JP6365263B2 - 半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体積層体の表面に金属材料から成る電極を備えた半導体発光素子の製造方法に関する。
半導体発光素子は、基板上に、n型半導体層とp型半導体層とを順次積層して形成された半導体積層体を備えており、この半導体積層体に通電することにより発光するように構成されている。半導体積層体には、通電に必要となる電極が形成され、またその表面は、短絡を防止するための絶縁体からなる保護膜で被覆される。このような半導体発光素子の製造では、複数個の素子を同時に製造する方法が採用されている。
一般的に、半導体発光素子の電極は、金属材料からなり、リフトオフ法を用いて形成される。まず電極を形成する半導体積層体の表面全体にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフフィ法によりフォトレジストの電極を形成する位置に窓を開ける。そして、半導体積層体の表面全体に金属層を成膜し、その後にリフトオフによりフォトレジスト上に成膜された金属層を除去することで、所定の位置に電極が形成される。
この方法により電極を形成すると、リフトオフを行った際に、電極のAg(銀)などの材料がマイグレーションを起こし、半導体積層体の様々な位置に金属が析出するという問題があった。マイグレーションによる析出金属は、n型半導体層とp型半導体層とを短絡させる原因になるため、可能な限りマイグレーションを防止することが必要であった。そのため、Agのようにマイグレーションを起こしやすい金属は、電極用の材料として不適であるとされていた。
その反面、Agは導電率と反射率とが共に高い材料であることから、半導体発光素子の発光効率向上のために、半導体発光素子の電極材料として使用することが強く望まれていた。
そこで、例えば、特許文献1に記載の半導体発光素子の製造方法では、n型半導体層とp型半導体層とを導電体(導体層)により短絡させて、マイグレーション発生の要因となるn型半導体層とp型半導体層との間の電位差を解消している。そして、電位差を解消した状態で電極を形成することにより、電極のAgなどの材料のマイグレーションを防止している。
特開2013−171982号公報
特許文献1に記載の技術では、n型半導体層とp型半導体層との間の電位差を解消した後、ITOなどの導体層をエッチングで除去することにより、短絡を解消している。しかしながら、導体層をエッチングしたことで生じる金属材料などのパーティクルが半導体発光素子に付着する可能性があり、製造方法にさらに改善の余地があった。
前記課題を解決するために、本発明の実施形態に係る発光装置の半導体発光素子の製造方法は、基板上に導電型の異なる第1半導体層と第2半導体層とを順次積層した半導体積層体を形成する半導体積層体形成工程と、前記半導体積層体の一部を除去して前記第1半導体層を露出させ、前記第2半導体層が平面方向に延出した延出部を形成する延出部形成工程と、前記延出部において前記半導体積層体の一部の上面が露出するように、前記第1半導体層と前記第2半導体層とを接続する導体層を形成する導体層形成工程と、前記導体層形成工程の後、前記第1半導体層と電気的に接続する第1電極と、前記第2半導体層と電気的に接続する第2電極とを形成する電極形成工程と、前記第1電極及び第2電極を被覆する保護膜を形成する保護膜形成工程と、前記保護膜形成工程の後、前記延出部の前記導体層から露出した前記半導体積層体の一部を前記第1半導体層が露出するように除去する除去工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法によれば、第1半導体層と第2半導体層とを導体層で接続することで半導体層間における電位差がなくなり、電極を形成したときのマイグレーションを防止することができる。また、導体層をエッチングすることなく短絡を解消するため、導体層を除去したときに生じるパーティクルが生じることがなく、信頼性に優れた半導体発光素子を製造することができる。
第1実施形態に係る半導体発光素子を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のX−X断面図である。 (a)は図1(a)における領域Aの部位の拡大平面図であり、(b)は延出部の斜視図である。 第1実施形態に係る半導体発光素子の製造工程の一部を説明するための模式図であり、Y−Y断面図及び平面である。 第1実施形態に係る半導体発光素子の製造工程の一部を説明するための模式図であり、Y−Y断面図及び平面図である。 第1実施形態に係る半導体発光素子の製造工程の一部を説明するための模式図であり、Y−Y断面図及び平面図である。 第1実施形態に係る半導体発光素子の製造工程の一部を説明するための模式図であり、Y−Y断面図及び平面図である。 第1実施形態に係る半導体発光素子の製造工程の一部を説明するための模式図であり、Y−Y断面図及び平面図である。 第1実施形態に係る半導体発光素子の製造工程の一部を説明するための模式図であり、Y−Y断面図及び平面図である。 第1実施形態に係る半導体発光素子の製造工程の一部を説明するための模式図であり、Y−Y断面図及び平面図である。 第2実施形態に係る半導体発光素子を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のX−X断面図である。 (a)〜(c)は第2実施形態に係る半導体発光素子の製造工程の一部を説明するための模式的断面図である。
以下、本発明に係る実施形態の一例となる半導体発光素子の製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
[第1実施形態]
≪半導体発光素子≫
はじめに、第1実施形態に係る半導体発光素子について説明する。
図1(a)、(b)に示すように、半導体発光素子100は、ここでは、基板1と、基板1上に設けられた半導体積層体2と、半導体積層体2上に設けられた導体層3と、導体層3上に設けられた誘電体多層膜4と、誘電体多層膜4上に設けられた第1電極(n側電極)5及び第2電極(p側電極)6と、n側電極5及びp側電極6を被覆する保護膜7と、保護膜7上に設けられた第1接合電極(n側接合電極)8及び第2接合電極(p側接合電極)9と、を主に備える。
(基板)
基板1は、半導体積層体2をエピタキシャル成長させることができる基板材料で形成されればよく、大きさや厚さ等は特に限定されない。例えば、半導体積層体2をGaNなどの窒化物半導体を用いて形成する場合には、基板材料としては、C面、R面、A面の何れかを主面とするサファイアやスピネル(MgAl24)のような絶縁性基板、またSiC、ZnS、ZnO、Si、GaAs、ダイヤモンド、及び窒化物半導体と格子接合するニオブ酸リチウム、ガリウム酸ネオジム等の酸化物基板が挙げられる。
(半導体積層体)
半導体積層体2は、導電型の異なる第1半導体層(n型半導体層)21と第2半導体層(p型半導体層)23とを基板1上に順次積層したものである。なお、ここでは、n型半導体層21とp型半導体層23との間に活性層22を備える。
本実施形態においては、半導体発光素子100は、平面視で矩形状であり、半導体発光素子100の外周端部において、半導体積層体2の上面から、p型半導体層23及び活性層22のすべてと、n型半導体層21の一部が除去されている。これにより、半導体積層体2には、n型半導体層21の上面及び側面と、活性層22の側面と、p型半導体層23の上面及び側面とで段差部50(図3参照)が形成されている。
なお、半導体発光素子100の外周端部とは、半導体発光素子100の最外周の位置から、半導体発光素子100の面内方向への所定位置までの領域である。
また、半導体積層体2は、半導体発光素子100の面内において、上面からp型半導体層23及び活性層22のすべてと、n型半導体層21の一部が除去されて、穴部11が形成されている。
n型半導体層21、活性層22及びp型半導体層23は、InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y<1)等の窒化物半導体が好適に用いられる。また、これらの半導体層は、それぞれ単層構造でもよいが、組成及び膜厚等の異なる層の積層構造、超格子構造等であってもよい。特に、活性層22は、量子効果が生ずる薄膜を積層した単一量子井戸又は多重量子井戸構造であることが好ましい。
(導体層)
導体層3は、上面の一部に設けられたn側電極5を介して供給される電流を、n型半導体層21の全面に均一に拡散するための層である。同様に、導体層3は、上面の一部に設けられたp側電極6を介して供給される電流を、p型半導体層23の全面に均一に拡散するための層である。
導体層3は、半導体積層体2の上面に設けられている。ここで、「半導体積層体2の上面に設けられている」とは、p型半導体層23の上面に設けられている場合の他、露出したn型半導体層21の上面に設けられている場合も含むものである。
本実施形態においては、導体層3は、p型半導体層23の上面、及び、穴部11の底面に設けられている。導体層3を設ける部位は、半導体発光素子100の形態などに合わせて適宜調整すればよい。
導体層3は、導電性金属酸化物や、AuとNiとを積層した金属薄膜等から形成される。特に、透光性を備えた導電性金属酸化物を用いるのが好ましい。
導電性金属酸化物としては、Zn、In、Sn、Ga及びTiからなる群から選択された少なくとも1種の元素を含む酸化物が挙げられる。なかでも、ITO(インジウム・スズ酸化物)は、可視光(可視領域)において高い透光性を有し、導電率の高い材料であることから、導体層3の材料として好適である。
(誘電体多層膜)
誘電体多層膜4は、低屈折率層と高屈折率層とからなる1組の誘電体を、複数組にわたって積層させた膜であり、所定の波長光を選択的に反射するものである。
誘電体多層膜4は、半導体積層体2の上面に設けられている。ここで、「半導体積層体2の上面に設けられている」とは、半導体積層体2の上面に直接設けられている場合の他、導体層3を介して半導体積層体2上に設けられている場合も含むものである。
本実施形態においては、誘電体多層膜4は、導体層3の上面と、穴部11の底面及び側面と、半導体発光素子100の外周端部の段差部50(図3参照)の底面及び側面と、に部分的に設けられている。そして、誘電体多層膜4は、導体層3の上面に部分的に設けられることで、孔12を形成している(図9参照)。
誘電体材料としては、Si、Ti、Zr、Nb、Ta、Alからなる群より選択された少なくとも一種の酸化物又は窒化物を好適に用いることができる。
(第1電極(n側電極)、第2電極(p側電極))
n側電極5及びp側電極6は、半導体発光素子100に外部から電流を供給するための電極である。n側電極5及びp側電極6は、半導体積層体2の上面に設けられている。ここで、「半導体積層体2の上面に設けられている」とは、半導体積層体2の上面に直接設けられている場合の他、導体層3や誘電体多層膜4等の他の層を介して半導体積層体2上に設けられている場合も含むものである。
本実施形態においては、n側電極5は、穴部11の底面及び側面に、導体層3や誘電体多層膜4を介して設けられている。また、n側電極5は、一部が導体層3に電気的に接続されて、n型半導体層21の上面に設けられている。p側電極6は、n側電極5と電気的に接続しないように、半導体積層体2の上面(p型半導体層23の上面)に、導体層3や誘電体多層膜4を介して設けられている。また、n側電極5は、一部が導体層3に電気的に接続されている。
n側電極5及びp側電極6は、Ag、Al、Ni、Rh、Au、Ti、Pt、Wなどの単体金属及びそれらの合金などの金属材料から形成することができる。電極の構成は、これらの金属材料を単層で、又は積層したものが利用できる。積層構造の電極を形成するときには、最下層(半導体積層体2側)を光の反射率の高いAgにすると、n側電極5及びp側電極6による光の吸収が低減され、結果として外部に取り出される光量が増加し、半導体発光素子100の発光効率を高めることができるので好ましい。Ag及びAl又はこれらの何れかの金属の合金は、波長に関わらず反射率が高いので、すべての発光波長の発光素子に好適である。
本実施形態では、n側電極5及びp側電極6は、同一の材料で形成されている。
また、後記する本発明の実施形態に係る製造方法によれば、半導体発光素子100の製造時に起こる金属のマイグレーションを防止できるので、Agのようにマイグレーションを起こしやすい金属材料であっても、電極材料として用いることができる。また、製造された半導体発光素子100も、マイグレーションを起こしにくいので、半導体発光素子100の寿命が伸びる。また、半導体発光素子100の発光波長が短波長の場合でも、Agは他の金属材料に比べて反射率が高く、良好な発光効率が得られることからも、Agを使用できる本実施形態における半導体発光素子100は、発光波長が短波長の半導体発光素子に好適である。具体的には、ピーク発光波長が420〜490nmの範囲にある半導体発光素子100であれば好適な反射率を得ることができる。
(保護膜)
保護膜7は、n側電極5及びp側電極6の表面を被覆する絶縁性の膜であり、半導体発光素子100の保護膜として機能する。また、n側電極5及びp側電極6の表面を保護膜7で被覆することで、n側電極5及びp側電極6の材料のマイグレーションを防止することができる。
保護膜7は、n側電極5におけるn側接合電極8を接続する部位、及び、p側電極6におけるp側接合電極9を接続する部位を除き、n側電極5及びp側電極6の表面を被覆している。
保護膜7の材料としては、Si,Ti,Taからなる群より選択された少なくとも一種の酸化物やSiNなどの絶縁材料を用いることができる。
(第1接合電極(n側接合電極)、第2接合電極(p側接合電極))
n側接合電極8及びp側接合電極9は、半導体発光素子100に外部から電流を供給するための電極である。n側接合電極8は、n側電極5に接続されるとともに保護膜7上に延在するように設けられている。p側接合電極9は、p側電極6に接続されるとともに、n側接合電極8と電気的に接続しないように、保護膜7上に延在するように設けられている。なお、n側接合電極8及びp側接合電極9は、半導体発光素子100の外周端部や、n側接合電極8とp側接合電極9との離間した部位など一部の領域で保護膜7が露出するように設けられている。
n側接合電極8及びp側接合電極9を設けることで、実装基板にフリップチップ実装する際に、半導体発光素子100と実装基板との接触面積が増加し密着性がよくなるため、半導体発光素子100の実装性を向上させることができる。
n側接合電極8及びp側接合電極9は、Ag、Al、Ni、Rh、Au、Ti、Pt、Wなどの単体金属及びそれらの合金などの金属材料から形成することができる。n側接合電極8及びp側接合電極9の構成は、これらの金属材料を単層で、又は積層したものが利用できる。
(その他)
半導体発光素子100は、後述する製造方法で製造される。したがって、図2(a)に示すように、半導体発光素子100の角部(すなわち半導体積層体2の角部)には、除去領域40(図5参照)を除去した後の延出部30が残存している。また、この延出部30の先端には、導体層3が残存している。さらには、半導体発光素子100の角部には、延出部30の上面を除去した後の除去部41を含む、保護膜7を形成しない領域(略矩形状の領域)が存在している。なお、図2(b)は、後述する延出部形成工程で形成された、除去領域40(図5参照)を除去する前の延出部30を示す斜視図である。
[半導体発光素子の動作]
次に、図1に示した本発明の第1実施形態に係る半導体発光素子100の動作について説明する。なお、ここでは、半導体発光素子100は、フリップチップ実装型の発光ダイオードとする。
半導体発光素子100は、n側接合電極8及びn側電極5を介して半導体積層体2に電流が供給されるとともに、p側接合電極9及びp側電極6を介して半導体積層体2に電流が供給されると、活性層22が発光する。活性層22が発光した光は、半導体積層体2内を伝搬し、図において下方へ進む光は半導体発光素子100の基板1側から外部に取り出される。また、図において上方へ進む光は、誘電体多層膜4、n側電極5又はp側電極6により下方に反射され、半導体発光素子100の基板1側から外部に取り出される。
≪半導体発光素子の製造方法≫
次に、本発明の第1実施形態に係る半導体発光素子の製造方法について、図1〜9を参照しながら説明する。なお、図3〜9は、図1、2の領域Aにおける平面図と断面図との位置関係がわかるように模式的に図示したものである。
第1実施形態に係る半導体発光素子100の製造方法は、半導体積層体形成工程と、延出部形成工程と、導体層形成工程と、誘電体多層膜形成工程と、電極形成工程と、保護膜形成工程と、除去工程と、接合電極形成工程と、をこの順に含む。
以下、各工程について説明する。なお、半導体発光素子100の各部材の詳細については、前記したとおりであるので、ここでは適宜説明を省略する。
<半導体積層体形成工程>
半導体積層体形成工程は、基板1上に導電型の異なるn型半導体層21とp型半導体層23とを順次積層して半導体積層体2を形成する工程である。
半導体積層体形成工程では、まず、サファイア等からなる基板1上に、MOCVD法等により、窒化物半導体等を用いて、n型半導体層21、活性層22及びp型半導体層23を構成するそれぞれの半導体層を成長させる。この後、各半導体層を成長させた基板1(以下、分割前の状態の基板及び基板上の形成物を併せて適宜ウェハという)を窒素雰囲気で、600〜700℃程度のアニールを行って、p型半導体層23を低抵抗化することが好ましい。
<延出部形成工程>
延出部形成工程は、図3に示すように、半導体積層体2の一部を除去してn型半導体層21を露出させ、p型半導体層23が平面方向に延出した延出部30を形成する工程である。
ここでは、半導体発光素子100は平面視で矩形状であり、半導体発光素子100の外周端部において半導体積層体2の上面側から所定の厚みを除去して、この外周端部でn型半導体層21を露出させる。この際に、半導体発光素子100の4つの角部のうちの少なくとも1つにおいて、延出部30を形成する。半導体発光素子100の角部であれば、発光面積を減少させることなく延出部30を形成する領域を比較的容易に確保することができる。なお、第1実施形態に係る製造方法では、半導体発光素子100の1つの角部に延出部30が設けられているが、例えば、半導体発光素子100の複数の角部に延出部30を形成してもよい。このようにすれば、半導体発光素子100を安定的に短絡させた状態にできるため、後述する電極形成工程におけるn側電極5、p側電極6のマイグレーションをさらに精度良く防止することができる。
延出部30は、平面視で半導体積層体2の外周側に向かって伸びる突起状(ここでは先端部が円弧状である棒状)の形態である。延出部30の長さ及び幅は特に規定されるものではなく、その後の各工程を考慮して適宜調整すればよいが、例えば、長さ5〜50μm、幅1〜60μmとすることができる。延出部30の形状も特に規定されるものではなく、例えば、平面視で、四角形、楕円形、円形など、どのような形態であってもよい。なお、半導体積層体2のサイズも特に規定されるものではなく、例えば、縦200〜2000μm、横200〜2000μmとすることができる。なお、第1実施形態に係る製造方法では半導体積層体のサイズが縦1400μm程度、横1400μm程度である発光素子を例として図示している。
半導体積層体2の除去方法、及び、延出部30の形成方法は、次の通りである。まず、アニール後のウェハ上にフォトレジストを用いて所定の形状のマスクを形成する。次に、RIE(反応性イオンエッチング)により、p型半導体層23及び活性層22、更にn型半導体層21の一部を除去して、n型半導体層21を露出させる。そして、エッチングの後、フォトレジストを除去する。
<導体層形成工程>
導体層形成工程は、図4に示すように、延出部30において半導体積層体2の一部の上面が露出するように、n型半導体層21とp型半導体層23とを接続する導体層3を形成する工程である。
本実施形態では、導体層3をエッチングにより除去しないことを特徴とする。そのため、後述する除去工程において延出部30の一部を除去する際に、導体層3がエッチングされないように導体層3が存在しない領域を設ける必要がある。したがって、延出部30の一部の領域において半導体積層体2の上面が露出するように導体層3を設ける。
この領域の範囲は特に規定されるものではないが、除去工程でエッチングをしやすいように適宜調整すればよい。なお、この領域は、後工程で誘電体多層膜4や保護膜7を設けるため、誘電体多層膜4や保護膜7が付着する領域を考慮して定めることが好ましい。
また、本実施形態は、導体層3により、n型半導体層21とp型半導体層23とを繋げて短絡させることで、n型半導体層21とp型半導体層23との間の電位差を解消し、マイグレーションを防止するものである。この短絡のために、本実施形態では、延出部30において、p型半導体層23の上面と段差部50の側面と露出させたn型半導体層21の上面とに連続して導体層3を設けて短絡させている。すなわち、延出部30のp型半導体層23と、露出させたn型半導体層21とを導体層3で接続して短絡させている。延出部30における導体層3の形成箇所は、p型半導体層23とn型半導体層21が短絡していれば特に限定されず、例えば、段差部50の側面のみに導体層3を形成する形態であってもよい。
段差部50における導体層3は、ここでは平面視で円形に形成されているが、n型半導体層21とp型半導体層23とを電気的に接続して短絡させることができれば、どのような形態であってもよい。また、その範囲は、除去工程で延出部30を除去する部位である除去領域40(図5参照)が確保できる範囲において、適宜調整すればよい。
ここで、導体層3は、延出部30の先端側の部位と露出したn型半導体層21とを接続するように形成することが好ましい。すなわち、延出部30の先端側の部位と露出したn型半導体層21とで形成された段差部50において、導体層3によってn型半導体層21とp型半導体層23とを接続することが好ましい。
延出部30の先端側とは、半導体発光素子100の外周方向を意味する。延出部30の先端側でn型半導体層21とp型半導体層23とを接続することで、除去領域40(図5参照)を確保しやすくなる。
導体層3は、例えば、ITOをスパッタリングして成膜することで形成することができる。なお、導体層3を設けない領域は、フォトレジストを用いてマスクし、リフトオフ法で形成すればよい。
その他、導体層3を設ける部位については、前記した半導体発光素子100で説明したとおりである。
<誘電体多層膜形成工程>
誘電体多層膜形成工程は、図5に示すように、半導体積層体2の上面に誘電体多層膜4を形成する工程である。
誘電体多層膜4は、誘電体材料を、スパッタリング法や蒸着法などにより、半導体積層体2上や導体層3上に積層することで形成することができる。この際、屈折率が大きく異なる誘電体材料を組み合わせて(例えば、SiOとZrOとの組み合わせ、SiOとNbとの組み合わせなど)、交互に積層することで形成することができる。なお、誘電体多層膜4を設けない領域は、フォトレジストを用いてマスクし、リフトオフ法で形成すればよい。
誘電体多層膜4は、除去領域40が露出するように設けられていることが好ましい。ここでは、除去領域40を含む、平面視で略長方形状の領域で誘電体多層膜4を設けない構成としている。除去領域40に誘電体多層膜4を設けない構成とすることで、除去工程での除去領域40の除去の際に、誘電体多層膜4が周囲に飛散することがなく、より高品質の半導体発光素子100とすることができる。
その他の誘電体多層膜4を設ける部位については、前記した半導体発光素子100で説明したとおりである。
<電極形成工程>
電極形成工程は、図6に示すように、n型半導体層21と電気的に接続するn側電極5と、p型半導体層23と電気的に接続するp側電極6とを形成する工程である。
n側電極5及びp側電極6は、同一の金属材料を用いて、次のようにして同時に形成される。まず、ウェハの表面全体にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法により、電極の形成位置にあるフォトレジストを除去する。そして、ウェハの表面全体に金属膜を成膜し、その後にフォトレジスト上に形成された金属膜を、フォトレジストごとリフトオフする。これにより、電極形成位置にのみ金属膜が残り、n側電極5及びp側電極6が形成される。
一般的には、このリフトオフの工程は水分を多く含む環境で行われるので、金属のマイグレーションが促進されやすい。しかしながら、先に形成された導体層3によってn型半導体層21とp型半導体層23との間に電位差が解消されている。したがって、金属材料のマイグレーションを引き起こす電位差(電界強度)が解消されているので、マイグレーションは防止される。
その他のn側電極5及びp側電極6を設ける部位については、前記した半導体発光素子100で説明したとおりである。
<保護膜形成工程>
保護膜形成工程は、図7に示すように、n側電極5及びp側電極6を被覆する保護膜7を形成する工程である。
保護膜7は、例えば、SiO膜を蒸着法、スパッタリング法等の公知の方法によって形成することで設けることができる。なお、保護膜7を設けない領域は、フォトレジストを用いてマスクし、リフトオフ法で形成すればよい。
本実施形態では、保護膜7でn側電極5及びp側電極6を遮蔽しているため、除去領域40を除去した後の工程においても、金属材料のマイグレーションを防止することができる。
保護膜7は、除去領域40が露出するように設けられていることが好ましい。ここでは、除去領域40を含む、平面視で略長方形状の領域で保護膜7を設けない構成としている。除去領域40に保護膜7を設けない構成とすることで、除去領域40を除去する際に、保護膜7が周囲に飛散することがなく、より高品質の半導体発光素子100とすることができる。
その他の保護膜7を設ける部位については、前記した半導体発光素子100で説明したとおりである。
<除去工程>
除去工程は、図8に示すように、延出部30の導体層3から露出した半導体積層体2の一部をn型半導体層21が露出するように除去する工程である。
この工程では、延出部30の導体層3から露出した半導体積層体2の一部を除去して、延出部30のうち残存する領域(ここでは延出部30の先端側の領域)を除きn型半導体層21とp型半導体層23との短絡を解消させる。
具体的には、まず、ウェハの表面全体にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法により除去領域40(図7参照)に設けられたフォトレジストを除去してエッチングマスクを形成する。そして、除去領域40の半導体積層体2を所定深さまでエッチングして、半導体積層体2をn型半導体層21が露出するように除去する。これにより、延出部30には除去部41が形成される。そして、この延出部30の除去領域40を除去することにより、延出部30の残存する領域を除く領域でn型半導体層21とp型半導体層23との短絡が解消される。除去領域40の幅は、その後の各工程を考慮して適宜調整すればよいが、例えば、1〜60μmとすることができる。除去領域40の幅を1μm以上すれば、残存した延出部30と半導体積層体2との離間距離を十分にとることができるため除去部41に埃等が入ることによるリークを抑制できる。また、60μm以下とすれば、除去する半導体層の量を減らすことができるため生産性を向上させることができる。ここで、除去領域40の幅とは、図2(a)のY−Y方向における幅である。
除去工程は、p型半導体層23及び活性層22のすべてと、n型半導体層21の一部を除去するように行う。ただし、除去する半導体積層体2の深さは、延出部30の残存する領域を除く領域においてp型半導体層23とn型半導体層21との短絡が解消される深さであれば特に規定されるものではない。
なお、延出部30の除去領域40を除去した後、除去部41に保護膜7を埋設してもよい。
<接合電極形成工程>
接合電極形成工程は、図9に示すように、保護膜7の上面に、n側電極5と電気的に接続するn側接合電極8と、p側電極6と電気的に接続するp側接合電極9(図1参照)とを形成する工程である。
n側接合電極8及びp側接合電極9は同一の金属材料を用いて、次のようにして同時に形成される。まず、ウェハの表面全体にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法により、電極の形成位置にあるフォトレジストを除去する。そして、ウェハの表面全体に金属膜を成膜し、その後にフォトレジスト上に形成された金属膜を、フォトレジストごとリフトオフする。これにより、電極形成位置にのみ金属膜が残り、n側接合電極8及びp側接合電極9が形成される。
その他、n側接合電極8及びp側接合電極9を設ける部位については、前記した半導体発光素子100で説明したとおりである。
なお、本実施形態では、基板1上には、複数の半導体発光素子の単位がマトリクス状に配列して形成され、半導体発光素子100が基板1上に完成した後にチップに分割される。
具体的には、チップ分割工程において、基板1上にマトリクス状に配列して形成された複数の半導体発光素子100を、スクライブやダイシングなどによりチップに分割することにより、チップ単位の半導体発光素子100が完成する。また、チップに分割する前に、基板1の裏面から基板1を研削して所望の厚さとなるまで薄く加工してもよい。
本実施形態では、分割後の半導体発光素子100はp型半導体層23が半導体発光素子100の側面に露出した状態とならないため、半導体発光素子100の実装時に、n型半導体層21とp型半導体層23とが半田材料によりショートすることがない。このため、発光装置の製造の際に、簡便に実装することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。
すなわち、前記に示す半導体発光素子の製造方法や半導体発光素子の形態は、本発明の技術思想を具体化するための半導体発光素子の製造方法や半導体発光素子を例示するものであって、本発明は、前記の製造方法や形態に限定するものではない。また、特許請求の範囲に示される部材等を、実施の形態の部材に特定するものではない。特に、実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。
[第2実施形態]
≪半導体発光素子≫
はじめに、第2実施形態に係る半導体発光素子について説明する。
図10(a)、(b)に示すように、半導体発光素子100Aは、ここでは、基板1と、基板1上に設けられた半導体積層体2と、半導体積層体2上に設けられた導体層3と、導体層3上に設けられた誘電体多層膜4と、誘電体多層膜4上に設けられた第1電極(n側電極)5a及び第2電極(p側電極)6と、n側電極5a及びp側電極6を被覆する保護膜7と、保護膜7上に設けられた第1接合電極(n側接合電極)8及び第2接合電極(p側接合電極)9と、を主に備える。
以下、第2実施形態に係る半導体発光素子100Aについて、主に第1実施形態に係る半導体発光素子100と異なる点について説明する。
第1実施形態に係る半導体発光素子100では、n側電極5とp側電極6とは同一の材料で形成されているものとした。これに対し、第2実施形態に係る半導体発光素子100Aでは、n側電極5aとp側電極6とは異なる材料で形成されている。
例えば、半導体発光素子100Aでは、n側電極5aの材料に、Al−Si−Cu系のAl合金(以下、ASC層という)を用い、例えば、n側電極5aの材料を「Ti/ASC層/Ti/Pt」(この順に積層)とし、p側電極6の材料を「Ni/Ag/Ni/Ti/Pt」(この順に積層)とすることができる。
また、第1実施形態に係る半導体発光素子100では、穴部11の底面に導体層3を設ける構成としている。これは、n型半導体層21とn側電極5とを直接接触させると、接触抵抗が大きくなるため、これらの間に導体層3を設けることで接触抵抗を小さくしたものである。これに対し、第2実施形態に係る半導体発光素子100Aでは、n側電極5aの材料としてASC層を用いることで、穴部11の底面に導体層3を設けなくても、n型半導体層21とn側電極5aとの接触抵抗を小さくすることができる。
≪半導体発光素子の製造方法≫
次に、本発明の第2実施形態に係る半導体発光素子の製造方法について、図11を参照しながら説明する。
以下、第2実施形態に係る半導体発光素子100Aの製造方法について、主に第1実施形態に係る半導体発光素子100の製造方法と異なる点について説明する。
第1実施形態に係る半導体発光素子100の製造方法では、電極形成工程において、n側電極5とp側電極6とを同一の材料を用いて同時に形成するものとした。これに対し、第2実施形態に係る半導体発光素子100Aの製造方法では、n側電極5aとp側電極6とで異なる材料を用い、電極形成工程を、n側電極5aを形成するn側電極形成工程と、n側電極形成工程の後、p側電極6を形成するp側電極形成工程との2つの工程に分けている。また、導体層形成工程では、穴部11の底面に導体層3を設けず、また、第1実施形態と同様に、延出部30でn型半導体層21とp型半導体層23とを短絡させる。
具体的には、半導体発光素子100Aの製造方法は、図11(a)〜(c)に示すように、穴部の底面に導体層3を設けずに誘電体多層膜4を形成した後(図11(a))、n側電極5aを形成する(図11(b))。そして、n側電極5aを形成した後、p側電極6を形成する(図11(c))。これにより、n側電極5aとp側電極6とが異なる材料で形成された半導体発光素子100Aを製造することができる。
なお、ここでは、n側電極5aを形成した後、p側電極6を形成する製造方法について説明したが、p側電極6を形成した後、n側電極5aを形成する製造方法としてもよい。
[その他の実施形態]
前記した半導体発光素子100,100Aの製造方法では、半導体発光素子100,100Aを平面視で矩形状とし、延出部30を半導体発光素子100,100Aの角部に形成するものとした。しかしながら、延出部30を設ける部位は特に規定されるものではなく、例えば、半導体発光素子100,100Aの角部以外の外周端部である辺部に設けてもよい。さらには、半導体発光素子100,100Aの面内側、例えば、穴部11を大きくすることで、穴部11の部位に設ける構成とすることもできる。
また、半導体発光素子100,100Aの平面視形状も特に規定されるものではなく、半導体発光素子100,100Aの形状によって、延出部30の位置も適宜調整すればよい。
また、半導体発光素子100,100Aは誘電体多層膜4を備える構成としたが、誘電体多層膜4を備えない構成としてもよく、誘電体多層膜形成工程を含まない製造方法としてもよい。
また、半導体発光素子100,100Aはn側接合電極8及びp側接合電極9を備える構成としたが、n側接合電極8及びp側接合電極9を備えない構成としてもよく、接合電極形成工程を含まない製造方法としてもよい。さらには、n側接合電極8とp側接合電極9とは異なる材料を用いてもよく、また、接合電極形成工程を、n側接合電極形成工程と、p側接合電極形成工程との2つの工程に分け、n側接合電極8とp側接合電極9のいずれかを先に形成するようにしてもよい。
その他、半導体発光素子100,100Aの製造方法においては、本発明を行うにあたり、前記各工程の間あるいは前後に、前記した工程以外の工程を含めてもよい。例えば、基板1を洗浄する基板洗浄工程や、ごみ等の不要物を除去する不要物除去工程や、他の部材を設ける場合の部材形成工程等、他の工程を含めてもよい。
1 基板
2 半導体積層体
21 n型半導体層(第1半導体層)
22 活性層
23 p型半導体層(第2半導体層)
3 導体層
4 誘電体多層膜
5、5a n側電極(第1電極)
6 p側電極(第2電極)
7 保護膜
8 n側接合電極(第1接合電極)
9 p側接合電極(第2接合電極)
11 穴部
12 孔
30 延出部
40 除去領域
41 除去部
50 段差部
100、100A 半導体発光素子

Claims (11)

  1. 基板上に導電型の異なる第1半導体層と第2半導体層とを順次積層した半導体積層体を形成する半導体積層体形成工程と、
    前記半導体積層体の一部を除去して前記第1半導体層を露出させ、前記第2半導体層が平面方向に延出した延出部を形成する延出部形成工程と、
    前記延出部を除く前記第2半導体層の上面に設けられた第1導体層と、前記第1導体層と離間して設けられるとともに、前記延出部において前記半導体積層体の一部の上面が露出するように、前記第1半導体層と前記第2半導体層とを接続する第2導体層と、を形成する導体層形成工程と、
    前記導体層形成工程の後、前記第1半導体層と電気的に接続する第1電極と、前記第2半導体層と電気的に接続する第2電極とを形成する電極形成工程と、
    前記第1電極及び第2電極を被覆する保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    前記保護膜形成工程の後、前記延出部の前記第2導体層から露出した前記半導体積層体の一部を前記第1半導体層が露出するように除去し、前記延出部を除く前記半導体積層体における前記第1半導体層と前記第2半導体層との短絡を解消する除去工程と、を含むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記延出部は、前記半導体発光素子の外周端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記半導体発光素子は平面視で矩形状であり、前記延出部が前記半導体発光素子の角部に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記導体層形成工程において、前記延出部の先端側の部位と前記露出した第1半導体層とを接続する前記第2導体層を形成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記電極形成工程において、前記第1電極と前記第2電極とを同一の材料を用いて同時に形成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  6. 前記第1電極と前記第2電極とが異なる材料であり、前記電極形成工程において、前記第1電極を形成した後、前記第2電極を形成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  7. 前記第1電極と前記第2電極とが異なる材料であり、前記電極形成工程において、前記第2電極を形成した後、前記第1電極を形成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  8. 前記導体層形成工程の後、前記電極形成工程の前に、前記半導体積層体の上面に誘電体多層膜を形成する誘電体多層膜形成工程を行うことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  9. 前記誘電体多層膜は、前記除去工程で前記延出部を除去する部位が露出するように設けられていることを特徴とする請求項8に記載の半導体発光素子の製造方法。
  10. 前記保護膜は、前記除去工程で前記延出部を除去する部位が露出するように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  11. 前記除去工程の後、前記保護膜の上面に、前記第1電極と電気的に接続する第1接合電極と、前記第2電極と電気的に接続する第2接合電極とを形成する接合電極形成工程を行うことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の半導体発光素子の製造方法。
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