JP6366390B2 - エレベータ用移動ケーブル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、制御盤と乗りかごとを接続する移動ケーブルを有するエレベータ用移動ケーブル装置に関するものである。
従来のエレベータ用移動ケーブルは、乗りかご内の照明用の電力線や通信線であり、一端が乗りかごの下部に吊られ、他端が機械室の制御盤に接続され、乗りかごの昇降運動に合わせて、U字屈曲運動を繰り返し行う。従来のエレベータ用移動ケーブルは、複数本の絶縁線心を撚り合わせて形成された線心群をシース内に埋め込んで、丸型ゴムケーブルに作製されていた。そこで、実装されるエレベータに必要な電力線や信号線の本数分の移動用ケーブルを用意すればよく、エレベータの生産コストの低コスト化が図られる。しかしながら、エレベータ用移動ケーブルの本数が多くなると、乗りかごの昇降運動時に、ケーブル同士が互いにぶつかり、あるいはケーブルが昇降路壁や乗りかごにぶつかり、ケーブルの損傷が発生し、さらには、騒音が発生するという課題があった。
このような状況を鑑み、幅方向に均等に並べられた複数の線心群をシースで被覆して作製された、扁平な横断面形状の帯状体の従来のエレベータ用移動ケーブルが提案されていた(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1による従来のエレベータ用移動ケーブルでは、1本の移動ケーブル内に複数の線心群が幅方向に並べられているので、乗りかごの昇降運動時に、ケーブル同士のぶつかりあいがなく、またケーブルと昇降路壁や乗りかごとのぶつかりあいが抑制され、ケーブルの損傷の発生や騒音の発生が抑制される。
特開2011−001190号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来のエレベータ用移動ケーブルでは、実装されるエレベータ毎に必要な電力線や信号線が異なることから、その都度、専用の移動ケーブルを作製する必要があり、エレベータの生産コストが増大するという課題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、エレベータ毎に、必要な本数のケーブルユニットを連結一体化して移動ケーブルを構成し、エレベータの生産コストの低コスト化を図るとともに、ケーブルユニット同士のぶつかり合いがなく、ケーブルユニットと昇降路壁や乗りかごとのぶつかり合いの発生が抑制され、ケーブルユニットの損傷の発生や騒音の発生を抑制できるエレベータ用移動ケーブル装置を得ることを目的としている。
この発明によるエレベータ用移動ケーブル装置は、一端が乗りかごの下部から吊られ、他端が制御盤に接続された移動ケーブルを有し、上記移動ケーブルは、複数のケーブルユニットを備え、上記複数のケーブルユニットを幅方向に1列に並べて連結し、扁平な横断面形状の帯状体に構成されており、上記移動ケーブルは、幅方向中央に配置される基部と、幅方向両端に配置される一対のキャップ部と、をさらに備え、上記基部、上記ケーブルユニット、および上記キャップ部が、互いに嵌合可能に構成され、上記基部、上記ケーブルユニットおよび上記キャップ部が、上記複数のケーブルユニットを上記基部と上記一対のキャップ部との間に配置して、幅方向に1列に並べられ、互いに嵌合されて連結されている。
移動ケーブルは、複数のケーブルユニットを幅方向に1列に並べて連結し、扁平な横断面形状の帯状体に構成されている。そこで、移動ケーブルの本数が1本となるので、ケーブルユニット同士のぶつかり合いがなく、ケーブルユニットと昇降路壁や乗りかごとのぶつかり合いの発生が抑制され、絶縁被膜の損傷の発生や騒音の発生を抑制できる。さらに、複数種類のケーブルユニットを用意しておけば、エレベータに必要な種類のケーブルユニットを選んで所望の移動ケーブルを構成できるので、エレベータ毎に、要求に合う移動ケーブルを製造する必要がなく、生産コストを低減することができる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータの全体図である。 この発明の実施の形態1に係る移動ケーブルの構成部品を説明する横断面図である。 この発明の実施の形態1に係る移動ケーブルの構成を説明する横断面図である。 この発明の実施の形態1に係る移動ケーブルの移動式留め具周りを示す横断面図である。 従来の移動ケーブルの構成を説明する横断面図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータの全体図である。 この発明の実施の形態3に係る移動ケーブルの構成を説明する横断面図である。 この発明の実施の形態4に係る移動ケーブルの構成を説明する横断面図である。 この発明の実施の形態5に係る移動ケーブルの要部を示す側面図である。 この発明の実施の形態5に係る移動ケーブルを示す横断面図である。 この発明の実施の形態5に係る移動ケーブルにおけるケーブル外れを検知する方法を説明するフロー図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの全体図、図2はこの発明の実施の形態1に係る移動ケーブルの構成部品を説明する横断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る移動ケーブルの構成を説明する横断面図、図4はこの発明の実施の形態1に係る移動ケーブルの移動式留め具周りを示す横断面図、図5は従来の移動ケーブルの構成を説明する横断面図である。なお、横断面図とは、移動ケーブルの長さ方向と直交する平面における断面図である。
図1において、エレベータ1は、乗りかご4と、エレベータ用移動ケーブル装置100と、を備える。そして、図示していないが、乗りかご4が機械室3に設置された巻上機の綱車に巻き掛けられたロープの一端に連結固定され、つり合いおもりがロープの他端に連結固定され、乗りかご4およびつり合いおもりが昇降路2内を昇降可能となっている。エレベータ用移動ケーブル装置100は、一端が乗りかご4の下部から吊られ、他端が機械室3に設置された制御盤5に接続されている移動ケーブル10と、移動ケーブル10に外嵌状態に、かつ移動ケーブル10の長さ方向に移動可能に装着された移動式留め具7と、を有している。移動ケーブル10は、エレベータ1に必要な電力線や信号線を有し、乗りかご4の昇降運動に合わせて、U字屈曲運動を繰り返す。
つぎに、移動ケーブル10の構成について図2および図3を参照しつつ説明する。
移動ケーブル10は、例えば、塩化ビニル樹脂(PVC)で断面矩形に作製され、相対する両側面に被嵌合部としての嵌合凹部20が形成された基部11と、例えば、PVCで断面D字状に作製され、断面D字状の底面に嵌合部としての嵌合凸部21が形成された、一対のキャップ部12と、それぞれ、例えば、PVCからなるシース14に電線15、同軸線16、光ファイバ17、ドレンワイヤ18などが埋設されて断面矩形に作製され、相対する両側面の一方に嵌合凹部20が形成され、他方に嵌合凸部21が形成されたケーブルユニット13〜13と、を備える。
ここでは、図2の(b)〜(g)に示されるように、6種類のケーブルユニット13〜13が用意されている。具体的には、ケーブルユニット13は、6本の電線15の群がシース14の中心位置に配置されて略正方形の断面形状に構成され、嵌合凹部20と嵌合凸部21とが相対する両側面に形成されている。ケーブルユニット13は、6本の電線15の群がシース14内の幅方向に2つ並列に配置されて略長方形の断面形状に構成され、嵌合凹部20と嵌合凸部21とが幅方向に相対する両側面(略長方形断面の短辺で構成される面)に形成されている。ケーブルユニット13は、1本の同軸線16がシース14の中心位置に配置されて略正方形の断面形状に構成され、嵌合凹部20と嵌合凸部21とが相対する両側面に形成されている。ケーブルユニット13は、2本の同軸線16がシース14内の幅方向に並列に配置されて略長方形の断面形状に構成され、嵌合凹部20と嵌合凸部21とが幅方向に相対する両側面に形成されている。ケーブルユニット13は、2本の電線15、1本の光ファイバ17およびドレンワイヤ18の群がシース14の中心位置に配置されて略正方形の断面形状に構成され、嵌合凹部20と嵌合凸部21とが相対する両側面に形成されている。ケーブルユニット13は、2本の電線15、1本の光ファイバ17およびドレンワイヤ18の群がシース14の幅方向に2つ並列に配置されて略長方形の断面形状に構成され、嵌合凹部20と嵌合凸部21とが幅方向に相対する両側面に形成されている。
そして、嵌合凹部20は台形の内形形状を有し、嵌合凸部21は台形の外形形状を有し、シース14の弾性を利用して、移動ケーブル10の幅方向から、嵌合/嵌合解除可能に構成されている。そこで、必要な種類のケーブルユニット13〜13を必要な本数選択して、図3の(a)〜(e)に示されるように、所望の構成の移動ケーブル10が簡易に作製可能となっている。このように構成された移動ケーブル10は、扁平な横断面形状の帯状体に作製される。ここで、扁平な横断面の長辺方向および短辺方向を、幅方向および厚み方向とする。
例えば、基部11の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、さらにケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにキャップ部12の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込む。これにより、図3の(a)に示されるように、基部11、2つのケーブルユニット13、2つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、幅方向に1列に並んで連結一体化された、扁平な横断面形状の移動ケーブル10が構成される。移動ケーブル10では、2つのケーブルユニット13、2つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、基部11を中心に対称に配置されている。
また、基部11の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、さらにケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにキャップ部12の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込む。これにより、図3の(b)に示されるように、基部11、4つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、幅方向に1列に並んで連結一体化された、扁平な横断面形状の移動ケーブル10が構成される。移動ケーブル10では、4つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、基部11を中心に対称に配置されている。
また、基部11の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、さらにケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにキャップ部12の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込む。これにより、図3の(c)に示されるように、基部11、2つのケーブルユニット13、4つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、幅方向に1列に並んで連結一体化された、扁平な横断面形状の移動ケーブル10が構成される。移動ケーブル10では、2つのケーブルユニット13、4つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、基部11を中心に対称に配置されている。
また、基部11の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、さらにケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにキャップ部12の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込む。これにより、図3の(d)に示されるように、基部11、2つのケーブルユニット13、4つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、幅方向に1列に並んで連結一体化された、扁平な横断面形状の移動ケーブル10が構成される。移動ケーブル10では、2つのケーブルユニット13、4つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、基部11を中心に対称に配置されている。
また、基部11の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込み、さらにケーブルユニット13の嵌合凹部20のそれぞれにキャップ部12の嵌合凸部21を幅方向から嵌め込む。これにより、図3の(e)に示されるように、基部11、2つのケーブルユニット13、2つのケーブルユニット13、4つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、幅方向に1列に並んで連結一体化された、扁平な横断面形状の移動ケーブル10が構成される。移動ケーブル10では、2つのケーブルユニット13、2つのケーブルユニット13、4つのケーブルユニット13、および2つのキャップ部12が、基部11を中心に対称に配置されている。
このように、移動ケーブル10〜10は、幅方向の中心を通り幅方向と直交する平面に対して鏡面対称に構成され、幅方向の中心に対して幅方向両側の重量が等しくなり、ねじれやひねりが発生しない構造となっている。
ここで、10本の電線15を有する移動ケーブル10が、エレベータ1に求められたとする。この場合、従来例では、図5に示されるように、幅方向に並べられた10本の電線15がシース14に埋設された専用の移動ケーブル19を作製する必要があった。しかし、この実施の形態1では、あらかじめ用意されたケーブルユニット13〜13の中から、2本のケーブルユニット13と4本のケーブルユニット13を選択し、図3の(c)に示される移動ケーブル10を構成し、エレベータ1に搭載できる。
この実施の形態1では、移動ケーブル10が、互いに嵌合/嵌合解除可能に構成された基部11、キャップ部12、および複数種類のケーブルユニット13により構成されているので、必要な種類のケーブルユニット13を必要な本数選択して、搭載されるエレベータ1に必要な移動ケーブル10を構成できる。したがって、エレベータ1毎に専用の移動ケーブル10を作製する必要がないので、エレベータ1の生産コストを低減することができる。また、複数本のケーブルユニット13が1本の移動ケーブル10にまとめられているので、乗りかご4の昇降運動の際に、ケーブルユニット13同士のぶつかりあいがなく、また移動ケーブル10と昇降路2の壁や乗りかご4とのぶつかりあいが抑制され、ケーブルユニット13の損傷の発生や騒音の発生が抑制される。
また、移動式留め具7は、図4に示されるように、移動ケーブル10の扁平な断面形状よりわずかに大きい内形形状を有する扁平なC字状に作製され、移動ケーブル10の長さ方向に移動可能に移動ケーブル10に装着されている。移動式留め具7は、ステンレスで作製され、重量があるので、乗りかご4の昇降運動の際に、常に移動ケーブル10の下垂湾曲部に位置している。そこで、乗りかご4の昇降運動の際に、移動ケーブル10は、移動式留め具7内を移動することになる。例えば、移動ケーブル10を構成する部材間の嵌合凹部20と嵌合凸部21との嵌合が外れると、移動ケーブル10の幅寸法が当該部位で広くなる。そして、移動式留め具7は、ステンレスで作製され、剛性が大きいので、移動式留め具7内を通過する際に、幅寸法が広くなった部位は、移動式止め具7の内形形状の幅寸法に狭められ、嵌合凹部20と嵌合凸部21とが再嵌合される。このように、移動ケーブル10を構成する部材間の嵌合部の外れの発生が抑制される。
なお、上記実施の形態1では、移動式留め具7がステンレスで作製されているが、移動式留め具7の材料は、ステンレスに限定されず、例えば、アルミ合金などの金属材料、樹脂材料、金属と樹脂の複合材料などでもよい。
また、上記実施の形態1では、移動式留め具7が扁平なC字状に作製されているが、移動式留め具の形状は扁平なC字状に限定されず、移動ケーブルを囲繞するリング状であればよく、例えば扁平な環状でもよい。ここでは、リング状とは、環状のみならず、C字状を含むものとする。また、乗りかご4の昇降運動の際に、移動ケーブル10が移動式留め具7内を移動しやすいように、移動式留め具7の内周面にテフロン(登録商標)加工や鏡面加工を施したり、移動式留め具7の内周に玉軸受機構を構成することが好ましい。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係るエレベータの全体図である。
図6において、中間留め具8が、制御盤5に接続されて昇降路2内に垂下された移動ケーブル10の機械室3側の部位を昇降路2の壁に固定している。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
したがって、実施の形態2においても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態2では、制御盤5と中間留め具8との間の移動ケーブル10の領域における移動ケーブル10の振れはなく、移動ケーブル10と昇降路2の壁や乗りかご4とのぶつかりの発生が抑制される。したがって、このように構成されたエレベータ用移動ケーブル装置101は、移動ケーブル10の長さが長くなる高層ビルのエレベータ1に特に効果がある。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3に係る移動ケーブルの構成を説明する横断面図である。
図7において、移動ケーブル30は、例えば、塩化ビニル樹脂(PVC)で断面矩形に作製され、相対する両側面に被嵌合部としての嵌合溝35が形成された基部31と、例えば、PVCで断面D字状に作製され、断面D字状の底面に嵌合部としての嵌合突起36が形成された、一対のキャップ部32と、6本の電線15の群がシース14内に配置されて略長方形の断面形状に構成され、嵌合溝35と嵌合突起36とが幅方向に相対する両側面に形成されているケーブルユニット33と、 6本の電線15の群がシース14の幅方向に2つ並列に配置されて略長方形の断面形状に構成され、嵌合溝35と嵌合突起36とが幅方向に相対する両側面に形成されているケーブルユニット33と、を有する。
嵌合突起36は、シース14から突出する軸部36a、および軸部36aの突出端に形成された断面円形の膨出部35を有し、嵌合溝35は嵌合突起36の外形形状に略一致する内形形状の溝形状を有し、シース14の弾性を利用して、嵌合/嵌合解除可能に構成されている。そして、基部31の嵌合溝35のそれぞれにケーブルユニット33の嵌合突起36を幅方向から嵌め込み、ケーブルユニット33の嵌合溝35のそれぞれにケーブルユニット13の嵌合突起36を幅方向から嵌め込み、さらにケーブルユニット33の嵌合溝35のそれぞれにキャップ部32の嵌合突起36を幅方向から嵌め込んでいる。これにより、基部31、2つのケーブルユニット33、2つのケーブルユニット33、および2つのキャップ部32が、幅方向に1列に並んで連結一体化された、扁平な横断面形状の移動ケーブル30が構成される。移動ケーブル30では、2つのケーブルユニット33、2つのケーブルユニット33、および2つのキャップ部32が、基部31を中心に対称に配置されている。
したがって、この実施の形態3においても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態3では、嵌合突起36は、シース14から突出する軸部36a、および軸部36aの突出端に形成された断面円形の膨出部35を有し、嵌合溝35は嵌合突起36の外形形状に略一致する内形形状の溝形状を有しているので、嵌合溝35と嵌合突起36との嵌合力が大きくなり、移動ケーブル30を構成する部材間の嵌合部の外れの発生が抑制される。
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4に係る移動ケーブルの構成を説明する横断面図である。
図8において、移動ケーブル40は、例えば、塩化ビニル樹脂(PVC)で基底部と軸部とからなる断面T字形に作製され、断面T字形の基底部の軸部を挟んだ両面に被嵌合部としての嵌合凹部45が形成された基部41と、例えば、PVCで断面D字状の底部の一方の角部が欠落した断面L字状に作製され、欠落した角部の厚み方向を向く面に嵌合部としての嵌合凸部46が形成された、一対のキャップ部42と、6本の電線15の群がシース14内に配置されて、略長方形の対角の角部が欠落した断面形状に構成され、嵌合凹部45と嵌合凸部46とが欠落した角部の厚み方向を向く面に形成されているケーブルユニット43と、6本の電線15の群がシース14の幅方向に2つ並列に配置されて、略長方形の対角の角部が欠落した断面形状に構成され、嵌合凹部45と嵌合凸部46とが欠落した角部の厚み方向を向く面に形成されているケーブルユニット43と、を有する。
嵌合凹部45は台形の内形形状を有し、嵌合凸部46は台形の外形形状を有し、シース14の弾性を利用して、嵌合/嵌合解除可能に構成されている。そして、基部41の嵌合凹部45のそれぞれにケーブルユニット43の嵌合凸部46を厚み方向から嵌め込み、ケーブルユニット43の嵌合凹部45のそれぞれにケーブルユニット43の嵌合凸部46を厚み方向から嵌め込み、さらにケーブルユニット43の嵌合凹部45のそれぞれにキャップ部42の嵌合凸部46を厚み方向から嵌め込んでいる。これにより、基部41、2つのケーブルユニット43、2つのケーブルユニット43、および2つのキャップ部42が、幅方向に1列に並んで連結一体化された、扁平な横断面形状の移動ケーブル40が構成される。移動ケーブル40では、2つのケーブルユニット43、2つのケーブルユニット43、および2つのキャップ部42が、基部41を中心に対称に配置されている。
したがって、この実施の形態4においても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態4では、嵌合凸部46は嵌合凹部45に移動ケーブル40の厚み方向から嵌合されるので、嵌合凹部45と嵌合凸部46との嵌合部は、移動ケーブル40の幅方向に作用する外し力に対し、外れにくい構造となっている。そして、乗りかご4の昇降運動に合わせて、U字屈曲運動を繰り返す移動ケーブル40には、幅方向に伸縮させる力が作用するので、本構造を採用することにより、移動ケーブル40を構成する部材間の嵌合部の外れの発生が抑制される。
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5に係る移動ケーブルの要部を示す側面図、図10はこの発明の実施の形態5に係る移動ケーブルを示す横断面図、図11はこの発明の実施の形態5に係る移動ケーブルにおけるケーブル外れを検知する方法を説明するフロー図である。
図9および図10において、ケーブル外れ検知用電線50が移動ケーブル10に螺旋状に巻き付けられている。
この実施の形態5では、制御装置(図示せず)が、ケーブル外れ検知用電線50の導通状態を監視しており、ケーブル外れ検知用電線50の不導通状態を、移動ケーブル10を構成する部材間の嵌合部の外れとして検知している。
つぎに、ケーブル外れの検出方法について図11を参照しつつ説明する。
まず、制御装置が、ケーブル外れ検知用電線50が導通状態であるか否かを判定する(ステップ100)。ステップ100において、ケーブル外れ検知用電線50が導通状態でないと判定すると、ケーブル外れが発生したと認定し、ステップ102に移行し、一定時間待機する。また、ステップ100において、ケーブル外れ検知用電線50が導通状態であると判定すると、ステップ101に移行し、一定時間待機した後、ステップ100に戻る。
ステップ102において、一定時間待機した後、ステップ103に移行する。ステップ103では、ケーブル外れ検知用電線50が導通状態であるか否かを判定する。ステップ103において、ケーブル外れ検知用電線50が導通状態であると判定すると、ステップ100に戻る。また、ステップ103において、ケーブル外れ検知用電線50が導通状態でないと判定すると、ステップ104に移行し、保守センターにケーブル外れの発生を報知し、終了する。これにより、保守作業員が現場に急行し、ケーブル外れの有無を検査し、移動ケーブルの交換や配線取り回しの再検討を行う。
この実施の形態5によれば、ケーブル外れ検知用電線50が移動ケーブル10に螺旋状に巻き付けられている。そこで、移動ケーブル10を構成する部材間の嵌合部の外れが発生すると、当該部位が膨らみ、ケーブル外れ検知用電線50の破断をもたらす。そこで、ケーブル外れ検知用電線50が導通状態であるか否かを監視しているので、移動ケーブル10を構成する部材間の嵌合部の外れの発生を確実に検知することができる。
また、移動ケーブル10が振れて昇降路2の壁や乗りかご4にぶつかり、シース14が損傷する。しかし、シース14が損傷しても、損傷がシース14に埋設されている電線15に到達する前に、ケーブル外れ検知用電線50が断線するので、シース14の過度の損傷を、移動ケーブル10を構成する部材間の嵌合部の外れの発生として検知できる。したがって、シース14に埋設されている電線15の損傷に起因するエレベータ1の閉じ込め事故や故障の発生を未然に回避することができる。
なお、上記各実施の形態では、被嵌合部が基部に形成され、嵌合部が一対のキャップ部のそれぞれに形成されているが、嵌合部が基部に形成され、被嵌合部が一対のキャップ部のそれぞれに形成されてもよい。さらに、嵌合部および被嵌合部が幅方向に離間して基部に形成され、嵌合部が一方のキャップ部に形成され、被嵌合部が他方のキャップ部に形成されてもよい。
また、上記各実施の形態では、嵌合部が被嵌合部に嵌合されているが、嵌合部を被嵌合部に嵌合した後、両者を接着固定するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、基部、一対のキャップ部、および複数のケーブルユニットを嵌合部と被嵌合部の嵌合により連結一体化して移動ケーブルを構成しているが、基部、キャップ部、およびケーブルユニットの相互間の連結方法は嵌合に限定されず、例えば、接着や融着でもよい。この場合、移動ケーブルは、基部およびキャップ部を省略し、複数のケーブルユニットのみで構成してもよい。
4 乗りかご、5 制御盤、7 移動式留め具、10 移動ケーブル、11 基部、12 キャップ部、13〜13 ケーブルユニット、30 移動ケーブル、31 基部、32 キャップ部、33、13 ケーブルユニット、40 移動ケーブル、41 基部、42 キャップ部、43、43 ケーブルユニット、50 ケーブル外れ検知用電線、100,101 エレベータ用移動ケーブル装置。

Claims (11)

  1. 一端が乗りかごの下部から吊られ、他端が制御盤に接続された移動ケーブルを有するエレベータ用移動ケーブル装置において、
    上記移動ケーブルは、複数のケーブルユニットを備え、上記複数のケーブルユニットを幅方向に1列に並べて連結し、扁平な横断面形状の帯状体に構成されており、
    上記移動ケーブルは、幅方向中央に配置される基部と、幅方向両端に配置される一対のキャップ部と、をさらに備え、
    上記基部、上記ケーブルユニット、および上記キャップ部が、互いに嵌合可能に構成され、
    上記基部、上記ケーブルユニットおよび上記キャップ部が、上記複数のケーブルユニットを上記基部と上記一対のキャップ部との間に配置して、幅方向に1列に並べられ、互いに嵌合されて連結されているエレベータ用移動ケーブル装置。
  2. 上記基部、上記ケーブルユニット、および上記キャップ部の幅方向の配置が、上記移動ケーブルの幅方向の中心に対して対称となっている請求項記載のエレベータ用移動ケーブル装置。
  3. 上記基部と上記ケーブルユニットとの間の嵌合方向、上記ケーブルユニットの間の嵌合方向、および上記ケーブルユニットと上記キャップ部との間の嵌合方向が上記移動ケーブルの厚み方向である請求項又は請求項記載のエレベータ用移動ケーブル装置。
  4. 扁平なリング状に作製され移動式留め具が、上記移動ケーブルに外嵌状態に、かつ上記移動ケーブルの長さ方向に移動可能に装着されている請求項1から請求項のいずれか1項に記載のエレベータ用移動ケーブル装置。
  5. ケーブル外れ検知用電線が、上記移動ケーブルに螺旋状に巻き付けられている請求項1から請求項のいずれか1項に記載のエレベータ用移動ケーブル装置。
  6. 上記ケーブル外れ検知用電線の破断の検知を報知するように構成されている請求項記載のエレベータ用移動ケーブル装置。
  7. 一端が乗りかごの下部から吊られ、他端が制御盤に接続された移動ケーブルを有するエレベータ用移動ケーブル装置において、
    上記移動ケーブルは、複数のケーブルユニットを備え、上記複数のケーブルユニットを幅方向に1列に並べて連結し、扁平な横断面形状の帯状体に構成されており、
    扁平なリング状に作製され移動式留め具が、上記移動ケーブルに外嵌状態に、かつ上記移動ケーブルの長さ方向に移動可能に装着されているエレベータ用移動ケーブル装置。
  8. ケーブル外れ検知用電線が、上記移動ケーブルに螺旋状に巻き付けられている請求項7記載のエレベータ用移動ケーブル装置。
  9. 上記ケーブル外れ検知用電線の破断の検知を報知するように構成されている請求項8記載のエレベータ用移動ケーブル装置。
  10. 一端が乗りかごの下部から吊られ、他端が制御盤に接続された移動ケーブルを有するエレベータ用移動ケーブル装置において、
    上記移動ケーブルは、複数のケーブルユニットを備え、上記複数のケーブルユニットを幅方向に1列に並べて連結し、扁平な横断面形状の帯状体に構成されており、
    ケーブル外れ検知用電線が、上記移動ケーブルに螺旋状に巻き付けられているエレベータ用移動ケーブル装置。
  11. 上記ケーブル外れ検知用電線の破断の検知を報知するように構成されている請求項10記載のエレベータ用移動ケーブル装置。
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