JP6365659B2 - フッ化カルシウム光学部材、その製造方法、気体保持容器及び光源装置 - Google Patents

フッ化カルシウム光学部材、その製造方法、気体保持容器及び光源装置 Download PDF

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Description

本発明はフッ化カルシウム光学部材、その製造方法、気体保持容器及び光源装置に関し、より詳細には、フッ化カルシウム単結晶の光学部材とその製造方法、フッ化カルシウム単結晶の光学部材を含む気体保持容器及び光源装置に関する。
フッ化カルシウム(CaF、蛍石)単結晶は、真空紫外領域から赤外領域にわたる広い波長領域の光に対して高い透過率を有している。そのためCaF単結晶は光学部材として広く使用されており、例えば、エキシマランプの発光管の材料として用いられている(特許文献1)。
特開2009−163965号公報
CaF単結晶により形成された光学部材は、温度や圧力の異なる様々な環境下で使用されるが、高温、高圧の環境下においては、強度が十分ではないことが分かっている。そのため、光学部材の用途や環境によっては、CaF単結晶により形成された光学部材が適さないことがあった。
そこで本発明は、上記の課題を解決することを目的とし、高温且つ高圧下においても確実に使用できるCaF単結晶光学部材、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、
フッ化カルシウム光学部材であって、
単結晶フッ化カルシウムで形成され且つ筒状の形状を有し、
単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面又は{111}結晶面が、前記筒の中心軸に直交しているフッ化カルシウム光学部材が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、
フッ化カルシウム光学部材の製造方法であって、
単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面又は{111}結晶面の方向を特定することと、
前記単結晶フッ化カルシウムを筒状に削り出すこととを有し、
前記削り出しは、前記筒の中心軸と、前記特定した{110}結晶面又は{111}結晶面の方向とが互いに直交するように行われるフッ化カルシウム光学部材の製造方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、
フッ化カルシウム部材であって、
単結晶フッ化カルシウムで形成され且つ筒状の形状を有し、
単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面又は{111}結晶面と前記筒の延伸方向とが交わる角度が90°±5°の範囲であるフッ化カルシウム部材が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、
フッ化カルシウム部材であって、
単結晶フッ化カルシウムで形成され且つ筒状の形状を有し、
単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面又は{111}結晶面と前記筒の延伸方向とが90°に近い角度で交わるフッ化カルシウム部材が提供される。
本発明によれば、高温且つ高圧の環境下においても十分な強度を有するCaF単結晶光学部材、及びその製造方法が提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る光学部材の斜視図である。 図2は、シミュレーションにおける位置拘束条件及び荷重条件を示す説明図である。 図3(a)〜(c)は、光学部材とCaF単結晶の単位格子(立方格子)との位置関係、及び光学部材と単位格子の主軸x、主軸y、主軸zとの位置関係を示す。 図4は、シミュレーションで用いる弾性スティフネスの値である。 図5は、各解析例ごとの解析条件、及び解析結果を示す。 図6は、CaF単結晶の臨界分解せん断応力(CRSS)と温度との関係を、結晶面ごとに示すグラフである。 図7は、本発明の実施形態に係る光源装置の概略図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係る光源装置の概略図である。
<第1実施形態>
図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態の光学部材1は、図1に示す通り、中心軸(回転軸)Aを有する円筒状のCaF管である。光学部材1はCaF単結晶によって形成されており、CaF単結晶の{110}結晶面又は{111}結晶面が、中心軸Aと直交する方向に存在している。光学部材1の外表面1o、内表面1i、及び端面1eには、それぞれ光学研磨が施されている。以下、{110}結晶面、{111}結晶面等は、単に{110}面、{111}面等と記載する。
なお、本明細書において「CaF単結晶」とは、一つの結晶からなる文字通りの単結晶のみではなく、2つ以上の数えられる程度の数の結晶からなるCaF結晶であって、文字通りのCaF単結晶と同程度の光学特性を備えるCaF結晶も含むものとする。また本明細書において「軸(中心軸、回転軸)と直交している面」、「軸(中心軸、回転軸)と直交して存在する面」とは、軸と直交する(90°の角度で交差する)面(「直交面」)のみではなく、直交面を、当該直交面内に含まれ且つ当該軸と交差する任意の軸まわりに、任意の回転方向に、約5°以下の角度だけ回転させた面(90°±5°の角度で軸と交差する面)も含まれるものとする。
光学部材1は様々な分野で用いることができるが、例えば半導体製造装置の分野では、露光装置の光源、ウエハ検査装置の光源等において用いることができる。この場合は、一例として、光学部材1の両側の端面1eの開口1aの少なくとも一方から、光学部材1の内側に気体を与えた後、両側の端面1eの開口1aに不図示の蓋を取り付け、気体を密封する。そして内側に気体が密封された光学部材1を任意の保持部材(不図示)によって保持する。この状態で密封した気体に赤外線等の励起光を照射して気体原子(気体分子)をプラズマ状態に至らせることにより、内表面1i及び外表面1oを介して、光学部材1の外部にプラズマ光を取り出すことができる。
本発明者は、円筒形状の光学部材1の、内部に収容される気体のガス圧(内圧)に対する強度、すなわち耐圧性又は耐久性が、光学部材1を形成するCaF単結晶の結晶面の配置に依存することを見出し、以下のシミュレーション(有限要素解析)により、光学部材1の内圧に対する強度を最も高めることのできる結晶面配置を特定した。
<解析対象>
シミュレーションにおける解析対象は、図1に示した円筒形状の光学部材1である。シミュレーションにおいては、光学部材1の寸法は、外径を30mm、内径を25mm、中心軸A方向の長さを50mmに設定した。また、シミュレーションにおいては、光学部材1は1つの結晶からなる狭義のCaF単結晶により形成されているものとした。
<解析条件>
シミュレーションにおいては、上記の寸法の光学部材1を対象として、このような光学部材1に内圧が生じた時に、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力の値を解析した。まず、本シミュレーションで解析を行った9通りの解析例(解析例1〜9)の各解析条件について説明する。
次の解析条件は、すべての解析例において同一である。
(1)位置拘束条件
解析例1〜9のすべてにおいて、図1、図2に示す通り、光学部材1の端面1eを含む面と中心軸Aとの交点に仮想拘束点VCを設定し、この仮想拘束点VCの位置を拘束することにより、光学部材1の仮想拘束点全拘束を行った。これにより光学部材1を、荷重に応じた形状変化に関してはなんら規制を受けず自在に変形することが可能な状態で、且つ荷重を受けて全体の位置がシフトすることがないよう係止された状態で拘束した。
(2)荷重条件
解析例1〜9のすべてにおいて、光学部材1の内側を30atmに設定し、これにより光学部材1が、半径方向の圧力P(図2)を、円周方向において均等に受けるものとした。
次の解析条件は解析例ごとに異なるものとした。
(3)結晶面配置
本解析においては、次の3通りの結晶面配置を有する光学部材1を解析対象とした。
配置I: 光学部材1の中心軸Aと直交する方向に、CaF単結晶の{100}面が存在する(解析例1〜3。図3(a))。
配置II: 光学部材1の中心軸Aと直交する方向に、CaF単結晶の{110}面が存在する(解析例4〜6。図3(b))。
配置III 光学部材1の中心軸Aと直交する方向に、CaF単結晶の{111}面が存在する(解析例7〜9。図3(c))。
配置I〜IIIについて、図3を参照してより詳細に説明する。図3(a)〜(c)の上側には、光学部材1を基準として、光学部材1に対するCaF単結晶の単位格子(立方格子)UL及び単位格子ULの主軸x、主軸y、主軸zの配置を示し、同図の下側には、CaF単結晶の単位格子ULを基準として、単位格子ULに対する光学部材1の配置を示す。各図の上下は互いに対応しており、光学部材1の中心軸Aの方向と、単位格子ULの主軸x、主軸y、主軸zの方向との関係は、図3(a)〜(c)の上下でそれぞれ同一である。なお、便宜上、図3(a)〜(c)の上側においては、光学部材1の中心軸Aが主軸x、y、zの原点を通るものとして描いた。同図の下側においては、光学部材1の配置は、光学部材1の中心軸Aと端面1eの輪郭のみにより表されている。
配置Iにおいては、図3(a)に示されるとおり、光学部材1の中心軸Aと直交する方向に、CaF単結晶の{100}面の1つである(001)面が存在する。この時、単位格子ULの主軸zと光学部材1の中心軸Aとは一致している。また、主軸x、主軸yは、中心軸Aと直交する面内に存在している。
配置IIにおいては、図3(b)に示されるとおり、光学部材1の中心軸Aと直交する方向に、CaF単結晶の{110}面の1つである(011)面が存在する。なお、図3(b)における単位格子ULは、図3(a)における単位格子ULを、主軸xを中心に主軸yの正方向から主軸zの正方向に向かって45°回転した位置に配置されている。すなわち、図3(b)においては、単位格子ULの主軸xは中心軸Aと直交する面内に存在しており、単位格子ULの主軸y、zはそれぞれ、主軸yと主軸zによって画成される面内において、光学部材1の中心軸Aに対して45°傾いている。
配置IIIにおいては、図3(c)に示されるとおり、光学部材1の中心軸Aと直交する方向に、CaF単結晶の{111}面の1つである(111)面が存在する。なお、図3(c)における単位格子ULの配置は、図3(a)における単位格子ULを、主軸xを中心に主軸yの正方向から主軸zの正方向に向かって54.7359°回転した後、回転後の主軸zを中心に主軸xの正方向から主軸yの正方向に向かって45°回転することで得られる。このため、図3(c)においては、単位格子ULの主軸x、y、zはいずれも光学部材1の中心軸Aと直交する面内にはなく、それぞれ中心軸Aに対して所定角だけ傾いている。
(4)材料物性
本解析においては、次の3通りの材料物性を有する光学部材1を解析対象とした。
材料物性I: 直交異方性材料であり、その温度が25℃である光学部材1(解析例1、4、7)。
材料物性II: 直交異方性材料であり、その温度が100℃である光学部材1(解析例2、5、8)。
材料物性III: 直交異方性材料であり、その温度が200℃である光学部材1(解析例3、6、9)。
光学部材1が直交異方性を有する点は材料物性I〜IIIにおいて共通している。これはCaF単結晶が直交異方性材料であるためである。またCaF単結晶は立方晶系単結晶体であり、したがって解析に用いられる構成式中の弾性マトリクスは、材料物性I〜IIIの全てにおいて下記の式(1)となる。
Figure 0006365659

ここで、C11、C12、C44は、それぞれ弾性スティフネス[GPa]である。
一方で、式(1)に含まれる各弾性スティフネスの値は、温度ごとに異なり、すなわち材料物性I〜IIIでそれぞれ異なる。本解析に用いた弾性スティフネスC11、C12、C44の値を図4に示す。これらの値は、JISR1602の「ファインセラミックスの弾性率試験方法」”動的弾性率試験方法 超音波パルス法”に準拠してCaF単結晶内を伝搬する超音波の音速[m/s]を測定し、この測定値を用いて算出したものである。材料物性Iの条件下において解析を行う場合は、図4中25℃の欄に記載された弾性スティフネスC11、C12、C44を式(1)に適用して解析が行われる。同様に、材料物性II、IIIの条件下において解析を行う場合には、図4中の100℃、200℃の欄に記載された、弾性スティフネスC11、C12、C44を式(1)に適用して解析が行われる。
上述した諸条件、即ち位置拘束条件、荷重条件、結晶面配置、材料物性の組合せで得られる解析例1〜解析例9を図5の表中に整理する。位置拘束条件、及び荷重条件は上述の通りすべての解析例で同一であるため図5の表中の「解析条件」欄では記載を省略している。結晶面配置は、解析例1〜3では、{100}面が光学部材1の中心軸Aに直交している配置Iであり、解析例4〜6では{110}面が光学部材1の中心軸Aに直交している配置IIであり、解析例7〜9では{111}面が光学部材1の中心軸Aに直交している配置IIIである。また、材料物性は、解析例1、4、7では光学部材1の温度が25℃であり、解析例2、5、8では光学部材1の温度が100℃であり、解析例3、6、9では光学部材1の温度が200℃である。
次に、上記の条件の下で行ったシミュレーションの結果について述べる。本発明者は、上記の解析条件の下で、光学部材1を形成するCaF単結晶の3つの{100}面、すなわち(100)面、(010)面、(001)面に生じる最大せん断応力の大きさを推定した。
<解析例1〜3>
解析例1〜3においては、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面、より詳細には(001)面が、光学部材1の中心軸Aと直交している光学部材1(図3(a))について解析を行った。この解析により得られた、CaF単結晶の(100)面、(010)面、(001)面に生じる最大せん断応力[MPa]の値は図5の表中に示す通りである。なお、図3(a)に示す通り、解析例1〜3における(100)面は、単位格子ULの主軸zが光学部材1の中心軸Aと一致した状態において、主軸yと主軸zにより画成される面(以下、適宜「yz面」と称する)と平行に存在している。同様に(010)面は、同状態において主軸xと主軸zにより画成される面(以下、適宜「xz面」と称する)と平行に存在している。
図5の表中に示す通り、材料物性が25℃の時(解析例1)、100℃の時(解析例2)、200℃の時(解析例3)のいずれの場合においても、(100)面に生じる最大せん断応力は0.01MPa、(010)面に生じる最大せん断応力は0.01MPa、(001)面に生じる最大せん断応力は9.21MPaである。よって、解析例1〜3のいずれの場合においても、{100}面に生じる最大せん断応力は、(001)面に生じる値が最も大きく、その値は9.21MPa(図5の表中の「最大値」欄)である。
なお、その他の条件は変えずに荷重条件のみを、内圧30atmから20atm、10atmへと低下させた場合の、{100}面に生じる最大せん断応力の解析値を更に図5の表中に示す。材料物性が25℃の時(解析例1)、100℃の時(解析例2)、200℃の時(解析例3)のいずれの場合においても、内圧が20atmの時に{100}面に生じる最大せん断応力の値は、(001)面に生じる6.14MPaであり、内圧が10atmの時に{100}面に生じる最大せん断応力の値は、(001)面に生じる3.07MPaである。また、上記の各条件下において、最大せん断応力が生じる位置は、光学部材1の内表面1i上であった。
<解析例4〜6>
解析例4〜6においては、光学部材1を形成するCaF単結晶の{110}面、より詳細には(011)面が、光学部材1の中心軸Aと直交している光学部材1(図3(b))について解析を行った。この解析により得られた、CaF単結晶の(100)面、(010)面、(001)面に生じる最大せん断応力[MPa]の値は図5の表中に示す通りである。なお、図3(b)に示す通り、解析例4〜6における(100)面は、単位格子ULの主軸xが光学部材1の中心軸Aと直交する面内に存在し、主軸y及び主軸zが、yz面内において中心軸Aに対してそれぞれ45°の角度を有して存在する状態において、yz面と平行に存在している。同様に(010)面は、同状態においてxz面と平行に存在しており、(001)面は、同状態において主軸xと主軸yにより画成される面(以下、適宜「xy面」と称する)と平行に存在している。
図5に示す通り、材料物性が25℃の時(解析例4)においては、(100)面に生じる最大せん断応力は7.67MPa、(010)面に生じる最大せん断応力は6.92MPa、(001)面に生じる最大せん断応力は6.92MPaである。したがって、材料物性が25℃の時には、{100}面に生じる最大せん断応力は、(100)面において生じる7.67MPa(図5の表中の「最大値」欄)である。
また、材料物性が100℃の時(解析例5)においては、(100)面に生じる最大せん断応力は7.66MPa、(010)面に生じる最大せん断応力は6.93MPa、(001)面に生じる最大せん断応力は6.93MPaである。したがって、材料物性が100℃の時には、{100}面に生じる最大せん断応力は、(100)面において生じる7.66MPa(図5の表中の「最大値」欄)である。同様に、材料物性が200℃の時(解析例6)においては、(100)面に生じる最大せん断応力は7.67MPa、(010)面に生じる最大せん断応力は6.92MPa、(001)面に生じる最大せん断応力は6.92MPaである。したがって、材料物性が200℃の時には、{100}面に生じる最大せん断応力は、(100)面において生じる7.67MPa(図5の表中の「最大値」欄)である。
なお、その他の条件は変えずに荷重条件のみを、内圧30atmから20atm、10atmへと低下させた場合の、{100}面に生じる最大せん断応力の解析値を更に図5の表中に示す。材料物性が25℃の時(解析例4)、100℃の時(解析例5)、200℃の時(解析例6)のいずれの場合においても、内圧が20atmの時に{100}面に生じる最大せん断応力の値は、(100)面に生じる5.11MPaであり、内圧が10atmの時に{100}面に生じる最大せん断応力の値は、(100)面に生じる約2.56MPaである。また、上記の各条件下において、最大せん断応力が生じる位置は、光学部材1の内表面1i上であった。
<解析例7〜9>
解析例7〜9においては、光学部材1を形成するCaF単結晶の{111}面、より詳細には(111)面が、光学部材1の中心軸Aと直交している光学部材1(図3(c))について解析を行った。この解析により得られた、CaF単結晶の(100)面、(010)面、(001)面に生じる最大せん断応力[MPa]の値は図5の表中に示す通りである。なお、図3(c)に示す通り、解析例7〜9における(100)面は、単位格子ULの主軸x、y、zが、光学部材1の中心軸Aに対して、それぞれ所定角だけ傾いて存在する状態において、yz面と平行に存在している。同様に(010)面は、同状態においてxz面と平行に存在しており、(001)面は、同状態においてxy面と平行に存在している。
図5の表中に示す通り、材料物性が25℃の時(解析例7)においては、(100)面に生じる最大せん断応力は7.17MPa、(010)面に生じる最大せん断応力は7.80MPa、(001)面に生じる最大せん断応力は5.70MPaである。したがって、材料物性が25℃の時には、{100}面に生じる最大せん断応力は、(010)面において生じる7.80MPa(図5の表中の「最大値」欄)である。
また、材料物性が100℃の時(解析例8)においては、(100)面に生じる最大せん断応力は7.18MPa、(010)面に生じる最大せん断応力は7.80MPa、(001)面に生じる最大せん断応力は5.70MPaである。したがって、材料物性が100℃の時には、{100}面に生じる最大せん断応力は、(010)面において生じる7.80MPa(図5の表中の「最大値」欄)である。同様に、材料物性が200℃の時(解析例9)においては、(100)面に生じる最大せん断応力は7.19MPa、(010)面に生じる最大せん断応力は7.79MPa、(001)面に生じる最大せん断応力は5.69MPaである。したがって、材料物性が200℃の時には、{100}面に生じる最大せん断応力は、(010)面において生じる7.79MPa(図5の表中の「最大値」欄)である。
なお、その他の条件は変えずに荷重条件のみを、内圧30atmから20atm、10atmへと低下させた場合の、{100}面に生じる最大せん断応力の解析値を更に図5の表中に示す。材料物性が25℃の時(解析例7)、100℃の時(解析例8)、200℃の時(解析例9)のいずれの場合においても、内圧が20atmの時に{100}面に生じる最大せん断応力の値は、(010)面に生じる約5.20MPaであり、内圧が10atmの時に{100}面に生じる最大せん断応力の値は、(010)面に生じる2.60MPaである。また、上記の各条件下において、最大せん断応力が生じる位置は、光学部材1の内表面1i上であった。
以上のシミュレーションより、光学部材1の内圧を30atmとした場合に、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、CaF単結晶の{100}面が中心軸Aと直交している光学部材1においては、25℃、100℃、200℃のいずれの条件下においても、9.21MPaである。さらに内圧を20atm、10atmと小さくした場合には、CaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力も、25℃、100℃、200℃のすべての条件下において、6.14MPa、3.07MPaと小さくなる。
同様に、光学部材1の内圧を30atmとした場合に、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、CaF単結晶の{110}面が中心軸Aと直交している光学部材1においては、25℃、100℃、200℃のいずれの条件下においても、約7.67MPaである。さらに内圧を20atm、10atmと小さくした場合には、CaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力も、25℃、100℃、200℃のすべての条件化において5.11MPa、約2.56MPaと小さくなる。また、光学部材1の内圧を30atmとした場合に、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、CaF単結晶の{111}面が中心軸Aと直交している光学部材1においては、25℃、100℃、200℃のいずれの条件下においても、約7.80MPaである。さらに内圧を20atm、10atmと小さくした場合には、CaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力も、25℃、100℃、200℃のすべての条件下において約5.20MPa、2.60MPaと小さくなる。
ここで、図6に示すとおり、CaF単結晶の{100}面、{110}面、{111}面の臨界分解せん断応力(CRSS)は、約600℃以下の温度域においては、{100}面の値がもっとも小さい。また、{100}面の臨界分解せん断応力と、{110}面、{111}面の臨界分解せん断応力との差は、CaF単結晶に塑性変形が生じる温度(約250℃)以下の温度域において特に大きい。したがって、600℃以下の温度領域、特に250℃以下の温度領域においては、CaF単結晶で形成された光学部材1に応力が生じた場合に光学部材1に生じる破壊は、主に、{100}面に生じるせん断応力が臨界分解せん断応力に達して、CaF単結晶内部にすべりが生じることに起因すると考えられる。
したがって、上記のシミュレーションに従えば、25℃〜200℃の温度領域において{100}面に生じる最大せん断応力の値が最も小さい光学部材1、すなわちCaF単結晶の{110}面が中心軸Aと直交している光学部材1が、内圧に対して最も優れた強度(耐圧性)を有し、{100}面に生じる最大せん断応力の値が次に小さい光学部材1、すなわちCaF単結晶の{111}面が中心軸Aと直交している光学部材1が、内圧に対して次に優れた強度を有することが分かる。
より具体的には、図5の表より、CaF単結晶の{110}面が中心軸Aと直交している光学部材1の内圧が30atmの時には、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、25℃から200℃の温度域において約7.67MPaである。よって図6より、CaF単結晶の{110}面が中心軸Aと直交している光学部材1に内圧30atmが加えられた場合には、少なくとも約110℃まで{100}面のすべりによる破壊を生じることなく好適に使用することができ、光学部材1の半径方向の厚みを大きくすれば、これ以上の温度まで好適に使用することができる。またさらに、内圧が20atmの時には、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、25℃から200℃の温度域において約5.11MPaである。よって図6より、CaF単結晶の{110}面が中心軸Aと直交している光学部材1に内圧20atmが加えられた場合には、少なくとも約160℃まで{100}面のすべりによる破壊を生じることなく好適に使用することができ、光学部材1の半径方向の厚みを大きくすれば、これ以上の温度まで好適に使用することができる。またさらに、内圧が10atmの時には、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、25℃から200℃の温度域において約2.56MPaである。よって図6より、CaF単結晶の{110}面が中心軸Aと直交している光学部材1に内圧10atmが加えられた場合には、少なくとも200℃以上の温度域まで{100}面のすべりによる破壊を生じることなく好適に使用することができ、特に約250℃(CaF単結晶に塑性変形が生じる温度)以下の温度域全域において好適に使用することができる。また、光学部材1の半径方向の厚みを大きくすれば、これ以上の温度まで好適に使用することができる。
また図5の表より、CaF単結晶の{111}面が中心軸Aと直交している光学部材1の内圧が30atmの時には、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、25℃から200℃の温度域において約7.80MPaである。よって図6より、CaF単結晶の{111}面が中心軸Aと直交している光学部材1に内圧30atmが加えられた場合には、少なくとも約110℃まで{100}面のすべりによる破壊を生じることなく好適に使用することができ、光学部材1の半径方向の厚みを大きくすれば、これ以上の温度まで好適に使用することができる。またさらに、内圧が20atmの時には、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、25℃から200℃の温度域において約5.20MPaである。よって図6より、CaF単結晶の{111}面が中心軸Aと直交している光学部材1に内圧20atmが加えられた場合には、少なくとも約160℃まで、{100}面のすべりによる破壊を生じることなく好適に使用することができ、光学部材1の半径方向の厚みを大きくすれば、これ以上の温度まで好適に使用することができる。またさらに、内圧が10atmの時には、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、25℃から200℃の温度域において約2.60MPaである。よって図6より、CaF単結晶の{111}面が中心軸Aと直交している光学部材1に内圧10atmが加えられた場合には、少なくとも200℃以上の温度域まで{100}面のすべりによる破壊を生じることなく好適に使用することができ、特に約250℃(CaF単結晶に塑性変形が生じる温度)以下の温度域全域において好適に使用することができる。また、光学部材1の半径方向の厚みを大きくすれば、これ以上の温度まで好適に使用することができる。
一方で、図5の表より、CaF単結晶の{100}面が中心軸Aと直交している光学部材1の内圧が30atmの時には、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、25℃から200℃の温度域において9.21MPaである。よって図6より、CaF単結晶の{100}面が中心軸Aと直交している光学部材1に内圧30atmが加えられた場合には、少なくとも約70℃まで{100}面のすべりによる破壊を生じることなく好適に使用することができるが、この温度は、CaF単結晶の{110}面又は{111}面が中心軸Aと直交している光学部材1に同じ内圧を加えた場合にこれらの光学部材1を安全に使用できる温度(上述した110℃)に比較して低い。またさらに、内圧が20atmの時には、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、25℃から200℃の温度域において約6.14MPaである。よって図6より、CaF単結晶の{100}面が中心軸Aと直交している光学部材1に内圧20atmが加えられた場合には、少なくとも約120℃まで{100}面のすべりによる破壊を生じることなく好適に使用することができるが、この温度も、CaF単結晶の{110}面又は{111}面が中心軸Aと直交している光学部材1に同じ内圧を加えた場合にこれらの光学部材1を安全に使用できる温度(上述した約160℃)に比較して低い。またさらに、内圧が10atmの時には、光学部材1を形成するCaF単結晶の{100}面に生じる最大せん断応力は、25℃から200℃の温度域において約3.07MPaである。よって図6より、CaF単結晶の{100}面が中心軸Aと直交している光学部材1に内圧10atmが加えられた場合には、少なくとも約200℃程度まで{100}面のすべりによる破壊を生じることなく好適に使用することができるが、この温度もまた、CaF単結晶の{110}面又は{111}面が中心軸Aと直交している光学部材1に同じ内圧を加えた場合にこれらの光学部材1を安全に使用できる温度範囲(上述した通り、約250℃以下の温度域全域)に比較して狭い。
以上より、光学部材1において、CaF単結晶の{110}面又は{111}面が中心軸Aと直交している場合に光学部材1の内圧に対する強度は高まる。よって、光学部材1において、中心軸Aと直交する方向にCaF単結晶の{110}面又は{111}面を配置することが好ましく、{110}面を配置することがより好ましい。これにより、光学部材1を、高温且つ高圧下で使用することができる。
次に、本実施形態の光学部材1の製造方法を説明する。光学部材1の材料となるCaF 単結晶は、例えば、特許第4569872号、特開第2006−327837号等に記載された単結晶製造方法を用いて製造することができる。得られたCaF単結晶のインゴットに対して、X線結晶方位測定装置等を用いて結晶方位の測定を行う。
上記の測定によってCaF単結晶インゴットにおける{110}面又は{111}面の延在方向を特定した後、当該方向が中心軸Xと直交する方向となるように、削り出し加工を行って、図1に示すような円筒を得る。円筒の削り出し加工においては、CaF単結晶インゴットを直接円筒形状に削り出してもよく、CaF単結晶インゴットを一旦角柱状に削り出したのちに、これを円筒へと削り出してもよい。
最後に、削り出し加工により得られた円筒の内周面、外周面、端面に対して光学研磨処理を施すことで、本実施形態の光学部材1を得ることができる。本実施形態における光学研磨処理には、光学部品に適用される一般的な研磨方法をそのまま用いることができる。例えば研磨パッド、研磨砂を用いて削り出した円筒を研磨することができる。
次に、本実施形態の効果についてまとめる。
本実施形態の光学部材1においては、光学部材1の内部に内圧が生じた場合に{100}面に生じる分解せん断応力、すなわちCaF単結晶のすべりの原因となる分解せん断応力が小さくなるように、CaF単結晶の結晶面が配置されている。したがって本実施形態の光学部材1によれば、破壊を生じることなく、より高温且つ高圧の気体を内部に封入することが可能となり、プラズマ発光効率の向上や、プラズマ発光に用いる気体の選択肢の増加等を実現することができる。
また本実施形態の光学部材1によれば、円筒状のCaF単結晶部材に対して、なんらの追加的な部材や構造を加えることなく、CaF単結晶の結晶面の配置を適切に設定するのみで、円筒状のCaF単結晶部材の内圧に対する強度を高めている。したがって本実施形態の光学部材1は、簡易な形状のままより高温且つ高圧の環境下で使用することが可能であり、且つ光学部材1の内部で発生する光を、ケラレを生じることなく高い効率で外側に取り出すことができる。
<第2実施形態>
次に、図7を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
図7に示す通り、第2実施形態の光源装置20は、チャンバ21、点火源22、及び集光部材23を主に備える。チャンバ21は、第1実施形態の円筒状の光学部材1の中心軸A方向両端部に蓋Lを取り付けた気体保持容器であり、内部に気体(イオン性媒体)が保持されている。蓋Lは封止部材の一例であり、金属、合金等が使用できる。封止部材は、蓋Lと光学部材1との間に設けた密封部材を含んでもよい。密封部材としては金属、合金を軟化させた状態のものを用いることができ、これにより蓋Lと光学部材1とを接合してもよい。また、密封部材としてのフッ素ゴム(FKM)等のシールリングを光学部材1と蓋Lとの間に介在させ、光学部材1の両端部の蓋Lを軸方向に加圧することにより蓋Lが光学部材1の端面を保持する構成としてもよい。あるいは、セラミックスを蓋Lと光学部材との間に介在させて密封部材としてもよい。
点火源22は、アノード22a、カソード22c、及びこの二つの電極に接続された電源22sを有する。アノード22aはチャンバ21の両端部の蓋Lの内の一方の中央を貫通して蓋Lに固定されており、アノード22aの先端部はチャンバ21の内部に位置している。カソード22cも同様に、チャンバ21の他方の蓋Lの中央を貫通して蓋Lに固定されており、カソード22cの先端部はチャンバ21の内部に位置している。これにより、アノード22aの先端部とカソード22cの先端部とは、チャンバ21の内部において、隙間を有して対向している。
点火源22は、電源22sによりアノード22a及びカソード22c間に電位差を生じさせて、アノード22aとカソード22cとの間の隙間に放電を生じさせる。以下の説明では、点火源22によって放電が起こされるアノード22aとカソード22cとの間の隙間を放電領域DAと呼ぶ。電極の材料としては、貴金属、貴金属を含む合金、ニッケル等を使用することができる。
光源装置20の使用時には、点火源22により放電領域DAに放電を発生させ、チャンバ21内に保持されたイオン性媒体を励起する。これにより、プラズマ状態に至ったイオン性媒体が発光して、プラズマ光LH1が放射される。放射されたプラズマ光LH1は、チャンバ21の光学部材1を透過した後、集光部材23(一例として放射面鏡である)で反射され、検査装置(一例としてウエハ検査システム)や露光装置等の対象物に向けられる。
なお、レーザ源(不図示)を用いて放電領域DAに励起レーザを照射してもよい。この場合は例えば、点火源22により放電領域DAに放電を発生させ、プラズマ状態となった放電領域DAのイオン性媒体からプラズマ発光させる。次いでレーザ源により放電領域DAのイオン性媒体にレーザエネルギーを供給し、放電領域DAからの高輝度のプラズマ光LH1を維持又は生成する。レーザ源を用いて放電領域DAにレーザエネルギーを供給するための構造としては、例えば後述する第3実施形態の構造を用いることができる。
第2実施形態の光源装置20は、チャンバ21の一部に第1実施形態の光学部材1を使用している。したがって第1実施形態と同様に、プラズマ発光効率の向上や、プラズマ発光に用いる気体の選択肢の増加等を実現することができる。また、チャンバ21の内部で発生するプラズマ光LH1を、ケラレを生じることなく高い効率でチャンバ21の外側に取り出すことができる。
<第3実施形態>
図8を参照して本発明の第3施形態について説明する。
図8に示す通り、第3実施形態の光源装置30は、チャンバ31と集光部材32を主に備える。チャンバ31は、第1実施形態の円筒状の光学部材1の中心軸A方向両端部に蓋Lを取り付けた気体保持容器であり、内部に気体(イオン性媒体)が保持されている。集光部材32は一例として放物面鏡である。
光源装置30の使用時には、レーザ源(不図示)より矢印a(図8)の方向に供給される励起光LH2を、ビームスプリッタBS及び集光部材32を介して、チャンバ31内のイオン性媒体に照射する。これにより、照射された励起光LH2からエネルギーを供給されたイオン性媒体がプラズマ状態に至り、高輝度のプラズマ光LH1を発生する。発生したプラズマ光LH1は、チャンバ31の光学部材1を透過した後、集光部材32、及びビームスプリッタBSで反射されて矢印b(図8)の方向に進み、検査装置(一例としてウエハ検査システム)や露光装置等の対象物に供給される。なお、以下においては、チャンバ31内における、イオン性媒体がプラズマ状態に至る領域をプラズマ領域PAと呼ぶ。
本実施形態の光源装置30においては、集光部材32を用いて励起光LH2を集光し、チャンバ21内の小さい領域にプラズマ領域PAを形成してプラズマ光LH1を発生させている。したがって、高輝度のプラズマ光LH1を発生することができる。なお、集光部材32の形状等を調整してプラズマ領域PAをより小さくすれば、より高輝度のプラズマ光LH1を発生することができる。
第3実施形態の光源装置30は、チャンバ31の一部に第1実施形態の光学部材1を使用している。したがって第1実施形態と同様に、プラズマ発光効率の向上や、プラズマ発光に用いる気体の選択肢の増加等を実現することができる。また、チャンバ31の内部のプラズマ領域PAに効率良く励起光LH2を与えることができると同時に、チャンバ31の内部で発生するプラズマ光LH1を、ケラレを生じることなく高い効率でチャンバ31の外側に取り出すことができる。
なお上記の各実施形態においては、光学部材1は円筒であるとしたが、光学部材1の形状はこれには限られず、筒状であれば円筒ではなくてもよい。例えば、中心軸Aに直交する断面の形状が、楕円、長円、中心からの距離が一部において周囲とは異なる略円形等である筒であってよく、その他、任意の断面形状であり得る。また円筒及び筒は、半径方向の厚さが一定のものには限られず、一部における半径方向の厚さが、他の部分における半径方向の厚さよりも大きくなっていてもよい。
なお、上記の第2実施形態、第3実施形態においては、光学部材1の中心軸A方向の両側において、端部1eの開口1aに蓋Lを取り付けて気体を密封し、光学部材1を単独で光源用部材として用いているが、光学部材1の使用方法はこれには限られない。例えば、光学部材1と他のCaF単結晶部材とを圧着等により接合して得られるより大きな光学部材の一部として光学部材1を用いてもよい。このようにして得られるより大きな光学部材は、一例として、中心軸Aを共有する2つの光学部材1、及び中心軸A方向において該2つの光学部材1に挟まれ、且つ中心軸Aと同軸上に回転軸を有する球殻部とを有する光学部材であり得る。また例えば、光学部材1の一端に円板状の蓋部を圧着し、他端に円環状のフランジ部を圧着した光学部材であり得る。
なお、上記の実施形態の光学部材1においては、中心軸Aと90°±5°の角度を有して交差する方向にCaF単結晶の{110}面又は{111}面が配置されていた。しかしながら、中心軸Aと90°±3°の角度を有して交差する方向にCaF単結晶の{110}面又は{111}面が配置されていることがより望ましく、中心軸Aと90°の角度を有して交差する方向にCaF単結晶の{110}面又は{111}面が配置されていることがより一層望ましい。
第2実施形態のチャンバ21及び第3実施形態のチャンバ31は、気体保持容器として使用することもできる。気体保持容器中に、検査または測定対象となる物体を気体中に保存した状態で密封して使用してもよい。
なお、上記の実施形態において、気体(イオン性媒体)はプラズマ光を発するための気体には限られず、エキシマ光等、真空紫外領域から赤外領域にわたる波長領域の光を発するための任意の気体であればよい。
本発明の特徴を維持する限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明のフッ化カルシウム光学部材によれば、高温・高圧の環境下においても、破損することなく好適に使用できるCaF単結晶光学部材を簡便に得ることができる。よって半導体製造装置等の様々な分野に、十分な強度を有するフッ化カルシウム光学部材を提供することが可能となる。また、十分な強度を有するフッ化カルシウム光学部材を備えた気体保持容器や光源装置を提供することが可能となり、ひいてはより精密な半導体デバイス等の製造が可能となる。
1 光学部材
1a 開口
1e 端面
1i 内表面
1o 外表面
20、30 光源装置
21、31 チャンバ
22 点火源
23、32 集光部材
A 中心軸
BS ビームスプリッタ
L 蓋
LH1 プラズマ光
LH2 励起光
UL 単位格子

Claims (22)

  1. フッ化カルシウム光学部材であって、
    単結晶フッ化カルシウムで形成され且つ筒状の形状を有し、
    単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面又は{111}結晶面が、前記筒の中心軸に直交しているフッ化カルシウム光学部材。
  2. 前記筒状は円筒状である請求項1に記載のフッ化カルシウム光学部材。
  3. 単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面が、前記筒の中心軸に直交している請求項1又は2に記載のフッ化カルシウム光学部材。
  4. 前記フッ化カルシウム光学部材は、内部に気体を密封する気体密封用容器である請求項1〜3のいずれか一項に記載のフッ化カルシウム光学部材。
  5. 光源用部材として用いられる請求項1〜4のいずれか一項に記載のフッ化カルシウム光学部材。
  6. フッ化カルシウム光学部材の製造方法であって、
    単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面又は{111}結晶面の方向を特定することと、
    前記単結晶フッ化カルシウムを筒状に削り出すこととを有し、
    前記削り出しは、前記筒の中心軸と、前記特定した{110}結晶面又は{111}結晶面の方向とが互いに直交するように行われるフッ化カルシウム光学部材の製造方法。
  7. 前記筒状は円筒状である請求項6に記載の製造方法。
  8. フッ化カルシウム部材であって、
    単結晶フッ化カルシウムで形成され且つ筒状の形状を有し、
    単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面又は{111}結晶面と前記筒の延伸方向とが交わる角度が90°±5°の範囲であるフッ化カルシウム部材。
  9. 単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面又は{111}結晶面と前記筒の延伸方向とが交わる角度が90°である請求項8に記載のフッ化カルシウム部材。
  10. 前記筒状フッ化カルシウム部材の延伸方向が前記筒の中心軸の方向である請求項8又は9に記載のフッ化カルシウム部材。
  11. 前記フッ化カルシウム部材は、内部に気体を密封する気体密封用容器である請求項8〜10のいずれか一項に記載のフッ化カルシウム部材。
  12. 前記筒状は円筒状である請求項8〜11のいずれか一項に記載のフッ化カルシウム部材。
  13. 単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面と、前記筒の延伸方向とが交わる角度が90°である請求項8〜12のいずれか一項に記載のフッ化カルシウム部材。
  14. フッ化カルシウム部材であって、
    単結晶フッ化カルシウムで形成され且つ筒状の形状を有し、
    単結晶フッ化カルシウムの{110}結晶面又は{111}結晶面と前記筒の延伸方向とが90°に近い角度で交わるフッ化カルシウム部材。
  15. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のフッ化カルシウム光学部材と、
    前記筒状のフッ化カルシウム光学部材に連結して前記筒状のフッ化カルシウム光学部材の内部に閉空間を形成する封止部材とを有する気体保持容器。
  16. 請求項8〜14のいずれか一項に記載のフッ化カルシウム部材と、
    前記筒状のフッ化カルシウム部材に連結して前記筒状のフッ化カルシウム部材の内部に閉空間を形成する封止部材とを有する気体保持容器。
  17. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のフッ化カルシウム光学部材と、
    前記筒状のフッ化カルシウム光学部材に連結して前記筒状のフッ化カルシウム光学部材の内部に閉空間を形成する封止部材と、
    前記閉空間に保持された気体に対して該気体を励起するためのエネルギーを付与する気体励起部とを有する光源装置。
  18. 前記気体励起部は、前記フッ化カルシウム光学部材の内部に励起光を集光する集光部である請求項17に記載の光源装置。
  19. 前記気体励起部は、前記フッ化カルシウム光学部材の内部の閉空間に設けられた電極を含む請求項17又は18に記載の光源装置。
  20. 請求項8〜14のいずれか一項に記載のフッ化カルシウム部材と、
    前記筒状のフッ化カルシウム部材に連結して前記筒状のフッ化カルシウム部材の内部に閉空間を形成する封止部材と、
    前記閉空間に保持された気体に対して該気体を励起するためのエネルギーを付与する気体励起部とを有する光源装置。
  21. 前記気体励起部は、前記フッ化カルシウム部材の内部に励起光を集光する集光部である請求項20に記載の光源装置。
  22. 前記気体励起部は、前記フッ化カルシウム部材の内部の閉空間に設けられた電極を含む請求項20又は21に記載の光源装置。
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