JP6356353B2 - シートにおけるスピーカーの外面取付具 - Google Patents

Description

本開示は、概してスピーカー等の音響出力装置を含むシートに関する。

車両シートに使用されるヘッドレストには、近接場音響体験を提供するためのスピーカーが含まれ得る。

近接場音響体験を提供するためのスピーカーの外面取付具を提供する。

一態様では、本願は、車両シートの一部に配置されたスピーカーシステムに取り付けられるように構成されたスピーカーグリルを特徴とする。筐体は、少なくとも1つのスピーカーと、筐体の外面の開口部と、スピーカーと開口部との間に音響チャネルを収容するように構成されたキャビティを含む。シートヘッドレストはまた、開口部で筐体に取り付けられるように構成された外面スピーカーグリルを含む。スピーカーグリルは、スピーカーからの音響エネルギーがグリルを通過することを可能にするための穿孔を含むベースと、側壁とベースがキャビティを画定するようにベースから延びる側壁と、スピーカーグリルが車両シートの実質的に剛性な部分に取り付けることができるように構成された構造特徴部と、を含む。スピーカーグリルは、スピーカーシステムの音響経路に取り付けられ、取り付け後に車両シートの実質的に剛性な部分から取り外し可能である。

別の態様では、本願は、使用者の頭部の少なくとも一部を支持するように構成された筐体を含むシートヘッドレストを特徴とする。筐体は、少なくとも1つのスピーカーと、筐体の外面の開口部と、スピーカーと開口部との間に音響チャネルを収容するように構成されたキャビティと、を含む。シートヘッドレストは、また、開口部で筐体に取り付けられるように構成された外面スピーカーグリルを含む。スピーカーグリルは、スピーカーからの音響エネルギーがグリルを通過することを可能にするための穿孔を含むベースと、ベースから延びる側壁と、スピーカーグリルを実質的に取り付けられるように構成された構造的特徴部と、を含む筐体の剛性な部分を含む。グリルは、スピーカーシステムの音響経路に取り付けられ、取り付け後に筐体の実質的に剛性な部分から取り外し可能であり得る。

上述の態様の実施形態は、１つ以上の下記の特徴を含み得る。

側壁は、側壁が面取りした縁部を形成するように湾曲させることができる。面取りした縁部の少なくとも一部分は、グリルが実質的に剛性な部分に取り付けられた際に、車両シートの外層と重なるように構成され得る。実質的に剛性な部分は、発泡樹脂、金属またはプラスチックのような材料で作られ得る。実質的に剛性な部分は、スピーカーシステムの音響チャネルに配置されたコネクターを含み得る。コネクターは、スピーカーシステムの音響エンクロージャー内に取り付けられ得る。実質的に剛性な部分は、シートのフレームを含み得る。車両シートのこの部分は、ヘッドレストを含み得る。構造特徴部は、側壁に配置され得る。構造特徴部は、車両シートの実質的に剛性な部分における凹部分とはめ合わせ構造で取り付けるように構成された突出部を含み得る。構造特徴部は、車両シートの実質的に剛性な部分の凹部分を有する、はめ合わせ構造で取り付けるように構成された突出部分を含むことができる。グリルが実質的に剛性な部分に取り付けられた際、ベースの一部分は車両シートの外層と重なり合い得る。

実質的に剛性な部分は、筐体の一側に配置された第１のフレーム部分と、筐体の他側に配置された第２のフレーム部分と、を含み得る。実質的に剛性な部分は、筐体内に配置された音響チャネルを含み得る。グリルが筐体の実質的に剛性な部分に取り付けられた際、側壁の一部分はヘッドレストの外層と重なり合い得る。

本明細書に記載された様々な実施形態は、１つ以上の下記の利点を提供し得る。布または軟質発泡体のような非剛性支持体ではなく剛性支持体に結合する取付具を設けることにより、音響的に可能なシートまたはヘッドレストの外観を改善し得る。取付具は、シート布またはレザーをしっかりとした形状に保持し、これにより、布またはレザーのたるみを減らすように構成し得る。取付具の外面部分は取り外し可能に作られ得、これにより、色及び/または外観のカスタマイズを可能にする。音響チャネルと揃えられた剛性支持体に結合することによって、取付具と音響チャネルとの間の整列を改善し得る。

発明の概要に記載されているものを含めて、本開示に記載されている特徴の２つ以上を組み合わせて、本明細書に具体的に記載されていない実施形態を形成し得る。

１つ以上の実施形態の詳細が、添付する図面及び以下の説明において記載される。他の特徴、目的、及び利点が、説明及び図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。

スピーカーを含むヘッドレストの内部の斜視図である。 スピーカーを含むヘッドレストの内部の斜視図である。 ヘッドレストの外層に結合されたグリル取付具を示す図である。 グリルが剛性支持体に取り付けられているヘッドレストの一例の側方斜視図である。 グリルが剛性支持体に取り付けられているヘッドレストの一例の底面斜視図である。 図１のヘッドレストの断面を示す図である。 ヘッドレストに使用可能な音響エンクロージャーの一例を示す図である。 ヘッドレストにおける剛性支持体の一例を示す図である。 剛性支持体に取り付けられたグリルの別の例を示す図である。 図２Ａ及び図２Ｂのヘッドレストに使用可能な別の内部構成の例を示す図である。 図２Ａ及び図２Ｂのヘッドレストに使用可能な別の内部構成の例を示す図である。 図４Ａの内部構成のさらなる詳細を示す図である。 図４Ａの内部構成のさらなる詳細を示す図である。 図５の内部構成のさらなる詳細を示すである。 図５の内部構成のさらなる詳細を示すである。 剛性支持体にグリルが取り付けられたヘッドレストの他の例の構成を示す図である。 剛性支持体にグリルが取り付けられたヘッドレストの他の例の構成を示す図である。 剛性支持体にグリルが取り付けられたヘッドレストの他の例の構成を示す図である。 剛性支持体にグリルが取り付けられたヘッドレストの他の例の構成を示す図である。

車両シートには、近接場音響体験を提供するための音響トランスデューサまたはスピーカーが取り付けられ得る。例えば、スピーカーをシートの乗員の耳に近接させるようにスピーカーをシートに埋め込むことができ、臨場感があり、パーソナライズされた音響体験を提供することができる。スピーカーは、例えば、シートのヘッドレスト、または乗員の首または肩に近いシートの部分に配置され得る。複数のスピーカーが使用される場合、スピーカーは、例えば、没入型音響効果を提供するために、シートの様々な部分に分配され得る。本願では主に、技術を説明するためにシートのヘッドレストの例を使用する。しかしながら、この技術は、シートの他の部分に配置されたスピーカーにも適用可能である。さらに、以下の例は、車両のシートを指すが、他のタイプの音響的に可能なシートまたは家具がここに記載された方法で設置されたスピーカー有し得る。例えば、この技術は、スピーカーを備えるマッサージチェア、ソファー、リクライナ−、テーブル、または、ベッドに使用可能である。

図１Ａ及び図１Ｂは、スピーカー１０２を組み込んだヘッドレスト１００の例を示す。図１Ａを参照すると、スピーカー１０２は、Ｕ字形の支持ロッド１０４に取り付けられており、スピーカー１０２が使用者の頭の直ぐ後ろにあるように（すなわち、Ｕ字型の支持体の左右側に配置されているのに対して）、ヘッドレスト１００の両側で発散方向に外向きに発射するように位置している。

音響エンクロージャーを形成するために、小さなプラスチックエンクロージャー１０６が各スピーカー１０２に取り付けられる場合もある。これらのサブアセンブリそれぞれが、Ｕ字形の支持ロッド１０４に固定された２ピースの板金ケージ１０８にねじ込まれる。図１Ａは、スピーカー１０２及びエンクロージャー１０６が見えるように、板金ケージ１０８の前部分が除去された部分的なアセンブリを示す。図１Ｂは、前方部分１１０が所定位置に完全に組み付けられた板金ケージ１０８を示す。発泡体クッションの成形片がそのアセンブリの周りに配置され、次いで、カバー材料１１２（例えば、布またはレザー）で覆われる。スピーカー１０２からの音響エネルギーが通過して放射される開口部の各々は、図１Ｃに示すように、グリル１１６を用いて覆われ得る。グリル１１６は、対応するスピーカー１０２を保護することができ、音響エネルギーの放射をヘッドレスト１０前方に向けるのを助けることができる。グリル１１６は、ヘッドレスト１００のいずれかの側に、または音響チャネルの開口部の位置に応じて他の場所に配置され得る。

グリル１１６をカバー材料１１２またはその下にある軟質発泡体に取り付けることにより、欠点を有し得る。例えば、グリルが取り付けられる層部が非剛性である際、グリル１１６の機械的安定性は低減され得る。場合によっては、グリル１１６とその下の非剛性材料との間に隙間（例えば、図１Ｃに示す間隙１１８）が形成され、ヘッドレスト１００の表面的な魅力が低下し得る。

スピーカーグリルを剛性支持体に取り付けることにより、グリルの機械的安定性及び見た目の良さを改善することができる。図２Ａ及び２Ｂは、グリル２０５が剛性支持体に取り付けられているヘッドレスト２００の例の側方斜視図及び底面斜視図をそれぞれ示している。ある実施例では、グリル２０５は、ヘッドレスト２００の外層２１０（例えば、布またはレザー）がグリル２０５の周囲にきつく引っ張られるように、ヘッドレスト２００の開口部に取り付けられる。このことが、ヘッドレスト２００の見た目の良さを改善し、かつ、グリルへお増加した機械的安定性をもたらす。ある実施例では、グリル２０５は、ヘッドレスト２００内の剛性支持体に取り外し可能に取り付けられ得る。このような取り外し可能な取り付けは、例えば、グリル２０５の色、及び／またはグリル２０５内の穿孔のパターンに関して、カスタマイズ及びパーソナライズを可能にする。グリル２０５を剛性支持体に取り付けることは、スピーカーとヘッドレスト２００の開口部との間に配置された音響経路との正確な整列をも容易にし得る。

グリル２０５は、様々な方法で剛性支持体に取り付けられ得る。図３Ａ〜図３Ｃは、特定の実施形態において使用され得る様々な部品を示す。具体的には、図３Ａは、図２Ａ及び２Ｂに図示されたヘッドレスト２００の断面を示す。ヘッドレスト２００の筐体３０１は、スピーカー３１０ａ及び３１０ｂ（通例３１０）を支持する音響エンクロージャー３０５を含む。図３Ｂは、音響エンクロージャー３０５の一例を示す。ある実施例では、音響エンクロージャー３０５は、ヘッドレストのフレーム３４５によって支持される。音響エンクロージャー３０５は、音響エンクロージャー内に配置されたスピーカー各々のための個別のチャンバを含み得る。各チャンバは、スピーカー３１０を受容するための音響エンクロージャー３０５の外面上の開口部３５０を含む。

再び図２を参照すると、図３Ａに示すように、ヘッドレストの筐体３０１は、筐体３０１の前壁と音響エンクロージャー３０５との間に配置された剛性部分または剛性支持体３１５をさらに含む。剛性支持体３１５は、発泡樹脂、発泡ポリスチレン発泡体、または発泡ポリスチレン発泡体であり得る。剛性支持体３１５は、ヘッドレスト筐体に機械的及び構造的安定性をもたらすこと、筐体３０１の前面壁と音響エンクロージャー３０５との間に緩衝部材を提供すること、及び、筐体３０１内のスピーカー間に遮音をもたらす等の様々な目的に役立つように構成され得る。

ある実施例では、剛性支持体３１５は、スピーカー３１０と筐体３０１の外面の対応する開口との間に配置された音響チャネル３２０を含み得る。音響チャネルは、スピーカー３１から放射される音響エネルギーの放射パターンを調整するように構成され得る。ある実施例では、音響チャネルは、左スピーカーから右耳、及び、右スピーカーから左耳に比べて、左スピーカーから左耳、及び、右スピーカーから右耳への効率を高める放射パターンを生成するように構成され得る。いくつかの実装形態では、図３Ａに示すように、音響チャネル３２０の中心軸３４４は、対応するスピーカー振動板の変位軸３４２と一致しない。例えば、音響チャネル３２０の中心軸３４４は、対応するスピーカー振動板の変位軸３４２から外れ得る。

剛性支持体３１５の斜視図を図３Ｃに示す。剛性支持体３１５は、音響エネルギーが通過しないように音響的に吸収性（または音響的に不透過性）であるように構成され得る。これにより、使用者に到達する音響エネルギーの実質的に全て（例えば、少なくとも９０％）が音響チャネル３２０を通過することを可能にする。

再び図３Ａを参照すると、スピーカーグリル２０５は、筐体３０１の外面開口に配置される。ある実施例では、スピーカーグリル２０５は、剛性支持体３１５の一部分に取り付けられるように構成される。グリル２０５は、ベース３２５と、ベースと連結して配置される側壁３３０と、を含み得る。ベースは、対応するスピーカー３１０からの音響エネルギーがグリル２０５を通過することを可能にする穿孔パターンを含み得る。側壁３３０は、側壁がキャビティ３３５を形成するように配置され得る。ベース３２５及び側壁３３０は、剛性支持体にスナップインされ得る一体構造として実施され得る。ある実施例では、側壁が面取りした縁部を形成するように側壁を湾曲され得る。図３Ａに示すように、側壁は、キャビティ３３５から外側に湾曲して面取りした縁部を形成する。ある実施例では、面取りした縁部、またはスピーカーグリル２０５の別の部分は、スピーカーグリル２０５が、筐体３０１に対してしっかり固定された構成で外層３４０を保持するように、ヘッドレストの外層３４０（例えば、柔らかい発泡体、布またはレザー）を重ね合されるように構成され得る。このようなしっかり固定された構成は、例えば、外層３４０のたるみを減少させることによって、ヘッドレストの見た目の良さを改善し得る。ある実施例では、キャビティ３３５及び音響チャネル３２０は、ベース３２５の両側に配置される。他の実施形態では、キャビティ３３５及び音響チャネル３２０は、ベース３２５の同一側に配置される。これは、図３Ｄの例において示されている。

スピーカーグリル２０５は、剛性支持体３１５との取外し可能な取り付けを容易にする１つ以上の構造特徴部を含み得る。このような構造特徴部は、例えば、側壁３３０またはベース３２５の一部に配置され得る。図３Ａに示すように、ベース３２５は、剛性支持体３１５内の対応するレセプタクルまたは嵌合構造との安全な構成に取り付ける突出部分３５５を含む。突出部分３５５がベース３２５の周囲に（または側壁３３０）、対応するレセプタクルまたは嵌合構造は、剛性支持体３１５の開口の周囲に配置された凹部分を含むことができる。これは図３Ｃに図示されており、スピーカーグリル２０５が取り付けられている剛性支持体３１５の開口部３６５の周囲にチャネルまたは凹部分３６０が配置されている。ある実施例では、突出部分を剛性支持体２１５上に配置され得、対応して、スピーカーグリル２０５は剛性支持体に取り付けるための凹部分または溝を含む。

これは図３Ｄの例に示されており、側壁３３０は、剛性支持体３１５の突出部分３７０を受容するための凹部分３７５を含む。

グリル２０５を剛性支持体３１５に取り付けるために、様々な他のタイプの構造特徴部を使用し得る。ある実施例では、構造特徴部は剛性支持体３１５に「噛む」別個の歯付きリブを含み得る。ある実施例では、構造特徴部は、グリルを剛性支持体３１５に取り付けるために使用される接着材料の層を含む。ある実施例では、剛性支持体３１５及びグリル２０５は、取り外し可能な構成で互いに取り付けるための複数の構造特徴部を含み得る。例えば、図３Ｄに示すように、剛性支持体３１５は、突出部分３７０に加えて凹部分３８０を含み、これにより、グリル２０５は、剛性支持体３１５に取り付けるためにしっかりとスナップインされ得る。

ある実施例では、グリルを音響エンクロージャー３０５に取り付け得、これにより、音響エンクロージャー３０５をグリルが取り付けられる剛性部分として使用することができる。図４Ａ及び４Ｂは、このような構成に使用され得る内部構成の例を示す。具体的には、図４Ａ及び図４Ｂは、対応する音響エンクロージャー３０５に取り付けられたグリル４０５及び４１５の例をそれぞれ示している。図４Ａに示すように、グリル４０５は、対応するヘッドレスト２００の音響チャネルに配置され得るコネクターピース４１０を介して音響エンクロージャー３０５に取り付けられる。図４Ｂに示すように、グリル４１５は、ヘッドレスト２００の音響チャネルに配置され得るコネクターピース４２０を介して音響エンクロージャー３０５に取り付けられる。コネクターピース４１０及び４２０は、例えばネジなどの固定具を使用して音響エンクロージャーに取り付けられ得、グリルは対応するコネクターピース４１０、４２０に取り付けられ得る。ある実施例では、スピーカーを音響エンクロージャー３０５に取り付けるために使用されるネジは、音響チャネルを取り付けるために使用され得る。

グリル４０５及び４１５は、様々な方法で、対応するコネクターピース４１０、４２０に取り付けられ得る。ある実施例では、グリル４０５及び４１５は、図３Ａ〜図３Ｄを参照して上述した１つまたは複数の構造特徴部を使用して、対応するコネクターピース４１０，４２０に取り外し可能に取り付けられ得る。また、グリル４０５及び４１５は、スリップフィット重ね付け（slip fit overlap）、溶接、または、溝内への接着剤などの他の機械的取付技術を使用して、対応するコネクターピース４１０，４２０に接合され得る。

ある実施例では、コネクターピース４１０または４２０は、対応するスピーカーのための音響チャネルを形成する。したがって、コネクターピース４１０及び４２０は、上述した剛性支持体３１５のような剛性支持体に一体化された音響チャネルの有無にかかわらず使用され得る。図４Ａ及び４Ｂは、グリルの形状及びコネクターピースが異なる２つの例を示す。グリル及びコネクターピースの他の形状及びサイズも可能であり、例えば、スピーカーが配置された筐体の形状、その上にグリルが配置された開口のサイズ及び形状、または、音響チャネルの特性を含む様々なパラメータに基づいて構成され得る。

図５Ａ及び図５Ｂは、図４に図示する内部構造の追加的な詳細を示す。図５Ａに示すように、ある実施例では、コネクターピース４１０は、音響エンクロージャー３０５に取り付けられたスピーカー３１０にコネクターピースを取り付けることによって、音響エンクロージャー３０５に取り付けられ得る。これは、例えば、スピーカー３１０に取り付けられ、かつ、取付構造においてコネクターピースを受容するように構成されたインターフェースプレート５１０（パッドリングとも称される）を使用して実施され得る。図５Ｂに示すように、コネクターピース４１０は、例えば、締まり嵌め構造５１５を使用して、インターフェースプレート５１０に取り付けられ得る。このような嵌合では、コネクターピース４１０及びインターフェースプレート５１０は、互いに接着または溶接され得る。他の取付構造を使用することもできる。例えば、コネクターピース４１０は、溝を使用して、または、溶接プロセスを介してインターフェースプレート５１０に接続され得る。ある実施例では、インターフェースプレート５１０は省略されてもよく、コネクターピースは、例えば、ネジなどの固定具を使用してスピーカー３１０に直接取り付けられるように構成され得る。

図６Ａ及び図６Ｂは、図４Ｂに示す内部構造のさらなる詳細を示す。この内部構造では、異なる部品（例えば、グリル４１５、コネクターピース４２０、及びインターフェースプレート６１０）の配置及び構成は、図５Ａ及び図５Ｂに関して説明した配置及び構成と実質的に同様である。ある実施例では、インターフェースプレート６１０は、コネクターピース４２０の形状及びサイズに適合するようにインターフェースプレート５１０とは異なるように構成され得る。

ある実施例では、グリルがシートまたはヘッドレストのフレームに取り付けられ得、これにより、グリルが取り付けられる剛性部分としてフレームを使用している。これは、ヘッドレストのフレーム７００の両側に取り付けられた一対のグリル７０５を示す図７Ａに図示された例で示されている。この例では、スピーカーシステムの他の部分、例えば、音響エンクロージャー、スピーカー、及び音響チャンネルは、フレーム７００へのグリル７０５の取り付けを強調するために示されていない。ある実装例では、フレーム７００は、ヘッドレストの頂部に向かって配置された上部７１０と、上部７１０よりもヘッドレストの底部により近くに配置された下部７１５と、を含む。グリル７０５は、例えば、取付部分７２５を使用してフレーム７００に取り付けられる連結アーム７２０を使用してフレーム７００に固定または取り付けられ得る。

ある実施例では、グリル７０５は、対応する取付部分７２５で終端する上及び下の連結アーム７２０を使用して、フレームの上部７１０及び下部７１５の両方に取り付けることができる。取付部分７２５は、フレーム７００に様々な方法で取り付けられ得る。ある実施例では、取付部分７２５は、フレーム７００にクリップ留めするように構成される。例えば、フレームが実質的に円形の断面を有する場合、取付部分７２５は、このような円形断面にクリップ留めするように構成され得る。これは、フレーム７００の上部７１０及び下部７１５にクリップ留めする略半円形のクリップとしての取付部分７２５を示す、図７Ｂに図示される。

取付部分７２５は、様々なタイプであり得る。図７Ｂに示すように、取付部分７２５は、取付部分の断面によって形成された略半円弧の一端に向かって連結アーム７２０に固定または取り付けられる。図７Ｃは、取付部分が、取付部分の断面によって形成された略半円弧の中間点またはその近くで、連結アーム７２０に固定または取り付けられる取付部分７２５の別の変形例を示す。図７Ｄは、連結アーム７２０が、異なる位置でフレーム７００の上部７１０（または下部７１５）と接触する２つの別個のブランチまたはフィンガを含む取付部分７２５で終端する、さらに別の変形例を示す。

本願で説明されている技術は、審美的に魅力的でカスタマイズ可能なスピーカーグリル、ヘッドレスト、または音響的に有効なシート及び家具を実施することを可能にする。スピーカーグリルをシート／ヘッドレストの剛性部分に取り付けるための様々な技術を提供することにより、この技術は様々なタイプのヘッドレスト及び車両シートに適合する。

いくつかの実装例を説明した。しかしながら、本明細書に具体的に記載されていない他の実施形態もまた、以下の特許請求の範囲内にある。本明細書に記載された異なる実施例の要素は、上記に具体的に記載されていない他の実施形態を形成するために組み合わされ得る。構成要素は、これらの働きに悪影響を及ぼすことなく、本明細書に記載された構造から除外され得る。さらに、様々な別個の構成要素が、本明細書で説明する機能を実行するように１つ以上の個々の構成要素に組み合わされ得る。

１０ ヘッドレスト
３１ スピーカー
１００ ヘッドレスト
１０２ スピーカー
１０４ 支持ロッド
１０６ エンクロージャー
１０８ 板金ケージ
１１０ 前方部分
１１２ カバー材料
１１６ グリル
１１８ 間隙
２００ ヘッドレスト
２０５ スピーカーグリル
２１０ 外層
２１５ 剛性支持体
３０１ 筐体
３０５ 音響エンクロージャー
３１０ スピーカー
３１５ 剛性支持体
３２０ 音響チャネル
３２５ ベース
３３０ 側壁
３３５ キャビティ
３４０ 外層
３４２ 変位軸
３４４ 中心軸
３４５ フレーム
３５０ 開口部
３５５ 突出部分
３６０ 凹部分
３６５ 開口部
３７０ 突出部分
３７５ 凹部分
３８０ 凹部分
４０５ グリル
４１０ コネクターピース
４１５ グリル
４２０ コネクターピース
５１０ インターフェースプレート
５１５ 締まり嵌め構造
６１０ インターフェースプレート
７００ フレーム
７０５ グリル
７１０ 上部
７１５ 下部
７２０ 連結アーム
７２５ 取付部分

Claims (17)

1. 車両シートの一部に配置されたスピーカーシステムに取り付けられるように構成されたスピーカーグリルであって、
   スピーカーからの音響エネルギーを、グリルを通過させるための穿孔を含むベースと、
   前記ベースがキャビティを画定するように前記ベースから延在する側壁と、
   前記スピーカーグリルが前記車両シートの実質的に剛性な部分に、かつ、前記スピーカーシステムの音響経路内に取り付けられ、取り付け後に前記車両シートの実質的に剛性な部分から取り外されるように構成され、前記スピーカーグリルは、前記スピーカーシステムの音響チャネル内に配置されているコネクターの一端に連結されており、前記コネクターの他端は、前記スピーカーシステムの音響エンクロージャーに取り付けられている、構造特徴部と、
   を含むことを特徴とするスピーカーグリル。
2. 前記側壁は、面取りした縁部を形成するように湾曲していることを特徴とする請求項１に記載のスピーカーグリル。
3. 前記面取りした縁部の少なくとも一部は、前記グリルが前記実質的に剛性な部分に取り付けられた際、前記車両シートの外層と重なることを特徴とする請求項２に記載のスピーカーグリル。
4. 前記実質的に剛性な部分は、発泡樹脂、金属、及びプラスチックから成る群から選択された材料を備えることを特徴とする請求項１に記載のスピーカーグリル。
5. 前記実質的に剛性な部分は、前記車両シートのフレームを備えることを特徴とする請求項１に記載のスピーカーグリル。
6. 前記車両シートの一部分はヘッドレストを備えることを特徴とする請求項１に記載のスピーカーグリル。
7. 前記構造特徴部は、前記側壁上に配置されることを特徴とする請求項１に記載のスピーカーグリル。
8. 前記構造特徴部は、前記車両シートの前記実質的に剛性な部分の突出部分と篏合構造において取り付けるように構成された凹部分を備えることを特徴とする請求項１に記載のスピーカーグリル。
9. 前記ベースの一部分は、前記グリルが前記実質的に剛性な部分に取り付けられた際、前記車両シートの外層と重なることを特徴とする請求項１に記載のスピーカーグリル。
10. 少なくとも１つのスピーカーを備える、使用者の頭部の少なくとも一部を支持するように構成された筐体と、
    前記筐体の外層における開口部と、
    前記スピーカーと前記開口部との間に音響チャネルを収容するように構成されたキャビティと、
    前記開口部において前記筐体に取り付けられるように構成された外面のスピーカーグリルであって、前記スピーカーグリルが、
    前記スピーカーからの音響エネルギーを、前記スピーカーグリルを通過させるための穿孔を含むベースと、
    前記ベースから延びる側壁と、
    前記スピーカーグリルが筐体の実質的に剛性な部分に、かつ、スピーカーシステムの音響経路内に取り付けられ、取り付け後に前記筐体の前記実質的に剛性な部分から取り外されるように構成されており、前記スピーカーグリルは、前記スピーカーシステムの音響チャネル内に配置されているコネクターの一端に連結されており、前記コネクターの他端は、前記スピーカーシステムの音響エンクロージャーに取り付けられている、構造特徴部と、
    備える、スピーカーグリルと、
    を備えることを特徴とするシートヘッドレスト。
11. 前記実質的に剛性な部分は、発泡樹脂、金属、及びプラスチックから成る群から選択された材料を備えることを特徴とする請求項１０に記載のシートヘッドレスト。
12. 前記実質的に剛性な部分は、前記筐体の一側に配置された第１のフレーム部分と、前記筐体の対向する他側に配置された第２のフレーム部分と、を備えることを特徴とする請求項１０に記載のシートヘッドレスト。
13. 前記実質的に剛性な部分は、前記筐体内に配置された音響チャネルを備えることを特徴とする請求項１０に記載のシートヘッドレスト。
14. 前記ベースは、前記スピーカーグリルが前記実質的に剛性な部分に取り付けられた際、当該シートヘッドレストの外層と重なることを特徴とする請求項１０に記載のシートヘッドレスト。
15. 前記構造特徴部は、前記側壁上に配置されることを特徴とする請求項１０に記載のシートヘッドレスト。
16. 前記構造特徴部は、前記筐体の前記実質的に剛性な部分内の突出部分と篏合構造において取り付けるための凹部分を備えることを特徴とする請求項１０に記載のシートヘッドレスト。
17. 前記側壁の一部分は、前記スピーカーグリルが前記実質的に剛性な部分に取り付けられた際、前記シートヘッドレストの外層と重なることを特徴とする請求項１０に記載のシートヘッドレスト。

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