JP6365133B2 - インプリント装置、基準マーク基板、アライメント方法 - Google Patents

インプリント装置、基準マーク基板、アライメント方法 Download PDF

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Description

本発明は、インプリント装置、インプリント装置に用いられる基準マーク基板、基準マーク基板に対する転写基板のアライメント方法に関する。
インプリント法は、表面に微細な凹凸パターンが形成された型(転写基板)を、樹脂材料等の被成形材料が塗布された被転写基板に押し付ける(押印する)ことにより、被成形材料を力学的に変形させ、被成形材料に凹凸パターンを転写する技術である。
インプリント法において用いられる転写基板は、一度作製されれば、微細な凹凸パターンが転写された成形体を繰り返し製造できるため、高いスループットが得られて経済的であるとともに、有害な廃棄物の排出を少なく抑えることができる。このため、近年、種々の分野で応用が進められている。
このようなインプリント法で用いられる転写基板は、一般的に、電子線リソグラフィ法によって製造されている。電子線リソグラフィ法によれば、転写基板用の母材の表面に電子線レジストを塗布し、電子線レジストに電子線を用いて描画を行ってレジストパターンを形成し、このレジストパターンをエッチングマスクとして転写基板用の母材をエッチングして凹凸パターンを形成することができる。
上記のようにして電子線リソグラフィ法により製造される転写基板は、高価な電子線描画装置によって長時間かけて描画を行うことにより製造されるため、製造コストが非常に高くなるという問題がある。そのため、電子線リソグラフィ法により製造された転写基板をインプリント法に実際に用いたときに、転写基板が直ぐに破損して再使用できなくなると、非常に大きな損失が生じる。
そのため、インプリント法においては、電子線リソグラフィ法によって製造された転写基板を母型(マスターテンプレート)として扱い、このマスターテンプレートからインプリント法によりレプリカテンプレートを製造し、このレプリカテンプレートからインプリント法により、製造対象の基板等の物品を製造する手法が一般的に採用されている。
このようにマスターテンプレートからレプリカテンプレートを製造する手法によれば、レプリカテンプレートを低コストで大量に製造可能である。そのため、レプリカテンプレートが破損した場合でもあっても製造コストを抑制することができ、直ぐに在庫のレプリカテンプレートに交換することができるため、生産性の低下も抑制することができる。
ところで、インプリント法による典型的な製造手順は、概略として、転写基板を搬入してチャックに保持させる工程と、転写基板のアライメント(位置合わせ)を行う工程と、被転写基板を搬入して基板ステージに保持させる工程と、被転写基板のアライメントを行う工程と、被転写基板に被形成材料を塗布する工程と、被成形材料に転写基板を接触させてパターンを転写する工程と、被成形材料を硬化させ、当該硬化した被成形材料から転写基板を離型する工程と、を含む。このようなインプリント法による製造手順は、上記のようにマスターテンプレートからレプリカテンプレートを製造する場合であっても、レプリカテンプレートから製造対象の物品を製造する場合であっても、基本的に、同様である。なお、マスターテンプレートからレプリカテンプレートを製造する場合には、離型の後に、パターンが転写され硬化された被成形材料をマスクとして被転写基板をエッチングすることが一般的である。
ところで、転写基板のアライメントを行う工程では、例えば、チャックに保持された転写基板を介して基板ステージ上に固定された基準マーク基板の基準マークがアライメントカメラによって観察されながら、基準マーク基板と転写基板とが所定の位置関係になるように位置合わせされる。
この時、アライメントカメラの取り付け誤差などのために、転写基板と基準マーク基板との間の間隔が離れているほど基準マークの観察精度が低下し、位置合わせ誤差が大きくなる。そのため、位置合わせ時に転写基板と基準マーク基板との間の間隔をできるだけ狭めておくことが好ましい。
しかしながら、転写基板と基準マーク基板との間の間隔を狭めると、転写基板が基板ステージに保持された被転写基板に接触して破損が生じるおそれがある。この問題を解決するために、特許文献1には、基板ステージ上に被転写基板が保持されていない状態で基準マーク基板に対して転写基板を位置合わせする方法が提案されている。
特開2013−157553号公報
本件発明者らが、高精度のアライメントを目的として鋭意研究を重ねたところ、転写基板と基準マーク基板との間の間隔を例えば50μm以下に狭めると、基準マーク基板上に付着していた異物(例えば、摺動部から発生した発塵物やオイル)が転写基板と基準マーク基板との間に挟み込まれてしまうことで、転写基板の転写パターンが破壊されたり汚損されたりする、という問題があることを知見した。
この問題は、特許文献1に記載の方法では解決できない。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、基準マーク基板に対して転写基板を位置合わせする際に、基準マーク基板上の異物により転写基板の転写パターンが破壊または汚損されることを防止できるインプリント装置を提供することにある。
本発明のインプリント装置は、
被転写基板を保持する基板ステージと、
前記基板ステージ上に固定され、基準マークを有する基準マーク基板と、
前記基板ステージの上方に配置され、転写パターンを有する転写基板を保持するチャックと、
前記チャックに保持された前記転写基板を介して前記基準マーク基板の前記基準マークを観察可能なアライメントカメラと、
を備え、
前記基準マーク基板のうち前記基準マークが前記アライメントカメラによって観察される時に前記転写基板の前記転写パターンと向かい合う領域には、凹部または孔部が形成されている。
本発明のインプリント装置において、少なくとも1つの基準マークは、前記凹部または孔部に対して前記基準マーク基板の一側に設けられ、少なくとも1つの別の基準マークは、前記凹部または孔部に対して前記基準マーク基板の他側に設けられていてもよい。
本発明のインプリント装置において、前記チャックに保持された前記転写基板の前記転写パターンを介して前記基板ステージ上を観察可能な転写観察用カメラを更に備えていてもよい。
本発明のインプリント装置において、前記基準マーク基板の前記基準マークの表面には、金属膜が設けられていてもよい。
本発明の基準マーク基板は、
被転写基板を保持する基板ステージと、前記基板ステージの上方に配置され、転写パターンを有する転写基板を保持するチャックと、前記チャックに保持された前記転写基板を介して前記基板ステージ上を観察可能なアライメントカメラと、を備えたインプリント装置の前記基板ステージ上に固定される基準マーク基板であって、
基準マークを有し、
前記基準マークが前記アライメントカメラによって観察される時に前記転写基板の前記転写パターンと向かい合う領域には、凹部または孔部が形成されている。
本発明の基準マーク基板において、少なくとも1つの基準マークは、前記凹部または孔部に対して当該基準マーク基板の一側に設けられ、少なくとも1つの別の基準マークは、前記凹部または孔部に対して当該基準マーク基板の他側に設けられていてもよい。
本発明の基準マーク基板において、前記基準マークの表面には、金属膜が設けられていてもよい。
本発明のアライメント方法は、
基準マークを有する基準マーク基板と、転写パターンを有する転写基板と、を一軸方向に向かい合うように配置し、
前記基準マーク基板と前記転写基板とを前記一軸方向に相対移動させて互いに接近させ、
前記転写基板を介して前記基準マーク基板の前記基準マークを観察しながら、前記基準マーク基板と前記転写基板とを前記一軸方向に対して直角な方向に相対移動させて互いに位置決めするアライメント方法であって、
前記基準マーク基板のうち前記転写基板を介して前記基準マークを観察する時に前記転写基板の転写パターンと向かい合う領域には、凹部または孔部が形成されている。
本発明によれば、基準マーク基板に対して転写基板を位置合わせする際に、基準マーク基板上の異物により転写基板の転写パターンが破壊または汚損されることを防止できる。
図1は、本発明の一実施の形態によるインプリント装置を示す断面図である。 図2は、図1のインプリント装置に用いられる基準マーク基板の平面図である。 図3(a)〜図3(e)は、図1のインプリント装置に用いられる基準マーク基板の作製方法を説明するための図である。 図4は、図1のインプリント装置の一変形例を示す断面図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示の理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1は、本発明の一実施の形態によるインプリント装置を示す断面図である。図2は、図1のインプリント装置に用いられる基準マーク基板の平面図である。
図1に示すように、本実施の形態によるインプリント装置10は、被転写基板12を保持する基板ステージ11と、基板ステージ11上に固定され、基準マーク21を有する基準マーク基板20と、基板ステージ11の上方に配置され、転写パターン31を有する転写基板30を保持するチャック13と、チャック13に保持された転写基板30を介して基準マーク基板20の基準マーク21を観察可能なアライメントカメラ14と、を備えている。
このうち基板ステージ11は、それ自体は公知のXYステージであり、X方向およびX方向と交差するY方向にそれぞれ移動可能である。基板ステージ11は、さらに、X方向およびY方向の両方に対して直角な回転軸回りに回転可能であってもよい。また、基板ステージ11には、基板ステージ11の位置を計測するレーザ干渉計(不図示)が設けられている。レーザ干渉計は、基板ステージ11に向けてレーザ光を照射するとともにその反射光を受光して、それらの干渉に基づいて基板ステージ11の位置を計測するようになっている。
基板ステージ11上に保持される被転写基板12としては、たとえば、レプリカテンプレート用の石英ガラス基板や半導体製造用のシリコンウエハなどが挙げられる。
基準マーク基板20は、基板ステージ11のうち被転写基板12が配置されるべき領域の外側に固定されている。
図1および図2に示すように、基準マーク基板20は、互いに対向する一対の主面を有しており、一方の主面に複数(図示された例では8つ)の基準マーク21が形成されている。各基準マーク21は、微細な凹凸パターンを含んでいる。凹凸パターンのピッチは、後述する転写パターン31のピッチより一桁程度大きくてよく、たとえば100nm〜1μmである。
基準マーク基板20の材質としては、剛性が高く変形しにくい材料が用いられ、たとえば石英ガラスが用いられる。
図1に示すように、基板ステージ11の上方には、X方向およびY方向の両方に対して直角なZ方向に移動可能なチャックステージ(不図示)が配置されており、チャック13は、当該チャックステージに固定されて支持されている。図1に示すように、チャック13は、転写基板30の縁部を保持するようになっている。
転写基板30は、互いに対向する一対の主面を有しており、一方の主面に微細な凹凸からなる転写パターン31が形成されている。転写パターン31の凹凸のピッチは、製造対象とする製品の設計に応じて適宜決定されるが、たとえば10nm〜100nmである。
図示された例では、転写基板30のうち転写パターン31の外側には、基準マーク基板20の基準マーク21に個別に対応するように、複数のアライメントマーク32が形成されている。各アライメントマーク32は、凹凸パターンを含んでいる。凹凸パターンのピッチは、転写パターン31のピッチより一桁程度大きくてよく、たとえば100nm〜1μmである。アライメントマーク32の凹凸パターンのピッチは、基準マーク21の凹凸パターンのピッチとは異なっている。そのため、アライメントマーク32と基準マーク21とがZ方向に重なって配置される時、アライメントマーク32と基準マーク21との干渉によりモアレが生じるようになっている。
転写基板30の材質としては、光透過性を有する物質が用いられ、たとえば石英ガラスが用いられる。
図示された例では、転写基板30は、転写パターン31およびアライメントマーク32が形成された領域がその周囲の領域より突出している段差構造(メサ構造)を有している。段差構造(メサ構造)により、転写基板30の離型作業が容易となる。
図1に示すように、チャック13に保持された転写基板30の上方には、転写基板30のアライメントマーク32と対応するようにアライメントカメラ14が設けられている。アライメントカメラ14は、チャックステージ(不図示)に固定されて支持されている。
アライメントカメラ14は、例えばCCDを有しており、転写基板30の対応するアライメントマーク32を観察可能であるとともに、転写基板30を介して基準マーク基板20の基準マーク21を観察可能である。
本実施の形態では、図1に示すように、チャック13に保持された転写基板30の上方には、転写基板30の転写パターン31と対応するように転写観察用の補助カメラ15が設けられている。補助カメラ15は、チャックステージ(不図示)に固定されて支持されている。
補助カメラ15は、例えばCCDを有しており、チャック13に保持された転写基板30の転写パターン31を介して基板ステージ11上を観察可能である。
図1および図2に示すように、基準マーク基板20のうち基準マーク21がアライメントカメラ14によって観察される時に転写基板30の転写パターン31と向かい合う領域には、凹部22が形成されている。平面視において凹部22の輪郭は転写パターン31の全体を取り囲むように位置することが可能であり、すなわち平面視において転写パターン31の全体が凹部22の内側に位置することが可能である。
基準マーク21は、凹部22の外側を周方向に取り囲むように設けられている。言い換えれば、少なくとも1つの基準マーク21は、凹部22に対して基準マーク基板20の一側(図2における右側あるいは上側)に設けられ、少なくとも1つの別の基準マーク21は、凹部22に対して基準マーク基板20の他側(図2おける左側あるいは下側)に設けられている。
基準マーク基板20のうち転写パターン31と向かい合う領域に凹部22が形成されていることで、基準マーク基板20と転写基板30との間の間隔が狭められる際に、転写基板30の転写パターン31と転写基板30との間で、基準マーク基板20上に付着していた異物Dを挟み込んでしまうことを抑制できる。
凹部22の深さが深いほど、異物Dの挟み込みをより効果的に抑制できるため好ましく、凹部22の深さは、たとえば50μm以上であることが好ましい。この場合、転写基板30と基準マーク基板20との間の間隔が50μmまで狭められても、100μm以下の大きさの異物Dであれば転写基板30の転写パターン31と基準マーク基板20との間に挟み込んでしまうことを防止できる。なお、異物Dの大きさが100μm以上であれば、転写観察用の補助カメラ15により検出することが可能であり、したがって、転写基板30の転写パターン31と基準マーク基板20との間で挟み込む前に検出された異物Dを取り除くことが可能である。
また、本実施の形態では、後述する図3(e)に示すように、基準マーク基板20の基準マーク21の表面には、金属膜42が設けられている。より詳しくは、基準マーク21の凹凸パターンの凸部の表面は金属膜42で覆われて金属色を呈しており、凹部の底面は基準マーク基板20の本体が露出していて、たとえば透明色を呈している。そのため、凸部と凹部とで光反射率が大きく異なっており、すなわち、基準マーク21を光学的に観察することが容易である。
次に、図3(a)〜図3(e)を参照して、このような構成からなる基準マーク基板20の作製方法の一例を説明する。
まず、図3(a)に示すように、互いに対向する一対の主面を有し、一方の主面に金属膜42が成膜された基板41が用意される。基板41の材質は、たとえば石英ガラスである。金属膜42の材質は、たとえばクロム(Cr)である。金属膜42の厚みは、たとえば数10nmである。
図3(a)に示すように、金属膜42の表面に電子線レジスト43が塗布され、電子線を用いて基準マーク21に対応するパターン43Pが電子線レジスト43に描画され、電子線レジスト43が現像されることで、パターン43Pが開口される。電子線レジスト43のパターン43Pの開口から金属膜42の表面が部分的に露出される。
次に、図3(b)に示すように、エッチングガスを用いたドライエッチングにより、金属膜42のうち電子線レジスト43のパターン43Pの開口から露出する部分がエッチングされて、基板41の表面が露出され、次に、基板41のうち電子線レジスト43のパターン43Pの開口から露出する部分がエッチングされて、基準マーク21が形成される。その後、金属膜42の表面から電子線レジスト43が剥離される。
次に、図3(c)に示すように、金属膜42の表面に感光性レジスト44が塗布され、レーザを用いて凹部22に対応する第1パターン44aが感光性レジスト44に描画されるとともに、基準マーク21に対してパターン44aとは反対側のリング状領域に沿って第2パターン44bが感光性レジスト44に描画され、感光性レジスト44が現像されることで、第1パターン44aおよび第2パターン44bがそれぞれ開口される。感光性レジスト44の第1パターン44aおよび第2パターン44bの開口から金属膜42の表面が部分的に露出される。
次に、図3(d)に示すように、エッチング液を用いたウェットエッチングにより、金属膜42のうち感光性レジスト44の第1パターン44aおよび第2パターン44bの開口から露出する部分がエッチングされて、基板41の表面が露出され、次に、基板41のうち感光性レジスト44の第1パターン44aおよび第2パターン44bの開口から露出する部分がエッチングされて、凹部22と切断用溝部45とが形成される。
次に、図3(e)に示すように、切断用溝部45に沿って基板41が切断された後、金属膜42の表面から感光性レジスト44が剥離される。このようにして、基準マーク基板20が作製され得る。
次に、本実施の形態によるインプリント装置10の作用(本発明の一実施の形態によるアライメント方法)について説明する。
まず、図1に示すように、転写基板30がインプリント装置10内に搬入され、チャック13に保持される。
次に、基板ステージ11がX方向および/またはY方向に移動されることで、基板ステージ11上に固定された基準マーク基板20が、チャック13に保持された転写基板30と向かい合う位置まで移動される。これにより、アライメントカメラ14は、転写基板30のアライメントマーク32を観察するとともに、転写基板30を介して基準マーク基板20の基準マーク21を観察することができる。
次に、チャックステージ(不図示)がZ方向に移動されることで、チャック13に保持された転写基板30と基準マーク基板20との間の間隔が狭められる。位置合わせ誤差を低減するために、転写基板30と基準マーク基板20との間の間隔は、50μm以下に狭めることが好ましく、10μm以下に狭めることが更に好ましい。
この時、基準マーク基板20のうち転写基板30の転写パターン31と向かい合う領域に凹部22が形成されているため、基準マーク基板20上の異物D(たとえば、摺動部から発生した発塵物やオイル)が転写基板30の転写パターン31と基準マーク基板20との間に挟み込まれることで転写パターン31が破壊されたり汚損されたりすることが防止される。
なお、基準マーク基板20上の異物Dが転写基板30のアライメントマーク32と基準マーク基板20の基準マーク21との間に挟み込まれることも考えられる。しかしながら、基準マーク21およびアライメントマーク32の凹凸パターンのピッチは転写パターン31のピッチに比べて一桁以上大きいため、基準マーク21およびアライメントマーク32は、転写パターン31より剛性が高い。そのため、アライメントマーク32と基準マーク21との間に異物Dを挟み込んでしまっても、アライメントマーク32および基準マーク21は破壊されづらい。また、アライメントマーク32の一部および基準マーク21の一部が破壊されても、モアレを利用した位置合わせ作業には影響が少ない。
次に、転写基板30のアライメントマーク32と基準マーク基板20の基準マーク21とがアライメントカメラ14により観察されながら、基板ステージ11がX方向および/またはY方向に移動されることで、転写基板30のアライメントマーク32と基準マーク基板20の基準マーク21とがZ方向において重なるように配置される。これにより、アライメントマーク32と基準マーク21との干渉によるモアレがアライメントカメラ14によって観察される。
次に、基板ステージ11がX方向および/またはY方向に移動されることで、複数のアライメントカメラ14の各々が観察するモアレの程度が均等になるように調整される。これにより、複数の基準マーク21からなる多角形の重心と複数のアライメントマーク32からなる多角形の重心とが一致される。すなわち、基準マーク基板20に対して転写基板30が所定の位置関係になるように位置合わせされる。この状態で、レーザ干渉計(不図示)により基板ステージ11の位置が計測されることで、転写基板30の位置が求められる。
その後、被転写基板12がインプリント装置10内に搬入されて基板ステージ11上に保持され、被転写基板用のアライメントカメラ(不図示)を用いて被転写基板12がアライメントされる。この状態で、レーザ干渉計(不図示)により基板ステージ11の位置が計測されることで、被転写基板12の位置が求められる。そして、被転写基板12の表面に樹脂材料等の被成形材料が塗布され、被転写基板12の位置情報と転写基板30の位置情報とに基づいて、基板ステージ11がX方向および/またはY方向に移動され、被転写基板12と転写基板30とが所定の位置関係になるように位置合わせされる。そして、チャックステージ(不図示)がZ方向に移動されることで、転写基板30の転写パターン31が被転写基板12上の被成形材料に押し付けられ、被成形材料に転写パターン31が転写される。そして、被成形材料が硬化された後、チャックステージ(不図示)がZ方向に逆向きに移動されることで、硬化された被成形材料から転写基板30が離型される。
以上のような本実施の形態によれば、基準マーク基板20のうち基準マーク21がアライメントカメラ14によって観察される時に転写基板30の転写パターン31と向かい合う領域には、凹部22が形成されているため、基準マーク基板20と転写基板30との間の間隔が狭められる時に基準マーク基板20上の異物Dが転写基板30の転写パターン31と基準マーク基板20との間に挟み込まれてしまって転写パターン31が破壊されたり汚損されたりすることが防止され得る。
また、本実施の形態によれば、転写観察用の補助カメラ15により転写基板30の転写パターン31を介して基板ステージ11上を観察可能であるため、比較的大きいサイズの異物Dであれば、転写パターン31と基準マーク基板20との間に挟み込んでしまう前に補助カメラ15によって検知して除去することが可能である。
また、本実施の形態によれば、基準マーク基板20の基準マーク21の表面に金属膜42が設けられているため、基準マーク21を光学的に観察することが容易である。
なお、前述の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、前述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、前述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
例えば、図4に示すように、基準マーク基板20’のうち基準マーク21がアライメントカメラ14によって観察される時に転写基板30の転写パターン31と向かい合う領域には、貫通孔からなる孔部23が形成されていてもよい。この場合も、前述した実施の形態と同様の作用効果が得られる。
10 インプリント装置
11 基板ステージ
12 被転写基板
13 チャック
14 アライメントカメラ
15 補助カメラ
20 基準マーク基板
20’ 基準マーク基板
21 基準マーク
22 凹部
23 孔部
30 転写基板
31 転写パターン
32 アライメントマーク
41 基板
42 金属膜
43 電子線レジスト
43P パターン
44 感光性レジスト
44a 第1パターン
44b 第2パターン
45 切断用溝部

Claims (8)

  1. 被転写基板を保持する基板ステージと、
    前記基板ステージ上に固定され、基準マークを有する基準マーク基板と、
    前記基板ステージの上方に配置され、転写パターンを有する転写基板を保持するチャックと、
    前記チャックに保持された前記転写基板を介して前記基準マーク基板の前記基準マークを観察可能なアライメントカメラと、
    を備え、
    前記基準マーク基板のうち前記基準マークが前記アライメントカメラによって観察される時に前記転写基板の前記転写パターンと向かい合う領域には、凹部または孔部が形成されている
    ことを特徴とするインプリント装置。
  2. 少なくとも1つの基準マークは、前記凹部または孔部に対して前記基準マーク基板の一側に設けられ、少なくとも1つの別の基準マークは、前記凹部または孔部に対して前記基準マーク基板の他側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記チャックに保持された前記転写基板の前記転写パターンを介して前記基板ステージ上を観察可能な補助カメラ
    を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のインプリント装置。
  4. 前記基準マーク基板の前記基準マークの表面には、金属膜が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインプリント装置。
  5. 被転写基板を保持する基板ステージと、前記基板ステージの上方に配置され、転写パターンを有する転写基板を保持するチャックと、前記チャックに保持された前記転写基板を介して前記基板ステージ上を観察可能なアライメントカメラと、を備えたインプリント装置の前記基板ステージ上に固定される基準マーク基板であって、
    基準マークを有し、
    前記基準マークが前記アライメントカメラによって観察される時に前記転写基板の前記転写パターンと向かい合う領域には、凹部または孔部が形成されている
    ことを特徴とする基準マーク基板。
  6. 少なくとも1つの基準マークは、前記凹部または孔部に対して当該基準マーク基板の一側に設けられ、少なくとも1つの別の基準マークは、前記凹部または孔部に対して当該基準マーク基板の他側に設けられている
    ことを特徴とする請求項5に記載の基準マーク基板。
  7. 前記基準マークの表面には、金属膜が設けられている
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の基準マーク基板。
  8. 基準マークを有する基準マーク基板と、転写パターンを有する転写基板と、を一軸方向に向かい合うように配置し、
    前記基準マーク基板と前記転写基板とを前記一軸方向に相対移動させて互いに接近させ、
    前記転写基板を介して前記基準マーク基板の前記基準マークを観察しながら、前記基準マーク基板と前記転写基板とを前記一軸方向に対して直角な方向に相対移動させて所定の位置関係になるように位置合わせするアライメント方法であって、
    前記基準マーク基板のうち前記転写基板を介して前記基準マークを観察する時に前記転写基板の転写パターンと向かい合う領域には、凹部または孔部が形成されている
    ことを特徴とするアライメント方法。
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