JP6359779B2 - ジャーナルフォイル空気ベアリング - Google Patents

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Description

本発明は、ジャーナルフォイル空気ベアリングに係り、特に、あらかじめ組み立てられ、1つのまとまりにモジュール化させやすく、作業現場において、ベアリングハウジングに装着したり分解したりする作業が非常に簡便であり、ベアリングの保管及び管理が容易なジャーナルフォイル空気ベアリングに関する。
空気ベアリング(air bearing)は、回転軸とベアリングとの間で圧縮された空気の圧力により、回転軸を浮かせて荷重を支持するベアリングである。
かような空気ベアリングは、空気のように粘性を有する気体が動く面と共に移動をしていて、静止している面に出合いながら、前記気体が圧縮されれば、動く面と静止している面との間に閉じこめられた空気の圧力が上昇しながら、動く面を持ち上げる原理を利用する。
前記空気ベアリングには、回転軸の長手方向に沿って加えられる荷重を支持するためのスラスト空気ベアリング(thrust air bearing)と、回転軸の半径方向に沿って加えられる荷重を支持するためのジャーナル空気ベアリング(journal air bearing)とがある。
前記ジャーナル空気ベアリングの一種として、圧力形成をさらに有利にさせ、高速での動的安定性を高めるために、薄い素材のフォイル(foil)を使用するジャーナルフォイル空気ベアリング(journal foil air bearing)がある。
図13には、かようなジャーナルフォイル空気ベアリング1の一例が図示されているが、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング1は、あらかじめ定めた回転方向Wに回転する回転軸Fの外周面と対向するように配置され、前記回転軸Fを覆い包むトップフォイル2と、弾性変形自在な波型部材であって、前記トップフォイル2を覆い包むように配置されるバンプフォイル3と、を具備し、前記トップフォイル2とバンプフォイル3との一端部は、ベアリングハウジングSの内面の溶接部4に溶接されている。
しかし、従来のジャーナルフォイル空気ベアリング1は、比較的部品個数が減るために、ベアリングハウジングSの寸法管理側面でさらに有利であるが、ベアリングを、ベアリングハウジングSに装着したり分解したりする作業が非常に不便であり、作業現場において、ベアリングの付属(トップフォイル2、バンプフォイル3)を保管して管理することが非常に煩雑であるという問題点がある。
そして、従来のジャーナルフォイル空気ベアリング1は、前記バンプフォイル3が、ベアリングハウジングSの内周面に直接装着されるために、前記ベアリングハウジングSの内周面は、形状寸法以外にも、一定粗度(roughness)を有するように加工されなければならないので、前記ベアリングハウジングSの内周面には、研削加工やコーティングなどの特殊工程が追加して遂行されなければならないので、全体的な製品コストが上昇するという問題点もある。
前記ジャーナルフォイル空気ベアリング1の問題点を補うために、金属リング状のスリーブ(sleeve)の内周面に、前記トップフォイル2及びバンプフォイル3をあらかじめ組み込んでベアリングをモジュール化した後、モジュール化されたベアリングを、ベアリングハウジングSに組み込むベアリングも考案されたが、かようなスリーブ型ベアリングの場合にも、前記スリーブが追加されることにより、部品間の公差をさらに精密に管理しなければならないという困難さが依然として残るという問題点がある。
一方、従来のジャーナルフォイル空気ベアリング1においては、前記トップフォイル2とバンプフォイル3とをベアリングハウジングSの内面に溶接でもって固定しているが、それ以外にも、キー(key)を利用した固定、ボルトとピン(pin)とを利用した固定など非常に多様な方法が使用されているが、かような方法は、技術的な不確実性や、組み立て/分解作業の困難、製品コスト上昇などの問題点がある。
本発明は、前記問題を解決するために案出されたものであり、その目的は、あらかじめ組み立てられて1つのまとまりにモジュール化させやすく、作業現場において、ベアリングハウジングに装着したり分解したりする作業が非常に簡便であり、ベアリングの保管及び管理が容易なように構造が改善されたジャーナルフォイル空気ベアリングを提供するためのものである。
前記目的を達成するために、本発明によるジャーナルフォイル空気ベアリングは、中心線を中心に回転する回転軸の半径方向に沿って加えられる荷重を支持するためのジャーナルフォイル空気ベアリングであって、前記回転軸の外周面と対向するように配置され、前記回転軸を覆い包むトップフォイルと、弾性変形自在な部材であって、前記トップフォイルを覆い包むように配置されるバンプフォイルと、前記バンプフォイルを覆い包むように配置されるベースフォイルと、を具備し、前記ベースフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部との間に、前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部とが配置され、前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部とを互いに結合させる結合手段を具備することを特徴とする。
ここで、前記ベースフォイルの一端部には、前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部とが収容される収容部が設けられており、前記結合手段は、前記収容部に収容された前記トップフォイルの一端部、前記バンプフォイルの一端部、及び前記ベースフォイルの他端部を、前記ベースフォイルの収容部に結合させることが望ましい。
ここで、前記収容部は、前記ベースフォイルの一端部が「∩」字形に折り曲げられて形成される収容空間を具備することが望ましい。
ここで、前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部は、前記収容部に収容されるように、「L」字形に折り曲げられて形成される挿入部を具備することが望ましい。
ここで、前記収容部は、前記ベースフォイルの外周面から半径方向に突出していることが望ましい。
ここで、前記結合手段は、前記収容部に収容された前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部と、前記収容部とに形成された孔である結合孔;及び前記結合孔に挿入され、前記トップフォイルとバンプフォイルとベースフォイルとを固定させる結合部材;を含むことが望ましい。
ここで、前記結合孔は、あらかじめ定めた間隔ほど前記中心線に沿って離隔された1対が設けられ、前記結合部材は、「コ」字形状の薄板部材であって、両端部が前記1対の結合孔にそれぞれ挿入された後で折り曲げられて塑性変形されることが望ましい。
ここで、前記トップフォイル、バンプフォイル及びベースフォイルのうち少なくとも一つには、組み立て及び装着のエラーを防止するための溝である組み立て方向識別溝が形成されていることが望ましい。
ここで、前記トップフォイル、バンプフォイル及びベースフォイルのうち少なくとも一つは、プレス加工によって量産可能な形状を具備することが望ましい。
ここで、前記トップフォイルは、前記回転軸の外周面と対向する一面に、ポリテトラフルオロエチレンを含むコーティング材がコーティングされていることが望ましい。
本発明によれば、前記回転軸の外周面と対向するように配置され、前記回転軸を覆い包むトップフォイルと、弾性変形自在な部材であって、前記トップフォイルを覆い包むように配置されるバンプフォイルと、前記バンプフォイルを覆い包むように配置されるベースフォイルと、を具備し、前記ベースフォイルの一端部には、前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部とが収容される収容部が設けられており、前記収容部に収容された前記トップフォイルの一端部、前記バンプフォイルの一端部、及び前記ベースフォイルの他端部を、前記ベースフォイルの収容部に結合させる結合手段を具備するので、あらかじめ組み立てられて1つのまとまりにモジュール化させやすく、作業現場において、ベアリングハウジングに装着したり分解したりする作業が非常に簡便であり、ベアリングの保管及び管理が容易であるという効果がある。
また、本発明によれば、前記ベースフォイルが、前記バンプフォイル及びトップフォイルの外形を維持して支持する役割を行うという効果があり、前記ベースフォイルの内周面は、滑らかな薄板によって製造されるので、形状公差及び表面摩擦力が、前記ベアリングハウジングの内周面に比べ、優秀な値を維持するので、従来のジャーナルフォイル空気ベアリングに比べ、前記ベアリングハウジングの内面の表面加工状態が良好ではないにしても、ベアリングの装着が容易であり、ベアリングの性能にほとんど影響を与えないという効果がある。
本発明の一実施形態であるジャーナルフォイル空気ベアリングの斜視図である。 図1に図示されたジャーナルフォイル空気ベアリングの分離斜視図である。 図1に図示されたジャーナルフォイル空気ベアリングの正面図である。 図3に図示されたジャーナルフォイル空気ベアリングの「A」部分の拡大図である。 図3に図示されたベースフォイルの正面図である。 図3に図示されたバンプフォイルの正面図である。 図3に図示されたトップフォイルの正面図である。 図5に図示されたベースフォイルの部分拡大断面図である。 図1に図示されたジャーナルフォイル空気ベアリングにおいて、結合部材が装着される前の状態を示す図面である。 図1に図示された結合部材の斜視図である。 図10に図示された結合部材が装着された状態を示す図面である。 図1に図示されたジャーナルフォイル空気ベアリングが、ベアリングハウジングに装着されて使用される状態を示す図面である。 従来のジャーナルフォイル空気ベアリングを示す断面図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるジャーナルフォイル空気ベアリングの斜視図であり、図2は、図1に図示されたジャーナルフォイル空気ベアリングの分離斜視図である。図3は、図1に図示されたジャーナルフォイル空気ベアリングの正面図である。
図1ないし図3を参照すれば、本発明の望ましい実施形態によるジャーナルフォイル空気ベアリング100は、中心線Cを中心に回転する回転軸Fの半径方向に沿って加えられる荷重を支持するためのジャーナルフォイル空気ベアリング(journal foil air bearing)であって、ベースフォイル10と、バンプフォイル20と、トップフォイル30と、結合手段と、を含んで構成される。
前記ベースフォイル10は、図5に図示されているように、柔軟であって弾力ある金属薄板をプレス加工して製造される円形パイプ部材であり、ベースフォイル本体11と、挿入部12と、収容部13と、組み立て方向識別溝14と、を含んでいる。
本実施形態において、前記ベースフォイル10は、プレス加工された長方形金属薄板を、前記中心線Cを中心に丸く巻き、「C」字形断面のパイプ状に形成される。
前記ベースフォイル本体11は、前記中心線Cに沿って、既定長さほど延長されている円形パイプ部材であり、内部には、前記中心線Cを円の中心にする中空Hが形成されている。
前記ベースフォイル本体11は、後述する前記バンプフォイル20を覆い包むように配置されるものであり、前記ベースフォイル本体11の中空Hに、前記バンプフォイル20が収容される。
前記挿入部12は、図8に図示されているように、前記ベースフォイル本体11の左端部に形成されている部分であって、本実施形態においては、後述する前記収容部13に収容されるように、前記ベースフォイル本体11の左端部が「L」字形に折り曲げられ、上方に突設されている。
前記挿入部12には、図8に図示されているように、既定間隔ほど前記中心線Cに沿って離隔されている1対の孔である結合孔121が形成されている。
前記収容部13は、図8に図示されているように、前記ベースフォイル本体11の右端部に形成されている部分であって、水平部131と垂直部132と結合孔133と収容空間134とを含む。
前記水平部131は、図8に図示されているように、前記ベースフォイル本体11の右端部が「∩」字形に折り曲げられて形成される部分のうち、上端部に水平に位置する長方形部分である。
前記垂直部132は、図8に図示されているように、前記水平部131の両端部から下方に垂直に延長されている部分であって、1対が設けられて既定間隔ほど互いに離隔されている。
前記結合孔133は、図2に図示されているように、前記1対の垂直部132にそれぞれ2個ずつ形成された孔であって、既定間隔ほど前記中心線Cに沿って離隔されている。
前記結合孔133は、前記挿入部12に形成された結合孔121と対応する位置に形成されている。
前記収容空間134は、図4に図示されているように、前記ベースフォイル本体11の右端部が「∩」字形に折り曲げられて形成されることにより、下側に設けられる空間であって、前記中心線Cに向けて下方に開口されている。
前記収容空間134は、前記トップフォイル30の挿入部32、前記バンプフォイル20の挿入部22、及び前記ベースフォイル10の挿入部12を収容するための空間である。
本実施形態において、前記収容部13は、図12に図示されているように、ベアリングハウジングSの内周面に形成されたハウジング溝Pに挿入されるように、前記ベースフォイル本体11の外周面から半径方向に突出している。
前記組み立て方向識別溝14は、図1に図示されているように、前記ベースフォイル10の前端部に形成された「L」字形溝であって、ベアリングの組み立て時、またはベアリング装着時、作業者の組み立て及び装着のエラーを防止するための溝である。
前記バンプフォイル20は、図6に図示されているように、柔軟であって弾力ある金属薄板をプレス加工して製造される円形パイプ部材であり、バンプフォイル本体21と、挿入部22と、結合孔23と、組み立て方向識別溝24とを含んでいる。
前記バンプフォイル本体21は、前記中心線Cに沿って、既定長さほど延長されている円形パイプ部材であり、内部には、前記中心線Cを円の中心にする中空Hが形成されている。
本実施形態において、前記バンプフォイル本体21は、プレス加工された長方形金属薄板を、前記中心線Cを中心に丸く巻き、「C」字形断面のパイプ状に形成される。
前記バンプフォイル本体21は、前記ベースフォイル10の中空Hに収容された状態で、前記トップフォイル30を覆い包むように配置される。
前記バンプフォイル本体21は、前記中心線Cの半径方向に弾性変形自在に、多数個の山と谷とが入れ違いに連結された波(wave)状の部分を含んでいる。
前記挿入部22は、図6に図示されているように、前記バンプフォイル本体21の右端部に形成されている部分であって、本実施形態においては、後述する前記収容部13に収容されるように、前記バンプフォイル本体21の右端部が「L」字形に折り曲げられ、上方に突設されている。
前記結合孔23は、図2に図示されているように、既定間隔ほど前記中心線Cに沿って離隔されている1対の孔であって、前記挿入部22に形成されている。
前記組み立て方向識別溝24は、図1に図示されているように、前記バンプフォイル20の前端部に形成された「L」字形溝であって、ベアリングの組み立て時、またはベアリング装着時、作業者の組み立て及び装着のエラーを防止するための溝である。
前記組み立て方向識別溝24は、前記組み立て方向識別溝14と対応する位置に同一形状に形成されている。
前記バンプフォイル本体21の左端部は、図6に図示されているように、自由に運動することができる自由端(free end)である。
前記トップフォイル30は、図7に図示されているように、柔軟であって弾力ある金属薄板をプレス加工して製造される円形パイプ部材であり、前記回転軸Fの外周面と対向するように配置され、トップフォイル本体31と、挿入部32と、結合孔33と、組み立て方向識別溝34とを含んでいる。
前記ベースフォイル10とバンプフォイル20とトップフォイル30は、同一材質の金属薄板によっても製造され、それぞれの厚みは、互いに異なっていてもよい。
前記トップフォイル本体31は、前記中心線Cに沿って、既定長さほど延長されている円形パイプ部材であり、内部には、前記中心線Cを円の中心にする中空Hが形成されている。
本実施形態において、前記トップフォイル本体31は、プレス加工された長方形金属薄板を、前記中心線Cを中心に丸く巻き、「C」字形断面のパイプ状に形成される。
前記トップフォイル本体31は、前記バンプフォイル20の中空Hに収容された状態で、前記回転軸Fを覆い包むように配置される。
前記挿入部32は、図7に図示されているように、前記トップフォイル本体31の左端部に形成されている部分であって、本実施形態においては、後述する前記収容部13に収容されるように、前記トップフォイル本体31の左端部が「L」字形に折り曲げられ、上方に突設されている。
前記結合孔33は、図2に図示されているように、既定間隔ほど前記中心線Cに沿って離隔されている1対の孔であって、前記挿入部32に形成されている。
前記組み立て方向識別溝34は、図1に図示されているように、前記トップフォイル30の前端部に形成された「L」字形溝であって、ベアリングの組み立て時、またはベアリング装着時、作業者の組み立て及び装着のエラーを防止するための溝である。
前記組み立て方向識別溝34は、前記組み立て方向識別溝14,24と対応する位置に同一形状に形成されている。
前記トップフォイル本体31の右端部は、図7に図示されているように、自由に運動することができる自由端(free end)である。
前記トップフォイル30は、前記回転軸Fの外周面と対向する表面に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE:polytetrafluoroethylene)を含むコーティング材(図示せず)がコーティングされている。前記ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、いわゆるテフロン(登録商標)とも呼ばれる。
前記結合手段は、前記ベースフォイル10の収容部13に収容された前記トップフォイル30の挿入部32、前記バンプフォイル20の挿入部22、及び前記ベースフォイル10の挿入部12を、前記ベースフォイル10の収容部13に結合するための手段である。
本実施形態において、前記結合手段は、前記結合孔121,133,23,33と、結合部材40とを含む。
前記結合孔121,133,23,33は、以上すでに説明したので、それらに係わる説明は省略する。
前記結合部材40は、図10に図示されているように、「コ」字形状の薄板部材であり、前記結合孔121,133,23,33に挿入され、前記トップフォイル30とバンプフォイル20とベースフォイル10とを互いに固定させる部材である。該結合部材40は、本体部41と貫通部42とを含む。
前記本体部41は、長く延長された帯状の部分であって、前記中心線Cに沿って、前記垂直部132の外面に配置される。
前記貫通部42は、前記結合孔121,133,23,33に挿入される部分であって、前記本体部41の両端にそれぞれ配置されている。
本実施形態において、前記貫通部42は、前記本体部41から「コ」字形に折り曲げられて形成される。
前記貫通部42は、図9に図示されているように、前記1対の結合孔133にそれぞれ挿入された後、図10及び図11に図示されているように、仮想の折り曲げ線43を基準に折り曲げられて塑性変形されるものであり、前記収容部13から分離離脱されず、しっかりと結合される。
前記貫通部42は、前記本体部41が前記1対の垂直部132のうち1つの外面に密着されるように十分に挿入され、前記1対の垂直部132のうち残りの1つの結合孔133に突出するように挿入された後、前記折り曲げ線43を基準に折り曲げられて塑性変形される。
本実施形態において、前記トップフォイル30、バンプフォイル20及びベースフォイル10は、溶接工程を使用せず、プレス加工によって自動的に切開されて折り曲げられることにより、量産可能な形状を具備している。
以下では、前述の構成のジャーナルフォイル空気ベアリング100を組み立てて装着する方法の一例について説明する。
まず、図9に図示されているように、前記結合部材40を装着していない状態で、前記ベースフォイル10、バンプフォイル20及びトップフォイル30を組み立てる。このとき、図12及び図4に図示されているように、前記回転軸Fの外周面と対向するように、前記トップフォイル30を配置し、前記トップフォイル30を覆い包むようにバンプフォイル20を配置し、前記バンプフォイル20を覆い包むように、前記ベースフォイル10を配置する。
かように図9に図示されているように、前記ベースフォイル10、バンプフォイル20及びトップフォイル30を組み立てれば、前記結合孔121,133,23,33は、一列に整列される。
次に、図10に図示されているように、「コ」字形状の前記結合部材40の貫通部42を、前記結合孔133に挿入すれば、図4に図示されているように、前記貫通部42は、前記1対の垂直部132のうち、右側にある方の結合孔133、前記バンプフォイル20の結合孔23、前記トップフォイル30の結合孔33、前記挿入部12の結合孔121、及び前記1対の垂直部132のうち、左側にある方の結合孔133を順に貫通した後、既定長さほど突出する。
前記貫通部42を、図10及び図11に図示されているように、仮想の折り曲げ線43を基準に折り曲げて塑性変形させれば、前記結合部材40が前記収容部13から分離離脱されずに、しっかりと結合されることにより、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100の組み立てが完了する。
かように「モジュール化(modularizing)」された前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100を、図12に図示されているように、内周面は、上端部にハウジング溝Pを具備したベアリングハウジングSに挿入すれば、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100の装着が完了する。このとき、作業者は、前記組み立て方向識別溝14,24,34を利用して、ベアリングの装着位置及び方向を正確に識別しながら、前記中心線Cに沿って押し入れる方式で、簡単に前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100を、前記ベアリングハウジングSに装着する。ここで、前記収容部13は、前記ハウジング溝Pに収容される。
前述の構成のジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記回転軸Fの外周面と対向するように配置され、前記回転軸Fを覆い包むトップフォイル30と、弾性変形自在な部材であり、前記トップフォイル30を覆い包むように配置されるバンプフォイル20と、前記バンプフォイル20を覆い包むように配置されるベースフォイル10と、を具備し、前記ベースフォイル10の一端部には、前記トップフォイル30の一端部、前記バンプフォイル20の一端部、及び前記ベースフォイル10の他端部が収容される収容部13が設けられており、前記収容部13に収容された前記トップフォイル30の一端部、前記バンプフォイル20の一端部、及び前記ベースフォイル10の他端部を、前記ベースフォイル10の収容部13に結合させる結合手段を具備するので、あらかじめ組み立てられて1つのまとまりにモジュール化させやすく、作業現場において、ベアリングハウジングSに装着したり分解したりする作業が非常に簡便であり、ベアリングの保管及び管理が容易であるという長所がある。
また、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記ベースフォイル10が、前記バンプフォイル20及びトップフォイル30の外形を維持して支持する役割を行うという長所があり、前記ベースフォイル10の内周面は、滑らかな薄板によって製造されるので、形状公差及び表面摩擦力が、前記ベアリングハウジングSの内周面に比べて優秀な値を維持するので、図13に図示されているように、前記ベアリングハウジングSの内周面が、前記バンプフォイル3と直接接触する従来のジャーナルフォイル空気ベアリング1に比べ、前記ベアリングハウジングSの内面の表面加工状態が良好ではないにしても、ベアリングの装着が容易であり、ベアリングの性能にほとんど影響を与えないという長所がある。
そして、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記収容部13が、前記ベースフォイル10の一端部が「∩」字形に折り曲げられて形成される収容空間134を具備するので、溶接工程を使用せず、プレス加工によって、前記ベースフォイル10を量産することができるという長所がある。
また、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記トップフォイル30の一端部、前記バンプフォイル20の一端部、及び前記ベースフォイル10の他端部は、前記収容部13に収容されるように、「L」字形に折り曲げられて形成される挿入部12,22,32を具備するので、前記挿入部12,22,32を、溶接工程を使用せず、プレス加工によって量産することができ、前記挿入部12,22,32が、前記収容部13に簡便に収容されるという長所がある。
そして、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記収容部13が、前記ベースフォイル10の外周面から半径方向に突出しているので、ベアリングハウジングSに形成されたハウジング溝Pに、前記収容部13を挿入することにより、正確な方向及び深みでもって、前記ベアリングハウジングSに装着されるという長所がある。
また、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記結合手段が、前記収容部13に収容された前記トップフォイル30の挿入部32と、前記バンプフォイル20の挿入部22と、前記ベースフォイル10の挿入部12と、前記収容部13に形成された孔である結合孔121,133,23,33と、前記結合孔121,133,23,33に挿入され、前記トップフォイル30、バンプフォイル20及びベースフォイル10を固定させる結合部材40と、を含むので、前記収容部13に簡単であって低廉な結合手段を具現することができるという長所がある。
そして、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記結合孔121,133,23,33は、既定間隔ほど前記中心線Cに沿って離隔された1対が設けられ、前記結合部材40は、「コ」字形状の薄板部材であり、両端部が前記1対の結合孔121,133,23,33にそれぞれ挿入された後で折り曲げられて塑性変形されるので、前記結合部材40が、ボルトやナットに比べ、小さい体積を占め、ベアリングハウジングSのハウジング溝Pに前記収容部13が装着された後には、前記結合部材40の塑性変形された両端部が、前記ハウジング溝Pによってしっかりと拘束され、前記結合部材40が、前記収容部13から分離離脱される心配がないという長所がある。
また、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記トップフォイル30、バンプフォイル20及びベースフォイル10のうち少なくとも一つには、組み立て及び装着のエラーを防止するための溝である組み立て方向識別溝14,24,34が形成されているので、ベアリングの組み立て時、またはベアリング装着時、作業者が正確な組み立て方向及び装着方向を確認することができ、作業者のエラーを防止することができるという長所がある。
そして、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記トップフォイル30、バンプフォイル20及びベースフォイル10のうち少なくとも一つは、プレス加工によって量産可能な形状を具備するので、溶接などの方法を使用する場合に比べ、量産に適するという長所がある。
また、前記ジャーナルフォイル空気ベアリング100は、前記トップフォイル30が、前記回転軸Fの外周面と対向する一面に、ポリテトラフルオロエチレンを含むコーティング材がコーティングされているので、前記回転軸Fが高速回転しても、前記トップフォイル30の表面が容易に損傷されないという長所がある。
本実施形態においては、前記ベースフォイル本体11の左端部が「」」字形に折り曲げられ、上方に突設され、前記ベースフォイル本体11の右端部には、「∩」字形に折り曲げられた前記収容部13が形成されているが、前記収容部13を具備せず、前記ベースフォイル本体11の右端部を「L」字形に折り曲げて上方に突出するように形成することもできるということはいうまでもない。このとき、前記ベースフォイル本体11の左端部(「」」字形)と右端部(「L」字形)との間に、前記トップフォイル30の挿入部32と、前記バンプフォイル20の挿入部22とが挿入されて配置される。
本実施形態においては、前記結合孔121,133,23,33が、前記中心線C方向に沿って2個の位置に形成されているが、前記結合孔121,133,23,33を、前記中心線C方向に沿って、3個以上の位置に形成することもできるということはいうまでもない。この場合、前記結合部材40を複数個使用したり、前記結合部材40が「コ」字形状以外の形状を有したりすることもできる。
本実施形態においては、前記トップフォイル30とバンプフォイル20とがそれぞれ1個ずつ装着されているが、前記トップフォイル30とバンプフォイル20とのうち少なくとも一つが2個以上装着されるということもいうまでもない。
以上、本発明について説明したが、本発明の技術的範囲は、前述の実施形態に記載された内容に限定されるものではなく、当該技術分野の当業者によって、修正されたり変更されたりする等価の構成は、本発明の技術的思想の範囲を外れるものではないということは、明白である。

Claims (9)

  1. 中心線を中心に回転する回転軸の半径方向に沿って加えられる荷重を支持するためのジャーナルフォイル空気ベアリングであって、
    前記回転軸の外周面と対向するように配置され、前記回転軸を覆い包むトップフォイルと、弾性変形自在な部材であり、前記トップフォイルを覆い包むように配置されるバンプフォイルと、前記バンプフォイルを覆い包むように配置されるベースフォイルと、を具備し、
    前記ベースフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部との間に、前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部とが配置され、
    前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部とを互いに結合させる結合手段を具備し、
    前記ベースフォイル、バンプフォイル及びトップフォイルが、前記結合手段によって結合されることにより、1つのまとまりとしてまずモジュール化された後で装着されることを特徴とするジャーナルフォイル空気ベアリング。
  2. 前記ベースフォイルの一端部には、前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部とが収容される収容部が設けられており、
    前記結合手段は、前記収容部に収容された前記トップフォイルの一端部、前記バンプフォイルの一端部、及び前記ベースフォイルの他端部を、前記ベースフォイルの収容部に結合させることを特徴とする請求項1に記載のジャーナルフォイル空気ベアリング。
  3. 前記収容部は、前記ベースフォイルの一端部が、「∩」字形に折り曲げられて形成される収容空間を具備することを特徴とする請求項2に記載のジャーナルフォイル空気ベアリング。
  4. 前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部は、前記収容部に収容されるように、「L」字形に折り曲げられて形成される挿入部を具備することを特徴とする請求項2に記載のジャーナルフォイル空気ベアリング。
  5. 前記収容部は、前記ベースフォイルの外周面から半径方向に突出していることを特徴とする請求項2に記載のジャーナルフォイル空気ベアリング。
  6. 前記結合手段は、
    前記収容部に収容された前記トップフォイルの一端部と、前記バンプフォイルの一端部と、前記ベースフォイルの他端部と、前記収容部とに形成された孔である結合孔と、
    前記結合孔に挿入され、前記トップフォイルとバンプフォイルとベースフォイルとを固定させる結合部材と、を含むことを特徴とする請求項2に記載のジャーナルフォイル空気ベアリング。
  7. 前記結合孔は、既定間隔ほど前記中心線に沿って離隔された1対が設けられ、前記結合部材は、「コ」字形状の薄板部材であり、両端部が、前記1対の結合孔にそれぞれ挿入された後で折り曲げられて塑性変形されることを特徴とする請求項6に記載のジャーナルフォイル空気ベアリング。
  8. 前記トップフォイル、バンプフォイル及びベースフォイルのうち少なくとも一つには、組み立て及び装着のエラーを防止するための溝である組み立て方向識別溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のジャーナルフォイル空気ベアリング。
  9. 前記トップフォイルは、前記回転軸の外周面と対向する一面に、ポリテトラフルオロエチレンを含むコーティング材がコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載のジャーナルフォイル空気ベアリング。
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