JP5628401B1 - マンホール鉄蓋最大段差量測定装置および方法、並びにこれに用いられる画素分解能算出装置、マンホール鉄蓋最大段差箇所検知装置、画素分解能算出方法、マンホール鉄蓋最大段差箇所検知方法 - Google Patents

マンホール鉄蓋最大段差量測定装置および方法、並びにこれに用いられる画素分解能算出装置、マンホール鉄蓋最大段差箇所検知装置、画素分解能算出方法、マンホール鉄蓋最大段差箇所検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を効率的かつ高精度に測定する技術を提供する。【解決手段】デジタル画像をテクスチャマッピング処理およびエッジフィルタ処理してマンホール受枠の横方向および縦方向の両端部を検知し、デジタル画像内におけるマンホール受枠の横方向および縦方向のピクセル値と、マンホール受枠の実際の寸法値とに基づいて1ピクセルあたりの絶対長を算出し、デジタル画像をエッジフィルタ処理してデジタル画像中の陰影部から段差候補を検知し、陰影部のうち横方向への連続性が最も高いものをマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の段差として判定してその陰影部の縦方向の幅が最大となる部分における縦寸法のピクセル値を算出し、陰影部の縦寸法のピクセル値と1ピクセルあたりの絶対長とに基づいてマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量の絶対長を測定する。【選択図】図1

Description

本発明は、既設のマンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を測定する技術に関する。
地下に埋設された下水管や電気・通信ケーブルなどが敷設される地下配管には、その管理をするために、地上に開口するマンホールが設けられる。
このようなマンホールの多くは車道下に設置されるため、路面に露出するマンホール鉄蓋は車道を走行する車両の影響を受けて少しずつ摩耗し、マンホール受枠に対して鉛直方向に段差を生じることになる。この段差量が大きくなると、車両通行時に蓋飛びが起きたり、タイヤの破損を生じたりするおそれがあるので、マンホール鉄蓋の段差量が規定値以上に摩耗したことを点検により早期に発見して対策を講じることが重要である。
マンホール鉄蓋の段差量の点検は、従来、ノギス等の測定機器を用いてその段差量を直接計測する方法が主流であった。しかしながら、この方法は車道上での実測作業となるため、予め管轄警察署へ道路使用許可申請を提出し、道路上で作業を行うための許可を受けた上で、当該車線の道路交通を止めたり安全帯を設置したりする等して計測作業を実施する必要があった。そのため、道路使用許可申請等の事務手続きに多くの手間と時間を要するとともに、交通量の多い路線では、道路使用の許可を得られる時間帯が深夜等に制約されたり、計測作業が交通渋滞の要因となったりする等の問題があった。
そこで、近年、デジタルカメラで道路上のマンホールを撮影し、そのデジタル画像上でマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の段差量を間接的に測定する方法が提案されている(例えば非特許文献1)。
「アイレック技建 段サーチ(デジカメ写真画像での鉄蓋段差測定技術)」、[online]、アイレック技建、[平成25年11月18日検索]、インターネット〈http://www.airec.co.jp/products/html/000155.html〉
しかしながら、非特許文献1に記載される測定方法では、マンホールを撮影したデジタル画像を特定のソフトウェアに読み込ませ、操作者がパソコン上でマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の段差量が最大と思われる箇所をマウスで指定することで当該箇所の鉛直方向の段差量をソフトウェアに算出させるようにしているので、段差量の測定精度がパソコン操作者のスキルに依存するとともに、一度に多数の処理ができないという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を効率的かつ高精度に測定することができる技術を提供することにある。
本発明のマンホール鉄蓋最大段差量測定装置は、マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を測定するマンホール鉄蓋最大段差量測定装置であって、前記デジタル画像をテクスチャマッピング処理するテクスチャマップ作成部と、前記テクスチャマップ作成部によりテクスチャマッピング処理された前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部を検知する端部検知部と、前記端部検知部より検知された前記デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部に基づいて算出された該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向のピクセル値および縦方向のピクセル値と、前記マンホール受枠の実際の寸法値とに基づいて前記デジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出部と、前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像中の陰影部から段差候補を検知する段差候補検知部と、前記段差候補検知部により段差候補として検知された陰影部のうち横方向への連続性が最も高いものを前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の段差として判定する段差判定部と、前記段差判定部により段差と判定された前記陰影部の縦方向の幅が最大となる部分における縦寸法のピクセル値を算出する最大段差量算出部と、前記最大段差量算出部により算出した前記陰影部の縦寸法のピクセル値と前記画素分解能算出部により算出した1ピクセルあたりの絶対長とに基づいて、前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の最大段差量の絶対長を測定する段差量測定部と、を有することを特徴とする。
本発明のマンホール鉄蓋最大段差量測定方法は、マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を測定するマンホール鉄蓋最大段差量測定方法であって、前記デジタル画像をテクスチャマッピング処理するテクスチャマッピング処理工程と、前記テクスチャマッピング処理工程においてテクスチャマッピング処理された前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部を検知する端部検知工程と、前記端部検知工程において検知された前記デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部に基づいて算出された該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向のピクセル値および縦方向のピクセル値と、前記マンホール受枠の実際の寸法値とに基づいて前記デジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出工程と、前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像中の陰影部から段差候補を検知する段差候補検知工程と、前記段差候補検知工程において段差候補として検知された陰影部のうち横方向への連続性が最も高いものを前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の段差として判定する段差判定工程と、前記段差判定工程において段差と判定された前記陰影部の縦方向の幅が最大となる部分における縦寸法のピクセル値を算出する最大段差量算出工程と、前記最大段差量算出工程において算出した前記陰影部の縦寸法のピクセル値と前記画素分解能算出部により算出した1ピクセルあたりの絶対長とに基づいて、前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の最大段差量の絶対長を測定する段差量測定工程と、を有することを特徴とする。
本発明の画素分解能算出装置は、マンホール受枠およびマンホール鉄蓋からなるマンホールを撮影したデジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出装置であって、前記デジタル画像をテクスチャマッピング処理するテクスチャマップ作成部と、前記テクスチャマップ作成部によりテクスチャマッピング処理された前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部を検知する端部検知部と、前記端部検知部より検知された前記デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部に基づいて算出された該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向のピクセル値および縦方向のピクセル値と、前記マンホール受枠の実際の寸法値とに基づいて前記デジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出部と、を有することを特徴とする。
本発明の画素分解能算出方法は、マンホール受枠およびマンホール鉄蓋からなるマンホールを撮影したデジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出方法であって、前記デジタル画像をテクスチャマッピング処理するテクスチャマッピング処理工程と、前記テクスチャマッピング処理工程においてテクスチャマッピング処理された前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部を検知する端部検知工程と、前記端部検知工程において検知された前記デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部に基づいて算出された該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向のピクセル値および縦方向のピクセル値と、前記マンホール受枠の実際の寸法値とに基づいて前記デジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出工程と、を有することを特徴とする。
本発明のマンホール鉄蓋最大段差箇所検知装置は、マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差箇所を検知するマンホール鉄蓋最大段差箇所検知装置であって、前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像中の陰影部から段差候補を検知する段差候補検知部と、前記段差候補検知部により段差候補として検知された陰影部のうち横方向への連続性が最も高いものを前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の段差として判定する段差判定部と、前記段差判定部により段差と判定された前記陰影部の縦方向の幅が最大となる部分を前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の最大段差箇所と判断する最大段差箇所検知部と、を有することを特徴とする。
本発明のマンホール鉄蓋最大段差箇所検知方法は、マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差箇所を検知するマンホール鉄蓋最大段差箇所検知方法であって、前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像中の陰影部から段差候補を検知する段差候補検知工程と、前記段差候補検知工程において段差候補として検知された陰影部のうち横方向への連続性が最も高いものを前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の段差として判定する段差判定工程と、前記段差判定工程において段差と判定された前記陰影部の縦方向の幅が最大となる部分を前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の最大段差箇所と判断する最大段差箇所検知工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を効率的かつ高精度に測定することが可能となる。
本発明の一実施の形態であるマンホール鉄蓋最大段差量測定装置の構成を概略で示すブロック図である。 マンホールを撮影したデジタル画像の一例を示す図である。 図1に示す画素分解能算出機能部の構成を概略で示すブロック図である。 (a)〜(d)はそれぞれ図3に示すテクスチャマップ作成部の処理手順を説明するための図である。 (a)〜(e)はそれぞれ図3に示す左右端検知部の処理手順を説明するための図である。 (a)〜(e)はそれぞれ図3に示す上下端検知部の処理手順を説明するための図である。 (a)〜(c)はそれぞれマンホールの撮影状況を概略で示す図である。 図1に示す最大段差箇所検知機能部の構成を概略で示すブロック図である。 (a)はマンホールの構成および段差発生箇所を概略で示す図であり、(b)はマンホールの段差発生箇所を示すデジタル画像であり、(c)および(d)はそれぞれ同図(b)における段差発生箇所の拡大図である。 (a)〜(c)はそれぞれ図8に示す段差候補検知部の処理手順を説明するための図である。 (a)〜(c)はそれぞれ図8に示す段差判定部の処理手順を説明するための図である。 段差判定部による段差箇所検知結果が明示されたデジタル画像を示す図である。 図8に示す最大段差量算出部の処理を説明するための図である。
以下、本発明の一実施の形態であるマンホール鉄蓋最大段差量測定装置および方法、並びにこれに用いる画像処理アルゴリズムについて図面を参照しつつ詳細に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態であるマンホール鉄蓋最大段差量測定装置10はマンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を測定するものであり、画素分解能算出機能部20、最大段差箇所検知機能部30、段差量測定部40および表示部50を有する。図1に示す各部はマンホール鉄蓋最大段差量測定装置10を構成するアルゴリズムの機能ブロックを示す。
マンホール鉄蓋最大段差量測定装置10には、道路下に設置されたマンホールをデジタルカメラで撮影したデジタル画像と、このマンホールを構成するマンホール受枠等の実際の寸法値(例えば、規格寸法値として知られているマンホール受枠の直径等)が入力される。なお、マンホールは円形のマンホール受枠と、このマンホール受枠に嵌め込まれてマンホールを塞ぐ円板状のマンホール鉄蓋からなる。マンホール受枠とマンホール鉄蓋は、それぞれ鋳鉄等の鉄製である。
画素分解能算出機能部(画素分解能算出装置)20は、入力されたデジタル画像とマンホール受枠の実際の寸法値(マンホール受枠の直径(mm))とに基づいて、画素分解能つまりデジタル画像中における1ピクセル(画素)あたりの絶対長(mm/pixel)を算出する。
最大段差箇所検知機能部(最大段差箇所検知装置)30は、入力されたデジタル画像からマンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じた段差の最大箇所を検知し、そのデジタル画像中における最大段差箇所の縦方向のピクセル値を算出する。
段差量測定部40は、最大段差箇所検知機能部30により算出したデジタル画像中における最大段差箇所の縦方向のピクセル値と、画素分解能算出機能部20により算出したデジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長とに基づいて、マンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量の絶対長を測定する。
表示部50はディスプレイやモニタとして構成され、検知した最大段差箇所と最大段差量の絶対長とをデジタル画像とともに表示する。
以下では、図2に示すマンホールを撮影したデジタル画像をサンプルとして、画素分解能算出機能部20、最大段差箇所検知機能部30、段差量測定部40および表示部50をさらに詳細に説明する。
図2に示すデジタル画像は、マンホールをデジタルカメラで撮影したものであり、画像解像度は5184×3456(pixel)である。マンホールを撮影するデジタルカメラとしては、例えば市販の一眼レフカメラなど種々のものを用いることができる。
図3は画素分解能算出機能部20の構成と処理の詳細を示したものであり、この画像分解能算出機能部20は、テクスチャマップ作成部21、左右端検知部(端部検知部)22、上下端検知部(端部検知部)23、写像復元部24および画素分解能出力部25を備える。
テクスチャマップ作成部21は入力されたデジタル画像をテクスチャマッピング処理する(テクスチャマッピング処理工程)。より詳細には、テクスチャマップ作成部21は、まず、入力されたデジタル画像を白から黒までの256階調の明暗を0から1までの数値で表現したグレースケール画像に変換する。変換後のグレースケール画像を図4(a)に示す。テクスチャマップ作成部21は、このグレースケール画像における画素の二次元配列を示すインデックスを(i,j)と定義する。次に、このグレースケール画像において、コンクリートを表示する画素からマンホールを表示するテクスチャを持つ画素を区別するため、テクスチャマップ作成部21は、図4(b)で定義される中心画素A(i,j)の周辺8近傍の画素の「最大値−最小値」を中心画素A(i,j)の値として数値化したTijを計算し、テクスチャ画像Tijを得る。得られたテクスチャ画像Tijを図4(c)に示す。Tijの結果により、各画素(i,j)が持つテクスチャ値が計算される。
次に、テクスチャマップ作成部21は、マンホールの領域に残るノイズを潰すために、数式1のルールに従って混雑値Gijを計算する。
コンクリートは細骨材と呼ばれる砂利や砂が含まれるために、鉄製のマンホールと比較して混雑値Gijの数値が大きくなる傾向がある。この傾向を利用し、テクスチャマップ作成部21は、Gijを数式2のルールに従って、しきい値αによって二値化したUijを計算し、二値化画像Uijを得る。得られた二値化画像Uijを図4(d)に示す。この二値化画像Uijにおいては、画素が1の場合は白、画素が0の場合は黒に表示される。
上記の数式1および数式2においては、ξ、η、αは、予め実験等において数百枚のデジタル画像を処理した経験則に基づいて決めることができる。本実施形態では、ξ=1、η=1、α=1.2に設定した。
図5は左右端検知部の処理手順を示したものである。次に左右端検知部22について説明する。左右端検知部22は、デジタル画像をテクスチャマップ作成部21によりテクスチャマッピング処理して得られた二値化画像Uijをエッジフィルタ処理してデジタル画像内におけるマンホール受枠の横方向両端部を検知する(端部検知工程)。
具体的には、左右端検知部22は、二値化画像Uijを、数式3によって定義される20行30列のエッジフィルタSを用いてフィルタ処理して、デジタル画像内におけるマンホール受枠の左端部を検知する。エッジフィルタSによるフィルタ処理によって得られた画像F1ijを図5(a)に示す。
図4(d)に示す二値化画像Uijにおけるマンホールの左端を拡大した画像を図5(b)に示す。図5(b)に示されるように、二値化画像Uijにおけるマンホールの左端は、画像が左から右に向けて白(1)から黒(0)に反転し、かつi方向(上下方向)に直線性が強くなっているので、数式3で定義したエッジフィルタSは、マンホールの左端部分を最も強く強調する。したがって、左右端検知部22は、エッジフィルタSによりフィルタ処理された画像F1ij中の、その画像の中心より左領域においてF1ijが最大値となる部分(画素)をマンホール受枠の左端であると検知する。
ここで、マンホール受枠の左端以外の画素が最大となる場合があるが、この場合には、マンホール受枠の左端を画像の左側にできるだけ近づけるという撮影ルールを盛り込んでデジタル画像を撮影し、例えばデジタル画像の左端からj方向へ200(pixel)分の範囲内のみにF1ijの最大値の検索範囲を限定することにより、このエラーを回避することができる。
同様に、左右端検知部22は、二値化画像Uijを、数式4によって定義される20行30列のエッジフィルタSを用いてフィルタ処理して、デジタル画像内におけるマンホール受枠の右端部を検知する。エッジフィルタSによるフィルタ処理によって得られた画像F2ijを図5(c)に示す。
図4(d)に示す二値化画像Uijにおけるマンホールの右端を拡大した画像を図5(d)に示す。図5(d)に示されるように、二値化画像Uijにおけるマンホールの右端は、画像が左から右に向けて黒(0)から白(1)に反転し、かつi方向(上下方向)に直線性が強くなっているので、数式4で定義したエッジフィルタSは、マンホールの右端部分を最も強く強調する。したがって、左右端検知部22は、エッジフィルタSによりフィルタ処理された画像F2ij中の、その画像の中心より右領域においてF2ijが最大値となる部分(画素)をマンホール受枠の右端であると検知する。
ここで、マンホール受枠の右端以外の画素が最大となる場合があるが、この場合には、マンホール受枠の右端を画像の右側にできるだけ近づけるという撮影ルールを盛り込んでデジタル画像を撮影し、例えばデジタル画像の右端からj方向へ200(pixel)分の範囲内のみにF2ijの最大値の検索範囲を限定することにより、このエラーを回避することができる。
以上のような手順から、図5(e)に示すように、左右端検知部22はデジタル画像中のマンホール受枠の横方向両端部の画素つまり左右端の画素を検知することができる。また、左右端検知部22は、検知したマンホール受枠の左右端の間の長さ(pixel)を求めることができる。例えば、本実施形態で用いたデジタル画像におけるマンホール受枠の左右端の間の長さは4057(pixel)であった。
本実施形態では、エッジフィルタS、Sの行列の大きさをそれぞれ20行30列と定義したが、これに限らず、エッジフィルタS、Sの行列の大きさは、予め実験等において数百枚のデジタル画像を処理した経験則に基づいて決めることができる。
次に、上下端検知部23の処理手順について説明する。図6は上下端検知部23の処理手順を示したものである。上下端検知部23は、デジタル画像をテクスチャマップ作成部21によりテクスチャマッピング処理して得られた二値化画像Uijをエッジフィルタ処理してデジタル画像内におけるマンホール受枠の縦方向両端部を検知する(端部検知工程)。
具体的には、上下端検知部23は、二値化画像Uijを、数式5によって定義される6行100列のエッジフィルタSを用いてフィルタ処理して、デジタル画像内におけるマンホール受枠の上端部を検知する。エッジフィルタSによるフィルタ処理によって得られた画像F3ijを図6(a)に示す。
図4(d)に示す二値化画像Uijにおけるマンホールの上端を拡大した画像を図6(b)に示す。図6(b)に示されるように、二値化画像Uijにおけるマンホールの上端は、画像が上から下に向けて白(1)から黒(0)に反転し、かつj方向(左右方向)に向けた直線で表される可能性が高いため、数式5で定義したエッジフィルタSは、マンホールの上端部分を最も強く強調する。したがって、上下端検知部23は、エッジフィルタSによりフィルタ処理された画像F3ij中の、その画像の中心より上領域においてF3ijが最大値となる部分(画素)をマンホール受枠の上端であると検知する。
同様に、上下端検知部23は、二値化画像Uijを、数式6によって定義される6行100列のエッジフィルタSを用いてフィルタ処理して、デジタル画像内におけるマンホール受枠の下端部を検知する。エッジフィルタSによるフィルタ処理によって得られた画像F4ijを図6(c)に示す。
図4(d)に示す二値化画像Uijにおけるマンホールの下端を拡大した画像を図6(d)に示す。図6(d)に示されるように、二値化画像Uijにおけるマンホールの下端は、画像が上から下に向けて黒(0)から白(1)に反転し、かつi方向(左右方向)に向けた直線で表される可能性が高いため、数式6で定義したエッジフィルタSは、マンホールの下端部分を最も強く強調する。したがって、上下端検知部23は、エッジフィルタSによりフィルタ処理された画像F4ij中の、その画像の中心より下領域においてF4ijが最大値となる部分(画素)をマンホール受枠の下端であると検知する。
以上のような手順から、図6(e)に示すように、上下端検知部23はデジタル画像中のマンホール受枠の上下方向両端部の画素つまり上下端の画素を検知することができる。また、上下端検知部23は、検知したマンホール受枠の上下端の間の長さ(pixel)を求めることができる。例えば、本実施形態で用いたデジタル画像におけるマンホール受枠の上下端の間の長さは1329(pixel)であった。
次に、写像復元部24の処理手順について説明する。図3に示すように、写像復元部24は、水平方向の画素分解能算出部26および垂直方向の画素分解能算出部27を有する。
図7はマンホールの撮影状況を概要で示す図である。図7(a)のように、路面の歩道60上に、マンホール61(マンホール受枠61aとマンホール上蓋61bから成る)に対する距離R(mm)、路面からの高さQ(mm)としてデジタルカメラ62を設置し、このデジタルカメラ62で路面の車道63に設けられたマンホール61を撮影した場合、図7(b)に示すように、面ABに生じた高さH(mm)の段差は面ACに写像されるため、マンホール受枠61aはデジタル画像中において高さh(mm)として映る。
図7(c)に示すように、デジタル画像中においてマンホールの左右方向を水平方向と定義し、上下方向を垂直方向と定義する。水平方向の画素分解能算出部26はデジタル画像の水平方向の画素分解能を算出し(画像分解能算出工程)、垂直方向の画素分解能算出部27はデジタル画像の垂直方向の画素分解能を算出する(画像分解能算出工程)。なお、画素分解能とは、デジタル画像の1画素あたりの距離(mm/pixel))のことである。
デジタル画像中における水平方向の距離は面ABと写像面ACにおいて変化しないので、水平方向の画素分解能は、左右端検知部22により求められたマンホール受枠の左右端の間の長さ(pixel)と、入力されたマンホール受枠の実際の寸法値(マンホール受枠の直径mm)とに基づいて水平方向の画素分解能を算出することができる。つまり、水平方向の画素分解能算出部26は、「マンホール受枠の実際の寸法(マンホール受枠の直径)(mm)/左右端検知部22により求められた左右端の間の長さ(pixel)」で水平方向の画素分解能を算出する。
一方、デジタル画像において垂直方向の画素分解能は面ABに対して写像面ACが小さくなるために、垂直方向の画素分解能は「水平方向の画素分解能×cosθ」で算出される。θ(rad)は撮影角度である。この撮影角度θは、撮影したデジタル画像から「縦横比:x=上下端検知部23により求められたマンホール受枠の上下端の間の長さ/左右端検知部22により求められたマンホール受枠の左右端の間の長さ」とした場合、数式7の撮影角度の近似式によって算出することができる。
画素分解能出力部25は、水平方向の画素分解能算出部26で求めた水平方向の画素分解能と垂直方向の画素分解能算出部27で求めた垂直方向の画素分解能の値を出力する。
次に、最大段差箇所検知機能部30の処理手順について説明する。図8は最大段差箇所検知機能部30の構成を概略で示すブロック図である。最大段差箇所検知機能部30は、段差候補検知部31と段差判定部32とから成る段差箇所検知部33、最大段差量算出部34および段差量出力部35を備える。
段差箇所検知部31は入力されたデジタル画像中からマンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に発生した段差箇所を検知し、最大段差量算出部34は検知された段差箇所中の最大の段差量を求め、段差量出力部35がその最大の段差量を出力する。
図9(a)はマンホール61の構成および段差発生箇所を概略で示す図である。通信用とされるこのマンホール61は、上述と同様、マンホール受枠61aとマンホール鉄蓋61bによって構成されており、段差は「マンホール受枠61aとマンホール鉄蓋61bとの間」および「マンホール受枠61aと路面との間」に生じる可能性がある。ゆえに、各々の箇所に発生した段差を検知する必要がある。
図9(b)は、マンホールの段差箇所を示すデジタル画像である。このデジタル画像は市販のデジタル一眼レフカメラでマンホールを撮影したものであり、その画像解像度は5184×3456(pixel)である。図9(b)のデジタル画像では、図9(c)に拡大して示すようにマンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に段差が発生しており、また図9(d)に拡大して示すように、マンホール受枠と路面との間にも段差が発生している。以下では、図9(c)に示すマンホール受枠とマンホール鉄蓋の上部を切り抜いたデジタル画像をサンプル画像として、最大段差箇所検知機能部30の各機能の詳細を説明する。
図10は、図9(c)に示すデジタル画像を段差候補検知部31により処理する手順の詳細を示す。まず、段差候補検知部31は、入力されたデジタル画像を、図10(a)に示すように、白から黒までの256階調の明暗を0から1までの数値で表現したグレースケール画像に変換する。具体的には、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じる段差はグレースケール画像中では帯状の陰影部として見えるため、その陰影線を抽出するために、段差候補検知部31は、数式8によって定義される12行25列のエッジフィルタSによりグレースケール画像をフィルタ処理する。加えて、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間の段差は画像中では楕円状になるため、段差候補検知部31は、数式8のエッジフィルタSの角度を5°刻みに時計回りに回転させた2種類のエッジフィルタと反時計回りに回転させた2種類のエッジフィルタとを適用させ、画素ごとに、複数種類のエッジフィルタ適用後の画素値を比較し、最大の画素値を段差候補箇の特徴量Eijとして抽出する。特徴を抽出した特徴量抽出画像Eijを図10(b)に示す。ここで、iおよびjは画素の二次元配列を示すインデックスである。
前述したとおり、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じる段差箇所は帯状の陰影部であるため、段差候補検知部31は、特徴量Eijを数式9のルールに従って、しきい値αによって二値化したRijを計算する。このように計算された二値化画像Rijを図10(c)に示す。なお、αは、予め実験等において数百枚のデジタル画像を処理した経験則に基づいて決めることができる。本実施形態では、α=0.45と設定した。
段差候補検知部31は、図10(c)の二値化画像Rijにおいて、1のビット(白い箇所)が画像に生じた白色部を、デジタル画像において陰影部として表示される段差に対応した段差候補箇所として検知する(段差候補検知工程)。
段差判定部32は、前述の段差候補検知部31によって段差候補として検知された複数の白色部が「マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間」もしくは「マンホール受枠と路面との間」に生じた段差であるか否かの判定を行う。
図11は段差判定部32の処理手順の詳細を示す。まず、段差判定部32は、図10(c)の二値化画像Rijに、1のビット(白い箇所)が連続した画素に同じ番号を振るラベリング処理を行い、それぞれの白色部に分類する。ラベリング処理された図を図11(a)に示す。次に、段差判定部32は、同じラベル番号の付いた白色部(シマ)のうち、面積が所定値以下となるものを削除する。これは、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じる段差は長い帯状の陰影線となるため、一定以上の面積を持つためである。小さい白色部を削除した後の画像を図11(b)に示す。
加えて、段差判定部32は、数式10に記載の判定式を満たした場合に、段差と判定する。つまり、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じる段差は水平方向の長さが垂直方向に比べて長くなるので、段差判定部32は、数式10に記載の条件式を満たした白色部のうち、横方向への連続性が最も高い白色部をマンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じる段差と判断する(段差判定工程)。段差と判断された白色部は、デジタル画像における段差の陰影部に対応している。図12に、段差判定部32による段差箇所検知結果が明示されたデジタル画像を示す。図示する場合では、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じた段差の下端部に検知結果を赤線で示している。
数式10において、αは白色部の垂直方向の長さ、βは白色部の水平方向の長さ、xは白色部の番号、αは定数である。αは予め行った実験等に基づいて1以上の任意の数に設定することができる。
次に、最大段差量算出部34の処理について説明する。マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間の段差は、前述したとおり、デジタル画像中では帯状の陰影部として見えるため、その上下方向(垂直方向)の段差量は陰影部の帯の太さと等しいと考えられる。
そこで、帯状の陰影部を抽出するために、最大段差量算出部34は、図12に示すデジタル画像をグレースケール画像に変換するとともに、このグレースケール画像に対して、数式11によって定義したルールに従い、二値化処理を施す。二値化処理後の画像を図13に示す。
図13には図12に示した段差の検知結果を赤線で描画してある。最大段差量算出部32は、この赤線の上側に初めて1のビット(白い箇所)が立ってから、1のビットが連続している長さを縦方向にカウントしたものを段差量(pixel)として検知する。そして、この段差量の検知をj方向の各列において行うことで、最大段差量算出部34は、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間の段差の最大の段差量のピクセル値を算出する(最大段差量算出工程)ととともに、その最大の段差量を持つ画素の列つまり最大段差箇所を検知する(最大段差箇所検知工程)。つまり、最大段差量算出部34は、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間の段差の最大の段差量のピクセル値を検知する機能に加えて、デジタル画像中における最大段差箇所を検知する最大段差箇所検知部としての機能も有している。なお、γは予め実験等において数百枚のデジタル画像を処理した経験則に基づいて決めることができる。本実施形態では、γ=0.26と設定した。
段差量出力部35は前述の算出された最大の段差量のピクセル値とその段差量を持つ列と前述の段差検知箇所の画素(i,j)との交点を最大段差検知箇所の画素情報として出力する。カウントの合計値が等しい場所が画像中に2カ所以上あった場合は、すべての場所が最大段差箇所となる。
次に、段差量測定部40について説明する。段差量測定部40は、段差量出力部35から入力されるマンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じた段差の最大段差量のピクセル値と、画素分解能出力部25から入力される垂直方向の画素分解能(mm/pixel)とに基づいて、マンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量の絶対値(mm)を間接的に測定する(段差量測定工程)。具体的には、段差量測定部40は、段差量出力部35から入力される最大段差量のピクセル値に画素分解能出力部25から入力される垂直方向の画素分解能を乗じて、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じた段差の実際の段差量(mm)を求める。
表示部50は、段差量測定部40が測定したマンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じた段差の最大段差箇所と、その最大段差箇所における実際の段差量とを表示する。表示部50は、例えばパソコンのモニタにより実現できる。
以上に示した通り、本発明によれば、マンホールを撮影したデジタル画像から、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じた段差の段差箇所とその段差箇所の最大段差量の実際の値とを自動的に測定することができる。したがって、マンホール受枠とマンホール鉄蓋との間に生じた段差を、ノギス等の測定機器を用いて直接測定することを不要として、マンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を効率的かつ高精度に測定することができるようになる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、画素分解能算出機能部20と最大段差箇所検知機能部30とをマンホール鉄蓋最大段差量測定装置10に組み込んだ構成としているが、これに限らず、画素分解能算出機能部20を画素分解能算出装置として個別の装置として構成し、最大段差箇所検知機能部30を最大段差箇所検知装置として個別の装置として構成することもできる。
また、本実施形態ではマンホール受枠とマンホール鉄蓋との間の段差の検知に本発明を適用しているが、同様の手法により、マンホール受枠と路面との間に生じた段差の検知に本発明を適用することもできる。
10 マンホール鉄蓋最大段差量測定装置
20 画素分解能算出機能部
21 テクスチャマップ作成部
22 左右端検知部(端部検知部)
23 上下端検知部(端部検知部)
24 写像復元部
25 画素分解能出力部
26 水平方向の画素分解能算出部
27 垂直方向の画素分解能算出部
30 最大段差箇所検知機能部
31 段差候補検知部
32 段差判定部
33 段差箇所検知部
34 最大段差量算出部
35 段差量出力部
40 段差量測定部
50 表示部
60 歩道
61 マンホール
61a マンホール受枠
61b マンホール上蓋
62 デジタルカメラ
63 車道
R 距離
Q 高さ

Claims (6)

  1. マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を測定するマンホール鉄蓋最大段差量測定装置であって、
    前記デジタル画像をテクスチャマッピング処理するテクスチャマップ作成部と、
    前記テクスチャマップ作成部によりテクスチャマッピング処理された前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部を検知する端部検知部と、
    前記端部検知部より検知された前記デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部に基づいて算出された該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向のピクセル値および縦方向のピクセル値と、前記マンホール受枠の実際の寸法値とに基づいて前記デジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出部と、
    前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像中の陰影部から段差候補を検知する段差候補検知部と、
    前記段差候補検知部により段差候補として検知された陰影部のうち横方向への連続性が最も高いものを前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の段差として判定する段差判定部と、
    前記段差判定部により段差と判定された前記陰影部の縦方向の幅が最大となる部分における縦寸法のピクセル値を算出する最大段差量算出部と、
    前記最大段差量算出部により算出した前記陰影部の縦寸法のピクセル値と前記画素分解能算出部により算出した1ピクセルあたりの絶対長とに基づいて、前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の最大段差量の絶対長を測定する段差量測定部と、を有することを特徴とするマンホール鉄蓋最大段差量測定装置。
  2. マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差量を測定するマンホール鉄蓋最大段差量測定方法であって、
    前記デジタル画像をテクスチャマッピング処理するテクスチャマッピング処理工程と、
    前記テクスチャマッピング処理工程においてテクスチャマッピング処理された前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部を検知する端部検知工程と、
    前記端部検知工程において検知された前記デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部に基づいて算出された該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向のピクセル値および縦方向のピクセル値と、前記マンホール受枠の実際の寸法値とに基づいて前記デジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出工程と、
    前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像中の陰影部から段差候補を検知する段差候補検知工程と、
    前記段差候補検知工程において段差候補として検知された陰影部のうち横方向への連続性が最も高いものを前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の段差として判定する段差判定工程と、
    前記段差判定工程において段差と判定された前記陰影部の縦方向の幅が最大となる部分における縦寸法のピクセル値を算出する最大段差量算出工程と、
    前記最大段差量算出工程において算出した前記陰影部の縦寸法のピクセル値と前記画素分解能算出部により算出した1ピクセルあたりの絶対長とに基づいて、前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の最大段差量の絶対長を測定する段差量測定工程と、を有することを特徴とするマンホール鉄蓋最大段差量測定方法。
  3. マンホール受枠およびマンホール鉄蓋からなるマンホールを撮影したデジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出装置であって、
    前記デジタル画像をテクスチャマッピング処理するテクスチャマップ作成部と、
    前記テクスチャマップ作成部によりテクスチャマッピング処理された前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部を検知する端部検知部と、
    前記端部検知部より検知された前記デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部に基づいて算出された該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向のピクセル値および縦方向のピクセル値と、前記マンホール受枠の実際の寸法値とに基づいて前記デジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出部と、を有することを特徴とする画素分解能算出装置。
  4. マンホール受枠およびマンホール鉄蓋からなるマンホールを撮影したデジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出方法であって、
    前記デジタル画像をテクスチャマッピング処理するテクスチャマッピング処理工程と、
    前記テクスチャマッピング処理工程においてテクスチャマッピング処理された前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部を検知する端部検知工程と、
    前記端部検知工程において検知された前記デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向両端部および縦方向両端部に基づいて算出された該デジタル画像内における前記マンホール受枠の横方向のピクセル値および縦方向のピクセル値と、前記マンホール受枠の実際の寸法値とに基づいて前記デジタル画像中における1ピクセルあたりの絶対長を算出する画素分解能算出工程と、を有することを特徴とする画素分解能算出方法。
  5. マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差箇所を検知するマンホール鉄蓋最大段差箇所検知装置であって、
    前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像中の陰影部から段差候補を検知する段差候補検知部と、
    前記段差候補検知部により段差候補として検知された陰影部のうち横方向への連続性が最も高いものを前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の段差として判定する段差判定部と、
    前記段差判定部により段差と判定された前記陰影部の縦方向の幅が最大となる部分を前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の最大段差箇所と判断する最大段差箇所検知部と、を有することを特徴とするマンホール鉄蓋最大段差箇所検知装置。
  6. マンホールを撮影したデジタル画像からマンホール受枠に対するマンホール鉄蓋の最大段差箇所を検知するマンホール鉄蓋最大段差箇所検知方法であって、
    前記デジタル画像をエッジフィルタ処理して該デジタル画像中の陰影部から段差候補を検知する段差候補検知工程と、
    前記段差候補検知工程において段差候補として検知された陰影部のうち横方向への連続性が最も高いものを前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の段差として判定する段差判定工程と、
    前記段差判定工程において段差と判定された前記陰影部の縦方向の幅が最大となる部分を前記マンホール受枠に対する前記マンホール鉄蓋の最大段差箇所と判断する最大段差箇所検知工程と、を有することを特徴とするマンホール鉄蓋最大段差箇所検知定方法。
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