JP6193286B2 - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、送金を処理する情報処理技術に関する。
送金の相手が金融機関に口座を開設していない場合や、送金の相手の口座番号を知得していない場合であっても、送金を行いたいというニーズがある。
従来、このようなニーズに対応する技術として、一時送金口座を用いた送金システムが提案されている(特許文献1を参照)。この送金システムでは、金融処理装置が、ATM(Automated Teller Machine)から送金依頼を受け取ると、送金人の口座から送金金額を引き出し、受取人の本人情報を含む一時送金口座のレコードを生成する。更に、金融処理装置は、ATMから支払い依頼を受け取ると、一時送金口座のレコードを読み込み、受取人の本人情報をチェックして出金処理を行う。送金を支援する技術は、他にも提案されている(例えば、特許文献2〜4を参照)。
特開平11−265413号公報 特開2003−308437号公報 特開2002−007943号公報 特開2010−108177号公報
上述の一時送金口座を用いる送金システムでは、送金依頼の際に、氏名、生年月日、住所等の受取人を特定する本人情報が送金人によって入力され、出金処理の際に、受取人の本人情報がチェックされる。そのため、正規の受取人以外の者による不正な金銭の受け取りが抑制される。
しかし、送金人は、送金を所望した際に、受取人を特定する情報を不足なく把握しているとは限らない。また、受取人を特定する情報を誤りなく慎重に入力する作業は、送金人にとって負担となり得る。
このような状況に鑑み、本発明は、送金に関し、正規の受取人以外の者による不正な受け取りを抑制しつつ、送金人が、受取人の口座番号や受取人を特定する情報を入力等せずに、より簡単に手続きを進めることができる情報処理技術を提供することを課題とする。
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、次の情報処理装置である。ネットワークに接続される情報処理装置であって、送金人が支払った支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて、前記支払金の支払額を格納する支払額格納手段と、支払金の受取人として指定される者を特定する指定受取人特定情報と支払金識別情報とを含む受取人登録要求を受信した場合に、前記受取人登録要求に含まれる支払金識別情報と関連付けて前記指定受取人特定情報を登録する受取人登録手段と、受取希望者を特定する希望者特定情報を含む支払金の払出要求を受信した場合に、前記払出要求に含まれる希望者特定情報が、前記払出要求の支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて登録された指定受取人特定情報と一致するか否かを判定する受取人判定手段と、
前記払出要求の希望者特定情報が前記指定受取人特定情報と一致すると判定された場合に、前記払出要求の支払金の支払額を前記支払額格納手段から抽出し、抽出した支払額に基づいて前記受取希望者へ前記支払金を払い出す処理を実行する払出処理手段とを備える情報処理装置。
ここで、受取人として指定される者及び受取希望者は、個人に限らず、法人である場合を含む。このような情報処理装置では、支払金が支払われた後、受取人登録要求が受信されたことを契機に、支払金の受取人として指定される者を特定する指定受取人特定情報が、登録され、受取希望者へ支払金を払い出す処理を実行する際の判定に用いられる。そのため、受取希望者等が、指定受取人特定情報を登録することで、他者による支払金の払い出しを抑制できる。また、送金の手続きにおいて、送金人が受取人に関する情報を入力等する必要がない。よって、正規の受取人以外の者による不正な支払金の受け取りを抑制しつつ、送金人が、受取人の口座番号や受取人を特定する情報を入力等せずに、より簡単に送金の手続きを進めることができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。前記受取人登録手段は、前記受取人登録要求に含まれる支払金識別情報と関連付けられた指定受取人特定情報が登録されていない場合に、前記指定受取人特定情報を登録する。
このような情報処理装置では、指定受取人特定情報が同一の支払金識別情報に関連付けられて重複して登録されることが回避されるので、支払金を払い出すことができる者を特定の者に確定できる。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有するものであってもよい。前記払出処理手段は、前記払出要求の支払金を識別する支払金識別情報と関連付けられた指定受取人特定情報が登録されていない場合に、前記希望者特定情報の値に関わらず、前記支払金を払い出す処理を実行する。
このような情報処理装置によれば、送金の手続きにおいて、支払金の受取人に関する情報の登録を伴う手順と、当該登録を伴わない手順との双方が許容されるので、受取人がより柔軟な手順を用いて支払金を払い出すことができる。
また、本発明は、次の情報処理システムであってもよい。端末、及び、前記端末と通信可能なサーバを有する情報処理システムであって、前記端末は、受取希望者を特定する希望者特定情報を含む支払金の払出要求を前記サーバへ送信する払出要求手段と、出金指示を前記サーバから受信した場合に、出金指示に従った出金処理を実行する出金手段とを備え、前記サーバは、送金人が支払った支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて、前記支払金の支払額を格納する支払額格納手段と、支払金の受取人として指定される者を特定する指定受取人特定情報と支払金識別情報とを含む受取人登録要求を受信した場合に、前記受取人登録要求に含まれる支払金識別情報と関連付けて前記指定受取人特定情報を登録する受取人登録手段と、受取希望者を特定する希望者特定情報を含む支払金の払出要求を前記端末から受信した場合に、前記払出要求に含まれる希望者特定情報が、前記払出要求の支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて登録された指定受取人特定情報と一致するか否かを判定する受取人判定手段と、前記払出要求の希望者特定情報が前記指定受取人特定情報と一致すると判定された場合に、前記払出要求の支払金の支払額を前記支払額格納手段から抽出し、抽出した支払額に基づく出金指示を、前記端末へ送信する払出処理手段とを備える、情報処理システム。
また、本発明は、情報処理装置、コンピュータその他の装置、機械等(以下、「コンピュータ等」とも表記する)によって実行される情報処理方法、または情報処理方法をコン
ピュータ等に実行させるためのプログラムとしても把握することが可能である。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録したものとしても把握できる。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
本発明によれば、送金に関し、正規の受取人以外の者による不正な受け取りを抑制しつつ、送金人が、受取人の口座番号や受取人を特定する情報を入力等せずに、より簡単に手続きを進めることができる。
図1は、実施形態に係るサーバを含む送金システムのシステム構成を例示する図である。 図2は、実施形態における各装置の機能構成を例示する図である。 図3は、支払金テーブルのデータの例を示す図である。 図4Aは、送金人の支払い処理の流れを例示する図である。 図4Bは、受取人の登録処理の流れを例示する図である。 図4Cは、支払金の払い出しの処理の流れを例示する図である。 図5は、サーバにおける受取人の登録処理の流れを例示するフローチャートである。 図6は、サーバにおける払い出しの決定処理の流れを例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。説明は、(1)システム構成、(2)機能構成、(3)処理の流れ、(4)作用効果、(5)変形例の順で記載される。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的な構成に限定するものではない。
本実施形態の送金システム(「情報処理システム」の一例)では、送金の支払金を識別するプリペイド番号(「支払金識別情報」の一例)を用いた送金サービスが実現される。当該送金サービスでは、送金人が送金を仲介する金融機関へ支払金を支払い、当該支払金を識別するプリペイド番号の通知を金融機関から受け取る。一方、送金人等からプリペイド番号を知得した受取人が、所望の時に、当該プリペイド番号を用いて金融機関から支払金を払い出す。送金システムは、銀行等の金融機関が設置するサーバ、ATM、及び窓口端末を含む。ここで、サーバは「情報処理装置」の一例であり、ATM及び窓口端末は何れも「端末」の一例である。なお、本実施形態の送金システムでは、個人間の送金が対象であるが、法人との間の送金が対象であってもよい。この場合、例えば、個人の氏名の代わりに法人の名称、個人の住所の代わりに所在地の情報が取り扱われる。また、端末は、コンビニエンスストア等に設置され、店舗の店員等が操作するレジスタ端末であってもよい。
(システム構成)
図1は、本実施形態に係るサーバを含む送金システムのシステム構成を例示する図である。図1には、サーバ1、ATM2、窓口端末3、勘定系システム4、受取人端末5、ネットワークN、及びインターネットN2が示されている。サーバ1、ATM2、窓口端末3、及び勘定系システム4は、ネットワークNを介して互いに通信可能である。また、サーバ1及び受取人端末5は、インターネットN2を介して互いに通信可能である。
サーバ1は、送金の支払金を管理し、プリペイド番号を用いた送金を処理するコンピュータである。サーバ1は、金融機関の計算センター等に設置される。本実施形態のサーバ1は、メインフレーム等の大型コンピュータであるが、ホストコンピュータ、ワークステーション、その他のコンピュータであってもよい。また、図1では、サーバ1が1台のコンピュータで例示されているが、サーバ1は、例えば、ネットワークで接続された複数台のコンピュータであってもよい。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置14、ネットワークNに接続されるNIC(Network Interface Controller)15、及びゲートウェイ等を介してインターネットN2に接続されるNIC16を備えたコンピュータである。
CPU11は、中央処理装置であり、RAM12等に展開された各種プログラムの命令及びデータを処理することで、RAM12、補助記憶装置14等を制御する。RAM12は、主記憶装置であり、CPU11によって制御され、各種命令やデータが書き込まれ、読み出される。補助記憶装置14は、不揮発性の記憶装置であり、RAM12にロードされる各種プログラム等、永続性が求められる情報が書き込まれ、読み出される。
ATM2は、預金者等が、キャッシュカードや預金通帳を使用して操作し、口座への預け入れ、口座からの引き出し等の各種入出金取引等を行うための装置である。本実施形態のATM2は、プリペイド番号を用いた送金に関する手続きの操作を操作者へ提供する。ATM2は、現金自動預払機とも呼ばれるものでもよい。図1では、1台のATM2が例示されているが、送金システムは、各地域の施設等に設置される複数台のATM2を有する。
ATM2は、CPU21、RAM22、ROM23、補助記憶装置24、及びネットワークNに接続されるNIC25を備えるコンピュータである。CPU21、RAM22、ROM23等は、ATM2全体を制御する制御部として機能する。ATM2は、キャッシュカード読取部201、現金を出し入れするための現金取扱部202、ディスプレイ等である表示部203、操作を受け付けるタッチパネルである操作部204、取引明細書印字部205、及びイメージスキャナ206を、更に備える。
キャッシュカード読取部201は、キャッシュカード取扱口に挿入されたキャッシュカードから情報を読み取る機器である。ここで、キャッシュカードは、金融機関によって口座の利用者に発行され、利用者が口座の入出金取引を行う権限を示すために用いるIC(Integrated Circuit)カードである。キャッシュカードには、口座を識別する口座番号が記憶されている。また、取引明細書印字部205は、取引明細書を用紙に印字する機器であり、例えばサーマルプリンタである。また、イメージスキャナ206は、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサを用いて、提示された書類の表面を写した画像を光学的に読み取る機器である。
窓口端末3は、金融機関の店舗等の窓口に設置され、手続きを担当する窓口担当者が操作するコンピュータである。窓口端末3は、窓口における手続きに関する各種処理を行い、プリペイド番号を用いた送金に関する処理も行う。
勘定系システム4は、金融機関に開設された預金の口座の情報を管理し、勘定系の処理を行うコンピュータシステムである。勘定系システム4は、残高、名義人の氏名、住所、
名義人の認証用の暗証番号等を含む口座ごとの口座情報を管理する口座データベースを有する。
受取人端末5は、送金の正規の受取人等が使用する情報機器である。受取人端末5は、インターネットN2へアクセスして電子メールを送受信可能である。受取人端末5は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、スマートグラス等である。
ネットワークNは、専用の通信回線で構築された通信網である。ネットワークNは、サーバ1、ATM2、窓口端末3、及び勘定系システム4を接続する。なお、ネットワークNとして、インターネットVPN(Virtual Private Network)、WAN(Wide Area Network)、その他のネットワークが採用されてもよい。
インターネットN2は、世界規模の公衆パケット通信網であり、サーバ1及び受取人端末5を接続する。なお、インターネットN2の代わりに、WANやその他の通信網が採用されてもよい。
<機能構成>
図2は、本実施形態に係る各装置の機能構成を例示する図である。図2には、サーバ1及びATM2の主な機能構成が示されている。
(サーバ1の機能)
サーバ1は、補助記憶装置14に記憶されているプログラムが、RAM12に読み出され、CPU11によって実行されることで、送金データベースD11、受取人登録部F11、受取人判定部F12、及び払出処理部F13を備えるコンピュータとして機能する。受取人登録部F11、受取人判定部F12、及び払出処理部F13は、それぞれ、「受取人登録手段」、「受取人判定手段」、及び「払出処理手段」の一例である。なお、本実施形態において、サーバ1の備える各機能は、汎用プロセッサであるCPU11によって実行されるが、これらの機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサ、ハードウェアの演算回路等によって実行されてもよい。ここで、ハードウェアの演算回路とは、例えば、論理ゲートを組み合わせた加算回路、乗算回路、フリップフロップ等をいう。また、これらの機能の一部または全部は、別途のコンピュータにおいて実行されてもよい。
送金データベースD11は、プリペイド番号を用いた送金を管理するためのデータベースである。送金データベースD11は、CPU11によって実行されるデータベース管理システム(DBMS)のプログラムが、補助記憶装置14に記憶されるデータを管理することで構築される。送金データベースD11は、例えば、リレーショナルデータベースである。送金データベースD11は、支払金テーブルを有する。
図3は、支払金テーブルのデータの例を示す図である。送金データベースD11の支払金テーブルは、プリペイド番号を用いた送金の支払金に関する各種情報を格納する。支払金テーブルは、「支払額格納手段」の一例である。支払金テーブルに格納されるレコード1件は、プリペイド番号を用いた送金1件のための支払金を示す支払金情報を表す。なお、本実施形態での支払金は、円を単位として管理されるが、日本国以外の通貨単位によって管理されてもよい。
図3が示すように、支払金テーブルのレコードは、プリペイド番号、ストック額、払出ステータス、指定受取人氏名、指定受取人住所、送金人氏名、送金人住所、実受取人氏名、及び実受取人住所のフィールドを有する。
プリペイド番号は、支払金を識別する識別情報である。支払金テーブルに格納される各レコードのプリペイド番号は、互いに重複しない値に設定される。なお、プリペイド番号の代わりに、英字等を含む文字列が用いられてもよい。ストック額は、送金のためにストックされる支払金の支払額を表す。払出ステータスは、支払金の払い出しの状態を表し、受取人への払い出しが可能であることを示す「払出可」、または受取人への払い出しが完了したことを示す「払出済」の値をとる。
指定受取人氏名は、支払金の受取人として指定される指定受取人の氏名を表す。指定受取人住所は、指定受取人の住所を表す。指定受取人氏名及び指定受取人住所は、指定受取人を特定する「指定受取人特定情報」の一例である。指定受取人が指定されていない場合には、指定受取人氏名及び指定受取人住所の値は未設定となる。
送金人氏名は、支払金を支払った送金人の氏名を表す。送金人住所は、送金人の住所を表す。送金人氏名及び送金人住所は、送金人を特定する特定情報である。
実受取人氏名は、払い出された支払金を実際に受け取った者である実受取人の氏名を表す。実受取人住所は、実受取人の住所を表す。実受取人氏名及び実受取人住所は、実受取人を特定する特定情報であり、支払金が払い出された際に設定される。
受取人登録部F11は、支払金の受取人として指定される指定受取人を登録するための受取人登録要求を受信した場合に、指定受取人を特定する氏名及び住所の情報を、送金データベースD11の支払金テーブルへ登録する。なお、本実施形態では、指定受取人を特定する情報として、氏名及び住所の組が採用されるが、氏名及び生年月日の組や市町村長が個人に対して付与する個人番号(マイナンバーとも称される番号)、運転免許証番号等、他の特定情報が採用されてもよい。
受取人判定部F12は、受信した払出要求に含まれる支払金の受取希望者を特定する希望者特定情報が、当該支払金の登録された指定受取人を特定する情報と一致するか否かを判定する。
払出処理部F13は、払出要求を受信した場合において、所定の払い出しの条件が充足されているときに、支払金を受取希望者へ払い出す処理を実行する。
(ATM2の機能)
ATM2は、補助記憶装置24に記憶されているプログラムが、RAM22に読み出され、CPU21によって実行されることで、払出要求部F21及び出金部F22を備える装置して機能する。払出要求部F21及び出金部F22は、それぞれ、「払出要求手段」、及び「出金手段」の一例である。なお、これらの機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサ、ハードウェアの演算回路等によって実行されてもよい。
払出要求部F21は、本人確認がされた受取希望者を特定する氏名及び住所(「希望者特定情報」の一例)を含む払出要求をサーバ1へ送信する。送信される払出要求には、受取希望者によって入力されたプリペイド番号が含まれる。
出金部F22は、現金の払い出しを指示する現金払出指示(「出金指示」の一例)をサーバ1から受信した場合に、受信した現金払出指示に従って、現金を現金取扱部202から排出する。
<処理の流れ>
本実施形態における送金システムの主な処理の流れを説明する。ここでは、送金人や受取人等が、送金システムとの間での各種情報の入出力や金銭の授受等を、ATM2を用いて行う場合の処理の流れを中心に説明する。なお、送金人等は、窓口端末3を操作する窓口担当者との対話を通して各種情報の入出力や金銭の授受等を行ってもよい。この場合、窓口担当者が窓口端末3を操作することで、窓口端末3と送金システムとの間で各種情報の入出力等が行われる。また、ここで説明される処理の内容及び順序は一例であり、処理の内容及び順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
図4Aは、送金人の支払い処理の流れを例示する図である。この処理の流れでは、送金人がATM2を操作して支払金を新たに支払い、支払金がサーバ1にストックされる。この処理の流れは、預金の口座を有する送金人が、ATM2を操作してプリペイド番号を用いた送金における支払いのメニューを選択したことを契機に開始される。
ステップS101〜S102では、送金人が認証される。
まず、ステップS101では、送金人が、本人確認情報を提示する。具体的には、送金人は、キャッシュカードの挿入や暗証番号の入力を促すATM2の表示に応じて、キャッシュカードをキャッシュカード取扱口へ挿入し、操作部204を介して、暗証番号を入力する。一方、ATM2は、キャッシュカード読取部201を介して挿入されたキャッシュカードから口座番号を読み取り、入力された暗証番号を受け付ける。
次に、ステップS102では、ATM2が、読み取った口座番号と受け付けた暗証番号との組を含む認証要求を、勘定系システム4へ送信して、送金人の認証を依頼する。一方、勘定系システム4は、口座データベースを用いて、認証要求に含まれる口座番号が識別する口座の口座情報を参照し、認証要求に含まれる暗証番号の正誤を判定する。勘定系システム4は、正誤の判定に基づく認証結果を、認証要求の要求元のATM2へ送信する。ATM2は、勘定系システム4から認証成功を示す認証結果を受信すると、送金人の認証処理を完了し、送金金額の入力を促す表示を画面に表示する。
なお、受取希望者がATM2を操作する代わりに、窓口担当者が窓口端末3を操作する場合には、キャッシュカードの挿入及び暗証番号の入力による認証の代わりに、運転免許証、パスポート等の顔写真付き身分証明書等の提示に基づいた本人確認が行われてもよい。この場合、例えば、窓口担当者は、送金人によって提示された顔写真付き身分証明書を用いて送金人の本人確認を行い、当該身分証明書に記載された氏名及び住所を窓口端末3へ入力する。ここで入力された氏名及び住所は、送金人を特定する情報として取り扱われる。
ステップS103では、送金人が、ATM2へ送金金額を入力し、ATM2が入力された送金金額を受け付ける。
ステップS104では、ATM2が、入力された送金金額を送金人の口座から支払う処理を実行する。具体的には、ATM2は、勘定系システム4に、読み取った口座番号が識別する送金人の口座の残高から送金金額を減額する処理を依頼する。なお、本実施形態では、送金人の口座からの支払いが行われるが、現金取扱部202を介した現金による支払いが行われてもよい。また、ステップS104では、送金の利用手数料を送金金額に上乗せした額の支払い処理が実行されてもよい。また、キャッシュカードの代わりに通帳を用いて支払い元になる口座が特定されてもよい。
ステップS105では、ATM2が、送金金額の新たな支払金のストックを要求するストック要求をサーバ1へ送信する。本実施形態では、送信されるストック要求には、ステ
ップS103で受け付けられた送金金額、送金人の氏名及び住所が含まれる。ATM2は、送金人の口座の名義人の氏名及び住所を、勘定系システム4から取得し、当該氏名及び住所を送金人の氏名及び住所として、ストック要求に含める。
ステップS106では、サーバ1が、ストック要求を受信し、受信したストック要求に従って、新たな支払金情報を登録する。具体的には、まず、サーバ1は、新たなプリペイド番号を生成する。ここで生成されるプリペイド番号は、送金データベースD11の支払金テーブルに格納されたレコードが有する何れのプリペイド番号とも重複しない番号である。プリペイド番号は、乱数に基づいて、予測困難な値として生成されてもよい。次に、サーバ1は、生成した新たなプリペイド番号で識別される新たな支払金情報を示すレコードを、支払金テーブルに追加する。追加される支払金情報のレコードでは、ストック金額の値がストック要求で要求された送金金額に設定され、払出ステータスの値が「払出可」に設定される。また、追加される支払金情報のレコードでは、指定受取人氏名及び指定受取人住所の情報が未設定であり、このことは、支払金情報が示す支払金に対して指定受取人が登録されていない状態にあることを意味する。また、追加される支払金情報のレコードでは、送金人氏名及び送金人住所の値が、ストック要求に含まれる送金人の氏名及び住所に設定される。
ステップS107では、サーバ1が、ステップS106で生成された新たなプリペイド番号を、ストック要求の要求元のATM2へ通知する。
ステップS108では、ATM2が、プリペイド番号を受信し、出力する。具体的には、ATM2は、プリペイド番号を表示部203に表示するとともに、取引明細書印字部205を介して、プリペイド番号の表示を含む支払いの明細を用紙に印字し、当該用紙を排出する。
当該取引明細書等によりプリペイド番号を知得した送金人は、知得したプリペイド番号を、電子メール、電話、口頭等の各種連絡手段を用いて、送金相手へ通知する。通知を受けた送金相手は、支払金を払い出すことができるようになる。
図4Bは、受取人の登録処理の流れを例示する図である。この処理の流れでは、支払金の受取人として指定される指定受取人が登録される。
ステップS201では、支払金の受け取りが予定される正規の受取人が受取人端末5を操作し、操作を受け付けた受取人端末5が、受取人登録要求をサーバ1へ通知する。通知される受取人登録要求は、プリペイド番号により識別される支払金を対象とし、指定受取人の登録を要求するものである。本実施形態では、受取人登録要求が、所定の形式の本文を含む、所定のメールアドレス宛ての電子メールとして送信される。電子メールの本文には、対象となる支払金を識別するプリペイド番号と、指定受取人を特定する氏名及び住所とが含まれる。なお、正規の受取人を代理する者が、受取人登録要求をサーバ1へ通知するための操作を行ってもよい。
ステップS202では、サーバ1が、電子メールとして通知された受取人登録要求を受信し、受信した受取人登録要求に従って、受取人の登録処理を実行する。受取人の登録処理の詳細は、後述する。
ステップS203では、サーバ1が、実行した受取人の登録処理の結果を、受取人登録要求の要求元へ通知する。ここで通知される結果には、受取人の登録の成否の情報が含まれる。本実施形態では、サーバ1が、受取人登録要求の送信元アドレス宛ての電子メールを用いて当該通知を行う。
なお、本実施形態では、受取人登録要求や受取人の登録処理の結果の送受が、電子メールを用いて行われたが、Webページ等その他の通信手段を介して行われてもよい。
図4Cは、支払金の払い出し処理の流れを例示する図である。この処理の流れでは、支払金の受け取りを希望する受取希望者が、ATM2を操作し、プリペイド番号を用いた送金の払い出しのメニューを選択したことを契機に開始される。
ステップS301では、受取希望者が、ATM2のプリペイド番号の入力を促す表示に応じてATM2を操作し、プリペイド番号を入力する。一方、ATM2は、入力されたプリペイド番号を受け付け、本人確認情報の提示を促すメッセージを表示部203に表示する。
ステップS302では、受取希望者が、本人確認情報をATM2に提示する。本実施形態では、(1)キャッシュカードの挿入及び暗証番号の入力による本人確認と、(2)氏名及び住所の入力、並びに本人確認書類の記載面の読み取りによる本人確認との2種類の本人確認が選択可能である。受取希望者は、選択に応じた本人確認情報を提示する。
ステップS303では、ATM2が、提示された本人確認情報に基づいて、受取希望者の本人確認を行い、受取希望者を特定する氏名及び住所を取得する。(1)の本人確認が選択された場合、図4AのステップS101〜S102で送金人の認証が行われた例と同様に、キャッシュカードから読み取られた口座番号と入力された暗証番号に基づいて受取希望者の認証が行われる。この場合、当該認証の成功をもって本人確認が完了し、勘定系システム4の口座情報から取得される口座の名義人の氏名及び住所が、受取希望者を特定する氏名及び住所として取得される。一方、(2)の本人確認が選択された場合、ATM2は、氏名及び住所の入力を操作部204から受け付けるとともに、イメージスキャナ206から受取希望者が提示する運転免許証等の本人確認書類の記載面を写した画像を読み取る。ATM2は、入力された氏名、住所、及び読み取られた画像を用いて、所定の確認処理を実行し、データの矛盾等が検出されない場合に、本人確認を完了する。この場合、入力された氏名及び住所が受取希望者を特定する氏名及び住所として取得される。
なお、個人番号を記録する個人番号カードの挿入及び暗証番号の入力による本人確認が行われてもよい。また、受取希望者がATM2を操作する代わりに、窓口担当者が窓口端末3を操作する場合には、運転免許証、パスポート等の顔写真付き身分証明書等提示に基づいた窓口での本人確認が行われてもよい。この場合、窓口担当者は、本人確認を終えると、当該身分証明書に記載された氏名及び住所を受取希望者の氏名及び住所として窓口端末3へ入力する。
ステップS304では、ATM2の払出要求部F21が、入力されたプリペイド番号が識別する支払金の払い出しを要求する払出要求を、サーバ1へ送信する。ATM2は、ステップS301で入力されたプリペイド番号と、ステップS303で取得された受取希望者を特定する氏名及び住所とを含む払出要求をサーバ1へ送信する。
ステップS305では、サーバ1が、払出要求を受信し、払出要求に含まれるプリペイド番号が識別する支払金の払い出しの条件の充足を確認した上で、払い出しの決定を行う。サーバ1は、払い出しの決定を行うと、現金の払い出しを指示する現金払出指示を、払出要求の要求元のATM2へ通知する。ここで通知される現金払出指示は払出額を含み、当該払出額は支払金のストック額に対応する額である。当該払い出しの決定処理の詳細については後述する。なお、サーバ1で払い出しを行わない決定がされた場合、支払金の払い出しが行われないまま、支払金の払い出し処理の流れが終了する。
ステップS306では、ATM2の出金部F22が、現金払出指示を受信し、受信した現金払出指示に従って、現金払出指示に含まれる払出額の現金を現金取扱部202から排出する。受取希望者は、現金で支払金を受け取り、送金人からの送金が実現されたことになる。
ステップS307では、ATM2が、現金払出指示に応じた現金払出の完了を示す払出完了情報をサーバ1へ送信する。
ステップS308では、サーバ1が、払出完了情報を受信し、支払金の払い出しが完了したことを記録する。具体的には、サーバ1の払出処理部F13は、送金データベースD11の支払金テーブルに格納されるレコードのうち、ステップS305で受信された払出要求の支払金を示す支払金情報のレコードにおける払出ステータスの値を「払出済」に更新する。また、払出処理部F13は、当該レコードの実受取人氏名、及び実受取人住所の値に、ステップS305で受信された払出要求に含まれる受取希望者の氏名及び住所を設定する。なお、サーバ1は、支払金の払い出しが完了したことを記録する際、プリペイド番号が識別する支払金が払い出された旨のメッセージと、設定された実受取人氏名及び実受取人住所の値とを本文に含む電子メールを送金人宛てに通知してもよい。この場合、事前に登録された送金人のメールアドレス宛てに電子メールを通知する。このようにすることで、送金人が、支払金の払い出しを早期に把握できる。
図5は、サーバ1における受取人の登録処理の流れを例示するフローチャートである。この処理の流れは、図4BにおけるステップS202の処理の詳細を示す。この処理の流れは、サーバ1が、受取人登録要求の電子メールを受信したことを契機に開始する。
ステップS401では、サーバ1の受取人登録部F11が、受信した電子メールの本文の構文解析等を行い、受取人登録要求から、プリペイド番号、指定受取人の氏名及び住所を取得する。
ステップS402では、受取人登録部F11が、受取人登録要求の登録対象の支払金を示す支払金情報を取得する。具体的には、受取人登録部F11は、送金データベースD11の支払金テーブルに格納されたレコードのうちから、ステップS401で取得されたプリペイド番号を有するレコードを抽出する。受取人登録部F11は、当該抽出したレコードが示す支払金情報を、登録対象の支払金を示す情報として取得する。
ステップS403では、受取人登録部F11が、登録対象の支払金に対して指定受取人の情報が登録されているか否かを判定する。受取人登録部F11は、支払金情報の指定受取人氏名及び指定受取人住所に値が設定されている場合に、登録対象の支払金に対して指定受取人の情報が登録されていると判定する。ステップS403で登録対象の支払金に対して指定受取人の登録がされていると判定されなかった場合(S403;No)、処理はステップS405へ進む。一方、ステップS403で登録対象の支払金に対して指定受取人の情報が登録されていると判定された場合(S403;Yes)、処理はステップS404へ進む。
ステップS404では、受取人登録部F11が、指定受取人が登録済であることを事由としたエラー情報を、受取人登録要求の要求元へ通知する。具体的には、受取人登録部F11は、受取人登録要求の送信元アドレス宛てに電子メールでエラー情報を通知する。この場合、受取人の新たな登録は行われずに、受取人の登録処理の流れが終了する。
なお、受取人登録要求には、指定受取人を認証するための暗証番号が含められてもよい
。この場合、サーバ1の受取人登録部F11は、受信された受取人登録要求の電子メールに含まれる暗証番号をプリペイド番号と関連付けて登録する。登録された暗証番号は、支払金の受取希望者がプリペイド番号を用いて支払金を払い出す手続きをする際に、受取希望者と指定受取人とが同一であることを確認するために用いられる。
ステップS405では、受取人登録部F11が、指定受取人を特定する情報を登録する。具体的には、受取人登録部F11は、ステップS402で取得された支払金情報のレコードの指定受取人氏名及び指定受取人住所の値を、受取人登録要求から取得された氏名及び住所に設定する。プリペイド番号と関連付けられて指定受取人氏名及び指定受取人住所が登録されたことになる。
図6は、サーバ1における払い出しの決定の処理の流れを例示するフローチャートである。この処理の流れは、図4CにおけるステップS305の処理の詳細を示す。この処理の流れは、サーバ1が払出要求を受信したことを契機に開始する。
ステップS501では、払出処理部F13が、払出要求の要求対象の支払金を示す支払金情報を取得する。具体的には、払出処理部F13は、送金データベースD11の支払金テーブルに格納されたレコードのうちから、受信された払出要求に含まれるプリペイド番号を有するレコードを抽出する。払出処理部F13は、当該抽出したレコードが示す支払金情報を、要求対象の支払金を示す情報として取得する。
ステップS502〜S506では、支払金の払い出しの条件の充足が確認される。各ステップにより払い出しの条件が充足されていると確認された場合には、処理はステップS507へ進むことになる。
ステップS502では、払出処理部F13が、要求対象の支払金が払出済であるか否かを判定する。払出処理部F13は、ステップS501で取得された支払金情報の払出ステータスが「払出済」である場合に、要求対象の支払金が払出済であると判定する。ステップS502で要求対象の支払金が払出済であると判定された場合(S502;Yes)、処理はステップS503へ進む。一方、ステップS502で要求対象の支払金が払出済であると判定されなかった場合(S502;No)、処理はステップS504へ進む。
ステップS503では、払出処理部F13が、払出済を事由としたエラー情報を、払出要求の要求元のATM2へ通知する。通知されるエラー情報には、支払金情報の実受取人氏名及び実受取人住所が含まれ、エラー情報から支払金を払い出した者を把握可能となる。また、支払金情報において、実受取人氏名及び実受取人住所が、送金人氏名及び送金人住所と一致する場合には、エラー情報には、送金人が払い出した旨のメッセージが含まれる。エラー情報の通知が完了すると、払出処理部F13が払い出しを行わない決定をし、払い出しの決定の処理の流れが終了する。
ステップS504では、払出処理部F13が、要求対象の支払金に対して指定受取人の登録がされているか否かを判定する。払出処理部F13は、ステップS501で取得された支払金情報の受取人氏名及び受取人住所に値が設定されている場合に、要求対象の支払金に対する指定受取人の登録がされていると判定する。ステップS504で要求対象の支払金に対する指定受取人の登録がされていると判定されなかった場合(S504;No)、処理はステップS507へ進む。この場合には、支払金の払い出しを求めた者が何れの者であるかに関わらず、払い出しを行うことが決定されることになる。一方、ステップS504で要求対象の支払金に対する指定受取人の登録がされていると判定された場合(S504;Yes)、処理はステップS505へ進む。
ステップS505では、受取人判定部F12が、払出要求の受取希望者を特定する情報と支払金情報の指定受取人を特定する情報とを照合し、両情報が一致するか否かを判定する。具体的には、受取人判定部F12は、受信された払出要求に含まれる氏名及び住所の組と、ステップS501で取得された支払金情報の指定受取人氏名及び指定受取人住所の組との同一性を判定する。なお、本実施形態では、両組の氏名及び住所が表記の違い(異体字や番地表記の態様の違い等)を有していても、実質的に同一であるときは、両情報が一致すると判定される。
ステップS505で払出要求の受取希望者を特定する情報と支払金情報の指定受取人を特定する情報とが一致すると判定された場合(S505;Yes)、処理はステップS507へ進む。ステップS505で払出要求の受取希望者を特定する情報と支払金情報の指定受取人を特定する情報とが一致すると判定されなかった場合(S505;No)、処理はステップS506へ進む。
ステップS506では、払出処理部F13が、支払金の払い出しの権限なき者からの払出要求がされたことを事由としたエラー情報を、払出要求の要求元のATM2へ通知する。この場合、払い出しを行わない決定がされ、払い出しの決定の処理の流れが終了する。
ステップS507では、払出処理部F13が、払い出しを行うことを決定し、現金の払い出しを指示する現金払出指示を、払出要求の要求元のATM2へ通知する。ここで通知される現金払出指示には、ステップS501で取得された支払金情報のストック額が払出額として設定される。なお、払出額は、ストック額から手数料を差し引いた額であってもよい。
<作用効果>
以上説明した本実施形態では、送金人によって支払金が支払われた後に、プリペイド番号を送金人等から知得した正規の受取人等が、受取人登録要求を電子メールでサーバ1へ送信することで、プリペイド番号が識別する支払金に対して指定受取人を登録できた。そして、支払金の払い出しの際には、受取希望者を特定する情報と指定受取人を特定する情報とが一致する否かが判定された。そのため、正規の受取人による払い出しよりも前に、送金人自身やプリペイド番号を盗み見た第三者等によって支払金が払い出されてしまうことを抑制できる。また、送金人が支払金を支払い、通知されたプリペイド番号を受取人へ通知するだけで、受取人による支払金の払い出しが可能となり、送金人側の送金の手続きが完了した。送金人は、送金の手続きの中で、受取人の口座番号や氏名、住所等の情報を入力等することを要しなかった。送金人は、口座番号や住所等を事前に受取人に問い合わせておく必要もない。よって、正規の受取人以外の者による不正な支払金の受け取りを抑制しつつ、送金人が、簡単迅速に送金の手続きを進めることができる。
また、本実施形態で実現される送金では、受取人が、口座番号、氏名、住所等の自己の個人情報を送金人へ伝える必要がないので、受取人の個人情報が悪用されるリスクを低減できる。
また、本実施形態では、指定受取人が登録されていなくても、支払金の払い出しが可能であった。よって、支払金の指定受取人の登録を伴う手順と、当該登録を伴わない手順との双方が選択可能であり、より柔軟な手順での送金の支払金を払い出すことが可能となる。例えば、他者に支払金が払い出されるリスクが低い場合に、指定受取人を登録しない簡単な手順で支払金の払い出しができる。また、他者に支払金が払い出されるリスクが高い場合に、インターネットN2を介して、指定受取人を早期に登録して当該リスクを低減することもできる。
<変形例>
(インターネットバンキングを用いた送金)
上述の実施形態では、送金人が支払金を支払う手続きや、支払金の受取希望者が支払金を払い出す手続きが、ATM2や窓口端末3を介して行われた。これらの手続きは、インターネットバンキングシステムを介して行われてもよい。このような変形例について、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。
この変形例では、インターネットバンキングシステムのWebサーバが、送金人や受取希望者が操作する端末に対して、プリペイド番号を用いた送金に関する各種手続きを行うためのWebページを提供する。また、送金人及び受取希望者の本人確認は、インターネットバンキングシステムにおけるログイン機能による認証によって実現される。また、送金人による支払金の支払いは、認証された送金人が開設する口座からの出金処理によって実現される。また、支払金の払い出しは、認証された受取希望者が開設する口座への入金処理によって実現される。
このような変形例によれば、送金人や受取希望者が、ATM2や窓口端末3が設置される店舗等へ出向くことなく、インターネットを介してより簡単迅速に送金を行うことができる。
(プリペイド番号を用いない払い出し)
上述の実施形態では、支払金の払い出しの際、支払金の受取希望者によってプリペイド番号が入力され(図4CのステップS301を参照)、入力されたプリペイド番号を含む払出要求が、ATM2等からサーバ1へ送信された。これに対して、ATM2等からサーバ1へ送信される払出要求に、プリペイド番号が含まれない変形例について、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。
上述の実施形態では、図6のステップS501において、サーバ1の払出処理部F13が、受信された払出要求に含まれるプリペイド番号に基づいて、要求対象の支払金を示す支払金情報を取得した。この変形例では、サーバ1の払出処理部F13が、受信された払出要求に含まれる受取希望者の氏名及び住所に基づいて要求対象の支払金を示す支払金情報を取得する。払出処理部F13は、送金データベースD11の支払金テーブルが格納するレコードのうちから、指定受取人氏名及び指定受取人住所の値が受取希望者の氏名及び住所であるレコードを抽出し、当該抽出したレコードが示す支払金情報を、要求対象の支払金を示す情報として取得する。ここでは、複数の支払金情報が取得され得る。払出処理部F13は、取得した支払金情報それぞれが示す支払金のうち、払出済でない支払金について、払い出しを行うことを決定し、現金払出指示を、払出要求の要求元へ通知する。
このような変形例では、払出要求にプリペイド番号が含まれないので、ATM2におけるプリペイド番号の入力が不要となる。そのため、受取希望者が、プリペイド番号をATM2等へ入力せずに、より簡単に支払金を払い出すことができる。
(送金人の確認までの払い出しの制限)
上述の実施形態では、支払金の払い出しの条件として、払出要求の受取希望者を特定する情報と支払金情報の指定受取人を特定する情報とが一致することが確認された(図6のステップS505)。支払金の払い出しの条件として、更に、送金人が支払金の払い出しを許可していることが確認されてもよい。このような変形例について、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。
この変形例では、サーバ1の払出処理部F13が、払出要求の要求対象の支払金を示す支払金情報の払出ステータスが「払出可」の値である場合に限り、当該支払金の払い出し
を行うことを決定し、現金払出指示を、払出要求の要求元へ通知する。送金データベースD11の支払金テーブルにおける支払金情報のレコードの払出ステータスは、受取人への払い出しが制限されていることを示す「払出制限」の値をとり得る。図4AのステップS106で、サーバ1が、ストック要求に従って、新たな支払金情報を登録する際、支払金テーブルに追加される新たな支払金情報を示すレコードの払出ステータスは、「払出制限」の値に設定される。送金人が、ATM2等を介して、支払金の払い出しを許可する手続きを行った場合に、サーバ1が、当該支払金情報を示すレコードの払出ステータスを「払出可」に更新する。
このような変形例によれば、送金人による支払金の払い出しを許可する手続き有無に起因して支払金の払い出しの可否が変化し得るので、送金人が、送金の支払金の払い出しが可能になるタイミングを制御できる。例えば、送金人が、商品の代金の支払いのために送金を行う場合に、当該商品を受け取ってから、送金の支払金を払い出し可能とすることができる。なお、支払金の払い出しの条件として、更に、払出要求を受信した時点が、送金人により指定された払出時期にあることが確認されてもよい。このようにすることで、送金人が、送金の支払金を払い出すことが可能な時期を制限できる。
(照会機能)
送金システムは、プリペイド番号を用いた送金の受取有無の照会機能を、送金人等に提供してもよい。この場合、ATM2は、当該照会機能のメニューの選択を受け付けた後、プリペイド番号の入力操作を受け付けて、入力されたプリペイド番号を含む受取照会要求をサーバ1へ送信する。一方、サーバ1は、受取照会要求を受信し、プリペイド番号が識別する支払金情報を、送金データベースD11の支払金テーブルから取得する。サーバ1は、取得した支払金情報の払出ステータスが「払出済」である場合に、送金の支払金が受け取られている旨のメッセージを受取照合要求の要求元のATM2へ送信し、ATM2に表示させる。当該メッセージには、支払金情報の実受取人氏名、及び実受取人住所の値が含まれてもよい。
1 サーバ(情報処理装置、コンピュータ)
2 ATM(端末)
3 窓口端末(端末)
4 勘定系システム
5 受取人端末
D11 送金データベース
N ネットワーク
N2 インターネット

Claims (6)

  1. ネットワークに接続される情報処理装置であって、
    送金人が支払った支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて、前記支払金の支払額を格納する支払額格納手段と、
    前記支払金の受取希望者によって登録され、支払金の受取人として指定される者を特定する指定受取人特定情報と支払金識別情報とを含む受取人登録要求を受信した場合に、前記受取人登録要求に含まれる支払金識別情報と関連付けて前記指定受取人特定情報を登録する受取人登録手段と、
    前記受取希望者を特定する希望者特定情報を含む支払金の払出要求を受信した場合に、前記払出要求に含まれる希望者特定情報が、前記払出要求の支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて登録された指定受取人特定情報と一致するか否かを判定する受取人判定手段と、
    前記払出要求の希望者特定情報が前記指定受取人特定情報と一致すると判定された場合に、前記払出要求の支払金の支払額を前記支払額格納手段から抽出し、抽出した支払額に基づいて前記受取希望者へ前記支払金を払い出す処理を実行する払出処理手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記受取人登録手段は、前記受取人登録要求に含まれる支払金識別情報と関連付けられた指定受取人特定情報が登録されていない場合に、前記指定受取人特定情報を登録する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記払出処理手段は、前記払出要求の希望者特定情報が前記指定受取人特定情報と一致し、更に、前記送金人が前記支払金の払い出しを許可していると判定された場合に、前記支払金を払い出す処理を実行する、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 端末、及び、前記端末と通信可能なサーバを有する情報処理システムであって、
    前記端末は、
    受取希望者を特定する希望者特定情報を含む支払金の払出要求を前記サーバへ送信する払出要求手段と、
    出金指示を前記サーバから受信した場合に、出金指示に従った出金処理を実行する出金
    手段と
    を備え、
    前記サーバは、
    送金人が支払った支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて、前記支払金の支払額を格納する支払額格納手段と、
    前記支払金の受取希望者によって登録され、支払金の受取人として指定される者を特定する指定受取人特定情報と支払金識別情報とを含む受取人登録要求を受信した場合に、前記受取人登録要求に含まれる支払金識別情報と関連付けて前記指定受取人特定情報を登録する受取人登録手段と、
    前記受取希望者を特定する希望者特定情報を含む支払金の払出要求を前記端末から受信した場合に、前記払出要求に含まれる希望者特定情報が、前記払出要求の支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて登録された指定受取人特定情報と一致するか否かを判定する受取人判定手段と、
    前記払出要求の希望者特定情報が前記指定受取人特定情報と一致すると判定された場合に、前記払出要求の支払金の支払額を前記支払額格納手段から抽出し、抽出した支払額に基づく出金指示を、前記端末へ送信する払出処理手段と
    を備える、
    情報処理システム。
  5. 送金人が支払った支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて、前記支払金の支払額を格納する支払額格納手段を有するコンピュータが、
    前記支払金の受取希望者によって登録され、支払金の受取人として指定される者を特定する指定受取人特定情報と支払金識別情報とを含む受取人登録要求を受信した場合に、前記受取人登録要求に含まれる支払金識別情報と関連付けて前記指定受取人特定情報を登録する受取人登録ステップと、
    前記受取希望者を特定する希望者特定情報を含む支払金の払出要求を受信した場合に、前記払出要求に含まれる希望者特定情報が、前記払出要求の支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて登録された指定受取人特定情報と一致するか否かを判定する受取人判定ステップと、
    前記払出要求の希望者特定情報が前記指定受取人特定情報と一致すると判定された場合に、前記払出要求の支払金の支払額を前記支払額格納手段から抽出し、抽出した支払額に基づいて前記受取希望者へ前記支払金を払い出す処理を実行する払出処理ステップと
    を実行する情報処理方法。
  6. 送金人が支払った支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて、前記支払金の支払額を格納する支払額格納手段を有するコンピュータに、
    前記支払金の受取希望者によって登録され、支払金の受取人として指定される者を特定する指定受取人特定情報と支払金識別情報とを含む受取人登録要求を受信した場合に、前記受取人登録要求に含まれる支払金識別情報と関連付けて前記指定受取人特定情報を登録する受取人登録ステップと、
    前記受取希望者を特定する希望者特定情報を含む支払金の払出要求を受信した場合に、前記払出要求に含まれる希望者特定情報が、前記払出要求の支払金を識別する支払金識別情報と関連付けて登録された指定受取人特定情報と一致するか否かを判定する受取人判定ステップと、
    前記払出要求の希望者特定情報が前記指定受取人特定情報と一致すると判定された場合に、前記払出要求の支払金の支払額を前記支払額格納手段から抽出し、抽出した支払額に基づいて前記受取希望者へ前記支払金を払い出す処理を実行する払出処理ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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