JP6362857B2 - 実装品及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、実装品及びその製造方法に関する。
下記特許文献1には、基板コネクタが開示されている。この基板コネクタでは、回路基板上にコネクタハウジングが固定されており、コネクタハウジングの背面壁に端子金具が圧入されている。端子金具は回路基板側へL字状に曲げ加工されており、端子金具の先端部が回路基板のランド(端子)に接続されている。
回路基板のランドと端子金具との接続に半田が使用されている。半田は以下の手順により形成されている。まず、回路基板のランド上及びその周囲上に半田ペーストが印刷される。次に、ランド中央部のスルーホール内に端子金具が挿入される。半田リフローにより半田ペーストが熱で溶融されてスルーホール内に引込まれた後、冷却により半田ペーストが凝固されて、ランドと端子金具とを接続する半田が形成される。
ところで、半田リフローにおいて端子金具間に熱容量差が生じていると、スルーホール内への半田ペーストの引込量(半田濡れ性)は、熱容量の小さい端子金具で小さく、熱容量の大きい端子金具で大きくなる。従って、半田ペーストを端子金具毎に離間させてスルーホール内への半田ペーストの引込量を規定することで、半田ペーストの引込量を均一化する必要がある。この実現には、半田ペースト間に離間スペースを形成する必要があり、半田ペーストの全体の印刷範囲が増大される。
特開2011−70827号公報
本発明は上記事実を考慮し、配線基板への半田ペーストの形成範囲を縮小することができる実装品及びその製造方法を得ることが目的である。
本発明の第1実施態様に係る実装品は、配線基板に実装された実装部品と、実装部品の側方において配線基板に配置されると共に、一方が他方よりも実装部品側に配置された複数の端子と、実装部品から引出され、先端部が端子に半田を介して電気的に接続されると共に、すべての熱容量が均一化された複数のリード端子と、を備えている。
第1実施態様に係る実装品では、配線基板に実装部品が実装される。この実装部品の側方において配線基板に複数の端子が配置される。複数の端子の一方は他方よりも実装部品側に配置される。実装部品からリード端子が引出されており、リード端子の先端部は半田を介して複数の端子に電気的に接続されている。
ここで、複数のリード端子のすべての熱容量が均一化されている。このため、配線基板に形成された半田ペーストが溶融されてリード端子の先端部に引込まれることで、端子とリード端子とが電気的に接続される場合でも、各リード端子での半田ペーストの引込量が均一化される。従って、端子毎に半田ペーストを離間させる必要が無くなる。
本発明の第2実施態様に係る実装品では、第1実施態様に係る実装品において、リード端子である第1リード端子は、実装部品から引出された第1引出部と、第1引出部から配線基板側へ折曲げられた第1接続部とを備え、第1リード端子に隣合うリード端子である第2リード端子は、第1引出部の配線基板とは反対側において実装部品から引出された第2引出部と、第1接続部よりも実装部品側において配線基板側へ折曲げられた第2接続部とを備えている。
第2実施態様に係る実装品によれば、リード端子である第1リード端子は第1引出部と第1接続部とを備え、第1リード端子に隣合う第2リード端子は第2引出部と第2接続部とを備えている。ここで、第2引出部は第1引出部よりも実装部品の配線基板とは反対側から引出されると共に、第2引出部の端子長は第1引出部の端子長よりも短く形成される。一方、第2接続部は第1接続部よりも実装部品側に形成されており、第2接続部の端子長は第1接続部の端子長よりも長く形成される。このため、第1リード端子の全体の端子長と第2リード端子の全体の端子長とが均一化できるので、第1リード端子の熱容量と第2リード端子の熱容量とを容易に均一化することができる。
本発明の第3実施態様に係る実装品では、第2実施態様に係る実装品おいて、第2リード端子に隣合うリード端子である第3リード端子は、第2引出部の配線基板とは反対側において実装部品から引出された第3引出部と、第2接続部よりも実装部品側において配線基板側へ折曲げられた第3接続部とを備えている。
第3実施態様に係る実装品によれば、第3引出部は第2引出部よりも実装部品の配線基板とは反対側から引出されると共に、第3引出部の端子長は第2引出部の端子長よりも短く形成される。一方、第3接続部は第2接続部よりも実装部品側に形成されており、第3接続部の端子長は第2接続部の端子長よりも長く形成される。このため、第2リード端子の全体の端子長と第3リード端子の全体の端子長とが均一化できるので、第2リード端子の熱容量と第3リード端子の熱容量とを容易に均一化することができる。
本発明の第4実施態様に係る実装品では、第1実施態様〜第3実施態様のいずれか1つに係る実装品おいて、配線基板に複数の端子の側方において追加実装部品が実装されている。
第4実施態様に係る実装品によれば、端子毎に半田ペーストを離間させる必要が無くなるので、配線基板への半田ペーストの形成範囲が縮小される。このため、実装部品と追加実装部品との離間距離が縮小されるので、実装品の集積度を向上させることができる。
本発明の第5実施態様に係る実装品の製造方法は、実装される実装部品の側方において配線基板に配置され、かつ一方が他方よりも実装部品側に配置された複数の端子上及び端子間に半田ペーストを形成する工程と、配線基板に実装部品を実装すると共に、実装部品から引出され、かつすべての熱容量が均一化された複数のリード端子を複数の端子に当接する工程と、半田リフローにより半田ペーストを溶融させた後に半田ペーストが凝固され、複数の端子と複数のリード端子とを電気的に接続する半田を形成する工程と、を備えている。
第5実施態様に係る実装品の製造方法では、配線基板に配置された複数の端子上及び端子間に半田ペーストが形成される。複数の端子は実装される実装部品の側方に配置されると共に、複数の端子の一方が他方よりも実装部品側に配置されている。次に、配線基板に実装部品が実装されると共に、この実装部品から引出された複数のリード端子が複数の端子に当接される。次に、半田リフローにより半田ペーストを溶融させた後に半田ペーストが凝固され、複数の端子と複数のリード端子とを電気的に接続する半田が形成される。
ここで、複数のリード端子のすべての熱容量が均一化されている。このため、半田ペーストが溶融されてリード端子に引込まれる際に、各リード端子での半田ペーストの引込量が均一化される。
本発明に係る実装品及びその製造方法は、配線基板への半田ペーストの形成範囲を縮小することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施の形態に係る実装品の側面図である。 図1に示される矢印A方向から見た実装品の要部正面図である。 図1に示される矢印B方向から見た実装品の平面図である。 図1に符号Cを付して破線で囲まれた要部であって図3におけるD−D線で切った断面として拡大して示す実装品の要部拡大断面図である。 一実施の形態に係る製造方法の半田ペーストの印刷工程を示す実装品の工程断面図である。 比較例に係る実装品の図1に対応する側面図である。 図6に示される実装品の図3に対応する平面図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の一実施の形態に係る実装品及びその製造方法を説明する。なお、説明の便宜上、適宜、図中に示された矢印X方向及び矢印Y方向は、実装品の配線基板の表面と同一平面における互いに直交した方向を示している。また、矢印Z方向は配線基板の表面に対して直交する方向を示している。但し、自動車等の車体に対する実装品の適用方向が限定されるものではない。
(実装品の構成)
図1〜図3に示されるように、本実施の形態に係る実装品10は、平面視で矩形平板状の配線基板12と、配線基板12の表面12Aに各々実装された実装部品としてのコネクタ14及び追加実装部品としての電子部品30、32とを備えて構成されている。特に機能が限定されるものではないが、実装品10は、例えば車両の電源を切替えるコントローラ(電源ECU)として構築されている。また、実装品10は、例えばキーに組込まれた電子IDと車両に登録されたIDとを照合してエンジンの始動可否を判別するコントローラ(イモビライザECU)として構築されている。
配線基板12は例えばエポキシ系樹脂基板、セラミックス基板等の絶縁性基板により形成されている。配線基板12のコネクタ14の側方の表面12Aに複数の端子(ランド端子)12Dが配列されている。複数の端子12Dは、図2及び図3に示されるように矢印X方向を配列の一方向として一定間隔P1で配置されていると共に、図1、図3及び図4に示されるように一方向で隣合う同士を一方向と交差する矢印Y方向へずらして配置されている。矢印Y方向へのずれ量は一定間隔P2であるが、ここでは一方向の3個の端子12D毎にずれの開始位置が元に戻る配列とされている。言い換えれば、複数の端子12Dにおいて、図3に示される矢印X方向の最も右側に配置された一方の端子12Dが、右から2番目に配置された他方の端子12Dよりもコネクタ14側に配置されている。加えて、2番目に配置された他方の端子12Dが、3番目に配置された更なる他方の端子12Dよりもコネクタ14側に配置されている。
配線基板12の表面12Aと対向する裏面12Bにおいて、複数の端子12Dの各々に対応してかつ矢印Z方向となる配線基板12の厚さ方向で一致する箇所に複数の端子(ランド端子)12Eが配置されている。特に図4に示されるように、配線基板12では、表面12Aに配置された端子12Dの中央部、配線基板12及び裏面12Bに配置された端子12Eの中央部を貫通するスルーホール12Cが設けられている。このスルーホール12Cの内壁にスルーホール配線12Fが設けられており、表面12Aの端子12Dと裏面12Bの端子12Eとの間がスルーホール配線12Fにより電気的に接続されている。複数の端子12D、12E、スルーホール配線12Fは、いずれも例えば銅、銅合金等の導電性材料を主体に形成されている。必要に応じて、導電性材料の表面にNi等の導電性薄膜が形成されており、導電性薄膜は半田との濡れ性を向上させる構成とされている。
コネクタ14は、雄型コネクタとして構成されており、図示を省略した雌型コネクタと電気的に接続される構成とされている。図1〜図4に示されるように、コネクタ14は、複数の端子12Dの配列に沿って設けられた端子引出部16Bを有するコネクタハウジング16を備えている。コネクタハウジング16は、配線基板12の一辺部に沿って取付けられている。このコネクタハウジング16は、配線基板12の外方に開口部16Aを有し、かつ開口部16Aと反対側の内方に端子引出部16Bとされた背面壁を有する有底角筒状で形成されている。図2に示されるように、ここでは開口部16Aは、配線基板12の表面12Aに沿って矢印X方向へ長く、配線基板12の表面12Aから矢印Z方向へ短い長方形状とされている。コネクタハウジング16は例えば合成樹脂材料により形成されている。
図1〜図4に示されるように、コネクタハウジング16の端子引出部16Bから複数の端子12Dの各々に対応して複数のリード端子18A〜18Lが引出されている。詳しく説明すると、複数のリード端子18A〜18Lは、複数の端子12Dの配列に対応してこの配列方向に沿って一定間隔P1で配列されると共に、配列方向で隣合う同士が配列方向と交差する矢印Z方向へ一定間隔P3だけずれて配置されている。本実施の形態では、配列方向の第1番目のリード端子18Aから第3番目のリード端子18Cは、矢印Z方向へ向かって3段で配置されている。同様に、第4番目のリード端子18D〜第12番目のリード端子18Lは3段毎に配置されている。言い換えれば、第1番目のリード端子18A、第4番目のリード端子18D、第7番目のリード端子18G及び第10番目のリード端子18Jが下から1段目の第1リード端子として配置されている。また、第2番目のリード端子18B、第5番目のリード端子18E、第8番目のリード端子18H及び第11番目のリード端子18Kが中段の2段目の第2リード端子として配置されている。そして、第3番目のリード端子18C、第6番目のリード端子18F、第9番目のリード端子18I及び第12番目のリード端子18Lが下から3段目の第3リード端子として配置されている。なお、一定間隔P3は上記一定間隔P2と同一間隔に設定されている。
図4に示されるように、1段目のリード端子18A等は第1引出部20Aと第1接続部20Dとを備えている。第1引出部20Aは配線基板12の表面12Aに沿って水平に配置されており、第1引出部20Aの一端部20Bは端子引出部16Bに圧入される共にコネクタハウジング16の内部に突出されている。第1引出部20Aの他端部20Cで配線基板12側へL字状に折曲げられた部位が第1接続部20Dとされている。この第1接続部20Dの配線基板12側の先端部20Eは、スルーホール12C内に挿入されて、半田26を介して端子12Dに電気的かつ機械的に接続されている。本実施の形態におけるコネクタ14はピン挿入型で構成されているので、先端部20Eは、端子12Dに加えて、スルーホール配線12F及び端子12Eとも電気的かつ機械的に接続されている。ここで、第1引出部20Aは端子長L1に設定され、第1接続部20Dは端子長L4に設定されているので、1段目のリード端子18A等の全体の端子長は端子長L1に端子長L4を加えた値となる。
1段目のリード端子18A等よりも一定間隔P3だけ端子引出部16Bの配線基板12とは反対側の上方から引出された2段目のリード端子18B等は、第2引出部22Aと第2接続部22Dとを備えている。第2引出部22Aは第1引出部20Aと平行に配置されており、第2引出部22Aの一端部22Bは端子引出部16Bに圧入される共にコネクタハウジング16の内部に突出されている。第2引出部22Aの他端部22Cは、第1引出部20Aの他端部20Cよりも丁度一定間隔P2だけ端子引出部16B側に位置されている。他端部22Cで配線基板12側へL字状に折曲げられた部位が第2接続部22Dとされている。第2接続部22Dの配線基板12側の先端部22Eは、スルーホール12C内に挿入されて、半田26を介して端子12Dに電気的かつ機械的に接続されている。ここで、第2引出部22Aは第1引出部20Aの端子長L1よりも一定間隔P2だけ短い端子長L2に設定され、第2接続部22Dは第1接続部20Dの端子長L4よりも一定間隔P3だけ長い端子長L5に設定されている。このため、2段目のリード端子18B等の全体の端子長は端子長L2に端子長L5を加えた値になり、この端子長は1段目のリード端子18A等の端子長と同一とされている。
2段目のリード端子18B等よりも一定間隔P3だけ端子引出部16Bの配線基板12とは反対側の上方から引出された3段目のリード端子18C等は、第3引出部24Aと第3接続部24Dとを備えている。第3引出部24Aは第2引出部22Aと平行に配置されており、第3引出部24Aの一端部24Bは端子引出部16Bに圧入される共にコネクタハウジング16の内部に突出されている。第3引出部24Aの他端部24Cは、第2引出部22Aの他端部22Cよりも更に一定間隔P2だけ端子引出部16B側に位置されている。他端部24Cで配線基板12側へL字状に折曲げられた部位が第3接続部24Dとされている。第3接続部24Dの配線基板12側の先端部24Eは、スルーホール12C内に挿入されて、半田26を介して端子12Dに電気的かつ機械的に接続されている。ここで、第3引出部24Aは第2引出部22Aの端子長L2よりも一定間隔P2だけ短い端子長L3に設定され、第3接続部24Dは第2接続部22Dの端子長L5よりも一定間隔P3だけ長い端子長L6に設定されている。このため、3段目のリード端子18C等の全体の端子長は端子長L3に端子長L6を加えた値になり、この端子長は1段目のリード端子18A等及び2段目のリード端子18B等の端子長と同一とされている。
複数のリード端子18A〜18Lは、いずれも長手方向全体において長手垂直方向の断面を円形状かつ同一径としており、銅、銅合金、鉄合金等の同一の導電性材料により形成されている。また、上記の通り、複数のリード端子18A〜18Lは、端子引出部16Bからの引出位置によりL字状の形状に違いはあるものの、すべて同一の長さで形成されているので、すべて同一の体積により形成されている。これにより、複数のリード端子18A〜18Lのすべての熱容量が均一化されている。ここで、「同一」とは、完全同一が含まれることは勿論であるが、製造上や加工上のばらつきがある場合も範囲に含まれる意味で使用されている。
図1及び図3に示されるように、本実施の形態では、配線基板12の表面12Aにおいて複数の端子12Dのコネクタ14とは反対側の側方に電子部品30、32が実装されている。電子部品30、32は、例えばコントローラを構築する半導体チップが封止された半導体パッケージである。コネクタ14と電子部品30、32とは、複数の端子12D(又は12E)から配線基板12の表面12Aに引出された配線(図示省略)を通して電気的に接続されている。
(実装品の製造方法)
本実施の形態に係る実装品10の製造方法、特にコネクタ14を実装する半田リフロー方法は以下の通りである。まず最初に、図5に示されるように、配線基板12の表面12Aにおいて、複数の端子12D上及び端子12D間に半田ペースト26Pが印刷により形成される。図3に示されるように、半田ペースト26Pは、複数の端子12Dが配置された一方向を長手方向としかつ一方向と交差する方向を短手方向とする平面視で長方形状を有する。加えて、半田ペースト26Pは、隣合う端子12D間に離間スペースを持たない1つの領域として印刷される。なお、図3に示されるように、半田ペースト26Pが印刷された領域と配線基板12の表面12Aに実装される電子部品30、32との間に規定の離間寸法L7が必要とされている。この離間寸法L7を設定することにより、半田ペースト26Pによる複数の端子12Dと電子部品30、32との短絡が防止されている。
次に、コネクタ14のコネクタハウジング16が配線基板12の表面12Aに取付けられると共に、コネクタハウジング16の端子引出部16Bから引出された複数のリード端子18A〜18Lの各々が対応する複数の端子12Dの各々に当接される。本実施の形態におけるコネクタ14はピン挿入型により構成されているので、複数のリード端子18A〜18Lは各々複数の端子12Dの中央部のスルーホール12C内に挿入される。
次に、半田リフローにより半田ペースト26Pが高温下に曝されて溶融され、この後に温度を下げることにより半田ペースト26Pが凝固されて、図4に示されるように半田26が形成される。半田ペースト26Pは半田リフロー中に複数のリード端子18A〜18Lと複数の端子12D、スルーホール配線12F及び複数の端子12Eとの各々の隙間に引込まれて、この状態で半田26が形成される。従って、複数のリード端子18A〜18Lは半田26を介して複数の端子12D、スルーホール配線12F及び複数の端子12Eと電気的にかつ機械的に接続される。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る実装品10では、図1〜図3に示されるように、配線基板12の表面12Aに実装部品としてのコネクタ14が実装される。このコネクタ14の側方において配線基板12の表面12Aに複数の端子12Dが配置される。複数の端子12Dの一方は他方よりもコネクタ14側に配置される。コネクタ14のコネクタハウジング16から複数のリード端子18A〜18Lが引出されており、リード端子18A〜18Lの先端部20E、22E、24Eは半田26を介して複数の端子12Dに電気的に接続されている。
ここで、図4に示されるように、複数のリード端子18A〜18Lのすべてが、同一の端子長により形成され、かつ同一の端子径で形成されているので、同一の体積を有し、かつ熱容量が均一化されている。つまり、コネクタ14の複数のリード端子18A〜18Lはすべての熱容量が均一化された1種類で形成される。
図6及び図7に比較例に係る実装品40が示されている。この実装品40は、配線基板42と、配線基板42の表面42Aに実装されたコネクタ44、電子部品52、54とを備えて構成されている。配線基板42の表面42Aには、矢印X方向に一定間隔で配置された複数の端子42Dが矢印Y方向へ2列で配置されている。コネクタ44のコネクタハウジング46の端子引出部46Bから複数のリード端子48A〜48Lが引出されている。配線基板42の表面42Aから上方へ向かって端子引出部46Bの1段目のリード端子48A〜48Fは、端子引出部46Bに近い1列目の複数の端子12Dに半田50を介して接続されている。端子引出部46Bの2段目のリード端子48G〜48Lは、端子引出部46Bから遠い2列目の複数の端子12Dに半田50を介して接続されている。つまり、1段目のリード端子48A〜48Fの端子長と2段目のリード端子48G〜48Lの端子長とが異なって、複数のリード端子48A〜48Lは熱容量が異なる2種類で形成されている。このように構成される比較例に係る実装品40では、複数のリード端子48A〜48Lで熱容量差が生じるので、半田リフローにおいて半田ペースト56Pの引込量に差が生じる。従って、図7に二点差線で半田ペースト56Pの印刷範囲が示されるように、1列目の端子12D上を含んで印刷される半田ペースト56Pと2列目の端子12D上を含んで印刷される半田ペースト56Pとの間に離間スペースL8が必要とされる。
比較例に係る実装品40に対して本実施の形態に係る実装品10では、複数のリード端子18A〜18Lのすべての熱容量が均一化されるので、複数の端子12Dと複数のリード端子18A〜18Lとの各々の接続箇所で半田ペースト26Pの引込量が均一化される。このため、図3に示されるように、端子12D毎に半田ペースト26Pを離間させる必要がなくなる。特に、半田ペースト26Pでは、矢印Y方向における離間スペースを無くすことができる。従って、本実施の形態に係る実装品10によれば、配線基板12への半田ペースト26Pの形成範囲を縮小することができる。
また、図4に示されるように、本実施の形態に係る実装品10では、複数のリード端子18A〜18Lの第1リード端子としての1段目のリード端子18A等は、第1引出部20Aと第1接続部20Dとを備えている。1段目のリード端子18A等に隣合う第2リード端子としての2段目のリード端子18B等は、第2引出部22Aと第2接続部22Dとを備えている。ここで、第2引出部22Aは第1引出部20Aよりも端子引出部16Bの上方から引出されると共に、第2引出部22Aの端子長L2は第1引出部20Aの端子長L1よりも短く形成される。一方、第2接続部22Dは第1接続部20Dよりも端子引出部16B側で折曲げられており、第2接続部22Dの端子長L5は第1接続部20Dの端子長L4よりも長く形成される。このため、1段目のリード端子18A等の全体の端子長と2段目のリード端子18B等の全体の端子長とが均一化できるので、1段目のリード端子18A等の熱容量と2段目のリード端子18B等の熱容量とを容易に均一化することができる。
更に、図4に示されるように、本実施の形態に係る実装品10は第3リード端子としての3段目のリード端子18C等を備えており、3段目のリード端子18C等は第3引出部24Aと第3接続部24Dとを備えている。第3引出部24Aは第2引出部22Aよりも端子引出部16Bの上方から引出されると共に、第3引出部24Aの端子長L3は第2引出部22Aの端子長L2よりも短く形成される。一方、第3接続部24Dは第2接続部22Dよりも端子引出部16B側で折曲げられており、第3接続部24Dの端子長L6は第2接続部22Dの端子長L5よりも長く形成される。このため、2段目のリード端子18B等の全体の端子長と3段目のリード端子18C等の全体の端子長とが均一化できるので、2段目のリード端子18B等の熱容量と3段目のリード端子18C等の熱容量とを容易に均一化することができる。
また、本実施の形態に係る実装品10では、図3に示されるように、端子12D毎に半田ペースト26Pを離間させる必要が無くなる。つまり、配線基板12への半田ペースト26Pの矢印Y方向における形成範囲が縮小される。このため、図1及び図3に示されるように、電子部品30は矢印F方向へ、電子部品32は矢印G方向へ、いずれもコネクタ14へ近づけて実装可能となる。従って、コネクタ14と電子部品30、32との離間距離が縮小されるので、実装品10の集積度を向上させることができる。
更に、本実施の形態に係る実装品10の製造方法では、コネクタ14の複数のリード端子18A〜18Lのすべての熱容量が均一化されている。このため、図4に示されるように、半田リフローにより半田ペースト26Pが溶融されてリード端子18A〜18Lに引込まれる際に、各リード端子18A〜18Lでの半田ペースト26Pの引込量が均一化される。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において例えば以下の通り変形可能である。上記実施の形態では、コネクタのリード端子が12本とされていたが、リード端子の本数は限定されない。また、本発明は、コネクタのリード端子の熱容量が均一化された1種類であればよいので、端子径が大きく端子長が短いリード端子と、端子径が小さく端子長が長いリード端子とを備えてもよい。更に、本発明では、リード端子の断面形状が、楕円状、矩形状、多角形状等とされてもよい。また、上記実施の形態におけるコネクタはピン挿入型とされていたが、本発明は、コネクタのリード端子を、ガルウィング状(L字状)、J字状等とされた面実装型としてもよい。
更に、上記実施の形態は実装部品としてコネクタを配線基板に実装した例を説明したが、本発明は実装部品として半導体パッケージ、抵抗素子、容量素子等の電子部品であってもよい。また、上記実施の形態では配線基板として非フレキシブル基板が使用されているが、本発明は配線基板としてフレキシブル基板に適用してもよい。
10 実装品
12 配線基板
12D 端子
14 コネクタ(実装部品)
16 コネクタハウジング
16B 端子引出部
18A〜18L リード端子
20A 第1引出部
20D 第1接続部
22A 第2引出部
22D 第2接続部
24A 第3引出部
24D 第3接続部
26 半田
26P 半田ペースト
30、32 電子部品(追加実装部品)

Claims (4)

  1. 配線基板の表面に実装部品と当該実装部品の側方に離間された追加実装部品とが実装される実装品の製造方法であって、
    前記実装部品と前記追加実装部品とが実装される領域の間において、前記配線基板の表面の一方向に配列されると共に、一方向に隣合う同士が一方向と交差する方向へずれて配置された複数の端子上に、一方向及び交差する方向に隣合う同士の端子間に離間スペースを持たない半田ペーストを形成する工程と、
    前記複数の端子の配列に沿って設けられた端子引出部を有する前記実装部品を前記配線基板の表面に実装すると共に、前記端子引出部から引出され、かつ、熱容量が均一化された複数のリード端子を前記複数の端子に各々当接させる工程と、
    半田リフローにより前記半田ペーストを溶融させた後に当該半田ペーストを凝固させ、前記複数の端子と前記複数のリード端子とを各々電気的に接続し、かつ、前記隣合う同士の端子間が電気的に分離された半田を形成する工程と、
    前記配線基板の表面に前記追加実装部品を実装する工程と、
    を備えた実装品の製造方法。
  2. 前記実装部品の前記複数のリード端子の第1リード端子は、前記実装部品から引出された第1引出部と、当該第1引出部から前記配線基板側へ折曲げられた第1接続部とを備え、前記第1リード端子に隣合う前記複数のリード端子の第2リード端子は、前記第1引出部の前記配線基板とは反対側において前記実装部品から引出された第2引出部と、前記第1接続部よりも前記実装部品側において前記配線基板側へ折曲げられた第2接続部とを備えている請求項1に記載の実装品の製造方法。
  3. 前記第2リード端子の前記第1リード端子とは反対側に隣合う前記複数のリード端子の第3リード端子は、前記第2引出部の前記配線基板とは反対側において前記実装部品から引出された第3引出部と、前記第2接続部よりも前記実装部品側において前記配線基板側へ折曲げられた第3接続部とを備えている請求項2に記載の実装品の製造方法。
  4. 配線基板の表面に実装部品と当該実装部品の側方に離間された追加実装部品とが実装される実装品であって、
    前記実装部品と前記追加実装部品とが実装される領域の間において、表面の一方向に配列されると共に、一方向に隣合う同士が一方向と交差する方向へずれて配置された複数の端子を有し、前記複数の端子上に、一方向及び交差する方向に隣合う同士の端子間に離間スペースを持たない半田ペーストが形成される前記配線基板と、
    前記複数の端子の配列に沿って設けられた端子引出部を有し、前記端子引出部から引出され、かつ、熱容量が均一化された複数のリード端子前記複数の端子に当接されて前記配線基板の表面に実装される前記実装部品と、
    前記半田ペーストにより形成され、前記複数の端子と前記複数のリード端子とを電気的に接続し、かつ、前記隣合う同士の端子間が電気的に分離された半田と、
    前記実装部品と離間されて前記配線基板の表面に実装された前記追加実装部品と、
    を備えた実装品。
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