JP6367775B2 - 摩耗進行度判断装置、摩耗進行度判断方法、及び摩耗進行度判断用プログラム - Google Patents

摩耗進行度判断装置、摩耗進行度判断方法、及び摩耗進行度判断用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、摩耗進行度判断装置、摩耗進行度判断方法、及び摩耗進行度判断用プログラムに関する。
従来、構造物、機械、道具等の物体では、動作上や安全上の観点ですべり摩擦抵抗値が必要とされる面に対して凹凸を作製することによって、十分なすべり摩擦抵抗値を確保している。このように凹凸形状を備える物体が、繰り返して使用されたり、経年劣化したりすることによって摩耗すると、凹凸の高さが低下し、すべり摩擦抵抗値が小さくなる。また、摩耗がさらに進むことで所定のすべり摩擦抵抗値よりも小さくなると、物体と他の物体との間、物体と人との間に滑りが生じ、物体を設計した際に想定された動作が実施できなくなったり、スリップ事故を引き起こしたりするおそれが生じる。
そのため、構造物、機械、道具等の物体の維持管理においては、すべり摩擦抵抗値が必要とされる面を検査することで十分な摩擦抵抗を有しているかどうかを点検している。特に、材質が金属である物体では、凹凸形状によってすべり摩擦抵抗を確保している事例が多く、凹凸の高さが摩耗している度合いを測定することが重要となる。
例えば、路上の至るところに存在するマンホールの蓋は、自動車、自転車、歩行者等のスリップ事故を防止するために凹凸形状を備えており、雨などで蓋が濡れている状態においても、凹凸形状に伴うすべり摩擦抵抗によりスリップ事故を防止することができる。しかしながら、凹凸形状が摩耗によって消失すると、物体が濡れた場合にすべり摩擦抵抗値が低下し、スリップ事故の危険性が増大する。そこでマンホールを管理する事業者等は定期的に凹凸の高さを測定することによる摩耗の検査をしている。
摩耗の検査においては、凹凸の高さが所定の値よりも高いか否かを判定する必要があり、検査対象となるマンホールの数が多い場合は、検査に要する工数及びコストが高くことが課題であった。
そのため、自動車のタイヤのスリップサインに代表される、摩耗によって凹凸形状が変化する部分を予め用意しておき、目視で摩耗量を簡易に判定できるようにする技術が既に広く用いられている。また、非特許文献1に記載されているように、物体の表面を撮影した画像をパソコンの画面に映し出し、測定者がマウス等を用いて行う操作によって画像中から凹凸高さ等を測定する技術が提案されている。
「アイレック技建 段サーチ(デジカメ写真画像での段差測定技術)」、[online]、アイレック技建、[平成26年9月25日検索]、インターネット< http://www.airec.co.jp/products/renovation/StepSearch.html>
しかしながら、上述のマンホールの蓋の例のように表面の全域で所定のすべり摩擦抵抗を満たしている必要がある構造物、機械、道具等の物体に関しては、表面全体にわたって測定しなければならない。非特許文献1に記載の方法では、凹凸の高さがマウスで指定した部分だけ局所的に測定され、一度の操作で表面全体にわたっての凹凸の高さを測定することはできない。したがって、表面全体にわたって摩耗度を判断するためには、測定者がマウスで指定する動作を何度も繰り返さなければならず、その作業量が膨大になるという課題が発生している。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、物体の表面の摩耗の進行度を表面全体にわたって判断するための作業量を削減することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る摩耗進行度判断装置は、異なる種類の複数の正多角形柱を有する凹凸形状を表面にし、前記正多角柱の側面が前記表面に直交するように積層されている物体を、前記表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から、前記凹凸形状における凸部分を表す最上面領域を抽出する最上面領域抽出部と、前記最上面領域を含む画像からハフ変換により算出した直線の数に基づいて、前記最上面領域の形状を画像特徴として抽出する画像特徴抽出部と、前記形状に基づいて前記物体の表面の摩耗進行度を判断する判断部と、を備える。
また、本発明に係る摩耗進行度判断装置は、表面に、正多角形柱と、該正多角形柱と所定の距離離れた正多角錐台とを有する凹凸形状を有する物体を、前記表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から、前記凹凸形状における凸部分を表す最上面領域を抽出する最上面領域抽出部と、前記最上面領域抽出部によって抽出された複数の最上面領域のうちの、一の正多角錐台に係る第1の最上面領域の画素数である第1の画素数を算出し、前記複数の最上面領域のうちの、一の正多角形柱に係る第2の最上面領域の画素数である第2の画素数を算出する画像特徴抽出部と、前記第1の画素数と前記第2の画素数とに基づいて摩耗量を決定する判断部と、を備える。
また、本発明に係る摩耗進行度判断方法は、物体の表面の摩耗進行度を判断する摩耗進行度判断装置が実行する摩耗進行度判断方法であって、最上面領域抽出部により、異なる種類の複数の正多角形柱を有する凹凸形状を表面にし、前記正多角柱の側面が前記表面に直交するように積層されている物体を前記表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から、前記凹凸形状における凸部分を表す最上面領域を抽出するステップと、画像特徴抽出部により、前記最上面領域を含む画像からハフ変換により算出した直線の数に基づいて、前記最上面領域の形状を画像特徴として抽出するステップと、判断部により、前記形状に基づいて前記物体の表面の摩耗進行度を判断するステップと、を含む。
また、本発明に係る摩耗進行度判断方法は、物体の表面の摩耗進行度を判断する摩耗進行度判断装置が実行する摩耗進行度判断方法であって、最上面領域抽出部により、表面に、正多角形柱と、該正多角形柱と所定の距離離れた正多角錐台とを有する凹凸形状を有する物体を、前記表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から、前記凹凸形状における凸部分を表す最上面領域を抽出するステップと、画像特徴抽出部により、前記最上面領域抽出部によって抽出された複数の最上面領域のうちの、一の正多角錐台に係る第1の最上面領域の画素数である第1の画素数を算出し、前記複数の最上面領域のうちの、一の正多角形柱に係る第2の最上面領域の画素数である第2の画素数を算出するステップと、判断部により、前記第1の画素数と前記第2の画素数とに基づいて摩耗量を決定するステップと、
を含む。
また、本発明に係る摩耗進行度判断用プログラムは、コンピュータを、上記の摩耗進行度判断装置として機能させる。
本発明によれば、物体の表面の凹凸の高さを、表面全体にわたって測定するための作業量を削減することができる。
第1の実施形態に係る摩耗進行度判断装置の機能構成図である。 図2(a)は入力画像を変換したグレースケール画像の例を示す図である。図2(b)はグレースケール画像を2値化処理した2値画像の例を示す図である。図2(c)は、2値画像を補正した補正2値画像の例を示す図である。 ラベリングされた集合体、及び集合体内部の、画素値が0の画素の例を示す図である。 第1の実施形態における凹凸形状が有する正多角形柱の例を示す図である。 第1の実施形態における補正2値画像の例を示す図である。 図5に示す最上面領域及びその近傍を含む領域からエッジ検出を行った画像の例を示す図である。 図7(a)は、エッジ検出された直線をxy座標系で表した例を示す図である。図7(b)は、図7(a)に示す直線上の点をρθ座標系で表した例を示す図である。 第1の実施形態における摩耗進行度判断装置の動作を示す処理フロー図である。 第2の実施形態に係る摩耗進行度判断装置の機能構成図である。 図10(a)は凹凸形状が有する、異なる底面の長さの正4角形柱から構成される積層体の側面図であり、図10(b)は、図10(a)に示す積層体の平面図である。 図11(a)は図10(a)の積層体の摩耗が進行して第1層の正四角形柱が消失した場合の、積層体の側面図である。図11(b)は、図11(a)に示す積層体の平面図である。 図11(a)に示す積層体を有する凹凸形状を表面に備える物体についての補正2値画像を示す図である。 第2の実施形態における摩耗進行度判断装置の動作を示す処理フロー図である。 第3の実施形態に係る摩耗進行度判断装置の機能構成図である。 図15(a)は凹凸形状が有する正4角形柱及び正4角錐台の側面図であり、図15(b)は図15(a)に示す正4角形柱及び正4角錐台の平面図である。 第3の実施形態における摩耗進行度判断装置の動作を示す処理フロー図である。
<<第1の実施形態>>
<摩耗進行度判断装置の機能構成>
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る摩耗進行度判断装置1の機能構成図である。
図1に示されるように摩耗進行度判断装置1は、最上面領域抽出部10、画像特徴抽出部20、及び判断部30を備える。また、摩耗進行度判断装置1は、表示部40を備えてもよいし、外部の装置が有する表示部40に接続されてもよい。
最上面領域抽出部10は、表面に凹凸形状を有する物体の表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から、物体の最も外側の領域を表す最上面領域を抽出する。最上面領域抽出部10は、グレースケール画像変換部11、2値化処理部12、ラベリング処理部13、画素値変換部14、及び決定部15を備える。
物体の表面に積み上げられている凹凸形状では、凸部は、凹部や側面に比べて他の物体と接触しやすいため、摩耗が進行しやすい。また、摩耗が進行している凸部は、摩擦によって金属の酸化被膜、赤錆、金属表面の塗装等が除去されているため光を反射しやすい。そのため、凹凸形状の凸部に相当する画像上の領域である最上面領域の輝度値は、凹凸形状の側面又は凹部に相当する、最上面領域以外の領域の輝度値より高い。したがって、グレースケール画像変換部11によって入力画像をグレースケール画像に変換すると、図2(a)に示すように最上面領域の画素値は、最上面領域とは異なる領域の画素値と比べて高い。
グレースケール画像変換部11は、入力画像をグレースケール画像に変換する。グレースケール画像とは、白から黒までの明暗だけで表現されている画像である。変換されたグレースケール画像を構成する画素の画素値の階調は、一般的にカラー画像で多く用いられている24ビットの情報のうち、白黒の濃淡のみを表現する8ビットの情報からなる256階調である。以降の説明では、グレースケール画像における黒色の画素の画素値を0、白色の画素の画素値を255と表して説明する。
2値化処理部12は、グレースケール画像変換部11によって変換されたグレースケール画像に2値化処理を行って2値画像に変換する。具体的には、2値化処理部12は、(i,j)を画素の二次元配列を示すインデックスとし、αを0〜255である所定の閾値として、グレースケール画像上の各(i,j)に位置する画素の8ビットで表される画素値Gijを、式(1)にしたがって1ビットで表される画素値G'ijに変換する。
例えば、図2(a)に示すようなグレースケール画像に2値化処理を行うと、図2(b)に示すような2値画像に変換される。この2値画像においては、最上面領域は白色になる、すなわち最上面領域の画素値G'ijは1となる。
ラベリング処理部13は、2値化処理部12によって変換された2値画像にラベリング処理を行ってラベリング画像に変換する。具体的には、ラベリング処理部13は、2値画像において、画素値G'ijが1である隣接し合う画素を連結し、連結された画素群によって構成される集合体を形成する。
画素値変換部14は、ラベリング処理部13によって変換されたラベリング画像における集合体の面積を算出する。そして、画素値変換部14は、算出された面積が所定の値未満である集合体を構成する画素の画素値G'ijを0に変換する。さらに、画素値変換部14は、図3に示すように集合体に囲まれて、画素値が0の画素がある場合であって、かつ画素値が0の画素数が集合体を構成する画素数より、所定の値以上小さい場合、集合体に囲まれている画素の画素値G'ijを全て1にする。このように、2値画像にラベリング処理及び画素値変換処理が施されて変換された画像を補正2値画像という。
例えば、図2(b)に示すような2値画像にラベリング処理及び画素値変換処理を行うと、図2(b)の白色で示される凸部に相当する領域内に存在する微小な数の黒色の画素が、図2(c)に示すように白色に変換される。このようにラベリング処理及び画素値変換処理を行うと、ノイズが除去されて、以降の処理を正確に行うことが可能となる。
決定部15は、画素値変換部14によって画素値が変換された画像において、画素値G'ijが1である画素から構成される領域を最上面領域と決定する。
画像特徴抽出部20は、最上面領域抽出部10によって抽出された最上面領域の画像特徴を抽出する。第1の実施形態では、画像特徴抽出部20は、最上面領域の形状を画像特徴として抽出する。また、画像特徴抽出部20は、矩形領域抽出部21、エッジ検出部22、及び形状判定部23を備える。
ここで、第1の実施形態において、入力画像に撮像されている物体の表面に施されている凹凸形状について説明する。図4に示すように、第1の実施形態における凹凸形状は、異なる種類の複数の正多角形柱を有し、正多角形柱は物体の表面に正多角形柱の側面が直交するように積層される。また、複数の正多角形柱が積層された積層体は、所定の間隔で配置されている。また、正多角形柱それぞれの高さは任意であるが、一の積層体の所定の層の正多角形柱の高さと、他の積層体の同一の層にある正多角形柱の高さとは同一である。なお、以降においては、積み重ねられている正多角形柱のうち、最も外側にある正多角形柱の層を第1層といい、第1層の正多角形柱に隣接している層を第2層といい、以降、第3層、第4層、・・・、第N層という。
図4に示す例では、物体の表面に高さH2の正4角形柱が積み上げられ、該正4角形柱の表面に高さH1の正6角形柱が積み上げられる。この例では、物体の外側の形状は正6角形柱であり、物体の表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像に係る補正2値画像では正6角形の内部の画素値G'ijが1となる。また、摩耗が進行するにつれて正6角形柱の高さが減少し、正6角形柱の高さの減少分である摩耗量hがH1になると凹凸形状の外側の形状は正4角形柱になる。このとき、物体の表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像に係る補正2値画像では正4角形の内部の画素値G'ijが1となる。
矩形領域抽出部21は、補正2値画像から、1つの最上面領域が含まれるように矩形領域を抽出する。
図5に例として示すように、矩形領域抽出部21は、最上面領域抽出部10によって正6角形の領域が最上面領域として抽出された場合、図5の破線で示すように、正6角形の領域と、その周辺の領域とを含む矩形領域を抽出する。
エッジ検出部22は、矩形領域抽出部21によって抽出された矩形領域について、Sobel法、Canny法等を用いてエッジ検出を行う。これにより、最上面領域と最上面領域とは異なる領域の境界、すなわち最上面領域の周縁に相当する画素の画素値G'ijが1となり、その他の画素の画素値G'ijが0となる。本実施形態では、物体の表面に施されている凹凸形状は複数の正多角形柱を積み重ねた積層体であるため、最上面領域抽出部10によって抽出される最上面領域は正多角形である。したがって、エッジ検出部22は正多角形の辺をエッジとして抽出することになる。
例えば、図5の破線で示される矩形領域についてエッジ検出部22がエッジ検出を行った場合、図6に示されるように正6角形の辺に相当する画素の画素値G'ijが1となり、正6角形のそれぞれの辺に相当する画素以外の画素値が0となる。すなわち、エッジ検出部22は、正6角形のそれぞれの辺をエッジとして抽出する。
形状判定部23は、最上面領域を含む画像からハフ変換により算出した直線の数に基づいて最上面領域の形状を抽出する。具体的には、形状判定部23は、「画像解析ハンドブック(東京大学出版会)」に詳細に説明されているハフ変換による直線検出により、エッジ検出部22によって検出されたエッジを周縁とする領域の形状、すなわち、エッジを辺とする正多角形の種類を判定する。
ここで、ハフ変換による直線検出の方法について、図7(a)を参照して詳細に説明する。図7(a)に示すように、画像上の任意の位置を、原点を基準としたxy座標系で表した場合、任意の位置(i,j)にある画素を通る直線は、原点から(i,j)を通る直線への垂線の長さをρ、垂線の傾きをθとすると式(2)のように表せる。
エッジが検出された各画素の位置(i,j)について、式(2)に示したハフ変換を行うと、図7(b)に示すように、エッジが検出された画素数分の曲線が(ρ,θ)空間に表される。形状判定部23は、これらの曲線が一定数以上重なった交点の数を、最上面領域の正多角形の直線の数とする。そして、形状判定部23は、最上面領域の形状が、算出された直線の数の辺を有する正多角形であると判定する。
判断部30は、画像特徴抽出部20によって抽出された画像特徴に基づいて物体の表面の摩耗進行度を判断する。摩耗進行度を判断することには、例えば、物体の表面の摩耗量hを算出したり、物体の表面が摩耗しているか否かを判断したりすることが含まれる。
第1の実施形態では、判断部30は、画像特徴抽出部20によって抽出された最上面領域の形状に基づいて摩耗量hを判定する。また、判断部30は最上面領域の形状に基づいて物体の表面が摩耗したか否かを判断する。
図4に示す例では、画像特徴抽出部20によって最上面領域が正6角形であると判定されると、判断部30は摩耗量hが「H1(mm)未満」であると判定する。また、画像特徴抽出部20によって最上面領域が正4角形であると判定されると、判断部30は摩耗量hが「H1(mm)以上、H1+H2(mm)未満」であると判定する。また、判断部30は、画像特徴抽出部20によって最上面領域が正4角形であると判定されると、物体の表面が摩耗したと判断してもよい。
表示部40は、判断部30によって判定された摩耗量hをパソコン(パーソナルコンピュータ)の画面に表示する。表示部40は、例えば、凹凸形状を有する物体の表面を撮像した入力画像とともに摩耗量hを表示してもよい。また、表示部40は、判断部30の判断に基づいて、物体の表面が摩耗しているか否かを表示してもよい。
<摩耗進行度判断装置の動作>
続いて、第1の実施形態における摩耗進行度判断装置1が実行する動作について、図8を参照して説明する。
まず、グレースケール画像変換部11は、入力画像をグレースケール画像に変換する(ステップS11)。ステップS11で入力画像がグレースケール画像に変換されると、2値化処理部12は、グレースケール画像を2値化処理して2値画像に変換する(ステップS12)。
ステップS12でグレースケール画像が2値画像に変換されると、ラベリング処理部13は、2値画像にラベリング処理を行うことによって、画素値G'ijが1である隣接し合う画素を連結し、連結された画素群によって構成される集合体を含むラベリング画像に変換する(ステップS13)。
ステップS13で、2値画像がラベリング画像に変換されると、画素値変換部14は、ラベリング画像に含まれる集合体の面積を算出する(ステップS14)。そして、画素値変換部14は、ステップS14で算出された面積が所定の値未満である場合(ステップS15のYes)、その集合体を構成する画素の画素値を0に変換する(ステップS16)。さらに、画素値変換部14は、図3に示すように、集合体に囲まれている、画素値が0の画素数が集合体を構成する画素数より所定の値以上小さい場合(ステップS17のYes)、集合体に囲まれている全ての画素の画素値を1にする(ステップS18)。
そして、決定部15は、ステップS13〜18の処理で補正された補正2値画像において画素値が1である画素から構成される領域を最上面領域と決定する(ステップS19)。
ステップS19で最上面領域が決定されると、矩形領域抽出部21が、補正2値画像から1つの最上面領域が含まれるように矩形領域を抽出する(ステップS20)。ステップS20で矩形領域が抽出されると、エッジ検出部22が、矩形領域抽出部21によって抽出された矩形領域についてエッジ検出を行う(ステップS21)。
ステップS20で矩形領域のエッジが検出されると、形状判定部23は、検出されたエッジを周縁とする最上面領域の形状、すなわち、エッジを辺とする正多角形柱の種類を判定する(ステップS22)。ステップS22で最上面領域の形状、すなわち正多角形柱の種類が判定されると、判断部30は、最上面領域の形状、すなわち正多角形柱の種類に基づいて摩耗進行度を判断する(ステップS23)。
<<第2の実施形態>>
<摩耗進行度判断装置の機能構成>
以下、本発明の第2の実施形態における摩耗進行度判断装置2について図面を参照して説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る摩耗進行度判断装置2の機能構成図である。
図9に示すように、摩耗進行度判断装置2は、最上面領域抽出部10、画像特徴抽出部20、及び判断部30を備える。また、摩耗進行度判断装置2は、表示部40を備えてもよいし、外部の装置が有する表示部40に接続されてもよい。なお、第1の実施形態における摩耗進行度判断装置1と同様の構成ブロックについては、適宜、説明を省略する。
まず、第2の実施形態において、入力画像に撮像されている物体の表面に施されている凹凸形状について説明する。第2の実施形態における凹凸形状を形成するために、物体の表面には、同一の種類で、底面の辺の長さが異なる複数の正多角形柱を積み重ねた積層体が、所定の方向及び該所定の方向に垂直な方向に一定の間隔で配置されている。また、正多角形柱それぞれの高さは任意であるが、一の積層体の所定の層の正多角形柱の高さと、他の積層体の同一の層にある正多角形柱の高さとは同一である。なお、以降においては、積み重ねられている正多角形柱のうち、最も外側にある正多角形柱の層を第1層といい、第1層の正多角形柱に隣接している層を第2層といい、以降、第3層、第4層、・・・、第N層という。
ここで、この凹凸形状の一例を、図10を用いて説明する。図10(a)は凹凸形状が有する異なる辺の底面を有する2つの正4角形柱の側面図であり、図10(b)は、図10(a)に示す2つの正4角形柱の平面図である。
図10(a)に示すように、この凹凸形状の第1の層の正4角形柱はいずれも底面の辺の長さがn(mm)、高さがH1(mm)である。また、第2の層の正4角形柱はいずれも底面の辺の長さがm(mm)、高さがH2(mm)であり、第1の層の表面に積み上げられる。また、第1の層の正四角形柱の底面の辺の長さnと、第2の層の正四角形柱の底面の辺の長さmとはn=m/k(kは偶数)の関係にある。
また、図10(b)に示すように、第1の層の正4角形柱は高さ方向に垂直な所定の方向に互いに一定の距離m(mm)離れて配置される。また、第1の層の正4角形柱の重心の位置と、第1の層の正4角形柱の重心の位置とは高さ方向に同じ位置にある。
この例では、物体の外側の形状は、底面の辺の長さがn(mm)の正4角形柱であり、摩耗量hがh<H1の場合には、物体の表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像には辺の長さがn(mm)の正4角形が表される。物体の外側の摩耗が進行し、摩耗量hが増加するにしたがって底面の辺の長さがn(mm)の正4角形柱の高さが減少する。正4角形柱の高さの減少分である摩耗量hがh=H1になると、図11(a)に示すように、図10(a)の第1層に示された底面の辺の長さがn(mm)の直方体は消失し、凹凸形状は、図11(a)及び(b)に示される底面の辺の長さがm(mm)、高さがH2(mm)の正四角形柱のみとなる。また、物体の表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から最上面領域抽出部10によって抽出される最上面領域は、図11(b)に示すように辺の長さがm(mm)の正4角形が所定の方向及び所定の方向に垂直な方向にm(mm)の間隔で表される。
画像特徴抽出部20は、入力画像に基づいて生成された補正2値画像の周波数成分を画像特徴として抽出する。具体的には、図12に示すように、画像特徴抽出部20は、補正2値画像における最上面領域の重心から、隣接している最上面領域の重心に向かう方向の距離Lの線分上にある画素値に対してフーリエ変換を行って周波数成分を算出する。ここで距離Lは、フーリエ変換を行って繰り返す凹凸形状の周波数成分を算出するため、十分な回数、繰り返して凹凸形状を構成する積層体が含まれるように設定され、例えばL>14×mとすればよい。
判断部30は、周波数成分に基づいて物体の表面の摩耗進行度を判断する。
具体的には、判断部30は、画像特徴抽出部20によって「a×2m(aは奇数)」における周波数成分が抽出された場合、摩耗量hが「H1(mm)以上、H2(mm)未満」であると判定する。また、判断部30は、「a×2m」における周波数成分に加えて、「a×2m×n」における周波数成分が抽出された場合、摩耗量hが「H1(mm)未満」であると判定する。
また、判断部30は、画像特徴抽出部20によって抽出された「a×2m×n」の周波数成分が所定の値より小さくなったのを確認した場合、物体の表面が摩耗していると判断してもよい。
<摩耗進行度判断装置の動作>
続いて、第2の実施形態における摩耗進行度判断装置2が実行する動作について、図13を参照して説明する。
ステップS11〜S19の動作は、第1の実施形態と同様である。ステップS19で最上面領域が決定されると、画像特徴抽出部20は、最上面領域抽出部10によって最上面領域が抽出された補正2値画像の周波数成分を画像特徴として抽出する(ステップS31)。
ステップS31で、画像特徴抽出部20によって周波数成分が抽出されると、判断部30は、抽出された周波数成分に基づいて摩耗進行度を判断する(ステップS32)。
<<第3の実施形態>>
<摩耗進行度判断装置の機能構成>
以下、本発明の第3の実施形態における摩耗進行度判断装置3について図面を参照して説明する。図14は、本発明の第3の実施形態に係る摩耗進行度判断装置3の機能構成図である。
図14に示すように、摩耗進行度判断装置3は、最上面領域抽出部10、画像特徴抽出部20、判断部30、及び表示部40を備える。なお、第2の実施形態における摩耗進行度判断装置2と同様の構成ブロックについては、適宜、説明を省略する。
第3の実施形態において、画像特徴抽出部20が最上面領域の形状を特定する対象となる、入力画像に撮像されている物体の表面に施されている凹凸形状について説明する。本実施形態における凹凸形状は、正多角形柱と、該正多角形柱と所定の距離離れた正多角錐台とを有する形状である。また、正多角形柱及び正多角錐台の高さは同一である。また、正多角形柱及び正多角錐台は、物体の表面に交互に配置される。また、正多角形柱及び正多角錐台の上底面の面積は同一である。
ここで、この凹凸形状の一例を、図15を用いて説明する。図15(a)は、物体の表面の凹凸形状が有する正4角形柱及び正4角錐台の側面図であり、図15(b)は、図15(a)に示す正4角形柱及び正4角錐台の平面図である。
図15(a)に示すように、この凹凸形状の正4角形柱及び正4角錐台は、ともに高さがH1(mm)である。また、図15(b)に示すように、正4角形柱の底面の辺の長さm(mm)である。また、正4角錐台における、下底面の辺の長さはm(mm)であり、上底面の辺の長さはn(mm)である。また、上底面の辺の長さmと下底面の辺の長さnとは、n>mの関係にある。
図14に示したように、画像特徴抽出部20は、第1の画素数算出部24及び第2の画素数算出部25を備える。
第1の画素数算出部24は、最上面領域抽出部10によって抽出された複数の最上面領域のうちの一の正多角錐台に係る最上面領域(以降、「第1の最上面領域」という)の画素数である第1の画素数P1を算出する。図15(a)に示す例で、一点破線で示される位置まで摩耗が進行したとすると、図15(b)の一点破線で示される正方形の内部が最上面領域である。第1の画素数算出部24は、この正方形の内部にある画素数を第1の画素数P1として算出する。
第2の画素数算出部25は、最上面領域抽出部10によって抽出された最上面領域のうちの、一の正多角形柱に係る最上面領域(以降、「第2の最上面領域」という)の画素数である第2の画素数P2を算出する。
判断部30は、第1の画素数P1と第2の画素数P2との比P1/P2に基づいて摩耗進行度を判断する。
ここで判断部30が摩耗進行度を判断する処理の例について説明する。図15に示すように、摩耗量がhである場合の最上面領域である、正4角錐台の上底面の辺の長さをm1(mm)とした場合、摩耗量h、上底面の辺の長さm1、摩耗していない場合の上底面の辺の長さm、摩耗していない場合の正4角錐台の高さH1、及び物体に接している側の底面の辺の長さnは、式(3)で示される関係にある。
また、一の底面の辺の長さm、摩耗量hの場合の正4角錐台の底面の辺の長さm1、第1の画素数P1、及び第2の画素数P2は、式(4)で示される関係にある。
式(3)及び(4)により、摩耗量hは第1の画素数P1と第2の画素数P2との比P1/P2に基づいて式(5)を用いて算出される。
判断部30は、第1の画素数P1と第2の画素数P2との比P1/P2に基づいて摩耗量hを判定することによって摩耗進行度を判断する。また、判断部30は、第1の画素数P1と第2の画素数P2との比P1/P2が、凹凸形状が設置されたときの比P1/P2に比べて大きくなっている場合に、物体の表面が摩耗していると判断してもよい。また、比P1/P2が、凹凸形状が設置されたときの比P1/P2に比べてどの程度大きくなっているかに基づいて摩耗進行度を判断してもよい。
<摩耗進行度判断装置の動作>
続いて、第3の実施形態における摩耗進行度判断装置3が実行する動作について、図16を参照して説明する。
ステップS11〜S19の動作は、第1の実施形態と同様である。ステップS19で最上面領域が決定されると、第1の画素数算出部24は、最上面領域抽出部10によって抽出された複数の最上面領域のうちの第1の最上面領域の画素数である第1の画素数P1を算出する(ステップS41)。また、第2の画素数算出部25は、最上面領域抽出部10によって抽出された最上面領域のうちの、第1の最上面領域に隣接している第2の最上面領域の画素数である第2の画素数P2を算出する(ステップS42)。
ステップS41で第1の画素数P1が算出され、ステップS42で第2の画素数P2が算出されると、判断部30は、第1の画素数P1と第2の画素数P2との比P1/P2に基づいて、摩耗進行度を判断する(ステップS43)。
以上のように、第1〜3の実施形態に記載された摩耗進行度判断装置1〜3では、表面に凹凸形状を有する物体を俯瞰する方向から撮像した入力画像から最上面領域を抽出し、最上面領域の画像特徴に基づいて物体の表面の摩耗進行度を決定するため、摩耗進行度を表面全体にわたって測定するための作業量を削減することが可能となる。
なお、第1〜3の実施形態に記載された摩耗進行度判断装置1〜3では、ラベリング処理及び画素値変換処理を行うことによってノイズが除去されるため、決定部15は、補正2値画像に基づいて最上面領域を決定する場合、2値画像に基づいて最上面領域を決定する場合に比べて高い精度で最上面領域を決定することが可能となる。
また、第1〜3の実施形態に記載された摩耗進行度判断装置1〜3では、2値化処理部12はグレースケール画像を構成する各画素が所定の閾値以上であるか、所定の閾値未満であるか否かを判定し、所定の閾値以上である画素値を1、所定の閾値未満である画素値を0とする2値化処理を行うが、濃淡ヒストグラム、同時生起行列、差分統計量等を用いる方法を用いたテクスチャ解析によってグレースケール画像に2値化処理を行ってもよい。一例として、2値化処理部12は、式(6)及び式(7)に示す式を用いてテクスチャ解析による2値化処理を行ってもよい。
ここで、G ijはグレースケール画像の8ビットで表される画素値、T'ijはグレースケール画像をテクスチャ処理した後の1ビットで表される画素値、(i,j)は画素の二次元配列を示すインデックス、βは0以上255以下で設定する所定の閾値である。
このように、2値化処理部12がテクスチャ解析による2値化処理を行うことによって、凹凸形状の最上面とは異なる面が金属の酸化被膜、赤錆、塗装等によって質感が一定でない場合、及び最上面とは異なる面に微細に構造的な模様がある場合にも、高い精度で最上面領域を抽出することが可能となる。
また、第1の実施形態に記載された摩耗進行度判断装置1では、表面の凹凸形状を複数の正多角形柱によって構成したが、例えば、複数の正多角形柱のいずれかを円柱によって構成してもよい。
また、第2の実施形態に記載された摩耗進行度判断装置2では、表面の凹凸形状を正4角形柱によって構成したが、例えば、円柱によって構成してもよいし、正4角形柱とは異なる正多角形柱によって構成してもよい。
また、第3の実施形態に記載された摩耗進行度判断装置3では、表面の凹凸形状を正4角形柱及び正4角錐台によって構成したが、例えば、円柱及び円錐台によって構成してもよいし、正4角形柱とは異なる正多角形柱及び、該正多角形柱と同一の底面を有する正多角錐台によって構成してもよい。
また、本実施形態では、摩耗進行度判断装置1〜3の各機能は、これらの機能を実現する処理内容を記述したプログラム(摩耗進行度判断用プログラム)をコンピュータの記憶部に記憶しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行することで実現してもよい。また、プログラムを記録媒体に記録したり、ネットワークを通して提供したりしてもよい。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
1,2,3 摩耗進行度判断装置
10 最上面領域抽出部
11 グレースケール画像変換部
12 2値化処理部
13 ラベリング処理部
14 画素値変換部
15 決定部
20 画像特徴抽出部
21 矩形領域抽出部
22 エッジ検出部
23 形状判定部
24 第1の画素数算出部
25 第2の画素数算出部
30 判断部
40 表示部

Claims (6)

  1. 異なる種類の複数の正多角形柱を有する凹凸形状を表面にし、前記正多角柱の側面が前記表面に直交するように積層されている物体を、前記表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から、前記凹凸形状における凸部分を表す最上面領域を抽出する最上面領域抽出部と、
    前記最上面領域を含む画像からハフ変換により算出した直線の数に基づいて、前記最上面領域の形状を画像特徴として抽出する画像特徴抽出部と、
    前記形状に基づいて前記物体の表面の摩耗進行度を判断する判断部と、
    を備えることを特徴とする摩耗進行度判断装置。
  2. 表面に、正多角形柱と、該正多角形柱と所定の距離離れた正多角錐台とを有する凹凸形状を有する物体を、前記表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から、前記凹凸形状における凸部分を表す最上面領域を抽出する最上面領域抽出部と、
    前記最上面領域抽出部によって抽出された複数の最上面領域のうちの、一の正多角錐台に係る第1の最上面領域の画素数である第1の画素数を算出、前記複数の最上面領域のうちの、一の正多角形柱に係る第2の最上面領域の画素数である第2の画素数を算出する画像特徴抽出部と
    前記第1の画素数と前記第2の画素数とに基づいて摩耗量を決定する判断部と、を備えることを特徴とする摩耗進行度判断装置。
  3. 前記最上面領域抽出部は、
    前記入力画像をグレースケール画像に変換するグレースケール画像変換部と、
    前記グレースケール画像を2値化処理して2値画像に変換する2値化処理部と、
    前記2値画像を形成する画素のうち画素値が1である画素で構成される領域を最上面領域として決定する決定部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の摩耗進行度判断装置。
  4. 物体の表面の摩耗進行度を判断する摩耗進行度判断装置が実行する摩耗進行度判断方法であって、
    最上面領域抽出部により、異なる種類の複数の正多角形柱を有する凹凸形状を表面にし、前記正多角柱の側面が前記表面に直交するように積層されている物体を前記表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から、前記凹凸形状における凸部分を表す最上面領域を抽出するステップと、
    画像特徴抽出部により、前記最上面領域を含む画像からハフ変換により算出した直線の数に基づいて、前記最上面領域の形状を画像特徴として抽出するステップと、
    判断部により、前記形状に基づいて前記物体の表面の摩耗進行度を判断するステップと、
    を含むことを特徴とする摩耗進行度判断方法。
  5. 物体の表面の摩耗進行度を判断する摩耗進行度判断装置が実行する摩耗進行度判断方法であって、
    最上面領域抽出部により、表面に、正多角形柱と、該正多角形柱と所定の距離離れた正多角錐台とを有する凹凸形状を有する物体を、前記表面を俯瞰する方向から撮像した入力画像から、前記凹凸形状における凸部分を表す最上面領域を抽出するステップと、
    画像特徴抽出部により、前記最上面領域抽出部によって抽出された複数の最上面領域のうちの、一の正多角錐台に係る第1の最上面領域の画素数である第1の画素数を算出し、前記複数の最上面領域のうちの、一の正多角形柱に係る第2の最上面領域の画素数である第2の画素数を算出するステップと、
    判断部により、前記第1の画素数と前記第2の画素数とに基づいて摩耗量を決定するステップと、
    を含むことを特徴とする摩耗進行度判断方法。
  6. コンピュータを、請求項1乃至のいずれか一項に記載の摩耗進行度判断装置として機能させるための摩耗進行度判断用プログラム。
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