JP2023008465A - エンジンの側部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】衝突時におけるフューエルレールの脱離や破損を抑制する。【解決手段】エンジン本体1の所定方向の一側の面部に設けられ、気筒列方向に沿って延び、燃料を分配するためのフューエルレール5と、吸気導入管14に取り付けられ、フューエルレール5よりも気筒列方向の一側に位置するスロットルボディ60と、気筒列方向の前記一側から見て、フューエルレール5における気筒列方向の一側の端部を覆うように設けられたプロテクタ20と、を備え、プロテクタ20は、スロットルボディ60と略同じ高さ位置に設けられているとともに、少なくとも一部がスロットルボディ60よりも気筒列方向の他側に位置する。【選択図】図7
Description
ここに開示された技術は、エンジンの側部構造に関する技術分野に属する。
従来より、多気筒エンジンの、気筒列方向と直交する所定方向の一側の面部に吸気マニホールドを取り付け、該一側の面部と吸気マニホールドとの間にフューエルレールを配置する構造が知られている。このような構成の場合、吸気マニホールドのサージタンクに吸気を導入する吸気導入管とフューエルレールとが近接配置されるようになる。
吸気導入管には、サージタンクへの吸気導入量を調整するためのスロットルボディが配置される。このため、車両衝突時においてスロットルボディが変位したときには、スロットルボディとフューエルレールとが干渉するおそれがある。これに対して、例えば特許文献1のようなエンジンの側部構造が提案されている。
特許文献1には、エンジンルームに気筒列方向が車幅方向となるようにエンジン本体が横置きされたエンジンにおいて、エンジン本体の車両前面に吸気マニホールドが設けられ、エンジン本体の車両前面側に、デリバリパイプ(フューエルレール)が配置され、吸気上流管部が上記デリバリパイプの車両前方側を略車幅方向に延び、吸気上流管部に金属製のスロットルボティが取り付けられ、スロットルボティがデリバリパイプの端部より車幅方向外側に位置した構造が開示されている。
特許文献1に記載のような構造では、気筒列方向と直交する方向から荷重が入力される衝突モード(特許文献1においては前突)に対しては、スロットルボディとフューエルレールとの干渉を抑制することができる。しかしながら、特許文献1では、気筒列方向に沿う方向の荷重が入力される衝突モード(特許文献1においては側突)におけるスロットルボディとフューエルレールとの干渉については考慮されていない。
気筒列方向に沿う方向の荷重が入力される衝突モードにおいても、スロットルボディがフューエルレールに近づく方向に変位すれば、フューエルレールとスロットルボディとが干渉するおそれがある。スロットルボディとフューエルレールとが干渉すると、フューエルレールがエンジン本体から脱落したり、フューエルレール自体が破損したりして、燃料漏れが発生するおそれがある。
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、衝突時におけるフューエルレールの脱離や破損を抑制することにある。
前記課題を解決するために、ここに開示された技術では、複数の気筒を有するエンジン本体の、気筒列方向と直交する所定方向の一側の面部に、吸気マニホールドが取り付けられた、エンジンの側部構造を対象として、前記吸気マニホールドに設けられたサージタンクから前記各気筒に吸気を導入するための独立吸気管部と、気筒列方向に沿って、前記独立吸気管部よりも気筒列方向の一側に延び、前記サージタンクに吸気を導入する吸気導入管と、前記エンジン本体の前記所定方向の前記一側の面部に設けられ、気筒列方向に沿って延び、前記各気筒に燃料を供給する燃料供給装置に燃料を分配するためのフューエルレールと、前記吸気導入管に取り付けられ、前記フューエルレールよりも気筒列方向の前記一側に位置するスロットルボディと、気筒列方向の前記一側から見て、前記フューエルレールにおける気筒列方向の前記一側の端部を覆うように設けられたプロテクタと、を備え、前記プロテクタは、前記スロットルボディと略同じ高さ位置に設けられているとともに、少なくとも一部が前記スロットルボディよりも気筒列方向の他側に位置する、という構成とした。
この構成によると、スロットルボディに気筒列方向に沿った荷重が入力されて、フューエルレールに近づくように変位したとしても、スロットルボディがプロテクタに当接することで、スロットルボディがフューエルレールに近づくのを抑制することができる。これにより、衝突時におけるフューエルレールとスロットルボディとの干渉を抑制することができる。この結果、衝突時におけるフューエルレールの脱離や破損を抑制することができる。
前記エンジンの側部構造の一実施形態において、前記プロテクタは、前記フューエルレールよりも上側に位置する上面部を有し、前記スロットルボディの一部は、前記上面部の上側に位置し、前記上面部は、気筒列方向の前記他側に向かって上側に傾斜している。
この構成によると、スロットルボディがフューエルレールに近づくように変位したときには、スロットルボディはプロテクタの上面部と当接しやすい。スロットルボディがプロテクタと当接した状態で、スロットルボディが気筒列方向の他側に変位したときには、スロットルボディはフューエルレールから離れるように上側に向かって変位する。これにより、フューエルレールとスロットルボディとの干渉を抑制することができる。この結果、衝突時におけるフューエルレールの脱離や破損をより効果的に抑制することができる。
前記一実施形態において、前記上面部は、前記所定方向の他側に向かって、上側に傾斜している、という構成でもよい。
この構成によると、仮にスロットルボディが所定方向の他側に向かって変位したとしても、スロットルボディはフューエルレールから離れるように上側に向かって変位する。これにより、フューエルレールとスロットルボディとの干渉を抑制することができ、衝突時におけるフューエルレールの脱離や破損をより効果的に抑制することができる。
前記エンジンの側部構造において、前記プロテクタは、前記フューエルレールとは気筒列方向に離間している、という構成でもよい。
この構成によると、プロテクタが変形したとしても、プロテクタがフューエルレールと干渉するのを抑制することができる。これにより、衝突時におけるフューエルレールの脱離や破損をより効果的に抑制することができる。
前記エンジンの側部構造において、前記スロットルボディ及び前記プロテクタは金属製である、という構成でもよい。
この構成によると、スロットルボディとプロテクタとが当接した際に、プロテクタがスロットルボディにより変形するのを抑制することができる。これにより、フューエルレールとスロットルボディとの干渉を抑制することができ、衝突時におけるフューエルレールの脱離や破損をより効果的に抑制することができる。
以上説明したように、ここに開示された技術によると、スロットルボディが変位したときに、プロテクタにより、スロットルボディをフューエルレールから離れるように変位させることができる。これにより、フューエルレールとスロットルボディとの干渉を抑制することができ、衝突時におけるフューエルレールの脱離や破損を抑制することができる。
以下、例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明では、車両に対する前、後、左、右、上及び下を、それぞれ単に前、後、左、右、上及び下という。左右方向は、後側から前側を見たときの左側を左といい、右側を右という。
〈エンジン構成〉
図1は、エンジン本体1を上側から見た上面図である。エンジン本体1は複数の気筒を有する多気筒エンジンであり、具体的には4つの気筒を有している。エンジン本体1は、気筒列方向が前後方向となるように車両のエンジンルームに縦置きされている。エンジン本体1は、左側が吸気側となり、右側が排気側となるように配設されている。尚、本実施形態おいて、左右方向は、気筒列方向と直交する所定方向に相当し、所定方向の一側は左側に相当し、所定方向の他側は右側に相当する。
図1は、エンジン本体1を上側から見た上面図である。エンジン本体1は複数の気筒を有する多気筒エンジンであり、具体的には4つの気筒を有している。エンジン本体1は、気筒列方向が前後方向となるように車両のエンジンルームに縦置きされている。エンジン本体1は、左側が吸気側となり、右側が排気側となるように配設されている。尚、本実施形態おいて、左右方向は、気筒列方向と直交する所定方向に相当し、所定方向の一側は左側に相当し、所定方向の他側は右側に相当する。
エンジン本体1のシリンダヘッドの左側側面部1aには、吸気を気筒内に導入するための吸気マニホールド10が接続されている。吸気マニホールド10は、合成樹脂で構成されている。図2及び図3に示すように、吸気マニホールド10は、気筒毎に分岐して形成されかつ前後方向に並ぶ複数(ここでは4つ)の独立吸気管部11と、各独立吸気管部11の下端部に接続されかつ各独立吸気管部11に吸気を分配するサージタンク部13と、サージタンク部13の前側かつ上側部分から前側に延びかつ不図示の吸気管から吸気を導入するための吸気導入管14と、を有する。吸気マニホールド10の詳細な構成については後述する。
吸気導入管14の前端部には、スロットルボディ60が取り付けられている。スロットルボディ60は、吸気マニホールド10に導入される吸気量を調整するための車両部品である。スロットルボディ60の詳細な構成については後述する。
スロットルボディ60は、吸気導入管14と連通する連通部61と、連通部61に内に設けられたスロットル弁62とを有する。スロットル弁62は、吸気マニホールド10に導入する吸気量を調整する弁である。
図1及び図3に示すように、吸気マニホールド10の後側には、燃料が流通する燃料配管3が配置されている。図3に示すように、燃料配管3は、不図示の燃料タンクから、燃料ポンプ4に燃料を供給する低圧配管3aと、燃料ポンプ4により昇圧された燃料が流通する高圧配管3bとを含む。低圧配管3aは、柔軟性のある樹脂チューブで構成されている。高圧配管3bは、金属配管で構成されている。低圧配管3a及び高圧配管3bは、いずれも上下方向に延びるように配置されている。高圧配管3bの下流側の端部は、フューエルレール5の後端部に接続されている。フューエルレール5は、各気筒に燃料を供給するインジェクタ(燃料供給装置)に燃料を分配するためのレールであって、エンジン本体1の左側側面部1aに沿って前後方向に延びている。フューエルレール5は、吸気導入管14と略同じ高さ位置において、より詳しくは、吸気導入管14よりも僅かに下側の位置において、吸気導入管14よりも右側に位置している。つまり、フューエルレール5は、吸気導入管14よりもエンジン本体1の左側側面部1aに近い側に位置している。
図4に示すように、フューエルレール5は、前後方向に延びるレール本体5aと、レール本体5aの途中からエンジン本体1に向かって延びかつエンジン本体1に接続されるコネクタ部5bとを有する。つまり、フューエルレール5は、コネクタ部5bを介してエンジン本体1の左側側面部1aに接続された状態になっている。レール本体5aは、コネクタ部5bよりも僅かに前側まで延びている。レール本体5aの前端部は閉塞されている。コネクタ部5bは、エンジン本体1の気筒数に対応して4つ設けられている(図4では前側の2つのコネクタ部5bを示す)。フューエルレール5には、不図示の燃料リターン管が接続されており、余剰の燃料はこの燃料リターン管を通って燃料ポンプ4に戻される。
エンジン本体1の左側側面部1aには、フューエルレール5を保護するためのプロテクタ20が取り付けられている。プロテクタ20は、フューエルレール5の先端よりも前側に位置していて、フューエルレール5とは前後方向に離間している。図2及び図6に示すように、プロテクタ20は、前側から見て、フューエルレール5の先端を覆うように設けられている。プロテクタ20は、前突時に車両部品が前側からフューエルレール5に干渉するのを抑制するための部材である。プロテクタ20の詳細な構成については後述する。
〈吸気マニホールド〉
図2に示すように、吸気マニホールド10は、第1~第3分割ピース30,40,50の3つの分割ピースを接合して形成されている。第1~第3分割ピース30,40,50は、エンジン本体1に近い側(つまり右側)から、第1分割ピース30、第2分割ピース40、第3分割ピース50の順で並んでいる。各分割ピース30,40,50は、それぞれの縁部を組み付けた状態で、該縁部を振動溶着させることで強固に接合されている。各分割ピース30,40,50の縁部は、各分割ピース30,40,50における他の部分よりも肉厚になっており、各分割ピース30,40,50同士の接続部分は剛性が高くなっている。
図2に示すように、吸気マニホールド10は、第1~第3分割ピース30,40,50の3つの分割ピースを接合して形成されている。第1~第3分割ピース30,40,50は、エンジン本体1に近い側(つまり右側)から、第1分割ピース30、第2分割ピース40、第3分割ピース50の順で並んでいる。各分割ピース30,40,50は、それぞれの縁部を組み付けた状態で、該縁部を振動溶着させることで強固に接合されている。各分割ピース30,40,50の縁部は、各分割ピース30,40,50における他の部分よりも肉厚になっており、各分割ピース30,40,50同士の接続部分は剛性が高くなっている。
吸気マニホールド10の各独立吸気管部11は、第1分割ピース30、第2分割ピース40、及び第3分割ピース50により構成されている。各独立吸気管部11は、サージタンク部13の左下側の部分に一体に接続されている。各独立吸気管部11は、サージタンク部13との接続部分から上側かつ右側に湾曲するように延びていて、サージタンク部13の上側を覆うように配設されている。複数の独立吸気管部11のうち少なくとも一部(特に前側に位置する独立吸気管部11)は、吸気導入管14の上側の部分を覆っていて、吸気導入管14と交差するように延びている。各独立吸気管部11は、下端部においてサージタンク部13内に、それぞれに連通している。吸気は、吸気導入管14を通って、サージタンク部13に溜められた後、各独立吸気管部11を通って、気筒内に導入される。
サージタンク部13は、第1分割ピース30と第2分割ピース40とにより構成されている。図5に示すように、サージタンク部13は、吸気導入管14の後端部に連続して構成されており、前後方向及び左右方向に広がっている。サージタンク部13は、前後方向から見て、左右方向に対して上下方向が長い楕円形状をなしている(図3参照)。サージタンク部13は、右側部分に剛性を高めるための複数の補強リブを有する。
吸気導入管14は、第1分割ピース30と第2分割ピース40とにより構成されている。図1に示すように、吸気導入管14は、前後方向に沿って延びている。より具体的には、吸気導入管14は、後側に向かって右側に傾斜して延びているとともに、図6に示すように、後側に向かって下側に傾斜して延びている。
図1及び図4に示すように、吸気導入管14は、独立吸気管部11よりも前側に向かって延びている。吸気導入管14における独立吸気管部11よりも前側に延びた部分である延出部31は、第1~第3分割ピース30,40,50のうち第1分割ピース30のみで構成されている。
延出部31は、左側部分が、その厚みが右側部分の厚みよりも薄い薄肉部31aとなっている。具体的には、薄肉部31aは、延出部31の他の部分と比較して厚みが2/3程度になっている。この薄肉部31aが存在することにより、延出部31は、左側部分が右側部分よりも剛性が低くなっている。特に、延出部31は、左上側の部分が、右下側の部分よりも剛性が低くなっている。
延出部31は、前端部にフランジ32を有する。フランジ32は、ボルト100(図7参照)がそれぞれ締結される複数(本実施形態では4つ)の締結部を有する。
〈スロットルボディ〉
図1、図2、及び図4に示すように、吸気導入管14の前端部、つまり延出部31の前端部には、スロットルボディ60が取り付けられている。スロットルボディ60は、図1に示すように、フューエルレール5の前端部よりも前側に位置している。スロットルボディ60は、プロテクタ20と略同じ高さ位置に位置する。スロットルボディ60は金属製であり、例えばアルミニウム合金で構成されている。スロットルボディ60は、アルミニウム合金以外の金属で構成されていてもよい。
図1、図2、及び図4に示すように、吸気導入管14の前端部、つまり延出部31の前端部には、スロットルボディ60が取り付けられている。スロットルボディ60は、図1に示すように、フューエルレール5の前端部よりも前側に位置している。スロットルボディ60は、プロテクタ20と略同じ高さ位置に位置する。スロットルボディ60は金属製であり、例えばアルミニウム合金で構成されている。スロットルボディ60は、アルミニウム合金以外の金属で構成されていてもよい。
スロットルボディ60は、吸気導入管14と連通する連通部61と、連通部61に内に設けられたスロットル弁62とを有する。スロットル弁62は、吸気マニホールド10に導入する吸気量を調整する弁である。吸気マニホールド10に導入される吸気量は、スロットル弁62の開度を調節することで調整される。本実施形態において、スロットル弁62は電動式である。尚、スロットル弁62は、機械式であってもよい。
スロットルボディ60は、スロットル弁62の開度を調整するためのアクチュエータ(図示省略)を収納するアクチュエータハウジング63を有する。図2に示すように、アクチュエータハウジング63は、連通部61の右上側に広がるように設けられていて、連通部61よりも上側及び右側に延びている。アクチュエータハウジング63は、前側から見て、延出部31よりも上側及び右側に広がっている。アクチュエータハウジング63は、前側から見て、フューエルレール5の左上側に位置する。アクチュエータは、モータ及び該モータの回転をスロットル弁62に伝達するためのギヤ類で構成されている。
スロットルボディ60の後端部は、フランジ64になっている。フランジ64は、延出部31の締結部と対応する位置に、締結部を有する。スロットルボディ60は、該締結部と延出部31の締結部とを位置合わせした後、ボルト100で締結部同士を共締めすることにより、延出部31に取り付けられる。
〈プロテクタ〉
次に、プロテクタ20の詳細な構成について説明する。
次に、プロテクタ20の詳細な構成について説明する。
プロテクタ20は、図6~図8に示すように、フューエルレール5の前端部を前側から覆う前面部21と、該前面部21の上端部から後側に向かって延びかつフューエルレール5よりも上側に位置する上面部22と、前面部21の右側端部及び上面部22の右側端部に連続して設けられた側面部23とを有する。前面部21、上面部22、及び側面部23の間の部分は、滑らかに湾曲した形状をなしている。プロテクタ20は金属製であり、例えばアルミニウム合金で構成されている。プロテクタ20の材料は、スロットルボディ60の材料と同等以上の剛性を有することができる金属であれば、アルミニウム合金に限定されない。
前面部21は、図8に示すように、上下方向に略真っ直ぐに延びている。図7に示すように、前面部21の前後方向における位置は、上側から見て、スロットルボディ60のアクチュエータハウジング63と重複する位置である。尚、図7では、前面部21は、アクチュエータハウジング63と重複して見えていない。
上面部22は、図6に示すように、右側に向かって上側に傾斜して延びている。また、上面部22は、図8に示すように、後側に向かって上側に傾斜して延びている。図7に示すように、上面部22の前側部分は、上側から見て、スロットルボディ60のアクチュエータハウジング63と重複している。つまり、スロットルボディ60のアクチュエータハウジング63は、上面部22よりも上側に位置している。上面部22の後側部分は、上側から見て、スロットルボディ60よりも後側に位置している。
側面部23は、ボルトを介してエンジン本体1に支持される部分である。側面部23は、ボルトを介してエンジン本体1に固定される第1固定部23aを有する。第1固定部23aにより、プロテクタ20がエンジン本体1に支持される。図8に示すように、側面部23におけるボルトの取付位置の下側には、位置決め孔23bが設けられている。位置決め孔23bは、プロテクタ20をエンジン本体1に取り付ける際に位置合わせ用のピンが挿入される孔部である。位置決め孔23bにより、フューエルレール5及びスロットルボディ60に対して適切な位置にプロテクタ20を取り付けることができる。
プロテクタ20は、図6及び図8に示すように、側面部23の右側の面に取り付けられた、ブラケット24を更に有する。ブラケット24は、上側に向かって延びる上延部25を有する。上延部25の上端部には、ボルトを介してエンジン本体1に固定される第2固定部25aが設けられている。プロテクタ20は、第2固定部25aによってもエンジン本体1に支持されている。つまり、プロテクタ20は、第1固定部23a及び第2固定部25aの少なくとも2点でエンジン本体1に支持されている。上延部25は、幅方向の中央に上下方向に延びる長孔25bを有する。この長孔25bにより、前後方向に荷重が伝達しにくくなるため、前後方向の荷重が入力されても変形しにくくなっている。
ここで、気筒列方向に沿う方向の荷重が発生する衝突モード、具体的には、車両の前突の際には、車両前部に位置する車載部品(ラジエータなど)が後退してスロットルボディ60に当接することがある。車載部品がスロットルボディ60に前側から当接すると、スロットルボディ60に後向きの衝突荷重が入力される。スロットルボディ60に後向きの荷重が入力されると、スロットルボディ60が後退する。このとき、スロットルボディ60が左側かつ下側に移動してしまうと、スロットルボディ60とフューエルレール5とが当接するおそれがある。スロットルボディ60とフューエルレール5とが当接すると、フューエルレール5のコネクタ部5bがエンジン本体1から脱落したり、レール本体5aが破損したりして、燃料漏れが発生するおそれがある。
これに対して、本実施形態では、フューエルレール5を前側から覆うプロテクタ20が設けられている。プロテクタ20は、スロットルボディ60と略同じ高さ位置に設けられているとともに、上面部22の後側部分がスロットルボディ60よりも後側に位置する。このため、車両の前突時に、スロットルボディ60に後向きの荷重が入力されて、スロットルボディ60がフューエルレール5に近づくように変位したとしても、スロットルボディ60がプロテクタ20に当接して、スロットルボディ60がフューエルレール5に近づくのを抑制することができる。これにより、衝突時におけるフューエルレール5とスロットルボディ60との干渉を抑制することができる。この結果、衝突時におけるフューエルレール5の脱離や破損を抑制することができる。
また、本実施形態では、スロットルボディ60のアクチュエータハウジング63は、プロテクタ20の上面部22の上側に位置し、上面部22は、後側に向かって上側に傾斜している。これにより、スロットルボディ60がフューエルレール5に近づくように変位したときには、スロットルボディ60はプロテクタ20の上面部22と当接しやすい。また、スロットルボディ60がプロテクタ20と当接した状態で、スロットルボディ60が後側に変位したときには、スロットルボディ60はフューエルレール5から離れるように上側に向かって変位する。この結果、フューエルレール5とスロットルボディ60との干渉を抑制することができ、衝突時におけるフューエルレール5の脱離や破損をより効果的に抑制することができる。
また、実施形態において、上面部22は、右側に向かって、上側に傾斜している。これにより、仮にスロットルボディ60が右側に向かって変位したとしても、スロットルボディ60はフューエルレール5から離れるように上側に向かって変位する。この結果、フューエルレール5とスロットルボディ60との干渉を抑制することができ、衝突時におけるフューエルレール5の脱離や破損をより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態において、プロテクタ20は、フューエルレール5とは前後方向に離間している。これにより、プロテクタ20が変形したとしても、プロテクタ20がフューエルレール5と干渉するのを抑制することができる。また、プロテクタ20がエンジン本体1から脱落したとしても、プロテクタ20がフューエルレール5と干渉するのを抑制することができる。これにより、衝突時におけるフューエルレール5の脱離や破損をより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態において、プロテクタ20は、側面部23の第1固定部23aと、側面部23に取り付けられたブラケット24の第2固定部25aとの少なくとも2点でエンジン本体1に支持されている。これにより、スロットルボディ60とプロテクタ20とが当接したときには、プロテクタ20に入力される荷重を第1固定部23aと第2固定部25aとの2点で分散して受けることができる。この結果、プロテクタ20がエンジン本体1から脱落するのを出来る限り抑制することができる。
また、本実施形態において、プロテクタ20のブラケット24の上延部25は、幅方向の中央に上下方向に延びる長孔25bを有する。これにより、プロテクタ20に前後方向の荷重が入力されても変形しにくくなる。この結果、プロテクタ20がフューエルレール5と干渉するのをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態において、プロテクタ20の側面部23は、プロテクタ20の位置決めを行うための位置決め孔23bが設けられている。これにより、フューエルレール5及びスロットルボディ60に対して適切な位置にプロテクタ20を取り付けることができる。この結果、フューエルレール5とスロットルボディ60との干渉を適切に抑制することができ、衝突時におけるフューエルレール5の脱離や破損をより効果的に抑制することができる。
(その他の実施形態)
ここに開示された技術は、前述の実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
ここに開示された技術は、前述の実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、前述の実施形態では、エンジン本体1は、気筒列方向が前後方向となるように、エンジンルームに縦置きされていた。これに限らず、エンジン本体1は、気筒列方向が左右方向(車幅方向)となるようにエンジンルームに横置きされていてもよい。この場合、所定方向は前後方向となる。
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、複数の気筒を有するエンジン本体の、気筒列方向と直交する所定方向の一側の面部に、吸気マニホールドが取り付けられた、エンジンの側部構造として有用である。
1 エンジン本体
5 フューエルレール
10 吸気マニホールド
11 独立吸気管部
14 吸気導入管
20 プロテクタ
22 上面部
60 スロットルボディ
5 フューエルレール
10 吸気マニホールド
11 独立吸気管部
14 吸気導入管
20 プロテクタ
22 上面部
60 スロットルボディ
Claims (5)
- 複数の気筒を有するエンジン本体の、気筒列方向と直交する所定方向の一側の面部に、吸気マニホールドが取り付けられた、エンジンの側部構造であって、
前記吸気マニホールドに設けられたサージタンクから前記各気筒に吸気を導入するための独立吸気管部と、
気筒列方向に沿って、前記独立吸気管部よりも気筒列方向の一側に延び、前記サージタンクに吸気を導入する吸気導入管と、
前記エンジン本体の前記所定方向の前記一側の面部に設けられ、気筒列方向に沿って延び、前記各気筒に燃料を供給する燃料供給装置に燃料を分配するためのフューエルレールと、
前記吸気導入管に取り付けられ、前記フューエルレールよりも気筒列方向の前記一側に位置するスロットルボディと、
気筒列方向の前記一側から見て、前記フューエルレールにおける気筒列方向の前記一側の端部を覆うように設けられたプロテクタと、を備え、
前記プロテクタは、前記スロットルボディと略同じ高さ位置に設けられているとともに、少なくとも一部が前記スロットルボディよりも気筒列方向の他側に位置することを特徴とするエンジンの側部構造。 - 請求項1に記載のエンジンの側部構造において、
前記プロテクタは、前記フューエルレールよりも上側に位置する上面部を有し、
前記スロットルボディの一部は、前記上面部の上側に位置し、
前記上面部は、気筒列方向の前記他側に向かって上側に傾斜していることを特徴とするエンジンの側部構造。 - 請求項2に記載のエンジンの側部構造において、
前記上面部は、前記所定方向の他側に向かって、上側に傾斜していることを特徴とするエンジンの側部構造。 - 請求項1~3のいずれか1つに記載のエンジンの側部構造において、
前記プロテクタは、前記フューエルレールとは気筒列方向に離間していることを特徴とするエンジンの側部構造。 - 請求項1~4のいずれか1つに記載のエンジンの側部構造において、
前記スロットルボディ及び前記プロテクタは金属製であることを特徴とするエンジンの側部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021112054A JP2023008465A (ja) | 2021-07-06 | 2021-07-06 | エンジンの側部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021112054A JP2023008465A (ja) | 2021-07-06 | 2021-07-06 | エンジンの側部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023008465A true JP2023008465A (ja) | 2023-01-19 |
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ID=85112322
Family Applications (1)
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JP2021112054A Pending JP2023008465A (ja) | 2021-07-06 | 2021-07-06 | エンジンの側部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023008465A (ja) |
-
2021
- 2021-07-06 JP JP2021112054A patent/JP2023008465A/ja active Pending
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