JP6476344B2 - 現金取引システムおよび現金取引方法 - Google Patents

現金取引システムおよび現金取引方法 Download PDF

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Description

本発明は、現金取引システムおよび現金取引方法に関する。
銀行窓口の更なる効率化を求める動きに伴い、ATMを用いた、いわゆるセルフ取引の拡大が加速している。一方、不正取引防止のため、ATMにおける一定額以上のセルフ取引は制限され、顧客にとっての利便性が犠牲になっている。
そこで、そうした取引制限を管理する従来技術として、以下の技術が提案されている。すなわち、ATMを利用して利用者の操作によって現金の取引を行う現金自動取引システムにおいて、利用者ごとに過去に取引された出金金額データを格納しておく記憶手段と、該記憶手段に格納された出金金額データに基づいてATMでの平均出金金額を算出し、算出された該平均出金金額に所定の乗率を乗算して利用限度額を算出する計算手段とを有し、該計算手段によって計算された該利用限度額を該利用者のATMにおける出金限度額として設定して該記憶手段に格納することを特徴とする現金自動取引システム(特許文献1参照)などが提案されている。
また、カード読み取り機構と表示装置と紙幣取扱い機構と明細票印字機構を備え、ホストコンピュータと接続することで、利用者の指定した口座から現金を入出金する自動機おいて、利用者毎に出金限度額を設定可能にし、設定した出金限度額をホストコンピューターに記憶することを特徴とする請求項第1項記載の出金限度額設定方法(特許文献2参照)なども提案されている。
特開2008−204060号公報 特開2006−99304号公報
ところがセルフ取引機会が増えると共に、繁忙期等におけるATMの混雑が激しくなり、各顧客の待ち時間も拡大する傾向にある。このことは顧客満足度の低下につながりかねない。他方、本人確認等の集中センタ業務を省略できない取引に関しては、従来通りの窓口業務が必要である。そのため、上述のようにATMを増加させても効率改善の効果は限定的である。
そこで本発明の目的は、金融機関において各取引に用いられる装置ごとの占有時間を抑制し、業務効率の向上を図る技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の現金取引システムは、所定ネットワークを介して他装置と通信する通信装置と、金融機関の顧客が操作する所定端末より、当該顧客の希望取引の情報を受信して、当該顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納し、当該識別情報を前記所定端末に送信する処理と、前記顧客が操作するATMより、当該顧客が入力した識別情報を受信して、当該識別情報に対応する顧客および希望取引の各情報を前記記憶装置から読み出して前記ATMに出力させる処理と、前記ATMより、前記希望取引に関する現金の入出金処理の情報を受信して、当該希望取引に関する所定の完了処理を実行する演算装置とを備え、前記演算装置は、前記顧客の希望取引の情報を送信してきた所定端末の情報に基づき、当該端末の所在地に関して予め定めた、前記現金の入出金処理が可能なATMを特定して、当該ATMの情報を当該希望取引に関する前記識別情報と対応付けて記憶装置に格納し、当該ATMの情報を前記所定端末に送信し、前記顧客が入力した識別情報を送信してきたATMの情報を、前記記憶装置にて当該識別情報に関して保持するATMの情報と照合し、当該ATMが当該識別情報と対応付くものである場合に、前記識別情報の受信以降の前記処理を実行し、前記所定端末の所在地に関してATMを特定出来なかった場合に、当該端末の所在地の周辺地域に関して予め定めた、前記現金の入出金処理が可能なATMを特定し、当該ATMの情報を当該希望取引に関する前記識別情報と対応付けて記憶装置に格納し、当該ATMの情報を前記所定端末に送信するものであることを特徴とする。
また、本発明の現金取引方法は、所定ネットワークを介して他装置と通信する通信装置を備えた情報処理システムが、金融機関の顧客が操作する所定端末より、当該顧客の希望取引の情報を受信して、当該顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納し、当該識別情報を前記所定端末に送信する処理と、前記顧客が操作するATMより、当該顧客が入力した識別情報を受信して、当該識別情報に対応する顧客および希望取引の各情報を前記記憶装置から読み出して前記ATMに出力させる処理と、前記ATMより、前記希望取引に関する現金の入出金処理の情報を受信して、当該希望取引に関する所定の完了処理とを実行し、前記顧客の希望取引の情報を送信してきた所定端末の情報に基づき、当該端末の所在地に関して予め定めた、前記現金の入出金処理が可能なATMを特定して、当該ATMの情報を当該希望取引に関する前記識別情報と対応付けて記憶装置に格納し、当該ATMの情報を前記所定端末に送信し、前記顧客が入力した識別情報を送信してきたATMの情報を、前記記憶装置にて当該識別情報に関して保持するATMの情報と照合し、当該ATMが当該識別情報と対応付くものである場合に、前記識別情報の受信以降の前記処理を実行し、前記所定端末の所在地に関してATMを特定出来なかった場合に、当該端末の所在地の周辺地域に関して予め定めた、前記現金の入出金処理が可能なATMを特定し、当該ATMの情報を当該希望取引に関する前記識別情報と対応付けて記憶装置に格納し、当該ATMの情報を前記所定端末に送信することを特徴とする。
本発明によれば、金融機関において各取引に用いられる装置ごとの占有時間を抑制し、業務効率の向上を図ることが可能となる。
本実施形態における現金取引システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態の現金取引システムのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の電子記帳端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の顧客端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態のATMのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の受付管理テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態のATM管理テーブルの構成例1を示す図である。 本実施形態のATM管理テーブルの構成例2を示す図である。 本実施形態の限度額テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態の本人確認基準テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態の現金取引方法のフロー例1を示す図である。 本実施形態の現金取引方法のフロー例2を示す図である。
−−−ネットワーク構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態の現金取引システム100を含むネットワーク構成例を示す図である。図1に示す現金取引システム100は、金融機関において各取引に用いられる装置ごとの占有時間を抑制し、業務効率の向上を図るためのコンピュータシステムである。
こうした現金取引システム100は、セキュアなネットワーク10に接続され、電子記帳端末200、顧客端末300、ATM400、および集中センタ端末500とデータ通信可能となっている。
このうち電子記帳端末200は、金融機関の営業店に設置された、いわゆる電子記帳台と呼ばれる情報処理装置である。この電子記帳端末200は、当該営業店を訪れた顧客が、希望取引の内容を登録するためのPCやタブレットである。この記帳用端末200で顧客が入力した希望取引の内容は、上述のネットワーク10を介して当該現金取引システム100に送信される。
また、顧客端末300は、営業店を訪れて金融取引を行おうとする各顧客の端末である。具体的には、当該顧客の所持するスマートフォン、各種携帯端末を想定出来る。
また、ATM400は、上述の営業店あるいはコンビニエンスストア等の外部施設に設置されたものである。本実施形態におけるATM400は、本実施形態の現金取引方法に応じた適宜な処理を実行する機能を備えると共に、一般的なATMとしての機能や構成も当然ながら備えている。
また、集中センタ端末500は、金融機関の集中センタに備わる集中センタ端末である。本実施形態における集中センタ端末500は、本実施形態の現金取引方法に応じた適宜な処理を実行する機能を備えると共に、従来の一般的な集中センタ端末としての機能も当然ながら備えている。
なお、本実施形態の現金取引システム100として、上述の電子記帳端末200、顧客端末300、ATM400、および集中センタ端末500の少なくともいずれかを含むとしてもよい。
−−−ハードウェア構成例−−−
また、現金取引システム100のハードウェア構成は以下の如くとなる。図2に、本実施形態の現金取引システム100のハードウェア構成例を示す。
現金取引システム100は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行しシステム自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなど演算装置104、ネットワーク10と接続し他装置との通信処理を担う通信装置105を備える。
なお、記憶装置101には、上述のプログラム102の他に、受付管理テーブル125、ATM管理テーブル126、限度額テーブル127、および、本人確認基準テーブル128を保持する。これらテーブルのデータ構成については後述する。
また図3は、本実施形態の電子記帳端末200のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態における記帳用端末200は、金融機関の営業店に備わる端末であり、セキュアなネットワーク10を介して上述の現金取引システム100と通信可能に接続されている。
本実施形態の記帳用端末200は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置201、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ203、記憶装置201に保持されるプログラム202をメモリ203に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置204、顧客からの入力を受け付けて適宜な処理結果を表示するタッチパネルなどの入出力装置205、ネットワーク10と接続し現金取引システム100との通信処理を担う通信装置206、書類等に対するスキャニングを実行するイメージスキャナ207、カメラ208、リーダ209を備える。
なお、イメージスキャナ207は、顧客が提示する本人確認書類のイメージを読み取るリーダーである。また、当該電子記帳端末200は、生体情報リーダを更に備えて、本人確認書類のイメージ取得にあわせて当該顧客の生体情報も取得し、これらを本人確認処理用の情報として集中センタ端末500に送信するとしてもよい。
また、カメラ208は、集中センタ端末500との対面通話機能を実現するものである。この対面通話機能により、オペレータが利用者に対する本人確認が可能になる。このため、集中センタ端末500にも同様にカメラを設ける。また、本カメラについては、集中センタ端末500や記帳用端末200と別筺体に設けて、接続する構成にしてもよい。さらに、顧客端末300に同様にカメラ機能を設けてもよい。
また、リーダ209は、運転免許証等のICカードから情報を読み込み可能なリーダである。また、いわゆるNFCでの読み取りも可能であり、顧客端末300で事前入力した内容を、当該顧客端末300で読み取ることも可能である。
また図4に、本実施形態の顧客端末300のハードウェア構成例を示す。本実施形態における顧客端末300は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置301、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ303、記憶装置301に保持されるプログラム302をメモリ303に読み出すなどして実行しシステム自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなど演算装置304、タッチパネル等の入出力装置305、ネットワーク10と接続し他装置との通信処理を担う通信装置306、およびGPSユニット310を備える。
このうちGPSユニット310は、GPS衛星からの信号を得て自機の現在位置を測位可能なユニットである。その測位精度について特に限定しないが、IMES(Indoor MEssaging System)や、携帯電話基地局、無線LANアクセスポイントなど、各種補間技術を利用して当該GPSユニット310での測位精度を高めた運用を行うとすればより好適である。
なお、記憶装置301におけるプログラム302は、本実施形態の現金取引システム100が当該顧客端末300に提供する機能を利用するためのアプリ3025を少なくとも含んでいる。
このアプリ3025は、主たる機能として、営業店等の所定場所にて現金取引に関する顧客による情報入力を受け付けて、ここで得た希望取引の情報(および当該顧客端末300のユーザたる顧客の情報)を上述のGPSユニット310で得た現在位置情報とともに現金取引システム100に送信し、取引に関する情報等の登録を担う機能を含む。
また図5に、本実施形態のATM400のハードウェア構成例を示す。本実施形態においてATM400は、ハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置401、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ403、記憶装置401に保持されるプログラム402をメモリ403に読み出すなどして実行しシステム自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなど演算装置404、タッチパネル等の入出力装置405、ネットワーク10と接続し他装置との通信処理を担う通信装置406を備える。
なお、こうしたATM400は、現金の出し入れ扉とその開閉制御装置、および現金の搬送および格納のための機構など、ATMとして一般的に備えるべき現金処理機構430は備えている。また、顧客端末300と同様、自機位置の測位を行うGPSユニットを備えるとしてもよい。特定の金融機関のみが利用するATMではなく、複数の金融機関で共同利用されるATMや、移動可能なATMである場合など、その設置位置を金融機関側で継続的かつ一意に特定しにくい状況にも対応出来る。
−−−データ構成例−−−
続いて、本実施形態の現金取引システム100が用いるテーブルについて説明する。図6に、本実施形態における受付管理テーブル125の一例を示す。受付管理テーブル125は、金融機関の各顧客が希望した現金取引に関する情報を蓄積したテーブルである。
そのデータ構造は、当該取引を一意に特定する受付番号をキーにして、当該現金取引の対象となる金融機関のコード、店舗ID、口座種類、口座番号、名義人、取引内容、取引金額、現金取引の依頼者たる顧客の情報、当該現金取引に関して設定された認証情報、本人確認書類の確認状況、入出金確認状況、および、当該現金取引の登録期限と有効フラグ、といったデータから成るレコードの集合体である。
このうち受付番号は、受付管理テーブル125において、当該現金取引に関して情報登録がなされた際に、現金取引システム100が当該現金取引を一意に特定すべく付与した識別情報である。
また、現金取引の対象とは、現金の振込先や引出先など、顧客により指定された現金取引の対象口座となる。また、取引内容は、現金による、振込、引出、定期、積立といった種々の金融取引に対応する。また、取引金額は、当該顧客が希望する現金取引の金額である。
また、現金取引の依頼者たる顧客の情報は、上述の現金取引を希望する顧客の氏名、連絡先、および情報登録位置、といった情報である。このうち情報登録位置は、現金取引の情報を入力した電子記帳端末200の所属営業店の店舗IDや住所、或いは、登録を行った顧客端末300のGPSユニット310から得たGPS座標値である。
また、当該現金取引に関して設定された認証情報は、当該顧客自身が電子記帳端末200にて或いは顧客端末300で指定したもの、または現金取引システム100が各現金取引について受付番号同様に一意に設定したPINである。
また、本人確認書類の確認状況は、当該現金取引が集中センタでの本人確認業務を必要とするものである場合に、集中センタ端末500から得た、本人確認書類の確認未済のステータスを示す。よって、集中センタでの本人確認処理が不要な現金取引に関しては、当該欄に具体的な値は設定されない。
また、入出金確認状況は、当該現金取引に関するATM400での現金の入出金処理が完了したか否か示す値である。この値のうち本人確認処理を伴う取引に関するものは、集中センタ端末500から得た確認未済の値を示すものとなる。
また、現金取引の登録期限は、当該現金取引の情報が受付管理テーブル125に登録された時点から有効とされる所定時間後の期限日時を示す。つまり、この登録期限までに、当該現金取引に関して顧客によるATM400での所定処理が行われないと、当該現金取引に関する登録は受付管理テーブル125にて無効となる。また、有効フラグは、当該登録期限が現時点で未経過で当該現金取引の情報が有効であるか示すフラグである。
また図7Aに、本実施形態におけるATM管理テーブル126の一例を示す。ATM管理テーブル126は、各ATM400に関する各種情報を格納したテーブルである。
そのデータ構造は、各ATM400を一意に特定するATM番号をキーに、当該ATM400の所属する営業店の店舗ID、所在地、当該ATM400にて現金の入出金処理可能と特定した現金取引の受付番号、といったデータから成るレコードの集合体である。
このうち、当該ATM400にて現金の入出金処理可能と特定した現金取引の受付番号は、例えば、当該ATM400の所在地から所定距離内の電子記帳端末200または顧客端末300で情報入力が行われた現金取引の受付番号である。
現金取引システム100は、上述の情報入力が行われた位置である、電子記帳端末200の所在地または顧客端末300のGPS座標値と、当該ATM管理テーブル126の各ATM400の所在地とに基づき、当該情報入力の位置から所定距離内のATM400を特定する。また、現金取引システム100は、当該特定したATM400に関する当該受付管理テーブル125の該当レコードにて、当該情報入力に対応する現金取引の受付番号を設定する。
勿論、当該現金取引システム100は、各電子記帳端末200の所在地の情報を予め記憶装置101にて保持しているものとする。また、現金取引システム100は、GPS座標値や住所等に基づいて2点間の距離を算定する、一般的な距離算定用のアルゴリズムを利用可能に有しているものとする。
なお、ATM管理テーブル126については、受付番号毎にATM番号を管理する構成(図7B参照)としてもよい。
また図8に、本実施形態における限度額テーブル127の一例を示す。限度額テーブル127は、現金取引の種類ごとに、取扱上限額を規定したテーブルである。
そのデータ構造は、現金取引の種類を一意に特定する取引種類をキーとして、引出限度額、および振込限度額といったデータから成るレコードの集合体である。このうち引出限度額は、当該現金取引の種類において対象となる口座から一日に引き出しうる現金の上限額である。また、振込限度額は、当該現金取引の種類において対象となる口座に対して一日に振込しうる現金の上限額である。
また図9に、本実施形態における本人確認基準テーブル128の一例を示す。この本人確認基準テーブル128は、現金取引の種類ごとに、集中センタでの本人確認処理の要否を規定したテーブルである。
そのデータ構造は、現金取引の種類を一意に特定する取引種類をキーとして、当該取引における本人確認処理の要否を対応付けたレコードの集合体である。
−−−フロー例1−−−
以下、本実施形態における現金取引方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する現金取引方法に対応する各種動作は、現金取引システム100がメモリ103に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、これらのプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図10は、本実施形態における現金取引方法のフロー例1を示す図である。ここではまず、現金取引に関する情報を受付管理テーブル125に登録するフローについて説明する。
ここで、例えば知人の銀行口座に100万円の現金振込を行いたい、すなわち現金取引を行いたい顧客が営業店を訪れたとする。また、この顧客は、当該営業店に設置されている電子記帳端末200に赴いて、現金取引の内容等について入力したとする。
この場合、電子記帳端末200は、入出力装置205にて、当該顧客から入力した、現金取引の内容たる「振込」、取引金額「100万円」、当該顧客の氏名および連絡先とPIN、振込先の金融機関コード、店舗、口座種類、口座番号、および名義人、といった希望取引の情報を受け付ける。
また、電子記帳端末200は、ここで受け付けた希望取引の情報と、自身の所属する営業店の店舗IDとを、現金取引システム100に送信する。
勿論、上述の電子記帳端末200に代えて、当該顧客が所持するスマートフォンなど適宜な顧客端末300で、上述の希望取引の情報入力を受け付けるとしてもよい。その場合、顧客端末300のアプリ3025が、上述の希望取引の情報を受け付ける適宜な入力インターフェイスを入出力装置305で表示し、この入力インターフェイスを回して希望取引の情報を取得する。また、顧客端末300は、GPSユニット310から、自機位置を示すGPS座標値を得る。顧客端末300は、アプリ3025で得た希望取引の情報とGPS座標値を、通信装置306を介して現金取引システム100に送信する。
一方、現金取引システム100は、上述の電子記帳端末200(ないし顧客端末300)から、希望取引の情報等を受信する(s100)。
次に、現金取引システム100は、s100で受信した希望取引の情報等のうち、取引内容「振込」の値を、本人確認基準テーブル128に照合し、当該現金取引が集中センタ業務を伴う取引であるか判定する(s101)。図9で例示した本人確認基準テーブル128の例であれば、「振込」は本人確認処理「要」と判定される。
上述の判定の結果、当該現金取引が集中センタ業務を伴わないものであることが判明した場合(s102:n)、現金取引システム100は、上述のs100で受信した希望取引の情報等に一意に対応付けて受付番号を生成する(s103)。
また、現金取引システム100は、この受付番号と上述の希望取引の情報等とを対応付けたレコードを生成し、これを記憶装置101の受付管理テーブル125に格納する(s104)。
次に、現金取引システム100は、上述の希望取引の情報等が含む、電子記帳端末200の所属先たる営業店の店舗ID(または顧客端末300の自機位置を示すGPS座標値)と、ATM管理テーブル126の各レコードとに基づき、所在地が一致するATM400を特定し、このATM400のレコードに、当該受付番号を格納する(s105)。
このATM特定は、希望取引の情報等が示す店舗IDを含むレコードを、ATM管理テーブル126で特定し、このレコードのATM番号を抽出する処理となる。或いは、顧客端末300の自機位置を示すGPS座標値を住所に変換し、当該住所と所在地が一致するレコードをATM管理テーブル126で特定し、このレコードのATM番号を抽出する処理となる。
こうして特定したATM400は、希望取引の情報等の入力場所から遠く離れた遠隔地ではなく、当該顧客が現金の入出金を行うと推定されうる常識的な地理範囲内のATM、すなわち、現金の入出金処理が可能なATMとなる。
なお、このATMの特定に際し、電子記帳端末200や顧客端末300の所在地に関してATM400を特定出来なかった場合(s106:n)、現金取引システム100は、当該所在地の周辺地域に存在するATM400を特定し、このATM400のレコードに当該受付番号を格納する(s107)。
このATM特定は、希望取引の情報等が示す店舗IDを、所定の店舗リスト(記憶装置101で予め保持するか、或いは金融機関の店舗管理システム等にリクエストして保持)に照合して、当該営業店の所在地を特定し、この所在地と、例えば同じ市または区に所在するATM400のレコードをATM管理テーブル126で特定し、このレコードのATM番号を抽出する処理となる。或いは、顧客端末300の自機位置を示すGPS座標値を住所に変換し、当該住所と同じ市または区に所在するATM400のレコードをATM管理テーブル126で特定し、このレコードのATM番号を抽出する処理となる。
こうした周辺地域にまでATM400の特定範囲を拡大する処理は、ATM400を特定出来るまで順次行うとしてもよい。
続いて、現金取引システム100は、例えば上述のs104〜s107のいずれかの処理の実行時期を起点に、所定時間未来の日時を登録期限として特定し、当該登録期限の日時情報を、記憶装置101の受付管理テーブル125の該当レコードにおける「登録期限欄」に格納する(s108)。
また、現金取引システム100は、当該現金取引に関する受付番号、上述で特定したATMの情報、および、登録期限の情報を、上述の電子記帳端末200(または顧客端末300)に送信して表示させ(s109)、処理を終了する。
他方、上述のs101での判定の結果、当該現金取引が集中センタ業務を伴うものであることが判明した場合(s102:y)、現金取引システム100は、上述の電子記帳端末200に対し、当該顧客の本人確認書類のイメージデータ読み取りを要求するメッセージを送信して表示させる(s110)。
この場合の顧客は、電子記帳端末200にて上述のメッセージを閲覧し、自身が所持する運転免許証などの適宜な本人確認書類を、イメージスキャナ207に読み取らせる。一方、電子記帳端末200は、イメージスキャナ207を介して、この本人確認書類のイメージデータを取得し、これを現金取引システム100に送信する。
なお、本実施形態においては、いわゆる勘定系システムである現金取引システム100に上述のイメージデータを送信し、そこで管理等を行う構成としたが、いわゆる情報系システムで管理する構成としてもよい。
また、当該フローでは、本人確認のための情報として、本人確認書類のイメージデータを利用する形態を例示しているが、カメラ208で撮影した当該顧客の本人画像、本人映像を、本人確認情報として現金取引システム100に送信するとしてもよい。或いは、リーダ209によって顧客の運転免許証等のICカードから読み取った情報を、本人確認情報として現金取引システム100に送信するとしてもよい。これら本人確認情報に関する以降の処理も、イメージデータに対するものと同様である。
一方、現金取引システム100は、上述のイメージデータを含む本人確認処理の要求を、集中センタ端末500に送信する(s111)。或いは、電子記帳端末200が、集中センタ端末500に対し、イメージデータを直接送信するとしてもよい。
他方、集中センタ端末500は、現金取引システム100から得た上述のイメージデータをディスプレイ等に表示させ、役席者等の精査に供する。この役席者等はイメージデータに基づく所定の本人確認業務を行い、その確認結果を集中センタ端末500で入力する。
集中センタ端末500は、この確認結果を現金取引システム100に返す。
現金取引システム100は、上述の集中センタ端末500から、イメージデータが示す本人確認書類に関する確認結果を受信し、これが非承認を示すものである場合(s112:n)、当該フローを終了する。
他方、現金取引システム100は、上述の確認結果が承認を示すものである場合(s112:y)、当該顧客による当該希望取引に適用する取扱上限額を、限度額テーブル127で該当取引について規定するものより大きな上限額のものに変更する(s113)。
当該現金取引「振込」は、本人確認処理が行われない従来の場合では、限度額テーブル127の規定で上限額が「10万円」である。よって、上述の具体例である取引金額「100万円」の「振込」は認められない。ところが、本実施形態の場合、本人確認処理に成功した場合の上限額「100万円」が適用され、当該現金取引は認められることとなる。
次に現金取引システム100は、上述の上限額変更の結果、当該現金取引の取引額は、変更後の上限額以下となっているか判定する(s114)。この判定の結果、当該現金取引の取引額が上限額以下であることが判明した場合(s114:y)、現金取引システム100は、当該現金取引のレコードを確定させる(s115)。そして、s103に戻り、受付番号を生成する。
他方、上述の判定の結果、当該現金取引の取引額が上限額を越えることが判明した場合(s114:n)、現金取引システム100は、当該現金取引のレコードを削除し(s116)、適宜なエラーメッセージを電子記帳端末200(または顧客端末300)に返して当該フローを終了する。
−−−フロー例2−−−
次に、店舗での決済機会の発生に伴う、決済情報の登録処理について説明する。図11は、本実施形態における現金取引方法のフロー例2を示す図である。
この場合、上述のように受付番号を発行され、これを電子記帳端末200や顧客端末300で認識した顧客が、現金取引システム100側から指定されたATM400に赴いて、当該ATM400にて現金の入出金を行うとする。この入出金は、上述の希望取引に対応したものとなる。
ここで当該顧客が操作するATM400は、その入出力装置405にて、受付番号の入力を受け付けて、これを自身のATM番号と共に現金取引システム100に送信する。
一方、現金取引システム100は、上述のATM400より、当該顧客が入力した受付番号等を受信し、この受付番号を含むレコードを受付管理テーブル125にて特定する(s201)。
次に現金取引システム100は、ATM400に対し、当該顧客にPIN入力を要求する指示を送信して、当該顧客が入力したPINの値を取得する(s202)。
現金取引システム100は、ここで得たPINを、上述のs201で特定したレコードが含むPINと照合する(s203)。
上述の照合の結果、PINが一致しなかった場合(s204:n)、現金取引システム100は、認証エラーとして当該フローを終了する。
他方、上述の照合の結果、PINが一致した場合(s204:y)、現金取引システム100は、当該ATM400のATM番号(s201で受信したもの)を、受付管理テーブル125にて当該受付番号をレコードに含むATM400のATM番号と照合し、当該ATM400が当該受付番号と対応付くものか判定する(s205)。
この判定の結果、当該顧客が現金の入出金を行おうとしているATM400は、当該受付番号と対応付くものでない、すなわち現金の入出金可能とされたATMではないことが判明した場合(s206:n)、現金取引システム100は、当該フローを終了する。
他方、上述の判定の結果、当該顧客が現金の入出金を行おうとしているATM400は、当該受付番号と対応付くもの、すなわち現金の入出金可能とされたATMであることが判明した場合(s206:y)、現金取引システム100は、当該受付番号に対応するレコードを受付管理テーブル125で特定する(s207)。
次に、現金取引システム100は、ここで特定したレコードの含む有効フラグが「×」すなわち無効を示すものであるか判定する(s208)。
この判定の結果、有効フラグが無効を示すものであった場合(s209:n)、現金取引システム100は、登録期限切れであると判定して当該フローを終了する。
他方、上述の判定の結果、有効フラグが有効を示すものであった場合(s209:y)、現金取引システム100は、上述のs207で特定したレコードの含む、現金取引や依頼者等の情報をATM400に送信し出力させる(s210)。
この場合、ATM400は、入出力装置405にて上述の情報を表示し、これを閲覧した顧客から、当該情報の示す現金取引の内容等が当該顧客の認識と一致した正しいものか否かの回答を受け付ける。ATM400は、上述の回答を現金取引システム100に返す。
現金取引システム100は、上述の回答を受信し、この回答が、現金取引の内容等は当該顧客の認識と一致した正しいもの、というものでなければ(s211:n)、当該フローを終了する。
他方、上述の回答が、現金取引の内容等は当該顧客の認識と一致した正しいもの、というものであれば(s211:y)、現金取引システム100は、ATM400に対し、現金取引のための現金の入出金を促すメッセージを送信して表示させる(s212)。
ATM400では、これを入出力装置405で表示し、現金処理機構430に対して対応する動作を指示する。この動作は、現金の出し入れ扉の開閉制御装置に対する開閉指示、現金の格納庫からの現金搬送の指示、或いは、現金の格納庫への現金格納の指示、といったものになる。
また、ATM400は、現金処理機構430での現金の入出金が完了したならば、希望取引に関する現金の入出金処理の情報を、現金取引システム100に送信する。この入出金処理の情報は、入出金した金額の情報と当該現金取引に関する受付番号を少なくとも含む。
他方、現金取引システム100は、上述のATM400より、希望取引に関する現金の入出金処理の情報を受信する(s213)。
また、当該ATM400は、こうした入出金処理の情報を、集中センタ端末500に送信する(s214)。この場合、集中センタ端末500の操作者は、入出金処理の情報について所定の精査を行い、当該処理に問題が無いか確認する。また、この操作者は、確認結果を集中センタ端末500で入力する。
集中センタ端末500は、上述の入出金処理の確認結果を、現金取引システム100に送信する。
そこで、現金取引システム100は、当該入出金処理に関して、集中センタ端末500より入出金処理の確認結果を受信し、当該入出金処理が問題無く行われたことを特定できた場合(s215:y)、当該希望取引に関する所定の完了処理を実行する(s216)。この完了処理は、例えば、勘定系システムに対する勘定処理要求等を想定出来る。
他方、上述の確認結果が、当該入出金処理に問題があったことを示す場合(s215:n)、或いは、上述の登録期限までに受信出来ない場合、現金取引システム100は、当該フローを終了する。なお、s214およびs215の確認処理は、s115での確認処理の存在により省くことも可能である。
本実施形態の現金取引技術によれば、金融機関において各取引に用いられる装置ごとの占有時間を抑制し、業務効率の向上を図ることが可能となる。より具体的には、ATMや電子記帳端末等における顧客による入力処理、窓口を介した集中センタ等での本人確認処理、およびATMでの現金処理、を分離して、各顧客の取引毎に長時間占有していた機器(銀行窓口含む)の占有時間を抑制できる。更には、本人確認処理に成功した当該現金取引に関しては、現金取引に関する既存の取扱額規定を一時的に緩和して適用するなど、顧客の利便性に配慮した業務運用も可能となる。これらにより、顧客の利便性を大幅に向上させることが可能である。また、銀行の事務効率化にも大きく貢献する。
また、本実施形態の現金取引技術によれば、当該顧客が希望取引の情報を入力した場所(例:営業店)から、遠く離れた遠隔地のATMでの入出金が行われる、といった不正を疑わせる取引を事前に回避することができる。ひいては、ATMでの入出金に関して不正な操作がなされる事態を的確に排除し、セキュアな取引環境を維持、提供出来る。このことで、不正取引に関わる処理を回避して業務効率の向上を図ると共に、更なる顧客満足度の向上効果も奏することとなる。
また、本実施形態の現金取引技術によれば、当該顧客が希望取引の情報を入力した場所(例:営業店)と同じ場所か或いはごく近い場所に、現金の入出金を行えるATMが存在しない場合、或いは、ATMは存在するがその混雑状況から利用が難しい場合、といった事態に対処し、ATMでの入出金に関して不正な操作がなされる事態を的確に排除しつつも、顧客の利便性を適宜に維持することが出来る。従って、不正取引に関わる処理を回避して業務効率の向上を図ると共に、更なる顧客満足度の向上効果も奏することとなる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の現金取引システムにおいて、前記演算装置は、前記受信した希望取引の情報が、予め定めた集中センタ業務を伴う取引に関するものである場合、前記所定端末より、当該集中センタ業務のための当該顧客の所定情報を取得し、当該所定情報を集中センタの端末に送信し、当該集中センタの端末より、前記所定情報に関する承認情報を受信した場合に、当該顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納するものであるとしてもよい。
これによれば、本人確認等の集中センタ業務が必須の取引に関して、当該集中センタでの適宜な承認が得られた場合に、以降のATMでの入出金処理を可能とする制御が可能である。ひいては、なりすまし取引等の不正取引を的確に排除し、セキュアな取引環境を維持、提供出来る。このことで、不正取引に関わる処理を回避して業務効率の向上を図ると共に、顧客満足度の向上効果も奏することとなる。
また、本実施形態の現金取引システムにおいて、前記演算装置は、前記顧客の所定情報として、当該顧客の本人確認書類のイメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方を前記所定端末より受信し、当該イメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方を集中センタの端末に送信し、当該集中センタの端末より、前記イメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方が示す前記本人確認書類および本人確認情報のうち少なくとも一方に関する承認情報を受信した場合に、当該顧客による当該希望取引に適用する取扱上限額の規定を、より大きな所定上限額のものに変更する処理を更に実行するものであるとしてもよい。
これによれば、本人確認が必須の取引に関して当該集中センタでの承認が得られた場合に、以降のATMでの入出金処理における取扱額を、通常の規定額より適宜に大きな額として当該取引を実行することが出来る。ひいては、セキュアな取引環境を維持、提供出来ると共に、旧来のセルフ取引では実行出来なかった額の取引を行えることとなり、更なる顧客満足度の向上効果も奏することとなる。
また、本実施形態の現金取引システムにおいて、前記演算装置は、前記ATMより前記入出金処理の情報を受信した後、当該入出金処理に関して、前記集中センタの端末より入出金確認の情報を受信した場合に、当該希望取引に関する所定の完了処理を実行するものであるとしてもよい。
これによれば、当該顧客によるATMでの入出金が確かに行われたことを集中センタで確認された場合に、当該顧客の当該取引を正常に完了させる制御が可能である。ひいては、入出金の有無やその額に関して不正な操作がなされる事態を的確に排除し、セキュアな取引環境を維持、提供出来る。このことで、不正取引に関わる処理を回避して業務効率の向上を図ると共に、更なる顧客満足度の向上効果も奏することとなる。
また、本実施形態の現金取引システムにおいて、前記演算装置は、前記顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納し、当該識別情報を前記所定端末に送信する処理に際し、当該処理の実行時期の情報を記憶装置に保持し、当該実行時期から所定時間以内に、前記ATMより前記識別情報を受信した場合に、当該識別情報の受信以降の前記処理を実行するものである、としてもよい。
これによれば、当該顧客が希望取引の情報を入力した場所(例:営業店)から、遠く離れた遠隔地のATMまで移動して入出金を行う、といった不正を疑わせる取引を、時間的基準によって事前に回避することができる。ひいては、ATMでの入出金に関して不正な操作がなされる事態を的確に排除し、セキュアな取引環境を維持、提供出来る。このことで、不正取引に関わる処理を回避して業務効率の向上を図ると共に、更なる顧客満足度の向上効果も奏することとなる。
また、本実施形態の現金取引方法において、前記情報処理システムが、前記受信した希望取引の情報が、予め定めた集中センタ業務を伴う取引に関するものである場合、前記所定端末より、当該集中センタ業務のための当該顧客の所定情報を取得し、当該所定情報を集中センタの端末に送信し、当該集中センタの端末より、前記所定情報に関する承認情報を受信した場合に、当該顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納するとしてもよい。
また、本実施形態の現金取引方法において、前記情報処理システムが、前記顧客の所定情報として、当該顧客の本人確認書類のイメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方を前記所定端末より受信し、当該イメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方を集中センタの端末に送信し、当該集中センタの端末より、前記イメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方が示す前記本人確認書類および本人確認情報のうち少なくとも一方に関する承認情報を受信した場合に、当該顧客による当該希望取引に適用する取扱上限額の規定を、より大きな所定上限額のものに変更する処理を更に実行するとしてもよい。
また、本実施形態の現金取引方法において、前記情報処理システムが、前記ATMより前記入出金処理の情報を受信した後、当該入出金処理に関して、前記集中センタの端末より入出金確認の情報を受信した場合に、当該希望取引に関する所定の完了処理を実行するとしてもよい。
また、本実施形態の現金取引方法において、前記情報処理システムが、前記顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納し、当該識別情報を前記所定端末に送信する処理に際し、当該処理の実行時期の情報を記憶装置に保持し、当該実行時期から所定時間以内に、前記ATMより前記識別情報を受信した場合に、当該識別情報の受信以降の前記処理を実行するとしてもよい。
10 ネットワーク
100 現金取引システム
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 通信装置
125 受付管理テーブル
126 ATM管理テーブル
127 限度額テーブル
128 本人確認基準テーブル
200 電子記帳端末
201 記憶装置
202 プログラム
203 メモリ
204 演算装置
205 入出力装置
206 通信装置
207 イメージスキャナ
300 顧客端末
301 記憶装置
302 プログラム
3025 アプリ
303 メモリ
304 演算装置
305 入出力装置
306 通信装置
310 GPSユニット
400 ATM
401 記憶装置
402 プログラム
403 メモリ
404 演算装置
405 入出力装置
406 通信装置
430 現金処理機構
500 集中センタ端末

Claims (10)

  1. 所定ネットワークを介して他装置と通信する通信装置と、
    金融機関の顧客が操作する所定端末より、当該顧客の希望取引の情報を受信して、当該顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納し、当該識別情報を前記所定端末に送信する処理と、前記顧客が操作するATMより、当該顧客が入力した識別情報を受信して、当該識別情報に対応する顧客および希望取引の各情報を前記記憶装置から読み出して前記ATMに出力させる処理と、前記ATMより、前記希望取引に関する現金の入出金処理の情報を受信して、当該希望取引に関する所定の完了処理を実行する演算装置と、
    備え、
    前記演算装置は、
    前記顧客の希望取引の情報を送信してきた所定端末の情報に基づき、当該端末の所在地に関して予め定めた、前記現金の入出金処理が可能なATMを特定して、当該ATMの情報を当該希望取引に関する前記識別情報と対応付けて記憶装置に格納し、当該ATMの情報を前記所定端末に送信し、
    前記顧客が入力した識別情報を送信してきたATMの情報を、前記記憶装置にて当該識別情報に関して保持するATMの情報と照合し、当該ATMが当該識別情報と対応付くものである場合に、前記識別情報の受信以降の前記処理を実行し、
    前記所定端末の所在地に関してATMを特定出来なかった場合に、当該端末の所在地の周辺地域に関して予め定めた、前記現金の入出金処理が可能なATMを特定し、当該ATMの情報を当該希望取引に関する前記識別情報と対応付けて記憶装置に格納し、当該ATMの情報を前記所定端末に送信するものである、
    ことを特徴とする現金取引システム。
  2. 前記演算装置は、
    前記受信した希望取引の情報が、予め定めた集中センタ業務を伴う取引に関するものである場合、前記所定端末より、当該集中センタ業務のための当該顧客の所定情報を取得し、当該所定情報を集中センタの端末に送信し、当該集中センタの端末より、前記所定情報に関する承認情報を受信した場合に、当該顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金取引システム。
  3. 前記演算装置は、
    前記顧客の所定情報として、当該顧客の本人確認書類のイメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方を前記所定端末より受信し、当該イメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方を集中センタの端末に送信し、当該集中センタの端末より、前記イメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方が示す前記本人確認書類および本人確認情報のうち少なくとも一方に関する承認情報を受信した場合に、当該顧客による当該希望取引に適用する取扱上限額の規定を、より大きな所定上限額のものに変更する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の現金取引システム。
  4. 前記演算装置は、
    前記ATMより前記入出金処理の情報を受信した後、当該入出金処理に関して、前記集中センタの端末より入出金確認の情報を受信した場合に、当該希望取引に関する所定の完了処理を実行するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の現金取引システム。
  5. 前記演算装置は、
    前記顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納し、当該識別情報を前記所定端末に送信する処理に際し、当該処理の実行時期の情報を記憶装置に保持し、当該実行時期から所定時間以内に、前記ATMより前記識別情報を受信した場合に、当該識別情報の受信以降の前記処理を実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金取引システム。
  6. 所定ネットワークを介して他装置と通信する通信装置を備えた情報処理システムが、
    金融機関の顧客が操作する所定端末より、当該顧客の希望取引の情報を受信して、当該顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納し、当該識別情報を前記所定端末に送信する処理と、
    前記顧客が操作するATMより、当該顧客が入力した識別情報を受信して、当該識別情報に対応する顧客および希望取引の各情報を前記記憶装置から読み出して前記ATMに出力させる処理と、
    前記ATMより、前記希望取引に関する現金の入出金処理の情報を受信して、当該希望取引に関する所定の完了処理と、
    実行し、
    前記情報処理システムが、
    前記顧客の希望取引の情報を送信してきた所定端末の情報に基づき、当該端末の所在地に関して予め定めた、前記現金の入出金処理が可能なATMを特定して、当該ATMの情報を当該希望取引に関する前記識別情報と対応付けて記憶装置に格納し、当該ATMの情報を前記所定端末に送信し、
    前記顧客が入力した識別情報を送信してきたATMの情報を、前記記憶装置にて当該識別情報に関して保持するATMの情報と照合し、当該ATMが当該識別情報と対応付くものである場合に、前記識別情報の受信以降の前記処理を実行し、
    前記所定端末の所在地に関してATMを特定出来なかった場合に、当該端末の所在地の周辺地域に関して予め定めた、前記現金の入出金処理が可能なATMを特定し、当該ATMの情報を当該希望取引に関する前記識別情報と対応付けて記憶装置に格納し、当該ATMの情報を前記所定端末に送信する、
    ことを特徴とする現金取引方法。
  7. 前記情報処理システムが、
    前記受信した希望取引の情報が、予め定めた集中センタ業務を伴う取引に関するものである場合、前記所定端末より、当該集中センタ業務のための当該顧客の所定情報を取得し、当該所定情報を集中センタの端末に送信し、当該集中センタの端末より、前記所定情報に関する承認情報を受信した場合に、当該顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の現金取引方法。
  8. 前記情報処理システムが、
    前記顧客の所定情報として、当該顧客の本人確認書類のイメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方を前記所定端末より受信し、当該イメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方を集中センタの端末に送信し、当該集中センタの端末より、前記イメージデータおよび本人確認情報のうち少なくとも一方が示す前記本人確認書類および本人確認情報のうち少なくとも一方に関する承認情報を受信した場合に、当該顧客による当該希望取引に適用する取扱上限額の規定を、より大きな所定上限額のものに変更する処理を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の現金取引方法。
  9. 前記情報処理システムが、
    前記ATMより前記入出金処理の情報を受信した後、当該入出金処理に関して、前記集中センタの端末より入出金確認の情報を受信した場合に、当該希望取引に関する所定の完了処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の現金取引方法。
  10. 前記情報処理システムが、
    前記顧客および当該希望取引に対応付けて所定の識別情報を記憶装置に格納し、当該識別情報を前記所定端末に送信する処理に際し、当該処理の実行時期の情報を記憶装置に保持し、当該実行時期から所定時間以内に、前記ATMより前記識別情報を受信した場合に、当該識別情報の受信以降の前記処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の現金取引方法。
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