JP6363545B2 - 圧電アクチュエータ、音響発生器、音響発生装置および電子機器 - Google Patents

圧電アクチュエータ、音響発生器、音響発生装置および電子機器 Download PDF

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本発明は、圧電アクチュエータ、音響発生器、音響発生装置および電子機器に関するものである。
圧電アクチュエータとして、圧電素子とフレキシブル基板とを導電性接合材で接合して、圧電素子の表面電極とフレキシブル基板の配線導体とを電気的に接続させたものが知られている(特許文献1を参照)。
特開平06−014396号公報
フレキシブル基板は、一般にポリイミドなどのベースフィルムに配線導体が設けられたものである。このように、ベースフィルムに用いられるポリイミドなどの樹脂は弾性体であることから、圧電素子の振動がフレキシブル基板を伝わりやすい。したがって、フレキシブル基板の一端(圧電素子との接続部)とは反対側の他端にある外部回路との接続部(コネクター部)まで圧電素子の振動が伝わって、ノイズとして検出されるという問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、圧電素子の振動の伝達により生じるノイズを低減させた圧電アクチュエータ、音響発生器、音響発生装置および電子機器を提供することを目的とする。
本発明の圧電アクチュエータは、内部電極および圧電体層が積層された積層体、および該積層体の上面に前記内部電極と電気的に接続された表面電極を有する圧電素子と、一端に前記表面電極と電気的に接続された接続部および他端にコネクター部を有するフレキシブル基板とを備え、該フレキシブル基板は前記接続部と前記コネクター部との間の領域に貫通穴を有しており、該貫通穴の内壁に厚み方向に延びる凹部を有していることを特徴とする。
また本発明の音響発生器は、上記の圧電アクチュエータと、該圧電アクチュエータを構成する前記積層体の下面が取り付けられた振動板とを備えていることを特徴とする。
また本発明の音響発生装置は、上記の音響発生器と、該音響発生器を収容する筐体とを備えていることを特徴とする。
また本発明の電子機器は、上記の音響発生器と、該音響発生器に接続された電子回路と、該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、フレキシブル基板が変形しやすくなることで、圧電素子の駆動によって生じる振動の伝達を抑制し、ノイズを低減させることができる。
(a)は本実施形態の圧電アクチュエータの一例を示す概略斜視図であり、(b)は(a)に示すA−A線で切断した概略断面図、(c)は(a)に示す貫通穴の一部透過斜視図である。 (a)は図1(a)に示す圧電素子の一例を示す概略斜視図、(b)は(a)に示すA−A線で切断した概略断面図、(c)は(a)に示すB−B線で切断した概略断面図である。 本実施形態の音響発生器の一例を示す概略斜視図である。 本実施形態の音響発生器の他の例を示す概略斜視図である。 本実施形態の音響発生装置の一例を示すブロック図である。 本実施形態の電子機器の一例を示すブロック図である。
本発明の圧電アクチュエータの実施の形態の一例について、図面を参照して説明する。
図1(a)は本発明の圧電アクチュエータの実施の形態の一例を示す概略斜視図であり、図1(b)は図1(a)に示すA−A線で切断した概略断面図、図1(c)は図1(a)に示す貫通穴の一部透過概略斜視図である。また、図2(a)は図1(a)に示す圧電素子の一例を示す概略斜視図、図2(b)は図2(a)に示すA−A線で切断した概略断面図、図2(c)は図2(a)に示すB−B線で切断した概略断面図である。
図1に示す例の圧電アクチュエータは、内部電極11および圧電体層12が積層された積層体13、および積層体13の上面に内部電極11と電気的に接続された表面電極14を有する圧電素子1と、一端に表面電極14と電気的に接続された接続部21および他端にコネクター部22を有するフレキシブル基板2とを備え、フレキシブル基板2は接続部21とコネクター部22との間の領域に貫通穴23を有しており、貫通穴23の内壁に厚み方向に延びる凹部231を有している。なお、図1においては、複数の凹部231を有している例を示している。
本例の圧電アクチュエータ10は、圧電素子1を備えている。そして、図2に示すように、圧電素子1を構成する積層体13は、内部電極11および圧電体層12が積層されて板状に形成されてなるものである。複数の内部電極11が積層方向に重なる活性部とそれ以外の不活性部とを有し、例えば長尺状に形成されている。携帯端末のディスプレイまたは筐体に取り付ける圧電アクチュエータの場合には、積層体13の長さとしては、例えば18mm〜28mm、好ましくは22mm〜25mmに設定される。積層体13の幅は、例えば1mm〜6mm、好ましくは3mm〜4mmに設定される。積層体13の厚みは、例えば0.2mm〜1.0mm、好ましくは0.4mm〜0.8mmに設定される。
積層体13を構成する内部電極11は、圧電体層12を形成するセラミックスと同時焼成により形成されたもので、第1の内部電極および第2の内部電極からなる。圧電体層12と交互に積層されて圧電体層12を上下から挟んでおり、積層順に第1の内部電極および第2の内部電極が配置されることにより、後述する第1の表面電極141および内部電極11の間に挟まれた圧電体層12に駆動電圧を印加するものである。この形成材料として、例えば低温焼成に適した銀や銀−パラジウムを主成分とする導体、あるいは銅、白金などを含む導体を用いることができるが、これらにセラミック成分やガラス成分を含有させてもよい。
図2に示すように、内部電極11を構成する第1の内部電極および第2の内部電極の端部がそれぞれ積層体13の対向する一対の側面に互い違いに導出されている。携帯端末のディスプレイまたは筐体に取り付ける圧電アクチュエータの場合には、内部電極11の長
さは、例えば17mm〜25mm、好ましくは21mm〜24mmに設定される。内部電極11の幅は、例えば1mm〜5mm、好ましくは2mm〜4mmに設定される。内部電極11の厚みは、例えば0.1〜5μmに設定される。
積層体13を構成する圧電体層12は、圧電特性を有するセラミックスで形成されたもので、このようなセラミックスとして、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO−PbTiO)からなるペロブスカイト型酸化物、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)などを用いることができる。圧電体層12の1層の厚みは、低電圧で駆動させるために、例えば0.01〜0.1mmに設定することが好ましい。また、大きな振動を得るために、200pm/V以上の圧電d31定数を有することが好ましい。
積層体13の上面には、側面電極15を介して内部電極11と電気的に接続された表面電極14が設けられている。図2に示すように、表面電極14は、例えば大きな面積の第1の表面電極141、小さな面積の第2の表面電極142および第3の表面電極143で構成されている。そして、第1の表面電極141は第1の内部電極と電気的に接続され、第2の表面電極142は上側に配置された第2の内部電極と電気的に接続され、第3の表面電極143は下側に配置された第2の内部電極と電気的に接続されている。携帯端末のディスプレイまたは筐体に取り付ける圧電アクチュエータの場合には、第1の表面電極141の長さは、例えば17mm〜23mm、好ましくは19mm〜21mmに設定される。第1の表面電極141の幅は、例えば1mm〜5mm、好ましくは2mm〜4mmに設定される。第2の表面電極142および第3の表面電極143の長さは、例えば1mm〜3mmに設定される。第2の表面電極142および第3の表面電極143の幅は、例えば0.5mm〜1.5mmに設定される。
また、複数の側面電極15は、積層体13の少なくとも一つの側面に設けられており、第1の内部電極および第1の表面電極141を電気的に接続する第1の側面電極151と、第2の内部電極および第2の表面電極142を電気的に接続する第2の側面電極152と、第2の内部電極および第3の表面電極143を電気的に接続する第3の側面電極153とを含んでいる。図2に示す例では、第1の側面電極151は対向する一対の側面の一方の側面に設けられ、第2の側面電極152および第3の側面電極153は一方の側面に対向する他方の側面に設けられている。第1の側面電極151と、第2の側面電極152および第3の側面電極153とを異なる側面に設けることで、これらに接続されている第1の内部電極と第2の内部電極との間の絶縁性を確実なものとしている。なお、3つの側面電極15をそれぞれ異なる側面に設けてもよい。側面電極15の材料としては、表面電極14と同様の、銀や銀にシリカを主成分としたガラス等を含有させた銀化合物、ニッケルなどを用いることができる。
なお、表面電極14と内部電極11との電気的な接続は、本例のような側面電極15にかえて、圧電体層12を貫通する貫通導体によって接続してもよい。
ここで、図2に示す圧電素子1は、電圧の印加を受けて屈曲振動する例えばバイモルフ型の圧電素子である。バイモルフ型とは、例えば駆動したときに積層方向の一方主面側(上側)と他方主面側(下側)とで伸縮の状態が逆になるような圧電素子であって、駆動により屈曲振動するものである。この圧電素子1の一主面である下面を接着剤などで振動板4に接合することで、圧電素子1が振動板4に一定の振動を与えて音を発生させることができる。
なお、圧電素子は、バイモルフ型であってもユニモルフ型であってもよい。ユニモルフ型とは圧電素子を駆動させたときに積層方向に一様に伸縮状態が同じである圧電素子であ
って、それ自体では積層方向およびこの方向に垂直な方向に伸縮するものであるが、振動板に接合させて駆動させると、振動板による拘束を受けて屈曲振動するようになる。
また、本例の圧電アクチュエータ10はフレキシブル基板2を有しており、このフレキシブル基板2は圧電素子1の表面電極14と電気的に接続されている。
フレキシブル基板2は、例えば樹脂製のベースフィルム201の表面に、配線導体202が設けられたプリント配線基板である。具体的にはポリイミド、フォトソルダーレジストの絶縁体などからなるベースフィルム201、ベースフィルム201の下面に設けられた銅、金等の導電体などからなる配線導体202、および圧電素子1と重なる領域を除いて配線導体202を覆うように設けられたポリイミド、フォトソルダーレジストの絶縁体などからなるカバーフィルム203を備えている。そして、フレキシブル基板2は導電性接合材3を介して圧電素子1に接合され、配線導体202が導電性接合材3を介して表面電極14と電気的に接続されている。このフレキシブル基板2は、一方の端部である接続部21で圧電素子1と電気的に接続され、他方の端部であるコネクター部22で外部回路と接続されている。なお、配線導体202は後述する貫通穴23を避けるようにして、配線パターンが形成されている。
フレキシブル基板2の接続部21と圧電素子の表面電極14とを電気的に接続する導電性接合材3としては、導電性接着剤やはんだ等が用いられるが、好ましくは導電性接着剤であるのがよい。例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、あるいは合成ゴムなどの樹脂中に金、銅、ニッケル、または金メッキした樹脂ボールなどからなる導体粒子を分散させてなる導電性接着剤を用いることで、半田に比べて振動によって生じる応力を低減することができるためである。より好ましくは、導電性接着剤の中でも異方性導電材であるのがよい。異方性導電材は、電気的接続を担う導電粒子と接着を担う樹脂接着剤からなる。具体的には、一つの導電粒子が表面電極14と配線導体202とに接していて、表面電極14と配線導体202との間にあるそれぞれの導電粒子が表面電極14と配線導体202とに接している。この異方性導電材は、厚み方向には導通が取れ、面内方向には絶縁が取れるため、狭ピッチの配線においても異極の表面電極14間で電気的にショートすることがなく、フレキシブル基板2の接続部21をコンパクトにすることができる。
そして、図1に示すように、フレキシブル基板2は接続部21とコネクター部22との間の領域に貫通穴23を有しており、貫通穴23の内壁に厚み方向に延びる凹部231を有している。特には、貫通穴23の深さ方向に延びる凹部および凸部が、周方向に沿って凹凸凹凸を繰り返すように、複数の凹部231が設けられていることが好ましい。
接続部21とコネクター部22との間の領域に、内壁に厚み方向に延びる凹部231を有する貫通穴23が設けられていることにより、貫通穴23の設けられた部位が変形しやすくなってフレキシブル基板2の長さ方向の伸縮に対する柔軟性が向上する。これにより、フレキシブル基板2が変形しやすくなることで、圧電素子1の駆動によって生じる振動の伝達を抑制し、振動が減衰されてコネクター部22まで伝わりにくくなる。したがって、ノイズが低減される。
また、圧電素子1との接続部21に生じる応力をフレキシブル基板2が変形して緩和することで、圧電素子1との接続部21の剥がれや断線が抑制される。
ここで、貫通穴23の上から見た形状が、凹部231を除いた形状が円形状の場合において、フレキシブル基板2の幅に対する貫通穴23の直径は例えば20〜40%の長さとされる。
そして、貫通穴23の内壁に複数の凹部231が設けられている場合において、当該内壁には例えば円周の長さの0.2〜5%の幅の凹部231が周方向に3〜300個あるのがよい。このとき、凹部231は周方向に間隔をあけて設けられてもよく連続して設けられてもよいが、貫通穴23の内壁の周方向に連続して設けられるのが好ましい。また、フレキシブル基板2の長さ方向への伸縮しやすさの点で、幅方向に向けて設けられた凹部231があるのがよい。
また、貫通穴23の上から見た形状が円形状の場合の貫通穴23の半径に対する凹部231の深さの比は2〜30%であるのがよい。このときの凹部231の深さは、凹部231の起点を結ぶような仮想円を描き、この仮想円の中心から凹部231の底までの径方向の距離から円周までの距離(半径)を減じることにより得られた値とする。
また、凹部231の上から見た形状としては、U字状、V字状などが挙げられるが、変形しやすさの点から底が尖ったV字状の形状であるのがよい。
なお、貫通穴23の上から見た形状が凹凸を除いて楕円状の場合は、フレキシブル基板2の幅に対する貫通穴23の円相当径が例えば20〜40%の長さとされ、この場合の凹部231の個数、幅、深さなどは、上述と同様である。
特に、フレキシブル基板2が、ベースフィルム201と、ベースフィルム201の下面に設けられた配線導体202と、圧電素子1と重なる領域を除いて配線導体202を下側から被覆するカバーフィルム203とを含む3層以上の積層領域を有している場合に、この積層領域に貫通穴23を設けるのが効果的である。3層以上積層されて厚みのある部位は変形しにくいため、この領域に貫通穴23を設けることで、より振動が減衰されてフレキシブル基板2と外部回路とを接続するコネクター部22に伝わりにくくなるから、よりノイズを低減できる。
なお、図1では、フレキシブル基板2が圧電素子1の幅方向に向かって延出されているが、圧電素子1の長手方向に向かって延出されていてもよい。また、図1では、フレキシブル基板2が長尺状になっているが、このような形状に限られず、表面電極14と配線導体202との位置関係により適した形状であればよい。
次に、本実施形態の圧電アクチュエータの製造方法について説明する。
まず、圧電体層12となるセラミックグリーンシートを作製する。具体的には、圧電セラミックスの仮焼粉末と、アクリル系,ブチラール系等の有機高分子からなるバインダーと、可塑剤とを混合してセラミックスラリーを作製する。そして、ドクターブレード法、カレンダーロール法等のテープ成型法を用いることにより、このセラミックスラリーを用いてセラミックグリーンシートを作製する。圧電セラミックスとしては圧電特性を有するものであればよく、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO−PbTiO)からなるペロブスカイト型酸化物等を用いることができる。また、可塑剤としては、フタル酸ジブチル(DBP),フタル酸ジオクチル(DOP)等を用いることができる。
次に、内部電極11となる導電性ペーストを作製する。具体的には、銀−パラジウムの金属粉末にバインダーおよび可塑剤を添加混合することによって導電性ペーストを作製する。この導電性ペーストを上記のセラミックグリーンシート上に、スクリーン印刷法を用いて内部電極11のパターンで塗布する。さらに、この導電性ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを複数枚積層し、所定の温度で脱バインダー処理を行なった後、900〜1200℃の温度で焼成し、平面研削盤等を用いて所定の形状になるよう研削処理
を施すことによって、交互に積層された内部電極11および圧電体層12を備えた積層体13を作製する。
積層体13は、上記の製造方法によって作製されるものに限定されるものではなく、内部電極と圧電体層とを複数積層してなる積層体を作製できれば、どのような製造方法によって作製されてもよい。
その後、銀を主成分とする導電粒子とガラスとを混合したものに、バインダー,可塑剤および溶剤を加えて作製した銀ガラス含有導電性ペーストを、表面電極のパターンで積層体の主面および側面にスクリーン印刷法等によって印刷して乾燥させた後、650〜750℃の温度で焼き付け処理を行ない、表面電極14を形成する。
なお、表面電極14と内部電極11とを電気的に接続する場合、積層体13の側面に側面電極15を形成してもよく、圧電体層12を貫通するビアを形成してもよい。
次に、フレキシブル基板2を作製する。まず、ベースフィルム201となるシート(ベースフィルム201用多数個取りシート)の上に板状の導体を貼り、エッチングまたは機械加工等によりこの導体をパターンニングして配線導体202を形成し、さらに配線導体202の上からカバーフィルム203となるになるシート(カバーフィルム203用多数個取りシート)を貼り付け、フレキシブル基板2が多数配列されたシート(フレキシブル基板2用多数個取りシート)を用意する。そして、フレキシブル基板2をシートからプレス金型等を用いて切り離す際(個片にする際)に、貫通穴23を打ち抜き、最終形状に加工される。場合によっては、あらかじめ貫通穴23を加工したベースフィルム201となるシートの上に、同様に貫通穴23を加工したカバーフィルム203となるシートを貼り合せてもよい。
ここで、貫通穴23を打ち抜くプレス金型として、内壁に厚み方向に延びる凹部231を有する貫通穴23の形状に打ち抜くようにされた金型を用いることで、フレキシブル基板2に所望の貫通穴23を形成することができる。
次に、導電性接合材3を用いて、フレキシブル基板2を圧電素子1に接合する。
まず、圧電素子1の所定の位置に導電性接合材用ペーストをスクリーン印刷等の手法を用いて塗布形成する。その後、フレキシブル基板2を当接させた状態で導電性接合材用ペーストを硬化させることにより、フレキシブル基板2を圧電素子1に接合する。なお、導電性接合材用ペーストは、フレキシブル基板側に塗布形成しておいてもよい。
導電性接合材3が導電性接着剤である場合であって、導電性接着剤を構成する樹脂が熱可塑性樹脂からなる場合は、導電性接着剤を圧電素子1またはフレキシブル基板2の所定の位置に塗布形成した後、圧電素子1とフレキシブル基板2とを導電性接合材3を介して当接させた状態で加熱加圧することで、熱可塑性樹脂が軟化流動し、その後常温に戻すことで、再び熱可塑性樹脂が硬化し、フレキシブル基板2が圧電素子1に接続固定され、圧電アクチュエータ10が作製される。
また、上述では、導電性接着剤を圧電素子1またはフレキシブル基板2に塗布形成する手法を示したが、予めシート状に形成された導電性接着剤のシートを圧電素子1とフレキシブル基板2との間に挟んだ状態で加熱加圧して接合してもよい。
以上の製造方法により、本実施形態の圧電アクチュエータが作製される。
次に、本発明の音響発生器の実施形態の一例について説明する。
本実施形態としての音響発生器100は、図3に示すように、上述の圧電アクチュエータ10と、圧電アクチュエータ10を構成する積層体13の下面が取り付けられた振動板4とを備えている。なお、図3では、フレキシブル基板は省略している。
振動板4は、例えば矩形状の薄板である。振動板4は、例えばアクリル樹脂やガラス等の剛性および弾性が大きい材料を用いて形成することができる。また、振動板4の厚みは、例えば0.4mm〜1.5mmに設定される。
圧電アクチュエータ10を構成する積層体13の下面が、接合材5を介して振動板4に接合されている。なお、振動板4に積層体13の下面の全面が接合されていてもよく、積層体13の下面の一部が接合されていなくてもよい。
接合材5は、例えば振動板4よりも柔らかく変形しやすいもので形成され、振動板4よりもヤング率が小さい。すなわち、接合材5は、圧電アクチュエータ10の駆動によって振動板4を振動させたときに変形可能であり、同じ力が加わったときに、振動板4よりも大きく変形するものである。接合材5として、例えばフィルム状の形状を有するものが挙げられる。
変形可能な接合材5で圧電アクチュエータ10を構成する積層体13と振動板4とを接合することで、圧電アクチュエータ10から振動が伝達されたとき、接合材5が振動板4よりも大きく変形する。このとき、振動板4から反射される逆位相の振動を変形可能な接合材5で緩和することができるので、圧電アクチュエータ10が周囲の振動の影響を受けずに振動板4へ強い振動を伝達させることができる。
特に、接合材5の少なくとも一部が粘弾性体で構成されていることで、圧電アクチュエータ10からの強い振動を振動板4へ伝える一方、振動板4から反射される弱い振動を接合材5が吸収できる点で好ましい。例えば、不織布等からなる基材の両面に粘着剤が付着された両面テープや、弾性を有する接着剤を含む構成の接合材を用いることができ、これらの厚みとしては例えば10μm〜2000μmのものを用いることができる。
また、他の例としての音響発生器110は、図4に示すように、振動板4の外周部に枠体6を備えている。このように、音響発生器は、必要により振動板4の外周部に枠体6が設けられた構成のものであってもよい。なお、図4では、フレキシブル基板は省略している。
振動板4は、例えば張力がかけられた状態でその外周部が枠体6に固定されている。また、圧電素子1が振動板4に例えば接着剤などで接着されていて、圧電素子1の振動によって振動板4は圧電素子1とともに振動するようになっている。この振動板4は樹脂や金属等の種々の材料を用いて形成することができ、例えば厚さ10〜200μmのポリエチレン、ポリイミド、ポリプロピレン等の樹脂フィルムで振動板4を構成することができる。樹脂フィルムは金属板などに比べて弾性率および機械的なQ値の低い材料であるため、振動板4を樹脂フィルムにより構成することで、振動板4を大きな振幅で屈曲振動させ、音圧の周波数特性における共振ピークの幅を広く、高さを低くして共振ピークとディップとの差を低減することができる。
枠体6は、振動板4の外周部で振動板4を支持する支持体として機能し、例えばステンレスなどの金属、樹脂など種々の材料を用いて形成することができる。この枠体6は、図4に示すように一つの枠部材(上枠部材)からなる構成としたものでもよく、振動板4の
反対側にも枠部材(下枠部材)を設けて二つの枠部材(上枠部材および下枠部材)からなる構成としたものでもよい。この場合、二つの枠部材で振動板4を挟むことで、振動板4の張りを安定させることができる。なお、上枠部材および下枠部材は、それぞれの厚みが例えば100〜5000μmとされる。
本例の音響発生器110においては、図示しないが、圧電素子1から振動板4の表面の少なくとも一部(例えば圧電素子1の周辺部)までを覆うように設けられた樹脂層をさらに有するのが好ましい。樹脂層としては、例えばアクリル系樹脂を用いることができる。かかる樹脂層に圧電素子を埋設することで適度なダンパー効果を誘発させることができるので、共振現象を抑制して、音圧の周波数特性におけるピークやディップを小さく抑えることができる。なお、樹脂層は上枠部材と同じ高さとなるように形成されていてもよい。
本例の音響発生器は、ノイズが低減された圧電アクチュエータ10を用いて構成されていることから、高性能の音響発生器100,110とすることができる。
次に、本発明の音響発生装置の実施の形態の一例について説明する。
音響発生装置40は、いわゆるスピーカーのような発音装置であり、図5に示すように、音響発生器100,110と、音響発生器100,110を収容する筐体30とを備える。なお、筐体30の一部が音響発生器100,110を構成する振動板4になっていてもよく、筐体30が音響発生器100,110を収容するとは、音響発生器100,110の一部(圧電素子1)を収容している状態も含むことを意味している。
筐体30は、音響発生器100,110の発する音響を内部で共鳴させるとともに、筐体30に形成された図示せぬ開口から音響を外部へ放射する。この筐体30は、例えば、アルミニウムやマグネシウム合金などの金属、ポリカーボネートなどの樹脂、木材など、種々の材料を用いて形成することができる。このような筐体30を有することにより、たとえば低周波数帯域における音圧を高めることができる。
かかる音響発生装置40は、スピーカーとして単独で用いることができる他、後述するように、携帯端末や薄型テレビ、あるいはタブレット端末などへ好適に組み込むことが可能である。また、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、洗濯機などのように、従来、音質については重視されなかった家電製品に組み込むこともできる。
本発明の音響発生装置40は、ノイズが低減された圧電アクチュエータ10を用いて構成されていることから、高性能の音響発生装置が得られる。また、筐体30を備えることで、低周波数の音圧を上昇させることができる。
次に、本発明の電子機器の実施形態の一例について説明する。
図6は、本実施形態に係る電子機器50の構成を示す図である。なお、図6においては、電子機器50が携帯端末である場合の例を示しており、説明に必要となる構成要素のみを記載し、一般的な構成要素についての記載を省略している。
図6に示すように、本例の電子機器50は、音響発生器100,110と、音響発生器100,110に接続された電子回路と、電子回路および音響発生器を収容する筐体70とを備えており、音響発生器100,110から音響を発生させる機能を有する。なお、電子機器50としては、音響発生器100,110を筐体70にそのまま収容するもののみならず、音響発生器100,110を収容した音響発生装置40(音響発生器1と筐体30とからなるもの)を筐体70に収容する構成のものも含まれる。
電子機器50は、電子回路60を備えている。電子回路60としては、例えば、コントローラ60aと、送受信部60bと、キー入力部60cと、マイク入力部60dとを含んでいる。さらに、表示部50a(ディスプレイ)に表示させる画像情報や携帯端末によって伝達する音声情報を処理する回路や、通信回路等も含まれる。電子回路60は、音響発生器100,110に接続されており、音響発生器100,110へ音声信号を出力する機能を有している。音響発生器100,110は電子回路60から入力された音声信号に基づいて音響を発生させる。
また、電子機器50は、表示部50aと、アンテナ50bと、音響発生器100,110とを備えている。また、電子機器50は、これら各デバイスを収容する筐体70を備えている。なお、図6では、1つの筐体70にコントローラ60aをはじめとする各デバイスがすべて収容されている状態をあらわしているが、各デバイスの収容形態を限定するものではない。本実施形態では、少なくとも電子回路60と音響発生器100,110とが、1つの筐体70に収容されていればよい。
コントローラ60aは、電子機器50の制御部である。送受信部60bは、コントローラ60aの制御に基づき、アンテナ50bを介してデータの送受信などを行う。キー入力部60cは、電子機器50の入力デバイスであり、操作者によるキー入力操作を受け付ける。キー入力部60cは、ボタン状のキーであってもよいし、表示部50aと一体となっているタッチパネルであってもよい。マイク入力部60dは、同じく電子機器50の入力デバイスであり、操作者による音声入力操作などを受け付ける。表示部50aは、電子機器50の表示出力デバイスであり、コントローラ60aの制御に基づき、表示情報の出力を行う。なお、表示部50a(ディスプレイ)は、画像情報を表示する機能を有する表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイおよび有機ELディスプレイ等の既知のディスプレイを好適に用いることができる。
そして、音響発生器100,110は、電子機器50における音響出力デバイスとして動作する。なお、音響発生器100,110は、電子回路60のコントローラ60aに接続されており、コントローラ60aによって制御された電圧の印加を受けて音響を発することとなる。
なお、図6では、電子機器50が携帯端末であるものとして説明を行ったが、電子機器50の種別を問うものではなく、音響を発する機能を有する様々な民生機器に適用されてよい。たとえば、薄型テレビやカーオーディオ機器は無論のこと、音響を発する機能を有する製品、例を挙げれば、掃除機や洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどといった種々の製品に用いられてよい。
このような電子機器50は、ノイズの低減された圧電アクチュエータ10を用いて構成されていることから、高性能の電子機器とすることができる。
10 圧電アクチュエータ
1 圧電素子
11 内部電極
12 圧電体層
13 積層体
14 表面電極
141 第1の表面電極
142 第2の表面電極
143 第3の表面電極
15 側面電極
151 第1の側面電極
152 第2の側面電極
153 第3の側面電極
2 フレキシブル基板
21 接続部
22 コネクター部
23 貫通穴
231 凹部
201 ベースフィルム
202 配線導体
203 カバーフィルム
3 導電性接合材
4 振動板
5 接合材
6 枠体
100,110 音響発生器
40 音響発生装置
50 電子機器
30,70 筐体

Claims (6)

  1. 内部電極および圧電体層が積層された積層体、および該積層体の上面に前記内部電極と電気的に接続された表面電極を有する圧電素子と、一端に前記表面電極と電気的に接続された接続部および他端にコネクター部を有するフレキシブル基板とを備え、該フレキシブル基板は前記接続部と前記コネクター部との間の領域に貫通穴を有しており、該貫通穴の内壁に厚み方向に延びる凹部を有していることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記フレキシブル基板は、ベースフィルムと、該ベースフィルムの下面に設けられた配線導体と、前記圧電素子と重なる領域を除いて前記配線導体を下側から被覆するカバーフィルムとを含む3層以上の積層領域を有しており、該積層領域に前記貫通穴を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータと、該圧電アクチュエータを構成する前記積層体の下面が取り付けられた振動板とを備えていることを特徴とする音響発生器。
  4. 前記振動板の外周部に設けられた枠体を有していることを特徴とする請求項3に記載の音響発生器。
  5. 請求項3または請求項4に記載の音響発生器と、該音響発生器を収容する筐体とを備えていることを特徴とする音響発生装置。
  6. 請求項3または請求項4に記載の音響発生器と、該音響発生器に接続された電子回路と、該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体とを備えていることを特徴とする電子機器。
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