JP2016094887A - 車両のエンジン構造 - Google Patents

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貴弘 山下
克美 西村
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克美 西村
岩崎 明
Akira Iwasaki
明 岩崎
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Abstract

【課題】コストアップや車両重量の増加を抑制しつつ燃料配管を保護する。【解決手段】本車両のエンジン構造は、車両前部のエンジンルームに配置されたエンジン本体22と、エンジン本体22の車両前後方向に沿った側面22Aに配置された燃料ポンプ3と、エンジン本体22の側面22Aに取り付けられ、燃料ポンプ3よりも車両後方に配置されたブラケット4とを備える。ブラケット4は、車両後方へ向かってエンジン本体22の側面22Aから離れるように傾斜する案内面41aを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、車両前部のエンジンルームに配置されたエンジン本体と、エンジン本体の車両前後方向に沿った側面に配置された燃料ポンプとを備えた、車両のエンジン構造に関する。
車両に搭載されるエンジンには、燃料タンクに貯留された燃料を気筒内へ供給するための燃料ポンプ(例えばフィードポンプやサプライポンプ)が設けられる。燃料ポンプは、一般的にエンジンのすぐ近くに配置される。あるいは、エンジンルーム内のレイアウト上の制約から、燃料ポンプがエンジン本体(例えばシリンダブロック)の側面に取り付けられることも多い。燃料ポンプには燃料配管が接続されており、燃料ポンプの配置によっては燃料配管もエンジン本体の側面に近接して配置されることがある。
このような配置の場合、車両衝突時に、その衝突形態や衝撃の大きさによっては、燃料ポンプや燃料配管が移動してエンジン本体に衝突することがある。特に、ほとんどのエンジンは車体前部のエンジンルーム内に配置されるため、車両が前面衝突(前突)した場合に、燃料ポンプ及び燃料配管とエンジン本体との衝突(干渉)が起こりやすい。これに対して、燃料ポンプに近接してエンジン本体の側面に金属ブロック体を突設させ、この金属ブロック体にカバープレートを固定して燃料ポンプの車両前面側をカバーすることで、車両衝突時(前突時)に燃料ポンプを保護する構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、車両衝突時に燃料ポンプや燃料配管がエンジン本体に衝突しないように、これらの配置を変更することも考えられる。
特許第4670518号公報
しかしながら、上記の特許文献1のように、燃料ポンプを覆うカバープレートを設けて燃料ポンプを保護する場合、プロテクタとしてのカバープレートには衝撃に耐えうる強度が要求されるため、プロテクタの肉厚化や大型化を招く。また、燃料ポンプや燃料配管がエンジン本体と衝突しないようにプロテクタを配置する場合であっても、プロテクタを広範囲に設ける必要があり、プロテクタの大型化や重量増は避けられない。
一方で、燃料ポンプや燃料配管の配置は、エンジン毎に、或いは、そのエンジンが搭載される車種毎に共通の場合が多い。そのため、これらの配置の変更は、既存のエンジンの仕様変更や、複数の車種に対する仕様変更に繋がり、製造コストの増大を招く。
なお、一般的に燃料ポンプは高強度を有しているが、燃料配管は薄肉に成形されることが多く、エンジン本体に衝突した場合に燃料ポンプよりも損傷する可能性が高い。そのため、車両衝突時に備え、特に燃料配管の保護性を高めることが望まれている。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたもので、コストアップや重量増大を抑制しつつ、車両衝突時に燃料配管を保護できるようにした、車両のエンジン構造を提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示する車両のエンジン構造は、車両前部のエンジンルームに配置されたエンジン本体と、前記エンジン本体の車両前後方向に沿った側面に配置された燃料ポンプとを備えた車両のエンジン構造である。このエンジン構造は、前記エンジン本体の前記側面に取り付けられ、前記燃料ポンプよりも車両後方に配置されたブラケットをさらに備えている。前記ブラケットは、前記車両後方へ向かって前記エンジン本体の前記側面から離れるように傾斜する案内面を有する。
前記燃料ポンプには、複数の燃料配管が接続されており、通常これらの燃料配管は前記エンジン本体の前記側面から離隔して(隙間をあけて)配置される。前記案内面は、前記車両の衝突時に前記燃料ポンプに接続された前記燃料配管と前記エンジン本体の前記側面との間の隙間を維持する(確保する)ものが好ましい。なお、この場合に、前記衝突の前後において前記隙間の大きさを一定に保つものでなくてもよい。
(2)前記ブラケットは、前記案内面よりも前記車両後方に設けられるとともに前記案内面よりも車両外側に向けて突出した受け止め面を有することが好ましい。
(3)前記受け止め面は、前記燃料ポンプの所定強度以上の強度を有する部位に対向配置されることが好ましい。
(4)前記受け止め面は、平坦な面に形成されるとともに、前記燃料ポンプの平坦な面に対向配置されることが好ましい。
(5)前記ブラケットは、前記車両後方の端部に設けられ、前記エンジン本体の前記側面に対して前記ブラケットを片支持させる固定部を有することが好ましい。
(6)前記ブラケットは、前記燃料ポンプを形成する材料よりも軟質の材料により形成されることが好ましい。
(7)前記エンジン本体は、車両前部に車両外側に向けて突設されたポンプ取り付け部を有するシリンダブロックを含むことが好ましい。この場合、前記燃料ポンプは、前記ポンプ取り付け部の前記車両後方に向いた面に取り付けられるとともに、前記シリンダブロックの前記側面に対して隙間を空けて配置されることが好ましい。さらに、前記ブラケットは、前記燃料ポンプと前記シリンダブロックとの間の前記隙間に前記案内面が位置するように前記シリンダブロックに取り付けられることが好ましい。
開示の車両のエンジン構造によれば、車両衝突時に燃料ポンプにエンジン本体側に向く外力が作用しても、ブラケットの案内面により燃料ポンプの変位を案内するので、燃料ポンプに接続された燃料配管とエンジン本体の側面との隙間が確保され、燃料配管とエンジン本体との衝突を防止することができる。
また、ブラケットは燃料ポンプを案内する機能を有していればよく、従来のプロテクタのように燃料ポンプや燃料配管を広範囲に亘って覆う必要がない。そのため、ブラケットは、従来のプロテクタほどの高強度を有する必要がなく、また、燃料ポンプに対して一つ設けられていればよいため、重量の増大を抑制することができる。
さらに、ブラケットを追加するという簡素な構成によって燃料配管を保護できるため、燃料ポンプや燃料配管の配置を従来のものから変更する必要がなく、コストアップを抑制することができる。
したがって、コストアップや車両重量の増大を抑制しつつ、車両衝突時に燃料配管を保護することができる。
また、燃料ポンプは、ブラケットの案内面により変位が規制されるので、大きく変位してエンジン本体に衝突することが未然に防止される。このため、本構造によれば、燃料ポンプを保護することもできる。
一実施形態に係る車両のエンジン構造の概略構成を説明するための左オフセット前面衝突時の状態を示す模式図であり、(a)は車両の平面図、(b)はエンジン,サプライポンプ及びバリアのみを抜き出して示す正面図である。 一実施形態に係る車両のエンジン構造のシリンダブロックの左側面の前部に取り付けられたサプライポンプ及びブラケットの構成を示す模式図であって、(a)は左側面を上方かつ後方から視た斜視図、(b)は左側面を上方から視た斜視図、(c)は左側面図である。 図2のブラケットを示す模式的な斜視図である。 図3のブラケットを示す模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 図1(a)の車両が左オフセット前面衝突した時の動作を説明するためのサプライポンプ及びブラケットの周辺構造を示す模式的な平面図であり、(a)は衝突初期、(b)は衝突中期、(c)は衝突後期の状態を示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の実施形態の構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
以下の説明では、車両の進行方向を前方とし、前方を基準に左右を定め、重力の方向を下方とし、その逆を上方として説明する。また、車両に搭載される装置や部品の説明では、それらの装置や部品が車両に搭載された状態を基準として、上下方向,左右方向(以下、車幅方向ともいう)及び前後方向を定める。
本発明の一実施形態としての車両のエンジン構造について、図1〜図5を参照して説明する。本エンジン構造は、燃料ポンプに接続された燃料配管及び燃料ポンプの保護構造を備える。
[1.概略構成]
先ず、図1(a),(b)を参照して、概略を説明する。
図1は、一実施形態に係るエンジン構造の概略構成を説明するための左オフセット前面衝突時の状態を示す模式図であり、(a)は車両の平面図、(b)はエンジン,サプライポンプ及びバリアのみを抜き出して示す正面図である。
本実施形態の車両10では、図1(a)に示すように、車両前部のエンジンルームの車幅方向中央にエンジン1の本体(以下、エンジン本体という)2が縦置きに(気筒21の列方向を前後方向に向けて)搭載されている。エンジン1の種類や形式は任意であるが、本実施形態に係るエンジン1はコモンレール式の多気筒ディーゼルエンジンであり、気筒21内に高圧の燃料を噴射するためのサプライポンプ3を備える。
サプライポンプ(燃料ポンプ)3は、図示しない燃料タンクに貯留された燃料を加圧する高圧ポンプであり、エンジン本体2の前後方向に沿った左側面(本実施形態ではシリンダブロック22の左側面)22Aの前部に配置されている。図2(a)〜図2(c)に示すように、サプライポンプ3の本体(以下、ポンプ本体という)3Aには、その側方又は後方において四つの燃料配管31〜34が接続されている。なお、燃料配管32〜34は一部のみ示す。サプライポンプ3は、燃料配管33を介して、燃料タンクに貯留された燃料をサプライポンプ3のポンプ本体3Aに取り入れて加圧し、加圧した燃料を、燃料配管31を経由させて燃料配管34からコモンレール(図示省略)へと送りこむ。コモンレールに供給された燃料は、そのほとんどが燃料噴射弁(図示略)により各気筒21内に噴射され、噴射されなかった余剰分が燃料配管32を介してサプライポンプ3にリターンされるようになっている。
図1(a)に示すように、エンジン本体2の左側面22Aには、さらに、サプライポンプ3の後方にブラケット4が配置されている。このブラケット4は、燃料配管31〜34の内、特にシリンダブロック22の左側面22Aに近い燃料配管31について車両前面衝突時の損傷を防止するためのものである。図1(a)及び図1(b)は、車両10の左前端部が、衝突対象であるバリア9とオフセット前面衝突(以下、左オフセット前面衝突という)したときの状態を示している。
車両10の前面衝突の形態としてはフルラップ前面衝突やオフセット前面衝突等が挙げられるが、オフセット前面衝突では、車体前端における左右いずれか一方側(ここでは左側)に片寄った狭い範囲に対して衝撃力が作用することから、車両前後方向の変形量が比較的大きくなりやすい。本実施形態ではエンジン1の左側面22Aにサプライポンプ3が配置されているので、図1(b)に示すように、左オフセット前面衝突時にバリア9の一端部がサプライポンプ3の正面に位置することとなり、サプライポンプ3は大きな衝撃を受ける。また、バリア9は、車体との接触部分を支点として車両10の左側に回りこむように変位しながら車体を変形させる。
これらによってサプライポンプ3には、図1(a)中に矢印A1で示すような力、つまり後方かつ車両中心側に向かう力が作用するため、サプライポンプ3及びサプライポンプ3に接続された燃料配管31が変位してエンジン本体2に衝突するおそれがある。特に、燃料配管31はサプライポンプ3に較べて強度が低いため、エンジン本体2に衝突すると損傷する可能性がある。
そこで、サプライポンプ3の後方に配置したブラケット4により、前面衝突時にサプライポンプ3及び燃料配管31の変位をエンジン本体2(シリンダブロック22)に衝突しないように案内して(規制して)、燃料配管31及び燃料ポンプ3を保護する(損傷を防止する)ようにしている。
[2.詳細構成]
以下、シリンダブロック22,サプライポンプ3及びブラケット4について説明しながら、本実施形態のエンジン構造が備える燃料配管の保護構造を詳しく説明する。
[2−1.シリンダブロック及びサプライポンプ]
図2(a)は、図1のエンジン構造のシリンダブロック22の左側面22Aに取り付けられたサプライポンプ3及びブラケット4を上方かつ後方から視た斜視図であり、図2(b)は図2(a)の左側面22Aを上方から視た斜視図、図2(c)は図2(a)の左側面図である。
エンジン本体2(図1参照)はシリンダヘッド(図示省略)とシリンダブロック22とを有している。図2(a)〜図2(c)では簡略化して示しているが、シリンダブロック22は、その外面に吸排気マニホールドや動力伝達用のプーリ,フライホイール等の付属機器を取り付けるための構造や、車両10へ取り付けるための構造を備えるとともに、その内部に冷却水の通路を備えており、凹凸の入り組んだ複雑な形状となっている。
例えば、シリンダブロック22の左側面22Aには、車両外側に向かって膨出するとともに上下方向に延在する凸部22bが形成され、この凸部22bの前方には、凸部22bよりも相対的に凹んだ凹所22cが形成されている。
図2(a)〜図2(c)に示すように、シリンダブロック22の前端部には、左側面22Aから車両外側(左側)に向けて突出したポンプ取り付け部22aが設けられている。サプライポンプ3は、左側面22Aとの間に隙間Sをあけてこのポンプ取り付け部22aの背面(後面)に固定されている。また、サプライポンプ3の左側、つまりシリンダブロック22と反対側にはステアリングシャフト等の他部品の動作に必要な空きスペースが存在している。
サプライポンプ3は、比較的高い強度を有しており、特にポンプ本体3Aの強度が高い。サプライポンプ3は、このポンプ本体3Aの後部に後方に向いた平坦状の円板部3Bを有する。円板部3Bは、ポンプ本体3Aの一部であり、サプライポンプ3の後面の略中央に位置する。
燃料配管31〜34は、サプライポンプ3に較べてその強度が低いため、前面衝突時に衝撃が伝達しづらいようにサプライポンプ3の後方又はポンプ取り付け部22aの後方に配置されている。燃料配管31〜34の内、左側面22A寄りの燃料配管31は後方に向く横U字(コ字)形状をなしている。つまり、燃料配管31は、サプライポンプ3の上部に前端が接続され後方に延びる横配管部31aと、横配管部31aの後端から連続し、下方に湾曲形成されるとともに上下方向に延びる縦配管部31bと、縦配管部31bの下端から連続し、前方に湾曲形成されるとともに前後方向に延びて前端がサプライポンプ3の下部に接続される横配管部31cと有する。なお、横配管部31aは、ブラケット4の後述する受け止め部42と平面視においてラップし、受け止め部42の近傍を通っており、縦配管部31bはブラケット4の後述する傾斜面42bの近傍を通っている。
サプライポンプ3及び燃料配管31は、シリンダブロック22の左側面22Aに近接して設置されており、中でも燃料配管31の横配管部31aはシリンダブロック22の凸部22bに近接して配置されている。
前面衝突時、特に変形量の大きいオフセット前面衝突であって、図1(a)に示すように、燃料ポンプ3が配置されている側に片寄った左オフセット前面衝突では、燃料配管31がシリンダブロック22の凸部22bに向かうような大きな外力を受ける。つまり、車両前方から車両後方へ向かう大きな衝撃(外力)を受けると、ポンプ取り付け部22aはその基端部を支点として車両中心側に向かうように変形し、この結果、ポンプ取り付け部22aに取り付けられたサプライポンプ3及び燃料配管31〜34は、図2(a)中に矢印A1で示す方向に外力を受けて変位(移動)する。
[2−2.ブラケット]
図3は、本実施形態に係るブラケット4を示す模式的な斜視図である。図4(a)〜図4(c)は、それぞれ図3のブラケット4の正面図,側面図,平面図である。図3及び図4(a)〜図4(c)中の矢印で示す方向(上下方向,前後方向,左右方向)は、ブラケット4をシリンダブロック22に取り付けた状態であって、かつ、エンジン1が車両10に搭載された状態での方向を示している。また、図3及び図4(b)の二点鎖線は、ブラケット4をシリンダブロック22に取り付けた状態における縦配管部31bの配置を示し、図4(c)の二点鎖線は、ブラケット4をシリンダブロック22に取り付けた状態におけるシリンダブロック22,サプライポンプ3及び燃料配管31の配置を示す。
ブラケット4は、軟質金属(アルミニウム合金材やアルミニウム材など)を使用した中実のブロック体であり、例えば鋳造による一体成型やインゴット材の加工成形等により製作される。
ブラケット4は、ブラケット4の最前部を構成する案内部41と、案内部41の後方に連続して設けられた受け止め部42と、受け止め部42の後方に連続して設けられブラケット4の最後部を構成する固定部43とからなり、上下に対称な形状となっている。
案内部41は、車両衝突時にサプライポンプ3の変位を案内する部位である。案内部41は、その外形が片側台形(一方の脚部が上底及び下底に対し垂直であって、他方の脚部が上底及び下底に対し傾斜した台形)を上下面とした高さの低い略角柱状をなす。案内部41は、その片側台形の上底(短い方の底辺)により規定される側面(前端面)41bが車両前方に向き、且つ、その片側台形の傾斜した脚部により規定される側面(案内面)41aが車両外側を向くような姿勢で設けられる。また、前端面41bと案内面41aとの接続縁部は丸く面取り加工されている。
受け止め部42は、車両衝突時にサプライポンプ3の変位を受け止める部位であり、その外形が四角錐の頭頂点を通るように切断して半分にした半角錐のような形状(上面視及び側面視で後方になるほど先細な形状)に形成される。受け止め部42は、半角錐の底面(受け止め面)42aが車両前方に向き、且つ、車両外側に向けて凸となる姿勢で設けられる。受け止め面42aは、上下方向及び左右方向の長さが案内部41のそれらよりも大きく形成される。
固定部43は、ブラケット4をシリンダブロック22に固定するための部位であり、その外形が略半円形の薄板状をなす。固定部43は、その厚み方向が車幅方向に沿った姿勢で設けられる。
以下、案内部41,受け止め部42及び固定部43についてさらに説明する。
案内部41は、前述の案内面41a及び前端面41bに加え、その車両内側にシリンダブロック22の左側面22Aと接触する接触面41cを備える。
案内面41aは、図4(c)に示すように、後方に向かって(後方になるほど)シリンダブロック22の左側面22Aから離れるように傾斜した傾斜面であり、側面視で略矩形状に形成される。案内面41aは、サプライポンプ3の後部の斜面の後方に配置され、サプライポンプ3とシリンダブロック22の左側面22Aとの間の隙間Sに挿入されている。
このような案内面41aの構成により、サプライポンプ3は、車両10の前面衝突時に矢印A1で示す方向の衝撃(外力)を受けたときに案内面41aに当接し、案内面41aに沿ってエンジン本体2から離れる方向(車両左側)に案内される。その結果、サプライポンプ3は空きスペース側(シリンダブロック22から離隔する側)へ方向を転じ、これにより、サプライポンプ3に接続された燃料配管31とシリンダブロック22の凸部22bとの隙間SBが維持される。このため、相互に近接する横配管部31aと凸部22bとの衝突が回避される。
図4(c)に示すように、案内部41の前端面41bの厚さ寸法(左右方向の長さ)Wは、サプライポンプ3の右側面よりも僅かに車幅方向内側に位置するように設定されている。このため、案内面41aがサプライポンプ3のごく近傍に位置するようになり、サプライポンプ3が僅かに変位しただけでも案内面41aに当接するようになる。これによりサプライポンプ3と左側面22Aとの間の隙間Sが確保される。
接触面41cは、案内面41aの反対側の面であって、シリンダブロック22の平坦な凹所22cにフィットする(隙間なく接触する)ように、凹所22cに沿った平坦な形状とされている。
受け止め部42は、前述の受け止め面42aに加え、車両外側に傾斜面42bを備えるとともに、車両内側にシリンダブロック22の左側面22Aと接触する接触面42cを備える。
受け止め面42aは、車両衝突時に案内面41aにより案内されて変位したサプライポンプ3の円板部3Bを受け止めるための面である。受け止め面42aは、案内面41aの後方に設けられるとともに案内面41aよりも車両外側に突出し、その法線が前後方向に延びるように設けられる。受け止め面42aは、案内部41の前端面41bよりも大きく、その高さ寸法H1(上下方向長さ)も案内部41の高さ寸法H2(上下方向長さ)よりも大きく形成されている。
受け止め面42aは、円板部3Bの後方に隙間を空けて円板部3Bの後面の中央領域に対向配置され、円板部3Bの後面と平行となっている。サプライポンプ3は前方から衝撃を受けると案内面41aの案内により車両外側の空きスペース側へ変位するようになるが、オフセット前面衝突時のように強い衝撃を受けた場合や、車両構造上、車両衝突時の衝撃がサプライポンプ3に強く作用するような場合には、サプライポンプ3が大幅に変位して上記空きスペースを超えて移動してしまうおそれがある。サプライポンプ3が、上記空きスペースを超えて変位してしまうと、シリンダブロック22以外の他の機器に衝突する事態や、ポンプ取り付け部22aから離脱する事態も起こりうる。このような事態を回避するために、ブラケット4は平坦な受け止め面42aによってサプライポンプ3の変位を受け止めるようにしている。
サプライポンプ3は、燃料配管31〜34に較べ強度が高いので、受け止め面42aにより受け止められても、そのときの衝撃で損傷する可能性は低い。しかも、サプライポンプ3の円板部3Bは、サプライポンプ3の部位の中でも特に強度が高く、受け止め面42aにより受け止められたときに損傷するおそれのない所定強度以上の強度を有している。このため、ブラケット4は、円板部3Bを受ける部位としての受け止め面42aが円板部3Bの後方に位置するように配置される。
なお、円板部3Bは、その後面が受け止めやすい平坦状であるとともにサプライポンプ3の後面の略中央部に位置し、受け止め面42aは、このような円板部3Bの後面と平行であると共に円板部3Bの後面の中央領域を受け止めるので、受け止め面42aはサプライポンプ3をバランス良く受け止めることができる。
傾斜面42bは、受け止め部42の車両外側を向いた面であり、受け止め面42aの上下方向に延びる左外縁部から後方に向かって連続して湾曲形成され、後方になるほど左側面22Aに近づくように傾斜している。傾斜面42bの側方(左側)には、上下方向に延びる縦配管部31bが空間をあけて配置される。これにより、例えば走行中の振動による傾斜面42bと縦配管部31bとの接触が防止される。また、サプライポンプ3や燃料配管31等のメンテナンスの作業性が確保される。なお、受け止め部42(傾斜面42b)は、後方になるほど左右方向の厚みが薄く形成されており、軽量化を図っている。
接触面42cは、受け止め部42の車両内側を向いた面(受け止め面42a及び傾斜面42bの反対側の面)であり、案内部41の接触面41cと連続して形成されている。接触面42cは、シリンダブロック22の凹所22cの後部と、凸部22bと、凸部22b及び凹所22cの間の段差22dとに接触する面であり、凹所22c,凸部22b及び段差22dにフィットするように、凹所22c,凸部22b及び段差22dに沿った形状とされている。
固定部43は、受け止め部42の先細形状の先端部に位置し、受け止め部42の傾斜面42b及び接触面42cと連続して設けられる。固定部43は、その中央に、ボルト挿通用のボルト孔43aが左右方向に穿設されている。このボルト孔43aには、図5(a)に示すように、ボルト43bのネジ部が挿通される。固定部43は、車両内側を向いた面(接触面42cと連続する面)がシリンダブロック22の左側面22Aに当接された状態で、ボルト43bによってシリンダブロック22に締結される。これにより、ブラケット4はその後端部である固定部43においてシリンダブロック22の左側面22Aに片支持(一点支持)される。
なお、受け止め部42の傾斜面42bと固定部43との接続部の上下方向中央には、ボルト43bの頭部が収まるように切り欠かれ、固定部43の外側面と面一となる凹所43cが形成されている。この凹所43cによりブラケット4の軽量化を図るとともにボルト43bの着座を可能としている。
上記のように、ブラケット4は軟質金属(軟質の材料)により形成されており、受け止め部42も軟質の材料からなる。これにより、受け止め面42aは、その強度がサプライポンプ3を受け止めるための適度な強度に設定されている。つまり、仮に受け止め部42が円板部3Bよりも硬質の材料で形成されていた場合、受け止め面42aによって円板部3Bを受け止めた時にポンプ本体3Aを損傷させてしまう可能性が生じる。これに対して、本実施形態では、受け止め面42aを含むブラケット4の材料に軟質の材料を使用することで受け止め面42aをポンプ本体3Aが損傷しないような適度な強度に設定している。一方で、受け止め面42aは、円板部3Bを受け止められる程度の強度は最低限必要である。これに対し、本実施形態のブラケット4は、板材や中空材ではなく中実材により形成されているため、必要とされる(破損しない)強度が確保されている。
ところで、従来のように燃料配管31〜34の周囲にプロテクタを配置して衝撃から保護する場合には、車両衝突時の衝撃に耐えうる強度をプロテクタが有している必要があるため、強度の高い金属(例えば鉄)を使用する必要や、プロテクタを厚肉化する必要があった。これに対し、本実施形態のブラケット4は、受け止め面42aが比較的高い強度を必要とするものの、サプライポンプ3を受け止めることができれば良く、燃料配管31〜34を直接的に保護するものではないので、多少の変形は許容され、プロテクタほどの強度は要求されない。このため、変形しづらい中実材により形成していることもあってブラケット4の材料には、軟質金属を使用することが可能となり、軽量化を図ることができる。
なお、車両衝突時にサプライポンプ3に作用する衝撃を抑制できるような車両構造の場合は、車両衝突時のサプライポンプ3の変位量は比較的小さいので受け止め面42aが設けられていなくてもよい。
[3.作用・効果]
以下、図5(a)〜図5(c)を参照して、上述の車両のエンジン構造の作用及び効果を説明する。図5(a)〜図5(c)は、図1(a)の車両10が左オフセット前面衝突した時の動作を説明するためのサプライポンプ3及びブラケット4の周辺構造を示す模式的な平面図であり、それぞれ衝突初期,衝突中期,衝突後期の状態を示す。
車両10が左オフセット前面衝突すると、サプライポンプ3は矢印A1で示す方向の衝撃を受ける。この結果、サプライポンプ3には、先ず、図5(a)中に矢印a1で示すようにシリンダブロック22の左側面22A側に変位する方向の力が作用する。これにより、サプライポンプ3は変位して、後方のブラケット4の案内面41aに一旦当接し(押し付けられ)、案内面41aに沿ってシリンダブロック22の左側面22Aから離れる方向に変位方向を転じる。
次いで、図5(b)に示すように、案内面41aの案内によって矢印a2で示す方向に変位方向を転じたサプライポンプ3は、その円板部3Bが受け止め面42aに衝突する。さらに、サプライポンプ3(円板部3B)を受け止めた受け止め面42aにも矢印a2で示す方向に力が作用する。このため、図5(c)に示すように、その後端部をボルト43bにより片支持されたブラケット4は、この片支持された点を支点として、矢印a3で示すようにシリンダブロック22の左側面22A(凸部22b)から離隔する方向(左側)に反り返るようになる。これにより、サプライポンプ3は、さらにエンジン本体2から離れるように変位し、燃料配管31と左側面22Aとの間に隙間SBが確保されることとなる。
したがって、上述の車両のエンジン構造によれば、車両衝突時にサプライポンプ3や燃料配管31にエンジン本体2側に向く外力が作用しても、ブラケット4の案内面41aによりサプライポンプ3の変位を案内できるので、燃料配管31とエンジン本体2(シリンダブロック22)の左側面22Aとの隙間SBを確保でき、燃料配管31とシリンダブロック22との衝突を防止して燃料配管31を保護することができる。
また、燃料配管31とシリンダブロック22の左側面22Aとの隙間SBが確保されるため、従来のプロテクタのように燃料配管31を広い範囲に亘って覆う必要がない。また、ブラケット4は、サプライポンプ3に対して一つ設ければよく、さらに、燃料配管31を直接衝突の衝撃から保護するものではないので従来のプロテクタほどの高強度を有する必要がない。そのため、ブラケット4を、例えばアルミニウム材やアルミニウム合金材のような軽量の材料により形成することができる。
つまり、従来のようにプロテクタを使用する場合に較べ、燃料配管31を保護するために必要な材料が少量で済み、且つその材料に軽量の材料を使用できるので、燃料配管31の保護に係る重量の増大を抑制することができる。さらに、ブラケット4を追加するという簡素な構成によって燃料配管31を保護できるため、サプライポンプ3や燃料配管31の配置を従来のものから変更する必要がなく、コストアップを抑制することができる。
また、上述の車両のエンジン構造では、ブラケット4が車両衝突時にサプライポンプ3を受け止める受け止め面42aを有する。車両衝突時の衝撃が大きいと、案内面41aにより案内されたサプライポンプ3及び燃料配管31〜34が左側の空きスペースを越えて変位し、変位先の他の機器への衝突やシリンダブロック22からの離脱の可能性がある。これに対し、本実施形態のブラケット4は、受け止め面42aによって案内面41aに沿って案内されたサプライポンプ3を受け止めることができるので、サプライポンプ3の過度の変位を抑制することができ、他の機器への衝突やシリンダブロック22からの離脱を防止することができる。
また、受け止め面42aにより受け止められる円板部3Bは、サプライポンプ3の中でも特に強度の高い部位なので、受け止め面42aに当接しても損傷するおそれがなく、燃料ポンプ3を保護することができる。
また、円板部3Bは、その後面が受け止めやすい平坦形状に形成されているため、受け止め面42aにより円板部3Bをバランス良く受け止めることができる。
上述の車両のエンジン構造では、ブラケット4が、後端部に設けられた固定部43において左側面22Aに対し片支持されているため、サプライポンプ3によって受け止め面42aが後方に押されると、ブラケット4が固定部43を支点にエンジン本体2から離れる方向に湾曲する。これにより、燃料配管31とシリンダブロック22の左側面22Aとの隙間SBをより大きく確保できるため、燃料配管31とシリンダブロック22との衝突を防止して、燃料配管31の保護性を高めることができる。
また、上述の構造では、サプライポンプ3は、大きく変位して左側面22Aに強く衝突するよりも前に、変位を開始してすぐに案内面41aに当接するので、サプライポンプ3を保護することもできる。
受け止め面42aを一体的に備えるブラケット4は、サプライポンプ3の円板部3Bよりも軟質の材料により形成されているので、受け止め面42aによりサプライポンプ3を受け止めてもサプライポンプ3の円板部3Bが損傷することがない。
上述の車両のエンジン構造では、ブラケット4の案内面41aが、サプライポンプ3とシリンダブロック22の左側面22Aとの間の隙間Sに位置するようにシリンダブロック22に取り付けられているので、前面衝突の衝撃により左側面22Aへ向かうサプライポンプ3を確実に案内面41aに当接させて案内することができる。これにより、サプライポンプ3とシリンダブロック22の左側面22Aとの隙間S及び燃料配管31と左側面22Aとの隙間SBを維持することができる。
[4.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
(1)上記実施形態では、本発明をディーゼルエンジンに適用した例を説明したが、ガソリンエンジンに適用することも勿論可能である。
(2)上記実施形態では、ブラケット4の受け止め面42aにより受け止めるサプライポンプ3の部位を、ポンプ本体3Aの円板部3Bとしたが、受け止め面42aで受け止める部位はこれに限られず、受け止め面42aにより受け止めた時に損傷しない強度を有する部位であれば良く、ポンプ本体3Aの円板部3B以外の部位、若しくは、サプライポンプ3のポンプ本体3A以外の部位でも良い。
(3)上記実施形態では、ブラケット4を中実体により構成したが、サプライポンプ3を受け止める強度を確保できるのであれば板材や中空体により構成しても良い。
(4)上記実施形態では、ブラケット4を一体成型品としたが、複数の部材を組み付けて構成しても良い。例えば、案内部41を比較的強度の低い材料からなる部材により成形し、受け止め部42を比較的強度の高い材料からなる部材により成形し、これらを組み付けてブラケット4を構成しても良い。
(5)また、上記実施形態では、ブラケット4として、固定部43においてシリンダブロック22に対してボルト43bで片支持されるものを例示したが、ブラケット4の固定方法はこれに限定されず、種々の固定方法を適用できる。例えば、ブラケット4の前部と後部とで二点支持してもよいし、固定部43を設けずに、溶接によってブラケット4をシリンダブロック22に固定するようにしても良い。
(6)上記実施形態では、サプライポンプ3を、シリンダブロック22の左側面22Aの前部に取り付けた例を説明したが、サプライポンプ3の取付位置はシリンダブロック22の左側面22Aでなくても良いし、シリンダブロック22の前部でなくても良い。
例えば、サプライポンプ3をシリンダブロック22の右側面の前部または右側面の中央部に取り付けても良い。この場合、ブラケット4もシリンダブロック22の右側面に取り付けられ、ブラケット4は案内面41aを前方に向け且つ案内面41a及び受け止め面42aを右側(車両外側)に向けた姿勢でサプライポンプ3の後方に取り付けられる。これにより、例えば右オフセット前面衝突が起きた場合、衝撃により変位したサプライポンプ3は案内面41aに案内されてエンジン本体2から離隔する方向(右方向)に案内された後、受け止め面42aにより受け止められ、燃料配管31〜34とエンジン本体2や他の機器との衝突を防止できる。
また、上記実施形態では、サプライポンプ3をポンプ取り付け部22aに取り付けた例を示したが、サプライポンプ3をシリンダブロック22の左側面22A又は右側面に直接取り付けるようにしても良い。
(7)上記実施形態では、燃料配管31〜34の中の特に燃料配管31の損傷を防止する構造として説明したが、燃料配管32〜34がシリンダブロック22と衝突しやすい配置の場合には、燃料配管32〜34を損傷防止の対象としてブラケット4を設けるようにしても良い。
(8)上記実施形態では、サプライポンプ3をエンジン本体2のシリンダブロック22に取り付けた例を示したが、サプライポンプ3の取り付け箇所はエンジン本体2であれば良く、例えばクランクケースであっても良い。
(9)上記実施形態では、燃料ポンプ3としてサプライポンプを例示したが、エンジン本体2の側面22Aに設けられているポンプであれば燃料ポンプ3の種類はサプライポンプに限定されない。
(10)上記実施形態では、気筒21の列方向を前後方向に向けた縦置き式のエンジン1の側面22Aにサプライポンプ3を配置した例を示したが、本発明のエンジン1は、気筒21の列方向を左右方向に向けた横置き式のエンジンの車両前後方向に沿った側面にサプライポンプ3を配置した構成に対しても適用可能である。
1 エンジン
2 エンジン本体
3 サプライポンプ(燃料ポンプ)
4 ブラケット
10 車両
22 シリンダブロック(エンジン本体)
22A 左側面(エンジン本体の側面)
22a ポンプ取り付け部
31〜34 燃料配管
41 案内部
41a 案内面
42 受け止め部
42a 受け止め面
43 固定部

Claims (7)

  1. 車両前部のエンジンルームに配置されたエンジン本体と、
    前記エンジン本体の車両前後方向に沿った側面に配置された燃料ポンプと、
    前記エンジン本体の前記側面に取り付けられ、前記燃料ポンプよりも車両後方に配置されたブラケットとを備え、
    前記ブラケットは、前記車両後方へ向かって前記エンジン本体の前記側面から離れるように傾斜する案内面を有する
    ことを特徴とする、車両のエンジン構造。
  2. 前記ブラケットは、前記案内面よりも前記車両後方に設けられるとともに前記案内面よりも車両外側に向けて突出した受け止め面を有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の車両のエンジン構造。
  3. 前記受け止め面は、前記燃料ポンプの所定強度以上の強度を有する部位に対向配置された
    ことを特徴とする、請求項2に記載の車両のエンジン構造。
  4. 前記受け止め面は、平坦な面に形成されるとともに、前記燃料ポンプの平坦な面に対向配置された
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の車両のエンジン構造。
  5. 前記ブラケットは、前記車両後方の端部に設けられ、前記エンジン本体の前記側面に対して前記ブラケットを片支持させる固定部を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の車両のエンジン構造。
  6. 前記ブラケットは、前記燃料ポンプを形成する材料よりも軟質の材料により形成された
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両のエンジン構造。
  7. 前記エンジン本体は、車両前部に車両外側に向けて突設されたポンプ取り付け部を有するシリンダブロックを含み、
    前記燃料ポンプは、前記ポンプ取り付け部の前記車両後方に向いた面に取り付けられるとともに、前記シリンダブロックの前記側面に対して隙間を空けて配置され、
    前記ブラケットは、前記燃料ポンプと前記シリンダブロックとの間の前記隙間に前記案内面が位置するように前記シリンダブロックに取り付けられた
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の車両のエンジン構造。
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