JP6093175B2 - ベーンポンプの組立方法 - Google Patents
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Description
(a)組立台に立設した中実状の位置決めピンにポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに設けた位置決め孔を隙間嵌めした状態で、ポンプハウジングとカバーとシールプレートとをボルト締結する。位置決めピンは、中実棒であって剛性が高く、しかもカバー(又はポンプハウジング)に設けた位置決め孔を貫通して延在する長尺をなすため、隙間嵌めされた位置決め孔に対し、中空状ダウエルピンの如くの倒れを生じない。従って、位置決めピンをポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに設けた位置決め孔に対する同軸上に確実に隙間嵌めするものになり、それらの3者を正しく位置合せしてボルト締結できる。
(b)組立台に立設した中実状の第1の位置決めピンに、ポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに設けた第1の位置決め孔を隙間嵌めし、かつ組立台に立設した中実状の第2の位置決めピンにポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに設けた第2の位置決め孔を隙間嵌めした状態で、ポンプハウジングとカバーとシールプレートとをボルト締結する。第1と第2の位置決めピンは、中実棒であって剛性が高く、しかもカバー(又はポンプハウジング)に設けた第1と第2の位置決め孔を貫通して延在する長尺をなすため、隙間嵌めされた第1と第2の位置決め孔に対し、中空状ダウエルピンの如くの倒れを生じない。従って、第1と第2の位置決めピンを、ポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに設けた第1と第2の位置決め孔に対する同軸上に確実に隙間嵌めするものになり、それらの3者を正しく位置合せしてボルト締結できる。
(c)組立台に立設した中実状の位置決めピンにポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに設けた位置決め孔を隙間嵌めし、かつ組立台に立設したドライブ軸と同一寸法形状の中実状の位置決め冶具にポンプハウジングとカバーのそれぞれに設けた軸受ブッシュを隙間嵌めした状態で、ポンプハウジングとカバーとシールプレートとをボルト締結する。
(d)組立台に立設した中実状の位置決めピンにポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに設けた位置決め孔を隙間嵌めし、かつドライブ軸をポンプハウジングとカバーのそれぞれに設けた軸受ブッシュに隙間嵌めした状態で、ポンプハウジングとカバーとシールプレートとをボルト締結する。
(e)ポンプハウジングが上述の如くにカバーとシールプレートに被着され、ベーンポンプが組立てられたとき、ポンプハウジングにはカムリングとともにロータ及びベーンが内蔵され、カムリングがカバーとシールプレートに圧入されたノックピンに隙間嵌めされ、ドライブ軸がポンプハウジングとカバーのそれぞれに設けた軸受ブッシュに嵌合される。
これにより、互いに位置合せされてボルト締結されたポンプハウジングとカバーに対し、ドライブ軸、ロータ、ベーン、カムリングも位置合せされて組付けられるものになる。
実施例1のベーンポンプ10では、ポンプハウジング11とカバー12とシールプレート13のそれぞれに、相対応する第1の位置決め孔11A、12A、13Aを設けるとともに、相対応する第2の位置決め孔11B、12B、13Bを設け(図1、図2)、以下の手順で組立てられる。
(a)組立台100に立設した中実状の第1の位置決めピン101Aに、ポンプハウジング11とカバー12とシールプレート13のそれぞれに設けた第1の位置決め孔11A、12A、13Aを隙間嵌めし、かつ組立台100に立設した中実状の第2の位置決めピン101Bにポンプハウジング11とカバー12とシールプレート13のそれぞれに設けた第2の位置決め孔11B、12B、13Bを隙間嵌めした状態で、ポンプハウジング11とカバー12とシールプレート13とをボルト締結する。第1と第2の位置決めピン101A、101Bは、中実棒であって剛性が高く、しかもカバー12(又はポンプハウジング11)に設けた第1と第2の位置決め孔11A、12A、13A、11B、12B、13Bを貫通して延在する長尺をなすため、隙間嵌めされた第1と第2の位置決め孔11A、12A、13A、11B、12B、13Bに対し、中空状ダウエルピンの如くの倒れを生じない。従って、第1と第2の位置決めピン101A、101Bを、ポンプハウジング11とカバー12とシールプレート13のそれぞれに設けた第1と第2の位置決め孔11A、12A、13A、11B、12B、13Bに対する同軸上に確実に隙間嵌めするものになり、それらの3者を正しく位置合せしてボルト締結できる。
実施例2のベーンポンプ10では、ポンプハウジング11とカバー12とシールプレート13のそれぞれに、相対応する位置決め孔11A、12A、13Aを設けるとともに、ポンプハウジング11とカバー12のそれぞれにドライブ軸14のために相対応するように嵌合した軸受ブッシュ11K、12Kを利用し、以下の手順で組立てられる。
実施例3のベーンポンプ10では、ポンプハウジング11とカバー12とシールプレート13のそれぞれに、相対応する位置決め孔11A、12A、13Aを設けるとともに、ポンプハウジング11とカバー12のそれぞれにドライブ軸14のために相対応するように嵌合した軸受ブッシュ11K、12Kを利用し、以下の手順で組立てられる。
11 ポンプハウジング
11K 軸受ブッシュ
12 カバー
12K 軸受ブッシュ
13 シールプレート
11A、12A、13A 第1の位置決め孔
11B、12B、13B、第2の位置決め孔
14 ドライブ軸
15 ロータ
16 ベーン
17 カムリング
21 ノックピン
24 ボルト
100 組立台
101 位置決めピン
101A 第1の位置決めピン
101B 第2の位置決めピン
201 位置決め冶具
Claims (3)
- ポンプハウジングとカバーとの間にシールプレートを介装し、
ポンプハウジングとカバーに枢支したドライブ軸に固定したロータと、ロータに組込まれるベーンと、ロータ及びベーンの周囲に配置されるカムリングとをポンプハウジングに内蔵し、
ポンプハウジングとカバーとシールプレートとをボルト締結してなるベーンポンプの組立方法において、
前記ポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに相対応する位置決め孔を設けるとともに、ポンプハウジングとカバーのそれぞれにドライブ軸のための相対応する軸受ブッシュを嵌合し、
組立台に立設した中実状の位置決めピンにポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに設けた位置決め孔を隙間嵌めし、かつ組立台に立設したドライブ軸と同一寸法形状の中実状の位置決め冶具にポンプハウジングとカバーのそれぞれに設けた軸受ブッシュを隙間嵌めした状態で、ポンプハウジングとカバーとシールプレートとをボルト締結することを特徴とするベーンポンプの組立方法。 - ポンプハウジングとカバーとの間にシールプレートを介装し、
ポンプハウジングとカバーに枢支したドライブ軸に固定したロータと、ロータに組込まれるベーンと、ロータ及びベーンの周囲に配置されるカムリングとをポンプハウジングに内蔵し、
ポンプハウジングとカバーとシールプレートとをボルト締結してなるベーンポンプの組立方法において、
前記ポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに相対応する位置決め孔を設けるとともに、ポンプハウジングとカバーのそれぞれにドライブ軸のための相対応する軸受ブッシュを嵌合し、
組立台に立設した中実状の位置決めピンにポンプハウジングとカバーとシールプレートのそれぞれに設けた位置決め孔を隙間嵌めし、かつドライブ軸をポンプハウジングとカバーのそれぞれに設けた軸受ブッシュに隙間嵌めした状態で、ポンプハウジングとカバーとシールプレートとをボルト締結することを特徴とするベーンポンプの組立方法。 - 前記カムリングがカバーとシールプレートに圧入されたノックピンに隙間嵌めされた状態で、ポンプハウジングが該カムリングとともにロータ及びベーンを内蔵するように被着されてそれらのカバーとシールプレートにボルト締結される請求項1または2に記載のベーンポンプの組立方法。
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