JP6366213B1 - 門型構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】梁自体の構造に工夫を加えるとともに梁の支持構造を特定することにより、梁の発生曲げモーメントや発生応力に見合った所定以上の望ましい断面性能を持たせ、それによって梁中央の撓み量の低減や梁全体の軽量化が可能な門型構造体を提供する。
【解決手段】両側の支柱2と、支柱2間にわたって水平方向に延びる梁1とを有する門型構造体100において、梁1は、その延在方向における少なくとも一部が、梁中央部側ほど太く梁端部側ほど細くなるテーパー管3に構成されているとともに、その両端部が、支柱に対し、回動自在の単純支持にて連結されていることを特徴とする門型構造体100。
【選択図】図1

Description

本発明は、門型構造体に関し、とくに、道路の上に道路を横断するように設置され、その梁部にカメラや信号機、照明具、標識等の各種器具を搭載可能な構造体として好適な門型構造体に関する。
両側の支柱と、支柱間にわたって水平方向に延びる梁とを有する門型構造体としては、各種分野における種々の構造のものが知られている。例えば特許文献1には、道路の上に跨り、両側の支柱と両支柱間にわたって延びる梁とを有する門型の構造物について言及されている。また、特許文献2には、道路の上に跨る門型構造物ではないが、大空間を確保するための建築構造物に使用される、中央梁と支柱間にターンバックルを張設した門型構造物が開示されている。
また、門型構造体ではないが、特許文献3には、外灯や道路標識などに用いられる支柱について、支柱の安定性や耐久性を向上させるために、支柱本体の下端にベースプレートが固着された柱脚構造が開示されている。
例えば上記特許文献1に言及されているような、道路の上に跨るように設置され、両側の支柱と両支柱間にわたって延びる梁とを有する門型構造物においては、その梁部材を構成する素材としては、市販材である直管構造の鋼管やI型鋼を使用することが多く、とくに、直管構造の鋼管を使用することが多い。
特開2000−319987号公報 特開平06−212692号公報 特開2009−275396号公報
ところが、門型構造体において、その梁部材を構成する素材として上記のように直管構造の鋼管を使用する場合、梁の自重や梁に搭載される各種器具等の重量を考慮して、梁が所望の性能を発揮できるように、例えば、梁の撓みが許容量以下となるような断面性能の鋼管を選択して設計することとなる。すなわち、梁の全長にわたって、梁延在方向のどの位置においても所定以上の断面性能を持たせることが可能になるように設計することとなる。
しかし、梁の延在方向における発生曲げモーメントや発生応力は均一ではなくその延在方向の位置によって変化するため、梁延在方向のどの位置においても所定以上の断面性能を持たせようとすると、直管構造の鋼管を使用した梁では、位置によっては設計上オーバースペックにならざるを得ないこととなる。換言すれば、梁の全長にわたって、梁の延在方向の位置に応じた発生応力に見合った断面性能を持たせることは困難である。そして、このことは、従来の設計手法では、梁全体の重量の低減に限界があり所定以上の断面性能を確保した状態で重量を低減することは困難であり、梁の自重による梁中央部の変形量(撓み量)をより低減することも困難であることを意味している。さらには、この梁の軽量化の困難性は、門型構造体の施工時間の短縮や、施工費、部材の輸送費の削減をも困難にしている。
そこで本発明の課題は、上記のような実情に鑑み、門型構造体における梁自体の構造に工夫を加えるとともに梁の支持構造を特定することにより、梁の全長にわたり発生曲げモーメントや発生応力に見合った所定以上の望ましい断面性能を持たせることが可能で、それによって梁中央の撓み量の低減や梁全体の軽量化が可能な門型構造体を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る門型構造体は、両側の支柱と、支柱間にわたって水平方向に延びる梁とを有する門型構造体において、前記梁は、前記両側の支柱への連結部位を含む、前記梁の延在方向の全長にわたって管体構造に構成されており、かつ、その延在方向における少なくとも一部が、前記梁の横断面形状が円、長円、矩形のいずれかの形状に保たれつつ梁中央部側ほど太く梁端部側ほど細くなるテーパー管に構成されているとともに、前記両側の支柱への連結部位を含む前記梁の両端部は梁中央部よりも小径の直管に構成されており、その両端部が、前記支柱に対し、回動自在の単純支持にて連結されていることを特徴とするものからなる。
このような本発明に係る門型構造体においては、支柱間にわたって水平方向に延びる梁はその両端部が単純支持される単純梁であるから、梁の自重により発生する曲げモーメント、応力は梁の端部側ほど小さく、中央部側ほど大きくなる。この梁の構造として、延在方向の全長にわたって管体構造に構成されており、かつ、その延在方向における少なくとも一部が、梁の横断面形状が円、長円、矩形のいずれかの形状に保たれつつ梁中央部側ほど太く梁端部側ほど細くなるテーパー管に構成されているので、テーパー管に構成された部分では、上記のように変化する発生曲げモーメントや発生応力に見合った断面性能(曲げ強度、曲げ剛性等の断面性能)を持たせることが可能になる。すなわち、発生応力がより小さいより端部側部位では梁の外径をより細く、発生応力がより大きいより中央部側部位では梁の外径をより太くすることが可能になり、従来の直管構造の梁に比べ、梁全体の使用材料量を効率良く低減し軽量化することが可能になる。そして、両側の支柱への連結部位を含む梁の両端部は梁中央部よりも小径の直管に構成されていることにより、発生応力がより小さいより端部側部位では梁の外径がより細く、発生応力がより大きいより中央部側部位では梁の外径がより太く構成されていることがより明確化されている。このような構成による梁の軽量化により、自重による梁中央の変形量(撓み量)の低減が可能になる。また、梁の軽量化により、施工時間の短縮、施工費の削減、運送費の削減をはかることも可能になる。
なお、門型構造体においては、設置状態で梁が水平方向に直線状に延びていることが要求されることが多いが、つまり、梁の自重や搭載物の重量による撓みを外観上実質的に消失させた設置状態が要求されることが多いが、これを達成するためには、例えば、設置前の梁を上方に向けて湾曲させておき、梁の自重や搭載物の重量が作用する際には、梁の自重や搭載物の重量による撓みの量と事前に付与されている湾曲の量とが、実質的に相殺されるように設計、設定することが可能である。この場合にも、本発明に係る門型構造体では、梁の軽量化により自重による梁中央の撓み量を低減できることから、事前に付与する湾曲量も小さくて済み、上記のような自重等による撓みと事前に付与されている湾曲とを相殺させる手法をより容易に採用することが可能になる。
上記本発明に係る門型構造体においては、製造、入手の容易性を考慮して、円、長円、矩形のいずれかの横断面形状が採用されている。
また、本発明に係る門型構造体において、上記梁におけるテーパー管の形成手法としては特に限定されないが、現実的な手法として、とくに、直管を温間スピニング加工することにより形成する手法が好ましく用いられる。この温間スピニング加工とは、直管を軸方向に移動させつつ、直管を加熱しながら、加工ロールによりテーパー状に絞り出し、管の断面性能を損なうことなく、テーパー管を作製する加工方法である。
上記のような温間スピニング加工を採用する場合、通常、問題なく加工可能なテーパー管のテーパー率(テーパー部における「直径差/軸方向長さ」)の上限は15/100程度であるので、本発明におけるテーパー管のテーパー率も15/100以下であることが好ましい。
なお、温間スピニング加工によりテーパー管を形成する場合、温間スピニング加工装置によっては管の最大径(テーパー部の最大径)に上限値が存在することがあるので(後述の実施例では上限値としての最大外径が318mm)、その上限値を考慮しつつ梁のどの部位にどのような長さ、テーパー率のテーパー管を形成するかを、設計上配慮する必要が生じる場合がある。
また、本発明に係る門型構造体においては、上記梁が、その延在方向の中心を境に左右対称形状に形成されていることが好ましい。すなわち、テーパー管の形状や存在位置等について、左右対称形状に形成されていることが好ましい。このように左右対称形状に形成すれば、梁の延在方向における予想発生曲げモーメントや予想発生応力の分布も左右対称になるので、それに見合った好ましい断面性能を設計するに際し、その設計を一層容易に行うことが可能になる。
また、本発明に係る門型構造体においては、上記梁として、その延在方向に複数の管体が接合されたものに構成することができる。このように梁を複数の管体の接合構造に構成すれば、接合前の各管体の長さや重量を適切に制限可能となるので、施工現場へのトラックやトレーラーによる輸送や、施工現場での完成物への施工の容易化をはかることが可能になる。とくに、梁の全長を、トラックやトレーラーによる陸上輸送可能な長さに分割しておくことが好ましい。複数の管体の接合には任意の手法を採用でき、ボルト等による接合や溶接接合などを適用できる。なお、複数の管体が接合される場合の接合位置と、本発明におけるテーパー管の端部位置とは、必ずしも一致する必要はなく、接合前の一つの管体としては、テーパー管部分と直管部分とが共存するものであってもよい。
また、本発明に係る門型構造体において、上記梁の両端部と上記支柱との連結構造としては、例えば、ピンを介したピン接合により構成されている構造を採用できる。このような連結構造により、後述の実施例に例示するように、梁の両端部が、支柱に対し、回動自在の単純支持にて連結された本発明における連結構造を、確実にかつ容易に実現できる。
また、本発明に係る門型構造体において、上記梁の材質としては特に限定されず、適用可能な材質としては、鋼、アルミニウム合金、チタン合金、繊維強化プラスチック等が挙げられる。従来の直管構造に比べ梁の軽量化等に顕著な効果が得られる好ましい材質としては、鋼が挙げられる。
さらに、本発明に係る門型構造体においては、後述の実施例でも例示するように、梁の端部と支柱との連結部周囲に、梁の適当な部位と支柱の適当な部位とにわたって、ワイヤを張設したり斜材を設置したりすることも可能である。これらワイヤや斜材は、本質的に、梁の強度計算上考慮されるものではなく、梁の振れ止めとして付設されるものである。したがって、梁の強度設計は、これらワイヤや斜材のない状態で行われる。
また、本発明に係る門型構造体において、支柱の構造は特に限定されず、任意の構造体を使用できる。例えば、後述の実施形態でも例示するように、支柱の基部の構造として、単に地中に突っ込む方式の構造のものの他、支柱の安定性や耐久性を向上させるために、支柱本体の下端にベースプレートを固着した柱脚構造の支柱も使用できる。
上記のような本発明に係る門型構造体は、各種用途に適用可能であり、とくに、道路を横断して設けられる構造体、中でも、道路の上に道路を跨いで道路を横断するように設置され、その梁部にカメラや信号機、照明具、標識等の各種器具を搭載可能な構造体として好適なものである。
このように、本発明に係る門型構造体によれば、水平方向に延びる梁が、両端部が単純支持される単純梁として構成され、梁の延在方向における少なくとも一部が、梁の横断面形状が円、長円、矩形のいずれかの形状に保たれつつ梁中央部側ほど太く梁端部側ほど細くなるテーパー管に構成されているので、とくにテーパー管に構成された部分で、発生曲げモーメントや発生応力に見合った断面性能を持たせることが可能になり、従来の直管構造の梁に比べ、梁全体の使用材料量を効率良く低減して軽量化することが可能になる。梁の軽量化により、自重による梁中央の変形量(撓み量)の低減が可能になり、施工時間の短縮や施工費の削減、輸送費の削減をはかることも可能になる。ちなみに、後述の実寸を例示した実施例のサイズの門型構造体においては、梁の重量を20%、自重による梁中央の変形量(撓み量)を30%低減できた。
本発明の第1実施形態に係る門型構造体の斜視図である。 図1の門型構造体における梁の斜視図である。 図1の門型構造体における連結部の透視側面図(A)および透視正面図(B)である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る門型構造体の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る門型構造体における梁の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る門型構造体における梁の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る門型構造体の実寸例を示す正面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係る門型構造体を示している。図1において、100は、門型構造体全体を示しており、門型構造体100は、両側の支柱2、2と、支柱2、2間にわたって水平方向に延びる梁1を有している。梁1は、本実施形態では、図2にも示すように、横断面形状が円形の鋼管からなり、その延在方向における少なくとも一部が、梁中央部側ほど太く梁端部側ほど細くなるテーパー管に構成されている。図1、図2においては、テーパー管部を符号3で、中央部の大径の直管部を符号4で、両端部の小径の直管部を符号5で示している。
本実施形態では、長尺の梁1は、その延在方向に複数の管体が接合されたものからなり、その延在方向の中心を境に左右対称形状に形成されている。図2に明示するように、梁1は、その延在方向に、4つの管体11、12、13、14に分割されており、これら管体が接合部15、16、17で接合されて1本の梁1を構成している。接合方式としては、前述したように、ボルト等による接合や溶接接合のいずれも適用可能である。接合部16が、丁度梁1の延在方向の中心に位置しており、梁1は、この接合部16を境に左右対称形状に形成されている。接合部15、16、17の位置とテーパー管部3の端部位置とは図2のように一致していなくてもよいが、一致していてもよい。各管体11、12、13、14の長さは、専ら、トラックやトレーラーによる陸上輸送可能な最大長さ以下とする点から設定されている。本実施形態では、中央部の大径の直管部4は、管体12の一部(直管部)と管体13の一部(直管部)によって形成されており、テーパー管部3は、管体11の一部(テーパー管部)と管体12の一部(テーパー管部)によって、あるいは、管体13の一部(テーパー管部)と管体14の一部(テーパー管部)によって形成されており、両端部の小径の直管部5は、管体11の一部(直管部)によって、あるいは、管体14の一部(直管部)によって形成されている。
各テーパー管部3は、梁1の中央部側ほど太く梁端部側ほど細くなるテーパー管に構成されている。この梁1におけるテーパー管は、本実施形態では、直管を温間スピニング加工することによって形成されている。この温間スピニング加工とは、前述したように、直管を軸方向に移動させつつ、直管を加熱しながら、加工ロールによりテーパー状に絞り出し、管の断面性能を損なうことなく、テーパー管を作製していく加工方法である。現状の温間スピニング加工では、断面性能等に問題を生じることなく加工を進めていくテーパー管のテーパー率(テーパー部における「直径差/軸方向長さ」)の上限は15/100程度であるので、本実施形態においてもテーパー管のテーパー率を15/100以下に設定している。また、現状の温間スピニング加工装置では加工可能な管の最大径(テーパー部の最大径)に上限値が存在することから(最大外径:318mm)、実際に制作する門型構造体の実寸例を後述するように、本実施形態においてもテーパー部の最大径をその加工可能な最大外径に抑えている。
延在方向における少なくとも一部が、梁中央部側ほど太く梁端部側ほど細くなるテーパー管に構成された梁1は、その両端部が、支柱2に対し、回動自在の単純支持にて連結されている。図1における梁1と支柱2との連結部6は、例えば、図3に示すように構成されている。梁1の端部の小径の直管部5が、U字ボルト21を介してブラケット22に固定されており、ブラケット22は、支柱2に固定されたブラケット23に対し、ピン24を介して回動自在に支持されている。つまり、本実施形態では、梁1の両端部と支柱2との連結構造が、ピン24を介したピン接合により構成されている。このようなピン接合による梁1の両端部と支柱2との連結構造により、不要な方向への梁1の振れや揺れを抑制しつつ、確実に単純支持の所望の梁1の支持構造を実現できる。なお、図3に示される構造以外であっても、梁1の両端部が、支柱2に対し、回動自在の単純支持にて連結されていれば、他の構造を採用してもよい。
本実施形態においては、図1に示すように、梁1の両端部と支柱2との連結部6周囲に、梁1の適当な部位と支柱2の適当な部位とにわたって、ワイヤ31、32が張設されている。より具体的には、ワイヤ31は、支柱2の頂部と接合部15または17とにわたって張設されており、ワイヤ32は、接合部15または17と、支柱2に固定された支持棒33とにわたって張設されている。これらワイヤ31、32は、本質的に、梁の強度計算上考慮されるものではく、梁1の振れ止めのために付設されている。このような振れ止めのための付設部材としては、ワイヤ以外の部材、例えば板状部材に形成された斜材等も使用できる。このような振れ止め用部材を付設しておくことにより、梁1の所望の断面性能を維持しつつ、両端部が単純支持された梁1であっても、風や振動による梁1の振れや揺れを適切に抑制することが可能になり、門型構造体100をより安定した姿勢に保つことが可能になる。
上記のように構成された第1実施形態に係る門型構造体100においては、両端部が実質的に単純支持された単純梁からなる梁1の自重により発生する曲げモーメント、応力は梁の端部側ほど小さく、中央部側ほど大きくなる。この梁1が、その延在方向における少なくとも一部が、梁中央部側ほど太く梁端部側ほど細くなるテーパー管(テーパー管部3)に構成されているので、テーパー管に構成された部分では、上記のように変化する発生曲げモーメントや発生応力に見合った断面性能を持たせることができる。したがって、従来の直管構造の梁に比べ、梁全体の使用材料量を効率良く低減して軽量化することが可能になる。梁の軽量化により、自重による梁中央の変形量(撓み量)の低減が可能になり、また、梁の軽量化により、施工時間の短縮、施工費の削減、輸送費の削減をはかることも可能になる。
また前述したように、設置前の梁1を上方に向けて湾曲させておき、梁1の自重や搭載物の重量が作用する際には、梁1の自重や搭載物の重量による撓みの量と事前に付与されている湾曲の量とが、実質的に相殺されるように設計、設定する場合には、上述した梁1の軽量化により自重による梁中央の撓み量を直管梁の場合に比べて低減できるので、事前に付与すべき湾曲量も小さくて済み、自重等による撓みと事前に付与されている湾曲とを相殺させる手法をより容易に採用することが可能になる。
上記第1実施形態に係る門型構造体100においては、支柱2の基部の構造として、支柱2の下端を単に地中に突っ込んで固定する突っ込み方式の構造を採用しているが、図4に示すように、下端にベースプレート41を固着した柱脚構造の支柱2aも使用できる。このような支柱2aの構造を採用すれば、支柱の安定性や耐久性をより向上させることが可能になる。なお、図4における第1実施形態の変形例に係る門型構造体100aにおいては、支柱2a以外の構成は、図1に示した門型構造体100の構成と同じであるので、第1実施形態における作用、効果と同等の作用、効果を得ることができる。
本発明に係る門型構造体においては、前述したように、梁の横断面形状として、製造、入手の容易性を考慮して、図1、図2に示した横断面形状が円の梁1の他、図5に示すように、本発明の第2実施形態に係る門型構造体における、横断面形状が長円の梁51や、図6に示すように、本発明の第3実施形態に係る門型構造体における、横断面形状が矩形(角形)の梁61の採用が可能である。横断面形状が長円の梁51や矩形の梁61においても、横断面形状が円の梁1と同等の断面性能が得られ、第1実施形態における作用、効果と同等の作用、効果を得ることが可能である。
以上説明したような本発明に係る門型構造体は、各種用途に適用可能であるが、とくに、道路を横断して設けられる構造体、中でも、道路の上に道路を跨いで道路を横断するように設置され、その梁部にカメラや信号機、照明具、標識等の各種器具を搭載可能な構造体として好適なものである。
このような道路上に道路を跨いで道路を横断するように設置される前記本発明の第1実施形態に係る門型構造体100の実施例として、その実寸例(とくに梁1部分の実寸例)を図7に示す(表示寸法の単位:mm)。長手方向に接合された鋼管(肉厚t:4.5mm、材質:STK400)により構成された梁1の全長は26.4mにも及び、両側の支点間の梁1の長さ(単純支持梁の長さ)は25.0mにも及ぶ。そして、左右対称に設けられたテーパー管(テーパー管部)の長さはそれぞれ8.0mにも及ぶ。テーパー管部における最大径は、温間スピニングテーパー加工を行うことを考慮して、318mmに設定されている。このように構成された道路上に設けられる門型構造体100では、前記第1実施形態で説明したような優れた作用、効果が期待できる。図7に示す実寸例では、従来構造としての直管(肉厚t:4.5mm、外径:318.5mm、材質:STK400)からなる梁に比べて、梁1の重量を20%、自重による梁中央の変形量(撓み量)を30%低減することができた。
1、51、61 梁
2、2a 支柱
3 テーパー管部
4、5 直管部
6 連結部
11、12、13、14 分割された管体
15、16、17 接合部
21 U字ボルト
22、23 ブラケット
24 ピン
31、32 ワイヤ
33 支持棒
41 ベースプレート
100、100a 門型構造体

Claims (8)

  1. 両側の支柱と、支柱間にわたって水平方向に延びる梁とを有する門型構造体において、前記梁は、前記両側の支柱への連結部位を含む、前記梁の延在方向の全長にわたって管体構造に構成されており、かつ、その延在方向における少なくとも一部が、前記梁の横断面形状が円、長円、矩形のいずれかの形状に保たれつつ梁中央部側ほど太く梁端部側ほど細くなるテーパー管に構成されているとともに、前記両側の支柱への連結部位を含む前記梁の両端部は梁中央部よりも小径の直管に構成されており、その両端部が、前記支柱に対し、回動自在の単純支持にて連結されていることを特徴とする門型構造体。
  2. 前記テーパー管が、直管を温間スピニング加工することにより形成されている、請求項1に記載の門型構造体。
  3. 前記テーパー管のテーパー率が15/100以下である、請求項2に記載の門型構造体。
  4. 前記梁が、その延在方向の中心を境に左右対称形状に形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の門型構造体。
  5. 前記梁が、その延在方向に複数の管体が接合されたものからなる、請求項1〜4のいずれかに記載の門型構造体。
  6. 前記梁の両端部と前記支柱との連結構造が、ピンを介したピン接合により構成されている、請求項1〜5のいずれかに記載の門型構造体。
  7. 前記梁の材質が、鋼、アルミニウム合金、チタン合金、繊維強化プラスチックのいずれかからなる、請求項1〜6のいずれかに記載の門型構造体。
  8. 道路を横断して設けられる構造体である、請求項1〜7のいずれかに記載の門型構造体。
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