JP2022089908A - 印刷装置およびその制御方法、プログラム - Google Patents

印刷装置およびその制御方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷装置の現在の状態が、印刷ジョブを新規に投入するとこの機能によって印刷ジョブが自動的に直ぐにキャンセルされる状態であることを、ユーザに知らしめる。【解決手段】 印刷を妨げる特定要因が解消されていない印刷装置の現在の状態が、新規に受け付けられる印刷ジョブを自動的にキャンセルする状態であることを示す情報を表示する。【選択図】 図8

Description

本発明は、印刷装置およびその制御方法、プログラムに関する。
オフィス環境では、複数のユーザがそれぞれのホストコンピュータからプリンタドライバ等を使用して印刷ジョブをプリンタに投入(送信)し、プリンタは投入された印刷ジョブの印刷を実行する。このようなオフィス環境に設置されたプリンタは、紙詰まり、トナー不足など、印刷を妨げる特定要因(中断要因)が発生すると、受け付けた印刷ジョブの印刷を実行せず、中断要因が解消されるのを待つ。この中断要因が解消されると、プリンタは印刷を実行する。
特許文献1は、中断要因が解消されないまま設定時間が経過すると、その時点までに受け付けられた印刷ジョブの印刷を自動的にキャンセルする印刷装置を開示している。
特開2017-87591号公報
特許文献1では、設定時間の経過にしたがって印刷ジョブが自動的にキャンセルされた後に受け付けられた新規の印刷ジョブは、中断要因が未だ解消されていなければ、設定時間が再び経過した後に自動的にキャンセルされる。一方で、設定時間が再び経過する前に中断要因が解消されると、新規の印刷ジョブの印刷は自動的に実行される。
しかし、中断要因が解消されない状態で新規に受け付けられた印刷ジョブも、先に投入されてキャンセルされた印刷ジョブと同様にキャンセルされることが望ましいことがある。そこで、設定時間の経過にしたがった印刷ジョブの自動キャンセル後に印刷ジョブを新規に受け付けられた場合、中断要因が未だ解消されていなければ、設定時間が再度経過する前に直ぐにキャンセルする機能が求められる。
また、このような機能を印刷装置に実装する際には、印刷装置の現在の状態が、印刷ジョブを新規に投入するとこの機能によって印刷ジョブが自動的に直ぐにキャンセルされる状態であることを、ユーザに知らしめることが望ましい。
本発明の印刷装置は、印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた印刷ジョブの印刷を実行可能な実行手段であって、印刷ジョブの印刷を妨げる特定要因が解消されないまま設定時間以上が経過した状態で前記受付手段によって受け付けられた印刷ジョブの印刷を自動的にキャンセルする機能を有する実行手段と、を有する印刷装置であって、前記特定要因が解消されていない前記印刷装置の現在の状態が、前記受付手段によって新規に受け付けられる印刷ジョブが、前記キャンセルする機能によって自動的にキャンセルされる状態であるということを示す情報を、少なくとも、ユーザに通知するか、または、前記印刷装置と通信する外部装置に通知する通知手段をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置の現在の状態が、印刷ジョブを新規に投入するとこの機能によって印刷ジョブが自動的に直ぐにキャンセルされる状態であることを、ユーザに知らしめることができる。
画像形成装置の構成を示すブロック図である。 画像形成装置のソフトウェアモジュール構成を示す図である。 印刷ジョブの自動キャンセルの設定画面を示す図である。 印刷ジョブの自動キャンセルの実行制御処理を示すフローチャートである。 自動キャンセル状態を実行状態に設定する処理を示すフローチャートである。 自動キャンセル状態を非実行状態に設定する処理を示すフローチャートである。 操作部に表示されるメインメニュー画面の例である。 操作部に表示されるコピー設定画面の例である。 操作部に表示される警告画面の例である。 印刷ジョブの自動キャンセル機能によって印刷ジョブがキャンセルされた際の、操作部に表示される画面の例である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
図1は、画像形成装置の構成を示すブロック図である。本実施形態では、図1に示すように、画像形成装置1は、例えばスキャン機能やプリント機能等、複数の機能が一体化された印刷装置である。画像形成装置1は、装置全体を制御するコントローラユニット100、スキャナ113、プリンタ114、操作部106を含む。スキャナ113は、セットされた原稿上の画像を光学的に読み取る画像入力デバイスである。プリンタ114は、画像データに基づいて、印刷用紙等の記録媒体に画像を印刷する画像出力デバイスである。
操作部106は、ユーザからのジョブ実行等の指示の入力を受け付けるためのテンキー等のハードキーやタッチセンサーを含み、また、ユーザへ装置情報やジョブ進捗情報等、または、画像形成装置1が実行可能な機能の設定画面を表示する表示パネルを含む。本実施形態の操作部106は、タッチスクリーンを含むユーザーインターフェースであり、タッチスクリーンはユーザーに画像形成装置1の状態情報や設定画面等の情報を表示(通知)し、表示されている画面に対する操作を受け付ける。
スキャナ113、プリンタ114はそれぞれ、コントローラユニット100に含まれるスキャナ処理部111、プリンタ処理部112と接続される。操作部106は、コントローラユニット100に含まれる操作部インタフェース(I/F)に接続される。そのような構成により、スキャナ113、プリンタ114、操作部106はそれぞれ、コントローラユニット100から制御されて動作する。
コントローラユニット100は、コントローラユニット100の各ブロックを統括的に制御するCPU101を含む。CPU101は、システムバス108を介して、RAM102、ROM103、ハードウェアディスクドライブ(HDD)104、操作部I/F105、ネットワークI/F107と接続される。RAM102は、汎用的なRAMであり、CPU101の作業領域を提供するためのメモリである。また、RAM102は、パラメータや設定値等を一時的に記憶するためのメモリや、画像データをページ等、所定単位で記憶するための画像メモリとしても使用される。またこのRAM102は、スキャナ113で読み取られた画像データ(情報)をプリンタ114で印刷する印刷ジョブとして記憶し、また、ネットワークI/F107で受信された画像データ(情報)をプリンタ114で印刷する印刷ジョブとして記憶する。本実施形態においては、このRAM102から印刷ジョブを削除することを、印刷ジョブのキャンセル、あるいは印刷ジョブの印刷のキャンセル、と呼ぶ。ROM103は、汎用的なROMであり、例えばブートROMとしてシステムブートプログラムが格納されている。HDD104には、システムソフトウェアプログラム、履歴データ、画像データ、テーブルなどが格納される。画像形成装置1の機能は、例えば、CPU101がROM103に格納されたプログラムをRAM102に読み出して実行することにより実現される。
操作部I/F105は、操作部106との間で情報の入出力を行うためのインタフェースである。操作部I/F105は、CPU101からの指示により、表示用データを操作部106へ出力し、また、ユーザが操作部106上で入力した情報を、CPU101へ伝送する。
ネットワークI/F107は、有線や無線媒体のLAN(ローカルエリアネットワーク)115と接続され、画像形成装置1とLAN115上の機器との間の情報の入出力を可能にする。ネットワークI/F107は、LAN115に対応した構成を有し、例えば、無線距離が数十cm程度の近距離無線通信(NearFieldCommunication)に対応した構成を有する場合もある。その場合には、携帯無線端末との間で相互に通信が行われる。
画像処理部109は、汎用的な画像処理を実行し、例えばLAN115を介して外部から取得した画像データに対して、拡大/縮小、回転、変換等の処理を実行するハードウェアモジュールである。また、画像処理部109は、LAN115を介して受信したPDLコードをビットマップ画像へ展開する処理を実行する。また、画像処理部109は、プリンタ処理部112を介してプリンタ114で出力する場合に、HDD104に圧縮・符号化されて記憶されている画像データをプリンタ処理部112で処理可能な形式にするための処理を実行する。デバイスI/F110は、スキャナ処理部111およびプリンタ処理部112を介してスキャナ113やプリンタ114に接続され、画像データの同期系/非同期系の変換や、設定値、調整値等を伝送する。また、デバイスI/F110は、スキャナ113やプリンタ114での状態情報をCPU101へ伝送する。その状態情報は、例えば、スキャナ113やプリンタ114で発生したジャム(紙詰まり)や、プリンタ114による印刷で用いられるトナー(現像剤)が空になったこと、などのエラー情報を含む。
スキャナ処理部111は、スキャナ113で読み取られて入力した読取データ(画像データ)に対して、補正、加工、像域分離、変倍、2値化処理などのスキャン機能に対応した各種処理を行うハードウェアモジュールである。スキャナ113は、不図示の自動連続原稿給送装置と圧板読取装置を含み、原稿ガラス台に設置された原稿の読取りや、複数枚の原稿の両面読取りなども実行可能である。また、不図示の原稿カバーの開閉、原稿の有無、原稿サイズ検知等を行うセンサがスキャナ113に設けられている。それらのセンサの検知信号やスキャナ113の状態情報は、スキャナ処理部111とデバイスI/F110を介してCPU101へ送信され、CPU101は、スキャナ113でのエラー発生やエラー解消等の状態を認識する。
プリンタ処理部112は、プリント出力する画像データに対して、プリンタ114の出力特性に対応した出力補正、解像度変換、画像の印刷位置の調整などのプリント機能に対応した処理を行うハードウェアモジュールである。プリンタ114は、印刷用紙を収納するための給紙カセットを少なくとも1つ含む。各給紙カセットの用紙残量、トナーの有無、紙搬送路上の紙詰まりなどを検知するセンサがプリンタ114に設けられている。センサからの検知信号やプリンタ114の状態情報は、プリンタ処理部112とデバイスI/F110を介してCPU101へ送信され、CPU101は、プリンタ114でのエラー発生やエラー解消等の状態を認識する。すなわち、CPU101は、印刷ジョブの印刷を妨げる特定要因(例えば用紙不足、トナー不足、用紙詰まりなど)の発生および解消をセンサからの情報に基づいて検知し、その検知に応じて印刷を実行するかしないかを制御する。以下の説明において、印刷ジョブの印刷を妨げる特定要因のことをエラーと呼ぶことにする。なお、本実施形態において用紙不足のエラーは、印刷ジョブに紐づけられたエラーであり、用紙不足を起こした印刷ジョブがキャンセルされるかあるいは用紙が補充されることで解消される。またトナー不足のエラーは、画像形成装置1に紐づけられたエラーであり、トナーが補充されることで解消されるが、トナー不足を起こした印刷ジョブがキャンセルされても解消されない。紙詰まりのエラーは、画像形成装置1に紐づけられたエラーであり、紙詰まりが解消されることで解消されるが、紙詰まりを起こした印刷ジョブがキャンセルされても解消されない。
図2は、画像形成装置1のソフトウェアモジュール構成を示す図である。図2の各モジュールは、CPU101がプログラムを実行することにより実現される。ジョブコントロール処理部201は、他のモジュールを制御し、コピー、プリント、スキャン、ユーザインタフェース(UI)処理などの画像形成装置1内で発生する各ジョブの実行を統括的に制御する。
UI処理部202は、操作部106、操作部I/F105に関する処理を行う。UI処理部202は、ユーザが操作部106上で行った操作の情報を、ジョブコントロール処理部201へ送信するとともに、ジョブコントロール処理部201からの指示により、操作部106上に表示画面を表示させる。このUI処理部202は、スキャナ113で画像データを読み取ってプリンタ114で印刷させる複写指示を、ユーザから受け付け、その複写指示をジョブコントロール処理部201へ送信する。また、UI処理部202は、操作部106に表示させるための描画データの編集などを行う。
ネットワーク処理部203は、ネットワークI/F107を介してLAN115上の機器(例えばホストコンピュータ)との通信処理を行う。ネットワーク処理部203は、LAN115上の機器からの制御コマンドやデータ(例えばページ記述言語で記述された印刷データや画像データ)を受信すると、それらの情報をジョブコントロール処理部201へ送信する。つまりネットワーク処理部203は、画像データ(情報)および当該画像データをプリンタ114で印刷させる印刷指示を、LAN115上の外部装置から受け付け、その指示および画像データをジョブコントロール処理部201へ送信する。また、ネットワーク処理部203は、ジョブコントロール処理部201からの指示により、LAN115上の機器へ制御コマンドやデータを送信する。
スキャン処理部204は、ジョブコントロール処理部201からの指示により、スキャナ113とスキャナ処理部111を制御して、スキャナ113上に設置されている原稿の読取処理を実行させる。スキャン処理部204は、スキャナ処理部111を制御して、読み取られた画像データに対して画像処理を実行させる。また、スキャン処理部204は、スキャナ処理部111とスキャナ113の状態情報(エラーの有無を示すエラー情報など)を取得し、ジョブコントロール処理部201へ送信する。
プリント処理部205は、ジョブコントロール処理部201からの指示により、画像処理部109、プリンタ処理部112およびプリンタ114を制御して、印刷ジョブの印刷処理を実行させる。プリント処理部205は、ジョブコントロール処理部201から、印刷される画像データ、画像情報(画像データのサイズ、カラーモード、解像度等)、及び出力用紙情報(サイズ、印刷方向等)等の情報を受信する。そして、プリント処理部205は、画像処理部109とプリンタ処理部112を制御して、画像データに対して適切な画像処理を実行させ、プリンタ処理部112とプリンタ114を制御して、画像データの印刷用紙(シート)への印刷処理を実行させる。また、プリント処理部205は、プリンタ処理部112とプリンタ114の状態情報(例えば用紙不足やトナー不足や紙詰まりなどエラーの発生の有無を示すエラー情報)を取得し、ジョブコントロール処理部201へ送信する。
ジョブコントロール処理部201は、UI処理部202、ネットワーク処理部203から送信された情報を印刷ジョブとして受け付け、RAM102上で管理されるジョブリストに印刷ジョブを登録する。すなわち、ジョブコントロール処理部201は、ネットワークI/F107を介して外部装置から印刷データを受信したり、操作部106および操作部I/F105を介して複写指示をユーザから受け付けたりすると、印刷ジョブを受付ける。そして印刷ジョブをRAM102に記憶する。また後述するようにジョブコントロール処理部201は、RAM102から印刷ジョブを削除することで、印刷ジョブの印刷をキャンセルする。またジョブコントロール処理部201は、RAM102から印刷ジョブを削除せずに、ジョブリスト上で印刷待機状態に変更することで、中断要因が解消されても印刷が自動的に実行されないようにすることができる。また、各モジュールに対してジョブ処理するための指示を行う。また、ジョブコントロール処理部201は、画像形成装置1によって行われる自動ジョブキャンセル機能に関する状態として、少なくとも実行状態と非実行状態の2状態を持つ自動キャンセル状態を定義し、現在の自動キャンセル状態をRAM102に記憶する。実行状態とは、後述するように、エラーが解消されないまま設定時間以上が経過し、画像形成装置1が印刷ジョブを受け付けると、その印刷ジョブを、設定時間がさらに経過する前に自動的にキャンセルする状態である。非実行状態とは、印刷ジョブを、自動的にキャンセルせずに画像形成装置1内に保留しておく状態である。非実行状態では、印刷ジョブは、ユーザによるキャンセル指示にしたがってキャンセルされることになる。ジョブコントロール処理部201は、現在の自動キャンセル状態に応じた画面を、UI処理部202によって操作部106に表示させる。
図3は、本実施形態におけるエラーの発生による印刷処理中断時のジョブの自動キャンセルに関する設定画面を示す図である。設定項目301は、エラー発生後に設定時間が経過したときに中断ジョブを自動的にキャンセルする機能を有効にするか否かの設定を受け付けるための項目である。中断ジョブとは、エラーによって印刷が妨げられている印刷ジョブのことである。ユーザにより「ON」が指定された場合、エラー発生後に所定の時間が経過したときに中断ジョブのキャンセルを実行する。ユーザにより「OFF」が指定された場合、上記の中断ジョブのキャンセルは実行しない。ジョブを自動的にキャンセルするとは、ジョブの受信後にユーザからのキャンセル指示がなくともそのジョブをキャンセルすることである。
設定項目302は、中断ジョブの自動キャンセルの実行までの時間の指定をユーザから受け付け、指定された時間を設定時間として設定するための項目である。この設定項目302は、設定項目301において「ON」が指定されている場合に設定可能な状態になり、「OFF」が指定されている場合には設定できないようにグレーアウトの状態となる。設定時間は0分から999分までの範囲で分単位で指定可能である。図3では、ユーザは、設定時間を、デフォルトで表示されている「5分」という値から、プラスボタンとマイナスボタンにより調節可能である。ユーザにより確定ボタンが押下されると、図3の設定画面で受け付けた設定内容は確定され、ジョブコントロール処理部201およびUI処理部202によってHDD104もしくはRAM102に保存される。ユーザによりキャンセルボタンが押下されると、図3の設定画面で受け付けた設定内容はキャンセルされる。ここでユーザが自動キャンセルまでの時間として0分を設定した場合、本実施形態では、エラーが発生した時点でジョブリストに登録されている全ての印刷ジョブが、エラーが発生した時点で即座にキャンセルされる。一方、0分以外の時間が設定された場合、エラーが発生した時点からその設定された時間の間はジョブリストに登録された印刷ジョブはキャンセルされない。しかし、エラーが解消されないまま設定時間あるいは設定時間以上が経過すると、本実施形態では、その時点でジョブリストに登録されている印刷ジョブすべてがキャンセルされる。ただし、後述するように、エラーが解消されないまま設定時間以上が経過している状態(設定時間以上、エラーが継続している状態)において印刷ジョブが受け付けられた場合には、その印刷ジョブは即時キャンセルされる。すなわち、新規の印刷ジョブがジョブリストに登録された時点から設定時間が経過する前に、その新規の印刷ジョブはキャンセルされる。なお、本実施形態において各設定項目301、302を設定可能なユーザは、画像形成装置1の管理者権限を有するユーザのみである。そのため、画像形成装置1は、管理者を認証する機能を有し、ユーザは、管理者のIDおよびパスワードを操作部106に入力し、そのIDとパスワードが正しいものであれば、画像形成装置1は、そのユーザを管理者権限を持つユーザとして認証する。
図4は、ジョブキャンセルの実行制御処理を示すフローチャートである。本実施形態では、エラーにより印刷が完了していないジョブについて、設定項目302で設定された時間の経過後に、その時点でジョブリストに登録されている全ての印刷ジョブを自動的にキャンセルする機能が実行される。この機能は、後述するS406YES~S408の処理に対応する。また、そのエラーが解消されないまま設定時間以上が経過している状態で新規に受け付けられた印刷ジョブについて、受け付けられた時点から設定時間が経過する前にその印刷ジョブを自動的にキャンセルする機能も実行される。この機能は、後述するS409YES、S405NO、S406YES~S408の処理に対応する。
本フローチャートの処理は、例えば、CPU101がHDD104に記憶されているプログラムをRAM102に読み出して実行することにより実現される。ジョブコントロール処理部201がジョブリストに登録することでフローチャートが開始される。以下、ジョブと呼ぶ場合には印刷ジョブのことを指している。なお、画像形成装置1が受け付けたジョブのジョブリストへの登録は、このフローチャートの処理と並行して行われる。
ジョブコントロール処理部201は、S401でジョブリストにジョブが登録されているか否かを確認する。ジョブが登録されている場合は、S402に進む。ジョブがジョブリストに登録されていない場合には、S401に戻る。
S402において、ジョブコントロール処理部201は、エラーが発生したか否かを判定する。ジョブコントロール処理部201は、スキャン処理部204またはプリント処理部205からエラー情報を受信する。そしてこのエラー情報の内容が、印刷の実行(継続)を妨げる特定要因が発生していることを示すものであれば、上記エラーが発生したと判定される。このエラーの発生に基づいて、ジョブコントロール処理部201は、後述のタイマーによる時間計測を開始する。
プリンタ114要因によるエラー(印刷を妨げる特定要因、中断要因)には、次のようなものが挙げられる。例えば、給紙カセットにおける用紙がなくなった場合の用紙不足や、指定された用紙が用紙カセットに無い場合の用紙ミスマッチ、用紙搬送路上の紙詰まり(用紙ジャム)、トナー不足等である。プリント処理部205がジョブコントロール処理部201にエラー情報を通知すると、ジョブコントロール処理部201は、ジョブリストに対象のジョブが中断ジョブである旨を登録する。そしてジョブコントロール処理部201は、スキャン処理部204とプリント処理部205にジョブの印刷停止を指示する。
スキャナ115要因によるエラーには、例えば、不図示の自動連続原稿給送装置の紙詰まりがある。スキャン処理部204がジョブコントロール処理部201にエラー情報を通知すると、ジョブコントロール処理部201は、ジョブリストに対象のジョブが中断ジョブである旨を登録する。そしてジョブコントロール処理部201は、スキャン処理部204とプリント処理部205にジョブの印刷停止を指示する。
S402でエラーが発生したと判定された場合、ジョブコントロール処理部201は、UI処理部202によって操作部106にエラーが発生したことを示す画面(エラー画面)を表示し、処理はS403に進む。エラーが発生していないと判定された場合、処理はS411に進む。
S403において、ジョブコントロール処理部201は、図3の設定項目301がONであるか否かを判定する。設定項目301がONであると判定された場合はS404に進み、ONでないと判定された場合はS411に進む。
S404において、ジョブコントロール処理部201は、図3の設定項目302で受け付けた自動キャンセルが実行されるまでの時間(猶予時間、設定時間、タイマー時間とも呼ぶ)をタイマーにセットし、このタイマーをスタートする。本実施形態におけるタイマーは、カウントダウンタイマーであり、ジョブコントロール処理部201は、タイマーをスタートすると、セットされた設定時間をカウントダウンする。このカウントダウンタイマーは所定時間単位(例えば1分単位)で時間がカウントダウンされる。例えば設定時間に「5分」が設定されていれば、ジョブコントロール処理部201は、カウントダウンタイマーを「5(分)」から1分経過する度に「1」ずつカウントダウンする。
S405において、ジョブコントロール処理部201は、エラーが解消された(中断要因が解消された)か否かを判定する。具体的には、ジョブコントロール処理部201は、スキャン処理部204またはプリント処理部205からエラー情報を受信する。このエラー情報の内容が、特定のエラーが発生していないことを示す情報であれば、エラーが解消されたと判定される。エラー解消されたと判定された場合、S410に進み、エラー解消されなかったと判定された場合、S406に進む。
S406において、ジョブコントロール処理部201は、S404でセットしたタイマー時間が満了しているか否かを判定する。すなわち、エラーが解消されないまま設定時間以上が経過しているか否かが判定される。ここではカウントダウンタイマーが0(ゼロ)となっていれば、タイマー時間が満了していると判定される。タイマー時間が満了したと判定された場合、ジョブの自動キャンセルを実行するためにS407に進む。一方、タイマー時間が満了していないと判定された場合、S405に戻る。なお、タイマー時間満了後もカウントダウンタイマーは0のままなので、再びS406でタイマー時間が満了したか否かの判定をした場合もS407に進む。なお、ジョブコントロール処理部201は、カウントダウンタイマーが0になったことに応じて、画像形成装置1の自動キャンセル状態を非実行状態から実行状態に変更(設定)してもよい。この場合に、ジョブコントロール処理部201は、S406において、画像形成装置1の現在の自動キャンセル状態が実行状態であるか否かを判定し、実行状態であると判定されれば処理をS407に進めるようにしてもよい。
次にS407~S409の処理のループにおいて、タイマー時間が満了した時点でジョブリストに登録されている全ての印刷ジョブの印刷がキャンセルされる。具体的な処理は以下のとおりである。
S407において、ジョブコントロール処理部201は、自動キャンセルまでの時間(タイマー時間)が満了したことを検出すると、現時点まで(即ち、タイマー満了時まで)に受け付けたジョブのリスト(ジョブリスト)を取得する。そして、ジョブコントロール処理部201は、ジョブリストの先頭のジョブを選択する。
S408において、ジョブコントロール処理部201は、S407で選択されたジョブをキャンセルする。すなわち、選択された印刷ジョブの印刷がキャンセルされる。具体的な一例としては、ジョブコントロール処理部201は、選択された印刷ジョブの情報をジョブリスト(すなわちRAM102)から削除することで、選択された印刷ジョブの印刷が今後実行されないようにする。このときジョブコントロール処理部201は、印刷ジョブの印刷データも併せて削除する。これにより、タイマー時間の経過後に中断要因が解消されても、印刷ジョブが自動的に印刷されないようになる。ジョブコントロール処理部201は、このS408において、エラーが一定時間解消されなかったためにキャンセルされたことを示す情報(メッセージ、あるいは、識別番号)を、S408でキャンセルされた印刷ジョブの履歴情報として記録してもよい。この情報は、後でユーザーによって参照可能である。
なお、このS408において印刷ジョブの印刷がキャンセルされると、ジョブコントロール処理部201は、UI処理部202に、図10に例示される画面を操作部106に表示させる。図10に例示される表示画面1101は例えば、印刷ジョブをキャンセルしたことを示す情報を含む。また例えば、表示画面1101は、「画像形成装置1の状態が、新規に受け付けた印刷ジョブの印刷を自動的にキャンセルする状態である」ことを示す情報を含む。また表示画面1101は、OKボタン1104を含み、このOKボタン1104がユーザによって押されると、UI処理部202は、この表示画面1101を表示する直前に表示していた画面を表示する。
また、このS408において、ジョブコントロール処理部201は、RAM102に記憶されている自動キャンセル状態を、実行状態に設定する。自動キャンセル状態が「実行状態」に設定されると、UI処理部202によって、操作部106は、図8、9に例示されるような情報を表示する。すなわち、操作部106は「画像形成装置1の状態が、新規に受け付けた印刷ジョブの印刷を自動的にキャンセルする状態である」ことをユーザに通知する。この処理の詳細は、図5を用いて後述する。
なお、S408のキャンセル処理に代えて、次の処理を行ってもよい。すなわち、ジョブコントロール処理部201は、S407で選択された印刷ジョブをRAM102から削除せず(つまり印刷ジョブをキャンセルせず)、その印刷ジョブを印刷指示待ち状態に変更する。これにより、印刷ジョブはユーザからの印刷指示を待っている状態なので、タイマー時間経過後に中断要因が解消されても、印刷ジョブが自動的に印刷されることはない。中断要因が解消された後にユーザが不図示の印刷未完了ジョブリストを介して印刷ジョブの印刷指示を行うことで、印刷指示待ち状態の印刷ジョブは、印刷される。
S409において、ジョブコントロール処理部201は、ジョブリスト内の最後のジョブ、即ち、ジョブリスト内での最新のジョブまで走査したか否かを判定する。ジョブリストの最後のジョブまで走査していないと判定された場合、ジョブコントロール処理部201は、S407において、ジョブリスト中の次のジョブを選択し、S408において、キャンセルを実行する。一方、S409でジョブリストの最後のジョブまで走査したと判定された場合、S405に戻る。
このS409の処理の次に処理がS405へ戻ることが、本実施形態の特徴の一つである。すなわち、S409の処理の後にタイマーを解除せずにS405へ処理が戻るので、エラーが依然として解消されていなければ、タイマーは満了したままなので、S405およびS406の判定を経て、S407~S409の処理が実行される。その結果、タイマー時間が満了した後であって、かつ、エラーが解消される前に受け付けられて、ジョブリストに新規に登録された印刷ジョブは、タイマー時間の更なる経過を待たずに、速やかにキャンセルされる。なお、ここでのキャンセル処理に代えて、印刷ジョブを印刷指示待ち状態に変更する処理を実行してもよい。印刷指示待ち状態の印刷ジョブは、画像形成装置1がユーザーから印刷指示を受け付けるまで印刷されずに、画像形成装置1内に保留される。
S405でエラーが解消されたと判定された場合、S410において、ジョブコントロール処理部201は、S404でセットしたタイマーを解除する。ジョブコントロール処理部201は、UI処理部202に、操作部106に表示されていたエラー画面を消して通常画面(待ち受け画面)に戻す。またはエラー画面を消した後に所定時間だけ、操作部106にエラーが解消された旨を示す画面を表示させてから通常画面(待ち受け画面)を表示する。そして、ジョブコントロール処理部201は、スキャン処理部204とプリント処理部205に中断された印刷ジョブの印刷処理を自動的に再開させる。この印刷再開は、エラー解消操作後のユーザからの追加的な印刷指示なしに、実行される。このように、中断要因(エラー)が発生してから猶予時間(設定時間)が経過する前にその中断要因が解消されると、中断された印刷ジョブおよびその後続の印刷ジョブの印刷処理が自動的に再開される。S410の処理後、S402に戻る。
また、このS410において、ジョブコントロール処理部201は、RAM102に記憶されている自動キャンセル状態を、非実行状態に設定する。自動キャンセル状態が「非実行状態」に設定されると、操作部106は、図8に例示されるような情報の表示を停止する。すなわち、操作部106は「画像形成装置1の状態が、新規に受け付けた印刷ジョブの印刷を自動的にキャンセルする状態である」ことをユーザに知らしめる情報の表示を停止する。この処理の詳細は、図6を用いて説明する。
S402でエラーが発生していないと判定された場合に、または、S403で設定項目301がONでないと判定された場合に、S411において、ジョブコントロール処理部201は、ジョブリストにジョブが登録されているか否かを判定する。ジョブリストにジョブが登録されていると判定されれば、処理はS402に戻る。またジョブリストにジョブが登録されていないと判定されれば、本フローの処理は終了する。本フローが終了するときは、ジョブの印刷が完了した場合である。本フローの終了後、新たにジョブが受け付けられたジョブリストに登録されると、本フローは再び開始する。
なお、本実施形態ではカウントダウンタイマーを使っていたが、それに限られず、エラーが発生して継続している時間(すなわちエラーが解消されないままの経過時間)を測定できる手段であればよい。例えばS404においてジョブコントロール処理部201は、カウントアップタイマーを0(ゼロ)からスタートし、S406においてジョブコントロール処理部201は、カウントアップタイマーが設定時間に達しているかを判定してもよい。
また例えばS404においてジョブコントロール処理部201は、RTCから現在時刻を取得して記憶し、S406においてジョブコントロール処理部201は、RTCから現在時刻を取得する。そしてジョブコントロール処理部201は、その取得された時刻と、S404で記憶された時刻との差分時間が設定時間に達しているかを判定してもよい。
図5は、自動キャンセル状態に応じて、画像形成装置の状態が自動ジョブキャンセルを実行する状態であることをユーザに知らしめる情報を操作部106に表示する処理フローである。このフローは、UI処理部202によって行われる。
ステップS501において、UI処理部202は、RAM102に記憶されている自動キャンセル状態を参照し、「実行状態」であるか否かを判定する。「実行状態」であれば処理はS502に進み、そうでなければ所定時間後(例えば100ミリ秒後)にS501の処理が再び実行される。
ステップS502において、UI処理部202は、操作部106に、画像形成装置1の状態が、新規に受け付けた印刷ジョブの印刷を自動的にキャンセルする状態であることをユーザに知らしめる情報を表示する。この情報は例えば、図8のステータス表示部904の情報(自動ジョブキャンセル実行中、というメッセージ)である。図8のステータス表示部904の情報は、エラーが解消されないままタイマー時間が満了した(S406でYES)ので、新規に受け付けられた印刷ジョブの印刷が自動的にキャンセルされる状態となっていることを示している。
またこの情報は例えば、図9のポップアップ表示1002の情報である。このポップアップ表示1002の情報は、ユーザがコピーの実行を画像形成装置1に指示した際に表示されるもので、エラーを解消しないとコピー印刷ジョブが自動的にキャンセルされることを示している。
なおこのS502の表示は、操作部106がメインメニュー画面やコピー設定画面などの特定の画面を操作部106に表示する際に行われるようにしてもよい。
図6は、自動キャンセル状態に応じて、画像形成装置の状態が自動ジョブキャンセルを実行する状態であることをユーザに知らしめる情報の操作部106への表示を停止する処理フローである。このフローは、UI処理部202によって行われる。
ステップS601において、UI処理部202は、RAM102に記憶されている自動キャンセル状態を参照し、「非実行状態」であるか否かを判定する。「非実行状態」であれば処理はS602に進み、そうでなければ所定時間後(例えば100ミリ秒後)にS601の処理が再び実行される。
ステップS602において、UI処理部202は、S502の処理によって操作部106に表示された前記表示を停止する。この表示停止によって例えばメインメニュー画面は、図7に示されるようなものになり、コピー設定画面は、図8のステータス表示部904の前記情報が表示されていない状態になる。
図7はUI処理部202が操作部106に表示させるUI表示画面のメインメニュー画面701の例である。メインメニュー画面は画像形成装置1の起動直後などに操作部106に表示される画面であり、各種機能をユーザが選択するための画面である。
操作アイコン群703はユーザが操作する目的に応じて表示される。図7には8つの操作アイコンが表示されており、メニュー設定を行う「メニュー」アイコンやコピーを実行するための「コピー」アイコン、パスワードを設定して印刷を実行する「セキュアプリント」アイコンなどがある。ステータス表示部702に表示される内容は、自動キャンセル状態の設定状態に応じてUI処理部202によって変えられる。例えば、エラーが発生しており、かつ、自動キャンセル状態が「非実行状態」に設定されている場合には、エラー内容を示す情報が表示される。図7の例では、エラー内容はA4サイズの普通紙の用紙不足である。エラーが発生していない場合にはエラー内容も、画像形成装置1の状態が自動ジョブキャンセル実行中であること(画像形成装置の状態が、新規に受け付けた印刷ジョブの印刷を自動的にキャンセルする状態であること)を示す情報も表示されない。自動キャンセル状態が「実行状態」に設定されている場合には、エラー内容を示す情報と、画像形成装置1の状態が自動ジョブキャンセル実行中であることを示す情報と、が交互に表示される。
図8は、ジョブコントロール処理部201によって自動キャンセル状態が「実行状態」に設定されている状態においてユーザが図7で示す「COPY」アイコンを押下することで操作部106に表示されるコピー設定画面の例である。図8に例示されるコピー設定画面901を表示させた場合の表示画面の例である。ステータス表示部904には現在の自動キャンセル状態に対応する情報が表示される。UI処理部202は、ユーザによる操作部106への操作を受け付け、その受け付けた情報をジョブコントロール処理部201に送信する。例えば、UI処理部202は、ユーザによるコピー設定ボタン902の押下を受け付ける。すなわち、UI処理部202は、コピー設定として、原稿の片面(表面)だけ読み取るか、両面(表面と裏面)を読み取るかの設定と、読み取られた原稿画像をシートの片面(表面)だけに印刷するか、両面(表面と裏面)に印刷するかの設定を受け付ける。そしてUI処理部202はユーザによるコピー実行ボタン903の押下を受け付ける。このボタン903の押下の受け付けが、コピー(印刷ジョブ)の印刷の実行指示を受け付けることに相当する。ここでエラーが発生していなければ、ジョブコントロール処理部201は、受け付けた設定に基づいてコピー(印刷ジョブ)の印刷を行う。一方で、画像形成装置1の自動キャンセル状態が「実行状態」に設定されていれば、ジョブコントロール処理部20は、UI処理部202に、図9に例示される警告画面1001を表示させる。
図9に例示される警告ポップアップ表示1002は、例えば図8に示されるように画像形成装置1の自動キャンセル状態が「実行状態」に設定されている状態で、ユーザがコピー実行ボタン903を押下すると表示される。この表示は、このままエラーを解消しないでコピーの実行を指示すると、コピーの印刷ジョブが自動的に直ぐにキャンセルされることをユーザに事前に通知している。
この警告ポップアップ表示1002は、戻るボタン1003とOKボタン1004を含み、ともにユーザが押下することが可能である。戻るボタン1003が押されると、コピーの印刷ジョブは実行されずに前の画面(例えば図8)に画面遷移する。OKボタン1004が押されると、コピーの印刷ジョブが新規に受け付けられる。ここでコピーの印刷ジョブが新規に受け付けられる前にエラーが解消されていれば、ジョブコントロール処理部201は、新規に受け付けた印刷ジョブに対して、図4に示される処理を、S401あるいはS411の処理から実行する。コピーの印刷ジョブが新規に受け付けられる前とは、すなわち、図9の警告画面1001が表示されている間の期間である。一方で、エラーが解消されていなければ、ジョブコントロール処理部201は、新規に受け付けた印刷ジョブに対して、図4に示される処理を、S407の処理から実行する。すなわち、ジョブコントロール処理部201は、この新規の印刷ジョブを、自動的に直ぐにキャンセルする。このように新規の印刷ジョブが直ぐにキャンセルされると、UI処理部202は、図10に例示される画面を操作部106に表示する。
以上説明した本実施形態によれば、ユーザは画像形成装置1の状態が、新規に印刷ジョブを受け付けると自動的に直ぐキャンセルする状態であることを理解することができる。そのため、ユーザはエラーを解消してから印刷ジョブを画像形成装置1に投入することで、新規に印刷ジョブを投入して直ぐにキャンセルされてしまうという事態を回避しやすくなる。
<その他の実施の形態>
上記実施形態では、操作部106に図8、9、10の画面表示を行うことで、ユーザに対して、エラーが解消されていない画像形成装置1の現在の状態が、新規に受け付ける印刷ジョブの印刷を直ぐに自動的にキャンセルする状態であることを通知していた。しかし、これら画面表示のみに本発明は限定されない。すなわち、画像形成装置1の現在の状態が、新規に受け付ける印刷ジョブの印刷を直ぐに自動的にキャンセルする状態であることを、画像形成装置1に設けられている不図示のブザー等によって音声で、画像形成装置のユーザーに通知してもよい。また画面表示の代わりに、画像形成装置1に設けられている不図示のLEDによる点灯あるいは点滅パターンによって、画像形成装置の現在の状態を、画像形成装置のユーザーに通知してもよい。
また上記実施形態では、画像形成装置1が備える操作部106によって、画像形成装置1の目の前にいるユーザに対して、エラーが解消されていない画像形成装置1の現在の状態を通知していた。しかし本発明はこれに限定されない。すなわち、画像形成装置1にネットワークI/F107を介して印刷データを送信可能な外部装置に対して、画像形成装置1の現在の状態が、新規に受け付ける印刷ジョブの印刷を直ぐに自動的にキャンセルする状態であることを通知(送信)してもよい。このように外部装置に通知することで、外部装置のユーザは、印刷データを送信すると、印刷データの印刷が直ぐに自動的にキャンセルされることを知ることができる。すなわち、本開示によれば、画像形成装置は、画像形成装置の現在の状態が、新規に受け付けられる印刷ジョブが直ぐに自動的にキャンセルされる状態であるということを、少なくとも、ユーザに通知するか、または、画像形成装置と通信する外部装置に通知する。
また上記実施形態では、タイマー時間が満了した後、図8~10のような画面表示を行うことで、エラーが解消されていない画像形成装置1の現在の状態が、新規に受け付ける印刷ジョブの印刷を直ぐに自動的にキャンセルする状態であることを通知していた。しかし、本発明は、通知のタイミングをこれだけに限定しない。すなわち、エラーが発生した時点など、タイマー時間が計測され始めて満了する前(S405、S406の処理が繰り返しループされている期間)において、上記の通知を行ってもよい。
上記実施形態では、UI処理部202は、自動キャンセル状態が「実行状態」に設定されていてもコピー実行ボタン903は押下可能な状態として表示していた。しかし、変形例として、UI処理部202は、自動キャンセル状態が「実行可能」に設定されていると、コピー実行ボタン903が押下不可能な状態として表示するようにしてもよい。
上記実施形態では、タイマー時間が満了したことを検出すると、現時点まで(タイマー満了時まで)に受け付けたジョブのリストの先頭から最後までのジョブのキャンセルを継続して行う構成となっていた。すなわち、タイマー時間が満了すると、リスト中の全ての印刷ジョブがキャンセルされた。しかし、1つのジョブをキャンセル後、エラーが解消されたか否かを確認する構成にしても本発明は適応可能である。つまり、図4のフローチャートでは、S409の処理を省き、S408からS405に進む構成にしてもよい。図5のフローチャートでは、S511の処理を省き、S510からS512に進む構成にしてもよい。このようにS408で印刷ジョブのキャンセルが行われるので例えば用紙不足を起こした印刷ジョブがキャンセルされると、エラーは解消されることになり、S405の判定によってS410へ処理が進む。そうすると、次の印刷ジョブはエラーが解消された状態、かつ、タイマーが解除された状態で開始されるので、この印刷ジョブの印刷においてエラーが発生した場合には改めてカウントダウンタイマーが走る。そして、エラーが解消されないまま設定時間以上が経過した場合にその印刷ジョブの印刷はキャンセルされる。
また上記実施形態においては、すべてのジョブをキャンセル対象にしていたが、ジョブの種別によってキャンセル対象から外すようにしてもよい。例えば、ファクシミリなど送信者の特定が困難で、ジョブの再投入が難しいようなジョブはキャンセル対象から外すようにしてもよい。ジョブをメモリに蓄積しておき、印刷にはユーザの操作が必要なジョブ(溜め置きプリント、ファクシミリのメモリ受信)はキャンセル対象から外すようにしてもよい。
また上記実施形態においては、タイマー時間が経過することで、それまでに受け付けていた印刷ジョブならびにその後に受け付けた印刷ジョブをキャンセルしていた。しかし、上述の通り、キャンセルではなく、中断要因が解消後に印刷ジョブが自動的に実行されないようにしておいてもよい。例えば、中断要因が解消後にユーザからの指示によって実行されるように、印刷ジョブを印刷装置内に留め置いてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、印刷装置であって、ユーザに情報を通知する通知手段と、印刷ジョブを受け付ける受付手段と、受付手段によって受け付けた印刷ジョブを実行する実行手段と、実行手段による実行待ち状態の印刷ジョブを保持可能な記憶手段と、印刷ジョブの実行中に所定の停止要因の発生に基づいて印刷ジョブを停止する停止手段と、停止要因が解消されずに所定時間が経過することによって、停止中の印刷ジョブおよび全ての実行待ち状態の印刷ジョブをキャンセルし且つ受付手段が受け付けた新たな印刷ジョブをキャンセルするキャンセル手段と、を有し、通知手段は、キャンセル手段による印刷ジョブのキャンセルを通知することを特徴とする。

Claims (1)

  1. 印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた印刷ジョブの印刷を実行可能な実行手段であって、印刷ジョブの印刷を妨げる特定要因が解消されないまま設定時間以上が経過した状態で前記受付手段によって受け付けられた印刷ジョブの印刷を自動的にキャンセルする機能を有する実行手段と、
    を有する印刷装置であって、
    前記特定要因が解消されていない前記印刷装置の現在の状態が、前記受付手段によって新規に受け付けられる印刷ジョブが、前記キャンセルする機能によって自動的にキャンセルされる状態であるということを示す情報を、少なくとも、ユーザに通知するか、または、前記印刷装置と通信する外部装置に通知する通知手段をさらに有することを特徴とする印刷装置。
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