JP6364146B2 - 立入防止柵および格子柵 - Google Patents

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Description

本発明は、クマ、シカ、小動物などの動物が道路等に侵入することを防止する立入防止柵および前記立入防止柵に使用される格子柵を提供する技術に関する。
近年、エゾシカ、キタキツネ、クマ、小動物などの動物が高速道路や鉄道線路に侵入することが多くなっている。それらの動物と自動車等との衝突を防止するために、道路等に沿って立入防止柵を設置するようになっている。立入防止柵としては、横線材と縦線材とからなる格子金網が一般的に用いられているが、特に、道路の勾配区間では、勾配角度に合わせた格子金網を作成する必要がある。そこで、道路の勾配区間に対応するために、特許文献1、特許文献2に示す格子金網が開発されている。
特許文献1では、格子金網は、複数の横線材と複数の縦線材とを交差させる。その時、複数の横線材と複数の縦線材との交差角度を、設置する場所の勾配に合わせた配列とし、各横線材と各縦線材との交差部分を溶接で固定する。
特許文献2では、金網連結用金具は、「それぞれ独立した2つの線材把持部分を有し、これら把持部分の底面をピン串刺しにより結合し、互いの把持部分が干渉せず自由に回転できるようにした」と述べられている。格子金網は、前記の連結金具を用いて、交差し合う縦線と横線の交点を回転し得るように連結し、縦線と横線の交差する角度を自由に変えることができるようにしている。
特開平7―150821号公報 特開平9―184328号公報
特許文献1では、複数の横線材と複数の縦線材とを、設置する場所の勾配に合わせた角度に交差させた配列にして交差部分を溶接するので、予め工場等で製作してから、設置現場に搬送する。つまり、道路の勾配状況に応じて、予め複数の格子金網を製作する必要があり、多くの手間がかかるという課題を有していた。しかも、道路の起伏変化が大きい場合、勾配角度が多岐にわたるので、多種類の格子金網を製作し且つその数量を算出する必要があり、又施工現場では勾配に合わせた設置作業が必要となるために、全体としての工期短縮を図ることが難しいという欠点があった。
特許文献2では、格子金網の製作において縦線と横線との交点は多いので、使用する金網連結金具の数は多くなる。そのために、格子金網の製作のコストと手間がかかる。金網連結用金具は、それぞれ独立した2つの線材把持部分の底面をピンで串刺しにすることによって回転できるように結合しているので、金網連結用金具そのものも簡単な構成ではない。格子金網の縦線と横線との交点の数が多い分だけ、使用される金網連結用金具が多くなる。したがって、格子金網の製作においてコスト高である。
さらに、複数の横線材と複数の縦線材とからなる格子金網を立入防止柵に設置した場合、小動物は複数の横線材を利用して簡単に登ってしまう欠点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、特に、道路の勾配区間において、道路の勾配状況に応じた形状で、複数段の横梁へ簡単に取り付けることを可能とする格子柵を用いた立入防止柵および格子柵を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、道路に沿って適宜間隔で地中に打ち込んでほぼ垂直方向に立設する複数の支柱と、互いに隣り合う支柱の間を、高さ方向において地面からほぼ同じ寸法距離で連結した複数段の横梁と、前記の複数段の横梁に固定した格子柵と、を備え、前記格子柵は、少なくとも2つの前記横梁に沿って延伸した格子取付部材と、ほぼ垂直方向に長い複数本の格子棒を前記各格子取付部材に交差して横方向に並列した格子と、前記各格子棒と前記各格子取付部材との交差位置にて、前記格子取付部材に回転可能に取り付け、かつ前記格子棒を保持するクリップと、を備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、前記クリップは、前記格子棒を保持可能な二股状又はリング状に形成された保持部と、前記格子取付部材に形成した貫通孔に挿入可能で、かつ抜脱を防止する突起部と、を備えていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、前記クリップは、二股状の保持部が格子棒を挟み込む付勢力を備えた弾性を有することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、前記格子柵は、横梁に対して複数本の格子棒を格子取付部材で挟んだ状態で、前記格子取付部材を前記横梁へ固定することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、道路に沿って適宜間隔で地中に打ち込んでほぼ垂直方向に立設する複数の支柱と、互いに隣り合う支柱の間を、高さ方向において地面からほぼ同じ寸法距離で連結した複数段の横梁と、を備えた立入防止柵において前記の複数段の横梁に固定する。少なくとも2つの前記横梁に沿って延伸した帯状の格子取付部材と、ほぼ垂直方向に長い複数本の格子棒を前記各格子取付部材に交差して横方向に並列した格子と、前記各格子棒と前記各格子取付部材との交差位置において、前記格子取付部材に回転可能に取り付け、かつ前記格子棒を保持するクリップと、を備えたことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、前記クリップは、前記格子棒を保持可能な二股状又はリング状に形成された保持部と、前記格子取付部材に形成した貫通孔に挿入可能で、かつ抜脱を防止する突起部と、を備えていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、前記クリップは、二股状の保持部が格子棒を挟み込む付勢力を備えた弾性を有することを特徴としている。
本発明の立入防止柵によれば、道路の勾配区間では、互いに隣り合う支柱が、高さ方向で段差を生じるために、複数段の横梁は斜めになる。この時、格子柵は、複数本の各格子棒と各格子取付部材の交差位置が各クリップにより回転自在であるので、ほぼ垂直方向に長い複数本の格子棒に対して各格子取付部材を斜めに変化させることが可能である。
つまり、格子柵は、支柱に対する横梁の傾斜角に合わせた平行四辺形の形状に、簡単に変形させながら、複数段の横梁に固定することができる。したがって、道路がどのような勾配区間であっても、一種類の格子柵で簡単に対応することが可能であり、格子柵の取り付けに要する施工時間の短縮を図ることが可能となり、施工効率が向上する。しかも、従来のように幾種類もの格子柵を製作する必要がないので、工期短縮と納期削減を図ることが可能となる。
即ち、本発明の格子柵では立入防止柵の支柱に架設されている横梁の傾斜角に合わせた平行四辺形の形状に、簡単に変形させながら、複数段の横梁に固定することができる。したがって、道路がどのような勾配区間であっても、一種類の格子柵で簡単に対応することができ、格子柵の取り付け効率が向上する。しかも、従来のように幾種類もの格子柵を製作する必要がないので、工期短縮と納期削減を同時に図ることが可能となる。
本発明に係る立入防止柵の第一の実施形態を示し、概略的な説明構成図である。 (a)は、図1の支柱を示す側面図である。(b)は、(a)の支柱における先端部分を示す側面図である。(c)は、(a)の支柱における下端部分を示す側面図である。 図1の支柱に対する横梁の配置状態を示す概略的な説明平面図である。 本発明に係る格子柵の一つの実施形態を示し、概略的な説明構成図である。 格子柵の各部材の装着状態を示す斜視図である。 帯状プレートを3段とした場合を示す格子柵の説明構成図である。 図5Bにおける格子柵の中央部の帯状プレートに使用しているクリップと格子棒との関係を示す概略斜視図である。 (a)は、道路勾配がない平坦な場合の格子柵の形状を示す概略説明図である。(b)は、道路勾配がある場合の格子柵の形状を示す概略説明図である。 格子柵を横梁に取り付けた状態を示す部分的な斜視図である。 格子柵を横梁に取り付けた状態を示す部分的な平面断面図である。 格子柵を横梁に取り付けた状態を示す部分的な側面断面図である。 (a)は、格子柵を横梁に取り付けた状態を示す部分的な側面断面図である。(b)は、(a)の部分的な斜視図である。 本発明に係る立入防止柵の第二の実施形態を示し、概略的な説明構成図である。 (a)は、図11の支柱に対する横梁の配置状態を示す概略的な説明構成図である。(b)は、図11の支柱を示す側面図である。
以下、本発明の第一の実施形態に係る立入防止柵について図面を参照して説明する。図1は、本発明の立入防止柵10の一つの実施形態として示したものである。特に、道路の勾配区間における立入防止柵を示している。
図1に示されるように、立入防止柵10は、基本的に道路に沿って適宜間隔で地中に打ち込んでほぼ垂直方向に立設する複数の支柱11,11,・・・と、互いに隣り合う支柱11,11の間を連結した複数段の横梁12,12,・・・と、複数段の横梁12,12,・・・に固定した格子柵20とを備えて構成されている。
支柱11の下端部は、地中に深さ200mm程度でブロックなどを利用した基礎部分に埋設されて立設されている。支柱11における地面の立ち上がり部分には、図示しない小さな網目を持つ金網を設置することにより、地中からの小動物の侵入を防止することができるようになる。本実施形態では、支柱11,11の間の距離は約1500mmほどであり、地面から上段の横梁12までの高さは約2500mmほどである。
立入防止柵10は、道路に沿って両側に設置される。道路は、平坦部、上り坂、下り坂などの起伏がある。複数の支柱11,11,・・・は、道路の勾配の角度に関わりなくほぼ垂直方向に立設するので、勾配区間では、図1に示すように、複数段の横梁12,12,・・・は、道路の勾配とほぼ平行に傾斜することになる。
支柱11は、図2(a)、(b)に示されるように、鋼管杭基礎11aをコンクリート製のブロック基礎13によって支持し、鋼管杭基礎11aに、例えばトドマツ材などの木材を挿入することにより立設される。前記木材支柱11と鋼管杭基礎11aとの隙間にモルタル11bを充填して固定する。
横梁12は、例えばトドマツ材などの木材を利用し、図1,図2(a)および図3に示すように、互いに隣り合う支柱11,11の間を、高さ方向において地面からほぼ同じ寸法距離で連結する。本実施形態では、隣り合う支柱11,11の区間において三段の横梁12,12,12を支柱11の内側(道路側)に取り付けている。その隣りの支柱区間では、三段の横梁12,12,12を支柱11の外側(道路の外側)に取り付けている。
さらに、その隣りの支柱区間では、三段の横梁12,12,12を支柱11の内側(道路側)に取り付けている。すなわち、各段の横梁12,12,・・・は、図3に示すように、支柱11,11,・・・の内側と外側へ交互に取り付けている。
なお、各段の横梁12,12,・・・において支柱11の内側と外側の横梁12,12,・・・は、図2(a)、(b)に示すように、支柱11を貫通する接続ボルト15にて固定されている。横梁12,12,・・・は、断面が半円形をなしており、半円形の平面側を支柱11へ当てて固定する。
格子柵20は、上記の支柱区間を塞ぐために、三段の横梁12,12,12の平面側に固定される。本実施形態では、格子柵20は、図4に示すように、中段の横梁12に沿って延伸した格子取付部材21と、下段の横梁12に沿って延伸した格子取付部材21を備えている。また、本実施形態では23本の格子棒23,23,・・・が、ほぼ垂直方向に長く延びる状態で、前記の2つの格子取付部材21,21に交差して横方向に並列して取り付けられている。すなわち、横方向に並列した複数本の格子棒23,23,・・・が、格子22を形成する。
本実施形態での格子棒23は、直径6mmの丸鋼(鋼線)であるが、材質や形状は特に限定されず、例えば多角形の鋼線を使用することも可能である。この場合は、丸鋼よりも剛性が向上するといった長所がある。さらに、前記の複数本の格子棒23,23,・・・と格子取付部材21,21との交差位置は、クリップ24,24,・・・にて回転可能に固定される。
格子取付部材21には、図5Aに示すように、複数本の格子棒23,23,・・・との交差位置に、貫通孔21aが形成されている。なお、本実施形態では、格子取付部材21はステンレスの帯状の金属のプレートであるが、材質や形状は特に限定されない。
クリップ24は、図5Aに示すように、格子棒23を挟んで保持する二股状をなす保持部24aと、プレート21に形成した貫通孔21aに挿入可能で、かつ抜脱を防止する突起部24bと、を備えている。したがって、クリップ24は、突起部24bをプレート21の貫通孔21aに挿入した状態で、貫通孔21aに対して回転自在に取り付けられる。
なお、本実施形態では、クリップ24の材質は、AES樹脂としているが、特に限定されない。例えば、ポリアミド(ナイロン6又はナイロン66)、塩化ビニル、ABS樹脂、PP(ポリプロピレン)、FRP(炭素繊維プラスティック)、アルミニウムなど、一定の耐候性を有する素材であれば、樹脂材料、金属材料を問わず利用可能である。
二股状の断面形状の保持部24aは、格子棒23を外周の半円を超える位置まで長く形成し、格子棒23を挟み込む付勢力を備えた着脱可能な弾性(バネ性)を備えることが望ましい。突起部24bは、プレート21の貫通孔21a内で回転可能となる溝部24cを備え、先端面に割り溝24dを形成している。前記の割り溝24dによって、先端直径がプレート21の貫通孔21aに挿入できるように小さく撓むことを可能とする構成である。本実施形態では、割り溝24dは、四つ形成しているが、三つ割り溝でも、あるいは五つ割り溝でもよく、特に限定されない。
クリップ24の突起部24bをプレート21の貫通孔21aへ押し込むと、割り溝24dが撓んで貫通孔21aに挿入される。貫通孔21aを通過すると、突起部24bが原位置へ戻ることで、クリップ24は、プレート21の貫通孔21aに対し、全体として回転可能に装着される。一方、格子棒23は、保持部24aの二股部分へ押し込むことにより、簡単に、その弾性付勢力で保持部24aにより保持される。
以上のように、本実施形態の格子柵20は、横梁12に沿って延伸した帯状のプレート21が、少なくとも2段あれば成り立つ。つまり、横梁12の段数に合わせてプレート21を増やすことができる。
図5Bは帯状プレート21を3段とした場合を示す格子柵の説明構成図、図5Cは、図5Bにおける格子柵20の中央部の帯状プレート21に使用しているクリップ40と格子棒23との関係を示す概略斜視図である。
前述した図4の格子柵では帯状プレート21を2段としているが、図5Bに示される格子柵20では中央部に帯状プレート21を追加して3段としている点、又、図5Cに示されるクリップ40では、前述のクリップ24における保持部24aが二股状に形成されていたのに対し、保持部40aをリング状に形成した点が相違している。
つまり、図5Cに示されるように、中段部分に取り付けられるクリップ40では、保持部40aをリング状とし、当該保持部40aに格子棒23を挿入するようにしている。これによれば、1本の格子棒23を、上中下段の3つのクリップによって支持するため、格子棒23全体の剛性が向上し、格子柵20全体としての強度向上を図ることができる。
また、中段ではリング状の保持部40aに格子棒23を挿入していることから、格子棒23に仮に想定以上の力が生じた場合でも、保持部40aによって確実に格子棒23を保持することが可能となり、撓み量の低減の他、格子棒23が積雪の影響を受けて、クリップから抜けるなどといった不測の事態を防止することができる。
クリップ24,40の組み合わせは格子柵20の設置箇所等を勘案して適宜選択することが可能である。例えば、強度重視の場合はクリップ40のみを用いて格子柵20を構成する、或いはクリップ24,40を混在させる、クリップ24のみとするなど、場合に応じ選択して使用することが望ましい。
なお、クリップ40の他の形状は、前述したクリップ24と同様であるので、同一の符号を付し、その説明を省略する。
次いで、本実施形態における立入防止柵について、道路勾配に対応する場合の作用について説明する。
道路勾配がない平坦な場合、格子柵20は、図6(a)に示すように、2つのプレート21,21が格子22における複数本の格子棒23,23,・・・に対してほぼ直交するように交差するので、全体としてほぼ長方形になる。
一方、道路勾配がある場合、格子柵20は、図6(b)に示すように、2つのプレート21,21が格子22における複数本の格子棒23,23,・・・に対して、道路勾配と同じ角度で傾斜するように交差するので、全体として平行四辺形になる。
すなわち、格子柵20は、複数本の各格子棒23,23,・・・と各プレート21,21との交差位置がクリップ24,24,・・・にて回転可能であるので、複数本の格子棒23,23,・・・をほぼ垂直の状態で、プレート21,21を道路勾配と同じ角度で傾斜するように簡単に変形することができる。
図6(a)では、格子柵20の水平長さは、Lであるが、図6(b)では、格子柵20の水平長さは、Lとなる。L>Lとなり、道路勾配の角度δが大きくなるほど、Lが小さくなる。例えば、Lが1300mmで、傾斜を示す数値としてHが362mmのとき、Lは約1248mmほどになる。すなわち、52mmほど短くなる。また、図6(a)では、格子棒23,23,・・・の間隔Sが46mmであるとき、図6(b)では、格子棒23,23,・・・の間隔Sが44mmほどで、狭くなる。
一方、格子柵20の垂直長さは変化しない。すなわち、地面から下段の横梁12に位置するプレート21までの高さがHで、地面から中段の横梁12に位置するプレート21までの高さがHで、中段のプレート21から上端までの高さがHである場合、図6(a)および図6(b)のいずれも変化しない。図6(b)において格子柵20の平行四辺形における傾きδが、道路勾配の角度δと同じ角度に変化する。
各段の横梁12は、図3に示すように、隣り合う支柱区間において支柱11の内側と外側へ交互に取り付けているので、三段の横梁12,12,12の平面側に固定される格子柵20は、隣り合う支柱区間において内側と外側へ交互に取り付けられる。そのために、隣り合う支柱区間に取り付けられる格子柵20の平行四辺形は、傾斜方向が正反対の対称形状となる。しかし、本実施形態の格子柵20は、簡単に傾斜角度を変えることができるので、一種類で十分に対応できる。
上記の格子柵20を中段の横梁12および下段の横梁12に固定する場合を説明する。
図4および図7に示すように、各段の横梁12では、プレート21の長手方向において適宜間隔で、プレート21と横梁12の平面側との間にパッキンなどの緩衝材25,25,・・・を介して取付ネジ25a,25a,・・・で固定する。この時、複数本の格子棒23,23,・・・は、図7、図8および図9に示すように、プレート21によってクリップ24,24,・・・を介して横梁12の平面側に挟まれた状態であるので、高い強度で固定される。
上記の格子柵20を上段の横梁12に固定する場合を説明する。
本実施形態では、格子柵20における複数本の格子棒23,23,・・・の上端を、図10(a)および図10(b)に示すように、L字型に折り曲げている。ドリルなどの穴開け工具を用いて、横梁12の平面側に、格子棒23,23,・・・を挿入する穴26,26,・・・を設ける。各格子棒23,23,・・・の折り曲げ部の先端を各穴26,26,・・・へ挿入してから、押え棒27にて複数本の格子棒23,23,・・・の上端を押さえる。さらに、押え棒27の長手方向に適宜間隔で、前記押え棒27を複数の取付金具28,28,・・・にて上段の横梁12の平面側に取付ネジ28a,28a,・・・で固定する。
なお、格子柵20は、上段の横梁12に固定する箇所も、前述のように複数本の格子棒23,23,・・・と帯状のプレート21との交差位置をクリップ24,24,・・・にて回転可能に形成してもよい。この場合、複数本の格子棒23,23,・・・はクリップ24,24,・・・の保持部24a,24a,・・・から下方へ抜けることを防止する手段を講じることが望ましい。
以上のことから、本実施形態の立入防止柵10は、上り坂と下り坂の起伏が激しい道路であっても、基本的には、一種類の格子柵20によって簡単に対応することができる。すなわち、道路が勾配する区間では、互いに隣り合う支柱11,11が、高さ方向で段差を生じるために、複数段の横梁12,12,・・・は斜めになる。格子柵20は、複数本の格子棒23,23,・・・と、格子取付部材21,21の交差位置で、各クリップ24,24,・・・並びに40,40・・により回転自在であるので、ほぼ垂直方向に長い複数本の格子棒23,23,・・・に対して各格子取付部材21,21を斜めに変化させることを容易に行うことができる。
格子柵20は、支柱11,11に対する横梁12,12,・・・の傾斜角に合わせた平行四辺形の形状に、簡単に変形させながら、複数段の横梁12,12,・・・に固定することができる。したがって、道路がどのような勾配区間であっても、一種類の格子柵20で簡単に対応することが可能である。格子柵20の取り付け効率が向上する。しかも、従来のように幾種類もの格子柵を製作する必要がないので、工期短縮と納期削減を図ることが可能となる。
ちなみに、従来と同じような柵では、道路勾配に合わせて幾つもの種類の柵を予め製作する必要があった。しかも、横梁12,12,・・・を支柱区間ごとに交互に向きを変えて支柱11,11,・・・へ固定する場合は、前述のように正反対の対称形状となる柵を製作する必要があった。また、勾配の変化が大きい道路では、たくさんの種類の柵を、予め工場などの別の場所で製作する必要があるので、柵の数量を算出することの難しさや、立入防止柵の設置工期に合わせて納入することの難しさがあった。そのため、数量や形状を間違えて発注する可能性が多くなり、その場合は納期に合わせることができない。さらに、柵の種類が多くなるほどコスト高となる。
本実施形態の格子柵20は、一種類で対応可能であることから、プレート21やクリップ24,40の量産が可能となるので、量産効果によりコスト削減に寄与し、格子柵20を短納期に納めることが容易となる。これにより、立入防止柵10の設置工期を遅らせる要因を少なくできる。
格子柵20は、ほぼ垂直方向に長い複数本の格子棒23,23,・・・が、横方向に並列した構成であるので、小動物にとっては滑り易いために格子柵20の格子22を登ることが難しくなる。さらに、複数本の格子棒23,23,・・・は、クリップ24,24,・・・を介して格子取付部材21にて横梁12へ挟んで固定するので、高い強度で取り付けることができる。しかも、格子取付部材21の数を少なくすることで、複数本の格子棒23,23,・・・との交差の数が少なくなるので、クリップ24,24,・・・の数も少なくなる。低コストに抑えることができる。
次に、本発明の第二の実施形態に係る立入防止柵について図面を参照して説明する。図11は、本発明の立入防止柵の他の実施形態として示したものである。第二の実施形態の立入防止柵30の基本的な構造は、第一の実施形態の立入防止柵10と同様であるので、同様の部材は同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
第二の実施形態の立入防止柵30は、図11および図12(a),(b)に示すように、横梁12が、互いに隣り合う支柱11,11の間を、高さ方向において地面からほぼ同じ寸法距離で連結する。第一の実施形態と異なる点は、いずれの支柱区間においても二段の横梁12,12を支柱11の外側(道路の外側)に取り付けている。あるいは、横梁12,12を支柱11の内側(道路側)に取り付けてもよい。
なお、各段の横梁12,12は、図12(a),(b)に示すように、支柱11を貫通する接続ボルト31にて固定されている。横梁12は、断面が半円形をなしており、半円形の平面側を支柱11へ当てて固定する。
格子柵20は、上記の支柱区間を塞ぐために、二段の横梁12,12の平面側に固定される。すなわち、すべての支柱区間で、格子柵20が各段の横梁12,12の内側(道路側)へ取り付けられる。あるいは、すべての支柱区間で、格子柵20が各段の横梁12,12の外側(道路の外側)へ取り付けてもよい。格子柵20は前述と同様の構造であり、各段の横梁12,12へ同様に取り付けられる。
図11では道路が平坦の状態を示しているが、道路勾配がある場合でも、前述と同様に格子柵20を道路勾配と同じ角度で傾斜する平行四辺形に変形して取り付ける。他は構成、作用や効果も同様である。
本発明は、フェンス、防止柵や格子柵等の製造・販売、道路等の管理団体、林業関連企業などにおいて、利用可能性を有する。
10 立入防止柵
11 支柱
11a 鋼管杭基礎
11b モルタル
12 横梁
13 ブロック基礎
15 接続ボルト
20 格子柵
21 プレート(格子取付部材)
21a 貫通孔
22 格子
23 格子棒
24 クリップ
24a 保持部
24b 突起部
24c 溝部
24d 割り溝
25 緩衝材
25a 取付ネジ
26 穴
27 押え棒
28 取付金具
28a 取付ネジ
30 立入防止柵
31 接続ボルト
40 クリップ
40a 保持部

Claims (7)

  1. 道路に沿って適宜間隔で地中に打ち込んでほぼ垂直方向に立設する複数の支柱と、
    互いに隣り合う支柱の間を、高さ方向において地面からほぼ同じ寸法距離で連結した複数段の横梁と、
    前記の複数段の横梁に固定した格子柵と、を備え、
    前記格子柵は、少なくとも2つの前記横梁に沿って延伸した格子取付部材と、
    ほぼ垂直方向に長い複数本の格子棒を前記各格子取付部材に交差して横方向に並列した格子と、
    前記各格子棒と前記各格子取付部材との交差位置にて、前記格子取付部材に回転可能に取り付け、かつ前記格子棒を保持するクリップと、
    を備えたことを特徴とする立入防止柵。
  2. 前記クリップは、前記格子棒を保持可能な二股状又はリング状に形成された保持部と、前記格子取付部材に形成した貫通孔に挿入可能で、かつ抜脱を防止する突起部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の立入防止柵。
  3. 前記クリップは、二股状の保持部が格子棒を挟み込む付勢力を備えた弾性を有することを特徴とする請求項2に記載の立入防止柵。
  4. 前記格子柵は、横梁に対して複数本の格子棒を格子取付部材で挟んだ状態で、前記格子取付部材を前記横梁へ固定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の立入防止柵。
  5. 道路に沿って適宜間隔で地中に打ち込んでほぼ垂直方向に立設する複数の支柱と、互いに隣り合う支柱の間を、高さ方向において地面からほぼ同じ寸法距離で連結した複数段の横梁と、を備えた立入防止柵において前記の複数段の横梁に固定する格子柵であって、
    少なくとも2つの前記横梁に沿って延伸した帯状の格子取付部材と、
    ほぼ垂直方向に長い複数本の格子棒を前記各格子取付部材に交差して横方向に並列した格子と、
    前記各格子棒と前記各格子取付部材との交差位置において、前記格子取付部材に回転可能に取り付け、かつ前記格子棒を保持するクリップと、
    を備えたことを特徴とする格子柵。
  6. 前記クリップは、前記格子棒を保持可能な二股状又はリング状に形成さえた保持部と、前記格子取付部材に形成した貫通孔に挿入可能で、かつ抜脱を防止する突起部と、を備えていることを特徴とする請求項5に記載の格子柵。
  7. 前記クリップは、二股状の保持部が格子棒を挟み込む付勢力を備えた弾性を有することを特徴とする請求項6に記載の格子柵。
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