線端末からの帰属要求を受信した場合に、前記統計情報記憶部から読み出した前記統計情報データに基づき、前記帰属要求が示す前記識別情報に対応する無線通信方式よりも、通信状態が良好な無線通信方式が存在するか否かを判断し、前記通信状態が良好な無線通信方式が存在する場合に、前記帰属要求を拒否するものである。
以上のように、本発明によれば、統計情報データに基づき、より通信状態が良好なSSIDを調べることにより、接続された無線端末の帰属先を適切に制御し、より通信状態が良好な帰属先に変更することが可能になる。
実施の形態1に係るネットワークシステムの構成の一例を示すブロック図である。 図1のゲートウェイ装置における統計情報収集部による、統計情報の収集処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図1のゲートウェイ装置に対して無線端末が帰属する際のゲートウェイ装置の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図1のゲートウェイ装置に対して無線端末が帰属する際のゲートウェイ装置の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施の形態2に係るゲートウェイ装置に対して無線端末が帰属する際のゲートウェイ装置の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施の形態3に係るネットワークシステムの構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態3に係るゲートウェイ装置に対して無線端末が帰属する際のゲートウェイ装置の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施の形態4に係るゲートウェイ装置に帰属する無線端末に対するゲートウェイ装置の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
実施の形態1.
以下、本実施の形態1に係るゲートウェイ装置について説明する。
本実施の形態1に係るゲートウェイ装置は、複数の無線アクセスポイント機能を有するものであり、複数の無線アクセスポイントによる無線通信方式のそれぞれに対応付けられた識別情報であるSSID毎に、無線端末に対する無線帰属を許容する。そして、無線端末によるインターネットの利用を許容するものである。
[ネットワークシステムの構成]
図1は、本実施の形態1に係るゲートウェイ装置2を適用可能なネットワークシステム1の構成の一例を示すブロック図である。
ネットワークシステム1は、ゲートウェイ装置2および無線端末3で構成されている。
ゲートウェイ装置2は、無線端末3と通信網であるアクセス回線4との間の通信を中継するものである。
無線端末3は、無線アクセスポイント機能を有するゲートウェイ装置2に無線帰属することにより、ゲートウェイ装置2に接続されたアクセス回線4、インターネットサービスプロバイダ(ISP:Internet Service Provider)5、およびインターネット回線6を経由してインターネット7に接続される。
(無線端末)
無線端末3は、例えばスマートフォン、タブレット等の無線LAN(Local Area Network)への接続機能を有するモバイルデバイスである。無線LANは、例えば、伝送方式や利用周波数帯(2.4GHz/5GHz)の違いにより、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n、IEEE802.11ac等に分類される。
無線端末3は、通信に関する各種の設定情報が記述されたプロファイルをSSID毎に複数有している。無線端末3は、このプロファイルに基づき、対応するSSIDに対して帰属することにより、このSSIDに対応する無線通信方式を用いて無線通信を行うことができる。
(ゲートウェイ装置)
図1に示すように、ゲートウェイ装置2は、スローパス部10およびファストパス部20で構成されている。
スローパス部10とファストパス部20とは、それぞれ異なるプロセッサにより構成されている。スローパス部10は、例えばLinux(登録商標、以下省略する)、ARM(登録商標)コアで構成され、ファストパス部20は転送専用のコアで構成されている。
スローパス部10は、無線制御部11、スローパス転送処理部12、帰属制御部14、および統計情報収集部16を備えている。
無線制御部11は、例えば無線ドライバおよび無線チップで構成され、後述するスローパス転送処理部12およびファストパス転送処理部21に対応する複数の無線通信方式による無線通信を制御する。
無線ドライバは、ゲートウェイ装置2に帰属している無線端末3のMAC(Media Access Control)アドレス等の情報をSSID毎に保持する。
無線チップは、SSID毎にビーコンを定期的に送出するなどの処理を行う。ビーコンには、各SSIDに対応する通信状態を示す情報である通信状態パラメータが含まれている。
スローパス転送処理部12は、例えば、Linuxのネットワークスタックである。スローパス転送処理部12は、ゲートウェイ装置2から無線端末3等の外部の通信機器に対するパケットの送信、および外部の通信機器からゲートウェイ装置2に対するパケットの受信といったパケットの送受信を行う。
また、スローパス転送処理部12は、ルーティングまたはブリッジングにより、所定の外部の通信機器から他の外部の通信機器に対するパケット転送を行う。
スローパス転送処理部12は、パケット転送等を行うためのコネクション情報を、図示しない記憶部に保持しており、このコネクション情報に基づき、パケット転送等を行う。
コネクション情報は、具体的には例えばnetfilterのconntrackであり、パケット転送等を行う際に必要な各種の情報が含まれている。例えば、コネクション情報には、送信元および宛先のMACアドレス、送信元および宛先のIP(Internet Protocol)アドレス、TCP(Transmission Control Protocol)およびUDP(User Datagram Protocol)等のレイヤ4(トランスポート層)のプロトコル、送信元および宛先のポート番号、スローパス統計情報等が含まれている。
スローパス統計情報は、後述するスローパス統計情報処理部13で収集された情報であり、スローパスで転送したトラフィックに関する情報についての統計を示す情報である。
スローパス転送処理部12は、スローパス統計情報処理部13を有している。
スローパス統計情報処理部13は、スローパス転送処理部12で転送したトラフィックに関するスローパス統計情報を、フロー毎に収集および更新する。例えば、スローパス統計情報は、スローパス転送したトラフィックの送信バイト数、送信総フレーム数、受信バイト数、受信総フレーム数等である。
スローパス統計情報処理部13は、スローパス転送処理部12がスローパス転送を行った場合に、転送したトラフィックに応じてスローパス統計情報を更新する。例えば、無線端末3からフレームサイズが1000バイトのパケットを受信し、このパケットを転送した場合には、スローパス統計情報のうち送信バイト数を示す情報を、転送した1000バイト分だけ増加させる。
帰属制御部14は、例えば、無線制御部11を構成する無線ドライバの設定を行う無線アプリケーションであり、無線端末3に対するゲートウェイ装置2への帰属の可否および帰属解除等を制御する。
また、帰属制御部14は、ゲートウェイ装置2に対する無線端末3の帰属状態を示す帰属履歴情報を取得する。帰属制御部14は、無線端末3が帰属した場合に、当該無線端末3のMACアドレス、および、いつ帰属したのかを示す帰属時期情報を帰属履歴情報として取得する。また、帰属制御部14は、無線端末3の帰属を解除した場合に、当該無線端末3のMACアドレス、および、いつ帰属を解除したのかを示す帰属解除時期情報を帰属履歴情報として取得する。帰属履歴情報に含まれる情報のうち、帰属または帰属解除した無線端末3のMACアドレスは、無線制御部11から取得する。
帰属制御部14は、帰属履歴記憶部15を備えており、取得した帰属履歴情報を帰属履歴記憶部15に保存する。
統計情報収集部16は、タイマによって所定時間毎に起動し、スローパス統計情報処理部13からスローパス統計情報を取得するとともに、後述するファストパス統計情報処理部22からファストパス統計情報を取得する。
また、統計情報収集部16は、無線制御部11からゲートウェイ装置2に帰属している無線端末3のMACアドレスを帰属端末情報として取得する。そして、取得したこれらのスローパス統計情報、ファストパス統計情報、および帰属端末情報を合成し、統計情報データを生成する。統計情報データには、例えば、SSID毎の所定期間の統計情報、および帰属中の無線端末毎における所定期間のスローパス統計情報およびファストパス統計情報が含まれている。
統計情報収集部16は、統計情報記憶部17を備えており、生成した統計情報データを統計情報記憶部17に保存する。
ファストパス部20は、ファストパス転送処理部21を備えている。
ファストパス転送処理部21は、パケット転送をスローパス転送処理部12よりも速く行うことができ、トラフィックのワイヤーレート転送が可能となっている。
通常、転送されるトラフィックは、スローパス転送処理部12によってスローパス転送される。このとき、スローパス転送処理部12におけるコネクション情報の一部がファストパス転送処理部21におけるコネクション情報としてオフロードされると、ファストパス転送処理部21によるファストパス転送が開始されるようになっている。
ファストパス転送処理部21は、スローパス転送処理部12と同様に、コネクション情報を図示しない記憶部に保持しており、このコネクション情報に基づき、パケット転送等を行う。
コネクション情報には、例えば、送信元および宛先のIPアドレス、TCPおよびUDP等のレイヤ4(トランスポート層)のプロトコル、送信元および宛先のポート番号、スローパス統計情報等が含まれている。
ファストパス転送処理部21は、ファストパス統計情報処理部22を有している。
ファストパス統計情報処理部22は、ファストパス転送処理部21で転送したトラフィックに関するファストパス統計情報を、フロー毎に収集および更新する。ファストパス統計情報には、スローパス統計情報と同様の情報が含まれている。
なお、ファストパス転送したトラフィックの統計情報は、スローパスからオフロードされず、ファストパス統計情報処理部22によってのみ、収集および更新される。
[ゲートウェイ装置の動作]
次に、ゲートウェイ装置2の動作について説明する。
図2は、図1のゲートウェイ装置2における統計情報収集部16による、統計情報の収集処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図3および図4は、図1のゲートウェイ装置2に対して無線端末3が帰属する際のゲートウェイ装置2の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
(統計情報の収集処理)
統計情報収集部16において統計情報を収集する処理について、図2を参照して説明する。
まず、統計情報収集部16は、タイマにより所定時間経過毎に起動する(シーケンスSEQ1)。なお、統計情報収集部16を起動させるためのタイマに設定される時間は、このゲートウェイ装置2を使用する状況に応じて適切に設定することができ、また、変更が可能であるものとする。
統計情報収集部16は、スローパス統計情報処理部13からスローパス統計情報を取得する処理を行う(ステップS1)。統計情報収集部16は、スローパス統計情報処理部13に対して、スローパス統計情報の取得を要求する(シーケンスSEQ2)。スローパス統計情報処理部13は、統計情報収集部16からの要求に対する応答を行い、統計情報収集部16に対してスローパス統計情報を送信する(シーケンスSEQ3)。
次に、統計情報収集部16は、ファストパス統計情報処理部22からファストパス統計情報を取得する処理を行う(ステップS2)。統計情報収集部16は、ファストパス統計情報処理部22に対して、ファストパス統計情報の取得を要求する(シーケンスSEQ4)。ファストパス統計情報処理部22は、統計情報収集部16からの要求に対する応答を行い、統計情報収集部16に対してファストパス統計情報を送信する(シーケンスSEQ5)。
また、統計情報収集部16は、無線制御部11から帰属端末情報を取得する処理を行う(ステップS3)。統計情報収集部16は、無線制御部11に対して、帰属端末情報の取得を要求する(シーケンスSEQ6)。無線制御部11は、統計情報収集部16からの要求に対する応答を行い、統計情報収集部16に対して、ゲートウェイ装置2に帰属している無線端末3のMACアドレス等の帰属端末情報を送信する(シーケンスSEQ7)。
次に、統計情報収集部16は、受信したスローパス統計情報、ファストパス統計情報、および帰属端末情報を合成し、統計情報データを生成する(ステップS4)。そして、統計情報収集部16は、生成した統計情報データを統計情報記憶部17に対して送信する(シーケンスSEQ8)。送信された統計情報データは、統計情報記憶部17に保存される(ステップS5)。
このようにして統計情報データが統計情報記憶部17に保存されると、統計情報記憶部17は、次回の起動までスリープ状態に移行する(シーケンスSEQ9)。
(無線端末の帰属処理)
次に、ゲートウェイ装置2に対して無線端末3が帰属する際の処理について、図3および図4を参照して説明する。なお、図3および図4に示すシーケンス図において、記号A〜Fは、それぞれ対応する記号へと処理が移行することを示す。
以下の説明において、ゲートウェイ装置2は、少なくとも2つのSSID#1およびSSID#2を有しているものとする。また、無線端末3は、少なくとも2つのSSID#1およびSSID#2に対応するプロファイル#1およびプロファイル#2を保持しているが、どのプロファイルが最も通信状態が良好であるのかについては、認識できないものとする。さらに、この例では、SSID#2の通信状態が最も良好であるものとする。ここで、「通信状態が良好である」とは、例えば、帰属要求のあったSSIDと比較して、通信速度が速い状態であることをいうものとする。
まず、無線端末3がゲートウェイ装置2への帰属が可能な距離に移動する(シーケンスSEQ11)と、無線端末3は、複数のプロファイルの中から所定のプロファイル、例えばSSID#1が対応付けられたプロファイル#1を選択する(ステップS11)。
次に、無線端末3は、SSID#1への帰属処理を開始する(ステップS12)。無線端末3は、無線制御部11に対してSSID#1へ帰属するための要求を行う(シーケンスSEQ12)。
無線制御部11は、無線端末3からの帰属要求を受信すると、無線端末3のSSID#1への帰属の可否を帰属制御部14に問い合わせる(ステップS13)。無線制御部11は、無線端末3からの帰属要求を帰属制御部14に転送する(シーケンスSEQ13)。
帰属制御部14は、無線制御部11を介して受信した無線端末3からの帰属要求に基づき、無線端末3のSSID#1への帰属要求回数を調査するため、帰属履歴情報を取得する(ステップS14)。帰属制御部14は、帰属履歴記憶部15にアクセスし(シーケンスSEQ14)、保存されている帰属履歴情報を読み出す(シーケンスSEQ15)。
次に、帰属制御部14は、読み出した帰属履歴情報に基づき、所定期間内における無線端末3のSSID#1への帰属要求回数と、予め設定された閾値とを比較する(ステップS15)。
無線端末3の帰属要求回数が閾値を超えている場合(ステップS15;Yes)、図示しないが、帰属制御部14は、無線端末3に対し、無線制御部11を介してSSID#1への帰属を許可する情報を送信する。これは、無線端末3が他のSSIDに帰属するためのプロファイルを保持しておらず、他のSSIDに帰属できない可能性があるためである。
一方、無線端末3の帰属要求回数が閾値以下である場合(ステップS15;No)、帰属制御部14は、通信状態がSSID#1よりも良好なSSIDを調べるために、統計情報データを取得する(ステップS16)。帰属制御部14は、統計情報収集部16を介して統計情報記憶部17にアクセスし(シーケンスSEQ16)、保存されている統計情報データを読み出す(シーケンスSEQ17)。
そして、帰属制御部14は、読み出した統計情報データに基づき、SSID#1よりも通信状態が良好なSSIDが存在するか否かを判断する(ステップS17)。
SSID#1よりも通信状態が良好なSSIDが存在しないと判断した場合(ステップS17;No)、図示しないが、帰属制御部14は、無線端末3に対し、無線制御部11を介して帰属を許可する情報を送信する。
一方、SSID#1よりも通信状態が良好なSSIDが存在すると判断した場合(ステップS17;Yes)、帰属制御部14は、SSID#1よりも通信状態が良好なSSIDに無線端末3を帰属させるため、無線端末3からの帰属要求を拒否する(ステップS18)。帰属制御部14は、無線端末3のSSID#1への帰属を拒否する応答を無線制御部11に対して送信する(シーケンスSEQ18)。
無線制御部11は、帰属制御部14から受信した帰属拒否を無線端末3に転送する(シーケンスSEQ19)。
無線端末3は、無線制御部11を介して帰属制御部14から帰属拒否を受信すると、プロファイル#1での帰属処理を終了する(ステップS19)。
無線端末3は、プロファイル#1での帰属が拒否されたため、次のプロファイルとして、例えばSSID#2が対応付けられたプロファイル#2を選択する(ステップS20)。そして、無線端末3は、SSID#2への帰属処理を開始する(ステップS21)。無線端末3は、無線制御部11に対してSSID#2へ帰属するための要求を行う(シーケンスSEQ20)。
無線制御部11は、無線端末3からの要求を受信すると、無線端末3のSSID#2への帰属の可否を帰属制御部14に問い合わせる(ステップS22)。無線制御部11は、無線端末3からの帰属要求を帰属制御部14に転送する(シーケンスSEQ21)。
帰属制御部14は、無線制御部11を介して受信した無線端末3からの帰属要求に基づき、無線端末3のSSID#2への帰属要求回数を調査するため、帰属履歴情報を取得する(ステップS23)。帰属制御部14は、帰属履歴記憶部15にアクセスし(シーケンスSEQ22)、保存されている帰属履歴情報を読み出す(シーケンスSEQ23)。
次に、帰属制御部14は、読み出した帰属履歴情報に基づき、所定期間内における無線端末3のSSID#2への帰属要求回数と、予め設定された閾値とを比較する(ステップS24)。
無線端末3の帰属要求回数が閾値を超えている場合(ステップS24;Yes)には、上述したステップS15と同様に、帰属制御部14は、無線端末3に対し、無線制御部11を介してSSID#2への帰属を許可する情報を送信する。
一方、無線端末3の帰属要求回数が閾値以下である場合(ステップS24;No)、帰属制御部14は、ステップS16で取得した統計情報データに基づき、SSID#2よりも通信状態が良好なSSIDが存在するか否かを判断する(ステップS25)。
SSID#2よりも通信状態が良好なSSIDが存在しないと判断した場合(ステップS25;No)、帰属制御部14は、SSID#2への帰属を許可する(ステップS26)。そして、帰属制御部14は、無線端末3のSSID#2への帰属を許可する応答を無線制御部11に対して送信する(シーケンスSEQ24)。
無線制御部11は、帰属制御部14から受信した帰属許可を無線端末3に転送する(シーケンスSEQ25)。
無線端末3は、無線制御部11を介して帰属制御部14から帰属許可を受信すると、プロファイル#2での帰属処理を終了し、通信を開始する(ステップS27)。ここで、プロファイル#2でのゲートウェイ装置2へ帰属した場合、無線端末3とゲートウェイ装置2との間の通信は、例えば、スローパス転送処理部12よりも転送速度が速いファストパス転送処理部21を介して行われる。
なお、ステップS25において、SSID#2よりも通信状態が良好なSSIDが存在する判断した場合(ステップS25;Yes)には、処理がステップS18に戻り、無線端末3からの帰属要求を拒否する。
以上のように、本実施の形態1では、無線端末3から所定のSSIDへの帰属要求を受信した場合に、帰属制御部14は、統計情報データに基づき、当該SSIDよりも通信状態が良好なSSIDを調べる。そして、当該SSIDよりも通信状態が良好なSSIDが存在する場合には、受信した帰属要求に対応するSSIDへの帰属を拒否する。そのため、無線端末3に対して、より通信状態が良好なSSIDへの帰属を促すことができる。すなわち、本実施の形態1では、帰属を要求する無線端末3に対して、帰属先を適切に制御することができる。
実施の形態2.
次に、本実施の形態2に係るゲートウェイ装置について説明する。
本実施の形態2では、ゲートウェイ装置に対する無線端末の帰属処理の内容が実施の形態1と相違する。
なお、以下の説明において、上述した実施の形態1と同様の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施の形態2に係るゲートウェイ装置について、ゲートウェイ装置およびネットワークシステムの構成、ならびにゲートウェイ装置における統計情報の収集処理については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。すなわち、ゲートウェイ装置およびネットワークシステムの構成は、図1に示す構成と同様であり、統計情報の収集処理の流れは、図2と同様である。
本実施の形態2に係るゲートウェイ装置2は、統計情報データに基づき、各SSIDでの通信状態を調べ、通信状態を示す情報である通信状態パラメータを、ビーコンにより送信する。そして、無線端末3は、ゲートウェイ装置2から送信されたビーコンに含まれる通信状態パラメータに基づき、通信状態が最も良好なSSIDへ帰属する。
[ゲートウェイ装置の動作]
本実施の形態2に係るゲートウェイ装置2の動作について説明する。
図5は、本実施の形態2に係るゲートウェイ装置2に対して無線端末3が帰属する際のゲートウェイ装置2の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
(無線端末の帰属処理)
ゲートウェイ装置2に対して無線端末3が帰属する際の処理について、図5を参照して説明する。
以下の説明において、ゲートウェイ装置2は、少なくとも3つのSSID#1〜SSID#3を有しているものとする。また、無線端末3は、少なくとも3つのSSID#1〜SSID#3に対応するプロファイル#1〜プロファイル#3を保持しているものとする。さらに、この例では、SSID#2の通信状態が最も良好であるものとする。ここで、「通信状態が良好である」とは、例えば、帰属要求のあったSSIDと比較して、通信速度が速い状態であることをいうものとする。
まず、ゲートウェイ装置2の帰属制御部14は、タイマにより所定時間経過毎に起動する(シーケンスSEQ31)。なお、帰属制御部14を起動させるためのタイマに設定される時間は、このゲートウェイ装置2を使用する状況に応じて適切に設定することができ、また、変更が可能であるものとする。
帰属制御部14は、各SSIDにおける通信状態を調べるために、統計情報データを取得する(ステップS31)。帰属制御部14は、統計情報収集部16を介して統計情報記憶部17にアクセスし(シーケンスSEQ32)、保存されている統計情報データを読み出す(シーケンスSEQ33)。
次に、帰属制御部14は、読み出した統計情報データに基づき、SSID#1における通信状態を示す通信状態パラメータa、SSID#2の通信状態パラメータb、およびSSID#3の通信状態パラメータcを決定する(ステップS32)。そして、帰属制御部14は、決定した通信状態パラメータa〜cを無線制御部11に対して送信する(シーケンスSEQ34)。
このようにして通信状態パラメータa〜cを無線制御部11に送信すると、帰属制御部14は、次回の起動までスリープ状態に移行する(シーケンスSEQ35)。
シーケンスSEQ31〜シーケンスSEQ35の処理が完了した後、無線制御部11は、タイマにより所定時間経過毎に起動する(シーケンスSEQ41)。なお、無線制御部11を起動させるためのタイマに設定される時間は、このゲートウェイ装置2を使用する状況に応じて適切に設定することができ、また、変更が可能であるものとする。
無線制御部11は、帰属制御部14から送信された通信状態パラメータa〜cのうち、通信状態パラメータaを付与したSSID#1のビーコンを生成する(ステップS41)。そして、無線制御部11は、生成したSSID#1のビーコンを外部に送信する(シーケンスSEQ42)。
このようにして通信状態パラメータaを付与したSSID#1のビーコンを送信すると、無線制御部11は、次回の起動までスリープ状態に移行する(シーケンスSEQ43)。
次に、シーケンスSEQ41〜シーケンスSEQ43の処理が完了した後、無線制御部11は、タイマにより所定時間経過毎に起動する(シーケンスSEQ51)。なお、無線制御部11を起動させるためのタイマに設定される時間は、このゲートウェイ装置2を使用する状況に応じて適切に設定することができ、また、変更が可能であるものとする。
無線制御部11は、帰属制御部14から送信された通信状態パラメータa〜cのうち、通信状態パラメータbを付与したSSID#2のビーコンを生成する(ステップS51)。そして、無線制御部11は、生成したSSID#2のビーコンを外部に送信する(シーケンスSEQ52)。
このようにして通信状態パラメータbを付与したSSID#2のビーコンを送信すると、無線制御部11は、次回の起動までスリープ状態に移行する(シーケンスSEQ53)。
次に、シーケンスSEQ51〜シーケンスSEQ53の処理が完了した後、無線制御部11は、タイマにより所定時間経過毎に起動する(シーケンスSEQ61)。なお、無線制御部11を起動させるためのタイマに設定される時間は、このゲートウェイ装置2を使用する状況に応じて適切に設定することができ、また、変更が可能であるものとする。
無線制御部11は、帰属制御部14から送信された通信状態パラメータa〜cのうち、通信状態パラメータcを付与したSSID#3のビーコンを生成する(ステップS61)。そして、無線制御部11は、生成したSSID#3のビーコンを外部に送信する(シーケンスSEQ62)。
このようにして通信状態パラメータcを付与したSSID#3のビーコンを送信すると、無線制御部11は、次回の起動までスリープ状態に移行する(シーケンスSEQ63)。
次に、無線端末3がゲートウェイ装置2への帰属が可能な距離に移動する(シーケンスSEQ71)と、無線端末3は、所定時間の間、ゲートウェイ装置2から送信されているビーコンを収集する(ステップS71)。この例では、この所定時間の間に、SSID#1〜SSID#3のビーコンが収集できるものとする。
無線端末3は、収集した各SSIDのビーコンに付与された通信状態パラメータa〜cに基づき、通信状態が最も良好であるSSIDを判断する。この例では、SSID#1〜SSID#3のうち、SSID#2の通信状態が最も良好であると判断する。そして、無線端末3は、SSID#2が対応付けられたプロファイル#2を選択する(ステップS72)。
次に、無線端末3は、SSID#2への帰属処理を開始する(ステップS73)。無線端末3は、無線制御部11に対してSSID#2へ帰属するための要求を行う(シーケンスSEQ72)。
無線制御部11は、無線端末3からの帰属要求を受信すると、この帰属要求に対する認証を行う(ステップS74)。そして、無線制御部11は、SSID#2への帰属を許可する応答を、無線端末3に対して送信する(シーケンスSEQ73)。
無線端末3は、無線制御部11から帰属許可を受信すると、プロファイル#2での帰属処理を終了し、通信を開始する(ステップS75)。ここで、プロファイル#2でのゲートウェイ装置2へ帰属した場合、無線端末3とゲートウェイ装置2との間の通信は、例えば、スローパス転送処理部12よりも転送速度が速いファストパス転送処理部21を介して行われる。
以上のように、本実施の形態2では、統計情報データに基づき、各SSIDの通信状態を示す通信状態パラメータを決定し、この通信状態パラメータを付与したビーコンを、ゲートウェイ装置2から送信する。そのため、無線端末3に対して、より通信状態が良好なSSIDへの帰属を促すことができる。
また、無線端末3は、ビーコンに付与された通信パラメータに基づき、通信状態が最も良好であるSSIDへの帰属を行う。そのため、通信状態が最も良好であるSSIDを容易に判断することができ、この通信状態が最も良好であるSSIDへの帰属を容易に行うことができる。
さらに、ゲートウェイ装置2に対する無線端末3による帰属要求は、通信状態が最も良好であるSSIDに対する帰属要求となる。そのため、無線端末3から帰属要求が行われた際に、ゲートウェイ装置2において通信状態が最も良好であるSSIDを調べるという処理を省略することができる。
実施の形態3.
次に、本実施の形態3に係るゲートウェイ装置について説明する。
本実施の形態3では、ゲートウェイ装置と無線端末とをUSB(Universal Serial Bus)等の有線により接続することができる点で、実施の形態1および実施の形態2と相違する。
なお、以下の説明において、上述した実施の形態1および実施の形態2と同様の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
[ネットワークシステムの構成]
図6は、本実施の形態3に係るネットワークシステム30の構成の一例を示すブロック図である。
ネットワークシステム30は、ゲートウェイ装置31および無線端末3で構成される。
無線端末3は、ゲートウェイ装置31に無線帰属することにより、ゲートウェイ装置31に接続されたアクセス回線4、ISP5、およびインターネット回線6を経由してインターネット7に接続される。
また、無線端末3は、例えばAndroid(登録商標、以下省略する)OS(Operating System)を搭載したAndroid端末である。無線端末3は、図示しないUSB接続部を有し、ゲートウェイ装置31に設けられた図示しないUSB接続部を介して、USB接続することができる。
(ゲートウェイ装置)
図6に示すように、ゲートウェイ装置2は、スローパス部35およびファストパス部20で構成されている。
スローパス部35は、無線制御部11、スローパス転送処理部12、帰属制御部14、統計情報収集部16、および有線接続制御部としてのUSB制御部36を備えている。
USB制御部36は、例えばUSBドライバおよびADB(Android Debug Bridge)が実装されて構成されている。USB制御部36は、統計情報収集部16の統計情報記憶部17に保存された統計情報データに基づき、通信状態が最も良好であるSSIDを調べ、このSSIDに対応するプロファイルをADB経由で無線端末3に設定することができる。
[ゲートウェイ装置の動作]
本実施の形態3に係るゲートウェイ装置31の動作について説明する。
図7は、本実施の形態3に係るゲートウェイ装置31に対して無線端末3が帰属する際のゲートウェイ装置31の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
なお、ゲートウェイ装置31における統計情報の収集処理については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
(無線端末の帰属処理)
ゲートウェイ装置31に対して無線端末3が帰属する際の処理について、図7を参照して説明する。
なお、以下の説明において、ゲートウェイ装置31は、複数のSSIDを有しているものとする。また、この例では、SSID#2の通信状態が最も良好であるものとする。ここで、「通信状態が良好である」とは、例えば、帰属要求のあったSSIDと比較して、通信速度が速い状態であることをいうものとする。
まず、無線端末3とゲートウェイ装置31とをUSB接続する(シーケンスSEQ81)と、無線端末3は、USB接続処理を行う(ステップS81)。無線端末3は、ゲートウェイ装置31のUSB制御部36に対して、USB接続を要求する(シーケンスSEQ82)。
USB制御部36は、無線端末3からのUSB接続要求を受信すると、USB接続を許可する応答を、無線端末3に対して送信する(シーケンスSEQ83)。
次に、無線端末3は、ゲートウェイ装置31が有する複数のSSIDのうち、通信状態が最も良好なSSIDに対応する最適なプロファイルを要求する処理を行う(ステップS82)。無線端末3は、USB制御部36に対して、最適なプロファイルを要求する(シーケンスSEQ84)。
USB制御部36は、無線端末3からのプロファイル要求を受信すると、通信状態が最も良好であるSSIDを調べるために、統計情報データを取得する(ステップS83)。USB制御部36は、統計情報収集部16を介して統計情報記憶部17にアクセスし(シーケンスSEQ85)、保存されている統計情報データを読み出す(シーケンスSEQ86)。
そして、USB制御部36は、読み出した統計情報データに基づき、通信状態が最も良好であるSSIDを判断し、このSSIDに対応するプロファイルを最適なプロファイルとして決定する(ステップS84)。この例において、USB制御部36は、SSID#2が通信状態の最も良好であるSSIDであると判断し、SSID#2に対応するプロファイル#2を最適なプロファイルとして決定する。
USB制御部36は、無線端末3からのプロファイル要求に対する応答として、決定したプロファイル#2を無線端末3に対して送信する(シーケンスSEQ87)。
次に、無線端末3は、USB制御部36から受信したプロファイル#2を選択し(ステップS85)、SSID#2への帰属処理を開始する(ステップS86)。無線端末3は、無線制御部11に対してSSID#2へ帰属するための要求を行う(シーケンスSEQ88)。
無線制御部11は、無線端末3からの帰属要求を受信すると、この帰属要求に対する認証を行う(ステップS87)。そして、無線制御部11は、SSID#2への帰属を許可する応答を、無線端末3に対して送信する(シーケンスSEQ89)。
無線端末3は、無線制御部11から帰属許可を受信すると、プロファイル#2での帰属処理を終了し、通信を開始する(ステップS88)。ここで、プロファイル#2でのゲートウェイ装置2へ帰属した場合、無線端末3とゲートウェイ装置2との間の通信は、例えば、スローパス転送処理部12よりも転送速度が速いファストパス転送処理部21を介して行われる。
以上のように、本実施の形態3では、無線端末3とゲートウェイ装置31とをUSB接続する。ゲートウェイ装置31は、統計情報データに基づき、無線端末3からの要求に対する最適なプロファイルを決定し、無線端末3に対して送信する。そのため、無線端末3に対して、より通信状態が良好なSSIDへの帰属を促すことができる。
実施の形態4.
次に、本実施の形態4に係るゲートウェイ装置について説明する。
本実施の形態4では、ゲートウェイ装置に対する無線端末の帰属処理の内容が実施の形態1〜実施の形態3と相違する。
なお、以下の説明において、上述した実施の形態1〜実施の形態3と同様の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施の形態4に係るゲートウェイ装置について、ゲートウェイ装置およびネットワークシステムの構成、ならびにゲートウェイ装置における、統計情報の収集処理については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。すなわち、ゲートウェイ装置およびネットワークシステムの構成は、図1に示す構成と同様であり、統計情報の収集処理の流れは、図2と同様である。
本実施の形態4に係るゲートウェイ装置2は、統計情報データに基づき、各SSIDでの混雑状況と、混雑しているSSIDの通信状態に帰属している無線端末3の通信状態とを調査する。そして、調査結果に基づき、無線端末3をより通信状態が良好なSSIDへの帰属を促すようにしている。
[ゲートウェイ装置の動作]
本実施の形態4に係るゲートウェイ装置2の動作について説明する。
図8は、本実施の形態4に係るゲートウェイ装置2に帰属する無線端末3に対するゲートウェイ装置2の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
(無線端末の帰属処理)
ゲートウェイ装置2に帰属する無線端末3に対して行われるゲートウェイ装置2の処理について、図8を参照して説明する。
以下の説明において、ゲートウェイ装置2は、複数のSSIDを有しているものとする。また、無線端末3は、複数のSSIDに対応する複数のプロファイルを保持しているものとする。
さらに、この例では、無線端末3がSSID#1に帰属している場合について説明する。また、無線端末3が帰属中のSSID#1が混雑しており、かつ、SSID#1に帰属している無線端末3が所定時間、通信を行っていないものとする。
まず、ゲートウェイ装置2の帰属制御部14は、タイマにより所定時間経過毎に起動する(シーケンスSEQ91)。なお、帰属制御部14を起動させるためのタイマに設定される時間は、このゲートウェイ装置2を使用する状況に応じて適切に設定することができ、また、変更が可能であるものとする。
帰属制御部14は、各SSIDの混雑状況と、それぞれのSSIDに帰属中の無線端末3の通信状態を調べるために、統計情報データを取得する(ステップS91)。帰属制御部14は、統計情報収集部16を介して統計情報記憶部17にアクセスし(シーケンスSEQ92)、保存されている統計情報データを読み出す(シーケンスSEQ93)。
次に、帰属制御部14は、読み出した統計情報データに基づき、各SSIDの混雑状況と、それぞれのSSIDに帰属中の無線端末3の通信状態を調べる。
このとき、帰属制御部14が、SSID#1の混雑によってこのSSID#1に帰属中の無線端末3が所定時間、通信を行っていないことを検知すると、帰属制御部14は、無線端末3のSSID#1への帰属を解除する(ステップS92)。なお、「混雑」とは、例えば、転送速度が予め設定された速度よりも低い状態等のことをいう。
帰属制御部14は、無線端末3のSSID#1への帰属を解除する応答を無線制御部11に対して送信する(シーケンスSEQ94)。
無線制御部11は、帰属制御部14から受信した帰属解除を無線端末3に転送する(シーケンスSEQ95)。
そして、帰属制御部14は、所定時間の間、無線端末3によるSSID#1への帰属を禁止し(ステップS93)、次回の起動までスリープ状態に移行する(シーケンスSEQ96)。
一方、例えば帰属制御部14による無線端末3のSSID#1への帰属禁止が解除された後等の所定時間経過後、無線端末3は、複数のプロファイルの中から所定のプロファイル、例えばSSID#1が対応付けられたプロファイル#1を選択する(ステップS95)。そして、処理が図3のステップS12に戻り、無線制御部11は、SSID#1への帰属処理を行う。
以上のように、本実施の形態4では、統計情報データに基づき、各SSIDの混雑状況と、それぞれのSSIDに帰属中の無線端末3の通信状態を調査する。そして、混雑しているSSIDに帰属中の無線端末3が所定時間の間、通信を行っていない場合には、一旦、当該SSIDへの帰属を解除する。そのため、帰属中の無線端末3であっても、ユーザが操作することなく混雑しているSSIDへの帰属を解除でき、より通信状態が良好なSSIDへの帰属を促すことができる。
以上、本実施の形態1〜実施の形態4について説明したが、本発明は、上述した実施の形態1〜実施の形態4に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、実施の形態1〜実施の形態4では、ゲートウェイ装置がスローパス部およびファストパス部で構成されるように説明したが、これに限られず、例えばスローパス部のみで構成されてもよい。
また、実施の形態3では、無線端末とゲートウェイ装置とをUSBにより接続したが、これに限られない。例えば、無線端末の所有者がゲートウェイ装置の所有者であることを確認でき、かつ、無線端末の設定を行うことが可能な方式であれば、有線LAN等の方式によってこれらを接続してもよい。
1、30 ネットワークシステム、2、31 ゲートウェイ装置、3 無線端末、4 アクセス回線、5 インターネットサービスプロバイダ、6 インターネット回線、7 インターネット、10、35 スローパス部、20 ファストパス部、11 無線制御部、12 スローパス転送処理部、13 スローパス統計情報処理部、14 帰属制御部、15 帰属履歴記憶部、16 統計情報収集部、17 統計情報記憶部、21 ファストパス転送処理部、22 ファストパス統計情報処理部、36 USB制御部。

Claims (5)

  1. 無線端末と通信網との間の通信を中継するゲートウェイ装置であって、
    前記無線端末と前記通信網との間の通信の転送処理を行うための第1のコネクション情報を保持し、該第1のコネクション情報に基づき、前記転送処理を行うスローパス転送処理部と、
    該スローパス転送処理部を介して転送したトラフィックに関する統計情報を示すスローパス統計情報を収集するスローパス統計情報処理部と、
    前記無線端末と前記通信網との間の通信の転送処理を行うための第2のコネクション情報を保持し、該第2のコネクション情報に基づき、前記転送処理を前記スローパス転送処理部よりも速く行うファストパス転送処理部と、
    該ファストパス転送処理部を介して転送したトラフィックに関する統計情報を示すファストパス統計情報を収集するファストパス統計情報処理部と、
    前記スローパス転送処理部および前記ファストパス転送処理部に対応する複数の無線通信方式を有し、帰属する前記無線端末の帰属端末情報を取得するとともに、前記無線端末が帰属する識別情報に対応する無線通信方式による無線通信を制御する無線制御部と、
    前記スローパス統計情報、前記ファストパス統計情報、および前記ゲートウェイ装置に帰属する無線端末の帰属端末情報に基づき、前記ゲートウェイ装置による通信の統計情報を示す統計情報データを生成する統計情報収集部と、
    生成された前記統計情報データを記憶する統計情報記憶部と、
    前記無線端末による前記ゲートウェイ装置への帰属を制御する帰属制御部と
    を備え、
    前記帰属制御部は、
    前記無線端末からの帰属要求を受信した場合に、前記統計情報記憶部から読み出した前記統計情報データに基づき、前記帰属要求が示す前記識別情報に対応する無線通信方式よりも、通信状態が良好な無線通信方式が存在するか否かを判断し、前記通信状態が良好な無線通信方式が存在する場合に、前記帰属要求を拒否する
    ことを特徴とするゲートウェイ装置。
  2. 前記ゲートウェイ装置に対する前記無線端末の帰属状態を示す帰属履歴情報を記憶する帰属履歴記憶部
    をさらに備え、
    前記帰属制御部は、
    前記帰属履歴記憶部から読み出した前記帰属履歴情報に基づき、前記帰属要求を行う無線端末による帰属要求回数を調査し、該帰属要求回数に応じて前記帰属要求に対する帰属の許可および拒否の少なくとも一方を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のゲートウェイ装置。
  3. 前記帰属制御部は、
    前記統計情報記憶部から読み出した前記統計情報データに基づき、複数の無線通信方式による無線通信のそれぞれの通信状態を示す通信状態パラメータを決定し、
    前記無線制御部は、
    前記通信状態パラメータを付与したビーコンを、前記識別情報毎に送信し、
    前記無線端末からの帰属要求を受信した場合に、該帰属要求を許可する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のゲートウェイ装置。
  4. 前記無線端末と有線接続され、通信に関する設定情報のうち最適な設定情報を該無線端末から要求された場合に、前記統計情報記憶部から読み出した前記統計情報データに基づき、最適なプロファイルを決定して前記無線端末に対して送信する有線接続制御部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
  5. 前記帰属制御部は、
    前記統計情報記憶部から読み出した前記統計情報データに基づき、前記無線端末が帰属している識別情報に対応する無線通信方式の混雑状況と、帰属している前記無線端末による通信状態とを調査し、前記無線通信方式の混雑によって前記無線端末が予め設定された時間の間、通信を行っていない場合に、前記無線端末の帰属を解除する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のゲートウェイ装置。
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