JP2007293403A - 誘導式読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触情報記録媒体からの一方の側波帯の信号レベルが弱くなっても、確実に読み取ることが可能な誘導式読取装置を提供する。
【解決手段】誘導式読書装置20は、RFタグに電磁誘導により電力を送信する送信部2101と、RFタグの負荷変動により主搬送波の両側に位置する上下側波帯の信号を取得するアンテナ部2001からの上下側波帯の信号に共振して、上側波帯を出力する第1共振部2103および下側波帯を出力する第2共振部2109と、第1共振部2103および第2共振部2109からのそれぞれの出力を検波する第1検波部2104および第2検波部2110と、検波された信号を合成する加算部2114と、加算部2114からの出力をデジタル信号に変換するAD変換部2115と、変換された信号を復号する制御部2116とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁誘導により供給された電力で動作する非接触情報記録媒体から内部に記憶された情報を受信する誘導式読取装置に関する。
電磁誘導により供給された電力で動作する非接触情報記録媒体としてRFタグや非接触ICカードなどがある。このRFタグや非接触ICカードは、非接触で様々な情報を読み取ることができるので、入退室管理、電子乗車券、決済用途、物流管理、機密文書管理などの広い分野で、これからも益々広がっていくものと思われる。
従来の誘導式読取装置の一例が(特許文献1)に記載されている。(特許文献1)に記載の非接触交信装置は、標準調整による最大交信距離付近にRFタグを配置したときの共振周波数が搬送周波数に合うように回路定数の調整を行うことで、交信距離を伸ばすことができるようにしたものである。
特開2003−78459号公報
(特許文献1)に記載の非接触交信装置は、主搬送波の周波数として13.56MHzを用いたものであるが、通信するときにはこの主搬送を挟んだ上下側波帯のうちいずれか一方の信号を受信して復調し、符号化された送信データを復号化することで、RFタグからのデータを受信する。
上下側波帯の信号は、通常では同じ信号レベルで受信できるので、上下側波帯のうちいずれか一方の信号を復調すれば問題はない。しかし、RFタグを従来の誘導式読取装置で読み取る際に、アンテナとRFタグとの誘導の結合の度合いによっては、いずれか一方の側波帯の信号レベルが強かったり、反対に弱くなったりして非対称となることがある。その場合に、弱くなった方の側波帯の信号を受信して復調していると、復号化できないことがあり、そのときには読み取りエラーとなってしまう。
そうなると、例えば、機密文書管理で読み取りエラーが発生した場合、実際は文書があるのにもかかわらず、文書を紛失したと誤認し、アラームが発生するという事態になる。
そこで本発明の目的は、非接触情報記録媒体からの一方の側波帯の信号レベルが弱くなっても、確実に読み取ることが可能な誘導式読取装置を提供することにある。
本発明の誘導式読取装置は、電磁誘導により供給された電力で動作する非接触情報記録媒体から内部に記憶された情報を受信する誘導式読取装置において、非接触情報記録媒体に電磁誘導により電力を送信する送信部と、前記非接触情報記録媒体の負荷変動により主搬送波の両側に位置する上下側波帯の信号を取得するアンテナと、前記アンテナからの前記上下側波帯の信号に共振して、上側波帯を出力する第1共振部および下側波帯を出力する第2共振部とを有し、前記第1共振部および第2共振部からのそれぞれの出力を合成する加算部からの出力を復号部で復号したり、前記第1共振部および前記第2共振部からそれぞれ出力される信号の出力レベルを比較部で比較して、前記比較部からの結果に基づいて前記出力レベルの高い信号を復号部で復号したりすることを特徴とする。
本発明は、復号部が両側波帯の信号に基づいて復号化することで、一方の側波帯の信号が弱くなっても、正確に復号することができるので、非接触情報記録媒体とアンテナとの誘導結合の度合いによって発生する信号レベルの偏りが発生しても、読み取れない状態を回避することができる。
本発明の請求項1の発明は、電磁誘導により供給された電力で動作する非接触情報記録媒体から内部に記憶された情報を受信する誘導式読取装置において、非接触情報記録媒体に電磁誘導により電力を送信する送信部と、非接触情報記録媒体の負荷変動により主搬送波の両側に位置する上下側波帯の信号を取得するアンテナからの上下側波帯の信号に共振して、上側波帯を出力する第1共振部および下側波帯を出力する第2共振部と、第1共振部および第2共振部からのそれぞれの出力を合成する加算部と、加算部からの出力を復号する復号部とを備えたことを特徴としたものである。
送信部から送信される電力により非接触情報記録媒体が動作する。そして非接触情報記録媒体が負荷変動することで、主搬送波の両側に位置する上下側波帯の信号を送信する。アンテナはこの負荷変動により上下側波帯の信号を取得する。第1共振部が上下側波帯のうち上側波帯の信号と共振することで上側波帯の信号を選択して出力する。そして第2共振部が下側波帯の信号と共振することで下側波帯の信号を選択して出力する。第1共振部および第2共振部からそれぞれの出力された信号は、加算部により合成される。この合成により、一方の側波帯の信号が弱くなっていても、他方の側波帯の信号と合算された信号とすることができる。従って、復号部が両側波帯の信号に基づいて復号化することで、一方の側波帯の信号が弱くなっても、正確に復号することができる。
本発明の請求項2の発明は、電磁誘導により供給された電力で動作する非接触情報記録媒体から内部に記憶された情報を受信する誘導式読取装置において、非接触情報記録媒体に電磁誘導により電力と送信信号を送信する送信部と、非接触情報記録媒体の負荷変動により主搬送波の両側に位置する上下側波帯の信号を取得するアンテナと、アンテナからの上下側波帯の信号に共振して、上側波帯を出力する第1共振部および下側波帯を出力する第2共振部と、第1共振部および第2共振部からそれぞれ出力される信号の出力レベルを比較する比較部と、比較部からの結果に基づいて出力レベルの高い信号を復号する復号部とを備えたことを特徴としたものである。
送信部から送信される電力により非接触情報記録媒体が動作する。そして非接触情報記録媒体が負荷変動することで、主搬送波の両側に位置する上下側波帯の信号を送信する。アンテナはこの負荷変動により上下側波帯の信号を取得する。第1共振部が上下側波帯のうち上側波帯の信号と共振することで上側波帯の信号を選択して出力する。そして第2共振部が下側波帯の信号と共振することで下側波帯の信号を選択して出力する。第1共振部および第2共振部からそれぞれの出力された信号を比較部がその信号レベルを比較する。そうすることで、上側波帯または下側波帯の信号の強度を判定することができる。そして、比較部からの結果に基づいて復号部が出力レベルの高い信号を復号するので、一方の側波帯の信号が弱くなっていても、他方の側波帯の信号を復号する元となる信号とすることができる。従って、復号部が両側波帯の信号に基づいて復号化することで、一方の側波帯の信号が弱くなっても、正確に復号することができる。
本発明の請求項3の発明は、第1共振部および第2共振部からの出力をそれぞれ全波整流して加算部へ出力する第1整流部および第2整流部を備えたことを特徴としたものである。
上側波帯の信号と下側波帯の信号との位相が逆相となったとしても、第1共振部および第2共振部からの出力をそれぞれ全波整流するので、信号を絶対値で処理することが可能である。従って、第1共振部および第2共振部からの出力を加算部により合成した場合、信号のレベルが微小となったり、または無くなったりしまうことを防止することができる。また、全波整流するので、復号部での復号化の処理速度が高速でなくてもよい。
本発明の請求項4の発明は、第1共振部および第2共振部は、一次側にコイルが設けられ、二次側に第1共振部用コイルと第2共振部用コイルとが直列接続されたトランスであって、第1共振部用コイルおよび第2共振部用コイルにそれぞれコンデンサを並列に接続したLC回路であることを特徴としたものである。
トランスの二次側コイルを、第1共振部用コイルおよび第2共振部用コイルとし、それぞれコンデンサを並列に接続したLC回路とすることで、アンテナに接続される送信系と受信系とのそれぞれのグランドを分離することができるので送信部からのノイズの回り込みなどを防止することができる。また、第1共振部および第2共振部をそれぞれ別々のトランスとするよりは省スペース化、部品点数の削減を図ることができるので、小型化を図ることができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態に係る誘導式読取装置を、誘導式読書装置を例に図1から図3に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、電磁誘導により供給された電力で動作する非接触情報記録媒体としてRFタグを例に説明する。
まずはRFIDシステム全体の構成を図1に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るRFIDシステム全体の構成を示す図である。
図1に示すようにRFIDシステム10は、電源を有しないRFタグ100と13.56MHz帯を使用して非接触で通信することが可能なシステムであり、RFタグ100を読み書きする誘導式読書装置20と、誘導式読書装置20に接続されるパーソナルコンピュータ(以下、PCと称す。)30とを備えている。誘導式読書装置20は、アンテナ(図示せず)が収納されるアンテナ部2001と、装置本体2100とで構成されている。
アンテナ部2001は、矩形状のモールド製の筐体にアンテナとしてループアンテナを内蔵している。装置本体2100は、アンテナ部2001とケーブル2002で接続される。アンテナ部2001は、装置本体2100からの送信信号をRFタグ100へ送信することで、RFタグ100への電力を供給する。また、RFタグ100の負荷変動により受信信号を取得する。
次に、誘導式読書装置20の詳細について図2に基づいて説明する。図2は、図1に示す誘導式読書装置の構成を示す図である。
図2に示すように誘導式読書装置20の装置本体2100には、送信部2101と、上側波帯用の受信部として、第1送信結合部2102と、第1共振部2103と、第1検波部2104と、第1増幅部(AMP)2105と、第1バンドパスフィルタ部(BPF)2106と、第1全波整流部2107とが設けられている。
また、下側波帯用の受信部として、第2送信結合部2108と、第2共振部2109と、第2検波部2110と、第2増幅部2111と、第2バンドパスフィルタ部2112と、第2全波整流部2113とが設けられている。
そして、第1全波整流部2107および第2全波整流部2113からの信号を合成する加算部2114と、AD変換部(A/D)2115と、制御部2116と、入出力インタフェース部2117とが設けられている。
送信部2101は、入力した送信データを振幅変調した送信信号をアンテナ部2001へ出力する機能を備えている。
第1送信結合部2102および第2送信結合部2108は、アンテナ部2001へ出力される送信部2101からの送信信号が、受信部へ流れ込むことを抑制するために設けられている。第1送信結合部2102および第2送信結合部2108としては、抵抗またはコンデンサを使用することができる。
第1共振部2103および第2共振部2109は、RFタグ100から送信される主搬送波の両側に位置する上下側波帯の信号に共振して、第1共振部2103は上側波帯の信号を、第2共振部2109は下側波帯の信号を、出力する同調回路である。
ここで、第1共振部2103と第2共振部2109とについて、図3に基づいて詳細に説明する。図3(A)および同図(B)は、第1共振部および第2共振部の一例を示す図である。
図3(A)に示すように、第1送信結合部2102および第2送信結合部2108をコンデンサC1,C1とし、第1共振部2103および第2共振部2109をコンデンサC2,C3とコイルL1,L2とを並列接続したLC回路としている。このように上側波帯用として第1送信結合部2102および第1共振部2103として入力コンデンサをそれぞれに設け、下側波帯用として第2送信結合部2108および第2共振部2109としてLC回路をそれぞれに設けることで実現することができる。また図3(B)に示すように、第1送信結合部2102および第2送信結合部2108を共通させてコンデンサとし、第1共振部2103および第2共振部2109を、一次巻き線であるコイルL3にコンデンサを接続したトランスの二次巻き線で、直列接続されたコイルL4とコイルL5としている。コイルL4とコイルL5とは、第1全波整流部2107と第2全波整流部2113とを設けるのであれば同じ巻き線方向でも異なる巻き線方向でもよい。このように第1共振部2103および第2共振部2109をトランスの二次巻き線のコイルL4,L5とすることで、一次巻き線側であり送信部2101のグランドG1と二次巻き線側のグランドG2とを分離できるので、送信部2101からのノイズの回り込みなどを防止することができる。また、第1送信結合部2102と第2送信結合部2108とに個々にトランスを接続するよりは、省スペース化、部品点数の削減を図ることができるので、小型化を図ることができる。
図2に戻って、第1検波部2104および第2検波部2110は、上側波帯の変調された信号または下側波帯の変調された信号を整流検波してベースバンドの信号にするものである。第1増幅部2105および第2増幅部2111は、第1検波部2104および第2検波部2110からの出力信号を増幅するアンプである。第1バンドパスフィルタ部2106および第2バンドパスフィルタ部2112は、増幅された第1増幅部2105および第2増幅部2111からの出力信号に含まれるノイズなどを除去するフィルタである。第1全波整流部2107および第2全波整流部2113は、第1バンドパスフィルタ部2106および第2バンドパスフィルタ部2112からの出力信号をそれぞれ全波整流する。第1全波整流部2107および第2全波整流部2113は、増幅機能を有していてもよい。
加算部2114は、第1全波整流部2107および第2全波整流部2113からの出力信号を加算することで合成する。この加算部2114は、それぞれの信号に抵抗を介在させてワイヤードORしたものをオペアンプの入力端子に接続した加算回路とすることができる。
AD変換部2115は、加算部2114からのアナログ信号をデジタル信号へ変換することで受信データとして制御部2116へ出力する。
制御部2116は、受信データを復号してコマンドを解析する復号部としての機能と、送信データを符号化して送信部2101へ出力する符号部としての機能とを有している。制御部2116は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUを走行するプログラムや設定データを格納するROM(Read Only Memory)と、プログラムが作業領域として使用するRAM(Random Access Memory)と、CPUおよびメモリを制御する制御回路と、CPUから入力および出力可能な各種の入力ポートとで構成することができる。
入出力インタフェース部2117は、PC30との通信を行うインタフェースである。入出力インタフェース部2117は、PC30が備えていれば、例えばLAN(Local Area Network)や、USB(Universal Serial Bus)や、RS232や、双方向パラレルインタフェースとすることができるが、通信可能であれば他のインタフェースとすることも可能である。図1においてはケーブル31によりPC30と装置本体2100とが接続されているが無線LANとすればケーブル31を省略することができる。
PC30は、コンピュータであり、装置本体2100と通信して、受信したデータを表示画面に表示して在庫管理を行ったり、物流管理を行ったり、業務に応じたプログラムが動作している。
以上のように構成される本発明の実施の形態に係る誘導式読書装置20の動作を、更に図4および図5に基づいて説明する。図4は、RFタグ100からの受信信号を示す図である。図5(A)は第1共振部の出力信号の波形を示す図であり、同図(B)は第2共振部の出力信号の波形を示す図である。図6(A)は第1検波部の出力信号の波形を示す図であり、同図(B)は第2検波部の出力信号の波形を示す図である。図7(A)は第1全波整流部の出力信号の波形を示す図であり、図7(B)は第2全波整流部の出力信号の波形を示す図である。
まずRFタグ100は、負荷変動することにより、図4に示すような13.56MHzの主搬送波を中心として両側に位置する13.56MHz±0.423MHzの副搬送波によって変調された信号が送信される。この信号をアンテナ部2001が受信すると、信号は、第1送信結合部2102および第2送信結合部2108を通過して第1共振部2103および第2共振部2109へそれぞれに入力される。
第1共振部2103が上下側波帯のうち上側波帯の信号と共振することで上側波帯の信号を選択して出力する。そして第2共振部2109が下側波帯の信号と共振することで下側波帯の信号を選択して出力する。第1共振部2103からの出力信号の一例を図5(A)に示す。また第2共振部2109の出力信号の一例を図5(B)に示す。
本実施の形態1では、上側波帯の信号レベルが強く、下側波帯の信号が反対に弱いものとする。従って、信号レベルとして、図5(A)で示される第1共振部2103の出力信号より図5(B)で示される第2共振部2109の出力信号の方が、同相であるが小さくなっている。
第1共振部2103からの出力信号は、第1検波部2104により検波整流されて図6(A)に示すような復調されたベースバンドの信号となる。そして、第1検波部2104により復調された信号は、第1増幅部2105で増幅された後に、第1全波整流部2107に入力される。また、第2共振部2109からの出力信号は、第2検波部2110により検波整流されて図6(B)に示すような復調された信号となる。そして、第2検波部2110により復調された信号は、第2増幅部2111で増幅された後に、第2全波整流部2113に入力される。
本実施の形態1では、図5(A)および同図(B)に示すように、上下側波帯の信号が同相であるが、RFタグ100からの信号を読み取ったときにいずれか一方の信号が他方に対して逆相となることがある。そうした場合に、加算部2114で加算して合成すると、加算部2114が減算部として機能してしまう。そこで、それぞれの信号を第1全波整流部2107および第2全波整流部2113により全波整流することで絶対値をとった信号レベルの波形とすることができる。従って、合成した信号のレベルが、微小となったり、または無くなったりしまうことが防止することができる。また半波整流でなく全波整流を行うことで、信号が欠落する期間の発生を防止することができるので、AD変換部2115でデジタル信号に変換して復号化する処理速度を低減することができる。このようして全波整流を行うことで、図7(A)に示すような第1全波整流部2107の出力信号と、図7(B)に示すような第2全波整流部2113の出力信号を得ることができる。
加算部2114では、この第1全波整流部2107と第2全波整流部2113との信号を加算することで合成する。従って、図7(A)に示される波形に、図7(B)に示される波形を重畳した波形となるので、信号レベルが小さい第2全波整流部2113からの出力信号でも、第1全波整流部2107の出力信号を加算することで、より大きな信号レベルとすることができる。つまり上側波帯の信号および下側波帯の信号を同じ時間軸上で加算するので、いかなる符号化方式の信号であっても、加算することで微弱な信号を増強するように合成することができる。
そして加算部2114で合成された信号をAD変換部2115でデジタル変換して受信データとして、制御部2116へ出力する。制御部2116では、受信データを復号化して、その復号化したデータを表示するのであれば入出力インタフェース部2117を介してPC30へ送信する。
このように本実施の形態1に係る誘導式読書装置20では、制御部2116が両側波帯の信号に基づいて復号化することで、一方の側波帯の信号が弱くなっても、正確に復号することができるので、RFタグ100とアンテナ部2001との誘導結合の度合いによって発生する信号レベルの偏りが発生しても、読み取れない状態を回避することができる。
なお、本実施の形態1に係る誘導式読書装置20では、第1全波整流部2107からの出力信号と、第2全波整流部2113からの出力信号とを、加算する加算部2114を設けているが、加算部2114を省略して、それぞれの出力信号を受信データに変換するAD変換部を2つ設け、制御部2116で加算するようにして制御部2116を加算部2114として機能させてもよい。
また、第1全波整流部2107および第2全波整流部2113の出力信号、または加算部2114の出力信号から低周波成分のみを通過させるローパスフィルタを設けると、出力信号の変化の度合いを緩やかにすることができるので、AD変換部2115によってデジタル変換された送信データを処理する制御部2116の速度が高速でなくとも復号化することが可能である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態に係る誘導式読取装置を、誘導式読書装置を例に図8および図9に基づいて説明する。まずは、本実施の形態2に係る誘導式読書装置の構成について図8に基づいて説明する。図8は、本発明の実施の形態に係る誘導式読書装置を示す図である。なお図8においては、図2と同様の機能のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態2に係る誘導式読書装置50は、上側波帯の信号および下側波帯の信号を加算部で加算する代わりに、信号レベルの高い一方の信号を復号化することを特徴としている。
図8に示すように、誘導式読書装置50には、第1増幅部2105および第2増幅部2111の出力信号から信号レベルを算出して制御部5001へ出力する第1検波電圧検出部5002と、第2検波電圧検出部5003とを備えている。
第1検波電圧検出部5002と第2検波電圧検出部5003とは、第1増幅部2105からの出力信号および第2増幅部2111からの出力信号を、それぞれダイオードなどで整流し、AD変換することで信号レベルを電圧値データV1,V2を生成して制御部5001へ出力するものである。
そして、第1全波整流部2107と第2全波整流部2113とから出力されるそれぞれのアナログ信号をデジタル信号へ変換することで受信データとして制御部5001へ出力する第1AD変換部(A/D)5004と第2AD変換部(A/D)5005とを備えている。
制御部5001は、電圧値データV1,V2を比較する比較部として機能すると共に、その結果によって、上側波帯の信号か、または下側波帯の信号のいずれかに基づいて、復号化する信号を決定する復号部として機能する。
次に、この誘導式読書装置20の動作を図9に基づいて説明する。図9は、図8に示す誘導式読書装置の動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、制御部5001は、まずRFタグの情報を読み取るときに電力および送信信号を送信する(S100)。そして制御部5001は、上側波帯の信号の電圧値を第1検波電圧検出部5002から電圧値データV1として入力する。この電圧値データV1は、第1共振部2103および第1検波部2104を通過することでベースバンドとなり、第1増幅部2105により増幅されたアナログ信号の電圧レベルを、第1検波電圧検出部5002によりデジタルデータとしたものである。また同様に、制御部5001は、下側波帯の信号の電圧値を第2検波電圧検出部5003から電圧値データV2として入力する。この電圧値データV2は、第2共振部2109および第2検波部2110を通過することでベースバンドとなり、第2増幅部2111により増幅されたアナログ信号の電圧レベルを、第2検波電圧検出部5003によりデジタルデータとしたものである(S110)。
そして、制御部5001は、第1バンドパスフィルタ部2106、第1全波整流部2107、および第1AD変換部5004を介して受信データAを入力すると共に、第2バンドパスフィルタ部2112、第2全波整流部2113、および第2AD変換部5005を介して受信データBを入力する。
制御部5001は、電圧値データV1と電圧値データV2とを比較する。比較した結果、上側波帯の信号に関する電圧値データV1の方が大きければS130へ移行する(S120)。
制御部5001は、電圧値データV1と基準電圧値Vaとを比較する。基準電圧Vaは受信した信号がRFタグからの信号ではなくノイズである場合など、受信した信号を誤って符号化した結果、読み取りエラーとしてしまうことを防止するための閾値である。従って、電圧値データV1が基準電圧値Va以下である場合に、信号をキャンセルして処理を終了する(S130)。
S130にて、電圧値データV1が基準電圧Vaより大きいと判定された場合には、下側波帯の信号である受信データBを破棄する(S140)。次に、受信データAが正常か否かを、受信データAに含まれる誤り検出符号、例えばCRC(Cyclic Redundancy Check)などで確認する(S150)。そして、受信データAが正常なデータであることが確認できれば、受信データAを入出力インタフェース部2117を介してPC30へ送信し、表示を行う(S160)。
S120にて、比較した結果が、下側波帯の信号に関する電圧値データV2が、電圧値データV1以下と判定された場合、制御部5001は、電圧値データV1と基準電圧値Vaとを比較する。そして、電圧値データV2が基準電圧値Va以下である場合に、信号をキャンセルして処理を終了する(S170)。
S170にて、電圧値データV2が基準電圧Vaより大きいと判定された場合には、上側波帯の信号である受信データAを破棄する(S180)。次に、受信データBが正常か否かを、受信データBに含まれる誤り検出符号などで確認する(S190)。そして、受信データBが正常なデータであることが確認できれば、受信データBを入出力インタフェース部2117を介してPC30へ送信し、表示を行う(S200)。
このように本実施の形態2に係る誘導式読書装置50では、制御部5001が上側波帯または下側波帯の信号の強度を判定して、信号レベルの高い信号を復号するので、一方の側波帯の信号が弱くなっていても、他方の側波帯の信号を復号する元となる信号とすることができる。従って、両側波帯の信号に基づいて復号化することで、一方の側波帯の信号が弱くなっても、正確に復号することができるので、RFタグとアンテナ部2001との誘導結合の度合いによって発生する信号レベルの偏りが発生しても、読み取れない状態を回避することができる。
なお、本実施の形態2に係る誘導式読書装置50においても、第1全波整流部2107および第2全波整流部2113の出力信号から低周波成分のみを通過させるローパスフィルタを設けることができる。
以上、本発明の実施の形態1,2について説明してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。本実施の形態1および2においては、非接触情報記録媒体としてRFタグを用いたが、非接触式ICカードでも同様にして読み取ることが可能である。
本発明は、非接触情報記録媒体からの一方の側波帯の信号レベルが弱くなっても、確実に読み取ることが可能なので、非接触情報記録媒体との間で誘導結合により通信を行う誘導式読書装置に好適である。
本発明の実施の形態に係る誘導式読書装置全体の構成を示す図 本発明の実施の形態に係る誘導式読書装置の構成を示す図 本発明の実施の形態に係る第1共振部および第2共振部の一例を示す図 RFタグからの受信信号を示す図 本発明の実施の形態に係る第1共振部及び第2共振部の出力信号の波形を示す図 本発明の実施の形態に係る第1検波部及び第2検波部の出力信号の波形を示す図 本発明の実施の形態に係る第1全波整流部及び第2全波整流部の出力信号の波形を示す図 本発明の実施の形態に係る誘導式読書装置を示す図 本発明の実施の形態に係る誘導式読書装置の動作を示すフローチャート
符号の説明
10 RFIDシステム
20 誘導式読書装置
31 ケーブル
50 誘導式読書装置
100 RFタグ
2001 アンテナ部
2002 ケーブル
2100 装置本体
2101 送信部
2102 第1送信結合部
2103 第1共振部
2104 第1検波部
2105 第1増幅部(AMP)
2106 第1バンドパスフィルタ部(BPF)
2107 第1全波整流部
2108 第2送信結合部
2109 第2共振部
2110 第2検波部
2111 第2増幅部(AMP)
2112 第2バンドパスフィルタ部(BPF)
2113 第2全波整流部
2114 加算部
2115 AD変換部(A/D)
2116 制御部
2117 入出力インタフェース部
5001 制御部
5002 第1検波電圧検出部
5003 第2検波電圧検出部
5004 第1AD変換部(A/D)
5005 第2AD変換部(A/D)
C1〜C3 コンデンサ
G1,G2 グランド
L1〜L5 コイル

Claims (4)

  1. 電磁誘導により供給された電力で動作する非接触情報記録媒体から内部に記憶された情報を受信する誘導式読取装置において、
    前記非接触情報記録媒体に電磁誘導により電力を送信する送信部と、
    前記非接触情報記録媒体の負荷変動により主搬送波の両側に位置する上下側波帯の信号を取得するアンテナからの前記上下側波帯の信号に共振して、上側波帯を出力する第1共振部および下側波帯を出力する第2共振部と、
    前記第1共振部および第2共振部からのそれぞれの出力を合成する加算部と、
    前記加算部からの出力を復号する復号部とを備えたことを特徴とする誘導式読取装置。
  2. 電磁誘導により供給された電力で動作する非接触情報記録媒体から内部に記憶された情報を受信する誘導式読取装置において、
    前記非接触情報記録媒体に電磁誘導により電力と送信信号を送信する送信部と、
    前記非接触情報記録媒体の負荷変動により主搬送波の両側に位置する上下側波帯の信号を取得するアンテナと、
    前記アンテナからの前記上下側波帯の信号に共振して、上側波帯を出力する第1共振部および下側波帯を出力する第2共振部と、
    前記第1共振部および前記第2共振部からそれぞれ出力される信号の出力レベルを比較する比較部と、
    前記比較部からの結果に基づいて前記出力レベルの高い信号を復号する復号部とを備えたことを特徴とする誘導式読取装置。
  3. 前記第1共振部および第2共振部からの出力をそれぞれ全波整流して前記加算部へ出力する第1整流部および第2整流部を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の誘導式読取装置。
  4. 前記第1共振部および第2共振部は、一次側にコイルが設けられ、二次側に第1共振部用コイルと第2共振部用コイルとが直列接続されたトランスであって、前記第1共振部用コイルおよび第2共振部用コイルにそれぞれコンデンサを並列に接続したLC回路であることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の誘導式読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012165602A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Renesas Electronics Corp 電力伝送装置
EP2101279A3 (de) * 2008-03-10 2013-04-03 Pepperl + Fuchs GmbH Einstellbare Schaltung und RFID-Readereinheit
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