以下に添付図面を参照して本願に係る現金自動預け払い機、表示制御方法及び表示制御プログラムについて説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
図1は、実施例1に係る銀行システムの構成を示す図である。図1に示す銀行システム1は、銀行に口座を開設する利用者に対し、金銭に関する各種の取引、例えば残高照会、入金、出金、振込や振替などに関するサービスを提供するものである。なお、ここでは、銀行に適用されるシステムを例示するが、信用金庫、信用組合や労働金庫などの金融機関全般に適用できる。
図1に示すように、銀行システム1には、連携サーバ10と、利用者端末21と、ATM22と、窓口端末23と、IBサーバ31と、ATMサーバ32と、営業店サーバ33と、勘定系システム40と、承認者端末50A〜50Cとが収容される。上記の「ATM」は、「Automatic Teller Machine」の略称であり、また、上記の「IB」は、「Internet Banking」の略称である。なお、以下では、承認者端末50A〜50Cを区別なく総称する場合に「承認者端末50」と記載する場合がある。
これら各装置のうち、ATM22及び窓口端末23と、連携サーバ10との間は、専用線やVPN(Virtual Private Network)などの閉域網を介して、互いが通信可能に接続される。また、IBサーバ31、ATMサーバ32及び営業店サーバ33と、連携サーバ10との間においても、専用線やVPNなどの閉域網を介して、互いが通信可能に接続される。さらに、IBサーバ31、ATMサーバ32及び営業店サーバ33と、勘定系システム40との間においても、専用線やVPNなどの閉域網を介して、互いが通信可能に接続される。
一方、承認者端末50A〜50Cと連携サーバ10との間は、所定のネットワーク5を介して、互いが通信可能に接続される。かかるネットワーク5には、有線または無線を問わず、インターネット(Internet)、LAN(Local Area Network)やVPNなどの任意の種類の通信網を採用できる。なお、利用者端末21と連携サーバ10との間も、インターネット、LANやVPNなどの任意の種類の通信網を介して、互いが通信可能に接続される。
利用者端末21は、銀行に口座を開設する利用者が使用する端末装置である。かかる利用者端末21の一例としては、パーソナルコンピュータを採用できる。このような固定端末の他、スマートフォンを始め、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)やPDA(Personal Digital Assistants)などの移動体通信端末、さらには、タブレット端末やスレート端末などを採用することもできる。
一実施形態として、利用者は、利用者端末21上で動作するブラウザ等を通じて、インターネットバンキングに関するサービスの提供を受けることができる。例えば、利用者端末21は、銀行がインターネット上に公開するログイン用のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスする。その上で、利用者端末21は、図示しないユーザインタフェースを介して入力を受け付けたアカウント情報、例えばID(IDentifier)やパスワードなどをIBサーバ31へ送信する。このアカウント情報を用いて、IBサーバ31によってログイン認証が本人認証として実行される。この結果、ログイン認証が成功した場合には、インターネットバンキングに関するサービスが利用者端末21に開放される。かかるサービスの開放後、利用者端末21は、各種のメニュー、例えば残高照会、振込や振替などの取引を連携サーバ10及びIBサーバ31を介して勘定系システム40へ依頼することができる。
ATM22は、預金通帳またはキャッシュカードを用いて、入金、出金、振込や残高照会などの取引を実行する装置である。このATM22は、現金自動預け払い機とも呼ばれる。
一実施形態として、ATM22は、後述のタッチパネル224上に表示されるメニュー画面を介して取引の依頼を受け付ける前後に、ATM22に入力された暗証番号や生体情報を用いて、本人認証を実行する。
例えば、キャッシュカードを利用する場合、ATM22は、図示しない挿入口から挿入されたキャッシュカードに記録された口座情報、例えば金融機関コード、支店番号及び口座番号等を読み取る。その上で、ATM22は、上記のタッチパネルを介して入力された認証情報、例えば暗証番号等とともに、キャッシュカードから読み取られた口座情報をATMサーバ32へ送信する。これを受けたATMサーバ32によって、口座情報を検索キーとしてマスタ登録されている利用者の暗証番号が照会された上で両者の暗証番号が一致するか否かが照合される。暗証番号の照会は、ATMサーバ32以外で行われても構わない。例えば、勘定系システム40によって行われても構わない。このとき、暗証番号が一致する場合には、ATM22の使用者が口座の利用者本人であると認証できる。この場合には、ATM22は、本人認証の前に入力された取引の依頼を連携サーバ10及びATMサーバ32を介して勘定系システム40へ依頼したり、本人認証の成功後にメニュー画面を介して入力された取引の依頼を勘定系システム40へ通知したりする。なお、上記のATM22には、後述の現金処理機225が搭載されており、入金時には貨幣挿入口から挿入された貨幣を計数の上で所定の収納部へ収納したり、出金時には収納部に収納された貨幣を計数の上で貨幣取出口へ繰り出したりする能力を有する。
なお、ここでは、ATM22でキャッシュカードが利用される場合を例示したが、暗証番号の代わりに指紋、虹彩や手のひら静脈などの生体情報を本人認証に用いることもできる。この場合、生体情報と併せて生年月日を入力させることによって、ATM22で入力された生体情報との間で1対N認証が実行される登録済みの生体情報を生年月日を用いて絞り込ませることができる。これによって、ATM22の利用時に必ずしも口座情報を入力させずともよくなる。
窓口端末23は、窓口の係員、いわゆるテラーによって使用される端末装置である。一実施形態として、窓口端末23は、顧客によって記入された伝票にしたがって取引の種別や取引の金額などの入力を受け付けたり、当該取引に関するオンライン処理を連携サーバ10及び営業店サーバ33を介して勘定系システム40へ依頼する。この窓口端末23には、図示しないテラー用の現金処理機が接続されており、現金処理機の収納部に収納される貨幣の金額または金種別の枚数を記憶管理しつつ、窓口端末23から受け付けた入金または出金の金額にしたがって貨幣を入出金することもできる。
このように、図1に示す銀行システム1には、IB、ATM及び窓口に関する各サービスを実現する3つのチャネル系システムが収容される。これらのチャネル系システムでは、利用者端末21、ATM22及び窓口端末23をフロントチャネルとし、3種類の各チャネルから取引の依頼を受け付けることができる。以下では、利用者端末21、ATM22及び窓口端末23を区別なく総称する場合に「フロントチャネル20」と記載する場合がある。
これら3つのチャネル系システムの間では、取引に異なる限度額が課される。例えば、「窓口」では、銀行の資金が安全性の高い営業店の金庫に収納されることから、他のチャネルに比べて高い取引の限度額が設定されることが多い。例えば、口座に預け入れられた金額の範囲内で取引を自由に行うことができる銀行もあれば、帯封の単位で取引を行うことができる銀行もある。一方、「ATM」は、営業店の金庫に比べて多額の現金を収納することが安全や立地の面で困難であるから、窓口に比べて低い取引の限度額が設定されることが多い。例えば、20万程度の出金や振込を認める銀行が多い。また、「IB」は、利用者端末21をインタフェースとして機能させることから振り込め詐欺の他にもフィッシング詐欺等のWebのセキュリティホールにもさらされるので、窓口に比べて低い取引の限度額が設定されることが多い。例えば、数十万、一例として50万程度の出金や振込を認める銀行が多い。
IBサーバ31は、インターネットバンキングに関するサービスを利用者端末21に提供するサーバ装置である。また、ATMサーバ32は、ATMサービスをATM22を介して提供するサーバ装置である。営業店サーバ33は、営業店におけるテラーサービスを窓口端末23を介して提供するサーバ装置である。これらチャネル系システムに含まれる各サーバ装置は、連携サーバ10から取引の処理依頼を受け付けた場合に、当該取引に関する処理依頼の電文を勘定系サーバ40へ回送する。
勘定系システム40は、各種の取引に関する処理を実行する情報システムである。例えば、勘定系システム40は、IBサーバ31、ATMサーバ32または営業店サーバ33から取引に関する処理依頼を受け付けた場合に、フロントチャネル20で受け付けた利用者の口座情報に対応する口座に対し、当該取引に対応する処理、例えば入金、出金、振込、振替や残高照会等を実行する。
連携サーバ10は、勘定系システム40に各チャネル系システムに含まれる各サーバ装置を連携させる連携サービスを提供するサーバ装置である。一つの実装例として、連携サーバ10は、上記の連携サービスを実現するWebサーバとして実装することとしてもよいし、また、連携サービスをアウトソーシングにより提供するクラウドとして実装することもできる。他の実装例としては、SOA(Service Oriented Architecture)、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして提供される連携プログラムを所望のコンピュータにプリインストール又はインストールさせることによっても実装できる。これらのうちいずれの形態で実装される場合においても、必ずしも勘定系システム40の外部装置として実装されずともよく、勘定系システム40に連携サービスを提供させることとしてもかまわない。
一実施形態として、連携サーバ10は、チャネル系システムに含まれるフロントチャネル20から取引に関する依頼を受け付けたからと言って直ちに当該取引に関する処理依頼を勘定系システム40に回送するとは限らない。つまり、連携サーバ10は、取引に関する依頼が振り込め詐欺に用いられるおそれのある種類、例えば出金や振込などに該当する場合、次のような承認プロセスを実行する。
すなわち、連携サーバ10は、当該取引を依頼する利用者とは異なる第三者が使用する承認者端末50に当該取引の承認を依頼する。ここで言う「第三者」とは、口座の利用者本人と関係があり善意の人物であることが確認されている人物を指し、例えば、利用者の家族、利用者の後見人などが挙げられる。この結果、連携サーバ10は、承認者端末50によって応答された承認結果が「承認」である場合に絞って当該取引に関する処理依頼の電文を勘定系システム40へ回送する。これによって、例えば、振込や出金の金額、振込先などから第三者が疑義を持つ取引の実行を抑止できる結果、振り込め詐欺等の犯罪を抑制できる。
このとき、連携サーバ10は、承認依頼を送信するあて先を1つまたは複数登録させておくことができる。さらに、連携サーバ10は、承認依頼を送信するあて先として複数のあて先が登録されている場合、当該取引に関する処理依頼の電文を勘定系システム40へ回送する条件として、任意の条件を設定することができる。例えば、連携サーバ10は、複数の承認者のうち1人でも承認が得られた場合に取引の処理依頼を回送することとしてもよいし、承認者の全員から承認が得られた場合に始めて取引の処理依頼を回送することとしてもよい。また、連携サーバ10は、全体に占める承認の割合が所定の閾値、例えば50%以上である場合に、取引の処理依頼を回送することとしてもかまわない。なお、本実施例では、一例として、複数の承認者のうち1人でも承認が得られた場合に取引の処理依頼が回送される場合を想定して以下の説明を行う。
ここで、本実施例では、窓口端末23から入力された特定の口座に関する出金又は振込処理の依頼に応じて送信された承認依頼に対する応答結果を、口座の識別情報が入力されたATM22に表示させる。
すなわち、上記の承認プロセスを実行する場合、第三者による承認が得られてから始めて振込処理が実行されるので、利用者が窓口で振込を依頼するタイミングと、勘定系システム40で振込処理が実行されるタイミングとの間に時間差が生じる。例えば、「出金」の場合には、利用者に現金が渡されるまで利用者が窓口で待機することになる一方で、「振込」の場合には、利用者が振込を窓口の係員に依頼した段階で利用者が窓口を離れることも可能である。このことから、「振込」の場合には、第三者に承認を依頼してから承認の結果が応答されるまでの待機時間を削減するために、利用者が振込を窓口の係員に依頼した段階で利用者の離脱を認めることもできる。この場合、利用者には、窓口で振込を依頼したタイミングで振り込みが完了したように見えても、実際には、第三者による承認待ちに移行するだけであり、この段階では振込処理は完了していない。それ故、利用者は、振込の依頼が承認されたのか、あるいは却下されたのかを知らないまま、時間が経過してしまう事態が発生しうる。このような事態を抑制するために、本実施例に係るATM22では、利用者が窓口で振込を依頼した後にATM22に訪れた段階で承認依頼に対する応答結果をATM22に表示させる。
したがって、本実施例に係るATM22によれば、振込処理の結果を把握させることができる。
なお、承認者端末50には、上記の利用者端末21と同様、パーソナルコンピュータの他、スマートフォンを始め、携帯電話機、PHSやPDAなどの移動体通信端末、さらには、タブレット端末やタブレット端末などを採用することもできる。
[連携サーバ10の構成]
図2は、実施例1に係る連携サーバ10の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、連携サーバ10は、通信I/F(InterFace)部11と、対応関係記憶部12と、承認者属性情報記憶部13と、受付部14と、承認送信部15と、処理依頼部16と、応答結果記憶部17と、通知部18とを有する。なお、連携サーバ10は、図2に示した機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入出力デバイス、音声出力デバイスや撮像デバイスなどの機能部を有することとしてもかまわない。
このうち、通信I/F部11は、他の装置、例えば各チャネル系システムに含まれるフロントチャネル20や各サーバ装置との間で通信制御を行うインタフェースである。かかる通信I/F部11の一態様としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。例えば、通信I/F部11は、フロントチャネル20から取引に関する処理の依頼を受け付けたり、あるいは取引に関する処理結果をフロントチャネル20へ応答したりする。また、通信I/F部11は、出金又は振込に関する承認依頼を承認者端末50へ送信したり、あるいは承認者端末50から承認結果を受け付けたりする。
対応関係記憶部12は、利用者および承認者の対応関係に関する情報を記憶する記憶部である。かかる対応関係情報の一例として、利用者の口座番号および承認者の承認者IDなどの対応関係が規定されたデータを採用できる。ここでは、口座番号および承認者IDの対応関係を用いて利用者に紐付く承認者を特定する場合を例示するが、利用者および承認者を紐付けることができる項目であれば任意の項目を対応関係の規定に用いることができる。
図3は、対応関係情報の一例を示す図である。図3に示す1番目のレコードの例では、口座番号「123456789」の利用者が出金又は振込を行う場合、承認者ID「N201」、「N202」及び「N204」の承認者のうちいずれかの承認者から承認を得ることによって出金又は振込に関する処理が実行されることを意味する。この対応関係の意味合いは、図3に示す2番目及び3番目のレコードの例においても同様である。なお、図3には、1人の利用者に複数の承認者を対応付ける場合を例示したが、必ずしも承認者は複数人でなくともよく、利用者および承認者を一対一で対応付けることもできる。また、図3には、データがテーブル形式である場合を例示したが、他のデータ形式、例えばタグまたはカンマによって記述されるデータ形式であってもかまわない。
承認者属性情報記憶部13は、承認者に関する属性情報を記憶する記憶部である。かかる属性情報には、一例として、承認者の氏名や連絡先を含めることができる。かかる承認者の属性情報の一例としては、承認者ID、氏名及び連絡先が対応付けられたデータを採用できる。ここで言う「連絡先」とは、承認者の承認者端末50に対し、通知が可能なアドレスを指し、例えば、電子メールのアドレスの他、IPアドレスやMACアドレスなどのネットワークアドレスを採用することもできる。
図4は、承認者の属性情報の一例を示す図である。図4に示す1番目のレコードの例では、承認者ID「N201」の承認者の氏名が「Aさん」であり、Aさんのメールアドレスが「AAA@**.ne.jp」であることを意味する。この対応関係の意味合いは、図4に示す2番目及び3番目のレコードの例においても同様である。なお、図4には、1人の承認者に1つの連絡先を対応付ける場合を例示したが、必ずしも1人の承認者に対応付ける連絡先は1つでなくともよく、複数の連絡先を対応付けることもできる。また、図4には、データがテーブル形式である場合を例示したが、他のデータ形式、例えばタグまたはカンマによって記述されるデータ形式であってもかまわない。
受付部14は、取引に関する処理依頼を受け付ける処理部である。一実施形態として、受付部14は、各チャネル系システムに含まれるフロントチャネル、例えば利用者端末21、ATM22または窓口端末23から各種の取引に関する処理依頼を受け付ける。なお、ここでは、振込以外の取引については既存の技術と同様にして処理を実行できるので、以下では受付部14が受け付ける取引の種別が振込である場合を想定して以下の説明を行う。
承認送信部15は、承認者端末50への承認依頼の送信を制御する処理部である。一側面として、承認送信部15は、フロントチャネル20から振込の処理依頼を受け付けた場合に、振込処理の実行に先立って承認依頼先への承認依頼を送信する。なお、ここでは、振込の処理依頼に先立って承認依頼を送信する場合を例に挙げるが、取引の種別が出金である場合にも出金の処理依頼に先立って承認依頼を送信することができる。
一実施形態として、承認送信部15は、受付部14が処理依頼を受け付けた取引が振込である場合、当該振込の依頼を行う利用者に承認者が設定されているか否かを判定する。例えば、承認送信部15は、当該振込の依頼を行う利用者の口座情報、すなわち口座番号を持つエントリが対応関係記憶部12に存在するか否かを判定する。そして、承認送信部15は、利用者の口座番号を持つエントリが存在する場合に、承認依頼を承認者端末50へ送信する。例えば、承認送信部15は、対応関係記憶部12に記憶された承認者IDのうち当該利用者の口座番号に対応付けられた承認者IDを検索した上で当該承認者IDに対応する連絡先を承認者属性情報記憶部13から抽出する。そして、承認送信部15は、先のようにして抽出された連絡先の承認者端末50に対し、承認依頼を送信する。このとき、承認送信部15は、承認依頼を通知する場合に、振込の依頼元に関する情報、例えば口座番号や名義人などを含めたり、取引に関する情報、例えば取引の種別、振込の金額、振込先の口座番号や受取名義人などを含めたりすることができる。
図5は、承認依頼画面の一例を示す図である。図5には、承認者端末50に表示される承認依頼画面51が示されている。図5の例では、承認依頼画面の一例として、○×銀行から承認者へ送信された承認依頼画面51が図示されている。図5に示す承認依頼画面51によれば、承認者は、利用者「フジツウ タロウ」が振込先の名義人「フリコミ シロウ」へ金額「¥500,000」を振り込もうとしていることがわかる。この承認依頼画面51上にある承認ボタン51Aを押下することによって振込を承認し、また、却下ボタン51Bを押下することによって振込を却下できる。このようにして承認ボタン51Aまたは却下ボタン51Bのいずれかのボタンが押下された場合には、承認者端末50上で動作する犯罪被害抑制用のアプリケーションプログラムによって承認結果が連携サーバ10へ通知される。なお、上記の承認依頼画面51に記載がある通り、承認依頼の返信には、制限時間、例えば1時間が設定されており、承認依頼を受信してから制限時間内に承認ボタン51Aの押下がなされなかった場合には、連携サーバ10によって却下とみなされる。また、上記の承認依頼画面51には、承認依頼が送信される承認者の一覧をさらに含めることもできる。
図5に示す承認依頼画面51に記載の振込先の名義人を見れば、承認者は、次のような判断を行うことができる。例えば、振込先の名義人が利用者の知人等である場合には、当該振込に承認の余地があることがわかる。また、利用者本人を知る承認者から見ても振込先の名義人に覚えがない場合には、利用者から事情を聴取する等の調査を行った上で認否を判断した方がよいと判断できる。また、行政庁や金融機関等がリストアップするブラックリスト等に登載されている場合には、振込の否認を始め、警察等への告発を行った方がよいと判断できる。さらに、図5に示す承認依頼画面51に記載の振込の金額を見れば、承認者は、次のような判断を行うことができる。例えば、振込の金額が習慣的に行われているパターン、例えば家賃や光熱費等の金額から逸脱する金額である場合には、利用者から事情を聴取する等の調査を行った上で認否を判断した方がよいと判断できる。また、振込の金額が過度に高額である場合には、振込の否認を始め、警察等への告発を行った方がよいと判断できる。
処理依頼部16は、取引に関する処理依頼を勘定系システム40に回送する処理部である。
一実施形態として、処理依頼部16は、フロントチャネル20から受け付けた取引の種別が「振込」以外である場合、すなわち入金、残高照会等である場合、受付部14が受け付けた取引の処理依頼の電文を勘定系システム40に回送する。さらに、処理依頼部16は、利用者の口座番号を持つエントリが存在しない場合にも、受付部14が受け付けた振込の処理依頼の電文を勘定系システム40に回送する。一方、処理依頼部16は、承認送信部15によって承認依頼が承認者端末50に送信された場合には、承認者端末50からの承認結果の返信を待機する。そして、処理依頼部16は、制限時間内に1つの承認端末50からでも承認結果として「承認」が返信された場合には、承認完了の通知を各承認者端末50に送信するとともに、受付部14が受け付けた出金又は振込の処理依頼の電文を勘定系システム40に回送する。その上で、処理依頼部16は、承認依頼に対する応答結果を始め、振込処理の実行結果や承認者のうち振込の承認を行った承認実行者等を含めて応答結果記憶部17に保存する。なお、取引の種別が「出金」である場合には、応答結果が応答結果記憶部17に保存される以外は「振込」の場合と同様の処理が実行される。
図6は、承認完了通知画面の一例を示す図である。図6には、承認者端末50に表示される承認完了通知画面52が示されている。図6に示す承認完了通知画面52によれば、承認者のうち承認者「Aさん」が図5に示された承認依頼画面51で通知された振込を承認したことがわかる。これによって、誰が振込の承認を行ったのかを各承認者の間で共有できる。例えば、未返信の承認者は、自分が承認結果を返信せずともよい旨を把握することができ、また、振込を却下した承認者は、振込を却下した承認者に対し、事情を問い合わせることができる。
なお、処理依頼部16は、制限時間内に承認端末50から1つも承認結果として「承認」が返信されなかった場合には、受付部14が受け付けた出金又は振込の処理依頼の電文は勘定系システム40に回送しない。このケースには、全ての承認者端末50から承認結果として「却下」が返信されたケースや制限時間内に返信があった承認結果の中に「承認」がなかったケースが含まれる。
応答結果記憶部17は、承認依頼に対する応答結果を記憶する記憶部である。一実施形態として、応答結果記憶部17は、承認依頼に対する応答結果を記憶する。例えば、応答結果記憶部17は、一例として、振込の依頼を行った利用者の口座情報、例えば口座番号ごとに当該振込が承認されたか否かの振込認否の結果に関するステータス、すなわち「承認」または「却下」などを対応付けて記憶する。この他、応答結果記憶部17は、振込認否の結果に関するステータスに加えて、承認者のうち振込の承認を行った承認実行者をさらに記憶することもできる。さらに、応答結果によって振込が承認された場合には、応答結果記憶部17は、振込処理が完了した時刻や振込が承認された時刻などをさらに記憶することもできる。なお、ここでは、承認依頼に対する応答結果として振込認否の結果を記憶する場合を例示したが、利用者の口座情報ごとに各承認者の応答内容、例えば「承認」、「却下」または「未返信」などを記憶させることもできる。
通知部18は、承認依頼に対する応答結果を通知する処理部である。一実施形態として、通知部18は、ATM22から未確認の振込処理の照会を受け付けた場合に、当該照会に含まれる口座情報に対応する応答結果が応答結果記憶部17に存在するか否かを判定する。このとき、通知部18は、当該照会に含まれる口座情報に対応する応答結果が応答結果記憶部17に存在する場合には、応答結果記憶部17から当該照会に含まれる口座情報に対応する応答結果を読み出した上で当該応答結果をATM22に返信する。一方、通知部18は、当該照会に含まれる口座情報に対応する応答結果が応答結果記憶部17に存在しない場合には、該当する応答結果がない旨をATM22に返信する。
なお、ここでは、取引が「振込」である場合の通知を例に挙げ、振込の受付後にATM22に口座情報が入力された段階で承認依頼に対する応答結果をATM22を介して通知する場合を例に挙げたが、取引が「振込」以外である場合には、原則として、取引の依頼を受け付けてから利用者がフロントチャネル20から離脱する前に取引に関する処理結果が通知される。例えば、取引の種別が「残高照会」、「入金」又は「振替」である場合には、勘定系システム40で処理が実行された段階で取引に関する処理結果がフロントチャネル20へ通知される。また、取引の種別が「出金」である場合には、取引に関する処理結果の通知形態は、振込が承認されなかった場合と振込が承認された場合との2つに分かれる。例えば、振込が承認されなかった場合には、全ての承認者端末50から「却下」の応答があった段階もしくは「承認」が得られずに制限時間を経過した段階で振込処理の中止がフロントチャネル20へ通知される。また、振込が承認された場合には、勘定系システム40で処理が実行された段階で取引に関する処理結果がフロントチャネル20へ通知される。
なお、上記の受付部14、承認送信部15、処理依頼部16及び通知部18は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などに連携プログラムを実行させることによって実現できる。また、上記の各機能部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
また、上記の対応関係記憶部12、承認者属性情報記憶部13及び応答結果記憶部17には、一例として、半導体メモリ素子を採用できる。例えば、半導体メモリ素子の一例としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、内部メモリの代わりに、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置を採用することとしてもよい。
[ATM22の構成]
図7は、実施例1に係るATM22の機能的構成を示すブロック図である。図7に示すように、ATM22は、通信I/F部221と、カードリーダ222と、プリンタ223と、タッチパネル224と、現金処理機225と、照会部226と、表示制御部227と、取引依頼部228とを有する。なお、ATM22は、図7に示した機能部以外にも既知のATMが有する各種の機能部、例えば音声出力部、通帳読取部やカメラなどの機能部を有することとしてもかまわない。
このうち、通信I/F部221は、他の装置、例えば連携サーバ10との間で通信制御を行うインタフェースである。かかる通信I/F部221の一態様としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。例えば、通信I/F部221は、タッチパネル224を介して受け付けた取引に関する処理の依頼を連携サーバ10へ送信したり、あるいは連携サーバ10から取引に関する処理結果を受信したりする。また、通信I/F部221は、連携サーバ10に未確認の振込処理を照会したり、連携サーバ10から照会に対する返信を受信したりする。
カードリーダ222は、カードに記録された情報を読み取る読取装置である。一つの実装例としては、磁気対応のカードリーダ、IC(Integrated Circuit)対応のカードリーダ、あるいは磁気及びIC併用型のカードリーダなどを採用できる。例えば、カードリーダ222は、図示しないカード挿入口からキャッシュカードが挿入された場合に、当該キャッシュカードに記録された口座情報を読み取る。そして、カードリーダ222は、キャッシュカードから読み取った口座情報を照会部226へ出力する。
プリンタ223は、所定のデータを紙などの媒体に印刷する印字部である。一実施形態として、プリンタ223は、表示制御部227から指示された内容にしたがって承認依頼に対する応答結果などを紙媒体に印字し、当該応答結果が印字された紙媒体を振込のレシートとして出力する。なお、上記のプリンタ223は、あくまでも応答結果の出力形態の一例であり、印字によって出力がなされない場合にはATM22がプリンタ223を有さずともかまわない。
タッチパネル224は、表示可能かつ入力可能なデバイスである。一実施形態として、タッチパネル224は、表示制御部227からの指示にしたがってタッチパネル224のスクリーンに各種の情報を表示したり、スクリーンへのタッチ操作によって入力を受け付けたりする。例えば、タッチパネル224は、待機状態からの復帰時にカードの挿入を促す画面を表示したり、承認依頼に対する応答結果が照会された場合に照会結果を表示したり、また、取引の受付処理が起動された場合に各種の取引を選択するメニュー画面を表示したりする。また、タッチパネル224は、メニュー画面上で選択されたメニューを取引依頼部228へ出力したりする。
現金処理機225は、現金の入金または出金を行う装置である。一つの実装例として、現金処理機225は、紙幣の搬送または繰出を行う機構部、ビルバリやコインメックなどによって実装できる。ここでは、コインメックを含めることとしたが、紙幣に絞って扱う営業店ではコインメックは実装せずともよい。例えば、現金処理機225は、入金時に図示しない貨幣挿入口から挿入された貨幣を計数の上で所定の収納部へ収納したり、出金時に収納部に収納された貨幣を計数の上で貨幣取出口へ繰り出したりする。
照会部226は、未確認の振込処理を照会する処理部である。一実施形態として、照会部226は、カードリーダ222によってキャッシュカードから口座情報が読み取られた場合に、当該口座情報に対応付けられた未確認の振込処理を連携サーバ10に照会する。ここでは、利用者の口座情報を特定する形態の一例として、キャッシュカードに記録された口座情報が読み取られる場合を例示したが、口座情報の特定方法はこれに限定されない。例えば、手のひら静脈の画像を始めとする「生体情報」及び「生年月日」から口座情報を特定することとしてもかまわない。この場合には、生体情報もしくは生体情報から特徴量が抽出された特徴量情報と、生年月日とともに未確認の振込処理を照会することができる。
表示制御部227は、プリンタ223やタッチパネル224の出力制御を実行する処理部である。ここでは、一例として、応答結果の印字出力および表示出力を併せて行う場合を例示するが、いずれか一方だけを実施することとしてもよいし、これらに代えて図示しないスピーカから応答結果のメッセージを音声出力させることとしてもかまわない。
一実施形態として、表示制御部227は、照会部226による照会の結果として、未確認の振込処理に関する承認依頼の応答結果の返信が得られた場合に、タッチパネル224やプリンタ223へ次のような処理を実行する。例えば、表示制御部227は、承認依頼の応答結果として、振込認否の結果を振込依頼の内容とともにタッチパネル224へ表示出力させる。このとき、表示制御部227は、振込が承認された場合には、承認者のうち振込の承認を行った承認実行者をタッチパネル224へさらに表示出力させることもできる。また、表示制御部227は、承認依頼の応答結果として、振込認否の結果を振込依頼の内容とともに印字出力させることもできる。このような表示によって未確認の振込処理を確認させた後に、表示制御部227は、取引の受付の開始を取引依頼部228に指示する。なお、表示制御部227は、未確認の振込処理の確認が終了するまでは、タッチパネル224上で入力操作が実行されたとしてもその入力操作は未確認の振込処理の確認後まで実行させない。
図8は、ATM22の表示画面の遷移例を示す図である。図8には、ATM22のタッチパネル224上で図5に示す口座番号「123456789」の名義人「フジツウ タロウ」が振込先の名義人「フリコミ シロウ」へ金額「¥500,000」を振り込む振込の依頼を行った場合の画面の遷移例が模式的に示されている。図8の例では、図5に示した承認依頼が承認者「Aさん」に承認された場合と、図5に示した承認依頼が全ての承認者「Aさん」、「Bさん」及び「Cさん」に却下された場合との遷移例が併記されている。このうち、承認者「Aさん」に承認された場合の遷移例には、時間T3の分岐からその末尾に英文字「A」を付す一方で、全ての承認者「Aさん」、「Bさん」及び「Cさん」に却下された場合との遷移例には、時間T3の分岐からその末尾に英文字「N」を付すこととする。
図8に示すように、ATM22が図示しない対人センサ等によって待機状態から復帰した時点T1では、ATM22のタッチパネル224に「キャッシュカードを挿入して下さい」とのメッセージが表示される。これに従って、利用者によってキャッシュカードが図示しないカード挿入口に挿入される。その後、カード挿入口に挿入されたキャッシュカードから口座情報が読み取られると、照会部226が当該口座情報に対応付けられた未確認の振込処理を連携サーバ10へ照会する。この時点T2では、タッチパネル224に「照会中です」のメッセージが表示される。その後、本例では、照会部226による照会の結果として、未確認の振込処理に関する承認依頼の応答結果の返信が得られたと仮定する。
ここで、未確認の振込処理として、承認依頼が承認者「Aさん」によって承認された振込認否の結果が得られた場合には、この時点T3Aで振込認否の結果「○承認」がその詳細表示を行うリンク224aとともにタッチパネル224へ表示される。かかるリンク224aがタッチ操作された場合には、その時点T4Aで、当該振込の承認実行者である「Aさん」とともに、承認された振込の内容、すなわち図5に示した振込の内容と同様の内容がタッチパネル224に表示される。このような表示によれば、利用者は、自分が依頼した振込が実行済みであることを把握できる。さらに、利用者は、自分が依頼した振込にAさんが承認してくれたことも把握できる。
一方、未確認の振込処理として、承認依頼が全ての承認者「Aさん」、「Bさん」及び「Cさん」によって却下された振込認否の結果が得られた場合には、この時点T3Nで振込認否の結果「×却下」がその詳細表示を行うリンク224bとともにタッチパネル224へ表示される。かかるリンク224bがタッチ操作された場合には、その時点T4Nで、全ての承認者によって振込が却下された旨とともに、承認された振込の内容、すなわち図5に示した振込の内容と同様の内容がタッチパネル224に表示される。このような表示によれば、利用者は、自分が依頼した振込が中止されたこと、すなわち振込が実行されなかったことを把握できる。さらに、利用者は、自分が依頼した振込が承認者の全員に却下されたことも把握できる。なお、図8に示すT3N及びT4Nの例は、全員が振込を却下した場合を例示したが、一部の承認者が制限時間内に回答しなかった場合にはその旨を表示することもできる。
これらの表示により、利用者は、利用者が窓口で振込を依頼してから改めてATM22に訪れた段階で、振込が承認されたのか、あるいは却下されたのか、言い換えれば振込が実行されたのか、あるいは却下されたのかという事実関係を適切に把握することができる。さらに、振込が承認された場合に承認の実行者を表示し、振込が却下された場合に却下の実行者を表示するので、利用者が承認者の適否を判断する材料の一つを提供できる。
図7の説明に戻り、取引依頼部228は、タッチパネル224を介して受け付けた取引の処理依頼を連携サーバ10に送信する処理部である。一実施形態として、取引依頼部228は、表示制御部227によって取引の受付の開始が指示された場合に、処理を起動する。これを受けて、取引依頼部228は、タッチパネル224に取引のメニューを選択するメニュー画面を表示させる。そして、取引依頼部228は、タッチパネル224上で取引の種別、取引の金額などが入力され、かつ所定の本人認証が成功した場合に、当該取引の処理依頼を連携サーバ10へ送信する。その後、取引依頼部228は、勘定系システム40で処理された取引の処理結果を表示出力、印字出力又はこれらの組合せの出力を表示制御部227に指示する。このとき、取引依頼部228は、入金又は出金の取引が成功した場合には、現金処理機225に現金挿入口から挿入された現金を収納部へ収納させたり、現金処理機225に収納部から現金取出口へ現金を繰り出させたりする。なお、取引の種別が「入金」である場合には、必ずしも本人認証を実行せずともよい。
なお、上記の照会部226、表示制御部227及び取引依頼部228は、CPUやMPUなどに表示制御プログラムを実行させることによって実現できる。また、上記の各機能部は、ASICやFPGAなどのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
[処理の流れ]
続いて、本実施例に係る銀行システムの処理の流れについて説明する。なお、ここでは、銀行システムに含まれる窓口端末23、連携サーバ10及び承認者端末50によって実行される(1)承認依頼処理について説明した後に、ATM22によって実行される(2)表示制御処理について説明することとする。
(1)承認依頼処理
図9は、実施例1に係る窓口端末23、連携サーバ10及び承認者端末50の間で実行される承認依頼処理の手順を示すシーケンス図である。図9には、一例として、窓口端末23で振込処理の依頼が受け付けられる場合の処理手順が示されている。
図9に示すように、利用者の本人認証が成功すると(ステップS101)、窓口端末23は、図示しないメニュー画面から振込の依頼を受け付け(ステップS102)、振込の処理依頼を連携サーバ10へ送信する(ステップS103)。
一方、受付部14が窓口端末23から処理依頼を受け付けた取引が振込である場合、承認送信部15は、当該振込の依頼を行う利用者の口座情報、すなわち口座番号を持つエントリが対応関係記憶部12に存在するか否かを判定する(ステップS104)。
そして、利用者の口座番号を持つエントリが存在する場合(ステップS104Yes)には、承認送信部15は、承認依頼を承認者端末50へ送信する(ステップS105)。その後、処理依頼部16は、承認者端末50からの承認結果の返信を待機する(ステップS106)。
一方、上記のステップS105で承認依頼が送信された承認者端末50は、承認結果、例えば「承認」または「却下」などの入力を受け付け(ステップS107)、ステップS107で受け付けた承認結果を連携サーバ10へ返信する(ステップS108)。
ここで、制限時間内に1つの承認端末50からでも承認結果として「承認」が返信された場合(ステップS109Yes)には、処理依頼部16は、次のような処理を実行する。すなわち、処理依頼部16は、承認完了の通知を各承認者端末50に送信するとともに、受付部14が受け付けた振込の処理依頼の電文を勘定系システム40に回送する(ステップS110及びステップS111)。なお、上記のステップS110の処理を受けて、承認者端末50では、承認完了の通知が表示または音声などによって出力される(ステップS112)。なおここで、ステップS110では、全ての承認者端末50に承認完了通知を送信するのではなく、制限時間以内に承認結果として「承認」を返信してこなかった承認者端末50と承認が最先でなかった承認者端末50とに対してのみ承認完了通知を送信してもよい。
一方、制限時間内に承認端末50から1つも承認結果として「承認」が返信されなかった場合(ステップS109No)には、受付部14が受け付けた振込の処理依頼の電文は勘定系システム40に回送されない。この場合には、ステップS110〜ステップS112の処理をとばし、ステップS113の処理へ移行する。
また、利用者の口座番号を持つエントリが存在しない場合(ステップS104No)には、ステップS105〜ステップS110の処理、すなわち承認プロセスをとばし、受付部14が受け付けた振込の処理依頼の電文が勘定系システム40に回送される(ステップS111)。
その後、処理依頼部16は、受付部14が受け付けた振込の依頼に関する処理結果、例えば承認依頼に対する応答結果を応答結果記憶部17に保存し(ステップS113)、処理を終了する。
なお、対応関係記憶部12にエントリがない利用者は、上記の承認プロセスが適用外とされる利用者、すなわち承認者によるサポートがいらない利用者であることから、ステップS105〜ステップS110の処理は実行されず、ステップS113の応答結果の保存についても実行されない。
(2)表示制御処理
図10は、実施例1に係るATM22によって実行される表示制御処理の手順を示すフローチャートである。この表示制御処理は、一例として、キャッシュカード等から口座情報が取得された場合に処理が起動される。
図10に示すように、口座情報が取得されると(ステップS201)、照会部226は、ステップS201で取得された口座情報に対応付けられた未確認の振込処理を連携サーバ10に照会する(ステップS202)。そして、照会部226は、ステップS202で実行された照会の返信を連携サーバ10から受信する(ステップS203)。
ここで、ステップS203の返信として、未確認の振込処理に関する承認依頼の応答結果の返信が得られた場合(ステップS204Yes)には、表示制御部227は、タッチパネル224に次のような表示を実行させる(ステップS205)。例えば、表示制御部227は、承認依頼の応答結果として、振込認否の結果を振込依頼の内容とともにタッチパネル224へ表示出力させるとともに、振込が承認された場合には、承認者のうち振込の承認を行った承認実行者をタッチパネル224へ表示出力させる。その後、表示制御部227は、取引の受付の開始を取引依頼部228に指示し、それを受けた取引依頼部228は、例えば取引の選択メニューを表示し(ステップS206)、処理を終了する。
また、ステップS203の返信として、未確認の振込処理に関する承認依頼の応答結果の返信が得られなかった場合(ステップS204No)には、表示制御部227は、ステップS205の処理をとばしてステップS206の処理を実行し、処理を終了する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、本実施例では、窓口端末23から入力された特定の口座に関する出金又は振込処理の依頼に応じて送信された承認依頼に対する応答結果を、口座の識別情報が入力されたATM22に表示させる。したがって、本実施例に係るATM22によれば、振込処理の結果を把握させることができる。
また、本実施例に係るATM22では、ATM22の表示画面において、取引の選択メニューの表示に先立って表示される。このため、本実施例に係るATM22によれば、利用者がATM22に訪れた本来の目的の用事を済ませてから未処理の振込処理を確認させる場合よりも利用者の注意力が高い状態で未処理の振込処理を確認させることができる。