<管理システムの概要>
図1に示すように、管理システム100は、所定エリアA(たとえば、会社、公共施設および商業施設など)に設置された機器を複数台備える。所定エリアA内の各機器は、電力供給を受けて動作するものである。
たとえば、所定エリアA内には、所定エリアA内の各機器を管理するためサーバー(コンピューター)である管理装置200が設置される。また、所定エリアA内には、複数台の画像形成装置300およびPC(パーソナルコンピューター)600が設置される。さらに、所定エリアA内に設置される他の電気機器700も管理システム100の一構成要素となる。管理装置200は、LAN(Local Area Network)10を介して、画像形成装置300およびPC600と通信可能に接続される。なお、電気機器700がネットワークへの接続機能を有していれば、その電気機器700が管理装置200に通信可能に接続されてもよい。
所定エリアA内の各機器(管理装置200、画像形成装置300、PC600および電気機器700)は、商用電源CPからブレーカー11を介して電力供給を受ける。図1では、電力供給ラインを点線で示す。ブレーカー11は、電力会社との間の契約で定められた契約アンペアを超える電流が流れると、所定エリアA内の各機器への電力供給を遮断する。
また、商用電源CPからブレーカー11への電力供給ラインには、通信機能を有する電力計測装置であるスマートメーター12(「外部装置」に相当)が接続される。スマートメーター12は、定期的(たとえば、数分〜数十分ごと)に、所定エリアAにおいて実際に使用されている使用電力値を計測する。また、スマートメーター12は、電力会社のサーバー(コンピューター)と通信可能に接続される。そして、スマートメーター12は、電力会社から、所定エリアAにおいて契約上使用できる最大電力値に関する情報を取得するとともに、当該情報を記憶する。
<管理装置の構成>
図2に示すように、管理装置200は、管理制御部210、管理表示部220、管理操作部230、管理記憶部240および管理通信部250を備える。
管理制御部210は、管理装置200の全体制御を行う。管理表示部220は、たとえば、管理制御部210に接続される表示装置(LCDなどのディスプレイ)であり、各種画面を表示する。管理操作部230は、管理制御部210に接続される入力装置(ハードウェアキーボードやポインティングデバイスなど)であり、各種入力を受け付ける。管理記憶部240は、管理装置200を制御するためのプログラムやデータを記憶する。そして、管理制御部210は、管理記憶部240に記憶された制御用のプログラムおよびデータに基づき、管理表示部220の表示動作を制御するとともに、管理操作部230に対して行われた操作を検知する。
ここで、管理記憶部240には、所定エリアA内の各画像形成装置300の消費電力に関する情報である消費電力情報241が記憶される。具体的に、消費電力情報241というのは、所定エリア内の各画像形成装置300について、ジョブ実行時の画像形成装置300の消費電力をジョブ実行時に行われる処理ごとに定めた情報である。なお、ジョブ実行時に行われる処理については、後に詳細に説明する。
管理通信部250は、LAN110を介して、所定エリアA内の各画像形成装置300と通信可能に接続されるとともに、所定エリアA内の各PC600と通信可能に接続される。そして、管理通信部250は、管理制御部210により制御され、画像形成装置300およびPC600との間で各種情報を送受信する。
たとえば、管理通信部250は、所定エリアA内の各画像形成装置300と定期的に通信を行う。そして、管理制御部210は、管理通信部250が行った通信結果に基づき、所定エリアA内に在る画像形成装置300を認識する。言い換えると、管理制御部210は、所定エリアAに画像形成装置300が増設されたか否かを認識するとともに、所定エリアAから既存の画像形成装置300が撤去されたか否かを認識する。
そして、管理制御部210は、管理通信部250を介して所定エリアA内の各画像形成装置300と通信を行うことにより、通信先の画像形成装置300の消費電力に関する情報を取得する。すなわち、管理通信部250は、通信先の画像形成装置300から、当該画像形成装置300の消費電力に関する情報を取得する。そして、管理制御部210は、通信先の画像形成装置300から取得した情報(消費電力に関する情報)を消費電力情報241の一情報として管理記憶部240に記憶させる。
なお、管理制御部210は、所定エリアAに画像形成装置300が増設されると、その都度、増設された画像形成装置300の消費電力に関する情報を取得し、当該取得した情報を消費電力情報241に加える(消費電力情報241を更新する)。また、管理制御部210は、所定エリアAから既存の画像形成装置300が撤去されると、その都度、撤去された画像形成装置300の消費電力に関する情報を消費電力情報241から削除する(消費電力情報241を更新する)。このような消費電力情報241の更新(あるいは、新規作成)は、管理操作部230に対する入力操作によっても行うことができる。
また、管理通信部250は、所定エリアA内の各画像形成装置300から、画像形成装置300の装置状態(ジョブの実行状況など)を示す情報を受信(取得)する。
たとえば、画像形成装置300は、コピージョブ、スキャンジョブおよびプリンタージョブなどのジョブの実行要求を受け付けると、自機(ジョブの実行要求を受け付けた画像形成装置300)のIDなどを示す装置情報を管理装置200へ送信する。また、画像形成装置300は、装置情報と共に、自機が実行要求を受け付けたジョブ(以下、要求ジョブと称する場合がある)の種類を示すジョブ情報を管理装置200へ送信する。ジョブ情報には、たとえば、要求ジョブの種類がコピージョブであるかプリンタージョブであるかなどを示す情報が含まれる。
装置情報およびジョブ情報が画像形成装置300から送信されると、それら情報を管理通信部250が受信する。すなわち、管理通信部250は、装置情報およびジョブ情報を取得する。そして、管理制御部210は、装置情報およびジョブ情報に基づき、ジョブの実行要求を受け付けた画像形成装置300を識別するとともに、要求ジョブの種類を識別する。
また、画像形成装置300は、ジョブの実行を開始すると、ジョブ開始通知を管理装置200へ送信し、実行中のジョブが完了すると、ジョブ完了通知を管理装置200へ送信する。そして、管理制御部210は、ジョブ開始通知およびジョブ完了通知に基づき、所定エリアA内のいずれの画像形成装置300においてジョブが実行されているかを認識する。
さらに、画像形成装置300は、定着部30(図3参照)の温度を示す定着温度情報(装置状態を示す情報)を定期的に管理装置200へ送信する。そして、管理制御部210は、後述する代替印刷先の指定を行うときに、定着温度情報に基づき所定エリアA内の各画像形成装置300の定着部30の温度を確認する。なお、定着部30は、定着ローラー対(加熱ローラーおよび加圧ローラー)を含み、用紙に転写されたトナー像を加熱および加圧して定着させるものである。
また、管理通信部250は、スマートメーター12と通信可能に接続される。そして、管理制御部210は、管理通信部250を介してスマートメーター12と通信を行うことにより、最大電力値および使用電力値を取得する。すなわち、管理通信部250は、最大電力値および使用電力値をスマートメーター12から取得する。なお、最大電力値というのは、所定エリアAにおいて電力会社との契約上使用できる最大の電力値(契約アンペアに応じた電力値)である。使用電力値というのは、所定エリアAで実際に使用されている電力値である。
たとえば、管理制御部210は、定期的(たとえば、数分〜数十分ごと)に、最大電力値および使用電力値を示すメーター情報をスマートメーター12から取得する。また、管理制御部210は、メーター情報を取得すると、その都度、最大電力値および使用電力値に基づき、所定エリアAで使用可能な残電力を求める。なお、最大電力値から使用電力値を減算した電力が残電力となる。そして、管理制御部210は、残電力を示す残電力情報242を管理記憶部240に記憶させる。
<画像形成装置の構成>
図1に示すように、所定エリアA内には、複合機とプリンターとが混在する。一例として、複数台の画像形成装置300のうち、1台の画像形成装置300が複合機であり、残りの画像形成装置300がプリンターであるとする。以下、複合機である画像形成装置300を複合機400と称し、プリンターである画像形成装置300をプリンター500と称する。
図3を参照し、まず、複合機400について説明する。なお、複合機400は、コピー機能、スキャン機能、プリンター機能(印刷機能)および後処理機能(たとえば、ステープル機能や穴あけ機能)など複数種の機能を搭載する。すなわち、複合機400にて実行可能なジョブの種類は、コピージョブ、スキャンジョブおよびプリンタージョブなどである。また、複合機400では、ステープルや穴あけを伴うジョブの実行も可能である。
複合機400は、複合機制御部41、複合機記憶部42、複合機通信部43および複合機電源部44を備える。複合機制御部41は、複合機印刷部45、画像読取装置46および後処理装置47と接続され、それらの動作を制御する。
複合機印刷部45は、コピージョブやプリンタージョブの実行時に、用紙に画像を印刷する印刷処理を行うものである。具体的には、複合機印刷部45は、感光体ドラムに形成した静電潜像をトナー像に現像するとともに、そのトナー像を用紙に転写し、用紙に転写したトナー像を定着部451(30)で加圧および加熱することによって定着させる。
なお、定着部451には、定着部451を温めるためのヒーター452および定着部451の温度を検知するための温度センサー453が設けられる。そして、複合機制御部41は、複合機印刷部45に印刷処理を行わせるとき、温度センサー453の出力に基づき定着部451の温度検知を行い、ヒーター452によって定着部451を温めることによって、定着部451の温度を予め定められた温度に昇温させる。
画像読取装置46は、コピージョブやスキャンジョブの実行時に、原稿画像を読み取って原稿画像の画像データを生成するスキャン処理を行うものである。コピージョブの実行時には、画像読取装置46によってスキャン処理が行われ、原稿画像の画像データに基づく印刷処理が複合機印刷部45によって行われる。
後処理装置47は、所定の処理(ステープルや穴あけなど)を印刷済み用紙に対して施す後処理を行うものである。ステープルや穴あけなどを伴うジョブの実行時には、印刷済み用紙が後処理装置47に送り込まれる。そして、後処理装置47は、印刷済み用紙に対して、ステープルや穴あけなどを行う(後処理を行う)。たとえば、後処理装置47は、マニュアルステープル機能を有する。すなわち、後処理装置47に用紙束をセットし、後処理装置47に対して所定操作を行うと、用紙束の所望箇所をステープルすることができる。
複合機記憶部42は、制御用のプログラムおよびデータを記憶する。そして、複合機制御部41は、複合機記憶部42に記憶された制御用のプログラムおよびデータに基づき、複合機印刷部45、画像読取装置46および後処理装置47にて行われる各処理を制御する。
この複合機記憶部42には、たとえば、複合機印刷部45が印刷処理を行った場合の複合機400の消費電力、画像読取装置46がスキャン処理を行った場合の複合機400の消費電力、および、後処理装置47が後処理を行った場合の複合機400の消費電力をそれぞれ示す情報が記憶される。当該情報は、複合機通信部43によって管理装置200へ送信される。そして、管理装置200は、当該情報を消費電力情報241(図2参照)の一情報(複合機400の消費電力に関する情報)として格納する。なお、複合機印刷部45が印刷処理を行った場合の複合機400の消費電力は、画像読取装置46がスキャン処理を行った場合の複合機400の消費電力や、後処理装置47が後処理を行った場合の複合機400の消費電力よりも大きい。
複合機通信部43は、管理装置200(管理通信部250)と通信可能に接続される。そして、複合機通信部43は、複合機制御部41から指示を受け、管理装置200との間で各種情報を送受信する。たとえば、複合機制御部41は、定着部451の温度を定期的に検知し、その検知結果(定着温度情報)を管理装置200へ送信させる。
また、複合機通信部43は、PC600と通信可能に接続される。たとえば、PC6000は、複合機400やプリンター500のユーザーによって使用されるユーザー端末である。そして、プリンタージョブの実行時には、PC600からのジョブデータ(画像データを含むデータ)に基づく印刷処理が複合機印刷部45によって行われる。なお、PC600からのジョブデータには、画像データと共に、プリンタージョブの実行要求も含まれる。
複合機電源部44は、商用電源と接続され、複合機400の各部を動作させるのに必要な電圧を生成する。なお、複合機電源部44は、後処理装置47以外の各部への電力供給を制限し、後処理装置47へは通常電力を供給する、といったことを行える。
複合機400には、操作パネル48が設けられる。操作パネル48は、複合機400に関する各種設定をユーザーから受け付けるためのものであり、タッチパネルディスプレイやハードキーを含む。複合機制御部41は、操作パネル48の表示動作を制御したり、操作パネル48に対して行われた操作を検知したりする。なお、複合機400に対するコピージョブの実行要求は、操作パネル48が受け付ける。たとえば、操作パネル48のスタートキー(ハードキー)に対して押下操作を行うと、その操作がコピージョブの実行要求として受け付けられる。
次に、プリンター500について説明する。プリンター500は、印刷機能(プリンター機能)のみを搭載する。すなわち、プリンター500にて実行可能なジョブの種類は、プリンタージョブのみである。
プリンター500は、プリンター制御部51、プリンター記憶部52、プリンター通信部53およびプリンター電源部54を備える。プリンター制御部51は、プリンター印刷部55と接続され、プリンター印刷部55の動作を制御する。
プリンター印刷部55は、プリンタージョブの実行時に、用紙に画像を印刷する印刷処理を行うものである。プリンター印刷部55にて行われる印刷処理は、複合機印刷部45にて行われる印刷処理と同様である。すなわち、プリンター印刷部55による印刷処理によって、静電潜像がトナー像に現像されるとともに、そのトナー像が用紙に転写され、用紙に転写されたトナー像が定着部551(30)によって定着される。なお、定着部551はヒーター552によって温められ、定着部551の温度は温度センサー553によって検知される。
プリンター記憶部52は、制御用のプログラムおよびデータを記憶する。そして、プリンター制御部51は、プリンター記憶部52に記憶された制御用のプログラムおよびデータに基づき、プリンター印刷部55にて行われる印刷処理を制御する。
このプリンター記憶部52には、たとえば、プリンター印刷部55が印刷処理を行った場合のプリンター500の消費電力を示す情報が記憶される。当該情報は、プリンター通信部53によって管理装置200へ送信される。そして、管理装置200は、当該情報を消費電力情報241(図2参照)の一情報(プリンター500の消費電力に関する情報)として格納する。なお、プリンター500が印刷処理を行った場合の消費電力は、複合機400が印刷処理を行った場合の消費電力よりも小さい。
プリンター通信部53は、管理装置200(管理通信部250)と通信可能に接続される。そして、プリンター通信部53は、プリンター制御部51から指示を受け、管理装置200との間で各種情報を送受信する。たとえば、プリンター制御部51は、定着部551の温度を定期的に検知し、その検知結果(定着温度情報)を管理装置200へ送信させる。
また、プリンター通信部53は、ユーザー端末としてのPC600と通信可能に接続される。そして、プリンタージョブの実行時には、PC600からのジョブデータ(画像データやプリンタージョブの実行要求を含むデータ)に基づく印刷処理がプリンター印刷部55によって行われる。なお、後に詳細に説明するが、代替印刷先としてプリンター500が指定された場合には、複合機400からのジョブデータ(複合機400によるスキャン処理によって生成された画像データを含むデータ)に基づく印刷処理がプリンター印刷部55によって行われる。
プリンター電源部54は、商用電源と接続され、プリンター500の各部を動作させるのに必要な電圧を生成する。
なお、プリンター500には、各種設定を受け付けるためのハードキーが設けられる。また、プリンター500には、各種メッセージ(エラーメッセージなど)を表示するための表示パネルが設けられる。
<画像形成装置がジョブの実行要求を受けたときの制御>
本実施形態では、所定エリアA内のいずれかの画像形成装置300がジョブの実行要求を受け付けると、要求ジョブを実行しても所定エリアAにおける使用電力値が最大電力値を超えないように、要求ジョブを実際に実行する画像形成装置300が管理装置200によって指定される。たとえば、ジョブの実行要求を受けた画像形成装置300(以下、要求先装置300と称する場合がある)で要求ジョブが実行される場合もあるし、要求ジョブそのものが実行されない場合もある。あるいは、要求ジョブの実行に必要な複数の処理のうち、或る処理だけが要求先装置300で行われ、残りの処理が他の画像形成装置300で行われる場合もある。以下に具体的に説明する。
まず、図4に示すフローチャートを参照し、所定エリアA内のいずれかの画像形成装置300がコピージョブの実行要求を受け付けたときの制御の流れについて説明する。
図4に示すフローチャートのスタートは、所定エリアA内のいずれかの画像形成装置300がコピージョブの実行要求を受け付けたときである。なお、コピージョブの実行が可能な画像形成装置300は複合機400だけである。すなわち、要求先装置300は複合機400である。
ステップS1において、管理制御部210は、要求先装置300を識別するための装置情報(IDなど)および要求ジョブの種類を識別するためのジョブ情報を要求先装置300から受信する。そして、管理制御部210は、装置情報に基づき、要求先装置300を識別する。また、管理制御部210は、ジョブ情報に基づき、要求ジョブの種類(ジョブ種)を識別する。なお、要求ジョブはコピージョブである。
続いて、ステップS2において、管理制御部210は、消費電力情報241(要求先装置300の消費電力に関する情報)に基づき、要求先装置300が要求ジョブを実行した場合の要求先装置300の消費電力を要求ジョブの実行に必要な複数の処理ごとに確認する。なお、要求ジョブとしてのコピージョブの実行に必要な処理としては、スキャン処理および印刷処理である。したがって、ここで確認対象となるとは、要求先装置300がスキャン処理を行った場合の要求先装置300の消費電力および要求先装置300が印刷処理を行った場合の要求先装置300の消費電力である。
その後、ステップS3において、管理制御部210は、要求先装置300が要求ジョブの実行に必要なスキャン処理と印刷処理とを並列的に行った場合の要求先装置300の消費電力が残電力を超えるか否かを判断する。言い換えると、管理制御部210は、要求先装置300がスキャン処理を行った場合の要求先装置300の消費電力と要求先装置300が印刷処理を行った場合の要求先装置300の消費電力との合計が残電力を超えるか否かを判断する。その結果、消費電力が残電力を超えないと管理制御部210が判断した場合には、ステップS4に移行する。
ステップS4に移行すると、管理制御部210は、要求先装置300での要求ジョブの実行を許可する。たとえば、管理制御部210は、管理通信部250を介して、要求ジョブの実行を許可する旨を要求先装置300に通知する。これにより、当該通知を受けた要求先装置300は、要求ジョブを実行する。すなわち、要求先装置300は、スキャン処理および印刷処理を行う。
ステップS3において、消費電力が残電力を超えると管理制御部210が判断した場合には、ステップS5に移行する。ステップS5に移行すると、管理制御部210は、要求先装置300がスキャン処理(要求ジョブの実行に必要な一処理)だけを行った場合の要求先装置300の消費電力が残電力を超えるか否かを判断する。その結果、消費電力が残電力を超えると管理制御部210が判断した場合には、ステップS6に移行する。なお、要求先装置300がスキャン処理だけを行った場合の要求先装置300の消費電力が残電力を超えるということは、要求先装置300が印刷処理だけを行った場合の要求先装置300の消費電力についても残電力を超えるということである。
ステップS6に移行すると、管理制御部210は、要求先装置300での要求ジョブの実行を許可しない。この場合、管理制御部210は、管理通信部250を介して、要求ジョブの実行を許可しない旨を要求先装置300に通知する。この通知を受けた要求先装置300は、要求ジョブを実行せず、たとえば、要求ジョブが実行できない旨をユーザーに報知する。特に限定されないが、要求先装置300は、要求ジョブを実行すると消費電力が残電力を超える旨のメッセージや、要求先装置300以外の画像形成装置300で実行されているジョブが終了するまで待機するよう促すメッセージなどを表示する。
ステップS5において、消費電力が残電力を超えないと管理制御部210が判断した場合には、ステップS7に移行する。ステップS7に移行すると、管理制御部210は、消費電力情報241に基づき、印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えない画像形成装置300が所定エリアA内に存在するか否かを判断する。その結果、消費電力が残電力を超えない画像形成装置300が存在すると管理制御部210が判断した場合には、ステップS8に移行し、消費電力が残電力を超えない画像形成装置300が存在しないと管理制御部210が判断した場合には、ステップS6に移行する。
ステップS8に移行すると、管理制御部210は、印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えない画像形成装置300を代替印刷先として指定する。ここで、印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えない画像形成装置300が複数台存在する場合がある。
このような場合、たとえば、管理制御部210は、印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えない複数台の画像形成装置300のうち、印刷処理を現在行っている画像形成装置300を代替印刷先として指定する。仮に、印刷処理を現在行っている画像形成装置300が複数台存在する場合には、印刷処理を先に終えた画像形成装置300が代替印刷先として指定されてもよい。
あるいは、管理制御部210は、印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えない複数台の画像形成装置300のうち、定着部30の温度が所定温度以上となっている画像形成装置300を代替印刷先として指定する。この場合には、印刷処理を終えて間もない画像形成装置300の定着部30は比較的高い温度になっているので、当該画像形成装置300も代替印刷先として指定され得る。仮に、定着部30の温度が所定温度以上となっている画像形成装置300が複数台存在すれば、定着部30の温度が最も高い画像形成装置300が代替印刷先に指定されてもよい。
代替印刷先の指定後、ステップS9に移行する。ステップS9に移行すると、管理制御部210は、管理通信部250に指示し、代替印刷先を示す情報を要求先装置300へ送信させる。当該情報を受信した要求先装置300は、たとえば、印刷物が別の画像形成装置300に出力される旨のメッセージを表示する。特に限定されないが、図5に示すようなメッセージM1が要求先装置300(複合機400の操作パネル48)に表示される。なお、図5に示すメッセージM1の「○○」にはプリンター名が挿入される。
そして、ステップS10において、管理制御部210は、要求先装置300にスキャン処理(要求ジョブの実行に必要な一処理)を行わせる。さらに、管理制御部210は、要求先装置300によるスキャン処理によって生成された画像データを含むジョブデータを代替印刷先に送信させ、代替印刷先に印刷処理(要求ジョブの実行に必要な一処理)を行わせる。これにより、要求ジョブが完了する。なお、代替印刷先が要求先装置300からジョブデータを受信したときに、代替印刷先が別のジョブ(プリンタージョブの一処理である印刷処理)を実行していれば、その別のジョブの完了後、要求先装置300からのジョブデータに基づく印刷処理が代替印刷先にて開始される。
なお、ステップS9の処理を行うとき(メッセージMを表示するとき)に、代替印刷先での印刷を許可するか否かをユーザーから受け付けてもよい。そして、代替印刷先での印刷を許可しない旨をユーザーから受け付けた場合には、要求ジョブの実行を取り止めてもよい。言い換えると、代替印刷先での印刷を許可する旨をユーザーから受け付けた場合にのみ、ステップS9からステップS10に進めてもよい。
あるいは、代替印刷先での印刷を許可しない旨をユーザーから受け付けた場合に、スキャン処理だけを要求先装置300で行い、そのスキャン処理によって得られた画像データを保管したまま待機し、それ以降、要求先装置300が印刷処理を行っても要求先装置300の消費電力が残電力を超えない状態になったとき、保管していた画像データに基づく印刷処理を要求先装置300で行ってもよい。
また、要求先装置300が受け付けた要求ジョブがプリンタージョブであり、要求ジョブ(プリンタージョブ)の実行に必要な印刷処理を要求先装置300が行うと要求先装置300の消費電力が残電力を超える場合にも、代替印刷先によって印刷処理が行われてもよい。
この場合、管理制御部210は、印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えない画像形成装置300を代替印刷先として指定する。このとき、印刷処理を現在行っている画像形成装置300を代替印刷先として指定してもよいし、定着部30の温度が所定温度以上となっている画像形成装置300を代替印刷先として指定してもよい。
そして、管理制御部210は、要求先装置300に指示し、要求ジョブ(プリンタージョブ)を代替印刷先へ転送させることによって、要求ジョブを代替印刷先に実行させる。また、管理制御部210は、管理通信部250に指示し、要求ジョブを発信したPC600に対して、代替印刷先を示す情報を送信させる。この情報を受けたPC600は、印刷物が別の画像形成装置300に出力される旨のメッセージ(たとえば、図5に示したメッセージMと同様のメッセージ)を表示する。
ところで、複合機400では、前処理(印刷処理を少なくとも含む処理)に加えて、印刷済み用紙に対して所定の処理(ステープルや穴あけ)を施す後処理が必要なジョブ(以下、後処理付帯ジョブと称する)の実行が可能である。たとえば、前処理は、印刷処理だけの場合もあるし、スキャン処理と印刷処理とを含む場合もある。
このため、ユーザー所望のジョブが後処理付帯ジョブであれば、当該ユーザーは複合機400に対してジョブの実行要求を行う。このとき、複合機400が後処理付帯ジョブを実行すると、消費電力が残電力を超える場合がある。しかし、後処理付帯ジョブの実行が可能な画像形成装置300は複合機400だけであるので、後処理付帯ジョブを複合機400以外の画像形成装置300に代行させることはできない。
そこで、管理装置200は、所定エリアA内のいずれかの画像形成装置300が後処理付帯ジョブの実行要求を受け付けると、図6に示すフローチャートに沿った制御を行う。以下に具体的に説明する。
図6に示すフローチャートのスタートは、所定エリアA内のいずれかの画像形成装置300が後処理付帯ジョブの実行要求を受け付けたときである。なお、後処理付帯ジョブの実行が可能な画像形成装置300は複合機400だけである。すなわち、要求先装置300は複合機400である。
ステップS21において、管理制御部210は、要求先装置300を識別するための装置情報(IDなど)および要求ジョブの種類を識別するためのジョブ情報を要求先装置300から受信する。そして、管理制御部210は、装置情報に基づき、要求先装置300を識別する。また、管理制御部210は、ジョブ情報に基づき、要求ジョブの種類(ジョブ種)を識別する。なお、要求ジョブは後処理付帯ジョブである。
続いて、ステップS22において、管理制御部210は、消費電力情報241(要求先装置300の消費電力に関する情報)に基づき、要求先装置300が要求ジョブを実行した場合の要求先装置300の消費電力を要求ジョブの実行に必要な複数の処理ごとに確認する。なお、要求ジョブとしての後処理付帯ジョブの実行に必要な処理としては、前処理および後処理である。したがって、ここで確認対象となるとは、要求先装置300が前処理を行った場合の要求先装置300の消費電力および要求先装置300が後処理を行った場合の要求先装置300の消費電力である。
その後、ステップS23において、管理制御部210は、要求先装置300が要求ジョブの実行に必要な前処理と後処理とを並列的に行った場合の要求先装置300の消費電力が残電力を超えるか否かを判断する。言い換えると、管理制御部210は、要求先装置300が前処理を行った場合の要求先装置300の消費電力と要求先装置300が後処理を行った場合の要求先装置300の消費電力との合計が残電力を超えるか否かを判断する。その結果、消費電力が残電力を超えないと管理制御部210が判断した場合には、ステップS24に移行する。
ステップS24に移行すると、管理制御部210は、要求先装置300での要求ジョブの実行を許可する。たとえば、管理制御部210は、管理通信部250を介して、要求ジョブの実行を許可する旨を要求先装置300に通知する。これにより、当該通知を受けた要求先装置300は、要求ジョブを実行する。すなわち、要求先装置300は、前処理および後処理を行う。
ステップS23において、消費電力が残電力を超えると管理制御部210が判断した場合、ステップS25に移行する。ステップS25に移行すると、管理制御部210は、要求先装置300が前処理だけを行った場合および後処理だけを行った場合の要求先装置300の各消費電力が残電力を超えるか否かを判断する。その結果、各消費電力が残電力を超えると管理制御部210が判断した場合には、ステップS26に移行する。
ステップS26に移行すると、管理制御部210は、要求先装置300での要求ジョブの実行を許可しない。この場合、管理制御部210は、管理通信部250を介して、要求ジョブの実行を許可しない旨を要求先装置300に通知する。この通知を受けた要求先装置300は、要求ジョブを実行せず、たとえば、要求ジョブが実行できない旨をユーザーに報知する。特に限定されないが、要求先装置300は、要求ジョブを実行すると消費電力が残電力を超える旨のメッセージや、要求先装置300以外の画像形成装置300で実行されているジョブが終了するまで待機するよう促すメッセージなどを表示する。
ステップS25において、各消費電力が残電力を超えないと管理制御部210が判断した場合には、ステップS27に移行する。ステップS27に移行すると、管理制御部210は、要求先装置300に前処理を行わせる。このとき、要求先装置300である複合機400の後処理装置47への電力供給を制限してもよい。
その後、ステップS28において、管理制御部210は、要求先装置300による前処理が終了したか否かを判断する。その結果、要求先装置300による前処理が終了したと管理制御部210が判断した場合には、ステップS29に移行し、要求先装置300による前処理が終了していない管理制御部210が判断した場合には、ステップS28の判断が繰り返される。たとえば、要求先装置300は、前処理が終了すると、終了通知を管理装置200へ送信する。当該通知を受けると、管理制御部210は、要求先装置300による前処理が終了したと判断する。
ステップS29に移行すると、管理制御部210は、要求先装置300に後処理を行わせる。これにより、要求ジョブが完了する。このとき、要求先装置300である複合機400の複合機印刷部45および画像読取装置46への電力供給を制限してもよい。
なお、要求先装置300である複合機400の後処理装置47は、マニュアルステープル機能を有する。したがって、後処理として行うべき処理がステープルである場合には、マニュアルでステープルするようユーザーに促し、要求先装置300に前処理だけを行わせてもよい。すなわち、後処理として行うべき処理(ステープル)がマニュアルで行われてもよい。このとき、図7に示すようなメッセージM2が要求先装置300(複合機400の操作パネル48)にて表示されてもよい。
<実行可能ジョブ種の表示>
管理制御部210は、所定エリアA内の各画像形成装置300について、消費電力情報241に基づき、実行しても消費電力が残電力を超えないジョブの種類(以下、実行可能ジョブ種と称する)を判別する。そして、管理制御部210は、管理通信部250に指示を与え、所定エリアA内の各画像形成装置300に対して、対応する実行可能ジョブ種を示す情報を送信させる。
所定エリアA内の各画像形成装置300は、対応する実行可能ジョブ種を示す情報を管理装置200から受信すると、実行可能ジョブ種をユーザーに報知する。以下、複合機400を例にとって説明する。
たとえば、複合機400の操作パネル48は、所定の操作が行われると、図8に示すような電力確認画面ESを表示する。電力確認画面ESには、複合機400で実行しても複合機400の消費電力が残電力を超えないジョブ種を示すテキストTが表示される。図8の上図では、一例として、コピージョブを実行すると消費電力が残電力を超える場合の電力確認画面ESを図示している。
ここで、所定エリアA内の各画像形成装置300の使用状況など応じて、残電力は変化する。あるいは、電力会社の都合により最大電力値が変わる場合がある。この場合にも、残電力は変化する。このため、管理制御部210は、定期的に、残電量を算出する。そして、残電力の変化により実行可能ジョブ種が変わると、その都度、実行可能ジョブ種を示す情報を画像形成装置300に送信する。たとえば、残電力の変化によってコピージョブの実行が可能となると、電力確認画面ESの内容は図8の上図から下図に変更される。
また、管理制御部210は、所定エリアA内の各画像形成装置300に指示し、対応する実行可能ジョブ種以外のジョブ種の実行を禁止させる。たとえば、複合機400でのコピージョブの実行が禁止されていると、複合機400ではコピージョブを実行できない。ただし、複合機400でのスキャンジョブの実行が許可されている場合には、複合機400に対してコピージョブの実行を要求すると、図4に示したフローチャートに沿った制御が行われる。
本実施形態の管理装置200は、上記のように、所定エリアA内の複数台の画像形成装置300のそれぞれについて、ジョブ実行時の消費電力をジョブ実行時に行われる処理ごとに定めた消費電力情報241を記憶する管理記憶部240と、所定エリアAにおいて契約上使用できる最大電力値、および、所定エリアAで実際に使用されている使用電力値をスマートメーター12(外部装置)から取得するとともに、所定エリアA内の各画像形成装置300と通信を行い、所定エリアA内のいずれかの画像形成装置300がジョブの実行要求を受け付けると、ジョブの実行要求を受け付けた画像形成装置300である要求先装置300を識別するための装置情報、および、要求先装置300が実行を要求されたジョブである要求ジョブの種類を識別するためのジョブ情報を要求先装置300から取得する管理通信部250と、装置情報およびジョブ情報に基づき、要求先装置300を識別するとともに、要求ジョブの種類を識別する管理制御部210と、を備える。この管理装置200の管理制御部210は、最大電力値と使用電力値とに基づき所定エリアAで使用可能な残電力を求めるとともに、消費電力情報241に基づき、要求先装置300が要求ジョブを実行した場合の要求先装置300の消費電力が残電力を超えるか否かを要求ジョブの実行に必要な処理ごとに判断するよう構成される。そして、原稿画像を読み取るスキャン処理および用紙に画像を印刷する印刷処理が必要なコピージョブを要求先装置300が要求ジョブとして受け付けた場合であって、要求先装置300がスキャン処理を行った場合の要求先装置300の消費電力は残電力を超えず、要求先装置300がスキャン処理と印刷処理とを行った場合の要求先装置300の合計消費電力が残電力を超える場合、管理制御部210は、印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えない所定エリアA内のいずれかの画像形成装置300を代替印刷先として指定し、スキャン処理を要求先装置300に行わせ、印刷処理を代替印刷先に行わせることによって、要求ジョブを完了させる。
本実施形態の構成では、要求先装置300がスキャン処理を行った場合の要求先装置300の消費電力は残電力を超えず、要求先装置300がスキャン処理と印刷処理とを行った場合の要求先装置300の消費電力が残電力を超える場合、要求元装置300にはスキャン処理だけを行わせ、印刷処理については代替印刷先(印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えない他の画像形成装置300)に行わせる。これにより、要求先装置300がコピージョブを実行すると要求先装置300の消費電力が残電力を超える状態(ブレーカー11が落ちる状態)になっていたとしても、速やかにコピージョブを完了させることができる(ブレーカー11は落ちない)。なお、ユーザーからすると、上記状態(要求先装置300がコピージョブを実行すると要求先装置300の消費電力が残電力を超える状態)が解消されるまで待たなくても、また、上記状態を解消するための作業を行わなくても、コピージョブにより得られる印刷物を直ぐに取得できるので、利便性が良い。
また、本実施形態では、上記のように、管理制御部210は、代替印刷先を指定するとき、印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えず、かつ、印刷処理を現在行っている所定エリアA内のいずれかの画像形成装置300を代替印刷先として指定する。あるいは、管理制御部210は、代替印刷先を指定するとき、印刷処理を行っても消費電力が残電力を超えず、かつ、定着部30の温度が所定温度以上となっている所定エリアA内のいずれかの画像形成装置300を代替印刷先として指定する。このように構成すれば、定着部30を予め定められた温度まで昇温させるときに消費する電力を抑えることができる(消費電力を削減することができる)。
また、本実施形態では、上記のように、印刷処理を少なくとも含む前処理に加えて、印刷済み用紙に対して所定の処理(ステープルや穴あけなど)を施す後処理が必要な後処理付帯ジョブを要求先装置300が要求ジョブとして受け付けた場合であって、要求先装置300が前処理を行った場合および後処理を行った場合の要求先装置300の各消費電力は残電力を超えず、要求先装置300が前処理と後処理とを行った場合の要求先装置300の合計消費電力が残電力を超える場合、管理制御部210は、要求先装置300に前処理を行わせ、要求先装置300による前処理が終了してから、要求先装置300に後処理を行わせることによって、要求ジョブを完了させる。このように構成すれば、要求先装置300が後処理付帯ジョブを実行すると要求先装置300の消費電力が残電力を超える状態(ブレーカー11が落ちる状態)になっていても、ブレーカー11が落ちることなく、要求先装置300にて後処理付帯ジョブを完了させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、管理制御部210は、所定エリアA内の各画像形成装置300について、実行しても消費電力が残電力を超えないジョブの種類である実行可能ジョブ種を消費電力情報241に基づき判別し、所定エリアA内の各画像形成装置300に、対応する実行可能ジョブ種を示す情報を通知することにより、対応する実行可能ジョブ種を示す情報を表示させる。このとき、所定エリアA内の各画像形成装置300は、図8に示すような電力管理画面ES(実行可能ジョブ種を示すテキストT)を表示する。このように構成すれば、所定エリアA内の各画像形成装置300について、実行しても消費電力が残電力を超えないジョブ種を容易に確認できるので、ユーザーの利便性が向上する。
また、本実施形態では、上記のように、管理制御部210は、残電力が変化することによって実行可能ジョブ種が増減する度に、所定エリアA内の各画像形成装置300に、対応する実行可能ジョブ種を示す情報を通知する。このように構成すれば、電力確認画面ESの内容を残電力の変化に応じて変更することができる。
また、本実施形態では、上記のように、管理制御部210は、所定エリアA内の各画像形成装置300に、対応する実行可能ジョブ種以外のジョブ種の実行を禁止させる。このように構成すれば、或る画像形成装置300で実行すると消費電力が残電力を超えるジョブについては、当該画像形成装置300では実行されない。これにより、容易に、ブレーカー11により電力供給が遮断されるのを抑制することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。