JP6357196B2 - 熱間プレス装置、熱間プレス方法及び自動車車体部品の製造方法 - Google Patents

熱間プレス装置、熱間プレス方法及び自動車車体部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、重ね合わせ部材を熱間プレスするための熱間プレス装置、熱間プレス方法並びに熱間プレスを用いた自動車車体部品の製造方法に関する。
一般に、熱間プレス成形とは、鋼板を変態点以上の温度(例えば、900℃)に加熱し、これを上下方向に対向して配置された2つの金型の間に挟んで押圧し、プレス成形すると同時に金型による急冷により鋼板の金属組織をオーステナイトからマルテンサイトに変態せしめることで、鋼板の焼入れ強化を行うものである。
特許文献1には、ピラーレインフォースメント等の自動車車体部品(自動車ボディを構成する部品)において、その機械的強度を局所的に高めるために、複数の鋼板を部分的に重ね合わせ、スポット溶接で接合することで重ね合わせ部材を形成し、この重ね合わせ部材を熱間プレス成形することが記載されている。なお、重ね合わせ部材は、「パッチワーク」とも称される。
特開2014−193712号公報
しかしながら、重ね合わせ部材の重ね合わせ部は、重ね合わせ部以外の部分(以下、非重ね合わせ部という)よりも大きな熱容量(単位面積当たり)を有していることから、金型による冷却速度が相対的に小さくなる。
そのため、重ね合わせ部材の重ね合わせ部の厚さが大きい場合、この部分の焼入れが不十分になることから、熱間プレス成形そのものが不可能になるという問題があった。
また、たとえ熱間プレス成形が可能であっても、冷却むら(重ね合わせ部と非重ね合わせ部との温度差)により、焼入れ品質の均一性が劣化し、熱間プレス成形後の重ね合わせ部材の寸法精度が悪くなるという問題もあった。
さらに、重ね合わせ部材の全体が焼入れの目標温度(例えば、200℃)まで低下するまでに要する時間が長くなり、熱間プレス成形の生産性が低下するという問題があった。
上述した課題に鑑み、本発明の熱間プレス装置は、第1の金型(10)と、第1の金型(10)上に配置された第2の金型(20)と、を備え、 第1の鋼板(30)及び第1の鋼板(30)に重ね合わせて接合された第2の鋼板(31)とからなる重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2金型(20)の間に挟んでプレス成形及び焼入れを行う熱間プレス装置において、
第1の金型(10)または第2の金型(20)の中に設けられた冷媒流路(12,22)と、第1の金型(10)または第2の金型(20)のプレス成形面に重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)に対応して形成された複数の溝(24)と、前記複数の溝(24)に冷媒を流通させる冷媒流通手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の熱間プレス方法は、第1の鋼板(30)及び第1の鋼板(30)に重ね合わせて接合された第2の鋼板(31)とからなる重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2の金型(20)の間に挟んでプレス成形及び焼入れを行う熱間プレス方法において、
第1の金型(10)または第2の金型(20)の中に設けられた冷媒流路(12,22)と、第1の金型(10)または第2の金型(20)のプレス成形面に重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)に対応して形成された複数の溝(24)と、前記複数の溝(24)に冷媒を流通させる冷媒流通手段と、を備えた熱間プレス装置を準備し、前記冷媒流路(12,22)に冷媒を流通させている状態で第1の金型(10)の上に加熱された重ね合わせ部材(40)をセットし、重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2の金型(20)の間に挟んでプレス成形を行うと共に、複数の溝(24)に冷媒を流通させることにより重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)を冷媒で直冷することを特徴とする。
また、本発明の自動車車体部品の製造方法は、第1の鋼板(30)に重ね合わせて車体補強部材として第2の鋼板(31)を接合することにより重ね合わせ部材(40)を形成する工程と、前記重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2の金型(20)の間に挟んでプレス成形及び焼入れを行う工程と、を備え、
第1の金型(10)または第2の金型(20)の中に設けられた冷媒流路(12,22)と、第1の金型(10)または第2の金型(20)のプレス成形面に重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)に対応して形成された複数の溝(24)と、前記複数の溝(24)に冷媒を流通させる冷媒流通手段と、を備えた熱間プレス装置を準備し、前記冷媒流路(12,22)に冷媒を流通させている状態で第1の金型(10)の上に加熱された重ね合わせ部材(40)をセットし、重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2の金型(20)の間に挟んでプレス成形を行うと共に、複数の溝(24)に冷媒を流通させることにより重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)を冷媒で直冷することを特徴とする。
本発明によれば、金型のプレス成形面に重ね合わせ部材の重ね合わせ部に対応して複数の溝を設け、プレス成形時にこれらの溝に冷媒を流通させることにより、重ね合わせ部を直冷しているので、重ね合わせ部の冷却を促進することができる。
これにより、重ね合わせ部材の重ね合わせ部の厚さが大きく、従来のような金型による間接的な冷却では熱間プレス成形が不可能である場合であっても、熱間プレス成形の実施が可能になる。また、重ね合わせ部材の冷却むらを抑制して、焼入れ品質の均一性、及び重ね合わせ部材の寸法精度を向上させることができる。
さらに、重ね合わせ部材の冷却時間を短縮して生産性を向上させることができる。本発明は、特に自動車車体部品に好適に適用することができる。
本発明の第1の実施形態における熱間プレス装置の上金型の平面図である。 本発明の第1の実施形態における熱間プレス装置の下金型の平面図である。 本発明の第1の実施形態における熱間プレス装置の上金型の断面図である。 本発明の第1の実施形態における熱間プレス装置及び熱間プレス方法を説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態における熱間プレス装置及び熱間プレス方法を説明する断面図である。 本発明の第3の実施形態における熱間プレス装置及び熱間プレス方法を説明する断面図である。 熱間プレス成形における重ね合わせ部材の温度変化を示す図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態における熱間プレス装置100を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は熱間プレス装置100の上金型20の平面図(プレス成形面側から見た平面図)である。図2は熱間プレス装置100の下金型10の平面図(プレス成形面側から見た平面図)であって、重ね合わせ部材がセットされた状態を示す図ある。図3は図1のB−B線における断面図である。図4は図1及び図2のA−A線に対応する断面図であって、(a),(b),(c)の順に熱間プレス工程を示している。
図示のように、熱間プレス装置100は、下金型10と、下金型10上に配置された上金型20と、を備えている。下金型10は基台(不図示)上に固定され、上金型20は下金型10上に対向して配置され、駆動装置(不図示)により上下方向に可動に構成されている。
重ね合わせ部材40は、第1の鋼板30と、第1の鋼板30に重ね合わせて、スポット溶接部32で接合された第2の鋼板31とを備えている。重ね合わせ部材40が自動車車体部品である場合、第2の鋼板31は、第1の鋼板30の機械的強度を高めるための車体補強部材である。第2の鋼板31は第1の鋼板30より小型で、第2の鋼板31の全体が、第1の鋼板30の機械的強度を補強したい部分に重ね合わされている。
以下では、第1の鋼板30と第2の鋼板31とを重ね合わせた部分を重ね合わせ部33と、それ以外の部分(第1の鋼板30または第2の鋼板31だけの単体部分)を非重ね合わせ部34と称する。
熱間プレス装置100は、重ね合わせ部材40を下金型10と上金型20の間に挟んで押圧し、プレス成形及び焼入れを行う。この例では、下金型10のプレス成形面の凹部11が形成され、上金型20のプレス成形面に凸部21が形成され、上金型20の凸部21が下金型10の凹部11に嵌合されるが、両金型10,20のプレス成形面の形状は製品仕様に応じて任意に加工されている。
また、重ね合わせ部材40を断面U字形に曲げ加工する場合には、下金型10は、スプリングにより上下動可能に支持されたパッド部と、パッド部に隣接して固定配置された曲げ刃とで構成され、重ね合わせ部材40を上型20とパッド部の間に挟んで押圧し、曲げ刃により曲げ加工するように構成することができる。
下金型10及び上金型20の中には、それぞれの下金型10、上金型20を冷却するための冷媒流路12,22(例えば、金型の中に埋設された冷媒循環パイプ)が設けられている。冷媒流路12,22には冷却水等の冷媒が流通される。この例では、下金型10及び上金型20のそれぞれに冷媒流路12,22が設けられているが、どちらか一方だけが設けられていてもよい。
上金型20には、プレス成形時における上金型20と重ね合わせ部材40の第2の鋼板31の端部との干渉を防止するために、第2の鋼板31の端面から離れるように後退した後退部23が形成されている。図4の断面図で見ると、後退部23は凸部21の側面に形成される。
そして、上金型20のプレス成形面(この例では凸部21のプレス成形面)には重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33に対応して複数の溝24が形成されている。溝24の断面形状は、この例では半円形状であるが、楕円形状、四角形状、三角形状など任意である。
また、複数の溝24に冷却水等の冷媒を流通させる冷媒流通手段が設けられている。
図1及び図3に示すように、冷媒流通手段は上金型20の中に設けられ複数の溝24に冷媒を導入する冷媒導入路25と、上金型20中に設けられ複数の溝24から冷媒を排出する冷媒排出路26で構成することができる。冷媒導入路25は1つの溝24の一方の端の底部に連通され、冷媒排出路26はその溝24の他方の端の底部に連通されている。冷媒導入路25及び冷媒排出路26は、上金型20の中に埋設された冷媒流通パイプで構成することができる。
この場合、図1に示すように、複数の溝24は、いずれも同じ深さで一方向に平行にストライプ上に延び、かつ一定のピッチで配列されていることが冷却むらを抑制する上で好ましい。例えば、溝24の深さは5mm、幅は4mm、ピッチ12mmである。
次に、熱間プレス方法を図4に基づいて説明する。先ず、図4(a)に示すように、下金型10及び上金型20を開放し、下金型10及び上金型20の冷媒流路12,22に冷媒を流通させている状態で、下金型10に変態点以上の温度(例えば、900℃)に加熱された重ね合わせ部材40をセットする。この例では、重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33が下金型10の凹部11上に位置するように位置決めされている。
次に、図4(b)に示すように、上金型20を下死点まで下動させ、重ね合わせ部材40を上金型20と下金型10の間に挟んでプレス成形を行うと共に、複数の溝24に冷媒を流通させることにより重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33を冷媒で直冷(直接冷却)する。
すなわち、上金型20を下死点まで下動させると、上金型20のプレス成形面の凸部21が重ね合わせ部材40を下金型10の凹部11に押し込んで成形する。上金型20には後退部23が形成されているので、上金型20と重ね合わせ部材40の第2の鋼板31の端部との干渉が防止されている。すなわち、後退部23を形成したことで、上金型20は第2の鋼板31の端部から逃げており、後退部23と第2の鋼板31の端面の間に隙間が形成されている。
この時、重ね合わせ部材40と上金型20のプレス成形面が接触することにより、複数の溝24は重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33の第2の鋼板31によって蓋をされる形になる。このタイミングで、蓋をされて閉空間となった複数の溝24の中に冷媒が流通される。すなわち、冷媒導入路25を経由して溝24の一方の端から冷媒を導入し、溝24の他方の端に到達した冷媒を、冷媒排出路26を経由して上金型20の外部に排出する。
この時、重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33に複数の溝24を流れる冷却水等の冷媒が直接接触することにより、冷媒と重ね合わせ部33との熱交換が行われ、重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33の冷却が促進される。重ね合わせ部材40の非重ね合わせ部34は、本来的に上金型20及び下金型10との接触により冷却されるが、重ね合わせ部33については、これに加えて冷媒との接触で直冷されるようになっている。
そして、図4(c)に示すように、複数の溝24に冷媒を流通させた状態を所定時間維持して重ね合わせ部材40の全体の温度が所定温度(例えば、200℃)まで低下した時に、冷媒の流通を停止し、かつ上金型20を上死点に向けて上動させ、両金型10,20を開放する。
図7は、熱間プレス成形における重ね合わせ部材40の温度変化を示す図である。時刻t1以前には、重ね合わせ部材40が温度T0(例えば、900℃)の加熱状態で熱間プレス装置100にセットされた状態であり、自然冷却により温度がやや低下している。
その後、上金型20が下動して、コンマ数秒という瞬間に下死点に到達し、重ね合わせ部材40のプレス成形が行われる。この両金型10,20が閉じた時刻t1のタイミングで複数の溝24に冷媒を流すことにより重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33の直冷が開始する。その後、時刻t2のプレス成形終了時、つまり両金型開放時に複数の溝24への冷媒の流通を停止することにより直冷が終了する。
図7に示すように、重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33の温度は、直冷により急速に低下する。そのため、時刻t2(例えば、時刻t1から5秒)においては、重ね合わせ部材40の全体(重ね合わせ部33及び非重ね合わせ部34)の温度が目標温度T2(例えば、200℃)まで低下するように設定されている。図7においては、重ね合わせ部33の温度は、非重ね合わせ部34に比べて急速に低下しているが、その冷却速度は、冷媒の流量や溝24の個数やピッチ等を調整することによりコントロール可能である。
また、図7において、重ね合わせ部材40の直冷期間は、t1〜t2のプレス成形期間と一致しているが、時刻t2のプレス終了前に複数の溝24への冷媒の流通を停止させることで冷却期間を短縮することもできる。この場合は、両金型10,20が閉じている状態で複数の溝24への冷媒の流通を停止し、重ね合わせ部材40の全体(重ね合わせ部33及び非重ね合わせ部34)の温度が目標温度T2まで低下するのを待つ。そして、重ね合わせ部材40の全体の温度が、目標温度T2まで低下した時点で、上金型20が上動し、両金型10,20が開放される。
これに対して、従来の場合(重ね合わせ部材40を直冷せず、金型のみにより冷却する場合)は、重ね合わせ部33の温度は比較的ゆっくりと低下し、時刻t2において、T2より高いT1(T1>T2)である。重ね合わせ部33の温度がT2まで低下するにはさらに長い時間(例えば、5秒〜10秒)を必要とするため、熱間プレス成形の終了、つまり両金型10,20の開放がその分だけ遅れることになる。
そのため、重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33の厚さが例えば6mm以上と大きい場合には熱間プレス成形そのものが不可能になってしまう。また、重ね合わせ部33と非重ね合わせ部34との冷却むらにより、焼入れ品質の均一性が劣化し、熱間プレス成形後の重ね合わせ部材の寸法精度が落ちてしまう。
このように、本実施形態によれば、上金型20のプレス成形面に重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33に対応して複数の溝24を設け、プレス成形時にこれらの溝24に冷媒を流通させることにより、重ね合わせ部33を冷媒で直冷しているので、重ね合わせ部33の冷却を促進することができる。
これにより、重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33の厚さが例えば6mm以上と大きく、従来のような金型による間接的な冷却では熱間プレス成形が不可能である場合であっても、熱間プレス成形の実施が可能になる。また、重ね合わせ部33の冷却速度を非重ね合わせ部34の冷却速度に合わせるようにコントロールすることにより、重ね合わせ部材40の冷却むらを抑制して、焼入れ品質の均一性、及び重ね合わせ部材40の寸法精度を向上させることができる。さらに、重ね合わせ部材40の冷却時間を短縮して生産性を向上させることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態における熱間プレス装置200を図5に基づいて説明する。熱間プレス装置200が、第1の実施形態の熱間プレス装置100と異なる点は、複数の溝13が、上金型20ではなく下金型10のプレス成形面に設けられていることである。
これに伴い、複数の溝13に冷媒を流通させる冷媒流通手段は、下金型10の中に設けられ複数の溝13に冷媒を導入する冷媒導入路(不図示)と、下金型10中に設けられ複数の溝13から冷媒を排出する冷媒排出路(不図示)で構成することができる。前述のように、下金型10がパッド部と曲げ刃で構成される場合には、複数の溝13はパッド部のプレス成形面に形成される。
その他の構成は、第1の実施形態の熱間プレス装置100と同じであり、同様の効果を得ることができる。熱間プレス装置200を用いた熱間プレス方法についても第1の実施形態と同様であり、同様の効果を得ることができる。プレス成形時に、重ね合わせ部材40と下金型10のプレス成形面が接触することにより、複数の溝13は重ね合わせ部材40の重ね合わせ部33の第1の鋼板30によって蓋をされる形になる。このタイミングで、蓋をされて閉空間となった複数の溝13の中に冷媒が流通される。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態における熱間プレス装置300を図6に基づいて説明する。熱間プレス装置300が、第1の実施形態の熱間プレス装置100と異なる点は、複数の溝13,24が、下金型10と上金型20の両方のプレス成形面に設けられていることである。この場合、下金型10の複数の溝13と上金型20の複数の溝24とが上下方向に重ならないように水平方向にずらして配置することが好ましい。
このように配置することにより、重ね合わせ部材40を均一に冷却することができる。
その他の構成は、第1の実施形態の熱間プレス装置100と同じである。熱間プレス装置300を用いた熱間プレス方法についても第1の実施形態と同様である。本実施形態においては、複数の溝13,24が、下金型10と上金型20の両方のプレス成形面に設けられているので、第1の実施形態に比して、さらに重ね合わせ部材40の冷却を促進することができる。
なお、第1乃至第3の実施形態においては、重ね合わせ部材40は2枚の鋼板を重ね合わせたものであるが、本発明は、3枚以上の鋼板を重ね合わせた重ね合わせ部材40の熱間プレス成形にも適用することができる。本発明は、機械的強度と高品質が要求されるピラーレインフォースメント等の自動車車体部品の製造に好適に適用することができる。
10 下金型
11 凹部
12 冷媒流路
13 溝
20 上金型
21 凸部
22 冷媒流路
23 後退部
24 溝
25 冷媒導入路
26 冷媒排出路
30 第1の鋼板
31 第2の鋼板
32 スポット溶接部
33 重ね合わせ部
34 非重ね合わせ部
40 重ね合わせ部材
100,200,300 熱間プレス装置

Claims (8)

  1. 第1の金型(10)と、
    第1の金型(10)上に配置された第2の金型(20)と、を備え、
    第1の鋼板(30)及び第1の鋼板(30)に重ね合わせて接合された第2の鋼板(31)と、を備える重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2金型(20)の間に挟んでプレス成形及び焼入れを行う熱間プレス装置において、
    第1の金型(10)または第2の金型(20)の中に設けられた冷媒流路(12,22)と、
    第1の金型(10)または第2の金型(20)のプレス成形面に重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)に対応して形成された複数の溝(24)と、
    前記複数の溝(24)に冷媒を流通させる冷媒流通手段と、を備えることを特徴とする熱間プレス装置。
  2. 前記複数の溝(24)は、一方向に平行に延び、かつ一定のピッチで配列されていることを特徴とする請求項1に記載の熱間プレス装置。
  3. 前記冷媒流通手段は、第1の金型(10)または第2の金型(20)の中に設けられ前記複数の溝(24)に冷媒を導入する冷媒導入路(25)と、
    第1の金型(10)または第2の金型(20)の中に設けられ前記複数の溝(24)から冷媒を排出する冷媒排出路(26)と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の熱間プレス装置。
  4. 前記複数の溝(24)は、第1の金型(10)及び第2の金型(20)の両方のプレス成形面に形成され、第1の金型(10)の複数の溝(24)と第2の金型(20)の複数の溝(24)とが上下方向に重ならないように水平方向にずらして配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱間プレス装置。
  5. 第1の鋼板(30)及び第1の鋼板(30)に重ね合わせて接合された第2の鋼板(31)と、を備える重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2の金型(20)の間に挟んでプレス成形及び焼入れを行う熱間プレス方法において、
    第1の金型(10)または第2の金型(20)の中に設けられた冷媒流路(12,22)と、第1の金型(10)または第2の金型(20)のプレス成形面に重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)に対応して形成された複数の溝(24)と、前記複数の溝(24)に冷媒を流通させる冷媒流通手段と、を備えた熱間プレス装置を準備し、
    前記冷媒流路(12,22)に冷媒を流通させている状態で第1の金型(10)の上に加熱された重ね合わせ部材(40)をセットし、
    重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2の金型(20)の間に挟んでプレス成形を行うと共に、複数の溝(24)に冷媒を流通させることにより重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)を冷媒で直冷することを特徴とする熱間プレス方法。
  6. 前記複数の溝(24)への冷媒の流通を停止すると同時に第1の金型(10)と第2の金型(20)を開放することを特徴とする請求項5に記載の熱間プレス方法。
  7. 前記複数の溝(24)への冷媒の流通を停止した後に第1の金型(10)と第2の金型(20)を開放することを特徴とする請求項5に記載の熱間プレス方法。
  8. 第1の鋼板(30)に重ね合わせて車体補強部材として第2の鋼板(31)を接合することにより重ね合わせ部材(40)を形成する工程と、
    前記重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2の金型(20)の間に挟んでプレス成形及び焼入れを行う工程と、を備え、
    第1の金型(10)または第2の金型(20)の中に設けられた冷媒流路(12,22)と、第1の金型(10)または第2の金型(20)のプレス成形面に重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)に対応して形成された複数の溝(24)と、前記複数の溝(24)に冷媒を流通させる冷媒流通手段と、を備えた熱間プレス装置を準備し、
    前記冷媒流路(12,22)に冷媒を流通させている状態で第1の金型(10)の上に加熱された重ね合わせ部材(40)をセットし、
    重ね合わせ部材(40)を第1の金型(10)と第2の金型(20)の間に挟んでプレス成形を行うと共に、複数の溝(24)に冷媒を流通させることにより重ね合わせ部材(40)の重ね合わせ部(33)を冷媒で直冷することを特徴とする自動車車体部品の製造方法。
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