JP6358235B2 - 通信装置、通信装置の信号処理方法 - Google Patents

通信装置、通信装置の信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、通信装置の信号処理方法に関する。
特許文献1には、図12(a)に示すように、ICカード(負荷変調方式)とリーダライタとの間の通信手法が開示されている。この手法では、リーダライタは、周波数fcのキャリア信号(送信信号)をアンテナコイル11を介してICカードに送信する。
アンテナコイル21を介してキャリア信号を受けたICカードでは、サブキャリア信号(ICカードに記録された情報に対応する信号)に応じてスイッチSWがON・OFFされる。
そして、リーダライタ側のアンテナコイル11とICカード側のアンテナコイル21は結合係数k(リーダライタとICカードの位置関係に依存する値)で電磁的に結合されているため、スイッチSWのON・OFFによってICカード側の負荷が変動すると、リーダライタのASK復調器から見たインピーダンスZが変化し、リーダライタでは、振幅変調信号(受信信号)が得られる。リーダライタは、この受信信号をASK復調器によって復調することでICカードに記録された情報を認識する。
ここで、ASK復調器から見たインピーダンスZの絶対値は、スイッチSWのON時とOFF時とで異なる特性をもっており、結合係数k(アンテナコイル11とアンテナコイル21との距離)によって変化する。
このため、図12(b)のように、スイッチSWがONの場合のインピーダンスZの絶対値と、スイッチSWがOFFの場合のインピーダンスZの絶対値とが周波数fc(キャリア周波数)で交わるような条件(ICカードとリーダライタが特定の位置関係になった場合)において、ヌル(Null)現象と呼ばれる、交信領域内でのサブキャリア電圧の急激な低下が生じ、予期せぬ交信エラーとなるおそれがある。
特許文献1には、このヌル現象の対策として、リーダライタ側のアンテナコイル11にリアクタンス素子を接続し、リアクタンス素子の両端を別々のASK復調器に接続する手法が開示されている。
日本国公開特許公報「特開2008−167259」 日本国特許公報「特許第4407674号」
しかしながら、特許文献1のようにリアクタンス素子を挿入し、リアクタンス素子の前後にASK復調器を接続した場合、ASK復調器に回り込む搬送波電圧はリアクタンス素子の前後で差をもつことになり、これをASK復調器の設計において考慮しなければならない(設計が難しくなる)という問題があった。
本発明の目的は、ヌル現象の生じにくい、交信安定性の高い通信装置を提供することにある。
本通信装置は、送られた第1信号(キャリア信号)に対して保持情報に応じた振幅変調を行う情報保持体と交信可能であり、前記情報保持体に対して前記第1信号を送信する通信装置であって、前記第1信号を振幅変調して得られる第2信号(振幅変調信号)の下側帯波信号および上側帯波信号の一方を減衰させる第1フィルタ回路と、第1フィルタ回路から得られる第3信号が入力される復調回路とを備えることを特徴とする。
このように、第2信号(振幅変調信号)の下側帯波信号(LSB)および上側帯波信号(USB)の一方を第1フィルタで減衰させて得られる第3信号を用いて復調を行うことで、ヌル現象の生じにくい、交信安定性の高い通信装置を実現することができる。
本通信装置では、前記下側帯波信号および上側帯波信号の他方を減衰させる第2フィルタ回路を備え、この第2フィルタ回路から得られる第4信号が前記復調回路に入力される構成とすることもできる。
前記構成によれば、下側帯波信号(LSB)および上側帯波信号(USB)を選択的に復調に用いることができる。
本通信装置では、前記復調回路は、第3あるいは第4信号を用いて復調を行う構成とすることもできる。
前記構成によれば、下側帯波信号(LSB)および上側帯波信号(USB)のうち受信電圧の大きな方を用いることができ、交信エラーを抑制することができる。
本通信装置では、前記復調回路は、第3信号から前記保持情報に対応するデータ信号(サブキャリア信号)を得る系統と、第4信号から前記保持情報に対応するデータ信号(サブキャリア信号)を得る系統との2系統を備える構成とすることもできる。
前記構成では、系統を切り替える切替回路が不要であり、ノイズ抑制や回路設計の容易さの点でメリットがある。
本通信装置では、前記復調回路は、第3信号から得られたデータ信号および第4信号から得られたデータ信号それぞれの振幅状態を並行して検出する構成とすることもできる。
前記構成では、第3信号から得られたデータ信号および第4信号から得られたデータ信号それぞれの状態を同時に得ることができ、適切な方をリアルタイムで選択することができるというメリットがある。
本通信装置では、前記復調回路は、第3信号から前記保持情報に対応するデータ信号を得た後に第4信号から前記保持情報に対応するデータ信号を検出する1系統を備える構成とすることもできる。
前記構成では、復調回路における系統数が1つで済み、回路規模の縮小の点でメリットがある。
本通信装置では、前記復調回路は、第3信号から得られたデータ信号および第4信号から得られたデータ信号それぞれの振幅状態を順次検出する構成とすることもできる。
本通信装置では、第2信号の第1または第2フィルタ回路への入力を切り替える切替回路を備える構成とすることもできる。
本通信装置では、第3信号から得られたデータ信号および第4信号から得られたデータ信号のうち、振幅状態の優れているデータ信号の復号結果(復号データ)を選択する(「正」として判断する)構成とすることもできる。
前記構成によれば、下側帯波信号(LSB)を用いて得られたデータ信号(サブキャリア信号)および上側帯波信号(USB)を用いて得られたデータ信号(サブキャリア信号)のうち、サブキャリア電圧の大きな方の復号結果(復号データ)を選択することができ、交信エラーを抑制することができる。
本通信装置では、前記復調回路には、前記下側帯波信号および上側帯波信号の一方と、前記第1信号とから前記保持情報に応じた信号を抽出する検波回路が含まれている構成とすることもできる。
本通信装置では、前記情報保持体は、振幅変調方式のRFID(Radio Frequency Identification)タグである構成とすることもできる。
本通信装置では、前記第1フィルタ回路がバンドパスフィルタ回路である構成とすることもできる。
本通信装置の信号処理方法は、送られた第1信号に対して保持情報に応じた振幅変調を行う情報保持体と交信可能であり、前記情報保持体に対して前記第1信号を送信する通信装置の信号処理方法であって、前記第1信号を振幅変調して得られる第2信号の下側帯波信号および上側帯波信号の一方を減衰させた第3信号を用いて復調を行うことを特徴とする。
このように、第2信号(振幅変調信号)の下側帯波信号(LSB)および上側帯波信号(USB)の一方を第1フィルタで減衰させて得られる第3信号を用いて復調を行うことで、ヌル現象の生じにくい、交信安定性の高い信号処理方法を実現することができる。
このように、第2信号(振幅変調信号)の下側帯波信号(LSB)および上側帯波信号(USB)の一方を第1フィルタで減衰させて得られる第3信号を用いて復調を行うことで、ヌル現象の生じにくい、交信安定性の高い通信装置を実現することができる。
実施形態1のリーダライタおよびRFIDタグの構成を示す模式図である。 BPFの特性を示すグラフである。 RFIDタグの共振周波数特性を示すグラフである。 実施形態2のリーダライタおよびRFIDタグの構成を示す模式図である。 実施形態2のリーダライタの別構成を示す模式図である。 実施形態2のリーダライタのさらなる別構成を示す模式図である。 実施形態3のリーダライタおよびRFIDタグの構成を示す模式図である。 実施形態3のリーダライタの別構成を示す模式図である。 RFIDタグにかかるヌル現象を説明する模式図である。 リーダライタの受信信号(振幅変調信号)を示す波形図である。 ヌル現象の原因を考察する模式図である。 従来のリーダライタの構成を示す模式図である。
〔RFIDタグにおけるヌル現象の考察〕
負荷変調方式のRFIDタグ(Radio Frequency Identification tag)に図9(a)のようなキャリア信号(例えば、周波数fc=13.56MHz)を送信するリーダライタと、このキャリア信号を受け、図9(b)のようなサブキャリア信号(例えば、424kHz)に応じて負荷スイッチをON・OFFさせ、図9(c)のような振幅変調信号を返信するRFIDタグとの間では、リーダライタ側のアンテナコイルとRFIDタグ側のアンテナコイルとが結合係数k(リーダライタとRFIDタグの位置関係に依存する値)で電磁的に結合され、リーダライタ側から見たインピーダンスZの絶対値が負荷スイッチON時とOFF時で異なる特性をもち、結合係数kによって変化する。
このため、図9(d)のように、負荷スイッチがONの場合のインピーダンスの絶対値と、負荷スイッチがOFFの場合のインピーダンスの絶対値とがキャリア信号の周波数fcで交わるような条件、例えば、図9(e)のように、RFIDタグとリーダライタとの交信距離が25mmの距離になった場合(この距離は、タグ設計値、アンテナ設計値、温度などに依存する)において、ヌル(Null)現象と呼ばれる、交信領域内でのサブキャリア電圧(振幅変調信号の上側の高低差)の急激な減少(復調限界を下回るような減少)が生じ、予期せぬ交信エラーとなるおそれがある。
具体的には、交信距離が15mmあるいは30mmのときは、図10(a)・(c)に示されるように、リーダライタが受信する振幅変調信号にサブキャリア信号に対応する包絡線が確認できるのに対して、交信距離が25mmのときは、図10(b)に示されるように、リーダライタが受信する振幅変調信号にサブキャリア信号に対応する包絡線が確認できない。
発明者は、図11に示すように、ヌル現象が発生する条件(交信距離25mm)においても、リーダライタが受信する振幅変調信号に、その周波数成分である下側帯波信号LSB(13.136MHz)および上側帯波信号USB(13.984MHz)が確認できること、そして、下側帯波信号LSBおよび上側帯波信号USBの電圧が互いに接近するとサブキャリア電圧が急激に低下することを見出した。これは、下側帯波信号LSBおよび上側帯波信号USBがお互い打ち消し合ってサブキャリア電圧が低下しているものと想定される。
以下では、このようなヌル現象に関する考察を前提にした本発明の実施形態を図1〜図8を用いて説明する。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1のリーダライタおよびRFIDタグの構成を示す模式図である。図1に示すように、リーダライタ10は、アンテナコイル31と、キャリア信号源を含む送信回路44と、整合回路46と、BPF回路62(バンドパスフィルタ回路)62および復調回路68を含む受信回路60と、プロセッサ20と備えている。
プロセッサ20は、送信回路44への送信データの生成にかかる制御と、受信回路60からの受信データの識別にかかる制御とを実行する。
アンテナコイル31の前段には整合回路46(例えば、コンデンサ)が接続され、整合回路46の前段には送信回路44が接続され、整合回路46と送信回路44との間に位置するノードNにBPF回路62が接続されている。
受信回路60の復調回路68には、BPF回路62から得られる信号が入力される検波回路63と、検波回路63から得られる信号が入力されるアンプ回路64とが設けられ、アンプ回路64から得られる信号には復号回路65にて復号処理が実行される。
一方、RFIDタグ70の一例としては、振幅変調(負荷変調)方式のパッシブ型(バッテリ非搭載)であり、アンテナコイル71と、容量72と、負荷抵抗74と、直列接続された負荷抵抗73および負荷スイッチSwと、制御回路80とを備える。
具体的には、アンテナコイル71の両端であるノードn1・n2間に、容量71と、負荷抵抗74と、直列接続された負荷抵抗73および負荷スイッチSwと、制御回路80とが並列に接続されている。なお、負荷スイッチSw、負荷抵抗73・74、および制御回路80は、IC(集積回路)として構成される。
リーダライタ10は、送信回路44および整合回路46で生成したキャリア信号(13.56MHz)をアンテナコイル31を介してRFIDタグ70に送信する。整合回路46は、アンテナコイル31の入力インピーダンスを送信回路44の出力インピーダンスと整合させるものである。
アンテナコイル71にてキャリア信号を受け取ったRFIDタグ70では、アンテナコイル71の両端であるノードn1・n2間に誘導起電力が発生し、IC(負荷スイッチSw、負荷抵抗73・74、および制御回路80)が動作する。具体的には、制御回路80に記録された固有情報に対応する424kHzのサブキャリア信号(データ信号)が生成され、これによって負荷スイッチSwがON・OFF制御される。
リーダライタ10側のアンテナコイル31とRFIDタグ70側のアンテナコイル71とは結合係数k(リーダライタ10とRFIDタグ70の位置関係に依存する値)で電磁的に結合されているため、RFIDタグ70の負荷スイッチSwのON・OFF(負荷変動)によってキャリア信号(第1信号)が変調され、ノードN1で振幅変調信号(第2信号)が受信される(図1参照)。
図1に示すように、振幅変調信号には、その周波数成分として、キャリア信号(13.56MHz)と、キャリア信号の周波数よりもサブキャリア信号の周波数(424kHz)だけ低い下側帯波信号LSB(13.136MHz)と、キャリア信号の周波数よりもサブキャリア信号の周波数(424kHz)だけ高い上側帯波信号USB(13.984MHz)とが含まれる。
リーダライタ10のノードN1で受信された振幅変調信号は、受信回路60のBPF回路(バンドパスフィルタ回路)62に入力される。BPF回路62では、図1および図2に示すように、下側帯波信号LSB(13.136MHz)を減衰させ、上側帯波信号USB(13.984MHz)を通過させる。
BPF回路62から得られた信号(第3信号)は検波回路63に入力される。本実施例では、検波回路63は、図1に示すように、キャリア信号(13.56MHz)と、上側帯波信号USB(13.984MHz)とから、サブキャリア信号SCS(424kHz)を抽出する。
検波回路63で抽出されたサブキャリア信号SCS(424kHz)は、アンプ回路64で増幅された後、復号回路65にて復号される。
上述のとおり、ヌル現象の原因は、下側帯波信号LSBおよび上側帯波信号USBの電圧が互いに接近する条件において、下側帯波信号LSBおよび上側帯波信号USBがお互い打ち消し合ってサブキャリア電圧が低下するものと考えることができる。
実施形態1のリーダライタ10によれば、受信した振幅変調信号の下側帯波信号LSBをBPF回路62によって減衰させた後に検波(サブキャリア信号の抽出)を行っているため、ヌル現象の生じにくい、交信安定性の高い通信装置を実現することができる。
図1のリーダライタ10では、ヌル現象の対策として、BPF回路62で下側帯波信号LSBを減衰させ、上側帯波信号USBを通過させているがこれに限定されない。前記ヌル現象の原因に鑑みれば、BPF回路62の代わりとして、上側帯波信号USBを減衰させ、下側帯波信号LSBを通過させるようなフィルタ回路を設け、このフィルタ回路から得られた信号を復調に用いることもできる。
〔実施形態2〕
図3(a)・(b)に示すように、下側帯波信号LSBと上側帯波信号USBのどちらの周波数成分の電圧が大きいかは、RFIDタグ70の共振周波数、設置距離、周囲環境(温度や、リーダライタ、タグの周囲の金属)などに依存する。実験結果の一例を挙げて説明すると、例えば図3(b)のように、RFIDタグ70の共振周波数が12.93MHzの場合には、上側帯波信号USBが、下側帯波信号LSBがよりも低く、上側帯波信号USBの受信電圧は、交信距離90mm付近で復調限界レベルを下回ってしまう(交信エラーとなる)。
このように、片側の側帯波(上側帯波信号USBあるいは下側帯波信号LSB)のみを固定的に選択して復調すると、受信電圧が小さい側帯波を復調に使用した場合に交信エラーとなるおそれがある。
そこで、図4のように、図1の受信回路60における復調回路68の前段構成を変更することもできる。すなわち、復調回路68の前段に、下側帯波信号LSBを減衰させ、上側帯波信号USBを通過させるフィルタ回路Aと、上側帯波信号USBを減衰させ、下側帯波信号LSBを通過させるフィルタ回路Bと、ノードNに接続され、振幅変調信号のフィルタ回路Aまたはフィルタ回路Bへの入力を切り替える切替回路50とを設け、フィルタ回路Aから得られる信号(第3信号)およびフィルタ回路Bから得られる信号(第4信号)それぞれを復調回路68の検波回路63に入力する。
こうすれば、切替回路50の切り替えによってRFIDタグ70に応じた適切な(受信電圧の大きな)側帯波信号(LSBまたはUSB)を復調に用いることができ、交信エラーのおそれを低減させることができる。
実施形態2では、図5に示すように、図4の受信回路60に、ノードNに接続され、振幅変調信号のフィルタ回路Aまたはフィルタ回路Bへの入力を切り替える切替回路50と、切替回路50を制御する切替制御回路51と、アンプ回路64から得られる信号が入力されるRSSI回路(Received Signal Strength Indicator Circuit)67と、RSSI回路67の検出結果を比較する比較回路66と、アンプ回路64から得られる信号の復号処理および比較回路66の比較結果に基づく選択処理を行う復号/選択回路69を設けることもできる。
この場合は、アンプ回路64で増幅したサブキャリア信号の電圧(サブキャリア電圧)をRSSI回路67で検出し、比較回路66が、RSSI回路67の検出結果を比較し、復号/選択回路69が、比較回路66の比較結果に基づいて復号結果の選択を行う。
具体的には、1回目の交信において切替制御回路51が切替回路50をフィルタ回路A側にして得られたRSSI回路67の検出結果(サブキャリア電圧)と、2回目の交信において切替制御回路51が切替回路50をフィルタ回路B側にして得られたRSSI回路67の検出結果(サブキャリア電圧)とを比較回路66にて比較し、復号/選択回路69が、サブキャリア電圧の大きい方の(1回目あるいは2回目の交信時の)復号結果(復号データ)を「正」として選択し、プロセッサ20に送る。
なお、図5における復調回路68の前段を図6のように変更することもできる。すなわち、フィルタ回路Aおよびフィルタ回路Bそれぞれの入力端をノードNに接続し、フィルタ回路Aおよびフィルタ回路Bそれぞれの出力端を、切替回路50を介して復調回路68の検波回路63に接続する。
この場合は、フィルタ回路Aから得られる信号(下側帯波信号LSBが減衰し、上側帯波信号USBが通過した信号)と、フィルタ回路Bから得られる信号(上側帯波信号USBが減衰し、下側帯波信号LSBが通過した信号)とが、切替制御回路51が制御する切替回路50によって選択的に検波回路63に入力される。
すなわち、1回目の交信において切替制御回路51が切替回路50をフィルタ回路A側にして得られたRSSI回路67の検出結果(サブキャリア電圧)と、2回目の交信において切替制御回路51が切替回路50をフィルタ回路B側にして得られたRSSI回路67の検出結果(サブキャリア電圧)とを比較回路66にて比較し、復号/選択回路69が、サブキャリア電圧の大きい方の(1回目あるいは2回目の交信時の)復号結果(復号データ)を「正」として選択し、プロセッサ20に送る。
〔実施形態3〕
リーダライタ10では、図1の受信回路60を図7のように変更することもできる。すなわち、受信回路60に、ノードNに接続され、下側帯波信号LSBを減衰させて上側帯波信号USBを通過させるフィルタ回路Aと、フィルタ回路Aから得られる信号(第3信号)が入力される検波回路63aと、検波回路63aから得られる信号が入力されるアンプ回路64aと、ノードNに接続され、上側帯波信号USBを減衰させて下側帯波信号LSBを通過させるフィルタ回路Bと、フィルタ回路Bから得られる信号(第4信号)が入力される検波回路63bと、検波回路63bから得られる信号が入力されるアンプ回路64bと、アンプ回路64aおよびアンプ回路64bそれぞれから得られる信号が入力される復号回路65とを設ける。
こうすれば、アンプ回路64aから得られたサブキャリア信号、およびアンプ回路64bから得られたサブキャリア信号それぞれを復号回路65で復号し、プロセッサ20に送ることができるというメリットがある。
また、受信回路60に切替回路を含まないため、ノイズ抑制や回路設計の容易さの点でメリットがある。
実施形態3では、図8に示すように、受信回路60に、ノードNに接続され、下側帯波信号LSBを減衰させて上側帯波信号USBを通過させるフィルタ回路Aと、フィルタ回路Aから得られる信号(第3信号)が入力される検波回路63aと、検波回路63aから得られる信号が入力されるアンプ回路64aと、ノードNに接続され、上側帯波信号USBを減衰させて下側帯波信号LSBを通過させるフィルタ回路Bと、フィルタ回路Bから得られる信号(第4信号)が入力される検波回路63bと、検波回路63bから得られる信号が入力されるアンプ回路64bと、アンプ回路64aから得られる信号が入力されるRSSI回路67aと、アンプ回路64bから得られる信号が入力されるRSSI回路67bと、RSSI回路67aおよびRSSI回路67aの検出結果を比較する比較回路66と、アンプ回路64aから得られる信号、およびアンプ回路64bから得られる信号を復号し、いずれかの信号の復号結果を選択する復号/選択回路69を設けることもできる。
この場合は、アンプ回路64aで増幅したサブキャリア信号の電圧(サブキャリア電圧)をRSSI回路67aで検出し、アンプ回路64bで増幅したサブキャリア信号の電圧(サブキャリア電圧)をRSSI回路67bで検出し、比較回路66が、RSSI回路67aの検出結果とRSSI回路67bの検出結果とを比較し、復号/選択回路69が、比較回路66の比較結果に基づき、サブキャリア電圧の大きい方の復号結果を「正」として選択し、プロセッサ20に送る。
〔実施形態1〜実施形態3について〕
前記各実施形態では、RFIDタグ70をパッシブ型としているが、これに限定されず、アクティブ型(バッテリ搭載)でも構わない。
また、前記各実施形態では、ISO15693規格を一例としているが、これに限定されないことはいうまでもない。
本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、前記実施形態を技術常識に基づいて適宜変更したものやそれらを組み合わせて得られるものも本発明の実施の形態に含まれる。
10 リーダライタ(通信装置)
20 プロセッサ
31 アンテナコイル(リーダライタ側)
44 送信回路
46 整合回路
50 切替回路
51 切替制御回路
60 受信回路
62 BPF回路(第1フィルタ回路)
64 64a・64b アンプ回路
66 比較回路
65 復号回路
67 67a・67b RSSI回路
68 復調回路
69 復号/選択回路
70 RFIDタグ(情報保持体)
71 アンテナコイル(RFID側)
80 制御回路
N・n1・n2 ノード
USB 上側帯波信号
LSB 下側帯波信号
SCS サブキャリア信号(データ信号)

Claims (13)

  1. 送られた第1信号に対して保持情報に応じた振幅変調を行う情報保持体と交信可能であり、前記情報保持体に対して前記第1信号を送信する通信装置であって、
    前記第1信号を振幅変調して得られる第2信号の下側帯波信号および上側帯波信号の一方を減衰させる第1フィルタ回路と、第1フィルタ回路から得られる第3信号が入力される復調回路とを備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記下側帯波信号および上側帯波信号の他方を減衰させる第2フィルタ回路を備え、
    この第2フィルタ回路から得られる第4信号が前記復調回路に入力されることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記復調回路は、第3あるいは第4信号を用いて復調を行うことを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 前記復調回路は、第3信号から前記保持情報に対応するデータ信号を得る系統と、第4信号から前記保持情報に対応するデータ信号を得る系統との2系統を備えることを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  5. 前記復調回路は、第3信号から得られたデータ信号および第4信号から得られたデータ信号それぞれの振幅状態を並行して検出することを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  6. 前記復調回路は、第3信号から前記保持情報に対応するデータ信号を得た後に第4信号から前記保持情報に対応するデータ信号を検出する1系統を備えることを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  7. 前記復調回路は、第3信号から得られたデータ信号および第4信号から得られたデータ信号それぞれの振幅状態を順次検出することを特徴とする請求項6記載の通信装置。
  8. 第2信号の第1または第2フィルタ回路への入力を切り替える切替回路を備えることを特徴とする請求項6または7記載の通信装置。
  9. 前記第3信号から得られたデータ信号および第4信号から得られたデータ信号のうち、振幅状態の優れている方の復号結果を選択することを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 前記復調回路には、前記下側帯波信号および上側帯波信号の一方と、前記第1信号とから前記保持情報に応じた信号を検波する検波回路が含まれていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記情報保持体は、振幅変調方式のRFID(Radio Frequency Identification)タグであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 前記第1フィルタ回路がバンドパスフィルタ回路であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 送られた第1信号に対して保持情報に応じた振幅変調を行う情報保持体と交信可能であり、前記情報保持体に対して前記第1信号を送信する通信装置の信号処理方法であって、
    前記第1信号を振幅変調して得られる第2信号の下側帯波信号および上側帯波信号の一方を減衰させた第3信号を用いて復調を行うことを特徴とする通信装置の信号処理方法。
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