JP6360515B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D25/00—Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
- B62D25/04—Door pillars ; windshield pillars
Description
このうち、フロントピラーインナロアには、ハーネスを挿通する開口部が開口形成されている(例えば、特許文献1等参照)。
このため、剛性差の程度によっては、フロントピラーインナに撓みや捻じれを生じさせてしまうといった問題があった。
フロントピラーインナの剛性が低下する開口部近傍にビードを設けることによって、開口部近傍の剛性を向上させることができる。このため、フロントピラーインナの撓みなどを抑制できる。
このため、剛性差を異なるものとすることができ、フロントピラーインナの撓みを効果的に抑制できる。
このため、2つのビードの延在方向が交差することでフロントピラーインナの剛性を効率良く向上させることができる。 なお、2つのビードの延在方向が直交するとなおよい。
このため、ハーネスを取り回す際にビードが干渉しにくく、ハーネスを配索する際の作業性を向上させることができる。
このため、第1稜線によって前突時のアッパメンバからの荷重を受けることで開口部周りの剛性を向上させることができるとともに、第2稜線によってダンパやタイヤなどから伝わる振動を抑制することで剛性の低い開口部周りを補強できる。
図1は、本実施形態にかかる車体前部構造で、全体の構成を示し車両1を斜め後方から見た斜視図である。なお、ここでは、車幅方向右側のフロントピラーについて説明し、この右側のフロントピラーと左,右対称にて同様に構成される車幅方向左側のフロントピラーについての説明は省略する。
このサイドシル5,5の上方には、フロントドア開口部2,2が左,右一対開口形成されている。フロントドア開口部2,2の周縁には、フロントピラー3,サイドシル5,センタピラー7等が開口を囲むように位置されている。
フロントピラー3は、フロントピラーアッパ13と、フロントピラーロア23とを有して上下方向に連設することにより主に構成されている。
そして、これらのフロントピラーインナロア24と、フロントピラーアウタロア25とを車幅方向で接合することにより中空柱状を呈するように形成されている。
この実施形態のフロントピラーインナロア24は、略平板パネル状を呈している。このフロントピラーインナロア24の周囲は、サイドシル5と接続される下縁部24aと、ホイールハウスの周縁部を構成する前縁部24bと、フロントドア開口部2の周縁部を構成する後縁部24cと、後述するアッパメンバ40(図7参照)が接続される上縁部24dとにより囲まれていて、車両上方に向けて開角度が広くなる側面視略扇型を呈している。
これらの第1ビード31と第2ビード32とは、互いに車幅方向の外側と内側とで突出させる方向を異ならせている。すなわち、第1ビード31は、車幅方向外側に向けて突設されている。
また、第2ビード32は、車幅方向内側に向けて突設され、第1ビードと比べて幅広形状となるように形成されている。
第1ビード31は、屈曲形成されるコーナ部31cにてこれらの縦ビード部31aと、水平ビード部31bとが一体となるように連設されている。そして、第1ビード31の縦ビード部31aの上端31hは、開口部26の上縁部近傍まで上方に向けて延設されている。
さらに水平ビード部31bの後端31iは、開口部26の後縁部を越えて第2ビード32近傍まで延設されている。
この実施形態の座面凹部32cは、上側ビード部32aおよび下側ビード部32bの車幅方向内側に向けて突設されている位置と比べて、さらに車幅方向内側に向けて大きく突設されて形成されている。
すなわち、この実施形態のフロントピラーインナロア24では、第1ビード31のうち、水平ビード部31bの延在方向Hと、第2ビード32の下側ビード部32bの延在方向Vとがほぼ直交するように交差して配置されている。そして、この実施形態のこれらの第1ビード31および第2ビード32自体は交差していない。
また、第2ビード32は、後縁部24cに沿って近接した位置に形成されている。
この実施形態のハーネス8は、開口部26から車外側に出て、そして、車両後方へ延びている。このハーネス8と車幅方向で重複して、開口部26よりも車両後方に位置する下側ビード部32bおよび座面凹部32cは、車幅内側に突出するように形成されている。
そして、このアッパメンバ40は、図示しない前輪のダンパまたはタイヤなどからの荷重を受けて、フロントピラーインナロア24に結合されている固定面部41を介して、荷重を伝達するように構成されている。
また、開口部26の下方で前後に延びる第2稜線としての水平ビード部31bは、開口部26の角部26a付近で、輪郭に沿うように屈曲されたコーナ部31cにて、縦ビード部31aに連設されている。
この実施形態のフロントピラーインナロア24では、縦ビード部31aに沿って、凹凸形状を呈していて、肉厚状とした場合と同等の剛性を有する高剛性部50が設けられている(図3参照)。
この実施形態のフロントピラーインナロア24では、撓みや捻じれが生じる方向に対して高い剛性を与えられるように、複数となる第1ビード31と第2ビード32とが面外の突設方向を異ならせて、開口部26の周囲に形成されている。
このため、フロントピラーインナロア24の撓みや捻じれなどを抑制できる。
さらに複数の第1ビード31と第2ビード32とでは、ビードの突出方向を一部は車幅外側に突出させ、他部は車幅内側に突出させるようにそれぞれ異ならせている。これにより、剛性を部分によって異ならせて剛性差を与えることができる。
このため、さらにフロントピラーインナロア24の撓みを効果的に抑制できる。
このように、水平ビード部31bの延設方向と第2ビード32の下側ビード部32bの延設方向とを交差させることにより、フロントピラーインナロア24の剛性を効率良く向上させることができる。 なお、この実施形態では、水平ビード部31bの延在方向Hと、第2ビード32の下側ビード部32bの延在方向Vとを交差させているが直交させるとなおよい。
このため、ハーネス8を取り回す際に第2ビード32が干渉しにくく、ハーネス8を配索する際の作業性を向上させることができる。
しかも、第2ビード32の長手方向中央に座面凹部32cが上側ビード部32aと下側ビード部32bと同じ面外方向で車幅内側に突出している。このため、第2ビード32による剛性向上効果が損なわれるおそれが少ない。
しかしながら、下側ビード部32bおよび座面凹部32cが面外方向で反対の車幅内側に突出して形成されている。
このため、ハーネス8を点P近傍で取り回す際にも、各ビードに干渉しにくく、ハーネス8を配索する際の作業性を向上させることができる。
さらに、水平ビード部31bによってダンパやタイヤなどから伝わる振動を抑制することができる。このため、フロントピラーインナロア24のうち、剛性の低い開口部26周りを補強することができる。
すなわち、複数のビードのそれぞれが車幅方向の外側と内側とで突出する方向を異ならせる構成であればよい。例えば、3本以上等、ビードの数量、形状、配置箇所および組み合わせが特に限定されるものではない。
2 フロントドア開口部
3 フロントピラー
8 ハーネス
13 フロントピラーアッパ
23 フロントピラーロア
24 フロントピラーインナロア(フロントピラーロアの一部)
25 フロントピラーアウタロア
26 開口部
26a 角部
31 第1ビード
31a 縦ビード部(第1稜線)
31b 水平ビード部(第2稜線)
32 第2ビード
32a 上側ビード部
32b 下側ビード部
40 アッパメンバ
Claims (4)
- フロントピラーの車幅内側に設けられたフロントピラーインナと、このフロントピラーインナにハーネスを通すための開口部とを備えた車体前部構造において、
前記開口部の近傍に複数のビードを有し、
前記複数のビードの一部は車幅外側に突出し、他部は車幅内側に突出していて、前記開口部よりも車幅外側から後方へ延びるハーネスを有し、
前記複数のビードのうち開口部よりも後方に位置するビードは、車幅内側に突出しており、
該ビードの長手方向中央に、面内外方向で車幅方向内側に突出している座面凹部を有する、ことを特徴とする車体前部構造。 - 前記座面凹部は、前記ビードよりもさらに車幅方向内側に向けて大きく突設されていることを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
- 前記複数のビードは第1ビードと第2ビードとからなり、
前記第1ビードの延在方向は、前記第2ビードの延在方向と交差していることを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。 - 前記フロントピラーインナに結合されて前方に延びるアッパメンバを有し、
前記複数のビードのうちの1つは前記開口部の前方で上下に延びる第1稜線と、前記開口部の下方で前後に延びる第2稜線からなることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車体前部構造。
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