JP6365377B2 - テープカセット - Google Patents

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Description

本発明は、テープを収納するテープカセットに関する。
従来、印字媒体となるテープを収納するテープカセットが知られている。例えば、特許文献1に記載のテープカセットは、テープカセットの左後部に印字媒体となるテープが収納される。テープカセットの右部には、上下方向に開口する開口部が設けられている。テープは、開口部の後側において前方に屈曲し、テープカセットの右前部において左方に屈曲し、アーム部の排出口から排出される。印字媒体としては、例えば、特許文献2に記載のハーフカット加工が施されたラベルテープが用いられる場合がある。
国際公開第2010/113780号 特開2004−42468号公報
しかしながら、例えば、上記ハーフカット加工が施されたラベルテープなどの場合、テープの印字面側に切込みがあるため、印字面側に粘着剤が付着する可能性がある。印字面側に粘着剤が付着する可能性のあるテープが使用される場合、開口部より後側から前側に向けてテープを案内する部位に粘着剤が付着する可能性がある。このため、付着した粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性がある。
本発明の目的は、印字媒体であるテープが搬送され難くなる可能性を低減するテープカセットを提供することである。
本発明の第一態様に係るテープカセットは、底面を形成する底板を有するカセットケースを備えるテープカセットであって、印字媒体であるテープが巻回されたテープロールと、前記テープロールより、前記底板の一端部から他端部に向かう第一方向側に設けられ、前記テープロールの巻回中心より、前記第一方向に直交し且つ前記底面に平行な第二方向側に位置し、前記テープの搬送経路を形成し、前記テープの搬送に伴い従動回転可能な第一回転体と、前記第一回転体より前記第二方向側に設けられ、前記底板を、前記底面に直交する直交方向に貫通する第一開口部と、前記第一開口部より前記第二方向側に設けられ、前記テープへの印字に使用されるインクリボンが巻回されたインクリボンロールと、前記インクリボンロールの巻回中心より前記第一方向側且つ前記第二方向側に設けられ、前記搬送経路を形成する第二回転体とを備え、前記第一回転体と前記第一開口部との間の距離は、前記第一回転体の径より短いことを特徴とする。
この場合、テープロールから引き出されたテープは、第一回転体によって、第一開口部の第三方向側において第二回転体に向けて案内される。このため、回転しない壁部によってテープが案内される場合に比べて、テープと第一回転体との間の摩擦力が小さくなる。よって、第一回転体にテープの粘着剤が付着する可能性を低減できる。よって、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。また、第一回転体と第一開口部との間の距離が、第一回転体の径以上である場合に比べて、第一回転体が第一開口部に近くなり、第一開口部におけるテープの位置が安定する。よって、例えば、第一開口部から物体が挿入された場合に、テープに接触し、テープが歪む可能性を低減できる。よって、テープが歪んでテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットは、前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第二方向の反対方向である第三方向側における前記テープの搬送経路より、前記第一方向の反対方向である第四方向側に設けられ、前記第一回転体の前記第一方向側の端部と前記第二回転体の前記第一方向側の端部とを結ぶ第一仮想線より、前記第四方向側に位置する第一規制部を備えてもよい。この場合、第一規制部は、第一仮想線より、第四方向側に位置している。このため、第一規制部が第一仮想線上、又は第一仮想線より第一方向側に位置している場合に比べて、テープの第四方向側の面が第一規制部に接触し難い。よって、第一規制部にテープの粘着剤が付着する可能性を低減できる。故に、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットは、前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路を挟んで前記第一規制部に対向して設けられ、前記第一仮想線より前記第一方向側に位置する第二規制部を備えてもよい。この場合、第一規制部が第一仮想線より第四方向側に位置し、第二規制部が第一仮想線より第一方向側に位置する。このため、第二規制部が第一仮想線上、又は第一仮想線より第四方向側に位置している場合に比べて、第一回転体と第二回転体との間で、テープの第一方向側の面が第二規制部に接触し難い。そして、第一規制部が、第一仮想線より第四方向側に位置しているので、テープは、第一仮想線に沿って第一回転体から第二回転体に向かって直線状に延びる。よって、テープが第二規制部において屈曲してテープと第二規制部との間で摩擦力が発生し、テープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットにおいて、前記カセットケースは、前記第二方向側の端部に設けられた壁部である端部壁を備え、前記テープカセットは、前記カセットケースにおける前記端部壁の一部を含み、前記テープの前記搬送経路のうち前記端部壁と平行に延びる部分に沿って前記第四方向側に延び、前記第四方向側の端部に前記テープを排出する排出口を有するアーム部と、前記アーム部における前記第四方向側の端部に設けられ、前記テープを前記排出口に案内する案内部と、前記アーム部の前記第三方向側に隣接して前記カセットケースの前記第一方向側に延び、前記底板を前記直交方向に貫通し、前記カセットケースの前記第一方向における中心位置を跨いで構成された第二開口部とを備え、前記テープロールから、前記第一回転体、前記第二回転体、前記案内部、及び前記排出口を介して前記テープが前記カセットケースの外部に排出される前記搬送経路において、前記第二開口部寄りに屈曲する箇所は、前記第一回転体、前記第二回転体、及び前記案内部の3か所のみであってもよい。この場合、第二開口部寄りに屈曲する箇所が4か所以上である場合に比べて、摩擦力が発生し難い。よって、摩擦力によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットにおいて、前記第一規制部は、前記第一開口部の前記第二方向側の端部に設けられた壁部を含み、前記第一開口部の前記第三方向側の端部から前記第一規制部の前記第二方向側の端部までの第一距離は、前記第一開口部の前記第三方向側の端部から前記第二回転体の前記第二方向側の端部までの第二距離の1/3以下であってもよい。この場合、第一距離が第二距離の1/3より大きい場合に比べて、第一回転体と第二回転体との間の距離が短くなり、第一回転体と第二回転体との間でテープが撓み難くなる。このため、第一開口部におけるテープの位置が安定する。故に、例えば、第一開口部から物体が挿入された場合に、物体がテープに接触し、テープが歪む可能性を低減できる。よって、テープが歪んでテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
本発明の第二態様に係るテープカセットは、底面を形成する底板を有するカセットケースを備えるテープカセットであって、印字媒体であるテープが巻回されたテープロールと、前記テープロールより、前記底板の一端部から他端部に向かう第一方向側に設けられ、前記テープロールの巻回中心より、前記第一方向に直交し且つ前記底面に平行な第二方向側に位置し、前記テープの搬送経路を形成し、前記テープの搬送に伴い従動回転可能な第一回転体と、前記第一回転体より前記第二方向側に設けられ、前記底板を、前記底面に直交する直交方向に貫通する第一開口部と、前記第一開口部より前記第二方向側に設けられ、前記テープへの印字に使用されるインクリボンが巻回されたインクリボンロールと、前記インクリボンロールの巻回中心より前記第一方向側且つ前記第二方向側に設けられ、前記搬送経路を形成する第二回転体とを備え、前記カセットケースは、前記第二方向側の端部に設けられた壁部である端部壁を備え、前記テープカセットは、前記カセットケースにおける前記端部壁の一部を含み、前記テープの前記搬送経路のうち前記端部壁と平行に延びる部分に沿って前記第一方向の反対方向である第四方向側に延び、前記第四方向側の端部に前記テープを排出する排出口を有するアーム部と、前記アーム部における前記第四方向側の端部に設けられ、前記テープを前記排出口に案内する案内部と、前記アーム部の前記第二方向の反対方向である第三方向側に隣接して前記カセットケースの前記第一方向側に延び、前記底板を前記直交方向に貫通し、前記カセットケースの前記第一方向における中心位置を跨いで構成された第二開口部とを備え、前記テープロールから、前記第一回転体、前記第二回転体、前記案内部、及び前記排出口を介して前記テープが前記カセットケースの外部に排出される前記搬送経路において、前記第二開口部寄りに屈曲する箇所は、前記第一回転体、前記第二回転体、及び前記案内部の3か所のみであることを特徴とする。
この場合、テープロールから引き出されたテープは、第一回転体によって、第一開口部の第三方向側において第二回転体に向けて案内される。このため、回転しない壁部によってテープが案内される場合に比べて、テープと第一回転体との間の摩擦力が小さくなる。よって、第一回転体にテープの粘着剤が付着する可能性を低減できる。よって、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。また、第二開口部寄りに屈曲する箇所が4か所以上である場合に比べて、摩擦力が発生し難い。よって、摩擦力によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットは、前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路より、前記第四方向側に設けられ、前記第一回転体の前記第一方向側の端部と前記第二回転体の前記第一方向側の端部とを結ぶ第一仮想線より、前記第四方向側に位置する第一規制部を備えてもよい。この場合、第一規制部は、第一仮想線より、第四方向側に位置している。このため、第一規制部が第一仮想線上、又は第一仮想線より第一方向側に位置している場合に比べて、テープの第四方向側の面が第一規制部に接触し難い。よって、第一規制部にテープの粘着剤が付着する可能性を低減できる。故に、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットは、前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路を挟んで前記第一規制部に対向して設けられ、前記第一仮想線より前記第一方向側に位置する第二規制部を備えてもよい。この場合、第一規制部が第一仮想線より第四方向側に位置し、第二規制部が第一仮想線より第一方向側に位置する。このため、第二規制部が第一仮想線上、又は第一仮想線より第四方向側に位置している場合に比べて、第一回転体と第二回転体との間で、テープの第一方向側の面が第二規制部に接触し難い。そして、第一規制部が、第一仮想線より第四方向側に位置しているので、テープは、第一仮想線に沿って第一回転体から第二回転体に向かって直線状に延びる。よって、テープが第二規制部において屈曲してテープと第二規制部との間で摩擦力が発生し、テープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットは、前記カセットケースの前記端部壁において、前記アーム部の前記第一方向側の端部に連接され、前記第三方向側に凹む凹部を備え、前記凹部は、前記案内部の前記第二方向側の端部と、前記第二回転体の前記第二方向側の端部とを結んだ第二仮想線より前記第二方向側に位置してもよい。この場合、凹部においてテープが屈曲し難い。よって、テープが凹部において屈曲してテープと凹部との間で摩擦力が発生し、テープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットにおいて、前記テープロールから、前記第一回転体、前記第二回転体、前記案内部、及び前記排出口を介して前記テープが前記カセットケースの外部に排出される前記搬送経路において、前記搬送経路が屈曲する複数の屈曲部は、全て前記第二開口部寄りに屈曲してもよい。この場合、搬送経路が第二開口部から離れる側に屈曲する箇所がある場合に比べて、摩擦力を低減することができ、テープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットにおいて、前記カセットケースは、前記カセットケースの上面を形成する上板を有する上ケースと、前記底板を有する下ケースとを備え、前記下ケースは、前記第一開口部の前記第三方向の端部から前記第一回転体の前記第四方向側に延びる延伸壁部を備えてもよい。この場合、生産工程においてテープが搬送経路に配置される場合に、延伸壁部によって第一回転体の第四方向側にテープが配置され難くなる。よって、第一回転体の第四方向側にテープが配置されて第一回転体にテープが案内されなくなり、テープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
本発明の第三態様に係るテープカセットは、底面を形成する底板を有するカセットケースを備えるテープカセットであって、印字媒体であるテープが巻回されたテープロールと、前記テープロールより、前記底板の一端部から他端部に向かう第一方向側に設けられ、前記テープロールの巻回中心より、前記第一方向に直交し且つ前記底面に平行な第二方向側に位置し、前記テープの搬送経路を形成し、前記テープの搬送に伴い従動回転可能な第一回転体と、前記第一回転体より前記第二方向側に設けられ、前記底板を、前記底面に直交する直交方向に貫通する第一開口部と、前記第一開口部より前記第二方向側に設けられ、前記テープへの印字に使用されるインクリボンが巻回されたインクリボンロールと、前記インクリボンロールの巻回中心より前記第一方向側且つ前記第二方向側に設けられ、前記搬送経路を形成する第二回転体とを備え、前記カセットケースは、前記カセットケースの上面を形成する上板を有する上ケースと、前記底板を有する下ケースとを備え、前記下ケースは、前記第一開口部の前記第二方向の反対方向である第三方向の端部から前記第一回転体の前記第一方向の反対方向である第四方向側に延びる延伸壁部を備えている。
この場合、テープロールから引き出されたテープは、第一回転体によって、第一開口部の第三方向側において第二回転体に向けて案内される。このため、回転しない壁部によってテープが案内される場合に比べて、テープと第一回転体との間の摩擦力が小さくなる。よって、第一回転体にテープの粘着剤が付着する可能性を低減できる。よって、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。また、生産工程においてテープが搬送経路に配置される場合に、延伸壁部によって第一回転体の第四方向側にテープが配置され難くなる。よって、第一回転体の第四方向側にテープが配置されて第一回転体にテープが案内されなくなり、テープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットは、前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路より、前記第四方向側に設けられ、前記第一回転体の前記第一方向側の端部と前記第二回転体の前記第一方向側の端部とを結ぶ第一仮想線より、前記第四方向側に位置する第一規制部を備えてもよい。この場合、第一規制部は、第一仮想線より、第四方向側に位置している。このため、第一規制部が第一仮想線上、又は第一仮想線より第一方向側に位置している場合に比べて、テープの第四方向側の面が第一規制部に接触し難い。よって、第一規制部にテープの粘着剤が付着する可能性を低減できる。故に、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットは、前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路を挟んで前記第一規制部に対向して設けられ、前記第一仮想線より前記第一方向側に位置する第二規制部を備えてもよい。この場合、第一規制部が第一仮想線より第四方向側に位置し、第二規制部が第一仮想線より第一方向側に位置する。このため、第二規制部が第一仮想線上、又は第一仮想線より第四方向側に位置している場合に比べて、第一回転体と第二回転体との間で、テープの第一方向側の面が第二規制部に接触し難い。そして、第一規制部が、第一仮想線より第四方向側に位置しているので、テープは、第一仮想線に沿って第一回転体から第二回転体に向かって直線状に延びる。よって、テープが第二規制部において屈曲してテープと第二規制部との間で摩擦力が発生し、テープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットにおいて、前記延伸壁部の上端の位置は、前記第一回転体の上端の位置より上側であってもよい。この場合、延伸壁部の上端の位置が第一回転体の上端の位置より下側である場合に比べて、生産工程においてテープが搬送経路に配置される場合に、延伸壁部によって第一回転体の第四方向側にテープが配置され難くなる。よって、第一回転体の第四方向側にテープが配置されて第一回転体にテープが案内されなくなり、テープが搬送され難くなる可能性をさらに低減できる。
前記テープカセットにおいて、前記第二回転体は、前記テープの搬送に伴い従動回転可能であってもよい。この場合、例えば、第二回転体が、テープの搬送方向とは逆回転する場合に比べて、第二回転体とテープとの間の摩擦力が小さくなる。よって、第二回転体にテープの粘着剤が付着する可能性を低減できる。よって、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットにおいて、前記第一回転体の径は、前記第二回転体の径より短くてもよい。この場合、第一回転体の径が、第二回転体以上である場合に比べて、テープが第一回転体の第一方向側の端部から第一開口部を通過するまでの距離が短くなり、テープの第一開口部における位置が安定する。故に、例えば、第一開口部から物体が挿入された場合に、物体がテープに接触し、テープが歪む可能性を低減できる。よって、テープが歪んでテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットにおいて、前記第一回転体の前記直交方向の長さは、前記テープの前記直交方向の長さより長く、前記第二回転体の前記直交方向の長さは、前記テープの前記直交方向の長さより短くてもよい。この場合、第一回転体の直交方向の長さがテープの直交方向の長さ以下である場合に比べて、直交方向におけるテープの端部が、第一回転体の端部より直交方向内側に位置し易い。よって、直交方向におけるテープの端部が、テープカセットにおける第一回転体の直交方向外側に位置する部位に接触して摩擦力が発生する可能性を低減できる。また、第二回転体の直交方向の長さがテープの直交方向の長さ以上である場合に比べて、直交方向におけるテープの端部が、テープカセットにおける第二回転体の直交方向外側に位置する部位に接触し易く、テープの搬送が安定し易い。第二回転体は、第一回転体より搬送経路の下流側に位置するため、テープに印字が行われる位置に近い。すなわち、本発明のテープカセットは、第一回転体において摩擦力が発生する可能性を低減しつつ、印字が行われる位置に近い第二回転体においてテープの搬送を安定させることができる。よって、摩擦力によってテープが搬送され難くなる可能性を低減しつつ、テープの搬送を安定させて印字品質を向上させることができる。
本発明の第四態様に係るテープカセットは、底面を形成する底板を有するカセットケースを備えるテープカセットであって、印字媒体であるテープが巻回されたテープロールと、前記テープロールより、前記底板の一端部から他端部に向かう第一方向側に設けられ、前記テープロールの巻回中心より、前記第一方向に直交し且つ前記底面に平行な第二方向側に位置し、前記テープの搬送経路を形成し、前記テープの搬送に伴い従動回転可能な第一回転体と、前記第一回転体より前記第二方向側に設けられ、前記底板を、前記底面に直交する直交方向に貫通する第一開口部と、前記第一開口部より前記第二方向側に設けられ、前記テープへの印字に使用されるインクリボンが巻回されたインクリボンロールと、前記インクリボンロールの巻回中心より前記第一方向側且つ前記第二方向側に設けられ、前記搬送経路を形成する第二回転体とを備え、前記第一回転体の前記直交方向の長さは、前記テープの前記直交方向の長さより長く、前記第二回転体の前記直交方向の長さは、前記テープの前記直交方向の長さより短いことを特徴とする。
この場合、テープロールから引き出されたテープは、第一回転体によって、第一開口部の第三方向側において第二回転体に向けて案内される。このため、回転しない壁部によってテープが案内される場合に比べて、テープと第一回転体との間の摩擦力が小さくなる。よって、第一回転体にテープの粘着剤が付着する可能性を低減できる。よって、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。また、第一回転体の直交方向の長さがテープの直交方向の長さ以下である場合に比べて、直交方向におけるテープの端部が、第一回転体の端部より直交方向内側に位置し易い。よって、直交方向におけるテープの端部が、テープカセットにおける第一回転体の直交方向外側に位置する部位に接触して摩擦力が発生する可能性を低減できる。また、第二回転体の直交方向の長さがテープの直交方向の長さ以上である場合に比べて、直交方向におけるテープの端部が、テープカセットにおける第二回転体の直交方向外側に位置する部位に接触し易く、テープの搬送が安定し易い。第二回転体は、第一回転体より搬送経路の下流側に位置するため、テープに印字が行われる位置に近い。すなわち、本発明のテープカセットは、第一回転体において摩擦力が発生する可能性を低減しつつ、印字が行われる位置に近い第二回転体においてテープの搬送を安定させることができる。よって、摩擦力によってテープが搬送され難くなる可能性を低減しつつ、テープの搬送を安定させて印字品質を向上させることができる。
前記テープカセットは、前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第二方向の反対方向である第三方向側における前記テープの搬送経路より、前記第一方向の反対方向である第四方向側に設けられ、前記第一回転体の前記第一方向側の端部と前記第二回転体の前記第一方向側の端部とを結ぶ第一仮想線より、前記第四方向側に位置する第一規制部を備えてもよい。この場合、第一規制部は、第一仮想線より、第四方向側に位置している。このため、第一規制部が第一仮想線上、又は第一仮想線より第一方向側に位置している場合に比べて、テープの第四方向側の面が第一規制部に接触し難い。よって、第一規制部にテープの粘着剤が付着する可能性を低減できる。故に、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットは、前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路を挟んで前記第一規制部に対向して設けられ、前記第一仮想線より前記第一方向側に位置する第二規制部を備えてもよい。この場合、第一規制部が第一仮想線より第四方向側に位置し、第二規制部が第一仮想線より第一方向側に位置する。このため、第二規制部が第一仮想線上、又は第一仮想線より第四方向側に位置している場合に比べて、第一回転体と第二回転体との間で、テープの第一方向側の面が第二規制部に接触し難い。そして、第一規制部が、第一仮想線より第四方向側に位置しているので、テープは、第一仮想線に沿って第一回転体から第二回転体に向かって直線状に延びる。よって、テープが第二規制部において屈曲してテープと第二規制部との間で摩擦力が発生し、テープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
前記テープカセットにおいて、前記テープは、印字に用いられる印字面と、前記印字面の反対側の面に粘着剤の層が形成された粘着面とを備える印字紙と、前記粘着面に貼り合わされる剥離紙と、前記印字紙において前記印字面から前記粘着面に亘って形成された切込部とを備え、前記印字面は、前記第一回転体と前記第二回転体との間の前記搬送経路において、前記第四方向側の面であってもよい。テープに切込部が設けられているので、切込部が設けられていない場合に比べて、粘着剤が印字面側に付着しやすい。しかし、本発明においては、第一回転体によって、第一開口部の第三方向側において第二回転体に向けて案内されるので、回転しない壁部によってテープが案内される場合に比べて、第一回転体に粘着剤が付着する可能性を低減できる。よって、粘着剤によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
カセットカバー6が開かれた状態にあるテープ印字装置1の斜視図である。 テープカセット30及びカセット装着部8を説明するための斜視図である。 テープカセット30が装着されたカセット装着部8の平面図である。 ハーフカットテープ57の正面図である。 図4のA−A線矢視方向断面図である。 上ケース311が取り除かれた状態のテープカセット30の平面図である。 上ケース311が取り除かれた状態のテープカセット30の要部拡大図である。 延伸壁部85及び第一回転体71の周辺の左右方向の縦断面図と、第二回転体72の周辺の左右方向の縦断面図とを並べた図である。 上ケース311が取り除かれた状態の変形例に係るテープカセット307の平面図である。 上ケース311が取り除かれた状態の変形例に係るテープカセット308の平面図である。 上ケース311が取り除かれた状態の変形例に係るテープカセット309の平面図である。
本発明を具体化した実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係るテープ印字装置1及びテープカセット30について説明する。本実施形態の説明では、図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側を、それぞれテープ印字装置1の前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。図2の右下側、左上側、右上側、左下側、上側、下側を、それぞれテープカセット30の前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
本実施形態では、テープカセット30に収納される各種テープ(例えば、印字テープ及び後述するハーフカットテープ57)を、総称してテープという。テープカセット30に収納されるテープの種類(例えば、テープ幅、印字態様、テープ色、文字色など)を、総称してテープ種類という。
図1〜図3を参照して、テープ印字装置1について説明する。説明の便宜上、図2及び図3では、カセット装着部8の周囲を形成する側壁が図示されているが、これらの図はあくまでも模式図であるため、図中に示す側壁は実際よりも厚く描かれている。図2に図示されているギヤ91、93、94、97、98、101を含むギヤ群は、実際にはキャビティ811の底面により覆い隠されている。これらのギヤ群を説明する必要上、図2にはキャビティ811の底面は図示されていない。
テープ印字装置1の概略構成について説明する。テープ印字装置1は、1台でサーマルタイプ、レセプタタイプ、ラミネートタイプ、及びハーフカットタイプ等、各種のテープカセットを使用可能な汎用のテープ印字装置である。サーマルタイプのテープカセットは、感熱紙テープを備えている。レセプタタイプのテープカセットは、印字テープとインクリボンとを備えている。ラミネートタイプのテープカセットは、両面粘着テープとフィルムテープとインクリボンとを備えている。ハーフカットタイプのテープカセットは、ハーフカットテープとインクリボンとを備えている。
図1に示すように、テープ印字装置1は、略直方体形状の本体カバー2を備えている。本体カバー2上面の前部には、キャラクタキーや機能キーを含むキーボード3が配設されている。キーボード3の後側には、キーボード3で入力されたキャラクタ(文字、数字、及び図形等)などを表示可能なディスプレイ5が設けられている。ディスプレイ5の後側には、テープカセット30(図2参照)の交換時に開閉されるカセットカバー6が設けられている。
カセットカバー6は、平面視略長方形状の蓋部である。カセットカバー6は、本体カバー2の背面上方の左右両端部で軸支され、図示しない閉鎖位置と、図1に示す開放位置との間で回動可能である。本体カバー2の内部には、テープカセット30を着脱可能な領域であるカセット装着部8が設けられている。
本体カバー2の左側面後方には、排出スリット111が設けられている。排出スリット111は、印字済みのテープをカセット装着部8から排出する。カセットカバー6の左側面には、排出窓112が設けられている。排出窓112は、カセットカバー6が閉じられている場合に、排出スリット111を外部に露出させる。
図2を参照して、カセットカバー6下の本体カバー2の内部構造について説明する。図2に示すように、カセット装着部8は、キャビティ811及び角支持部812を含む。キャビティ811は、カセットケース31の底面302の形状と略対応するように凹設された、平面状の底面を有する凹部である。角支持部812は、キャビティ811の外縁から水平に延びる平面部である。テープカセット30がカセット装着部8に装着された場合、角支持部812はテープカセット30の周縁の下面を支持する。
図3に示すように、カセット装着部8の右部には、上下方向に延び、左右方向に対向配置されるセンサ201,202を含むセンサ20が設けられている。センサ201,202は、一方が発光部であり、他方が発光部から発光された光を受光する受光部である。センサ201は、センサ202の左側に位置する。テープカセット30がカセット装着部8に装着された場合、センサ201が後述する開口部801の内側に配置され、センサ202が後述する開口部802の内側に配置される。センサ20は、センサ201とセンサ202との間を通るテープの終端から所定の範囲に設けられた模様を検出し、図示しないCPUに検出信号を伝達する。CPUは、検出信号に基づき、テープの残量を検出する。
カセット装着部8の前部には、ヘッドホルダ74が設けられている。ヘッドホルダ74は、発熱体(図示せず)を備えるサーマルヘッド10を搭載している。テープカセット30がカセット装着部8に装着された場合、ヘッドホルダ74はヘッド挿入部39に挿入される(図3参照)。カセット装着部8の外側(図2では右上側)には、ステッピングモータであるテープ駆動モータ23が配設されている。テープ駆動モータ23の駆動軸の下端には、ギヤ91が固着されている。ギヤ91は、開口を介してギヤ93に噛み合っている。ギヤ93は、ギヤ94に噛み合っている。ギヤ94は、ギヤ97に噛み合っている。ギヤ97は、ギヤ98に噛み合っている。ギヤ98は、ギヤ101に噛み合っている。
ギヤ94の上面には、リボン巻取軸95が立設されている。リボン巻取軸95は、リボン巻取りスプール44に着脱可能な軸体である。ギヤ101の上面には、テープ駆動軸100が立設されている。テープ駆動軸100は、テープ駆動ローラ46の孔部461に着脱可能な軸体である。
テープカセット30がカセット装着部8に装着された状態で、テープ駆動モータ23が反時計回り方向にギヤ91を回転駆動すると、ギヤ93、ギヤ94を介して、リボン巻取軸95が反時計回り方向に回転駆動する。リボン巻取軸95は、リボン巻取軸95に装着されたリボン巻取りスプール44を回転駆動する。さらに、ギヤ94の回転は、ギヤ97、ギヤ98、ギヤ101を介してテープ駆動軸100に伝達されて、テープ駆動軸100が時計回り方向に回転駆動する。テープ駆動軸100は、テープ駆動軸100に装着されたテープ駆動ローラ46を回転駆動する。
図3に示すように、ヘッドホルダ74の前側には、アーム状のプラテンホルダ12が設けられている。プラテンホルダ12は、軸支部121を中心に揺動可能に軸支されている。プラテンホルダ12の先端側には、プラテンローラ15及び可動搬送ローラ14が回転可能に軸支されている。プラテンローラ15は、サーマルヘッド10に相対して、サーマルヘッド10と接離可能である。可動搬送ローラ14は、テープ駆動軸100に装着されているテープ駆動ローラ46に相対して、テープ駆動ローラ46と接離可能である。
プラテンホルダ12には、カセットカバー6の開閉に連動して左右方向に移動する図示外のリリースレバーが連結されている。カセットカバー6が開放されると、リリースレバーが右方向に移動して、プラテンホルダ12が図3に示す待機位置に向けて移動する。図3に示す待機位置では、プラテンホルダ12がカセット装着部8から離間しているので、人がテープカセット30をカセット装着部8に対して着脱可能である。プラテンホルダ12は、図示外の巻きバネにより常に待機位置に弾性付勢されている。
カセットカバー6が閉鎖されると、リリースレバーが左方向に移動して、プラテンホルダ12が印字位置(図示せず)に向けて後方向に移動する。印字位置では、プラテンホルダ12がカセット装着部8に近接する。具体的には、ハーフカットタイプのテープカセット30がカセット装着部8に装着されている場合、プラテンローラ15がハーフカットテープ57とインクリボン60とを介してサーマルヘッド10を押圧する。同時に、可動搬送ローラ14がハーフカットテープ57を介してテープ駆動ローラ46を押圧する。印字位置では、テープ印字装置1がカセット装着部8に装着されているテープカセット30を使用して印字を行うことが可能である。
図3に示すように、排出スリット111(図1参照)の右側には、印字済テープ50を所定位置で切断するカット機構17が設けられている。カット機構17は、固定刃18と移動刃19とを有する。移動刃19は、固定刃18に対向して前後方向(図3の上下方向)に移動可能である。
図4及び図5を参照して、ハーフカットテープ57について説明する。ハーフカットテープ57は、印字紙573と剥離紙577(図5参照)とを備えている。図5に示すように、印字紙573は、印字に用いられる印字面574と印字面574の反対側の面に粘着剤580の層が形成された粘着面576とを備える。剥離紙577は、粘着面576に貼り合わせられる。図4及び図5に示すように、印字紙573には、印字面574から粘着面576に亘って形成された切込部578が設けられている。図4に示すように、切込部578は、長手方向の端部が丸みを帯びた略矩形状に形成されている。切込部578の内側の部位が、シール579である。印字面574のシール579に、例えば、図4に示す「ABC」のように印字が行われる。なお、図4においては図示しないが、印字済みのハーフカットテープ57(即ち、印字済テープ50)は、図3に示すカット機構17によって切断され、排出スリット111から排出される。図4におけるシール579Aに示すように、印字が行われたシール579は、ユーザによって剥離紙577から剥がされ、他の物体に貼り付けられる。
テープカセット30の概略構成について説明する。テープカセット30は、内部に収納されるテープの種類を適宜変更することによって、レセプタタイプ及びハーフカットタイプ等に実装可能な汎用カセットである。図2〜図8では、一例として、ハーフカットタイプに実装されたテープカセット30を示している。
図2に示すように、テープカセット30は、その筐体であるカセットケース31を備えている。カセットケース31は、全体としては平面視で丸みを帯びた角部を有する略長方体状(箱型)である。カセットケース31は、上ケース311と下ケース312とを含む。下ケース312は、カセットケース31の底面302を有する底板306を含む。上ケース311は、カセットケース31の上面301を有する上板305を含み、下ケース312の上部に固定される。
以下の説明においては、底板306の一端部である左端部から他端部である右端部に向かう右方向を第一方向という場合があり、第一方向に直交し且つ底板306に平行な方向を第二方向という場合がある。第二方向の反対方向を第三方向という場合があり、第一方向の反対方向を第四方向という場合がある。本実施形態においては、第一方向は右方向であり、第二方向は前方向である。第三方向は後方向であり、第四方向は左方向である。また、底面302に直交する方向が上下方向である。
本実施形態のカセットケース31は、上板305及び底板306の周縁全体が側面を形成する周壁によって囲われている。カセットケース31は、テープカセット30のテープ種類にかかわらず、同一の幅(上下方向の長さが同一)に形成された4つの角部321〜324を有する。角部321〜323は、平面視で直角をなすようにカセットケース31の側面から外側方向に突出している。左前の角部324は、排出案内部49が角に設けられているため、直角をなしていない。角部321〜324の下面は、テープカセット30がカセット装着部8に装着されたときに、角支持部812に支持される部位である。
カセットケース31には、カセットケース31内に装着されるスプール類を回転可能に支持するための4つの支持孔65〜68が設けられている。以下の説明では、カセットケース31の左側後部、右側後部、右側前部に設けられた孔部を、それぞれ、第一テープ支持孔65、第二テープ支持孔66、リボン支持孔67という。平面視で第一テープ支持孔65とリボン支持孔67との間に設けられた孔部を、巻取スプール支持孔68という。
第一テープ支持孔65は、第一テープスプール40(図3及び図6参照)を回転可能に支持する。リボン支持孔67は、リボンスプール42(図3及び図6参照)を回転可能に支持する。巻取スプール支持孔68は、リボン巻取りスプール44(図3及び図6参照)を回転可能に支持する。リボン巻取りスプール44の下部には、クラッチバネ340(図3及び図6参照)が取り付けられている。クラッチバネ340は、リボン巻取りスプール44が逆転することで巻き取ったインクリボン60が緩んでしまうのを防止するコイルバネである。
図2及び図6に示すように、カセットケース31の第二方向の端部に設けられた壁部を前面壁32という。前面壁32の右部から左方に延びる壁部はアーム前面壁35である。アーム前面壁35から後方へ離間した位置に上下方向に亘って設けられた壁部は、アーム背面壁37である。アーム前面壁35及びアーム背面壁37とで前後に規定される、テープカセット30の右前部から第四方向に延びる部位が、アーム部34である。アーム前面壁35の左端部は、後方へ向かって屈曲している。アーム前面壁35とアーム背面壁37の左端部との間で上下方向に延びる隙間が、ハーフカットテープ57を排出する排出口341である。アーム部34は、前面壁32の一部を含み、ハーフカットテープ57の搬送経路のうち、前面壁32と平行に延びる部分である後述する第三搬送経路593に沿って第四方向側に延び、第四方向側の端部に排出口341を有する。
アーム背面壁37の右端部から後方に延び、且つ、アーム背面壁37と平行に延びる周壁は、ヘッド周壁36である。アーム背面壁37とヘッド周壁36とによって規定される、テープカセット30を上下方向に貫通する平面視略長方形状の空間は、ヘッド挿入部39である。すなわち、ヘッド挿入部39は、底板306と上板305とを上下方向に貫通している。また、ヘッド挿入部39は、アーム部34の第三方向側に隣接して、カセットケース31の第一方向に延び、カセットケース31の第一方向における中心位置を跨いで構成されている。ヘッド挿入部39は、テープカセット30の前面側に設けられた露出部77を介して、テープカセット30の前面側で外部とつながっている。図3に示すように、ヘッド挿入部39には、サーマルヘッド10を支持するヘッドホルダ74が挿入される。
図2及び図6に示すように、カセットケース31の前面壁32には、アーム部34の第一方向側の端部に連接され、第三方向側に凹む凹部84が設けられている。凹部84は、カセットケース31の上下方向に亘って設けられている。図6に示すように、凹部84は、第一壁部841、第二壁部842、及び第三壁部843とを備えている。第一壁部841は、アーム前面壁35の第一方向の端部から右斜め後方に延びる。第二壁部842は、第一壁部841の第一方向の端部から第一方向に延びる。第三壁部843は、第二壁部842の第一方向の端部から右斜め前方に延びる。凹部84は、テープカセット30がカセット装着部8に装着されたときに、プラテンホルダ12の軸支部121がカセットケース31と干渉しないように設けられた逃がし部である。
カセットケース31内には、第一テープ領域400及び第二テープ領域410が設けられている。第一テープ領域400は、テープを収納可能な領域である。第一テープ領域400は、カセットケース31の左後部の角部321に隣接した、カセットケース31内の左半分をほぼ占める平面視略円形の領域である。第二テープ領域410は、カセットケース31の右後部の角部322に隣接した、カセットケース31内の右後部に設けられた平面視略円形の領域である。なお、本実施形態においては、第二テープ領域410にテープは収納されない。しかし、仮にテープカセット30がラミネートカセットである場合には、第二テープ領域410に印字媒体であるフィルムテープが収納されてもよい。
ハーフカットタイプのテープカセット30の場合、第一テープ領域400には、ハーフカットテープ57が巻回されたテープロール571が収納される。テープロール571より第一方向側、且つテープロール571の巻回中心572より第二方向側には、第一回転体71が設けられている。第一回転体71は、第二テープ領域410の前部に位置する。
図8に示すように、第一回転体71は、支持軸712及び支持軸716が挿入される上下方向の貫通孔711を備える円筒状である。底板306における第一回転体71の下方の部位は、平面視円形に上方に突出する突出部911である。支持軸712は、底板306における突出部911の上側の面913の中心部から上方に延びる円柱状である。上板305における第一回転体71の上方の部位は、平面視円形に下方に突出する突出部912である。支持軸716は、上板305における突出部912の下側の面914の中心部から下方に延びる円柱状である。第一回転体71の下端は、重力によって面913に接触している。
図7に示すように、第一回転体71は、テープロール571から引き出されたハーフカットテープ57の搬送経路を形成し、ハーフカットテープ57の搬送に伴い平面視時計方向に従動回転可能である。第一回転体71は、第一テープ領域400におけるテープロール571の収納量に関わらずハーフカットテープ57に接触する。図8に示すように、第一回転体71の上下方向の長さL1は、ハーフカットテープ57の上下方向の長さL2より長い。
図7に示すように、第一回転体71より第二方向側には、開口部80が設けられている。開口部80は、平面視で前後方向に長い長方形状の一対の開口部801,802を含む。開口部801,802は、互いに離間して左右方向に並んでいる。開口部801,802は、底板306と上板305(図2参照)とを上下方向に貫通する。より詳細には、第一回転体71は、前後方向において開口部801の右部と対向している。開口部802は、開口部801の第一方向に位置する。前後方向において、第一回転体71と開口部80との間の距離L3は、第一回転体71の径より短い。
開口部80より第二方向側には、ハーフカットテープ57への印字に使用されるインクリボン60が巻回されたリボンスプール42が設けられている。インクリボン60は、前後方向において開口部801と対向している。リボンスプール42は、ヘッド挿入部39より第一方向側に位置する。リボンスプール42の上下方向の端部には、径方向外側に突出するフランジ部423が設けられている。図7においては上側のフランジ部423のみを図示している。リボンスプール42には、未使用のインクリボン60が巻回される。巻回されたインクリボン60は、上下のフランジ部423の間に位置する。
リボンスプール42より第三方向側且つ第四方向側には、印字に使用された後のインクリボン60を巻き取るリボン巻取りスプール44が設けられている。リボン巻取りスプール44は、第一テープ領域400とリボンスプール42との間に設けられている。
リボンスプール42より右斜め前方向には、第二回転体72が配置されている。即ち、第二回転体72は、リボンスプール42の巻回中心421より第一方向側且つ第二方向側に設けられている。図8に示すように、第二回転体72は、支持軸722及び支持軸726が挿入される上下方向の貫通孔721を備える円筒状である。底板306における第二回転体72の下方の部位は、平面視円形に上方に突出する突出部921である。支持軸722は、底板306における突出部921の上側の面923の中心部から上方に延びる円柱状である。上板305における第二回転体72の上方の部位は、平面視円形に下方に突出する突出部922である。支持軸726は、上板305における突出部922の下側の面924の中心部から下方に延びる円柱状である。第二回転体72の下端は、重力によって面923に接触している。
図7に示すように、第二回転体72は、テープロール571から引き出されたハーフカットテープ57の搬送経路を形成し、ハーフカットテープ57の搬送に伴い平面視時計方向に従動回転可能である。図8に示すように、第二回転体72の上下方向の長さL4は、ハーフカットテープ57の上下方向の長さL2より短い。図7に示すように、第一回転体71の径は、第二回転体72の径より短い。また、図8に示すように、面923の位置は、上下方向において面913より上側である。面924の位置は、上下方向において面914より下側である。また、第一回転体71と第二回転体72との材質は、例えば、ABS樹脂である。
アーム部34における第四方向側の端部には、ハーフカットテープ57を排出口341に案内する案内部33が設けられている。案内部33は、上下方向に延びる。案内部33の後端部は丸みを有し、前端部は左右方向に平行である。案内部33の上下方向の端部には、第二方向に突出する突出部331が設けられている。図7においては、上側の突出部331のみを図示している。ハーフカットテープ57は、上下の突出部331の間に配置され、案内部33に当接して案内される。案内部33の右部から第一方向に壁部332が延びる。壁部332の第一方向側の端部には、上下方向に延びる円柱部333が設けられている。
以下の説明においては、図6に示すテープロール571の搬送経路のうち、テープロール571の右後部から右前方に向けて引き出され、第一回転体71、第二回転体72、案内部33、及び排出口341を介してハーフカットテープ57が外部に搬送される搬送経路を、搬送経路59という。搬送経路59のうち、テープロール571より第一方向側且つ第一回転体71より第四方向側の搬送経路を第一搬送経路591という。搬送経路59のうち、第一回転体71より第二方向側且つ第二回転体72より第三方向側の搬送経路を、第二搬送経路592という。搬送経路59のうち、第二回転体72より第四方向側且つ案内部33より第一方向側の搬送経路を第三搬送経路593という。
搬送経路59は、テープロール571から第一回転体71に向かい、第一回転体71においてヘッド挿入部39寄りに鈍角に屈曲し、第二回転体72においてヘッド挿入部39寄りに鋭角に屈曲し、案内部33においてヘッド挿入部39よりに鈍角に屈曲する。本実施形態においては、搬送経路59がヘッド挿入部39寄り、即ちカセットケース31の内側寄りに屈曲する箇所は、第一回転体71、第二回転体72、及び案内部33の3か所のみである。図7に示すように、第一回転体71による搬送経路59の屈曲部を屈曲部701といい、第二回転体72による搬送経路59の屈曲部を屈曲部702という。案内部33による搬送経路59の屈曲部を屈曲部703という。搬送経路59が屈曲する複数の屈曲部701〜703は、全てヘッド挿入部39側寄りに屈曲する。
なお、本実施形態における搬送経路59は、ハーフカットテープ57に撓みのない状態においてハーフカットテープ57が位置する経路であり、例えば、排出口341から後述する規制部材361,362(図2参照)に向けてハーフカットテープ57に張力が加えられた場合における経路である。
第一回転体71の第一方向側の端部714と第二回転体72の第一方向側の端部724とを結ぶ仮想線を第一仮想線731という。本実施形態においては、第二搬送経路592と第一仮想線731とは同一線上である。また、第二回転体72の第二方向側の端部725と案内部33の第二方向側の端部334とを結ぶ仮想線を第二仮想線732という。本実施形態においては、第三搬送経路593と第二仮想線732とは、同一線上である。
第二搬送経路592の第四方向側且つ第一仮想線731の第四方向側には、第一規制部75が設けられている。第一規制部75に左右方向に対向して、第二規制部76が設けられている。第二規制部76は、第二搬送経路592を挟んで第一規制部75に対向して設けられ、第一仮想線731より第一方向側に位置する。
第一規制部75は、壁部751と壁部752とを含む。壁部751は、開口部80、より詳細には開口部801の第二方向側の端部に沿って左右方向に延びる。壁部752は、壁部751の第一方向の端部から第三方向に延びる。壁部752の第三方向の端部は、開口部801の前後方向中央より第二方向側である。
第二規制部76は、壁部761と壁部762とを含む。壁部761は、開口部80、より詳細には開口部802の第二方向側の端部に沿って左右方向に延びる。壁部762は、壁部761の第四方向の端部から第三方向に延びる。壁部762の第三方向の端部は、開口部802の前後方向中央より第二方向側である。
前後方向における開口部801の第三方向側の端部803から第一規制部75の第二方向側の端部753までの距離を第一距離L5とする。前後方向における開口部801の第三方向側の端部803から第二回転体72の第二方向側の端部725までの距離を第二距離L6とする。第一距離L5は、第二距離L6の1/3以下である。図7においては、第一距離L5は、第二距離L6の1/3より小さく設定してある。
開口部801の左端部と左後部とに亘って、壁部78が設けられている。壁部78は、第一規制部75の第四方向の端部と接続されている。開口部802の右端部と後端部と左後部とに亘って、壁部79が設けられている。壁部79は、第二規制部76の第一方向の端部と接続されている。
壁部78の後端部の右端には、延伸壁部85が接続されている。延伸壁部85は、開口部80、より詳細には開口部801の第三方向側の端部803から第一回転体71の第四方向側に延びる。延伸壁部85は、第一回転体71に沿って湾曲している。図8に示すように、延伸壁部85の上端851の位置は、第一回転体71の上端715の位置よりも上側である。
図7に示すように、凹部84は、第二仮想線732より第二方向側に位置する。このため、第三搬送経路593のうち凹部84に対向する部位は、ヘッド挿入部39から離れる方向に屈曲しない。また、アーム部34の円柱部333及び壁部332は、第二仮想線732より第三方向側に位置する。このため、第三搬送経路593のうち円柱部333及び壁部332に対向する部位は、ヘッド挿入部39寄りに屈曲しない。
図6に示すように、ヘッド挿入部39の左側には、分離部61が設けられている。分離部61は、露出部77のテープ搬送方向下流側で、印字に使用されたハーフカットテープ57とインクリボン60とを分離する部位である。分離部61は、規制部材361、362(図2参照)、及びリボン案内壁38等を含む。
分離部61の左側(つまり、搬送経路の下流側)には、テープ駆動ローラ46が回転可能に軸支される(図2参照)。テープ駆動ローラ46の外周面の一部である前側の面は、カセットケース31の外部に露出し、ハーフカットテープ57に接触している。
テープ駆動ローラ46の搬送方向下流側には、排出案内部49が設けられている。排出案内部49は、カセットケース31の左側面の前端部から僅かに前方に離間して設けられた、上面301と底面302に亘る板状部材である。排出案内部49は、テープ駆動ローラ46を経由して搬送されてきた印字済テープ50を、カセットケース31の左側面の前端部との間に形成される通路内に案内する。印字済テープ50は、この通路の終端からテープカセット30の外部に排出される。
ハーフカットテープ57の搬送及び印字について説明する。図3に示すように、ハーフカットタイプのテープカセット30がカセット装着部8に装着される。開口部801,802の内側には、センサ201,202が配置される。テープ駆動ローラ46と可動搬送ローラ14との協働によって、テープロール571からハーフカットテープ57が引き出される。ハーフカットテープ57の引き出しに伴って、テープロール571が平面視時計回りに回転する。テープロール571から引き出されたハーフカットテープ57は、第一搬送経路591を通って第一回転体71に向かう。ハーフカットテープ57は第二搬送経路592を通って第二回転体72に向かい、アーム部34に搬送される。
一方、リボン巻取りスプール44は、リボン巻取軸95の駆動に伴って平面視反時計回りに回転し、インクリボン60をリボンスプール42から引き出す。インクリボン60の引き出しに伴って、リボンスプール42は平面視反時計回りに回転する。リボンスプール42から引き出されたインクリボン60は、アーム部34に向けて搬送される。
アーム部34内では、ハーフカットテープ57が、アーム前面壁35と略平行に延びる第三搬送経路593を通る。ハーフカットテープ57は、案内部33によって左斜め後方に屈曲され、排出口341から露出部77に排出される。インクリボン60は、アーム部34内で円柱部333、壁部332、及び案内部33より第三方向側を通り、ハーフカットテープ57と重ね合わされて排出口341から露出部77に排出される。
露出部77では、排出口341から排出されたハーフカットテープ57の剥離紙577(図5参照)が前方に露出し、且つ印字面574(図4及び図5参照)がサーマルヘッド10に対向する。サーマルヘッド10は、露出部77に位置するハーフカットテープ57にインクリボン60を用いた印字を行う。
印字が行われた後のインクリボン60は、分離部61によってハーフカットテープ57と分離され、リボン案内壁38に沿って移動し、リボン巻取りスプール44に巻き取られる。印字後のハーフカットテープ57、すなわち印字済テープ50は、規制部材361、362によってテープ搬送方向の下流側に案内され、テープ駆動ローラ46と可動搬送ローラ14との間を経由して排出案内部49に向かって搬送される。印字済テープ50は、排出案内部49から外部に排出される。これによって、印字済テープ50が得られる。
以上のように、本実施形態におけるテープカセット30が構成され、印字が行われる。本実施形態においては、図7に示すように、テープロール571から引き出されたハーフカットテープ57は、第一回転体71によって、開口部80の第三方向側において第二回転体72に向けて案内される。このため、回転しない壁部によってハーフカットテープ57が案内される場合に比べて、ハーフカットテープ57と第一回転体71との間の摩擦力が小さくなる。よって、第一回転体71にハーフカットテープ57の粘着剤580(図5参照)が付着する可能性を低減できる。よって、粘着剤580によってハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、第一規制部75は、第一仮想線731より、第四方向側に位置している。このため、第一規制部75が第一仮想線731上、又は第一仮想線731より第一方向側に位置している場合に比べて、ハーフカットテープ57の第四方向側の面、即ち印字面574が第一規制部75に接触し難い。よって、第一規制部75にテープの粘着剤580が付着する可能性を低減できる。故に、粘着剤580によってハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、前後方向において、第一回転体71と開口部80との間の距離L3は、第一回転体71の径より短い。このため、第一回転体71と開口部80との間の距離L3が、第一回転体71の径以上である場合に比べて、第一回転体71が開口部80に近くなり、開口部80におけるハーフカットテープ57の位置が安定する。よって、例えば、開口部80からセンサ20(図3参照)が挿入された場合に、ハーフカットテープ57に接触し、ハーフカットテープ57が歪む可能性を低減できる。また、センサ20に限らず、開口部80から棒状の物体が挿入された場合に、ハーフカットテープ57に接触し、ハーフカットテープ57が歪む可能性を低減できる。よって、ハーフカットテープ57が歪んで搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、第一規制部75が第一仮想線731より第四方向側に位置し、第二規制部76が第一仮想線731より第一方向側に位置する。このため、第二規制部76が第一仮想線731上、又は第一仮想線731より第四方向側に位置している場合に比べて、第一回転体71と第二回転体72との間で、ハーフカットテープ57の第一方向側の面を形成する剥離紙577が第二規制部76に接触し難い。そして、第一規制部75が、第一仮想線731より第四方向側に位置しているので、ハーフカットテープ57は、第一仮想線731に沿って第一回転体71から第二回転体72に向かって直線状に延びる。よって、ハーフカットテープ57が第二規制部76において屈曲してハーフカットテープ57と第二規制部76との間で摩擦力が発生し、ハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、搬送経路59において、ヘッド挿入部39寄りに、即ちカセットケース31の内側寄りに屈曲する箇所は、第一回転体71、前記第二回転体72、及び案内部33の3か所のみである。このため、ヘッド挿入部39寄りに屈曲する箇所が4か所以上である場合に比べて、摩擦力が発生し難い。よって、摩擦力によってハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、凹部84は、第二仮想線732より第二方向側に位置する。このため、凹部84によってハーフカットテープ57がヘッド挿入部39から離れる方向に屈曲する可能性を低減できる。よって、ハーフカットテープ57が凹部84において屈曲してハーフカットテープ57と凹部84との間で摩擦力が発生し、ハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、搬送経路59において、複数の屈曲部701〜703は、全てヘッド挿入部39寄り、即ちカセットケース31の内側寄りに屈曲する。このため、搬送経路59がヘッド挿入部39から離れる方向に屈曲する箇所がある場合に比べて、摩擦力を低減することができ、ハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、下ケース312は、延伸壁部85を備えている。このため、生産工程においてハーフカットテープ57が搬送経路59に配置される場合に、延伸壁部85によって第一回転体71の第四方向側にハーフカットテープ57が配置され難くなる。よって、第一回転体71の第四方向側にハーフカットテープ57が配置されて第一回転体71に案内されなくなり、ハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、図8に示すように、延伸壁部85の上端851の位置は、第一回転体71の上端715の位置より上側である。このため、延伸壁部85の上端851の位置が第一回転体71の上端715の位置より下側である場合に比べて、生産工程においてハーフカットテープ57が搬送経路に配置される場合に、延伸壁部85によって第一回転体71の第四方向側にハーフカットテープ57が配置され難くなる。よって、第一回転体71の第四方向側にハーフカットテープ57が配置されて第一回転体71に案内されなくなり、ハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性をさらに低減できる。
また、図7に示すように第一距離L5は、第二距離L6の1/3以下である。このため、第一距離L5が第二距離L6の1/3より大きい場合に比べて、第一回転体71と第二回転体72との間の距離が短くなり、第一回転体71と第二回転体72との間でハーフカットテープ57が撓み難くなる。このため、開口部80におけるハーフカットテープ57の位置が安定する。よって、例えば、開口部80からセンサ20が挿入された場合に、ハーフカットテープ57に接触し、ハーフカットテープ57が歪む可能性を低減できる。また、センサ20に限らず、開口部80から棒状の物体が挿入された場合に、ハーフカットテープ57に接触し、ハーフカットテープ57が歪む可能性を低減できる。よって、ハーフカットテープ57が歪んで搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、第二回転体72は、ハーフカットテープ57の搬送に伴い従動回転可能である。この場合、例えば、第二回転体72が、ハーフカットテープ57の搬送方向とは逆回転する場合に比べて、第二回転体72とハーフカットテープ57との間の摩擦力が小さくなる。よって、第二回転体72にハーフカットテープ57の粘着剤580が付着する可能性を低減できる。よって、粘着剤580によってテープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、第一回転体71の径は、第二回転体72の径より小さい。このため、第一回転体71の径が、第二回転体72以上である場合に比べて、ハーフカットテープ57が第一回転体71の第一方向側の端部714から開口部80を通過するまでの距離が短くなり、ハーフカットテープ57の開口部80における位置が安定する。よって、例えば、開口部80からセンサ20が挿入された場合に、ハーフカットテープ57に接触し、ハーフカットテープ57が歪む可能性を低減できる。また、センサ20に限らず、開口部80から棒状の物体が挿入された場合に、ハーフカットテープ57に接触し、ハーフカットテープ57が歪む可能性を低減できる。よって、ハーフカットテープ57が歪んで搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、図8に示すように、第一回転体71の上下方向の長さL1は、ハーフカットテープ57の上下方向の長さL2より長く、第二回転体72の上下方向の長さL4は、ハーフカットテープ57の上下方向の長さL2より短い。第一回転体71の上下方向の長さL1がハーフカットテープ57の上下方向の長さL2以下である場合に比べて、上下方向におけるハーフカットテープ57の端部が、第一回転体71の端部より上下方向内側に位置し易い。よって、上下方向におけるハーフカットテープ57の端部が、テープカセット30における第一回転体71の上下方向外側に位置する面913,914に接触して摩擦力が発生する可能性を低減できる。また、第二回転体72の上下方向の長さがハーフカットテープ57の上下方向の長さ以上である場合に比べて、上下方向におけるハーフカットテープ57の端部が、テープカセット30における第二回転体72の上下方向外側に位置する面923,924に接触し易く、ハーフカットテープ57の搬送が安定し易い。第二回転体72は、第一回転体71より搬送経路の下流側に位置するため、ハーフカットテープ57に印字が行われる位置に近い。すなわち、本実施形態のテープカセット30は、第一回転体71において摩擦力が発生する可能性を低減しつつ、印字が行われる位置に近い第二回転体72においてハーフカットテープ57の搬送を安定させることができる。よって、摩擦力によってハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減しつつ、ハーフカットテープ57の搬送を安定させて印字品質を向上させることができる。
また、図4及び図5に示すように、ハーフカットテープ57には、切込部578が設けられているので、切込部578が設けられていない場合に比べて、粘着剤580(図5参照)が印字面574側に付着しやすい。しかし、本実施形態においては、ハーフカットテープ57は、第一回転体71によって、開口部80の第三方向側において第二回転体72に向けて案内されるので、回転しない壁部によってハーフカットテープ57が案内される場合に比べて、第一回転体71に粘着剤580が付着する可能性を低減できる。よって、粘着剤580によってハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減できる。
上記実施形態において、上下方向は本発明の「直交方向」の一例である。ハーフカットテープ57は本発明の「テープ」の一例である。インクリボン60が巻回されたリボンスプール42は本発明の「インクリボンロール」の一例である。開口部80、801,802は本発明の「第一開口部」の一例である。前面壁32は本発明の「端部壁」の一例である。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、本実施形態のカセットケース31は、上板305及び底板306の周縁全体が側面を形成する周壁によって囲われているが、必ずしも全体が囲われている必要はない。例えば、周壁の一部(例えば背面)にカセットケース31内を露出させるような開口部が設けられていたり、その開口部を臨む位置に上板305及び底板306を接続するボスが設けられたりしてもよい。また、例えば、上板305及び底板306の周縁の側面を形成する周壁の全体が設けられていなくてもよい。
また、図8に示す第一回転体71の上下方向の長さL1は、ハーフカットテープ57の上下方向の長さL2以下でもよい。第二回転体72の上下方向の長さL4は、ハーフカットテープ57の上下方向の長さL2以上であってもよい。図7に示す第一回転体71の径は、第二回転体72の径以上であってもよい。
第一距離L5は、第二距離L6までの1/3より大きくてもよい。図8に示す延伸壁部85の上端851の位置は、第一回転体71の上端715と同じ位置又は下側であってもよい。図2に示すカセットケース31は、上ケース311と下ケース312とに分かれていなくてもよい。図7に示す搬送経路59が屈曲する複数の屈曲部701〜703は、全て、ヘッド挿入部39寄りに屈曲していたが、屈曲部701〜703の他に、ヘッド挿入部39から離れる方向に屈曲する屈曲部が設けられてもよい。
また、搬送経路59において、ヘッド挿入部39寄りに屈曲する箇所は、第一回転体71、第二回転体72、及び案内部33の3か所のみであったが、4か所以上あってもよい。凹部84は、第二仮想線732より第二方向側に位置していたが、第二仮想線732上、又は第二仮想線732より第三方向側に位置してもよい。また、アーム部34が設けられなくてもよい。ヘッド挿入部39が設けられなくてもよい。また、第二規制部76が設けられなくてもよい。また、第一回転体71と開口部80との間の距離L3は、第一回転体71の径より短くてもよい。
第一規制部75は、開口部801の第二方向側に設けられた壁部751を含まなくてもよい。第二規制部76は、開口部802の第二方向側に設けられた壁部761を含まなくてもよい。例えば、図9に示す後述する第一規制部756と第二規制部766のように、開口部80(図9においては後述する開口部805)より第二方向側にあってもよい。
第一テープ領域400に収納されるテープが、ハーフカットテープ57であったが、これに限定されない。例えば、第一テープ領域400には、印字テープ等が配置されてもよい。切込部578(図5参照)のない印字テープであっても、印字面側に粘着剤が付着する可能性がある。しかし、印字テープであっても、ハーフカットテープ57の場合と同様の効果を奏することができ、粘着剤によって印字テープが搬送され難くなる可能性を低減できる。
また、開口部80は、開口部801と開口部802とに分かれていたが、これに限定されない。例えば、図9に示すテープカセット307の開口部805のように、左右方向に長い1つの開口部であってもよい。なお、図9に示す例においては、開口部805の前端部に壁部は設けられておらず、図7に示す第一規制部75と第二規制部76とは設けられていない。しかし、第一規制部75は、図7に示す壁部751に対応する位置に設けられてもよい。また、第二規制部76は、図7に示す壁部761に対応する位置に設けられてもよい。また、第一規制部75と第二規制部76との変形例として、図9において点線で示すように、第一規制部756と第二規制部766とが、開口部805より第二方向側に位置してもよい。第一規制部756と第二規制部766とは、底板306から上方に延びる円柱状である。第一規制部756は、第二搬送経路592の第四方向側且つ第一仮想線731の第四方向側に設けられている。第二規制部766は、第一規制部75に左右方向に対向し、第二搬送経路592を挟んで第一規制部75に対向して設けられ、第一仮想線731より第一方向側に位置する。
また、第二回転体72は、ハーフカットテープ57の搬送に伴い従動回転可能でなくてもよい。例えば、図10に示すテープカセット308のように、ハーフカットテープ57が、第二回転体72ではなく、リボンスプール42の右前部によって案内されてもよい。搬送経路となるリボンスプール42の右前部は、リボンスプール42におけるインクリボン60の巻回中心421より、第一方向側且つ第二方向側に設けられている。また、図10に示す変形例においては、第一回転体71の第一方向側の端部714とリボンスプール42の右端部424とを結ぶ仮想線が、第一仮想線731である。搬送経路59のうち、第一回転体71より第二方向側且つリボンスプール42の右前部よりも第三方向側におけるハーフカットテープ57の搬送経路が、第二搬送経路592である。第二搬送経路592と第一仮想線731とは同一線上である。第一規制部75は、第二搬送経路592の第四方向側且つ第一仮想線731の第四方向側に設けられている。第二規制部76は、第一規制部75に左右方向に対向し、第二搬送経路592を挟んで第一規制部75に対向して設けられ、第一仮想線731より第一方向側に位置する。
また、第一回転体71の位置は、テープロール571より第一方向側であり、テープロール571の巻回中心572より第二方向側であり、開口部80より第三方向側であればよい。例えば、図11に示すテープカセット309のように、第一回転体71は、領域86の内に設けられてもよい。領域86は、テープロール571より第二方向側であり、テープロール571の巻回中心572より第二方向側であり、開口部80より第三方向側である矩形状の領域である。領域86の第四方向の端部の位置の左右方向の位置は、開口部801の第四方向の端部の左右方向の位置と同じである。領域86の第一方向の端部の左右方向の位置は、開口部802の第四方向の端部の左右方向の位置と同じである。第一回転体71は、領域86内のいずれの位置に設けられてもよい。図11においては、一例として、領域86の右前部、右後部、及び左後部に第一回転体71が位置する場合を図示している。なお、領域86の第一方向の端部の左右方向の位置は、開口部802の第一方向の端部と同じ位置であってもよい。しかし、領域86内に第一回転体71が配置されれば、領域86より第一方向側に配置される場合に比べて、第二規制部76においてヘッド挿入部39から離れる方向に屈曲する屈曲角度が小さくなり、ハーフカットテープ57が搬送され難くなる可能性を低減できる。
30,307,308,309 テープカセット
31 カセットケース
32 前面壁
33 案内部
34 アーム部
35 アーム前面壁
39 ヘッド挿入部
42 リボンスプール
57 ハーフカットテープ
59 搬送経路
60 インクリボン
71 第一回転体
72 第二回転体
75,756 第一規制部
76,766 第二規制部
80,801,802,805 開口部
84 凹部
85 延伸壁部
311 上ケース
312 下ケース
341 排出口
571 テープロール
573 印字紙
574 印字面
576 粘着面
577 剥離紙
578 切込部
580 粘着剤
591 第一搬送経路
592 第二搬送経路
593 第三搬送経路
701,702,703 屈曲部
731 第一仮想線
732 第二仮想線
751,761 壁部

Claims (22)

  1. 底面を形成する底板を有するカセットケースを備えるテープカセットであって、
    印字媒体であるテープが巻回されたテープロールと、
    前記テープロールより、前記底板の一端部から他端部に向かう第一方向側に設けられ、前記テープロールの巻回中心より、前記第一方向に直交し且つ前記底面に平行な第二方向側に位置し、前記テープの搬送経路を形成し、前記テープの搬送に伴い従動回転可能な第一回転体と、
    前記第一回転体より前記第二方向側に設けられ、前記底板を、前記底面に直交する直交方向に貫通する第一開口部と、
    前記第一開口部より前記第二方向側に設けられ、前記テープへの印字に使用されるインクリボンが巻回されたインクリボンロールと、
    前記インクリボンロールの巻回中心より前記第一方向側且つ前記第二方向側に設けられ、前記搬送経路を形成する第二回転体と
    を備え
    前記第一回転体と前記第一開口部との間の距離は、前記第一回転体の径より短いことを特徴とするテープカセット。
  2. 前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第二方向の反対方向である第三方向側における前記テープの搬送経路より、前記第一方向の反対方向である第四方向側に設けられ、前記第一回転体の前記第一方向側の端部と前記第二回転体の前記第一方向側の端部とを結ぶ第一仮想線より、前記第四方向側に位置する第一規制部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路を挟んで前記第一規制部に対向して設けられ、前記第一仮想線より前記第一方向側に位置する第二規制部を備えたことを特徴とする請求項に記載のテープカセット。
  4. 前記カセットケースは、前記第二方向側の端部に設けられた壁部である端部壁を備え、
    前記テープカセットは、
    前記カセットケースにおける前記端部壁の一部を含み、前記テープの前記搬送経路のうち前記端部壁と平行に延びる部分に沿って前記第四方向側に延び、前記第四方向側の端部に前記テープを排出する排出口を有するアーム部と、
    前記アーム部における前記第四方向側の端部に設けられ、前記テープを前記排出口に案内する案内部と、
    前記アーム部の前記第三方向側に隣接して前記カセットケースの前記第一方向側に延び、前記底板を前記直交方向に貫通し、前記カセットケースの前記第一方向における中心位置を跨いで構成された第二開口部と
    を備え、
    前記テープロールから、前記第一回転体、前記第二回転体、前記案内部、及び前記排出口を介して前記テープが前記カセットケースの外部に排出される前記搬送経路において、前記第二開口部寄りに屈曲する箇所は、前記第一回転体、前記第二回転体、及び前記案内部の3か所のみであることを特徴とする請求項に記載のテープカセット。
  5. 前記第一規制部は、前記第一開口部の前記第二方向側の端部に設けられた壁部を含み、
    前記第一開口部の前記第三方向側の端部から前記第一規制部の前記第二方向側の端部までの第一距離は、前記第一開口部の前記第三方向側の端部から前記第二回転体の前記第二方向側の端部までの第二距離の1/3以下であることを特徴とする請求項2に記載のテープカセット。
  6. 底面を形成する底板を有するカセットケースを備えるテープカセットであって、
    印字媒体であるテープが巻回されたテープロールと、
    前記テープロールより、前記底板の一端部から他端部に向かう第一方向側に設けられ、前記テープロールの巻回中心より、前記第一方向に直交し且つ前記底面に平行な第二方向側に位置し、前記テープの搬送経路を形成し、前記テープの搬送に伴い従動回転可能な第一回転体と、
    前記第一回転体より前記第二方向側に設けられ、前記底板を、前記底面に直交する直交方向に貫通する第一開口部と、
    前記第一開口部より前記第二方向側に設けられ、前記テープへの印字に使用されるインクリボンが巻回されたインクリボンロールと、
    前記インクリボンロールの巻回中心より前記第一方向側且つ前記第二方向側に設けられ、前記搬送経路を形成する第二回転体と
    を備え、
    前記カセットケースは、前記第二方向側の端部に設けられた壁部である端部壁を備え、
    前記テープカセットは、
    前記カセットケースにおける前記端部壁の一部を含み、前記テープの前記搬送経路のうち前記端部壁と平行に延びる部分に沿って前記第一方向の反対方向である第四方向側に延び、前記第四方向側の端部に前記テープを排出する排出口を有するアーム部と、
    前記アーム部における前記第四方向側の端部に設けられ、前記テープを前記排出口に案内する案内部と、
    前記アーム部の前記第二方向の反対方向である第三方向側に隣接して前記カセットケースの前記第一方向側に延び、前記底板を前記直交方向に貫通し、前記カセットケースの前記第一方向における中心位置を跨いで構成された第二開口部と
    を備え、
    前記テープロールから、前記第一回転体、前記第二回転体、前記案内部、及び前記排出口を介して前記テープが前記カセットケースの外部に排出される前記搬送経路において、前記第二開口部寄りに屈曲する箇所は、前記第一回転体、前記第二回転体、及び前記案内部の3か所のみであることを特徴とするテープカセット。
  7. 前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路より、前記第四方向側に設けられ、前記第一回転体の前記第一方向側の端部と前記第二回転体の前記第一方向側の端部とを結ぶ第一仮想線より、前記第四方向側に位置する第一規制部を備えたことを特徴とする請求項6に記載のテープカセット。
  8. 前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路を挟んで前記第一規制部に対向して設けられ、前記第一仮想線より前記第一方向側に位置する第二規制部を備えたことを特徴とする請求項7に記載のテープカセット。
  9. 前記カセットケースの前記端部壁において、前記アーム部の前記第一方向側の端部に連接され、前記第三方向側に凹む凹部を備え、
    前記凹部は、前記案内部の前記第二方向側の端部と、前記第二回転体の前記第二方向側の端部とを結んだ第二仮想線より前記第二方向側に位置することを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載のテープカセット。
  10. 前記テープロールから、前記第一回転体、前記第二回転体、前記案内部、及び前記排出口を介して前記テープが前記カセットケースの外部に排出される前記搬送経路において、前記搬送経路が屈曲する複数の屈曲部は、全て前記第二開口部寄りに屈曲することを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載のテープカセット。
  11. 前記カセットケースは、前記カセットケースの上面を形成する上板を有する上ケースと、前記底板を有する下ケースとを備え、
    前記下ケースは、前記第一開口部の前記第三方向の端部から前記第一回転体の前記第四方向側に延びる延伸壁部を備えたことを特徴とする請求項から10のいずれかに記載のテープカセット。
  12. 底面を形成する底板を有するカセットケースを備えるテープカセットであって、
    印字媒体であるテープが巻回されたテープロールと、
    前記テープロールより、前記底板の一端部から他端部に向かう第一方向側に設けられ、前記テープロールの巻回中心より、前記第一方向に直交し且つ前記底面に平行な第二方向側に位置し、前記テープの搬送経路を形成し、前記テープの搬送に伴い従動回転可能な第一回転体と、
    前記第一回転体より前記第二方向側に設けられ、前記底板を、前記底面に直交する直交方向に貫通する第一開口部と、
    前記第一開口部より前記第二方向側に設けられ、前記テープへの印字に使用されるインクリボンが巻回されたインクリボンロールと、
    前記インクリボンロールの巻回中心より前記第一方向側且つ前記第二方向側に設けられ、前記搬送経路を形成する第二回転体と
    を備え、
    前記カセットケースは、前記カセットケースの上面を形成する上板を有する上ケースと、前記底板を有する下ケースとを備え、
    前記下ケースは、前記第一開口部の前記第二方向の反対方向である第三方向の端部から前記第一回転体の前記第一方向の反対方向である第四方向側に延びる延伸壁部を備えたことを特徴とするテープカセット。
  13. 前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路より、前記第四方向側に設けられ、前記第一回転体の前記第一方向側の端部と前記第二回転体の前記第一方向側の端部とを結ぶ第一仮想線より、前記第四方向側に位置する第一規制部を備えたことを特徴とする請求項12に記載のテープカセット。
  14. 前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路を挟んで前記第一規制部に対向して設けられ、前記第一仮想線より前記第一方向側に位置する第二規制部を備えたことを特徴とする請求項13に記載のテープカセット。
  15. 前記延伸壁部の上端の位置は、前記第一回転体の上端の位置より上側であることを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載のテープカセット。
  16. 前記第二回転体は、前記テープの搬送に伴い従動回転可能であることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のテープカセット。
  17. 前記第一回転体の径は、前記第二回転体の径より短いことを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載のテープカセット。
  18. 前記第一回転体の前記直交方向の長さは、前記テープの前記直交方向の長さより長く、前記第二回転体の前記直交方向の長さは、前記テープの前記直交方向の長さより短いことを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載のテープカセット。
  19. 底面を形成する底板を有するカセットケースを備えるテープカセットであって、
    印字媒体であるテープが巻回されたテープロールと、
    前記テープロールより、前記底板の一端部から他端部に向かう第一方向側に設けられ、前記テープロールの巻回中心より、前記第一方向に直交し且つ前記底面に平行な第二方向側に位置し、前記テープの搬送経路を形成し、前記テープの搬送に伴い従動回転可能な第一回転体と、
    前記第一回転体より前記第二方向側に設けられ、前記底板を、前記底面に直交する直交方向に貫通する第一開口部と、
    前記第一開口部より前記第二方向側に設けられ、前記テープへの印字に使用されるインクリボンが巻回されたインクリボンロールと、
    前記インクリボンロールの巻回中心より前記第一方向側且つ前記第二方向側に設けられ、前記搬送経路を形成する第二回転体と
    を備え、
    前記第一回転体の前記直交方向の長さは、前記テープの前記直交方向の長さより長く、前記第二回転体の前記直交方向の長さは、前記テープの前記直交方向の長さより短いことを特徴とするテープカセット。
  20. 前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第二方向の反対方向である第三方向側における前記テープの搬送経路より、前記第一方向の反対方向である第四方向側に設けられ、前記第一回転体の前記第一方向側の端部と前記第二回転体の前記第一方向側の端部とを結ぶ第一仮想線より、前記第四方向側に位置する第一規制部を備えたことを特徴とする請求項19に記載のテープカセット。
  21. 前記第一回転体より前記第二方向側且つ前記第二回転体より前記第三方向側における前記テープの搬送経路を挟んで前記第一規制部に対向して設けられ、前記第一仮想線より前記第一方向側に位置する第二規制部を備えたことを特徴とする請求項20に記載のテープカセット。
  22. 前記テープは、
    印字に用いられる印字面と、前記印字面の反対側の面に粘着剤の層が形成された粘着面とを備える印字紙と、
    前記粘着面に貼り合わされる剥離紙と、
    前記印字紙において前記印字面から前記粘着面に亘って形成された切込部と
    を備え、
    前記印字面は、前記第一回転体と前記第二回転体との間の前記搬送経路において、前記第四方向側の面であることを特徴とする請求項から21のいずれかに記載のテープカセット。
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