JP6358229B2 - エンジンの燃料配管保護構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン本体および当該エンジン本体の後ろ斜め上方に配置された車両部品を備えた車両に設けられて、当該エンジン本体に燃料を供給するための部品を保護する構造に関する。
従来、エンジン本体を備える車両では、車両の衝突時等に燃料が漏えいするのをより確実に回避するべく、保護部材によって燃料系の部品を保護することが行われている。
例えば、特許文献1には、エンジン本体に燃料を分配するためのデリバリパイプがエンジン本体の後側部とインテークマニホールドの間に配置され、デリバリパイプの後方にブレーキブースタが配置された車両において、車両の正面衝突時にブレーキブースタとデリバリパイプとが干渉してデリバリパイプが破損するのを抑制するために、デリバリパイプのうちインテークマニホールドよりも車幅方向外側に突出した部分を後方から覆う保護板を設け、この保護板をエンジン本体に固定した構造が開示されている。
特開平7−332196号公報
ここで、車両においては、エンジン本体に燃料を圧送するための燃料ポンプがエンジン本体の車幅方向一方側に設けられ、燃料ポンプと車両後部等に設けられた燃料タンクとがパイプやホースで連結されたものがある。例えば、金属製の燃料パイプが燃料ポンプから上方に突出するように設けられて、この燃料パイプから後方に樹脂等からなる燃料ホースが延びているものがある。さらに、このように構成された車両において、エンジン本体の後ろ斜め上方にブレーキリザーブタンク等の車両部品が配置されたものがある。このような車両では、車両の衝突時において燃料ポンプがエンジン本体とともに後方に移動すると、上記燃料パイプと燃料ホースとの接続部分が車両部品と干渉して損傷するおそれがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、エンジン本体の後ろ斜め上方に配置された車両部品を備えた車両において、車両の衝突時等に、燃料パイプと燃料ホースとの接続部分と車両部品との干渉をより確実に抑制することのできるエンジンの燃料配管保護構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、エンジン本体および当該エンジン本体の後ろ斜め上方に配置された車両部品を備えた車両に設けられて、当該エンジン本体に燃料を供給するための部品を保護する構造において、上記エンジン本体の車幅方向一方側に固定されて、当該エンジン本体に燃料を圧送する燃料ポンプと、上記燃料ポンプに接続されて、上記エンジン本体の車幅方向の上記一方側において上下方向に延びる燃料パイプと、上記燃料パイプに接続されて、当該燃料パイプに燃料を供給する燃料ホースと、上下方向に延びる保護部材を備えるとともに、上記エンジン本体の車幅方向の上記一方側に固定される固定部材とを備え、上記固定部材は、上記燃料ポンプの少なくとも一部を上記エンジン本体の反対側から覆う第1ブラケットと、当該第1ブラケットに固定される第2ブラケットとを備え、上記保護部材は、上記第2ブラケットに設けられているとともに、上記燃料パイプと上記車両部品との中間位置であって車両の衝突に伴い上記エンジン本体が後退した際に上記燃料パイプと上記燃料ホースとの接続部分と上記車両部品との間に介在する位置に配置されて当該接続部分を保護することを特徴とするエンジンの燃料配管保護構造を提供する(請求項1)。
本発明によれば、エンジン本体の後ろ斜め上方に配置された車両部品を備え、燃料ポンプがエンジン本体の車幅方向一方側に固定された車両において、車両の衝突時にエンジン本体および燃料ポンプが後退しても、燃料パイプと燃料ホースとの接続部分と車両部品との間に保護部材を介在させることができ、この接続部分が車両部品と干渉して損傷するのを抑制することができ、車両の衝突時における燃料漏れをより確実に抑制することができる。しかも、固定部材によって、燃料ポンプと、燃料パイプと燃料ホースとの接続部分との両方を保護することができ、車両衝突時において燃料が漏えいするのをより確実に抑制することができる。
本発明において、上記保護部材は、上下に延びる中空のパイプ部材からなるのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、簡単な構成で保護部材の剛性を高くして保護部材の変形を抑制することができる。そのため、保護部材によって燃料パイプと燃料ホースとの接続部分と車両部品との干渉をより確実に抑制することができる。
また、本発明において、上記固定部材は、上記エンジン本体の上記車幅方向一方側に固定される被取付部を備え、上記保護部材は、上記被取付部近傍に設けられているのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、保護部材の支持剛性を高めて車両の衝突時に保護部材が変形や変位するのを抑制することができ、燃料パイプと燃料ホースとの接続部分と車両部品との干渉をより確実に抑制することができる。
以上説明したように、本発明のエンジンの燃料配管保護構造によれば、車両衝突時等に、燃料パイプと燃料ホースとの接続部分と車両部品との干渉によって当該接続部分が損傷するのをより確実に抑制することすることができる。
本発明の実施形態に係るエンジンの燃料配管保護構造が適用されたエンジンシ本体の周辺部分を示した概略斜視図である。 エンジン周辺部分を示した概略斜視図である。 燃料ポンプ周辺部分を示した概略正面図である。 図2に示す状態からブラケットを取り外した状態を示した図である。 図2に示す状態から吸気管取付ブラケットを取り外した状態を示した図である。 ブラケットを示した図である。 図6の分解図である。 吸気管取付ブラケットの正面図である。 吸気管取付ブラケットと吸気管との固定構造を示した斜視図である。 保護パイプの作用を説明するための図である。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンの燃料配管保護構造が適用されたエンジン本体10周辺部分を示した概略斜視図である。エンジン本体10は、車両の前側部分に設けられたエンジンルーム1内に配置されており、図1は、エンジンルーム1内を車両前後方向の前斜め上方から見た図である。なお、図1では、エンジンルーム1内に配置されている一部部品は省略している。以下では、車両の前後方向を単に前後方向といい、車幅方向(図1の左右方向)を左右方向といい、図1における右側であって運転席から前方を見た状態での左側を左側、図1における左側であって運転席から前方を見た状態での右側を右側という。
図2は、エンジン本体10の周辺部分を示した周囲であって吸気管30等を省略した概略斜視図である。図2は、エンジンルーム1内を左斜め前方から見た図である。
図1および図2に示すように、エンジンルーム1の後端の上部には、左右に延びるカウル110が配置されている。カウル110の下方にはブレーキブースタ120が配置されている。ブレーキブースタ120の前側面からは、ブレーキリザーブタンク130が前斜め上方に延びている。
エンジン本体10は、シリンダヘッド12と、これを覆うヘッドカバー14と、シリンダブロック16とを有する。エンジン本体10は、カウル110の前斜め下方に配置されている。本実施形態では、エンジン本体10は、複数の気筒を有する多気筒エンジンであり、エンジンルーム1内に横置きすなわち複数の気筒が左右に並ぶ姿勢で配置されている。エンジン本体10は、シリンダヘッド10に形成された排気ポート(不図示)が後側に位置し、シリンダヘッド10に形成された吸気ポート(不図示)が前側に位置するように配置されている。
エンジン本体10の後方には、コンプレッサ22とタービン24とを含む過給機20が設けられている。エンジン本体10に吸気(空気)を導入する吸気管30は、エンジン本体10よりも前側の位置からコンプレッサ22に向かって延びるとともに、コンプレッサ22からエンジン本体10の前側部分に向かって延びている。具体的には、吸気管30の上流側部分は、エンジン本体10とエンジン本体10の左側に配置されたバッテリ80との間の部分、詳細には、シリンダヘッド12の左側面12aに固定された燃料ポンプ40およびリアハウジング50と、バッテリ80との間の部分を通って、エンジン本体10よりも前方の位置から後方に延び、その後右側に湾曲してコンプレッサ22に向かって延びている。また、吸気管30の下流側部分は、コンプレッサ22から左側に延びた後、その後前方に湾曲してエンジン本体10とバッテリ80との間の部分を通ってエンジン本体10よりも前方の位置まで前方に延びている。
上記のように、シリンダヘッド12の左側面12aには燃料ポンプ40およびリアハウジング50が固定されている。本実施形態では、燃料ポンプ40とリアハウジング50とは、シリンダヘッド12の左側面12aの後側部分に、燃料ポンプ40がリアハウジング50の前方に位置する状態で固定されている。
燃料ポンプ40は、燃料を貯留する燃料タンク(不図示)と連結されており、この燃料タンクから送られた燃料をエンジン本体10に圧送する。本実施形態では、燃料タンクは車両の後部に設けられており、燃料タンクから燃料ポンプ40側に向かって燃料ホース42が延びている。一方、燃料ポンプ40には燃料を導入するための燃料パイプ44が接続されている。そして、この燃料パイプ44と燃料ホース42とが燃料パイプ44の上端部において接続されている。詳細には、燃料パイプ44の上端部にはコネクタ44aが取り付けられており、このコネクタ44aを介して燃料パイプ44と燃料ホース42とが接続されている。
図3、図4を用いて具体的に説明する。図3は、燃料ポンプ40周辺部分を示した概略正面図である。図4は、図2に示す状態から後述するブラケット(固定部材)200、コネクタ44a、燃料ホース42を取り外した状態の拡大図である。
図4に示すように、燃料パイプ44は、上下方向に延びるパイプ部材であって、燃料ポンプ40の底部に設けられた導入部41から上方に延びている。燃料パイプ44は、比較的硬い部材で形成されており、例えば、金属製である。ここで導入部41は、シリンダヘッド12の上面の高さ位置よりも低い位置にあり、燃料パイプ44は、シリンダヘッド12の上面よりも下方の位置から、シリンダヘッド12の上面よりも上方の位置まで延びている。また、導入部41は、燃料ポンプ40の左側部分に位置しており、燃料パイプ44は、燃料ポンプ40の左側部分において上下に延びている。
燃料ホース42は、燃料パイプ44の上端部に取付けられるコネクタ44aから後方に延びた後、カウル110に沿って左側に延びている。詳細には、燃料ホース42は、ブレーキオイルタンク130の後方を通ってカウル110に沿って左側に延びている。そして、図示は省略したが、燃料ホース42は、その後、後方に延びて燃料タンクに接続されている。燃料ホース42は、比較的柔軟な材料で形成された管状部材であり、例えば、樹脂等からなる。
なお、図3に示すように、燃料ポンプ40と、各気筒に燃料を分配するデリバリパイプ49とはデリバリ側燃料パイプ48で連結されており、燃料ポンプ40により加圧された燃料はこのデリバリ側燃料パイプ48を通ってデリバリパイプ49ひいては各気筒に供給される。
エンジン本体10の左側面には、ブラケット(固定部材)200が固定されている。本実施形態では、シリンダヘッド12の左側面12aにブラケット200が固定されている。ブラケット200は、保護ブラケット(第1ブラケット)210と、吸気管取付ブラケット(第2ブラケット)250とからなる。保護ブラケット210は、シリンダヘッド12の左側面12aに直接およびリアハウジング50を介して固定されている。一方、吸気管取付けブラケット250は、この保護ブラケット210に固定されており、この保護ブラケット210を介してシリンダヘッド12の左側面12aに固定されている。
(2)ブラケットの構成
(i)保護ブラケット
図5は、図2に示す状態から吸気管取付ブラケット250を取り外した状態の拡大図である。図6は、ブラケット200の概略斜視図であって、保護ブラケット210に吸気管取付ブラケット250が固定された状態の図である。図7は、図6の分解図である。図8は、吸気間取付ブラケット250の正面図である。図9は、吸気管取付ブラケット250と吸気管30との固定構造を示した概略斜視図である。
図7等に示すように、保護ブラケット210は、前後および上下に延びる第1縦壁211と、第1縦壁211の後端部の上縁から右側に延びる第1横壁212と、第1横壁212の右縁から上方に延びる第2縦壁213と、第2縦壁213の上縁から右斜め後方に延びる第2横壁214とを有する。保護ブラケット210は、比較的硬い部材で形成されており、例えば金属製である。
図5等に示すように、第1縦壁211は、シリンダヘッド12の左側面12aの前端部であって燃料ポンプ40よりも前方の位置から、燃料ポンプ40の左側を通ってリアハウジング50の前端部まで延びている。図1等に示すように、第1縦壁211は、その前端からシリンダヘッド12の左側面12aに沿ってわずかに後方に延びた後、左斜め後方に傾斜し、その後、燃料ポンプ40の左側を通ってほぼまっすぐ後方に延びており、全体として左側に膨出する形状を有している。燃料ポンプ40の前方には第1縦壁211の傾斜部分が配置され、燃料ポンプ40の左方には第1縦壁211の後側部分が配置されており、燃料ポンプ40は、第1縦壁211によって前方および左側から覆われている。特に、本実施形態では、第1縦壁211の後側部分であって燃料ポンプ40の左側に位置する部分が、燃料ポンプ40よりも下方の位置から燃料ポンプ40の上端付近まで延びており、燃料ポンプ40のほぼ全体を左側すなわちシリンダヘッド12と反対側であってエンジン本体10の反対側から覆っている。
第1縦壁211の前端部であってシリンダヘッド12の左側面12aに沿って延びる部分には、これを貫通する保護ハウジング固定用孔211aが形成されている。また、第1縦壁211の後端部であってリアハウジング50と対向する部分にもこれを貫通する保護ハウジング固定用孔211aが形成されている。本実施形態では、前端部には1つの保護ハウジング固定用孔211aが形成され、後端部には上下に2つの保護ハウジング固定用孔211aが並んで形成されている。第1縦壁211ひいては保護ブラケット251は、これら保護ハウジング固定用孔211aに挿通されたボルト291がシリンダヘッド12およびリアハウジング50に形成されたボルト孔に螺合することでシリンダヘッド12に固定される。なお、第1縦壁211の上縁(第1縦壁211の前側部分の上縁と、第1縦壁211の後側部分の前縁であって、上記上縁と連続して延びる部分)はシリンダヘッド12と反対側に折り曲げられ、第1縦壁212の下縁はシリンダヘッド12側に折り曲げられている。
第2横壁212および第3横壁214は、燃料ポンプ40の後部の上端部付近から後斜め左側に延びており、これら横壁212、214の右側縁およびこれら横壁212、214間で上下に延びる第2縦壁213の右側縁が、燃料ポンプ40の後部上端付近(詳細には、燃料ポンプ40に接続されたコネクタであって燃料ポンプ40を駆動するための信号を燃料ポンプ40に送るハーネスが接続される部分)を後斜め左側から囲うように配置されている。
また、第1縦壁211の後部であって、上下に並ぶ2つの保護ハウジング固定用孔の前方部分には、これを貫通する孔であって、吸気管取付ブラケットを固定するためのブラケット取付け用ボルト孔219が形成されている。本実施形態では、上下に2つのブラケット取付け用ボルト孔219が形成されている。
(ii)吸気管取付ブラケット
図7等に示すように、吸気管取付ブラケット250は、前後および上下に延びる第1縦壁251と、第1縦壁251の下縁から左側に延びる第1横壁252と、第1横壁252の左側縁から下方に延びる第2縦壁253と、第1縦壁251の上縁から左側に延びる第3横壁254と、第3横壁254の左側縁から上方に延びる第3縦壁255とを有する。さらに、吸気管取付ブラケット250は、第3横壁254の上面から上方に延びる保護パイプ(保護部材)256を有する。吸気管取付ブラケット250は、比較的硬い部材で形成されており、例えば金属製である。
第1縦壁251の前側部分にはこれを貫通する貫通孔251aが上下に二つ形成されている。吸気管取付ブラケット250は、これら貫通孔251aに挿通されたボルト292が保護ブラケット210のブラケット取付け用ボルト孔291に螺合することで、保護ブラケット210に固定されている。
吸気管取付けブラケット250第1縦壁251は、その右側面が保護ブラケット210の第1縦壁211の後側部分であって燃料ポンプ40の左側に位置する部分の左側面と当接して上下に延びている。また、吸気管取付けブラケット250の第1縦壁251は、保護ブラケット210の第1縦壁211の上端とほぼ同じ高さ位置であって燃料ポンプ40の上端よりもわずかに下方の位置から、保護ブラケット210の第1縦壁211の下端よりも上方の位置まで延びている。
ここで、本実施形態では、吸気管取付けブラケット250の第1縦壁251の後側部分に、前方に凹む切り欠き251bが上下に二つ形成されており、固定用ボルト孔211aに挿通されたボルト291の頭部と吸気管取付けブラケット250との干渉を回避して、吸気管取付けブラケット250の第1縦壁251と保護ブラケット210の第1縦壁211とが面接触するようになっている。
吸気管取付けブラケット250の第2縦壁253は、第1横壁252の左縁から下斜め左側に延びた後、ほぼまっすぐ下方に延びている。この第2縦壁253の下端部にはこれを貫通する第1吸気管取付けボルト孔253aが形成されている。
図8等に示すように、吸気管取付けブラケット250の第2横壁254は、第1縦壁251の上縁から左斜め上方に延びている。
吸気管取付ブラケット250の第3縦壁255は、第2横壁254の左縁からほぼまっすぐ上方に延びている。この第3縦壁255にはこれを貫通する第2吸気管取付けボルト孔255aが形成されている。
上記保護パイプ256は、上下に延びる円筒状を有している。すなわち、保護パイプは、丸パイプで構成されている。図8に示すように、保護パイプ256は、第2横壁254の右端部の上面から上方に延びており、吸気管取付ブラケット250の第1縦壁251の上方に位置している。より詳細には、左右方向について、保護パイプ256は、その右縁が第1縦壁251の右縁とほぼ同じ位置となるように配置されている。
また、吸気管取付ブラケット250の第2横壁254の上面は、右側に向かって下方に傾斜した後下方に湾曲して第1縦壁251に連続している一方、保護パイプ256の下面は、第2横壁254の右側縁よりも右側の部分に沿ってほぼまっすぐ延びている。これに伴い、保護パイプ256と第2横壁254との間には隙間が設けられており、この隙間は保護パイプ256の内側空間と連通している。
図1〜図3に示すように、吸気管取付けブラケット250が保護ブラケット210に固定され、かつ、保護ブラケット210がシリンダヘッド12およびリアハウジング50に固定された状態において、保護パイプ256は、燃料パイプ44の左斜め後方に位置している。より詳細には、保護パイプ256は、燃料パイプ44の上端部に取付けられるコネクタ44aとブレーキリザーブタンク130との中間位置であって、燃料パイプ44の上端部に取付けられるコネクタ44aとブレーキリザーブタンク130の前端部付近とを結ぶラインL1(図1、図3参照)上に位置している。また、保護パイプ256は、燃料パイプ44の上端部に取付けられるコネクタ44aよりも下方の位置から上方の位置まで延びている。
吸気管取付ブラケット250は、上記のように保護ブラケット210等を介してシリンダヘッド12に固定されるとともに、吸気管30に接続されており、吸気管30を支持している。具体的には、図9に示すように、吸気管30のうちエンジン本体10とバッテリ80との間の部分を通る部分であって、コンプレッサ20よりも下流側の部分および上流側の部分にはそれぞれ取付け用ブラケット30a,30bが設けられており、この取付け用ブラケット30a,30bと吸気管取付けブラケット250の第2縦壁252と第3縦壁253とがボルト293,293により固定されている。すなわち、第2縦壁252および第3縦壁253と各取付け用ブラケット30a,30bに形成されたボルト孔(不図示)とにボルト293,293がそれぞれ挿通、螺合され、これにより取付け用ブラケット30a,30bと吸気管取付けブラケット250とが連結されている。
(3)作用等
以上のように、本実施形態では、シリンダヘッド12に固定されるブラケット200に設けられた保護パイプ256が、燃料パイプ44とブレーキリザーブタンク130との中間位置において上下方向に延びている。そのため、車両の衝突時にエンジン本体10の後退に伴って燃料パイプ44が後退したときに、燃料パイプ44とブレーキリザーブタンク130とが干渉して燃料パイプ44と燃料ホース42との接続部分、詳細には、この接続部分を構成するコネクタ44aが損傷するのを抑制することができる。特に、保護パイプ256が、燃料ホース42が接続される燃料パイプ44の上端部に取付けられるコネクタ44aよりも下方の位置から上方の位置まで延びているため、車両衝突時におけるこれらの接続部分およびコネクタ44aの損傷ひいては燃料漏れをより確実に抑制することができる。
図10を用いて具体的に説明する。車両が前突または後突等すると、エンジン本体10は図10の破線に示す位置から実線に示す位置まで後退する。また、エンジン本体10等の後退に伴って、ブレーキリザーブタンク130の下部が後方に押圧される。ここで、上記のように、ブレーキリザーブタンク130の上方にはカウル110が配置されているため、ブレーキリザーブタンク130は、下部が後方に押圧されることで図10の破線に示す状態から実線に示すように前倒し、ブレーキリザーブタンク130の前端部が燃料パイプ44の上端部に取付けられるコネクタ44aに向かうことになる。従って、仮に保護パイプ256が設けられていない状態では、ブレーキリザーブタンク130の前端部が燃料パイプ44の上端部に取付けられるコネクタ44aに衝突して燃料パイプ44と燃料ホース42との接続部分、特にコネクタ44aを損傷するおそれがある。これに対して、本実施形態では、保護パイプ256が設けられていることで、ブレーキリザーブタンク130の前端部を保護パイプ256に衝突させて、ブレーキリザーブタンク130の前端部が燃料パイプ44の上端部に取付けられるコネクタ44aに衝突するのを回避することができる。
特に、本実施形態では、保護パイプ256が、上下に延びる中空のパイプ部材からなり、その剛性が高められている。そのため、保護パイプ256をパイプ部材で構成するという簡単な構成で、ブレーキリザーブタンク130が保護パイプ256に衝突等したときの保護パイプ256の変形を抑制して、保護パイプ256によって燃料パイプ44と燃料ホース42との接続部分であるコネクタ44aをより適切に保護することができる。
また、本実施形態では、保護パイプ256が吸気管取付けブラケット250の第1縦壁251であって保護ブラケット210を介してシリンダヘッド12すなわちエンジン本体10に固定される部分の上方に設けられている。そのため、保護パイプ256の支持剛性を高めて保護パイプ256の変位を抑制することができ、保護パイプ256によって燃料パイプ44と燃料ホース42との接続部分であるコネクタ44aをより適切に保護することができる。
また、本実施形態では、保護ブラケット210によって燃料ポンプ40がエンジン本体10の反対側から覆われている。そのため、保護パイプ256によって燃料パイプ44と燃料ホース42との接続部分であるコネクタ44aを保護しながら、保護ブラケット210によって衝突時に燃料ポンプ40側に変位する吸気管30から、特に燃料ポンプ40と高さ位置が略等しい上側部分の吸気管30から、燃料ポンプ40を保護することができ、これらの損傷を抑制して燃料漏れをより確実に回避することができる。
(4)変形例
上記実施形態では、保護パイプ256を円筒状とした場合について説明したが、保護パイプ256の具体的形状はこれに限らない。ただし、保護パイプ256を筒状部材で構成すれば、簡単な構成で保護パイプ256の剛性を高めることができる。
また、上記実施形態では、保護パイプ256を吸気管取付けブラケット250のうち第1縦壁251の上方に配置した場合について説明したが、保護パイプ256の位置はこれに限らない。ただし、第1縦壁251のように吸気管取付けブラケット250のうちエンジン本体10に固定される部分の近傍に保護パイプ256を設ければ、保護パイプ256の支持剛性を高めることができる。
また、上記実施形態では、吸気管取付けブラケット250と保護ブラケット210とを別体で設けこれらを連結してブラケット200を構成した場合について説明したが、これらを一体に形成してブラケット200を構成してもよい。
また、上記実施形態では、エンジン本体10の後ろ斜め上方にブレーキリザーブタンク130が配置され、保護パイプ256によって燃料パイプ44と燃料ホース42との接続部分とブレーキリザーブタンク130との衝突を抑制する場合について説明したが、エンジン本体10の後斜め上方に配置されて保護パイプ256によって上記接続部分との衝突を抑制する車両部品はブレーキリザーブタンク130に限らず、他の部品であってもよい。
また、保護パイプ256は、燃料パイプ44と燃料ホース42との接続部分とブレーキリザーブタンク130との中間位置に設けられていればよく、上記ラインL1からずれていてもよい。
10 エンジン本体
130 ブレーキリザーブタンク(車両部品)
200 ブラケット(固定部材)
210 保護ブラケット(第1ブラケット)
250 吸気管取付ブラケット(第2ブラケット)
256 保護パイプ(保護部材)

Claims (3)

  1. エンジン本体および当該エンジン本体の後ろ斜め上方に配置された車両部品を備えた車両に設けられて、当該エンジン本体に燃料を供給するための部品を保護する構造において、
    上記エンジン本体の車幅方向一方側に固定されて、当該エンジン本体に燃料を圧送する燃料ポンプと、
    上記燃料ポンプに接続されて、上記エンジン本体の車幅方向の上記一方側において上下方向に延びる燃料パイプと、
    上記燃料パイプに接続されて、当該燃料パイプに燃料を供給する燃料ホースと、
    上下方向に延びる保護部材を備えるとともに、上記エンジン本体の車幅方向の上記一方側に固定される固定部材とを備え、
    上記固定部材は、上記燃料ポンプの少なくとも一部を上記エンジン本体の反対側から覆う第1ブラケットと、当該第1ブラケットに固定される第2ブラケットとを備え、
    上記保護部材は、上記第2ブラケットに設けられているとともに、上記燃料パイプと上記車両部品との中間位置であって車両の衝突に伴い上記エンジン本体が後退した際に上記燃料パイプと上記燃料ホースとの接続部分と上記車両部品との間に介在する位置に配置されて当該接続部分を保護することを特徴とするエンジンの燃料配管保護構造。
  2. 請求項1に記載のエンジンの燃料配管保護構造であって、
    上記保護部材は、上下に延びる中空のパイプ部材からなることを特徴とするエンジンの燃料配管保護構造。
  3. 請求項1または2に記載のエンジンの燃料配管保護構造であって、
    上記固定部材は、上記エンジン本体の上記車幅方向一方側に固定される被取付部を備え、
    上記保護部材は、上記被取付部近傍に設けられていることを特徴とするエンジンの燃料配管保護構造。
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