JP2008188099A - ヘッドレスト構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドレストに内蔵されているスピーカの音を該ヘッドレストの前面側あるいは背面側へ選択的に出力することが可能なヘッドレスト構造を提供する。
【解決手段】スピーカを内蔵したヘッドレスト構造であって、ヘッドレスト10の前後方向へ連通した空間20の前面側Fあるいは背面側Rの開口をカバー部材40で選択的に閉塞することにより、この空間内に配置されたスピーカ30の音をヘッドレスト10の前面側Fあるいは背面側Rへ選択的に出力することができる。
【選択図】図2
【解決手段】スピーカを内蔵したヘッドレスト構造であって、ヘッドレスト10の前後方向へ連通した空間20の前面側Fあるいは背面側Rの開口をカバー部材40で選択的に閉塞することにより、この空間内に配置されたスピーカ30の音をヘッドレスト10の前面側Fあるいは背面側Rへ選択的に出力することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用シートのヘッドレストに関し、特にスピーカを内蔵したヘッドレスト構造に関する。
この種のヘッドレスト構造は、例えば特許文献1に開示された技術が公知である。この技術では、ヘッドレスト内のパッドに対してヘッドレストの前面側で開口した空間が設けられ、この開口はヘッドレストの表皮のみで被われている。そして、空間内には左右二個のスピーカがそれぞれ組み込まれている。これらのスピーカは、ヘッドレスト内のベースプレートにそれぞれボルトで取り付けられている。
特開平1−121452号公報
特許文献1に開示されているヘッドレスト構造では、スピーカの音がヘッドレストの前面側に向けてのみ出力されるので、当該ヘッドレストを備えているシートの着座者のためだけのスピーカとして利用されることとなる。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、ヘッドレストに内蔵されているスピーカの音を該ヘッドレストの前面側あるいは背面側へ選択的に出力することが可能なヘッドレスト構造を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
第1の発明は、スピーカを内蔵したヘッドレスト構造であって、ヘッドレストに対して前後方向へ連通し、かつ、ヘッドレストの前面側および背面側でそれぞれ開口した空間と、この空間内において、ヘッドレストの前面側および背面側の一方側に正位相の振動による音を出力し、他方側に逆位相の振動による音を出力するように配置されたスピーカと、ヘッドレストの前面側および背面側のうち、いずれか一方側の開口を選択的に閉塞することが可能なカバー部材とを備えている。
第1の発明は、スピーカを内蔵したヘッドレスト構造であって、ヘッドレストに対して前後方向へ連通し、かつ、ヘッドレストの前面側および背面側でそれぞれ開口した空間と、この空間内において、ヘッドレストの前面側および背面側の一方側に正位相の振動による音を出力し、他方側に逆位相の振動による音を出力するように配置されたスピーカと、ヘッドレストの前面側および背面側のうち、いずれか一方側の開口を選択的に閉塞することが可能なカバー部材とを備えている。
この構成では、空間におけるヘッドレストの前面側あるいは背面側の開口をカバー部材で選択的に閉塞することにより、ヘッドレストに内蔵されたスピーカの音を該ヘッドレストの前面側あるいは背面側へ選択的に出力することができる。したがって、このヘッドレストを備えているシートの着座者のみならず、後席の着座者を対象としたスピーカに切り換えることができる。この結果、ヘッドレストに内蔵されたスピーカの用途が広がり、車内の環境をより快適にすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、ヘッドレストの下面から下方へ延びる一対のステーを備えたヘッドレストフレームは、その左右において個別に構成されたスピーカハウジングをそれぞれ備えている。これらの両スピーカハウジングによってヘッドレストの空間がそれぞれ構成され、かつ、両スピーカハウジング内にスピーカがそれぞれ組み込まれているとともに、ヘッドレストの前面側および背面側における両スピーカハウジングの端部に対し、カバー部材の脱着が可能に構成されている。
これにより、ヘッドレスト内の限られたスペースにおいて、該ヘッドレストの前面側あるいは背面側へ選択的に音を出力することができる二つのスピーカを安定した状態で組み込むことが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、スピーカ内蔵タイプのヘッドレストを表した外観斜視図である。図2は、図1のA-A矢視方向の断面図である。図3は、図1のB-B矢視方向の断面図である。これらの図面で示すヘッドレスト10は、内部のヘッドレストフレーム12を包み込むようにパッド16が設けられ、このパッド16の表面が表皮18で被われている。またヘッドレスト10は、その左右両側の下面から下方へ延びる一対のステー14を備えている。これらのステー14を通じてヘッドレスト10がシート(図示省略)のシートバックに取り付けられる。これらのステー14は、ヘッドレスト10の内部においてフレーム12の左右両側にそれぞれ固定されている。
図1は、スピーカ内蔵タイプのヘッドレストを表した外観斜視図である。図2は、図1のA-A矢視方向の断面図である。図3は、図1のB-B矢視方向の断面図である。これらの図面で示すヘッドレスト10は、内部のヘッドレストフレーム12を包み込むようにパッド16が設けられ、このパッド16の表面が表皮18で被われている。またヘッドレスト10は、その左右両側の下面から下方へ延びる一対のステー14を備えている。これらのステー14を通じてヘッドレスト10がシート(図示省略)のシートバックに取り付けられる。これらのステー14は、ヘッドレスト10の内部においてフレーム12の左右両側にそれぞれ固定されている。
ヘッドレスト10は、左右に並んだ二つの空間20を有する。これらの空間20は、ヘッドレスト10の前後方向に関して連通し、かつ、ヘッドレスト10の前面側Fおよび背面側Rでそれぞれ開口している(図2、図3)。両空間20は、フレーム12の左右において個々に設けられたスピーカハウジング22を主体として構成されており、両スピーカハウジング22の内部にはスピーカ30がそれぞれ組み込まれている。
両スピーカハウジング22の構造を説明すると、フレーム12には両空間20を構成すべき箇所において貫通孔がそれぞれ開けられ、かつ、孔の周縁から前面側Fに突出する筒状部24がそれぞれ形成されている。同じくフレーム12における両筒状部24の反対側の箇所には、背面側Rに突出する筒状部材26がそれぞれ取り付けられている。筒状部材26は、個々の基端部においてフランジ26aを有し、それぞれのフランジ26aがフレーム12に対してスピーカ30の外周部を挟み込んだ状態でビス32によって締め付けられている。
両スピーカハウジング22の構造を説明すると、フレーム12には両空間20を構成すべき箇所において貫通孔がそれぞれ開けられ、かつ、孔の周縁から前面側Fに突出する筒状部24がそれぞれ形成されている。同じくフレーム12における両筒状部24の反対側の箇所には、背面側Rに突出する筒状部材26がそれぞれ取り付けられている。筒状部材26は、個々の基端部においてフランジ26aを有し、それぞれのフランジ26aがフレーム12に対してスピーカ30の外周部を挟み込んだ状態でビス32によって締め付けられている。
両スピーカハウジング22における前面側Fの開口端、つまりフレーム12の両筒状部24の端部には前面グリル34がそれぞれ設けられている。また、両スピーカハウジング22における背面側Rの開口端、つまり両筒状部材26の端部には背面グリル36がそれぞれ設けられている。同じく両筒状部材26の端部には、個々の空間20における背面側Rの開口を閉塞する樹脂製のカバー部材40がそれぞれ脱着可能に取り付けられている。
両カバー部材40の取付け構造は、これらのカバー部材40における意匠面の反対側に一体成形されている複数個の係止爪42を、これらに対応して両筒状部材26の端部に開けられている孔にそれぞれ挿入して係止させるようになっている。そして、両筒状部24の端部にも両カバー部材40の各係止爪42を挿入して係止させることが可能な孔が開けられている。したがって、両カバー部材40を個々の筒状部材26から取り外し、両筒状部24に取り付けることにより、両空間20における前面側Fの開口を閉塞することができる。
両カバー部材40の取付け構造は、これらのカバー部材40における意匠面の反対側に一体成形されている複数個の係止爪42を、これらに対応して両筒状部材26の端部に開けられている孔にそれぞれ挿入して係止させるようになっている。そして、両筒状部24の端部にも両カバー部材40の各係止爪42を挿入して係止させることが可能な孔が開けられている。したがって、両カバー部材40を個々の筒状部材26から取り外し、両筒状部24に取り付けることにより、両空間20における前面側Fの開口を閉塞することができる。
両スピーカ30は、個々のコーン紙(図示省略)をヘッドレスト10の前面側F側に向け、個々のマグネット31を背面側Rに向けて配置されている。つまり、両スピーカ30は、ヘッドレスト10の前面側Fに正位相の振動による音を出力し、背面側Rに逆位相の振動による音を出力するようになっている。したがって、図面で示すように両空間20における背面側Rの開口をカバー部材40で閉塞した状態では、両スピーカ30の音は前面側Fに出力される。これとは逆に両空間20における前面側Fの開口をカバー部材40で閉塞した場合、両スピーカ30の音は背面側Rに出力される。なお、個々の空間20の両開口を開放した場合は、両スピーカ30の前後から出力される正位相と逆位相との振動が相殺され、無音状態になる。
このように、ヘッドレスト10における両空間20の前面側Fあるいは背面側Rの開口をカバー部材40によって選択的に閉塞することにより、両スピーカ30の音を前面側Fあるいは背面側Rへ選択的に出力することができる。なお、ヘッドレスト10に内蔵されるスピーカ30の個数は一般的には二つであるが、本発明においては一つのスピーカ30が内蔵されたヘッドレスト構造も含む。
10 ヘッドレスト
20 空間
30 スピーカ
40 カバー部材
F 前面側
R 背面側
20 空間
30 スピーカ
40 カバー部材
F 前面側
R 背面側
Claims (2)
- スピーカを内蔵したヘッドレスト構造であって、
ヘッドレストに対して前後方向へ連通し、かつ、ヘッドレストの前面側および背面側でそれぞれ開口した空間と、この空間内において、ヘッドレストの前面側および背面側の一方側に正位相の振動による音を出力し、他方側に逆位相の振動による音を出力するように配置されたスピーカと、ヘッドレストの前面側および背面側のうち、いずれか一方側の開口を選択的に閉塞することが可能なカバー部材とを備えているヘッドレスト構造。 - 請求項1に記載されたヘッドレスト構造であって、
ヘッドレストの下面から下方へ延びる一対のステーを備えたヘッドレストフレームは、その左右において個別に構成されたスピーカハウジングをそれぞれ備え、両スピーカハウジングによってヘッドレストの空間がそれぞれ構成され、かつ、両スピーカハウジング内にスピーカがそれぞれ組み込まれているとともに、ヘッドレストの前面側および背面側における両スピーカハウジングの端部に対し、カバー部材の脱着が可能に構成されているヘッドレスト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007022969A JP2008188099A (ja) | 2007-02-01 | 2007-02-01 | ヘッドレスト構造 |
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-
2007
- 2007-02-01 JP JP2007022969A patent/JP2008188099A/ja active Pending
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