JP6361072B2 - 作業管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、作業者自体に直接的に指示を与えたり、作業者の動きを監視・管理することができ、作業者の作業の習熟度に起因した効率のばらつきや人的ミスを改善することができる作業管理システムに関する。
従来、例えばいわゆる物流倉庫においては保管する商品と配送する商品とが区分けされているが、物流倉庫ではこれら商品を区分け収納した棚が存在する。以下、本願では、棚の個々の収納空間を意味する場合は「棚枠」と、この棚枠が集合したものを「棚」と、言うこととする。
端的に言えば、物流倉庫における作業は、棚の空いている棚枠には倉庫に納入された商品を収納する「棚入作業」と、棚入作業後で商品が収納されている棚枠から配送する商品を取り出す「棚出作業」と、がほとんどを占める。以下、これら棚入作業と棚出作業を総称して本願では「庫内作業」と言うこととする。
庫内作業は、商品の大小、寸法が様々であること、また、規模や敷地の大きな倉庫であれば棚の数が多いこと、これに加えて庫内空間効率を考慮すると大掛かりで多数の棚出や棚入の作業を行う機械設備を設置できないこと、といった理由によりほぼ作業者によって行うのが現状である。
したがって、庫内作業は、作業者の作業の習熟度に起因して、効率のばらつきが生じたり、効率が定量化しにくいといった問題があると共に、作業者によっては棚出作業において商品を誤って取り出したり、逆に棚入作業において誤って格納するといった人的ミスが生じることがあり、商品自体を管理していても作業者の挙動について管理することが容易ではなかった。
こうした物流分野における作業の効率化や管理化を可能とする技術として、例えば特許文献1,2が存在する。特許文献1は、作業者による庫内作業ではないものの、荷物集配運送業における配送荷物の積載作業を効率化すると共に必要な人員数及び車両数運行計画を迅速に立案するために、次の方法が提案されている。
すなわち、特許文献1の物流支援方法は、配送荷物の集荷位置から、少なくとも届け先、個数、伝票番号を含む集荷情報を無線回線により受信する第1のステップと、各集荷位置から受信した情報に基づいて各届け先地域別の配送要員数及び配送車両数の運行計画を作成する第2のステップとを有することとしている。
一方、特許文献2は、部品などの製品を内部に収納した容器に、情報カードを取り付け、情報カードから製品情報を伝送及び視覚的に伝達し、作業能率の向上とゴミ処理の発生を防止するために、次の方法が提案されている。
すなわち、特許文献2の物流管理システムの情報伝達装置は、製品を保持する保持体の外部に、製品に関する情報が収められた情報カードを取り付け、該情報カードからの製品情報に基づいて、製品の出荷工程から受け入れ先への納品工程及び保持体の回収工程までの物流を管理するために、情報カードが、カード本体の内部に、製品情報を記憶する記憶回路と、記憶回路の記憶情報を受発信制御する制御回路とからなる無線ID機構を有すると共に、カード本体の表面に書き換え自在な表示部を有する構成としている。
しかしながら、上記特許文献1,2は、全体工程を管理したり計画の作成を支援、あるいは商品の次工程を表示するものであるが、実際に作業を行う作業者自体に直接的に指示を与えたり、誤作業が生じる(生じた)作業者の動きを逐一監視・管理ものではなかったため、依然として作業者の作業の習熟度に起因した効率のばらつきや人的ミスは改善されなかった。
また、作業者の挙動は、例えば監視カメラで作業状況を撮像して、監督者がその画像を監視して例えば作業効率の悪い作業者に対してマイクで呼びかけるといった類の方策があるが、これとて、監督者が人である以上、見落としや注意し忘れといった人的ミスが生じ得る。
特開2001−261123号公報 特開2003−40456号公報
解決しようとする問題は、従来の物流管理の手法では、実際に作業を行う作業者自体に直接的に指示を与えたり、作業者の動きを監視・管理するものではなかったので、作業者の作業の習熟度に起因した効率のばらつきや人的ミスが改善されない点である。
上記課題を解決するため、本発明は、作業者の動きを監視及び管理すると共に指示を与える作業管理システムであって、
少なくとも各種情報を出力するレンズ及び作業現場を撮像するカメラを備えた、作業者IDタグを身につけた作業者が装着するウェアラブルデバイスと、少なくとも実際の作業現場を画像として再現可能に画像処理したマッピング情報及び商品情報を蓄積したサーバとを備え、前記ウェアラブルデバイスとサーバとが相互に通信可能とされ、
前記ウェアラブルデバイスは、作業者IDタグをカメラにより撮像して認識した作業者コードをサーバに送信し、作業者コードに対応する作業があるときにサーバから送信された作業コードに対応したマッピング情報に基づいて実際の作業現場を情報空間内に形成すると共にこれをレンズ越しの実際の視野に重ねるように投影し、
前記サーバは、前記カメラによって撮像した撮像情報に基づいて作業者の挙動及び商品の挙動に関する情報を得て、前記情報空間内における情報化した作業者の挙動及び商品の挙動を監視することを最も主要な特徴とする。
上記構成とすることで、本発明は、倉庫内に特別な棚や設備を備える必要がなくなり、倉庫や作業現場の規模の大小に関係なく適用できる。また、本発明は、ウェアラブルデバイス内に倉庫内の作業現場を情報空間内に再現し、作業者の挙動を該情報空間内に投影して監視・管理することができるので、監督者ではなくサーバにおいて管理することができ、かつ作業ミスが生じた場合には適切な指示を与えることができる。
図1は本発明の作業管理システムの構成概略図である。 図2は本発明の作業管理システムにおけるサーバの構成概略図である。 図3(a)〜(g)は本発明の作業管理システムのサーバに蓄積された各種データベースのレコード構造を示す図である。 図4は本発明の作業管理システムにおけるサーバ稼働プログラムの構成概念図である。 図5は本発明の作業管理システムにおけるウェアラブルデバイスの構成概略図である。 図6は本発明の作業管理システムにおけるウェアラブルデバイス稼働プログラムの構成概念図である。 図7は本発明の作業管理システムにおける作業現場を情報空間に再現する手順を示す図である。 図8は本発明の作業管理システムにおける挙動認識の手順を示す図である。 図9は本発明の作業管理システムにおける棚入作業の手順の一部を示す図である。 図10は本発明の作業管理システムにおける棚入作業の手順の一部を示す図である。 図11は本発明の作業管理システムにおける棚入作業の手順の一部を示す図である。 図12は本発明の作業管理システムにおける棚入作業の手順の一部を示す図である。 図13は本発明の作業管理システムにおける棚入作業の手順の一部を示す図である。 図14は本発明の作業管理システムにおける棚入作業の手順の一部を示す図である。 図15は本発明の作業管理システムにおける棚出作業の手順の一部を示す図である。 図16は本発明の作業管理システムにおける棚出作業の手順の一部を示す図である。 図17は本発明の作業管理システムにおける棚出作業の手順の一部を示す図である。 図18は本発明の作業管理システムにおける棚出作業の手順の一部を示す図である。
本発明は、実際に作業を行う作業者に直接的に指示したり、作業者の動きを管理することができず、作業者の作業の習熟度に起因した効率のばらつきや人的ミスが改善されない点を、作業現場を情報空間内に形成し、作業者の挙動及び商品の挙動を情報化して情報空間内に反映させることで、この情報空間内でサーバが作業者の挙動及び商品の挙動を監視・管理するとともに必要に応じて適切な指示を与えるようにすることで改善した。
すなわち、本発明であれば、実際の作業現場を情報空間に再現して、該情報空間における作業現場で例えば作業を要するピンポイントを光らせたり、表示を異ならせたりして指示を与えることができるので、倉庫内に特別な設備を設けなくてもよく、また、この情報空間内に情報化した作業者の挙動を反映させてサーバにより監視・管理することができるので、例えばモニタカメラの映像を「監督者」つまり人間が監視する必要がなく、監視の見落としなど人的ミスが生じることがない。
また、本発明の作業管理システムにおいて、サーバは、商品情報とマッピング情報に紐付された作業者が行う作業に関する情報を蓄積し、ウェアラブルデバイスに向けて作業者が行う作業に関する情報を送信し、一方、ウェアラブルデバイスは、サーバから送信された作業者が行う作業に関する情報を表示し、カメラで撮像した撮像情報に基づく作業者の挙動及び商品の挙動に関する情報をサーバへ送信し、サーバにおいて、作業者が行う作業に関する情報と作業者の挙動及び商品の挙動に関する情報とを情報空間内で一致・不一致の判別を行うようにすれば、監視体制としてはほぼ万全となり、また、情報上の一致・不一致の判別が適宜確実にサーバにより行われ、不一致な作業が行われた際には適切な指示を与えることができる。
以下、図1〜図18を参照して本発明の具体的実施形態について説明する。本発明の作業管理システム1は、概略的には、サーバ2とサーバにインストールされたサーバ稼働プログラム2P、作業者が身につける作業者IDタグ3及びウェアラブルデバイス4及びウェアラブルデバイス4を稼働させるためのウェアラブル稼働プログラム4P、商品に付した商品IDタグ5、及び物理的な棚6、備える。このうち、物理的な棚6は、棚枠が多数の行と列で並んだ通常かつ既設のものである。
サーバ2は、図2に示すように、通常のパーソナル(サーバ)コンピュータと同様のハードウェア構成とされており、ソフトウェア構成としては、本発明の作業管理システム1のサーバ稼働プログラム2Pがインストールされていることと、次のデータベースが構築されている。
サーバ2は、ハードウェア構成と協働する本発明のサーバ稼働プログラム2Pがインストールされている。このサーバ稼働プログラム2Pについては後述する。サーバ2は、サーバ稼働プログラム2Pの他、いわゆるハードディスクに、次のデータベースが構築されている。
すなわち、サーバ2(のハードディスク)には、商品の情報を蓄積した商品データベース2Aと、倉庫内で作業者が作業する場所の情報を蓄積した作業エリアデータベース2Bと、作業者の情報を蓄積した作業者データベース2Cと、ウェアラブルデバイス4の情報を蓄積したデバイスデータベース2Dと、商品の棚入に関する作業内容を蓄積した棚入作業データベース2Eと、商品の棚出作業内容を蓄積した棚出作業データベース2Fと、作業エリアの画像情報を蓄積したマッピングデータベース2Gと、を有している。
商品データベース2Aは、図3(a)に示すように、商品コード、商品名、その商品の縦、横、奥のそれぞれのサイズ、作業コードの情報が蓄積されている。なお、この作業コードとは、後述する棚入作業コード、棚出作業コード、の総称である。
作業エリアデータベース2Bは、図3(b)に示すように、作業エリアコード、作業エリア名、棚名、棚枠行(番号)、棚枠列(番号)、棚枠の縦、横、奥のそれぞれのサイズ、作業コードの情報が蓄積されている。
作業者データベース2Cは、図3(c)に示すように、作業者コード、作業者名、作業コードの情報が蓄積されている。
デバイスデータベース2Dは、図3(d)に示すように、デバイスコード、デバイス名、作業者コード、作業コードの情報が蓄積されている。
棚入作業データベース2Eは、図3(e)に示すように、棚入作業コード、商品コード、作業エリアコード、作業者コード、デバイスコード、マッピングコードの情報が蓄積されている。
棚出作業データベース2Fは、図3(f)に示すように、棚出作業コード、作業エリアコード、商品コード、作業者コード、デバイスコード、マッピングコードの情報が蓄積されている。
マッピングデータベース2Gは、図3(g)に示すように、マッピングコード、マッピングファイル名、デバイスコード、作業エリアコード、作業コードの情報が蓄積されている。なお、マッピングファイルとは、例えば庫内空間を棚6と棚枠を中心に詳細に再現した画像情報(入出力可能な情報体)を意味し、マッピングファイル名とはその画像情報を特定するための名称を意味する。
以上のとおり、各データベース2A〜2Gは、リレーショナルデータベースとされ、それぞれが紐付けされている。次にこれら各データベース2A〜2Gの情報蓄積と、サーバ稼働プログラム2Pの構成について説明する。
サーバ稼働プログラム2Pは、図4に示すように、ウェアラブルデバイス4との無線通信処理を行う無線通信手段2aと、ウェアラブルデバイス4との情報の入出力を行う入出力段2bと、各データベース2A〜2Gから対応するレコードの検索及び読出を行う検索読出手段2cと、作業コードに対応するレコードを読み出してバッファする作業バッチ手段2eと、作業コードに対応するレコードにおいてウェアラブルデバイス4から送られた挙動に関する情報の適否を判別しかつ全体を制御する判別制御手段2dとを備えている。
ウェアラブルデバイス4は、図1に示すように、本例では例えばメガネ型のものを採用している。このウェアラブルデバイス4のハードウェア構成は、図5に示すように、サーバ2との各種情報の送受信を行う無線通信部4A、受信情報等を映像出力するためのレンズ4B、作業状況を撮像するためのカメラ4C、サーバ2から受信した音声情報を出力するスピーカ4D、後述するウェアラブルデバイス稼働プログラム4Pを格納したROM及び演算処理並びに全体の制御を行う制御部4E、を備えている。
ウェアラブルデバイス4は、本例のように、無線通信部4A及びメガネ型のものを採用することで、無線方式なので作業者の作業範囲の制限を受けることがなく、また、レシーバやスキャナのように装置を手に持つ必要がないので作業者の両手を塞ぐことがないので、作業効率が向上するというメリットがある。
一方、ウェアラブルデバイス稼働プログラム4Pは、図6に示すように、無線通信部4Aによる情報の送受信を行う無線通信手段4aと、レンズ4Bの一部(例えば片目あるいはレンズ4Bの両眼上部又は下部)あるいは全面に受信した情報を画像処理して出力する入出力手段4b、を備えている。なお、本例では、レンズ4Bの両眼の全面に出力するようにしている。
さらに、ウェアラブルデバイス稼働プログラム4Pは、カメラ4Cで撮像した映像情報を画像処理して各手段へ切り分けると共にマッピング情報を撮像情報(レンズ4Bの視界)に追従させる画像処理手段4cを備えている。
また、ウェアラブルデバイス稼働プログラム4Pは、画像処理手段4cで切り分けられた商品IDタグ5の映像情報を商品コードとして認識する商品認識手段4d、画像処理手段4cで切り分けられた作業者IDタグ3の映像情報を作業者コードとして認識する作業者認識手段4e、画像処理手段4cで切り分けられた商品IDタグ5及び作業者IDタグ3以外のウェアラブルデバイス4の固有番号、作業現場(作業エリア)、作業者の挙動(例えば本例では作業者の手の動き)の映像情報をそれぞれウェアラブルコード、作業コード、作業者の挙動に関する情報として認識する挙動認識手段4fを備えている。
上記構成の本発明の作業管理システム1は、作業する実際の棚6や棚枠を情報空間に再現し、この情報空間において同じく情報化した作業者の挙動及び商品の挙動をリアルタイムで監視することで人的ミスを防止し、また、作業者に的確な指示を与えることで作業効率の向上化を図ることができる。
すなわち、本発明の作業管理システム1は、概略的には次のように動作することに特徴がある。ウェアラブルデバイス4はオンである間はカメラ4Cが撮像しつづけ、この撮像情報は画像処理手段4cを介して、各々情報が切り分けられ、商品認識手段4dにおいて商品コードが、作業者認識手段4eにおいて作業者コードが、挙動認識手段4fにおいてデバイスコート、作業現場、作業者の挙動(手の動き)が、各々認識され、この認識された各種情報がサーバ2へ送信される。
サーバ2は、ウェアラブルデバイス4から送信された情報に応答して、検索読出手段2cにより各データベース2A〜2Gから対応するレコードを読み出し、作業中の作業内容については作業バッチ手段2eにより作業コードに対応するレコードをバッチ処理化してバッファし、作業コードに対応するレコードにおける作業指示の適否を判別制御手段2d
が判別する。
上記の実際の棚6や棚枠を情報空間に再現する手順、情報空間における作業者及び商品の挙動の監視手順、について図7及び図8を用いて説明する。
実際の棚6や棚枠の情報は、図3(b)に示した作業エリアデータベース2Bに蓄積されている。また、ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bに再現する作業エリアの情報(つまり画像情報)はマッピングデータベース2Gに蓄積されている。
図7には、ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bに実際の棚6や棚枠を表示させる手順を示す。ウェアラブルデバイス4は、例えば作業者に予め渡された作業の指示書、あるいは作業すべき棚6の番号表示、をカメラ4Cにより撮像すると、この撮像情報から画像処理手段4cにより作業エリアに関する撮像情報だけを切り分け、この撮像情報を挙動認識手段4fにより作業エリアコードとして認識し、これをサーバ2へ送る。
サーバ2は、この作業エリアコードを受信すると(手順1、以下W1と記す)、検索手段2cにより作業エリアデータベース2Bを検索して該当する作業エリアコードのレコードを読み出すと共に、当該作業エリアコードを有するマッピングデータベース2Gを検索して読み出す(W2)。
続いて、サーバ2は、読み出したマッピングコードのレコードに格納されている作業エリアのマッピング情報を(そのレコードに格納されている作業コードで作業するデバイスコードの)ウェアラブルデバイス4に向けて送信する(W3)。
このとき、ウェアラブルデバイス4では、画像処理手段4cが、カメラ4Cで撮像した画像のうちレンズ4Bの視界(カメラ4Cの撮像視野)の画像情報に応じてマッピング情報をレンズ4B越しの実像に追従させるように画像処理する(W4)。
すなわち、ウェアラブルデバイス4では、サーバ2から送られたマッピング情報を受信すると、カメラ4Cで撮像したその作業エリアにおける棚6と棚枠の実像に、情報としての棚6と棚枠を作業レンズ4Bに再現して反映(投影)する。「再現して反映する」とは、例えばレンズ4B越しに見える実際の棚6に対して作業データベース2Bに基づく情報空間における映像としての棚の画像をほぼ同一に重なるように出力することを意味する。
このとき、作業者が動けば、ウェアラブルデバイス4のレンズ4B越しの実像の見え方も変化するが、カメラ4Cで撮像したレンズ4Bの視野(実像)情報に応じて連続的にマッピング情報を画像処理することで、移動に応じて情報空間内の棚6の画像を変化させて、今レンズ4B越しに見える棚6と情報空間内の棚の画像とがほぼ同一に重なるように、追従させている。
具体的には、例えば、作業者が実際の棚6に近づけばマッピング情報による情報空間内の棚6は大きく見え、離れれば小さく見えるといったように、実際の棚6の見え方に合わせて、違和感なく追従させる。
そして、本発明は、このように構築された情報空間内で作業を監視する点も大きな特徴である。図8には、情報空間内における作業者の作業を監視する手法について示している。本例では、例えば作業者の作業を挙動認識手段4fで認識しやすくするために、例えば作業者の手にマーキング付の手袋を装着させている。なお、この点は、手袋でなくとも、例えば手の甲にマーキングを付したり、シールを貼付するようにしてもよい。
上述、W4で説明したとおり、ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bには、作業エリアコードに該当する、つまり、今、作業者が前にしている作業する実際の棚と重なるように情報空間が表示されている(手順1、以下、D1と記す)。
ウェアラブルデバイス4は、後述する作業が開始されると、作業すべき棚6のううち、作業コードに基づいた商品を棚入する又は商品を棚出する棚枠だけ、色を変えてレンズ4Bに表示する(D2)。つまり、ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bには全体的には実際の棚6と情報空間内の棚6は重なって表示されている状況において、今、作業する棚枠だけが別色で際立って表示されるから、実際の棚6に例えば表示機能を持たなくても既設の棚6でよいということになる。
作業の具体的な手順は後述するが、ここでは、作業時に挙動認識手段4fがどのように作業を認識するかについて説明を続ける。図8のD2において、作業者が作業により手を動かし(D3)、カメラ4Cは上述のとおり作業中の作業者が見ているすべてをリアルタイムで撮像しており、手を動かすことでカメラ4Cにより手袋(のマーキング)を撮像し、画像処理手段4cで切り分けられて挙動認識手段4fで認識されると(D4)、この挙動情報をサーバ2へ送信する(D5)。
サーバ2は、ウェアラブルデバイス4でから送られてくる挙動情報を同じくリアルタイムで判別制御手段2dにより処理しており、作業コードに基づいてウェアラブルデバイス4に送信した別色で表示するよう指示している棚枠に前記挙動情報が移動しているかを判別し(D6)、挙動情報(手が)が視野外に外れるまで(D7でNo)、D3〜D7の処理を繰り返す(D7でYes)。
このとき、サーバ2は、例えば棚入作業の場合は、今、別色で表示するよう指示している棚枠に指示している(後述する別処理で適否の判断した)商品が格納されたことを、ウェアラブルデバイス4から送信される挙動情報に基づいて判別制御手段2dで判別し、一方、例えば棚出作業の場合は、今、別色で表示するよう指示している棚枠から指示している(後述する別処理で適否の判断した)商品を取り出したことを、ウェアラブルデバイス4から送信される挙動情報に基づいて判別制御手段2dで判別する。
以下に、本発明の作業管理システム1における上記特徴的な動作に基づいて、作業者の作業そのものを管理することと、作業者の作業の支援することとを両立して行う、より具体的な棚入、棚出作業時の手順について説明する。
(棚入作業)
図9〜図14は、倉庫に到着した梱包容器に梱包された商品を棚6へ棚入する作業の手順を示している。まず、サーバ2が作動している状況で、作業者は作業者IDタグ3を衣服のどこかに取り付けて、また、ウェアラブルデバイス4を装着したうえ、該ウェアラブルデバイス4の電源を投入してオンにする(手順1、以下#1と記す)。
#1においてウェアラブルデバイス4は、サーバ2に向けて自機のデバイスコードを出力し、サーバ2は該デバイスコードを受信してデバイスデータベース2Dに基づいて当該デバイス4を認識することで、サーバ2との通信が確立する。
#1の後、そのウェアラブルデバイス4を装着した作業者を特定すべく、作業者は作業者IDタグ3の入力を行う(#2)。ここで、作業者は作業者IDタグ3を見ることで、ウェアラブルデバイス4のカメラ4Cにより作業者IDタグ3が撮像され、画像処理手段4cにより作業者IDタグ3の部分が切り分けられて作業者認識手段4eにより作業者コードが認識される(#3)。
ウェアラブルデバイス4は、#3で認識された作業者コードをサーバ2へ出力する(#4)。サーバ2は、作業者コードをウェアラブルデバイス4より受信し(#5)、作業者データベース2Cから該当する作業者を検索する(#6)。
サーバ2は、#6において検索し、その結果として作業者データベース2Cに該当する作業者が抽出されなかった場合(#7でNo)、エラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力する(#8)。
#8でサーバ2からエラー情報が出力されると、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(#9)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(#10)、処理は#2に戻る。
一方、#6において作業者データベース2Cから該当する作業者が抽出された場合(#7でYes)、続いて、作業者は作業エリアコードを入力すべく(#11)、作業者が見た(カメラ4Cで捉えた)庫内背景のうち棚6の部分を画像処理手段4cにより切り分けて、挙動認識手段4fにより画像処理して作業エリアコードとして認識し(#12)、作業エリアコードをサーバ2へ送信する(#13)。
サーバ2は、作業エリアコードを受信すると(#14)、作業エリアデータベース2Bを検索する(#15)。サーバ2は、該作業エリアデータベース2B内に受信した作業エリアコードが存在しない場合(#16でNo)、エラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力する(#17)。
#17でサーバ2からエラー情報が出力されると、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(#18)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(#19)、処理は#11に戻る。
一方、#16において作業エリアデータベース2Bに該当する作業エリアコードが抽出された場合(#16でYes)、サーバ2は、棚入作業データベース2Eからその作業者コードとその作業エリアコードを含む棚入作業コードがあるかを検索する(#20)。
サーバ2は、#20の検索でその作業者コードとその作業エリアコードを含む棚入作業コードが存在しない、また、作業者コード、作業エリアコードの一方が存在しない、といったようにリレーショナルデータベースに相互に対応するコードが存在しない場合(#21でNo)、処理は#17〜#19へ進み、処理は#11に戻る。
一方、サーバ2は、#21でリレーショナルデータベースに相互に対応するコードが存在する場合(#21でYes)、棚入作業コードに対応するレコードを抽出してバッチ処理化して作業バッチ手段2eによりこれらをバッファして、ウェアラブルデバイス4からの作業コードの入力を待つ。
続いて、例えば作業者に作業内容の指示書が予め手渡されており、作業者がこの指示書を見ることで(#22)、ウェアラブルデバイス4は、カメラ4Cにより、指示書に記載の作業コードを撮像し(#23)、画像処理手段4cを介して切り分けた画像から作業コードを挙動認識手段4fにより認識して、サーバ2へ作業コードを送信する(#24)。
サーバ2は、作業コードを受信すると(#25)、既に#21にてバッファしている作業コードに対応するレコードを検索読出手段2cにより読み出す(#26)。サーバ2は、作業データベース2Eを検索した結果、該当するレコードがない場合(#27でNo)、エラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力する(#28)。
#27でサーバ2からエラー情報が出力されると、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(#29)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(#30)、処理は#22に戻る。
一方、サーバ2は、作業データベース2Eを検索した結果、該当するレコードがある場合(#27でYes)、次に、作業コードを有するマッピング情報を読み出すべく、検索読出手段2cによりマッピングデータベース2Gを検索して読み出しておくと共に、作業内コードに基づく作業内容(レコード)をサーバ2において展開しておく(#31)。
以降、すなわちこの説明では棚入作業なので最終的には「どの商品をどの棚6のどの棚枠へ入れるか」という指示がウェアラブルデバイス4のレンズ4Bに表示され、作業者は段階的に表示される指示内容に基づいて作業することとなる。
作業者は、指示書に基づいて、棚入する商品を梱包箱から取り出し、取り出した商品IDタグ5を読み取るべく作業者が商品を見ると、ウェアラブルデバイス4が、カメラ4Cによって商品を撮像し(#32)、画像処理手段4cを介して商品認識手段4dにより商品IDタグ5から商品コードを認識し(#33)、この商品コードをサーバ2へ送信する(#34)。
サーバ2は、ウェアラブルデバイス4から送信された商品コードを受信し(#34)、商品データベース2Aから検索読出手段2cにより商品コードに該当するレコードを検索し(#36)、商品データベース2Aに登録のある商品であるか否かを判別し(#37)、商品データベース2Aに登録のない商品である場合(#37でNo)、エラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力する(#38)。
#38でサーバ2からエラー情報が出力されると、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(#39)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(#40)、作業者はその商品を元の箱に戻し(#41)、処理は#22へ戻る。
一方、サーバ2は、ウェアラブルデバイス4から送信された商品コードが商品データベース2Aに登録されている場合(#37でYes)、次に棚入作業データベース2Eの作業コードに当該商品コードがあるか否かを判別制御手段2dにより判断する(#42)。
#42において、サーバ2は、作業コードに存在のない商品コードであると判断した場合(#42でNo)、#38〜#41のエラー処理の後、#22へ戻る。
#42において、サーバ2は、作業コードに存在する商品コードであると判断した場合(#42でYes)、次に、その商品を棚入する、棚6と棚枠の位置情報(作業エリアコード)を含むマッピングコードをマッピングデータベース2Gにより読み出して、該当するマッピング情報をウェアラブルデバイス4へ送信する(#43)。
ウェアラブルデバイス4では、サーバ2から送られたマッピング情報は、上記に説明したとおり、カメラ4Cで撮像している実際の棚6と棚枠の実像に、情報としての棚6と棚枠の画像を重ねてかつ追従させるようレンズ4Bに再現される。このとき、情報空間における商品を挿入すべき棚枠の色を異ならせて表示する(#44)。なお、この処理については図7のW1〜W4で説明したので、ここでの説明は割愛する。
ウェアラブルデバイス4に、今、商品を棚入しようとする棚枠が別色でレンズ4Bに(実棚枠と重ねて)表示されない場合(#45でNo)、作業者はそのウェアラブルデバイス4が故障しているものとして別のウェアラブルデバイス4に交換したうえで、処理を#1まで戻す。
#45で、ウェアラブルデバイス4に、今、商品を棚入しようとする棚枠が別色でレンズ4Bに(実棚枠と重ねて)表示されている場合(#45でYes)、作業者はその棚枠に商品を棚入する(#47)。
サーバ2では、この作業者の棚入作業について図8のD1〜D7の処理を行い(#48)、作業コードに基づく棚枠に商品を棚入したか否かを、ウェアラブルデバイス4から送信された挙動認識手段4fから情報に基づいて判別制御手段2dが判断する(#49)。
本例では、#32において既に作業すべき商品については認識しているので、ここで誤作業が生じるとすれば、棚枠を間違えることとなるから、よって、#49では、今、棚入の指示のある棚枠に向かって作業者の手が動き、指示した棚枠が空状態かそうでないかを判別制御手段2dが判断する。
#49で、間違った棚枠に商品を棚入した場合(#49でNo)、サーバ2はエラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力し(#50)、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(#51)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(#52)、作業者は商品を棚枠から取り出す(#53)。
続いて、作業者は、いま、商品IDタグ5を読み取るべく作業者が商品を見ると、ウェアラブルデバイス4が、カメラ4Cによって商品を撮像し(#54)、画像処理手段4cを介して商品認識手段4dにより商品IDタグ5を認識し(#55)、この商品IDタグ5を商品コードとしてサーバ2へ送信する(#56)。
サーバ2は、ウェアラブルデバイス4から送信された商品コードを受信し(#57)、商品データベース2Aから検索読出手段2cにより該当する商品コードを検索し(#58)、商品コードに蓄積されている作業コードを検索して商品コードの存在を確認する(#59)。つまり、#59では、間違っていたのは棚枠ではなく商品であったのか否かを確認をする。
間違った商品ではなかった場合(#59でNo)、ここまででは、#49においては指示した棚枠ではないことが、#59においては指示した商品でもないことが、各々判明するので、サーバ2は、エラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力し(#60)、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(#61)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(#62)、もし、ここまでで棚入作業した商品があれば、作業者は棚入した全ての商品を棚枠から取り出し(#63)、作業コードが誤っていたものとして処理は#22まで戻る。
間違った商品であった場合(#59でYes)、ここまででは、#49においては指示した棚枠ではないことが、#59においては指示した商品であることが、各々判明するので、サーバ2は、その商品を棚入すべき棚枠を示す#43の処理へ戻る。
一方、#49において、商品を指示した(情報空間内で別色で表示された)棚枠に棚入した場合(#49でYes)、サーバ2は、その作業者のその作業エリアにおいてまだ他の作業コード(作業すべきレコード)が存在するか否かを検索読出手段2cにこの例では棚入作業データベース2Eから検索する(#64)。
#64でその作業者とその作業エリアにはまだ別の作業コードが存在する場合(#64でYes)、処理は#32、つまり次の商品を棚入する手順へ戻り、別の作業コードが存在しない場合(#64でNo)、サーバ2は、棚入作業が終了したことをウェアラブルデバイス4へ送信する(#65)。
ウェアラブルデバイス4では、サーバ2からの作業終了の通知を受信し(#66)、作業者が作業者IDタグ3を読み込ませるために(#69)、作業者IDタグ3を見ると、カメラ4Cにより作業者IDタグ3が撮像され、撮像画像が作業者認識手段4eにより画像処理されて認識され、サーバ2へ送信する(#70)。
サーバ2は、作業開始時の作業者コードと、いま受信した作業終了時の作業者コードとを比較し(#71)、一致を確認して(エラー処理は省略)、その一連の作業コードのログアウト処理て処理完了を記録する(#72)。そして作業者は、ウェアラブルデバイス4の電源をオフとし(#73)、棚入の処理は終了する。
(棚出作業)
図15〜図18は、棚6の棚枠に格納された商品を配送のために棚出する作業の手順を示している。まず、サーバ2が作動している状況で、作業者は作業者IDタグ3を衣服のどこかに取り付けて、また、ウェアラブルデバイス4を装着したうえ、該ウェアラブルデバイス4の電源を投入してオンにする(手順1、以下S1と記す)。
S1においてウェアラブルデバイス4は、サーバ2に向けて自機のデバイスコードを出力し、サーバ2は該デバイスコードを受信してデバイスデータベース2Dに基づいて当該デバイス4を認識することで、サーバ2との通信が確立する。
S1の後、そのウェアラブルデバイス4を装着した作業者を特定すべく、作業者は作業者IDタグ3の入力を行う(S2)。ここで、作業者は作業者IDタグ3を見ることで、ウェアラブルデバイス4のカメラ4Cにより作業者IDタグ3が撮像され、画像処理手段4cにより作業者IDタグ3の部分が切り分けられて作業者認識手段4eにより作業者コードが認識される(S3)。
ウェアラブルデバイス4は、S3で認識された作業者コードをサーバ2へ出力する(S4)。サーバ2は、作業者コードをウェアラブルデバイス4より受信し(S5)、作業者データベース2Cから該当する作業者を検索する(S6)。
サーバ2は、S6において検索し、その結果として作業者データベース2Cに該当する作業者(のレコード)が抽出されなかった場合(S7でNo)、エラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力する(S8)。
S8でサーバ2からエラー情報が出力されると、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(S9)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(S10)、処理はS2に戻る。
一方、S6において作業者データベース2Cから該当する作業者が抽出された場合(S7でYes)、続いて、作業者は作業エリアコードを入力すべく(S11)、作業者が見た(カメラ4Cで捉えた)撮像情報のうち棚6の部分を画像処理手段4cにより切り分けて、挙動認識手段4fにより作業エリアコードを認識し(S12)、作業エリアコードをサーバ2へ送信する(S13)。
サーバ2は、作業エリアコードを受信すると(S14)、作業エリアデータベース2Bを検索する(S15)。サーバ2は、該作業エリアデータベース2B内に受信した作業エリアコードのレコードが存在しない場合(S16でNo)、エラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力する(S17)。
S17でサーバ2からエラー情報が出力されると、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(S18)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(S19)、処理はS11に戻る。
一方、S16において作業エリアデータベース2Bに該当するレコードが抽出された場合(S16でYes)、サーバ2は、作業者コードと作業エリアコードを有する棚出作業コードがあるかを棚出データベース2Fから検索し(S20)、その棚出作業コードに対応するレコードがあるか否かを判別制御手段2dにより判別する(S21)。
サーバ2は、S20で作業者コードと作業エリアコードを有する棚出作業コードが存在しない、また、作業者コード、作業エリアコード、一方が存在しない、といったようにリレーショナルデータベースに相互に対応するレコードが存在しない場合(S21でNo)、処理はS17〜S19へ進み、処理はS11に戻る。
一方、サーバ2は、S21でリレーショナルデータベースに相互に対応するレコードが存在する場合(S21でYes)、これらをバッファして、ウェアラブルデバイス4からの作業コードの入力を待つ。
続いて、例えば作業者に作業内容の指示書が予め手渡されており、作業者がこの指示書を見ることで(S22)、ウェアラブルデバイス4は、カメラ4Cにより、指示書に記載の作業コードを撮像し(S23)、画像処理手段4cを介して切り分けた画像から作業コードを挙動認識手段4fにより認識して、サーバ2へ作業コードを送信する(S24)。
サーバ2は、作業コードを受信すると(S25)、既にS21にてバッファしているこの場合は棚出作業データベース2Fから送られた作業コードを検索読出手段2cにより検索する(S26)。サーバ2は、棚出作業データベース2Fを検索した結果、該当する作業情報がない場合(S27でNo)、エラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力する(S28)。
S27でサーバ2からエラー情報が出力されると、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(S29)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(S30)、処理はS22に戻る。
一方、サーバ2は、棚出作業データベース2Fを検索した結果、該当する作業コードがある場合(S27でYes)、その作業コードを有するマッピング情報を読み出すべく、検索読出手段2cによりマッピングデータベース2Gを検索して読み出しておくと共に、作業コードに基づく作業内容をサーバ2において展開しておく(S31)。
以降、すなわちこの説明では棚出作業なので最終的には「どの商品をどの棚6のどの棚枠から取り出すか」という指示がウェアラブルデバイス4のレンズ4Bに表示され、作業者は段階的に表示される指示内容に基づいて作業することとなる。
続いて、サーバ2は、商品を棚出する棚6と棚枠の位置情報(作業エリアコード)を含むマッピングコードをマッピングデータベース2Gにより読み出して、該当するマッピング情報をウェアラブルデバイス4へ送信する(S32)。
ウェアラブルデバイス4では、サーバ2から送られたマッピング情報は、カメラ4Cで撮像している実際の棚6と棚枠の映像(実写)に、情報としての棚6と棚枠の画像を重ねてかつ追従させるようレンズ4Bに再現される。このとき、情報空間における商品を取り出すべき棚枠の色を異ならせて表示する(S33)。なお、この処理については図7のW1〜W4で説明したので、ここでの説明は割愛する。
ウェアラブルデバイス4に、今、商品を棚出しようとする棚枠が別色でレンズ4Bに(実棚枠と重ねて)表示されない場合(S34でNo)、作業者はそのウェアラブルデバイス4が故障しているものとして別のウェアラブルデバイス4に交換したうえで(S35)、処理をS1まで戻す。
S34で、ウェアラブルデバイス4に、今、商品を棚出しようとする棚枠が別色でレンズ4Bに(実棚枠と重ねて)表示されている場合(S34でYes)、作業者はその棚枠から商品を棚出する(S36)。
サーバ2では、この作業者の棚出作業について図8のD1〜D7の処理を行い(S36)、作業コードに基づく棚枠から商品を取り出したか否かをウェアラブルデバイス4から送信された挙動認識手段4fによる情報に基づいて判別制御手段2dが判断する(S37)。S38では、今、棚出の指示のある棚枠に向かって作業者の手が動き、指示した棚枠が空状態となったかそうでないかを判別制御手段2dが判断する。
S38において、サーバ2は、作業者の手が棚枠から離れた後に、指示した棚枠が空状態になっていない場合(S38でNo)、サーバ2はエラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力し(S39)、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(S40)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(S41)、処理はS43に戻る。
一方、S38において、サーバ2は、作業者の手が棚枠から離れた後に、指示した棚枠が空状態になっている場合(S38でYes)、続いて、S36において作業者が取り出した商品が指示に基づいた商品であるか否かを確認する(S42)。
S42において、間違った商品が取り出されている場合(S42でNo)、サーバ2は、エラー情報をウェアラブルデバイス4へ出力し(S43)、ウェアラブルデバイス4はそのエラー情報を受信し(S44)、該ウェアラブルデバイス4のレンズ4Bにエラー情報に基づくエラーメッセージを表示し(S45)、この商品を正しい棚枠位置へ戻すべく、上記の棚入処理を行う、あるいは棚入が誤っていたイレギュラー商品として分け置いて(S46)、処理はS22まで戻る。
S42において間違った商品ではない場合(S42でYes)、サーバ2は、その作業者のその作業エリアにおいてまだ他の作業コード(作業すべきレコード)が存在するか否かを検索読出手段2cにこの例では棚出作業データベース2Fから検索する(S47)。
S47でその作業者とその作業エリアにはまだ別の作業コードが存在する場合(S47でYes)、処理はS32、つまり次の商品を棚出する手順へ戻り、別の作業コードが存在しない場合(S47でNo)、サーバ2は、棚入作業が終了したことをウェアラブルデバイス4へ送信する(S48)。
ウェアラブルデバイス4は、サーバ2からの作業終了の通知を受信し(S49)、作業者が作業者IDタグ3を読み込ませるために)作業者IDタグ3を見ると(S50)、カメラ4Cにより作業者IDタグ3が撮像され、撮像画像が作業者認識手段4eにより画像処理されて認識され(S51)、サーバ2へ送信する(S52)。
サーバ2は、作業者コードを受信し(S53)、いま受信した作業終了時の作業者コードが作業開始時の作業者であることを確認し(S54)、一致を確認して(エラー処理は省略)、棚出作業コードのログアウト処理て処理完了を記録する(S55)。そして作業者は、ウェアラブルデバイス4の電源をオフとし(S56)、棚入の処理は終了する。
本発明では、作業そのものの指示と管理を情報空間内においてリアルタイムに行うことが可能となり、人的ミスを抑制することができると共に、作業の高効率化が図れ、また、リアルタイムでの監視が可能となるため、どういう作業(挙動)であったのかを細かく把握することができ、作業の透明化を図ることができる。
1 作業管理システム
2 サーバ
2P サーバ稼働プログラム
4 ウェアラブルデバイス
4P ウェアラブルデバイス稼働プログラム

Claims (2)

  1. 作業者の動きを監視及び管理すると共に指示を与える作業管理システムであって、
    少なくとも各種情報を出力するレンズ及び作業現場を撮像するカメラを備えた、作業者IDタグを身につけた作業者が装着するウェアラブルデバイスと、少なくとも実際の作業現場を画像として再現可能に画像処理したマッピング情報及び商品情報を蓄積したサーバとを備え、前記ウェアラブルデバイスとサーバとが相互に通信可能とされ、
    前記ウェアラブルデバイスは、作業者IDタグをカメラにより撮像して認識した作業者コードをサーバに送信し、作業者コードに対応する作業があるときにサーバから送信された作業コードに対応したマッピング情報に基づいて実際の作業現場を情報空間内に形成すると共にこれをレンズ越しの実際の視野に重ねるように投影し、
    前記サーバは、前記カメラによって撮像した撮像情報に基づいて作業者の挙動及び商品の挙動に関する情報を得て、前記情報空間内における情報化した作業者の挙動及び商品の挙動を監視することを特徴とする作業管理システム。
  2. サーバは、商品情報とマッピング情報に紐付された作業者が行う作業に関する情報を蓄積し、ウェアラブルデバイスに向けて作業者が行う作業に関する情報を送信し、一方、ウェアラブルデバイスは、サーバから送信された作業者が行う作業に関する情報を表示し、カメラで撮像した撮像情報に基づくことを特徴とする請求項1記載の作業管理システム。
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