JP6368098B2 - ピストンリング - Google Patents

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本発明は、ピストンリングに関する。
自動車等の内燃機関に用いられるピストンリングは、ピストンに設けられたリング溝に装着され、シリンダ内壁に摺接する。ピストンリングは、燃焼室にて生じる高圧のガスを外部へ流出すること(ブローバイ)を防ぐ機能と、シリンダ内壁の余分なオイルが燃焼室に流出すること(オイルアップ)を防ぐ機能とを有している。
ところで、内燃機関では、動作の効率化のため、高圧の空気がシリンダ内に供給される。このとき、燃焼室内でプレイグニッション等の異常燃焼が生じると、ピストンの温度が規定値以上に上昇しやすくなり、ピストンの溶損が発生するおそれがある。このようなピストンの溶損を防ぐため、ピストンリングは、シリンダ内壁に摺接することによってピストンの熱をシリンダ側に逃がし、ピストンの温度を低減する。一方、ピストンリングが熱を伝達する際、ピストンリング自体が高温になるため、経時によるピストンリングの摩耗が増加することが考えられる。ピストンリング外周面の摩耗が進行し、ピストンリングの合口隙間が広がってしまうと、合口部でのガス及びオイル(流体)の漏れが増加するおそれがある。
このような合口部での流体の漏れの増加を防ぐために、例えば特許文献1に記載の圧力リングでは、一方の合口端部に凸部が設けられると共に、他方の合口端部に当該凸部を収容する凹部が設けられている。そしてこれらの凸部及び凹部において互いに対向する対向面がいずれも本体部の側面に対して傾いた状態となっている。このような構成では、凸部及び凹部の合せ面同士が閉鎖されることで、凸部及び凹部の合せ面同士の間を介してピストンリングの幅方向に漏れる流体の遮断を図り、流体の漏れを抑制できるようになっている。
特開2000−154872号公報
しかしながら、上記特許文献1のような合口構造を形成するためには、本体部の一部を薄く加工して、凸部及び凹部を形成する必要がある。このため、凸部及び凹部の強度が十分に得られず、ピストンリングが衝撃を受けた際に凸部又は凹部が破損してしまうおそれがある。また、凸部及び凹部の対向面を本体部の側面に対して傾ける構造は、精度よく作成することが困難である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、合口部を容易かつ十分な強度で形成でき、かつ合口部における流体の漏れを抑制できるピストンリングを提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明に係るピストンリングは、環状の本体部と、本体部に形成された合口部と、を備え、本体部は、基部と、基部の一方の側面側に本体部の外周面側に沿って形成される幅広部と、を有し、合口部の一方の合口端部において、幅広部は、基部よりも他方の合口端部側に突出する突出部分を有し、合口部の他方の合口端部において、基部は、幅広部よりも一方の合口端部側に突出する突出部分を有する。
このピストンリングでは、合口部において、幅広部は、基部よりも他方の合口端部側に突出する突出部分を有し、基部は、幅広部よりも一方の合口端部側に突出する突出部分を有している。このような構成により、合口部において幅広部の突出部分と基部の突出部分とによって、本体部の外周面側にクランクが形成されている。ピストンリングの使用時に、幅広部の突出部分と基部の突出部分とが本体部の幅方向に合わさりクランクが閉鎖することで、クランクを介してピストンリングの幅方向に漏れる流体を遮断できる。したがって、合口部における流体の漏れを抑制できる。また、このピストンリングでは、本体部の外周面側に設けられた幅広部を利用して突出部分を形成しているので、突出部分の加工も容易であり、かつ十分な強度を確保できる。
また、幅広部において、突出部分の基端部の幅は、突出部分の先端部の幅よりも大きくなっていることが好ましい。これにより、幅広部の突出部分が基端部でより幅広となるため、幅広部の突出部分をより十分な強度で形成することが可能となる。
また、幅広部の突出部分において、基部側の側面は、基端部の幅が先端部の幅よりも大きくなるように、反対面に対して傾いていることが好ましい。これにより、幅広部の突出部分と基部の突出部分とによって形成されるクランクの長さを十分に確保できるので、クランクでの圧力損失が大きくなり、ピストンリングの幅方向への流体の漏れを一層抑制できる。また、幅広部の突出部分が基端部でより幅広になるため、幅広部の突出部分を十分な強度で形成することが可能となる。
また、本発明に係るピストンリングは、幅広部の突出部分の突出量は、基部の突出部分の突出量よりも小さくなっていることが好ましい。これにより、熱膨張によってピストンリングの周方向に沿って合口端部が互いに近接しても、一方の合口端部における幅広部の突出部分と、他方の合口端部における幅広部との接触を回避できる。したがって、幅広部の突出部分が破損することをさらに抑制できる。
本発明によれば、合口部を容易かつ十分な強度で形成でき、かつ合口部における流体の漏れを抑制できるピストンリングを提供できる。
本発明の実施形態に係るピストンリングの平面図である。 本発明の実施形態に係るピストンリングをピストンに装着した時の端面模式図である。 本発明の実施形態に係るピストンリングの合口部を示す要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るピストンリングの合口部を示す要部拡大側面図である。 比較例のピストンリングの合口部及び摩耗後の合口部を示す要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るピストンリングの合口部及び摩耗後の合口部を示す要部拡大側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係るピストンリングの平面図である。また、図2は、本実施形態に係るピストンリングをピストンに装着した時の端面模式図である。図2に示すように、ピストンリング1は、ピストン31に設けられたリング溝32内に装着されている。ピストンリング1の本体部2の外周面2aの少なくとも一部がシリンダ内壁41に摺接すると共に、ピストンリング1の両側面2b、2cがリング溝32の側面32a、32bにそれぞれ当接することによって、ピストン31とシリンダ内壁41との間に形成される隙間からのブローバイ及びオイルアップを防ぐ機能を奏する。
ピストンリング1は、環状の本体部2と、本体部2の一部に形成された合口部3とを備えている。環状の本体部2は、真円状でもよいし、楕円状でもよい。本体部2は、例えば複数の金属元素を含有する鋳鉄或いは鋼材によって十分な強度、耐熱性、及び弾性をもって形成されている。また、本体部2の表面には、例えば硬質クロムめっき層、クロムの窒化物層、或いは鉄の窒化物層などによる表面改質が施され、本体部2の耐摩耗性の向上が図られている。
この本体部2は、環状の基部11と、基部11の一方の側面11a側(図1においては紙面表面側)に本体部2の外周面2a側に沿って基部11と一体に形成される環状の幅広部12と、を有している。基部11及び幅広部12は、断面略矩形状であり、本体部2の厚さ方向において、基部11の厚さは幅広部12の厚さよりも大きくなっており、基部11の外周面は、幅広部12の外周面と面一となっている。したがって、図2に示すように、基部11と幅広部12とによって構成される本体部2の断面形状は、略L字型形状となっている。
このように本体部2に幅広部12が形成されていることにより、本体部2の外周面2a側と、内周面2d側とでは、本体部2の幅方向の厚みが異なる。したがって、本体部2の幅方向における剛性が異なり、本体部2の厚み方向に沿って本体部2の幅方向に捩れが発生する。これにより、図2に示すように、ピストンリング1の両側面2b、2cがリング溝32の側面32a、32bにそれぞれ当接し、上述したピストン31とシリンダ内壁41との間に形成される隙間からのブローバイ及びオイルアップを防ぐ機能を好適に生じさせることとなる。
図3は、図1に示したピストンリング1の合口部3を側面2b側から示す要部拡大斜視図であり、図4は、図1に示したピストンリング1の合口部3を外周面2a側から示す要部拡大側面図である。図3及び図4に示すように、合口部3は、本体部2の一部に形成された切れ目であり、ピストンリング1をピストンのリング溝に装着する際の装着性の確保を目的として設けられている。合口部3では、ピストンリング1をリング溝に装着する前の状態において、一方の合口端部21と他方の合口端部22とが所定の間隔をもって互いに対向した状態となっている。
図3に示すように、合口部3は特殊合口構造であって、合口部3の一方の合口端部21において、幅広部12は、基部11よりも他方の合口端部22側に突出する第1突出部分23を有する。また、他方の合口端部22において、基部11は、幅広部12よりも一方の合口端部21側に突出する第2突出部分24を有する。
より具体的には、第1突出部分23は、例えば一方の合口端部21の基部11の端部を切り欠くことによって形成され、外周面2a側から見て、一方の合口端部21の幅広部12から略台形状に突出した状態となっている。また、第2突出部分24は、例えば他方の合口端部22の幅広部12の端部を切り欠くことによって形成され、外周面2a側から見て、他方の合口端部22の基部11から断面略長方形状に突出した状態となっている。本体部2の幅方向において、第1突出部分23の基部11側の側面23cと、第2突出部分24の幅広部12側の側面24aとの少なくとも一部は、互いに対向して重なっている。
なお、一方の合口端部21において、基部11の端面11b及び第1突出部分23の先端部23bから、合口端面21aが構成される。同様に、他方の合口端部22において、幅広部12の端面12a及び第2突出部分24の先端部24bから、合口端面22aが構成される。
図4に示すように、第1突出部分23において、基端部23aの幅W1が第1突出部分23の先端部23bの幅W2よりも大きくなるように、基部11側の側面23cは、その反対面23dに対して傾いている。この側面23cの傾きは、例えば一方の合口端部21における基部11の端部を切り欠く時に形成される。第1突出部分23の側面23cと、反対面23dと平行な面である仮想面23eとがなす角度θは、例えば2°〜8°、好ましくは3°〜6°である。
また、一方の合口端部21における第1突出部分23の突出量D1は、他方の合口端部22における第2突出部分24の突出量D2よりも小さくなっている。つまり、基部11の端面11bと第1突出部分23の先端部23bとの距離は、第2突出部分24の先端部24bと幅広部12の端面12aとの距離よりも短くなっている。
以上のような構成を有するピストンリング1では、合口部3において、幅広部12は、基部11よりも他方の合口端部22側に突出する第1突出部分23を有し、基部11は、幅広部12よりも一方の合口端部21側に突出する第2突出部分24を有している。これにより、図4に示すように、第1突出部分23及び第2突出部分24が対向する領域では、一方の合口端部21における基部11の端面11b、他方の合口端部22における第2突出部分24の先端部24b、一方の合口端部21における第1突出部分23の側面23c、他方の合口端部22における第2突出部分24の側面24a、一方の合口端部21における第1突出部分23の先端部23b、及び他方の合口端部22における幅広部12の端面12aによってクランクCが形成されている。
したがって、ピストンリング1がピストン外周面のリング溝に装着されてピストンの上下運動による荷重を受けた場合に、第1突出部分23の側面23cと第2突出部分24の側面24aとが本体部2の幅方向に合わさり、クランクCが閉鎖することで、クランクCを介してピストンリング1の幅方向に漏れる流体を遮断でき、合口部3における流体の漏れを抑制できる。
また、このピストンリング1では、本体部2の外周面2a側に設けられた幅広部12を利用して第1突出部分23を形成している。したがって、例えば一方の合口端部21の幅広部12を残すように基部11の一部を切り欠いて第1突出部分23を形成することにより、本体部2における第1突出部分23の加工も容易であり、かつ十分な強度を確保できる。
また、ピストンリング1では、第1突出部分23において、基端部23aの幅W1が第1突出部分23の先端部23bの幅W2よりも大きくなるように、基部11側の側面23cは、その反対面23dに対して傾いている。これにより、第1突出部分23と第2突出部分24とによって形成されるクランクCの長さを十分に確保できるので、クランクCでの圧力損失が大きくなり、ピストンリング1の幅方向への流体の漏れを一層抑制できる。また、第1突出部分23が基端部23aでより幅広になるため、第1突出部分23を十分な強度で形成することが可能となる。
また、ピストンリング1では、第1突出部分23の突出量D1は、第2突出部分24の突出量D2よりも小さくなっている。これにより、熱膨張によってピストンリング1の周方向に沿って互いの合口端部21,22が互いに近接しても、一方の合口端部21における第1突出部分23と、他方の合口端部22における幅広部12との接触を回避できる。したがって、第1突出部分23が破損することをさらに抑制できる。
さらに、本実施形態のピストンリング1における摩耗に対する効果について説明する。図5は、ストレート合口構造を備える比較例のピストンリング101の合口部103を示す要部拡大斜視図である。図5に示すように、比較例に係るピストンリング101は、図4のピストンリング1における第1突出部分23及び第2突出部分24に相当する部分を有していない。つまり、ピストンリング101の合口部103において、一方の合口端部121の合口端面121aと、他方の合口端部122の合口端面122aとは、互いに面一であり、対向している。このピストンリング101では、経時による外周面102aの摩耗によって合口端面121aが合口端面121bの位置まで後退すると共に、合口端面122aが合口端面122bの位置まで後退すると、合口端面121a,122aの間隔がS11からS12まで広がり、合口部103を介した流体の漏れが増加する。
これに対し、本実施形態のピストンリング1では、図6に示すように、経時による外周面2aの摩耗によって一方の合口端部21の合口端面21aが合口端面21bの位置まで後退すると共に、他方の合口端部22の合口端面22aが合口端面22bの位置まで後退し、合口端面21a,22aの間隔がSからSまで広がった場合であっても、クランクCにおいて、第1突出部分23と第2突出部分24とが本体部2の幅方向に合わさることによる流体の遮断機能は失われない。したがって、本実施形態に係るピストンリング1では、本体部2が経時の摩耗により合口隙間が広がったとしても、合口部3における流体の漏れを抑制できる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、第1突出部分23の側面23cは、反対面23dに対して傾いているが、側面23cを反対面23dに対して略平行としてもよい。また、第1突出部分23の基端部23aの幅W1と、先端部23bの幅W2は、略同一でもよい。また、例えば基部11のエッジ、幅広部12のエッジ等は、丸みを帯びていてもよい。
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。本実施例では、下記実施例に係るピストンリングと、比較例1又は2に係るピストンリングとをそれぞれピストンに装着した際の、ブローバイ量及びオイル消費量の測定を行った。
(実施例)
実施例に係るピストンリングは、下記に示される方法にて形成した。すなわち、カム成形機を用いて、矩形の断面形状に伸線された鋼線材を、合口部を有するリング形状に成形した。鋼線材をリング形状に成形した後、歪取り熱処理と、側面、外周面及び合口部を研削する処理とを施し、所定の自由形状を有するリングに加工した。リングに加工した後、合口部における一方の合口端部にステップ加工を施し第1突出部分を形成すると共に、他方の合口端部にステップ加工を施し第1突出部分と対向する第2突出部分を形成した。当該ステップ加工後、リングの内周面側における一方の側面部の一部をカットする処理を施し、略L字型形状の断面を有するピストンリングを形成した。なお、必要に応じて、リングに対してめっき、PVD等の表面処理を各処理の少なくともいずれかにて行った。
(比較例1)
ステップ加工及びカット処理を施さなかった以外は、実施例と同様の方法にてピストンリングを形成した。すなわち、比較例1に係るピストンリングは、断面略矩形状であり、ストレート合口を有するピストンリングである。
(比較例2)
カット処理を施さなかった以外は、実施例と同様の方法にてピストンリングを形成した。すなわち、比較例1に係るピストンリングは、断面略L字型形状であり、ストレート合口を有するピストンリングである。
(ブローバイ量の測定)
水冷4サイクルの自然吸気式ガソリンエンジン(排気量2.0L、4気筒)を用いて、実施例及び比較例1のいずれかのピストンリングをピストンのトップリング溝に装着した。4000rpm、全負荷(WOT:Wide Open Throttle)条件にて、所定時間ガソリンエンジンを運転した場合におけるブローバイ量の測定をそれぞれ行った。ブローバイ量は、ピストンを介してクランクケース内へ流れたガスを再吸引し、再吸引したガスの量を計測することによって測定した。比較例1のブローバイ量を100としたとき、実施例のブローバイ量は約50であった。すなわち、実施例のピストンリングを用いることにより、ブローバイ量が約1/2に低減することが確認された。
(オイル消費量の測定)
上記ガソリンエンジンを用いて、実施例と、比較例1及び2とのいずれかのピストンリングをピストンのトップリング溝に装着した。4000rpm、全負荷(WOT:Wide Open Throttle)条件にて、所定時間ガソリンエンジンを運転した場合におけるオイル消費量の測定をそれぞれ行った。なお、実施例と、比較例1及び2とにおいて、セカンドリング及びオイルリングは、各々共通のリングを使用した。オイル消費量は、ガソリンエンジン運転前のオイル量と、ガソリンエンジン運転後のオイル量とを測定することによって算出した。4000rpmにて所定時間ガソリンエンジンを運転し、全負荷(WOT:Wide Open Throttle)条件とした。比較例2のオイル消費量を100としたとき、比較例1のオイル消費量は約75であり、実施例のオイル消費量は約36であった。すなわち、実施例のピストンリングを用いることにより、オイル消費量が少なくとも約1/2に低減することが確認された。
1,101…ピストンリング、2,102…本体部、2a,102a…外周面、2d…内周面、3,103…合口部、11,111…基部、12,112…幅広部、21,121…一方の合口端部、22,122…他方の合口端部、23…第1突出部分、24…第2突出部分、23a…基端部、23b…先端部、23c…側面、23d…反対面、31…ピストン、32…リング溝、41…シリンダ内壁、C…クランク、D1,D2…突出量、S、S、S11、S12…間隔、W1〜W2…幅、θ…角度。

Claims (4)

  1. 環状の本体部と、前記本体部に形成された合口部と、を備え、一つのリング溝に対して単独にて嵌入されるピストンリングであって、
    前記本体部は、基部と、前記基部の一方の側面側に前記本体部の外周面側に沿って形成される幅広部と、を有し、
    前記本体部において、前記外周面側の幅方向における厚みは、内周面側における厚みよりも大きく、
    前記合口部の一方の合口端部において、前記幅広部は、前記基部よりも他方の合口端部側に突出する突出部分を有し、
    前記合口部の前記他方の合口端部において、前記基部は、前記幅広部よりも前記一方の合口端部側に突出する突出部分を有するピストンリング。
  2. 前記幅広部において、前記突出部分の基端部の幅は、前記突出部分の先端部の幅よりも大きくなっている請求項1記載のピストンリング。
  3. 前記幅広部の前記突出部分において、前記基部側の側面は、前記基端部の幅が前記先端部の幅よりも大きくなるように、反対面に対して傾いている請求項2記載のピストンリング。
  4. 前記幅広部の前記突出部分の突出量は、前記基部の前記突出部分の突出量よりも小さくなっている請求項1〜3のいずれか一項記載のピストンリング。
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