JP6355809B1 - 歯科技工用作業模型及びその支持基台 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯形模型切断の際に発生するおそれのあるダウエルピンの切断を少なくすることができる歯科技工用作業模型を提供すること。【解決手段】歯形模型4が固定される固定用プレート6と、固定用プレート6に植設された複数の第1及び第2ダウエルピン9,11と、固定用プレート6を支持するための支持基台10とを備えた歯科技工用作業模型。支持基台10の支持領域18には、複数の第1及び第2ダウエルピン9,11に対応して複数の第1及び第2挿入孔21,22が設けられ、この支持領域18の片側側部及び他側側部には、片側係合突条26及び他側係合突条28が設けられ、片側係合突条26の内側面には、複数の第2ダウエルピン11に対応して複数の係合補助突条30が設けられ、更に複数の第1及び第2挿入孔21,22は、この支持領域18の幅方向の中央線よりも他側に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、歯科治療などにおいて用いられる歯科技工用作業模型及びその支持基台に関する。
一般に、歯科治療などにおいて用いられる歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、固定用プレートに植設された一対のダウエルピン列(第1及び第2ダウエルピン列)と、固定用プレートを支持するための支持基台とを備えている(例えば、特許文献1参照)。支持基台は合成樹脂から形成され、この支持基台の上面には、固定用プレートを支持するための支持領域が設けられ、この支持領域に間隔をおいて一対の挿入孔列(第1及び第2挿入孔列)が設けられているとともに、その片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられている。また、固定用プレートは石膏から形成され、その下面には、支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられている。
この歯科技工用作業模型においては、固定用プレート側の第1及び第2ダウエルピン列の複数の第1及び第2ダウエルピンを支持基台側の第1及び第2挿入孔列における対応する第1及び第2挿入孔に挿入すると、固定用プレートが支持基台の支持領域に支持される。この支持状態では、第1及び第2ダウエルピン列の第1及び第2ダウエルピンが第1及び第2挿入孔列における対応する第1及び第2挿入孔に挿入され、更に支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条と固定用プレート側の片側係合凹条及び他側係合凹条とが係脱自在に係合される。
そして、このように固定用プレートを装着した状態において、この固定用プレートの上面に接着剤などにより歯形模型が固着され、かく固着した状態にて歯形模型の所定部位が固定用プレートとともに切断され、切断された歯形模型を用いて所要の歯科技工作業(例えば、歯冠補綴物の製作など)が行われる。このとき、切断された固定プレート側の第1及び第2ダウエルピンが対応する第1及び第2挿入孔に挿入されるとともに、この固定プレート側の片側係合凹条及び他側係合凹条と支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条とが相互に係合するので、切断した固定用プレートの支持基台に対する回転が抑制され、これにより、歯科技工作業(例えば、歯冠補綴物の製作など)を高精度に且つ確実に行うことができる。
特開2011−220626号公報
しかしながら、上述のような従来の歯科技工用作業模型では、第1挿入列孔(複数の第1挿入孔)が支持基台における支持領域の幅方向の中央線よりも他側(他側係合突条が配設された側)に配設され、第2挿入孔列(複数の第2挿入孔)がこの支持領域の幅方向の中央線よりも片側(片側係合突条が配設された側)に配設されている(換言すると、第1挿入孔列に固定用プレート側の第1ダウエルピン列が挿入され、第2挿入孔列にその第2ダウエルピン列が挿入される)ので、歯科技工作業の切断の際に第1及び第2ダウエルピン列、特に第2ダウエルピン列の複数の第2ダウエルピンを切断するおそれがあった。
特に、歯形模型が全顎タイプの場合、固定用プレートには、歯の数に対応して、第1ダウエルピン列において14本の第1ダウエルピンが設けられ、また第2ダウエルピン列において14本の第2ダウエルピンが設けられ、またこのことに関連して、支持基台には、第1ダウエルピン列(14本の第1ダウエルピン)に対応して第1挿入孔列(14個の第1挿入孔)が設けられ、また第2ダウエルピン列(14本の第2ダウエルピン)に対応して第2挿入孔列(14個の第2挿入孔)が設けられる。
このような構成では、この支持基台における支持領域の長手方向の中央部及びその近傍では、隣接する第2ダウエルピン(及び第1ダウエルピン)の間隔が狭くなり、それ故に、切断の際に作業ミスにより第2ダウエルピン(又は第1ダウエルピン)を切断し易くなる。切断作業中に第2ダウエルピン(第1ダウエルピン)を切断すると、この歯科技工作業を最初からやらなければならず、歯形模型を再度取り直しするようになる。
本発明の目的は、歯形模型切断の際に発生するおそれのあるダウエルピン(第1又は第2ダウエルピン)の切断を少なくすることができる歯科技工用作業模型及びその支持基台を提供することである。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された第1ダウエルピン列と、前記第1ダウエルピン列の内側にて前記固定用プレートに植設された第2ダウエルピン列と、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備え、前記第1ダウエルピン列は、間隔を置いて配設された複数の第1ダウエルピンから構成され、前記第2ダウエルピン列は、前記複数の第1ダウエルピンに対応して配設された複数の第2ダウエルピンから構成された歯科技工用作業模型であって、
前記支持基台の上面に設けられた支持領域には、前記第1ダウエルピン列に対応して第1挿入孔列が設けられているとともに、前記第2ダウエルピン列に対応して第2挿入孔列が設けられており、
前記第1挿入孔列は、前記第1ダウエルピン列の前記複数の第1ダウエルピンに対応して設けられた複数の第1挿入孔から構成され、前記第2挿入孔列は、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンに対応して設けられた複数の第2挿入孔から構成されており、
前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、前記片側係合突条の内側面には、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンに対応して複数の係合補助突条が設けられており、
また、前記固定用プレートの下面には、前記支持領域の前記片側係合突条及び他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられているとともに、前記支持領域の前記複数の係合補助突条に対応して複数の係合補助凹条が設けられており、
更に、前記第1及び第2挿入孔列の前記複数の第1及び第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線よりも他側に配置され、前記支持領域の前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延び、前記固定用プレートの前記複数の係合補助凹条は、前記第2ダウエルピン列の対応する第2ダウエルピンに向けて延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用作業模型は、歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された第1ダウエルピン列と、前記第1ダウエルピン列の内側にて前記固定用プレートに植設された第2ダウエルピン列と、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備え、前記第1ダウエルピン列は、間隔を置いて配設された複数の第1ダウエルピンから構成され、前記第2ダウエルピン列は、前記複数の第1ダウエルピンに対応して配設された複数の第2ダウエルピンから構成された歯科技工用作業模型であって、
前記支持基台の上面に設けられた支持領域には、前記第1ダウエルピン列に対応して第1挿入孔列が設けられているとともに、前記第2ダウエルピン列に対応して第2挿入孔列が設けられており、
前記第1挿入孔列は、前記第1ダウエルピン列の前記複数の第1ダウエルピンに対応して設けられた複数の第1挿入孔から構成され、前記第2挿入孔列は、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンに対応して設けられた複数の第2挿入孔から構成されており、
前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、前記片側係合突条の内側面には、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンに対応して複数の係合補助突条が設けられており、
また、前記固定用プレートの下面には、前記支持領域の前記片側係合突条及び他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられているとともに、前記支持領域の前記複数の係合補助突条に対応して複数の係合補助凹条が設けられており、
更に、前記第1挿入孔列の前記複数の第1挿入孔は、前記支持基台の前記支持領域における前記他側係合突条の内側に配設され、前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線上に配置され、前記支持領域の前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延び、前記固定用プレートの前記複数の係合補助凹条は、前記第2ダウエルピン列の対応する第2ダウエルピンに向けて延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用作業模型では、前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記支持基台の前記支持領域は弧状に延びており、前記複数の係合補助突条のうち前記支持基台における前記支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、前記複数の係合補助突条のうち残りの複数の第2係合補助突条よりも内側に長く延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用作業模型では、前記複数の第1係合補助突条は内側に曲線状に延び、前記複数の第2係合補助突条は内側に直線状に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用作業模型では、前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記支持基台の前記支持領域は弧状に延びており、前記複数の係合補助突条のうち前記支持基台における前記支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第1突条本体部と、前記第1突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記第1突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の第1分岐突条部とを有し、前記複数の係合補助突条のうち残りの複数の第2係合補助突条は、対応する第2挿入孔に向けて内側に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用作業模型では、前記複数の第2係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第2突条本体部と、前記第2突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記第2突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の第2分岐突条部とを有していることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の歯科技工用作業模型では、前記第1ダウエルピン列の前記複数の第1ダウエルピンの外径は、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンの外径と等しい又はこれよりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の歯科技工用作業模型では、前記歯形模型は部分タイプであり、これに対応して、前記支持基台の前記支持領域は横長に形成されており、前記複数の係合補助突条は、前記支持基台の前記支持領域における前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に直線状に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の歯科技工用作業模型では、前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる突条本体部と、前記突条本体部から前記他側係合突条に向けて両側に分岐して又は前記突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の分岐突条部とを有していることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の歯科技工用作業模型では、前記支持基台における前記片側係合突条の前記内側面には、前記複数の係合補助突条間において内側に向けて下方に傾斜する片側傾斜突部が設けられ、前記支持基台における前記他側係合突条の内側面には、内側に向けて下方に傾斜する他側傾斜突部が設けられ、また前記固定用プレートの下面には、前記支持基台側の前記片側傾斜突部及び前記他側傾斜突部に対応して片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の歯科技工用作業模型では、前記支持基台における前記片側傾斜突部には、前記片側係合突条に沿って間隔をおいて複数の片側係合凹部が設けられ、前記支持基台における前記他側傾斜突部には、前記他側係合突条に沿って間隔をおいて複数の他側係合凹部が設けられ、また前記固定用プレートにおける前記片側傾斜凹部には、前記複数の片側係合凹部に対応して複数の片側係合突部が設けられ、前記固定用プレートにおける前記他側傾斜凹部には、前記複数の他側係合凹部に対応して複数の他側係合突部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の歯科技工用作業模型の支持基台は、歯形模型が固定される固定用プレートを支持するための合成樹脂から形成された支持基台本体を備えた歯科技工用作業模型の支持基台であって、
前記支持基台本体には、第1ダウエルピン列に対応して第1挿入孔列が配設されているとともに、前記第1ダウエルピン列の内側に配置される第2ダウエルピン列に対応して第2挿入孔列が配設されており、
前記第1挿入孔列は、前記第1ダウエルピン列の複数の第1ダウエルピンに対応して設けられた複数の第1挿入孔から構成され、前記第2挿入孔列は、前記第2ダウエルピン列の複数の第2ダウエルピンに対応して設けられた複数の第2挿入孔から構成されており、
また、前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、前記片側係合突条の内側面には、前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔に対応して複数の係合補助突条が設けられており、
更に、前記第1及び第2挿入孔列の前記複数の第1及び第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線よりも他側に配置され、前記支持領域の前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載の歯科技工用作業模型の支持基台は、歯形模型が固定される固定用プレートを支持するための合成樹脂から形成された支持基台本体を備えた歯科技工用作業模型の支持基台であって、
前記支持基台本体には、第1ダウエルピン列に対応して第1挿入孔列が配設されているとともに、前記第1ダウエルピン列の内側に配置される第2ダウエルピン列に対応して第2挿入孔列が配設されており、
前記第1挿入孔列は、前記第1ダウエルピン列の複数の第1ダウエルピンに対応して設けられた複数の第1挿入孔から構成され、前記第2挿入孔列は、前記第2ダウエルピン列の複数の第2ダウエルピンに対応して設けられた複数の第2挿入孔から構成されており、
また、前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、前記片側係合突条の内側面には、前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔に対応して複数の係合補助突条が設けられており、
更に、前記第1挿入孔列の前記複数の第1挿入孔は、前記支持基台の前記支持領域における前記他側係合突条の内側に配設され、前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線上に配置され、前記支持領域の前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載の歯科技工用作業模型の支持基台では、前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記支持基台本体の前記支持領域は弧状に延びており、前記複数の係合補助突条のうち前記支持基台本体における前記支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、前記複数の係合補助突条のうち残りの複数の第2係合補助突条よりも内側に長く延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項15に記載の歯科技工用作業模型の支持基台では、前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記支持基台本体の前記支持領域は弧状に延びており、前記複数の係合補助突条のうち前記支持基台本体における前記支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第1突条本体部と、前記第1突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記第1突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の第1分岐突条部とを有し、前記複数の係合補助突条のうち残りの複数の第2係合補助突条は、対応する第2挿入孔に向けて内側に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項16に記載の歯科技工用作業模型の支持基台では、前記複数の第2係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第2突条本体部と、前記第2突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記第2突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の第2分岐突条部とを有していることを特徴とする。
更に、本発明の請求項17に記載の歯科技工用作業模型では、前記歯形模型は部分タイプであり、これに対応して、前記支持基台の前記支持領域は横長に形成されており、前記複数の係合補助突条は、対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる突条本体部と、前記突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の分岐突条部とを有していることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用作業模型及び請求項12に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、支持基台の支持領域には、固定用プレート側の第1及び第2ダウエルピン列(即ち、複数の第1及び第2ダウエルピン)が挿入される第1及び第2挿入孔列(即ち、複数の第1及び第2挿入孔)が設けられ、これら第1及び第2挿入孔列は、支持領域の幅方向の中央線よりも他側(即ち、他側係合突条が設けられた側)に配置されているので、この支持領域の片側(片側におけるダウエルピンが存在しない領域)の幅は、その他側(他側におけるダウエルピンが存在しない領域)の幅よりも大きくなり、これによって、隣接する第1及び第2ダウエルピン間の間隔が大きくなり、従って、固定用プレートに固定された歯形模型を切断する際における第1及び第2ダウエルピン、特に第2ダウエルピンの切断を少なくすることができる。
また、支持基台側の片側側部及び他側側部に片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、固定用プレート側に片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられ、加えて支持基台側の片側係合突条の内側面に複数の係合補助突条が設けられ、固定用プレート側に複数の係合補助凹条が設けられているので、支持基台側の第1及び第2挿入孔列に固定用プレート側の第1及び第2ダウエルピン列を挿入して支持した状態においては、支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条と固定用プレート側の片側係合凹条及び他側係合凹条とが係脱自在に係合するとともに、支持基台側の複数の係合補助突条と固定用プレート側の複数の係合補助凹条とが係脱自在に係合するので、支持基台と固定用プレートとを確実に係合させ、この固定用プレートに固定された歯科模型を切断した際にも、切断した固定用プレートのガタ及び回動を確実に抑えることができる。
更に、支持基台側の複数の係合補助突条は、第2挿入孔列の対応する第2挿入孔(換言すると、この第2挿入孔列の第2挿入孔に挿入された第2ダウエルピン列の第2ダウエルピン)に向けて内側に延び、固定用プレート側の複数の係合補助凹条は、第2ダウエルピン列の対応する第2ダウエルピンに向けて延び、固定用プレートを支持基台に装着した状態においては、支持基台側の複数の係合補助突条と固定用プレート側の複数の係合補助凹条とが係脱自在に係合するので、支持基台と固定用プレートとをより確実に係合させ、この固定用プレートに固定された歯科模型を切断した際にも、切断した固定用プレートのガタ及び回動を一層抑えることができる。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用作業模型及び請求項13に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、支持基台の支持領域には、固定用プレート側の第1及び第2ダウエルピン列(即ち、複数の第1及び第2ダウエルピン)が挿入される第1及び第2挿入孔列(即ち、複数の第1及び第2挿入孔)が設けられ、第1挿入孔列(複数の第1挿入孔)は、支持領域における他側係合突条の内側に配設され、第2挿入孔列(複数の第2挿入孔)は、この支持領域の幅方向の中央線上に配置されているので、この支持領域の片側(片側におけるダウエルピンが存在しない領域)の幅は、その他側(他側におけるダウエルピンが存在しない領域)の幅よりも大きくなり、従って、このように構成しても隣接する第1及び第2ダウエルピン間の間隔が大きくなり、固定用プレートに固定された歯形模型を切断する際における第1及び第2ダウエルピン、特に第2ダウエルピンの切断を少なくすることができる。
また、支持基台側の片側係合突条及び他側係合突条並びに複数の係合補助突条に関する構成、また固定用プレート側の片側係合凹条及び他側係合凹条並びに複数の係合補助凹部に関する構成は、上述したと同様であるので、上述したと同様の作用効果を奏する。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用作業模型及び請求項14に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、支持基台側の複数の係合補助突条のうち支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、残りの複数の第2係合補助突条よりも内側に長く延びているので、隣接するダウエルピン間の間隔が大きい支持領域の両端部にて歯科模型を切断した際の固定用プレートのガタ及び回動をより効果的に抑えることができる。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用作業模型によれば、複数の第1係合補助突条は内側に曲線状に延び、複数の第2係合補助突条は内側に直線状に延びているので、支持領域の両端部にて歯科模型を切断した際の固定用プレートのガタ及び回動をより一層効果的に抑えることができる。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用作業模型及び請求項15に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、複数の係合補助突条のうち支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第1突条本体部と、この第1突条本体部から他側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる(又はこの第1突条本体部から片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる)一対の第1分岐突条部とを有しているので、この支持領域の両端部にて歯科模型を切断した際の固定用プレートのガタ及び回動を一層効果的に抑えることができる。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用作業模型及び請求項16に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、複数の第2係合補助突条は、第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第2突条本体部と、この第2突条本体部から他側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる(又はこの第2突条本体部から片側係合突条に向けて両側に分岐して延びる)一対の第2分岐突条部とを有しているので、支持領域の全体において歯科模型を切断した際の固定用プレートのガタ及び回動を一層効果的に抑えることができる。
また、本発明の請求項7に記載の歯科技工用作業模型によれば、複数の第1ダウエルピンの外径は、複数の第2ダウエルピンの外径と等しい又はこれよりも大きいので、固定用プレートに固定された歯形模型を切断する際における第1及び第2ダウエルピン、特に第2ダウエルピンの切断を少なくすることができる。この場合、第1及び第2ダウエルピンの外径を等しくするときには、第1及び第2ダウエルピンとして外径の小さいものを用いるのが好ましい。
また、本発明の請求項8項に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の支持領域が横長に形成され、複数の係合補助突条は、第2挿入孔列の対応する第2挿入孔(換言すると、第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に挿入された第2ダウエルピン列の第2ダウエルピン)に向けて内側に直線状に延びているので、部分タイプに好都合に適用することができる。
また、本発明の請求項9に記載の歯科技工用作業模型及び請求項17に記載の歯科技工用作業模型の支持基台によれば、複数の係合補助突条は、対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる突条本体部と、この突条本体部から他側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる(又はこの突条本体部から片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる)一対の分岐突条部とを有しているので、部分タイプのものにおいても、支持領域の全体において歯科模型を切断した際の固定用プレートのガタ及び回動を一層効果的に抑えることができる。
また、本発明の請求項10に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台の片側係合突条及び他側係合突条の内側面には、内側に向けて下方に傾斜する片側傾斜突部及び他側傾斜突部が設けられ、また固定用プレート側に片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部が設けられているので、支持基台に固定用プレートを装着した状態においては、更に、支持基台側の片側傾斜突部及び他側傾斜突部と固定用プレート側の片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部とが係脱自在に係合し、従って、支持基台と固定用プレートとをより一層確実に係合させことができるとともに、歯科模型を切断した際にも、切断した固定用プレートのガタ及び回動を一層効果的に抑えることができる。
更に、本発明の請求項11に記載の歯科技工用作業模型によれば、支持基台側の片側傾斜突部及び他側傾斜突部には複数の片側係合凹部及び他側係合凹部が設けられ、また固定用プレート側の片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部には複数の片側係合突部及び他側係合突部が設けられているので、支持基台に固定用プレートを装着した状態においては、支持基台側の片側傾斜突部の片側係合凹部及び他側傾斜突部の他側係合凹部と固定用プレート側の片側傾斜凹部の片側係合突部及び他側傾斜凹部の他側係合突部とが係脱自在に係合し、従って、支持基台と固定用プレートとを更に一層確実に係合させことができるとともに、歯科模型を切断した際にも、切断した固定用プレートのガタ及び回動を更に一層効果的に抑えることができる。
本発明に従う歯科技工用作業模型の第1の実施形態を示す斜視図。 図1の作業模型にて固定用プレートを取り付ける前の状態を示す斜視図。 図1におけるIII−III線による拡大断面図。 図1の作業模型を製作する前の状態を示す分解斜視図。 支持基台に装着した成型用基枠内に石膏を注入した状態を示す断面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第2の実施形態における支持基台の上面を示す平面図。 図6におけるVII−VII線による断面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第3の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第4の実施形態における支持基台を示す斜視図。 図9の支持基台を示す平面図。 図10におけるXI−XI線による断面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第5の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第6の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第7の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第8の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第9の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第10の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第11の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第12の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第13の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第14の実施形態における支持基台を示す平面図。 本発明に従う歯科技工用作業模型の第15の実施形態における支持基台を示す平面図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型及びこれに用いる支持基台の各種実施形態について説明する。
なお、本発明において、前記支持基台の上面に設けられた支持領域は、前記固定用プレートの下面が当接される領域であり、通常、横長の又は弧状に伸びた形状の支持領域である。従って、本発明において支持領域の幅方向とは、上記横長の又は弧状に伸びた形状の長さ方向に対し直角方向を幅方向と言う。前記支持基台の上面に設けられた支持領域には、その長手方向に沿って前記第1ダウエルピン列に対応して第1挿入孔列が設けられているとともに、前記第2ダウエルピン列に対応して第2挿入孔列が設けられており、
前記第1挿入孔列は、前記第1ダウエルピン列の前記複数の第1ダウエルピンに対応して設けられた複数の第1挿入孔から構成され、前記第2挿入孔列は、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンに対応して設けられた複数の第2挿入孔から構成されている。
そして、本発明においては、前記支持基台における前記支持領域の幅方向における支持領域側部の「片側側部」、「他側側部」とは、支持プレート上に歯形模型が設置される場合の、歯形模型の歯に相当する部分を基準にして、その裏側サイドの支持領域の側部を片側側部と言い、その表側サイドの側部を他側側部と言う。従って、支持領域の幅方向において第2挿入孔の列に近い方の支持領域側部を片側側部と言い、第1挿入孔の列に近い方の支持領域側部を他側側部と言うことになる。
〈第1の実施形態〉
まず、図1〜図5を参照して、第1の実施形態の歯科技工用作業模型(及びその支持基台)について説明する。図1〜図3において、図示の歯科技工用作業模型2は、歯形模型4が固定された固定用プレート6と、固定用プレート6に植設された第1及び第2ダウエルピン列7,8と、固定用プレート6を支持するための支持基台10と、を備え、第1ダウエルピン列7は、複数(この具体例では、5本)の第1ダウエルピン9から構成され、第2ダウエルピン列8は、複数(この具体例では、5本)の第2ダウエルピン11から構成され、第1及び第2ダウエルピン列7,8の複数の第1及び第2ダウエルピン9,11は、相互に対となって設けられる。
支持基台10は支持基台本体12を備え、この支持基台本体12は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂から形成される。この支持基台本体12は、横長且つ筒状の周側壁14と、周側壁14の上面を覆う横長の上壁16とを有している。この実施形態では、上壁16の上面(支持基台10の上面を規定する部分)の全域は、図3から理解されるように、固定用プレート6を支持するための支持領域18として機能する。
この支持基台本体12の支持領域18には、第1及び第2挿入孔列19,20が設けられている。第1及び第2挿入孔列19,20は、その長手方向(図1及び図2において左下から右上の方向、図3において紙面に垂直な方向)に設けられており、第1挿入孔列19は、その長手方向に沿って間隔を置いて配設された5個の第1挿入孔21から構成され、第2挿入孔列20は、この第1挿入孔列19に沿って間隔をおいて設けられた5個の第2挿入孔22から構成され、第1及び第2挿入孔列19,20の複数の第1及び第2挿入孔21,22は、相互に対となって設けられている。
支持基台本体12の周側壁14の内側に形成された内部空間23には、一対としての第1及び第2挿入孔21,22に対応して上壁16の下面から下方に延びる突出部24が設けられ、第1及び第2挿入孔列19,20の第1及び第2挿入孔21,22は上壁16及び突出部24を貫通して設けられている(図3参照)。これら第1及び第2挿入孔21,22は、突出部24の上端部から下端部に向けて内径が漸減するテーパ状に形成されている。尚、かかる突出部24は、各第1挿入孔21及び各第2挿入孔22に対応して設けるように構成することもできる。
この形態では、第1及び第2挿入孔21,22の先端部に拡径部23,25が設けられ、支持基台10に固定用プレート6を装着した状態において、第1ダウエルピン列7の第1ダウエルピン9の先端部は、第1挿入孔列7の対応する第1挿入孔21の拡径部23内に位置し、この拡径部23を超えて下方に突出することはなく、また第2ダウエルピン列8の第2ダウエルピン11の先端部は第2挿入孔列8の対応する第2挿入孔22の拡径部25内に位置し、この拡径部25を超えて下方に突出することはなく、これらのように構成することにより、取扱い時の安全性を確保することができる。
また、上壁16の上面(即ち、支持領域18)における片側側部(図1及び図2において右下側の側部、図3において右側の側部)には、上方に突出する片側係合突条26が設けられ、その他側側部には(図1及び図2において左上側の側部、図3において左側の側部)には、上方に突出する他側係合突条28が設けられている。片側係合突条26及び他側係合突条28は、相互に対向して配置され、支持基台本体12の長手方向略全長にわたって設けられ、その両端部においては、片側係合突条26及び他側係合突条28は設けられていない。片側係合突条26及び他側係合突条28の上壁16からの突出高は、約1.0〜3.0mm程度に設定される。
この実施形態では、第1挿入孔列7(複数の第1挿入孔21)は、支持基台10(支持基台本体12)の上面の他側係合突条28の幅方向内側に配設され、また第2挿入孔列8(複数の第2挿入孔22)は、この第1挿入孔列8の幅方向内側に配設され、第1及び第2挿入孔列7,8は、支持基台10の上面の他側、即ち支持領域18の幅方向の中心線P1(図3参照)よりも他側(即ち、他側係合突条28側)に配置されている。
第1挿入孔列7の複数の第1挿入孔21は、この支持基台本体12における上壁16の上面(即ち、支持領域18)の幅をWとしたときに、その片側側端からの距離W1(具体的には、第1挿入孔21の中心線P2までの距離)が、例えば(3W/5)<W1<(4W/5)の範囲に配置され、第2挿入孔列8の複数の第2挿入孔22は、その片側側端からの距離W2(具体的には、第2挿入孔22の中心線P3までの距離)が、例えば(W/2)<W2<(3W/5)の範囲に配置される。
このように構成した場合、支持基台10(支持基台本体12)の片側から第2挿入孔列8(換言すると、この第2挿入孔列8に挿入された第2ダウエルピン列8)までの距離W2は、支持基台10の他側から第1挿入孔列7(換言すると、この第1挿入孔列7に挿入された第1ダウエルピン列7)までの距離W3よりも大きくなり(W3<W1)、これによって、後述する如くして歯科模型4を切断した際における第1及び第2ダウエルピン9,11の切断、損傷を少なく抑えることができる。
この形態では、第1ダウエルピン列7の複数の第1ダウエルピン9の外径は、第2ダウエルピン列8の第2ダウエルピン11の外径より大きく(このことに対応して、第1挿入孔列19の第1挿入孔21の内径は、第2挿入孔列20の第2挿入孔22の内径よりも大きくなる)、第1ダウエルピン9の基部の外径は、例えば25〜32mm程度に形成され、また第2ダウエルピン11の基部の外径は、例えば17〜24mm程度に形成される。このように構成することに代えて、第1及び第2ダウエルピン9,11として外径が等しいものを用いるようにしてもよく、この場合、外径が小さい(例えば、17〜24mm程度)のもを用いるのが好ましい。
また、このことに関連して、この支持基台10の支持領域18には、第1及び第2挿入孔列21,22の複数の第1及び第2挿入孔21,22(換言すると、第1及び第2挿入孔21,22に挿入される第1及び第2ダウエルピン9,11)に対応して、複数の係合補助突条30が設けられている。これら係合補助突条30は、支持基台10の片側係合突条26の内側面(即ち、他側係合突条28と対向する側面)から内側に対応する第1及び第2挿入孔21,22に向けて延び、この実施形態では、この支持基台10の幅方向の中心線P1の近くまで延びているが、この片側係合突条26からの長さは、例えば、この支持基台10の幅WのW/5程度から対応する第2挿入孔22に至るまでの間の適宜の長さに設定することができる。
この実施形態では、複数の係合補助突条30は、対応する第1及び第2挿入孔21,22(対応する第1及び第2ダウエルピン9,11)に向けて直線状に延びているが、例えば、円弧状、S字状などの曲線状に延びるように設けるようにしてもよい。また、複数の係合補助突条30の高さは、図3に示すように、片側係合突条26の高さと等しくなるように設定され、この片側係合突条26から同じ高さレベルでもって内側に延びているが、この片側係合突条26より幾分低く形成し、片側係合突条26から段差をもって内側に延びるように構成することもできる。
また、周側壁14の外周面には、第1及び第2挿入孔列19,20の複数の第1及び第2挿入孔21,22の各々に対応して(換言すると、固定用プレート6の第1及び第2ダウエルピン列7,8の複数の第1及び第2ダウエルピン9.11の各々に対応して)位置決め用突部32が設けられている。この位置決め用突部32は、第1及び第2挿入孔列19,20を挟んでそれらの両側にそれぞれ配設されている。
固定用プレート6は石膏から形成されたプレート本体34を備え、このプレート本体34は、支持基台本体12の上壁16の形状に対応した横長の形状を有している。この固定用プレート6には、支持基台本体12の第1挿入孔列19の各第1挿入孔21に対応して第1ダウエルピン列7の第1ダウエルピン9が植設され、その第2挿入孔列20の各第2挿入孔22に対応して第2ダウエルピン列9の第2ダウエルピン11が植設されている。第1及び第2ダウエルピン9,11は、上述のように第1及び第2挿入孔21,22がテーパ状に形成されていることに対応して、その基端部から先端部に向けて外径が漸減するテーパ状に形成されている。また、固定用プレート6に埋設される第1及び第2ダウエルピン9,11の基端部には、固定用プレート6に対する固定強度を高めるためにローレット加工が施されている。
また、固定用プレート6(即ち、プレート本体34)の下面(即ち、第1及び第2ダウエルピン9,11が突出する側の面)における片側側部には、支持基台10側の片側係合突条26に対応して片側係合凹条36が設けられ、またその他側側部には、支持基台10の他側係合突条28に対応して他側係合凹条38が設けられている。これら片側係合凹条36及び他側係合凹条38は、上方に延びるとともに固定用プレート6の長手方向に延びている。
この固定用プレート6(プレート本体34)の下面には、更に、支持基台10側の複数の係合補助突条30に対応して複数の係合補助凹条40が設けられている。これら係合補助凹条40は対応する第1及び第2ダウエルピン9,11に向けて直線状に延びている。
この固定用プレート6の上面には、石膏から形成された歯形模型4(本実施形態では、部分タイプのもの)が固定されている。この固定用プレート6は、第1及び第2ダウエルピン9,11を対応する第1及び第2挿入孔21,22に着脱自在に挿入することにより、支持基台本体12の上壁16の上面(即ち、支持領域18)に着脱自在に支持される。この支持状態においては、図3に示すように、固定用プレート6(プレート本体34)側の片側係合凹条36及び他側係合凹条38と支持基台10(支持基台本体12)側の片側係合突条26及びの他側係合突条28とが相互に着脱自在に係合するとともに、固定プレート6側の複数の係合補助凹条40と支持基台10(支持基台本体12)側の複数の係合補助突条38とが相互に着脱自在に係合する。
次に、主として図3〜図5を参照して、上述した歯科技工用作業模型2の製造方法について説明する。この作業模型2を製作するには、歯型(図示せず)に石膏を流し込んで歯形模型4を製作し、また、合成樹脂による例えば射出成形によって支持基台10を製造する。そして、図4に示すように、支持基台10(支持基台本体12)の第1挿入孔列19の各第1挿入孔21に第1ダウエルピン9を先端部側から着脱自在に挿入するとともに、その第2挿入孔列20の各第2挿入孔22に第2ダウエルピン11を先端部側から着脱自在に挿入する(ダウエルピン挿入工程)。このように挿入すると、第1及び第2ダウエルピン9,11の基端部は、支持基台10の上面、即ち支持基台本体12の上壁16の上面から上方に所定長さ(例えば、約3〜4mm程度)突出する(図5参照)。
その後、図4及び図5に示すように、支持基台本体12の上部に成型用基枠42を着脱自在に装着する(基枠装着工程)。ここで、基枠装着工程で用いる成型用基枠42について説明すると、成型用基枠42は全体として略矩形状の外形を有し、例えばシリコンゴムや合成ゴムなどのゴム材料から形成されている。成型用基枠42の内側には上下方向に貫通する貫通開口44が設けられ、この貫通開口44は、支持基台本体12の上部の形状に対応した形状を有している。
成型用基枠42を支持基台本体12の上部に装着すると、図5に示すように、支持基台本体12の上壁16及び周側壁14の上端部が貫通開口44の下端部に挿入され、成型用基枠42の内周面が周側壁14の外周面に密着するように取り付けられる。この取付状態においては、成型用基枠42の下端部が支持基台本体12の位置決め用突部32に当接支持され、これにより、成型用基枠42が支持基台本体12に対して位置決めされる。この装着状態では、成型用基枠42は、支持基台本体12の上壁16の上面から上方に所定高さ(例えば、約7〜10mm程度)だけ突出するようになり、支持基台本体12の上面及び成型用基枠42の内周面によって注入空間46が規定される。
その後、固定用プレート6を成型するための石膏48を注入空間46に注入する(プレート成形工程)。この石膏48は、第1及び第2ダウエルピン9,11の基端部が石膏48に完全に浸漬されるまで注入される。このとき、支持基台本体12の上壁16の両端部には片側係合突条26及び他側係合突条28が設けられていないので、注入した石膏48が上壁16の両端部に流れるようになり、石膏48を上壁16の全域にほぼ均一に注入することができる。
注入空間46内に注入した石膏48が硬化することにより、複数の第1及び第2ダウエルピン9,11が植設され且つ片側係合凹条36(支持基台10側の片側係合突条26に対応する凹条)、他側係合凹条38(支持基台10側の他側係合突条28に対応する凹条)及び複数の係合補助凹条40(支持基台10側の複数の係合補助突条30に対応する凹条)が形成された固定用プレート6が成形される。
しかる後、成型用基枠42を支持基台本体12の上部から取り外し、固定用プレート6の上面に例えば研削加工を施して平坦となるように加工する(研削加工工程)。この加工は、固定用プレート6を支持基台本体12の上面に装着させた状態で行われ、例えば第1及び第2ダウエルピン9,11の基端面が外部に露出するまで行われる。
その後、研削加工を施した固定用プレート6(プレート本体34)の上面に歯形模型4を接着剤等を用いて固定し(歯形模型固定工程)、このようにして図1〜図3に示す通りの歯科技工用作業模型2を製作することができる。そして、この作業模型2を用いて作業を行うときには、固定用プレート6を支持基台10に支持させた状態で、図1において一点鎖線52で示すように歯形模型4の所定部位(即ち、隣接する一対の第1及び第2ダウエルピン9,11の間の部位)を固定用プレート6とともに切断工具(図示せず)を用いて切断する(模型切断工程)。このとき、固定用プレート6を切断することによって、支持基台10側の片側係合突条26及び他側係合突条28も切断工具による切り込み54が形成されるようになる。このように切断することによって、歯形模型4の切断した部位を固定用プレート6並びに第1及び第2ダウエルピン9,11とともに残りの部位から取り出すことができる。尚、上述したように、支持基台本体12の周側壁14には第1及び第2挿入孔列19,20の第1及び第2挿入孔19,20に対応して位置決め用突部32が設けられているので、歯形模型4を切断する際に、この位置決め用突部32を目視することによって、第1及び第2ダウエルピン9,11の配設箇所を容易に確認することができる。
上述した形態では、歯形模型固定工程において、固定用プレート6の上面に歯形模型4を接着剤等を用いて固定するようにしているが、このような構成に代えて、注入空間46に石膏48を注入した後に、注入した石膏48の硬化前に歯形模型4を押し付け、石膏48の硬化により固定用プレート6の上面に歯形模型4を固定するようにしてもよい。
このようにして製作された歯科技工用作業模型2(その支持基台10)は、次の通りの特徴を有する。まず、第1及び第2挿入孔列19,20の複数の第1及び第2挿入孔21,22(具体的には、第1及び第2挿入孔19,20の中心線P2,P3であって、これに装着された第1及び第2ダウエルピン9,11の軸方向の中心線P2,P3)が支持基台10の他側側、即ちその幅方向の中心線P1よりも他側側(他側係合突条28側)に配置されているので、支持基台10の片側係合突条26から第2挿入孔22(その中心線P3)までの距離W2は、支持基台10の他側係合突条28から第1挿入孔19(その中心線P2)までの距離W3よりも大きくなる(W3<W2)。従って、支持基台10の周側壁14に設けられた位置決め用突部32(他側係合突条28側の位置決め用突部)とこれに対応する第1及び第2挿入孔21,22(これらに挿入された第1及び第2ダウエルピン9,11)との間の間隔が短くなり、それ故に、例えば支持基台10の他側から見て歯形模型4を切断する際に切断工具(図示せず)が少し傾いた状態で切断したとしても第1及び第2ダウエルピン9,11、特に第2ダウエルピン11を切断するおそれが従来よりも少なくなり、歯形模型4の切断作業の切断ミスを大きく減らすことができる。
また、支持基台10(支持基台本体12)側に片側係合突条26及び他側係合突条28が設けられているとともに、固定用プレート6(プレート本体34)側に片側係合凹条36及び他側係合凹条38が設けられているので、支持基台10の上面(支持領域18)に固定用プレート6を装着した状態においては、支持基台10側の片側係合突条26及び他側係合突条28と固定用プレート6側の片側係合凹条36及び他側係合凹条38とが相互に係脱自在に係合する。
加えて、第1及び第2挿入孔列19,20の複数の第1及び第2挿入孔21,22が支持基台10の他側側(他側係合突条28側)に配置されていることに関連して、この支持基台10(支持基台本体12)の片側側(片側係合突条26側)に各第2挿入孔22(各第1挿入孔21)に対応して係合補助突条30が設けられるとともに、固定用プレート6(プレート本体34)に各係合補助突条30に対応して係合補助凹条40が設けられているので、支持基台10の上面(支持領域18)に固定用プレート6を装着した状態においては、支持基台10側の複数の係合補助突条30と固定用プレート6側の係合補助凹条40とが相互に係合する。
従って、固定用プレート6を支持基台10に装着した状態においては、支持基台10と固定用プレート6との係合状態が確実に保たれて固定用プレート6のガタなどが確実に抑えられ、また歯形模型4を切断して固定用プレート6の一部を繰り返して抜差しても支持基台10に対する相対的なガタ、回動なども確実に抑えられる。
〈第2の実施形態〉
次いで、図6及び図7を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第2の実施形態について説明する。図6及び図7においては、第2の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台のみを示している。尚、以下の実施形態において、第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
この第2の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Aにおいては、図6及び図7と図2及び図3とを対比することによって理解される如く、片側係合突条26A及び他側係合突条28Aに関連する構成に修正が施されている。図6及び図7において、この支持基台10A(支持基台本体12A)の片側側部に設けられた片側係合突条26Aには、隣接する係合補助突条30A間に片側傾斜突部62が設けられているとともに、両端側の係合補助突条30Aの外側に外側傾斜突部64が設けられている。片側傾斜突部62及び外側傾斜突部64は、片側係合突条26Aの内側面から内側に延び、それらの上面は内側に向けて下方に傾斜して上壁16の上面まで延びている(図7参照)。
また、支持基台10A(支持基台本体12A)の他側側部に設けられた他側係合突条28Aには、他側傾斜突部66が設けられており、この他側傾斜突部66は、他側係合突条28Aの一端側から他端側までほぼ全長にわたって設けられている。この他側傾斜突部66は、他側係合突条28Aの内側面から内側に延び、その上面は内側に向けて下方に傾斜して上壁16の上面まで延びている(図7参照)。
これら片側傾斜突部62及び外側傾斜突部64の傾斜角度θ1(図7)(上壁16の上面から上方への傾斜角度)及び他側傾斜突部66の傾斜角度θ2(図7)(上壁16の上面から上方への傾斜角度)は、例えば30〜70度程度に設定され、40〜60度の角度範囲が好ましい。
この第2実施形態では、片側傾斜突部62の全体においてその長手方向に沿って(即ち、この片側傾斜突部62に沿って)間隔をおいて複数の片側係合凹部68が設けられ、これら片側係合凹部68は、支持基台本体12Aの上壁16の上面まで延びている。図示の例では、片側傾斜突部62における隣接する係合補助突条30A間の部位に2つの片側係合凹部68が設けられているが、かかる部位に1つ又は3つ以上の係合補助突部30Aを設けるようにしてもよい。また、外側傾斜突部64には外側係合凹部を全く設けていないが、この外側傾斜突部64に1つ又は2つ以上の外側係合凹部を設けるようにしてもよい。
更に、他側傾斜突部66においてはその長手方向に沿って(即ち、この他側傾斜突部66に沿って)間隔をおいて複数の他側係合凹部70が設けられ、これら他側係合凹部70は、片側係合凹部68と同様に、支持基台本体12Aの上壁16の上面まで延びている。
この実施形態では、片側傾斜突部62に複数の片側係合凹部68を設け、他側傾斜突部66に複数の他側係合凹部70を設けているが、これら片側係合凹部68及び/又は他側係合凹部70を省略することもできる。
この第2の実施形態の歯科技工用作業模型では、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1の実施形態と同様に、この支持基台10Aの上端部に位置決め用突部32に当接支持されるように成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、支持基台10Aの構成が上述した通りである場合、この支持基台10Aの上面に対応する固定用プレートの下面は、図示していないが、次の通りの構成となる。即ち、支持基台10A(支持基台本体12A)の片側係合突条26Aに対応して固定用プレート(プレート本体)の片側側部に片側係合凹条が設けられ、その他側係合突条28Aに対応して固定用プレートの他側側部に他側係合凹条が設けられる。また、支持基台10Aの複数の係合補助突条30Aに対応して固定用プレートには複数の係合補助凹条が設けられる。
更に、支持基台10Aの片側傾斜突部62及び外側傾斜突部64に対応して、固定用プレートの片側側部に片側傾斜凹部及び外側傾斜凹部が設けられるとともに、その他側傾斜突部66に対応して、固定用プレートの他側側部に他側傾斜凹部が設けられる。更にまた、支持基台10Aの片側傾斜突部62に設けられた複数の片側係合凹部68に対応して、固定用プレートの片側傾斜凹部に複数の片側係合突部が設けられるとともに、その他側傾斜突部66に設けられた複数の他側係合凹部70に対応して、固定用プレートの他側傾斜凹部に複数の他側係合突部が設けられる。この第2の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
この第2の実施形態の歯科技工用作業模型にて、支持基台10A(支持基台本体12A)の上面(支持領域18A)に固定用プレートを支持する支持状態(第1ダウエルピン列の複数の第1ダウエルピンが第1挿入孔列19の対応する第1挿入孔21に挿入され、また第2ダウエルピン列の複数の第2ダウエルピンが第2挿入孔列20の対応する第2挿入孔22に挿入されて支持された状態)(この支持状態は図示していない)においては、支持基台10A(支持基台本体12A)側の片側係合突条26A及び他側係合突条28Aと固定用プレート(プレート本体)側の片側係合凹条及び他側係合凹条(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10A側の複数の係合補助突条30Aと固定用プレート側の複数の係合補助凹条(図示せず)とが相互に係合する。
更に、支持基台10A側の片側傾斜突部62及び外側傾斜突部64並びに他側傾斜突部66と固定用プレートの片側傾斜凹部及び外側傾斜凹部並びに他側傾斜凹部(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10A側の複数の片側係合凹部68及び他側係合凹部70と固定用プレート側の複数の片側係合突部及び他側係合突部(いずれも図示せず)が相互に係合し、これにより、支持基台10Aと固定用プレート(図示せず)との係合状態をよりガタ、回動などのない状態に保持することができる。
〈第3の実施形態〉
次に、図8を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第3の実施形態について説明する。図8においては、第3の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台のみを示している。この第3の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Bにおいては、図8と図6(第2の実施形態)を対比することによって理解される如く、第1及び第2挿入孔列19B,20Bに関連する構成に修正が施されている。
図8において、この支持基台10B(支持基台本体12B)の支持領域18Bに設けられた第2挿入孔列20Bの複数(この例では、5個)の第2挿入孔22B(具体的には、第2挿入孔22Bの中心線)は、支持基台10B(支持基台本体12B)の支持領域18Bの幅方向中心線P1の上に配設されている。また、支持領域18Bに設けられた第1挿入孔列19Bの複数(この例では、5個)の第1挿入孔21Bは、支持基台10B(支持基台本体12B)の他側係合突条28Aと第2挿入孔列20B(即ち、幅方向の中心線P1)との間のほぼ中央に配設されている。
このように構成した場合にも、支持基台10B(支持基台本体12B)の片側側部から第2挿入孔列20B(複数の第2挿入孔22B)までの幅(長さ)が、この支持基台10B(支持基台本体12B)の他側側部から第1挿入孔列19B(複数の第1挿入孔21B)までの幅(長さ)よりも大きくなり、従って、この支持基台10Bの他側側から切断したときに、第1及び第2ダウエルピン、特に第2ダウエルピンを切断するおそれを従来よりも少なくすることができる。
〈第4の実施形態〉
次に、図9〜図11を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第4の実施形態について説明する。図1〜図8に示す実施形態(第1〜第3の実施形態)では、歯形模型が部分タイプのものに適用して説明したが、図9〜図11に示す実施形態では、歯形模型が全顎タイプのもの、即ち上歯全体(又は下歯全体)のものに適用して説明する。
図9〜図11において、この第4の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台10Cは、略U字状の支持基台本体12Cを備え、この支持基台本体12Cの上端部に上壁16Cが設けられ、かかる上壁16Cが略U字状の弧状に延び、この上壁16Cの上面が支持領域18Cとして機能し、この支持基台本体12Cの内側が接続部72により接続されている。
この第4の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Cにおいては、図9〜図11と図2及び図3(第1の実施形態)とを対比することによって理解される如く、支持基台10C(支持基台本体12C)の構成に加えて、片側係合突条26C(内側係合突条)及び他側係合突条28C(外側係合突条)並びにこれらに関連する構成に修正が施されている。更に説明すると、支持基台10Cの上壁16C(支持領域18C)が略U字状であることに関連して、その片側側部(内側側部)に設けられた片側係合突条26C(内側係合突条)は略U字状の弧状に延び、またその他側側部(外側側部)に設けられた他側係合突条28C(外側係合突条)も略U字状の弧状に延びている。
また、支持基台10C(支持基台本体12C)の支持領域18Cには、第1及び第2挿入孔列19C,20Cが設けられ、第1挿入孔列19Cの複数(この形態では、14個)の第1挿入孔21Cは、他側係合突条28Cの内側(支持基台10Cの幅方向において外側)にこれに沿って設けられ、第2挿入孔列20Cの複数(この形態では、14個)の第2挿入孔22Cは、第1挿入孔列19Cの幅方向内側に各第1挿入孔21Cに対応して設けられ、第1及び第2挿入孔列19C,20C(複数の第1及び第2挿入孔21C,22C)は、支持基台10C(支持基台本体12C)の上壁16Cの上面、即ち支持領域18Cの幅方向の中心線P1(図10参照)よりも他側、即ち他側係合突条28C側に配置されている。
第1挿入孔列19Cの複数の第1挿入孔21Cは、この支持基台本体12Cにおける上壁16Cの上面(即ち、支持領域18C)の幅をWとしたときに、その片側側端からの距離W1(具体的には、第1挿入孔21Cの中心線P2までの距離)が、例えば(3W/5)<W1<(4W/5)の範囲に配置され、第2挿入孔列20Cの複数の第2挿入孔22Cは、その片側側端からの距離W2(具体的には、第2挿入孔22Cの中心線P3までの距離)が、例えば(W/2)<W2<(3W/5)の範囲に配置される。
また、支持基台10Cの片側係合突条26Cの内側面には、第1及び第2挿入孔列19C,20Cの複数の第1及び第2挿入孔21C,22Cに対応して係合補助突条30Cが設けられ、各係合補助突条30Cは、対応する第2挿入孔22C(第1挿入孔21C)に向けて直線状に延びている。これら係合補助突条30Cは、実質上等しい長さであり、対応する第2挿入孔22Cの近傍まで延びているが、この第2挿入孔22Cまで延びるように構成することもできる。
この第4の実施形態では、第1挿入孔列19Cの複数の第1挿入孔21Cは、第2挿入孔列20Cの複数の第2挿入孔22Cと同じ大きさであり、従って第1挿入孔列19C(複数の第1挿入孔21C)に挿入される第1ダウエルピン列の第1ダウエルピン(図示せず)と第2挿入孔列20Cの複数の第2挿入孔22Cに挿入される第2ダウエルピン列の第2ダウエルピン(図示せず)とは同じサイズのものが用いられ、このような場合、サイズ(外径)の小さいものを用いるのが好ましい。
この第4の実施形態では、更に、対となる第1及び第2挿入孔21C,22Cに対応して、支持基台本体12の突出部24の下端部に楕円状凹部25Cが設けられ、第1及び第2挿入孔21C,22Cの先端部は、かかる楕円状凹部25Cに連通している。このように構成されているので、第1及び第2挿入孔21C,22Cに挿入された第1及び第2ダウエルピン(図示せず)の先端部は、この楕円状凹部25C内に位置し、かかる楕円状凹部25Cから外側に突出することはない。
この第4の実施形態の歯科技工用作業模型では、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1の実施形態と同様に、この支持基台10Cの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け(その内側部は、接続部72に当接支持され、その外側部は複数の位置決め用突部32に当接支持される)、この成型用基枠内に規定された注入空間内に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、支持基台10Cの構成が上述した通りである場合、この支持基台10Cの上面に対応する固定用プレートの下面は、図示していないが、次の通りの構成となる。即ち、固定用プレートは、支持基台10C(支持基台本体12C)の支持領域18Cの形状に対応して略U字状に形成され、この支持領域18Cに沿って第1及び第2ダウエルピン列(図示せず)が設けられる。
また、支持基台10C(支持基台本体12C)の片側側部(内側側部)の片側係合突条26Cに対応して固定用プレート(プレート本体)の片側側部(内側側部)に片側係合凹条が設けられ、その他側側部(外側側部)の他側係合突条28Cに対応して固定用プレートの他側側部(外側側部)に他側係合凹条が設けられ、第1ダウエルピン列の複数の第1ダウエルピンは、支持基台10C側の第1挿入孔列19Cの複数の第1挿入孔21Cに対応して、固定用プレートにおける他側側部(外側側部)の他側係合凹条の内側に配設され、第2ダウエルピン列の複数の第2ダウエルピンは、第1ダウエルピン列の複数の第1ダウエルピンに対応してその内側に配設される。
また、支持基台10Cの複数の係合補助突条30Cに対応して固定用プレートには複数の係合補助凹条が設けられ、これら係合補助凹条は、固定用プレートの片側係合凹条から対応する第1及び第2ダウエルピンに向けて直線状に延びている。この第4の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
この第4の実施形態の歯科技工用作業模型にて、支持基台10C(支持基台本体12C)の上面(支持領域18C)に固定用プレートを支持する支持状態(即ち、第1及び第2挿入孔列19C,20Cの複数の第1及び第2挿入孔21C,22Cに第1及び第2ダウエルピン列の対応する第1及び第2ダウエルピンを挿入して支持された支持状態)においては、支持基台10C(支持基台本体12C)側の片側係合突条26C及び他側係合突条28Cと固定用プレート(プレート本体)側の片側係合凹条及び他側係合凹条(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10C側の複数の係合補助突条30Cと固定用プレート側の複数の係合補助凹条(図示せず)とが相互に係合し、これにより、全顎タイプの歯科技工用作業模型においても、支持基台10Cと固定用プレート(図示せず)との係合状態をガタ、回動などなく保持することができる。
〈第5の実施形態〉
次に、図12を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第5の実施形態について説明する。この第5の実施形態では、図12と図10(第4の実施形態)とを対比することによって理解される如く、全顎タイプのものにおいて第1及び第2挿入孔列並びに係合補助突条及びこれらの関連する構成に修正が施されている。
図12において、この第5の実施形態の歯科技工用作業模型における支持基台10Dは、全顎タイプの歯形模型に適用するものであり、このことに関連して、第1及び第2挿入孔21D,22D(換言すると、これら第1及び第2挿入孔21D,22Dに挿入された第1及び第2ダウエルピン)は、この支持領域18Dに沿って14個設けられ、支持基台本体12Dの上壁16D(即ち、支持領域18D)の両端側ほど第1及び第2挿入孔21D,22D間の間隔(即ち、隣接する第1ダウエルピン間及び隣接する第2ダウエルピン間の間隔)が大きくなっている。
このことに関連して、複数(この形態では、14個)の係合補助突条30Dのうち支持基台本体12Dの上壁16D(即ち、支持領域18D)の両端側に位置する複数(この形態では、2個ずつの合計4個)の第1係合補助突条30Daは、対応する第1及び第2挿入孔21D,22Dに向けて支持領域18Dの幅方向の中心線P1の付近まで延び、これらの係合補助突条30Dの残りの複数(この形態では、10個)の第2係合補助突条30Dbは、対応する第1及び第2挿入孔21D,22Dに向けてこの中心線P1の途中まで延び、第1係合補助突条30Daは第2係合補助突条30Dbよりも内側に大きく延びている。
この形態では、第1係合補助突条30Daを支持領域18Dの両端部に2つずつ設けているが、1つ又は3つ以上設けるようにしてもよく、二つ以上設ける場合、複数の第2係合補助突条30Dbの長さを外側ほど長くなるように構成するようにしてもよい。
この第5の実施形態では、更に、上述した第3の実施形態(図8)と略同様に、この支持基台10D(支持基台本体12D)の支持領域18Dに設けられた第2挿入孔列20Dの複数(この例では、14個)の第2挿入孔22D(具体的には、第2挿入孔22Dの中心線P3)は、支持基台10D(支持基台本体12D)の支持領域18Dの幅方向中心線P1の上に配設されている。また、支持領域18Dに設けられた第1挿入孔列19Dの複数(この例では、14個)の第1挿入孔21Dは、支持基台10D(支持基台本体12D)の他側係合突条28Dと第2挿入孔列20D(即ち、幅方向の中心線P1)との間のほぼ中央に配設されている。
このように構成した場合にも、上述したと同様に、支持基台10D(支持基台本体12D)の片側側部から第2挿入孔列20D(複数の第2挿入孔22D)までの幅(長さ)が、この支持基台10D(支持基台本体12D)の他側側部から第1挿入孔列19D(複数の第1挿入孔21D)までの幅(長さ)よりも大きくなり、従って、この支持基台10Dの他側側から切断したときに、第1及び第2ダウエルピン、特に第2ダウエルピンを切断するおそれを従来よりも少なくすることができる。
この第5の実施形態の歯科技工用作業模型では、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1の実施形態と同様に、この支持基台10Dの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間内に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、支持基台10Dの構成が上述した通りである場合、この支持基台10Dの上面に対応する固定用プレートの下面は、図示していないが、次の通りの構成となる。即ち、固定用プレートは、支持基台10D(支持基台本体12D)の支持領域18Dの形状に対応して略U字状に形成され、この支持領域18Dに沿って第1及び第2ダウエルピン列が設けられ、第1ダウエルピン列の複数の第1ダウエルピンが支持基台10D側の第1挿入孔列19Dの対応する挿入孔21Dに挿入され、第2ダウエルピン列の複数の第2ダウエルピンがその第2挿入孔列20Dの対応する第2挿入孔22Dに挿入される。
また、支持基台10D(支持基台本体12D)の片側側部(内側側部)の片側係合突条26Dに対応して固定用プレート(プレート本体)の片側側部(内側側部)に片側係合凹条が設けられ、その他側側部(外側側部)の他側係合突条28Dに対応して固定用プレートの他側側部(外側側部)に他側係合凹条が設けられる。
また、支持基台10Dの複数の係合補助突条30D(第1係合補助突条30Da及び第2係合補助突条30Db)に対応して固定用プレートには複数の係合補助凹条(第1係合補助凹条及び第2係合補助凹条)が設けられ、これら係合補助凹条(第1係合補助凹条及び第2係合補助凹条)は、固定用プレートの片側係合凹条から第2ダウエルピン列の対応する第2ダウエルピンに向けて直線状に延び、固定用プレートの両端側に配設された第1係合補助凹条は、その中間部に配設された残りの第2係合補助凹条よりも内側に大きく延びている。この第5の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第4の実施形態と実質上同一である。
この第5の実施形態の歯科技工用作業模型においては、支持基台10D(支持基台本体12D)の上面(支持領域18D)に固定用プレートを支持する支持状態においては、支持基台10D(支持基台本体12D)側の片側係合突条26D及び他側係合突条28Dと固定用プレート(プレート本体)側の片側係合凹条及び他側係合凹条(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10D側の複数の係合補助突条30D(第1係合補助突条30Da及び第2係合補助突条30Db)と固定用プレート側の複数の係合補助凹条(第1係合補助凹条及び第2係合補助凹条)(いずれも図示せず)とが相互に係合し、これにより、全顎タイプの歯科技工用作業模型においても、支持基台10Bと固定用プレート(図示せず)との係合状態をガタ、回動などなく保持することができる。
〈第6の実施形態〉
次に、図13を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第6の実施形態について説明する。この第6の実施形態においては、図13と図12(第5の実施形態)とを対比することによって理解される如く、片側係合突条26E及び他側係合突条28Eに関連する構成に、図6及び図7(第2の実施形態)に示すような修正が施され、加えて係合補助突条、特に第1係合補助突条に次の修正が施されている。
図13において、支持基台10E(支持基台本体12E)の片側側部(内側側部)に設けられた片側係合突条26E(内側係合突条)には、隣接する係合補助突条30E間に片側傾斜突部82が設けられているとともに、両端側の係合補助突条30E(第1係合補助突条30Ea)の外側に外側傾斜突部84が設けられている。片側傾斜突部82及び外側傾斜突部84は、片側係合突条26Eの内側面から内側に延び、それらの上面は内側に向けて下方に傾斜して支持領域18E(上壁16Eの上面)まで延びている。
また、支持基台10E(支持基台本体12E)の他側側部(外側側部)に設けられた他側係合突条28E(外側傾斜突条)には、他側傾斜突部86が設けられており、この他側傾斜突部86は、他側係合突条28Eの一端側から他端側までほぼ全長にわたって設けられている。この他側傾斜突部86は、他側係合突条28Eの内側面から内側に延び、その上面は内側に向けて下方に傾斜して支持領域18Eまで延びている。これら片側傾斜突部82及び外側傾斜突部84並びに他側傾斜突部86の傾斜角度は、上述したと同様に、例えば30〜70度程度に設定され、40〜60度の角度範囲が好ましい。
この第6実施形態では、片側傾斜突部82の全体においてその長手方向に沿って間隔をおいて複数の片側係合凹部88が設けられ、これら片側係合凹部88は、支持基台本体12Eの上面まで延びている。尚、隣接する係合補助突条30E(この形態では、一部の第2係合補助突条30Eb)間の間隔が小さい部分(例えば、U字状の底部付近)ではこの片側係合凹部88が省略されている。
また、他側傾斜突部86においてはその長手方向に沿って(即ち、この他側傾斜突部86に沿って)間隔をおいて複数の他側係合凹部90が設けられ、これら他側係合凹部90は、片側係合凹部88と同様に、支持基台本体12Eの上面まで延びている。
この実施形態では、片側傾斜突部82に複数の片側係合凹部88を設け、他側傾斜突部86に複数の他側係合凹部90を設けているが、これら片側係合凹部88及び/又は他側係合凹部90を省略することもできる。
また、複数の係合補助突条30Eのうち支持領域18Eの両端部側に位置する二つ(合計4つ)の第1係合補助突条30Eaは、それらの残りの第2係合補助突条30Ebよりも内側に大きく延び、第1係合補助突条30Eaについては弧状に曲線状して延び、第2係合補助突条30Ebについては直線状に延びている。尚、第1係合補助突条30Eaについては、S字状、波状などとすることができる。
この第6の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1〜第5の実施形態と同様に、この支持基台10Eの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、支持基台10Eの構成が上述した通りである場合、この支持基台10Eの上面に対応する固定用プレートの下面は、図示していないが、次の通りの構成となる。即ち、支持基台10E(支持基台本体12E)の片側係合突条26E(内側係合突条)に対応して固定用プレート(プレート本体)の片側側部に片側係合凹条(内側係合凹条)が設けられ、その他側係合突条28Eに対応して固定用プレートの他側側部に他側係合凹条(外側係合凹条)が設けられる。また、支持基台10Eの複数の係合補助突条30E(第1係合補助突条30Ea及び第2係合補助突条30Eb)に対応して固定用プレートには複数の係合補助凹条(第1係合補助凹条及び第2係合補助凹条)が設けられる。
更に、支持基台10Eの片側傾斜突部82及び外側傾斜突部84に対応して、固定用プレートの片側側部(内側側部)に片側傾斜凹部及び外側傾斜凹部が設けられるとともに、その他側傾斜突部86に対応して、固定用プレートの他側側部(外側側部)に他側傾斜凹部が設けられる。更にまた、支持基台10Eの片側傾斜突部82に設けられた複数の片側係合凹部88に対応して、固定用プレートの片側傾斜凹部に複数の片側係合突部が設けられるとともに、その他側傾斜突部86に設けられた複数の他側係合凹部90に対応して、固定用プレートの他側傾斜凹部に複数の他側係合突部が設けられる。この第6の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第5の実施形態と実質上同一である。
この第6の実施形態の歯科技工用作業模型にて、支持基台10E(支持基台本体12E)の上面(支持領域18E)に固定用プレートを支持する支持状態(支持基台10E側の第1及び第2挿入孔列19C,20Cの複数の第1及び第2挿入孔21C,22Cに固定用プレート側の第1及び第2ダウエルピン列の対応する第1及び第2ダウエルピンを挿入して支持された状態)においては、支持基台10E(支持基台本体12E)側の片側係合突条26E及び他側係合突条28Eと固定用プレート(プレート本体)側の片側係合凹条及び他側係合凹条(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10E側の複数の係合補助突条30E(第1係合補助突条30Ea及び第2係合補助突条30Eb)と固定用プレート側の複数の係合補助凹条(第1係合補助凹条及び第2係合補助凹条)(図示せず)とが相互に係合する。
更に、支持基台10E側の片側傾斜突部82及び外側傾斜突部84並びに他側傾斜突部86と固定用プレートの片側傾斜凹部及び外側傾斜凹部並びに他側傾斜凹部(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10E側の複数の片側係合凹部88及び他側係合凹部90と固定用プレート側の複数の片側係合突部及び他側係合突部(いずれも図示せせず)が相互に係合し、これにより、支持基台10Eと固定用プレート(図示せず)との係合状態をより一層効果的にガタ、回動などの無い状態に保持することができる。
〈第7の実施形態〉
次に、図14を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第7の実施形態について説明する。この第7の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Fにおいては、図14と図13(第6の実施形態)とを対比することによって理解される如く、係合補助突条30F(特に、第1係合補助突条30Fa)に修正が施されている。
図14において、複数の係合補助突条30Fの第1係合補助突条30Fa(支持領域18Fの両端部に位置する係合補助突条)は、片側係合突条26F(内側係合突条)の内側面から第2挿入孔列20Fの対応する第2挿入孔22F(この第2挿入孔22Fに挿入された第2ダウエルピン)に向けて直線状に延び、それらの先端部は、他側係合突条28Fに向けて両側に分岐し、第2挿入孔列20Fの対応する第2挿入孔22Fの両側近傍まで延びている。このように構成されているので、各第1係合補助突条30Faは、片側係合突条26Eから直線状に延びる第1突条本体部30Faaと、この第1突条本体部30Faaの先端部から他側係合突条28Fに向けて両側に分岐して延びる一対の第1分岐突条部30Fabとを備えている。また、複数の係合補助突部30Fの第2係合補助突条30Fb(支持領域18Fの中央部に位置する係合補助突条)は、この片側係合突条26Fの内側面から他側係合突部28Fに、この形態では第2挿入孔列20Fの対応する第2挿入孔22Fに向けて直線状に延びている。
第1係合補助突条30Faの一対の第1分岐突条部30Fab間の角度α1は、例えば40〜140度程度であり、例えば60〜120度であるのが好ましく、このような角度範囲に設定することにより、一対の第1分岐突条部30Fabを対応する第2挿入孔22Fの両側に向けて設けることができる。
この形態においては、第1係合補助突条30Faは、第2係合補助突条30Fbよりも内側に延び、その第1分岐突条部30Fabは、第2係合補助突条30Fbの先端付近の長さ位置から分岐して対応する第2挿入孔22Fの両側に延びている。
この第7の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1〜第6の実施形態と同様に、この支持基台10Fの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、支持基台10Fの構成が上述した通りである場合、この支持基台10Fの上面に対応する固定用プレートの下面は、図示していないが、次の通りの構成となる。即ち、支持基台10F(支持基台本体12F)の片側係合突条26F(内側係合突条)に対応して固定用プレート(プレート本体)の片側側部に片側係合凹条(内側係合凹条)が設けられ、その他側係合突条28Fに対応して固定用プレートの他側側部に他側係合凹条(外側係合凹条)が設けられる。また、支持基台10Fの複数の係合補助突条30Fの第1係合補助突条30Fa(第1突条本体部30Faa及び一対の第1分岐突条部30Fab)に対応して固定用プレートに複数の係合補助凹条の第1係合補助凹条(第1凹条本体部及び一対の第1分岐凹条部)が設けられるとともに、複数の係合補助突条30Fの第2係合補助突条30Fbに対応して固定用プレートに複数の係合補助凹条の第2係合補助凹条が設けられる。
更に、支持基台10Fの片側傾斜突部82及び外側傾斜突部84に対応して、固定用プレートの片側側部(内側側部)に片側傾斜凹部及び外側傾斜凹部が設けられるとともに、その他側傾斜突部86に対応して、固定用プレートの他側側部(外側側部)に他側傾斜凹部が設けられる。更にまた、支持基台10Fの片側傾斜突部82に設けられた複数の片側係合凹部88に対応して、固定用プレートの片側傾斜凹部に複数の片側係合突部が設けられるとともに、その他側傾斜突部86に設けられた複数の他側係合凹部90に対応して固定用プレートの他側傾斜凹部に複数の他側係合突部が設けられる。この第7の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第6の実施形態と実質上同一である。
この第7の実施形態の歯科技工用作業模型にて、支持基台10F(支持基台本体12F)の上面(支持領域18F)に固定用プレートを支持した支持状態においては、支持基台10F(支持基台本体12F)側の片側係合突条26F及び他側係合突条28Fと固定用プレート(プレート本体)側の片側係合凹条及び他側係合凹条(いずれも図示せず)とが相互に係合する。また、支持基台10F側の複数の係合補助突条30Fの第1係合補助突条30Fa(第1突条本体部30Faa及び一対の第1分岐突条部30Fab)と固定プレート側の複数の係合補助凹条の第1係合補助凹条(第1凹条本体部及び一対の第1分岐凹条部)とが係合するとともに、支持基台10F側の複数の係合補助突条30Fの第2係合補助突条30Fbと固定プレート側の複数の係合補助凹条の第2係合補助凹条とが係合する。
更に、第6の実施形態と同様に、支持基台10F側の片側傾斜突部82及び外側傾斜突部84並びに他側傾斜突部86と固定用プレートの片側傾斜凹部及び外側傾斜凹部並びに他側傾斜凹部(いずれも図示せず)とが相互に係合するとともに、支持基台10F側の複数の片側係合凹部88及び他側係合凹部90と固定用プレート側の複数の片側係合突部及び他側係合突部(いずれも図示せせず)が相互に係合し、これにより、支持基台10Fと固定用プレートとの係合状態をより一層効果的にガタ、回動などの無い状態に保持することができる。
〈第8の実施形態〉
次に、図15を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第8の実施形態について説明する。この第8の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Gにおいては、図15と図14(第7の実施形態)とを対比することによって理解される如く、係合補助突条30Gの第2係合補助突条30Gbに修正が施されている。
図15において、この第8の実施形態では、複数の係合補助突条30Gの第1係合補助突条30Ga(支持領域18Gの両端部に位置する係合補助突条)は、第7の実施形態と同様に、片側係合突条26G(内側係合突条)の内側面から第2挿入孔列20Gの対応する第2挿入孔22G(この第2挿入孔22Gに挿入されたダウエルピン)に向けて直線状に延び、それらの先端部は、他側係合突部28G側に向けて分岐して第2挿入孔列20Gの対応する第2挿入孔22Gの両側に延びており、各第1係合補助突条30Gaは、片側係合突条26Gから直線状に延びる第1突条本体部30Gaaと、この第1突条本体部30Gaaの先端部から他側係合突条28G側に向けて分岐して延びる一対の第1分岐突条部30Gabとを備えている。
更に、複数の係合補助突条30Gの第2係合補助突条30Gb(支持領域18Gの中央部に位置する係合補助突条)は、上述の第1係合補助突条30Gaと同様に、片側係合突条26G(内側係合突条)の内側面から第2挿入孔列20Gの対応する第2挿入孔22G(この第2挿入孔22Gに挿入された第2ダウエルピン)に向けて直線状に延び、それらの先端部は、他側係合突条28G側に向けて両側に分岐して第2挿入孔列20Gの第2挿入孔22Gの両側に延びており、各第2係合補助突条30Gbも、片側係合突条26Gから直線状に延びる第2突条本体部30Gbaと、この第2突条本体部30Gbaの先端部から他側係合突条28G側に分岐して延びる一対の第2分岐突条部30Gbbとを備えている。この第8の実施形態における支持基台10Gのその他の構成は、上述した第7の実施形態と実質上同一である。尚、第1係合補助突条30Gaの一対の第1分岐突条部30Gab間の角度α1及び第2係合補助突条30Gbの一対の第2分岐突条部30Gbb間の角度α2は、例えば40〜140度程度であり、例えば60〜120度であるのが好ましい。
この第8の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1〜第7の実施形態と同様に、この支持基台10Gの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、支持基台10Gの構成が上述した通りである場合、この支持基台10Gの上面に対応する固定用プレートの下面は、図示していないが、次の通りの構成となる。即ち、支持基台10Gの複数の係合補助突条30Gの第1係合補助突条30Ga(第1突条本体部30Gaa及び一対の第1分岐突条部30Gab)に対応して固定用プレートには複数の係合補助凹条の第1係合補助凹条(第1凹条本体部及び一対の第1分岐凹条部)が設けられるとともに、複数の係合補助突条30Gの第2係合補助突条30Gb(第2突条本体部30Gba及び一対の第2分岐突条部30Gbb)に対応して固定用プレートには複数の係合補助凹条の第2係合補助凹条(第2凹条本体部及び一対の第2分岐凹条部)が設けられ、この固定用プレートのその他の構成は、第7の実施形態のものと実質上同一である。
この第8の実施形態の歯科技工用作業模型にて、支持基台10G(支持基台本体12G)の上面(支持領域18G)に固定用プレートを支持した支持状態においては、支持基台10G(支持基台本体12G)側の複数の係合補助突条30Gの第1係合補助突条30Ga(第1突条本体部30Gaa及び一対の第1分岐突条部30Gab)と固定プレート側の複数の係合補助凹条の第1係合補助凹条(第1凹条本体部及び一対の第1分岐凹条部)とが係合するとともに、複数の係合補助突条30Gの第2係合補助突条30Gb(第2突条本体部30Gba及び一対の第2分岐突条部30Gbb)と固定プレート側の複数の係合補助凹条の第2係合補助凹条(第2凹条本体部及び一対の第2分岐凹条部)とが係合する。尚、支持基台10Gと固定用プレートとのその他の係合状態は、上述の第7の実施形態と同様となる。
〈第9の実施形態〉
次に、図16を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第9の実施形態について説明する。この第9の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10H(部分タイプのもの)においては、図16と図6(第2の実施形態)とを対比することによって理解される如く、係合補助突条30Hに修正が施されている。
図16において、複数の係合補助突条30Hは、片側係合突条26Hの内側面から第2挿入孔列20Hの対応する第2挿入孔22H(この第2挿入孔22Hに挿入されたダウエルピン)に向けて直線状に延び、それらの先端部は、他側係合突条28H側に向けて延び、対応する第2挿入孔22Hの両側近傍まで延びている。このように構成されているので、各係合補助突条30Hは、片側係合突条26Hから直線状に延びる突条本体部30Haと、この突条本体部30Haの先端部から分岐して他側係合突条28Hに延びる一対の分岐突条部30Hbとを備えている。この基台本体10Hのその他の構成は、上述の第2の実施形態と同様である。
基台本体10Hのこの構成に関連して、固定用プレートには、支持基台10H(支持基台本体12H)の複数の係合補助突条30H(突条本体部30Ha及び一対の分岐突条部30Hb)に対応して複数の係合補助凹条(凹条本体部及び一対の分岐凹条部)が設けられ、基台本体10Hに固定用プレートを装着した状態では、支持基台10H側の複数の係合補助突条30H(突条本体部30Ha及び一対の分岐突条部30Hb)と固定用プレート側の複数の係合補助凹条(凹条本体部及び一対の分岐凹条部)とが係合する。
この第9の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一であり、また支持基台10Hと固定用プレートとのその他の係合状態は、上述の第2の実施形態と同様となる。
〈第10の実施形態〉
次に、図17を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第10の実施形態について説明する。この第10の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Jにおいては、図17と図14(第7の実施形態)とを対比することによって理解される如く、係合補助突条30Jの第1係合補助突条30Jaに修正が施されている。
この第10の実施形態では、係合補助突条30Jにおける第1係合補助突条30Ja(支持領域18Jの両端部に位置する係合補助突条)は、片側係合突条26J(内側係合突条)の内側面から第2挿入孔列20Fの対応する第2挿入孔22J(この第2挿入孔22Jに挿入された第2ダウエルピン列の対応する第2ダウエルピン)に向けて直線状に延びる第1突条本体部30Jaaと、この第1突条本体部30Jaaの先端部から片側係合突条26J側に向けて両側に分岐して延びる一対の第1分岐突条部30Jabとを有している。また、複数の係合補助突部30Jの第2係合補助突条30Jb(支持領域18Jの中央部に位置する係合補助突条)は、第7の実施形態と同様に、この片側係合突条26Jの内側面から対応する挿入孔20に向けて直線状に延びている。
第1係合補助突条30Jaの一対の第1分岐突条部30Jab間の角度α3(第1突条本体部30Jaaを夾む角度)は、例えば60〜140度程度であり、例えば80〜120度であるのが好ましく、このような角度範囲に設定することにより、一対の第1分岐突条部30Jbを片側係合突条26側の両側に延びるように設けることができる。
この形態においては、第1係合補助突条30Jaは、第2係合補助突条30Jbよりも内側に大きく延び、その第1分岐突条部30Jabは、第1突条本体部30Jaaの先端部から側片側係合突条26J側(第1突条本体部30Jaa側)に第2係合補助突条30Jbの先端部付近の長さまで延びている。
この第10の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1〜第9の実施形態と同様に、この支持基台10Jの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、固定用プレートには、支持基台10J(支持基台本体12J)の複数の係合補助突条30Jのうち複数の第1係合補助突条30Ja(第1突条本体部30Jaa及び一対の第1分岐突条部30Jab)に対応して、複数の第1係合補助凹条(第1凹条本体部及び一対の第1分岐凹条部)が設けられ、またそれらのうち複数の第2係合補助突条30Jbに対応して、複数の第2係合補助凹条が設けられ、支持基台10Jに固定用プレートを装着した状態では、支持基台10J側の複数の第1係合補助突条30Ja(第1突条本体部30Jaa及び一対の第1分岐突条部30Jab)と固定用プレート側の複数の第1係合補助凹条(第1凹条本体部及び一対の第1分岐凹条部)とが係合するとともに、支持基台10J側の複数の第2係合補助突条30Jbと固定用プレート側の複数の第2係合補助凹条とが係合する。
この第10の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第7の実施形態と実質上同一であり、また支持基台10Jと固定用プレートとのその他の係合状態は、上述の第7の実施形態と同様となる。
〈第11の実施形態〉
次に、図18を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第11の実施形態について説明する。この第11の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Kにおいては、図18と図15(第8の実施形態)とを対比することによって理解される如く、係合補助突条30K(第1係合補助突条30Ka及び第2係合補助突条30Kb)に修正が施されている。
この第11の実施形態では、係合補助突条30Kにおける第1係合補助突条30Ka(支持領域18Kの両端部に位置する係合補助突条)は、第10の実施形態(図17)と同様に、片側係合突条26K(内側係合突条)の内側面から第2挿入孔列20Kの対応する第2挿入孔22F(この第2挿入孔22Kに挿入された対応する第2ダウエルピン)に向けて直線状に延びる第1突条本体部30Kaaと、この第1突条本体部30Kaaの先端部から片側係合突条26K側に向けて両側に分岐して延びる一対の第1分岐突条部30Kabとを有している。また、複数の係合補助突部30Kの第2係合補助突条30Kb(支持領域18Kの中央部に位置する係合補助突条)は、上述の第1係合補助突条30Kaと同様に、片側係合突条26K(内側係合突条)の内側面から対応する第2挿入孔22K(この第2挿入孔22Kに挿入された対応する第2ダウエルピン)に向けて直線状に延びる第2突条本体部30Kbaと、この第2突条本体部30Kbaの先端部から片側係合突条26K側に向けて両側に分岐して延びる一対の第2分岐突条部30Kbbとを有している。
第1係合補助突条30kaの一対の第1分岐突条部30kab間の角度α3(第1突条本体部30kaaを夾む角度)は、例えば60〜140度程度であり、例えば80〜120度であるのが好ましく、また第2係合補助突条30kbの一対の第2分岐突条部30kbb間の角度α4(第2突条本体部30kbaを夾む角度)は、例えば60〜140度程度であり、例えば80〜120度であるのが好ましい。尚、第2係合補助突条30Kb間の間隔は、第1係合補助突条30Ka間の間隔よりも小さくなっており、それ故に、一対の第2分岐突条部30Kbb間の角度α4を一対の第1分岐突条部30Kab間の角度α3よりも小さくなるようにしてもよい(α4<α3)。
この第11の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1〜第10の実施形態と同様に、この支持基台10Kの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、固定用プレートには、支持基台10K(支持基台本体12K)の複数の係合補助突条30Kのうち複数の第1係合補助突条30Ka(第1突条本体部30Kaa及び一対の第1分岐突条部30Kab)に対応して、複数の第1係合補助凹条(第1凹条本体部及び一対の第1分岐凹条部)が設けられ、またそれらのうち複数の第2係合補助突条30Kb(第2突条本体部及び一対の第2分岐突条部)に対応して、複数の第2係合補助凹条(第2凹条本体部及び一対の第2分岐凹条部)が設けられ、支持基台10Kに固定用プレートを装着した状態では、支持基台10K側の複数の第1係合補助突条30Ka(第1突条本体部30Kaa及び一対の第1分岐突条部30Kab)と固定用プレート側の複数の第1係合補助凹条(第1凹条本体部及び一対の第1分岐凹条部)とが係合するとともに、支持基台10K側の複数の第2係合補助突条30Kb(第2突条本体部30Kba及び一対の第2分岐突条部30Kbb)と固定用プレート側の複数の第2係合補助凹条(第2凹条本体部及び一対の第2分岐凹条部)とが係合する。
この第10の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第8の実施形態と実質上同一であり、また支持基台10Kと固定用プレートとのその他の係合状態は、上述の第8の実施形態と同様となる。
〈第12の実施形態〉
次に、図19を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第12の実施形態について説明する。この第12の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10L(部分タイプのもの)においては、図19と図16(第9の実施形態)とを対比することによって理解される如く、係合補助突条30Lに修正が施されている。
図19において、複数の係合補助突条30Lは、片側係合突条26Lの内側面から第2挿入孔列20Hの対応する第2挿入孔22H(この第2挿入孔22Hに挿入された第2ダウエルピン)に向けて直線状に延び、それらの先端部は、片側係合突条26L側に向けて両側に分岐して延びており、このような係合補助突条30Lは、片側係合突条26Lの内側面から対応する第2挿入孔22Hに向けて直線状に延びる突条本体部30Laと、この突条本体部30Laの先端部から片側係合突条26L側に向けて両側に分岐して延びる一対の分岐突条部30Lbとを有している。
この第12の実施形態の歯科技工用作業模型においても、固定用プレート(図示せず)は、上述した第1〜第11の実施形態と同様に、この支持基台10Lの上端部に成型用基枠(図示せず)を取り付け、この成型用基枠内に規定された注入空間に石膏を注入することにより形成される。
このようなことから、固定用プレートには、支持基台10L(支持基台本体12L)の複数の係合補助突条30L(突条本体部30La及び一対の分岐突条部30Lb)に対応して、複数の係合補助凹条(凹条本体部及び一対の分岐凹条部)が設けられ、支持基台10Lに固定用プレートを装着した状態では、支持基台10L側の複数の係合補助突条30La(突条本体部30La及び一対の分岐突条部30Lb)と固定用プレート側の複数の係合補助凹条(凹条本体部及び一対の分岐凹条部)とが係合される。
この第12の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第9の実施形態と実質上同一であり、また支持基台10Lと固定用プレートとのその他の係合状態は、上述の第9の実施形態と同様となる。
〈第13の実施形態〉
次に、図20を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第13の実施形態について説明する。この第13の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10M(全顎タイプのもの)においては、図20と図14(第7の実施形態)とを対比することによって理解される如く、複数の係合補助突条30Mに修正が施されている。
図20において、複数の係合補助突条30Mの第1係合補助突条30Ma(支持領域18Mの両端部に位置する係合補助突条)は、片側係合突条26M(内側係合突条)の内側面から第2挿入孔列20Mの対応する第2挿入孔22M(この第2挿入孔22Mに挿入された第2ダウエルピン)に向けて直線状に延び、それの中間部に一対の分岐突条部30Mabが設けられており、各第1係合補助突条30Maは、片側係合突条26Mから直線状に延びる突条本体部30Maa(第1突条本体部に相当する)と、この突条本体部30Maaの中間部から他側係合突条28M側に向けて分岐して延びる一対の分岐突条部30Mab(第1分岐突条部に相当する)とを備えている。また、複数の係合補助突部30Mの第2係合補助突条30Mb(支持領域18Eの中央部に位置する係合補助突条)は、この片側係合突条26Eの内側面から第2挿入孔列20Mの対応する第2挿入孔22Mに向けて直線状に延びている。
この第13の実施形態の歯科技工用作業模型においては、固定用プレートには、支持基台10M(支持基台本体12M)の複数の第1係合補助突条30Ma(突条本体部30Maa及び一対の分岐突条部30Mab)に対応して、複数の第1係合補助凹条(凹条本体部及び一対の分岐凹条部)が設けられ、また支持基台10Mの複数の第2係合補助突条30Mbに対応して、複数の第2係合補助凹条が設けられる。
この第13の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第7の実施形態と実質上同一であり、また支持基台10Mと固定用プレートとのその他の係合状態も、上述の第7の実施形態と同様となる。
〈第14の実施形態〉
次に、図21を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第14の実施形態について説明する。この第14の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10Nにおいては、図21と図15(第8の実施形態)とを対比することによって理解される如く、複数の係合補助突条30N(第1及び第2係合補助突条30Na,30Nb)に修正が施されている。
図21において、この第14の実施形態では、複数の係合補助突条30Nの第1係合補助突条30Na(支持領域18Nの両端部に位置する係合補助突条)は、第13の実施形態と同様に、片側係合突条26N(内側係合突条)の内側面から第2挿入孔列20Nの対応する第2挿入孔22(この第2挿入孔22に挿入された第2ダウエルピン)に向けて直線状に延び、それらの中間部に一対の分岐突条部30Nabが設けられており、各第1係合補助突条30Naは、片側係合突条26Nから直線状に延びる第1突条本体部30Naaと、この第1突条本体部30Naaの中間部から他側係合突条28Nに向けて両側に分岐して延びる一対の第1分岐突条部30Nabとを備えている。
また、複数の係合補助突条30Nの第2係合補助突条30Nb(支持領域18Nの中央部に位置する係合補助突条)は、第1係合補助突条30Naと同様に、片側係合突条26N(内側係合突条)の内側面から第2挿入孔列20Nの対応する第2挿入孔22(この第2挿入孔22に挿入された第2ダウエルピン)に向けて直線状に延び、それの中間部には、一対の第2分岐突条部30Nbbが設けられており、各第2係合補助突条30Nbも、片側係合突条26Nから直線状に延びる第2突条本体部30Nbaと、この第2突条本体部30Nbaの中間部から他側係合突条28N側に分岐して延びる一対の第2分岐突条部30Nbbとを備えている。この第14の実施形態における支持基台10Nのその他の構成は、上述した第7の実施形態と実質上同一である。
この第14の実施形態の歯科技工用作業模型においては、支持基台10Nの複数の係合補助突条30Nの第1係合補助突条30Na(第1突条本体部30Naa及び一対の第1分岐突条部30Nab)に対応して固定用プレートには複数の係合補助凹条の第1係合補助凹条(第1凹条本体部及び一対の第1分岐凹条部)が設けられるとともに、複数の係合補助突条30Nの第2係合補助突条30Nb(第2突条本体部30Nba及び一対の第2分岐突条部30Nbb)に対応して固定用プレートには複数の係合補助凹条の第2係合補助凹条(第2凹条本体部及び一対の第2分岐凹条部)が設けられる。
この第14の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第8の実施形態と実質上同一であり、また支持基台10Nと固定用プレートとのその他の係合状態も、上述の第8の実施形態と同様となる。
〈第15の実施形態〉
次に、図22を参照して、本発明に従う歯科技工用作業模型の第15の実施形態について説明する。この第15の実施形態の歯科技工用作業模型の支持基台10P(部分タイプのもの)においては、図22と図16(第9の実施形態)とを対比することによって理解される如く、係合補助突条30Pに修正が施されている。
図22において、複数の係合補助突条30Pは、片側係合突条26Pの内側面から第2挿入孔列20Pの対応する第2挿入孔22P(この第2挿入孔22Pに挿入された第2ダウエルピン)に向けて直線状に延び、その中間部に一対の分岐突条部30Pbが設けられており、各係合補助突条30Pは、片側係合突条26Pから直線状に延びる突条本体部30Paと、この突条本体部30Paの中間部から他側係合突条28Pに向けて分岐して両側に延びる一対の分岐突条部30Pbとを備えている。この支持基台10Pのその他の構成は、上述の第9の実施形態と同様である。
支持基台10Pのこの構成に関連して、固定用プレートには、支持基台10P(支持基台本体12P)の複数の係合補助突条30P(突条本体部30Pa及び一対の分岐突条部30Pb)に対応して固定用プレートには複数の係合補助凹条(凹条本体部及び一対の分岐凹条部)が設けられる。
この第15の実施形態の歯科技工用作業模型のその他の構成は、上述した第9の実施形態と実質上同一であり、また支持基台10Pと固定用プレートとのその他の係合状態も、上述の第9の実施形態と同様となる。
以上、本発明に従う歯科技工用作業模型(及びその支持基台)の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
2 歯科技工用作業模型
4 歯形模型
6 固定用プレート
7 第1ダウエルピン列
8 第2ダウエルピン列
9 第1ダウエルピン
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10J,10K,10L,10M,10N,10P 支持基台
11 第2ダウエルピン
12,12A,12B,12C,12D,12E,12F,12G,12H,12J,12K,12L,12M,12N,12P 支持基台本体
18,18A,18B,18C,18D,18E,18F,18G,18H,18J,18K,18L,18M,18N,18P 支持領域
19,19A,19B,19C,19D,19E,19F,19G,19H,19J,19K,19L,19M,19N,19P 第1挿入孔列
20,20A,20B,20C,20D,20E,20F,20G,20H,20J,20K,20L,20M,20N,20P 第2挿入孔列
21,21A,21B,21C,21D,21E,21F,21G,21H,21J,21K,21L,21M,21N,21P 第1挿入孔
22,22A,22B,22C,22D,22E,22F,22G,22H,22J,22K,22L,22M,22N,22P 第2挿入孔
26,26A,26B,26C,26D,26E,26F,26G,26H、26J,26K,26L,26M,26N,26P 片側係合突条
28,28A,28B,28C,28D,28E,28F,28G,28H,28J,28K,28L,28M,28N,28P 他側係合突条
30,30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H,30J,30K,30L,30M,30N,30P 係合補助突条
34 プレート本体
36 片側係合凹条
38 他側係合凹条
40 係合補助凹条
62,82 片側傾斜突部
66,86 他側傾斜突部
68,88 片側係合凹部
70,90 他側係合凹部










Claims (17)

  1. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された第1ダウエルピン列と、前記第1ダウエルピン列の内側にて前記固定用プレートに植設された第2ダウエルピン列と、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備え、前記第1ダウエルピン列は、間隔を置いて配設された複数の第1ダウエルピンから構成され、前記第2ダウエルピン列は、前記複数の第1ダウエルピンに対応して配設された複数の第2ダウエルピンから構成された歯科技工用作業模型であって、
    前記支持基台の上面に設けられた支持領域には、前記第1ダウエルピン列に対応して第1挿入孔列が設けられているとともに、前記第2ダウエルピン列に対応して第2挿入孔列が設けられており、
    前記第1挿入孔列は、前記第1ダウエルピン列の前記複数の第1ダウエルピンに対応して設けられた複数の第1挿入孔から構成され、前記第2挿入孔列は、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンに対応して設けられた複数の第2挿入孔から構成されており、
    前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、前記片側係合突条の内側面には、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンに対応して複数の係合補助突条が設けられており、
    また、前記固定用プレートの下面には、前記支持領域の前記片側係合突条及び他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられているとともに、前記支持領域の前記複数の係合補助突条に対応して複数の係合補助凹条が設けられており、
    更に、前記第1及び第2挿入孔列の前記複数の第1及び第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線よりも他側に配置され、前記支持領域の前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延び、前記固定用プレートの前記複数の係合補助凹条は、前記第2ダウエルピン列の対応する第2ダウエルピンに向けて延びていることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  2. 歯形模型が固定される固定用プレートと、前記固定用プレートに植設された第1ダウエルピン列と、前記第1ダウエルピン列の内側にて前記固定用プレートに植設された第2ダウエルピン列と、前記固定用プレートを支持するための支持基台と、を備え、前記第1ダウエルピン列は、間隔を置いて配設された複数の第1ダウエルピンから構成され、前記第2ダウエルピン列は、前記複数の第1ダウエルピンに対応して配設された複数の第2ダウエルピンから構成された歯科技工用作業模型であって、
    前記支持基台の上面に設けられた支持領域には、前記第1ダウエルピン列に対応して第1挿入孔列が設けられているとともに、前記第2ダウエルピン列に対応して第2挿入孔列が設けられており、
    前記第1挿入孔列は、前記第1ダウエルピン列の前記複数の第1ダウエルピンに対応して設けられた複数の第1挿入孔から構成され、前記第2挿入孔列は、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンに対応して設けられた複数の第2挿入孔から構成されており、
    前記支持基台における前記支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、前記片側係合突条の内側面には、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンに対応して複数の係合補助突条が設けられており、
    また、前記固定用プレートの下面には、前記支持領域の前記片側係合突条及び他側係合突条に対応して片側係合凹条及び他側係合凹条が設けられているとともに、前記支持領域の前記複数の係合補助突条に対応して複数の係合補助凹条が設けられており、
    更に、前記第1挿入孔列の前記複数の第1挿入孔は、前記支持基台の前記支持領域における前記他側係合突条の内側に配設され、前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線上に配置され、前記支持領域の前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延び、前記固定用プレートの前記複数の係合補助凹条は、前記第2ダウエルピン列の対応する第2ダウエルピンに向けて延びていることを特徴とする歯科技工用作業模型。
  3. 前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記支持基台の前記支持領域は弧状に延びており、前記複数の係合補助突条のうち前記支持基台における前記支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、前記複数の係合補助突条のうち残りの複数の第2係合補助突条よりも内側に長く延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科技工用作業模型。
  4. 前記複数の第1係合補助突条は内側に曲線状に延び、前記複数の第2係合補助突条は内側に直線状に延びていることを特徴とする請求項3に記載の歯科技工用作業模型。
  5. 前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記支持基台の前記支持領域は弧状に延びており、前記複数の係合補助突条のうち前記支持基台における前記支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第1突条本体部と、前記第1突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記第1突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の第1分岐突条部とを有し、前記複数の係合補助突条のうち残りの複数の第2係合補助突条は、対応する第2挿入孔に向けて内側に延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科技工用作業模型。
  6. 前記複数の第2係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第2突条本体部と、前記第2突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記第2突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の第2分岐突条部とを有していることを特徴とする請求項5に記載の歯科技工用作業模型。
  7. 前記第1ダウエルピン列の前記複数の第1ダウエルピンの外径は、前記第2ダウエルピン列の前記複数の第2ダウエルピンの外径と等しい又はこれよりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科技工用作業模型。
  8. 前記歯形模型は部分タイプであり、これに対応して、前記支持基台の前記支持領域は横長に形成されており、前記複数の係合補助突条は、前記支持基台の前記支持領域における前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に直線状に延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科技工用作業模型。
  9. 前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる突条本体部と、前記突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の分岐突条部とを有していることを特徴とする請求項8に記載の歯科技工用作業模型。
  10. 前記支持基台における前記片側係合突条の前記内側面には、前記複数の係合補助突条間において内側に向けて下方に傾斜する片側傾斜突部が設けられ、前記支持基台における前記他側係合突条の内側面には、内側に向けて下方に傾斜する他側傾斜突部が設けられ、また前記固定用プレートの下面には、前記支持基台側の前記片側傾斜突部及び前記他側傾斜突部に対応して片側傾斜凹部及び他側傾斜凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科技工用作業模型。
  11. 前記支持基台における前記片側傾斜突部には、前記片側係合突条に沿って間隔をおいて複数の片側係合凹部が設けられ、前記支持基台における前記他側傾斜突部には、前記他側係合突条に沿って間隔をおいて複数の他側係合凹部が設けられ、また前記固定用プレートにおける前記片側傾斜凹部には、前記複数の片側係合凹部に対応して複数の片側係合突部が設けられ、前記固定用プレートにおける前記他側傾斜凹部には、前記複数の他側係合凹部に対応して複数の他側係合突部が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の歯科技工用作業模型。
  12. 歯形模型が固定される固定用プレートを支持するための合成樹脂から形成された支持基台本体を備えた歯科技工用作業模型の支持基台であって、
    前記支持基台本体には、第1ダウエルピン列に対応して第1挿入孔列が配設されているとともに、前記第1ダウエルピン列の内側に配置される第2ダウエルピン列に対応して第2挿入孔列が配設されており、
    前記第1挿入孔列は、前記第1ダウエルピン列の複数の第1ダウエルピンに対応して設けられた複数の第1挿入孔から構成され、前記第2挿入孔列は、前記第2ダウエルピン列の複数の第2ダウエルピンに対応して設けられた複数の第2挿入孔から構成されており、
    また、前記支持基台における上面の支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、前記片側係合突条の内側面には、前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔に対応して複数の係合補助突条が設けられており、
    更に、前記第1及び第2挿入孔列の前記複数の第1及び第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線よりも他側に配置され、前記支持領域の前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びていることを特徴とする歯科技工用作業模型の支持基台。
  13. 歯形模型が固定される固定用プレートを支持するための合成樹脂から形成された支持基台本体を備えた歯科技工用作業模型の支持基台であって、
    前記支持基台本体には、第1ダウエルピン列に対応して第1挿入孔列が配設されているとともに、前記第1ダウエルピン列の内側に配置される第2ダウエルピン列に対応して第2挿入孔列が配設されており、
    前記第1挿入孔列は、前記第1ダウエルピン列の複数の第1ダウエルピンに対応して設けられた複数の第1挿入孔から構成され、前記第2挿入孔列は、前記第2ダウエルピン列の複数の第2ダウエルピンに対応して設けられた複数の第2挿入孔から構成されており、
    また、前記支持基台における上面の支持領域の片側側部及び他側側部には、上方に突出する片側係合突条及び他側係合突条が設けられ、前記片側係合突条の内側面には、前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔に対応して複数の係合補助突条が設けられており、
    更に、前記第1挿入孔列の前記複数の第1挿入孔は、前記支持基台の前記支持領域における前記他側係合突条の内側に配設され、前記第2挿入孔列の前記複数の第2挿入孔は、前記支持基台における前記支持領域の幅方向の中央線上に配置され、前記支持領域の前記複数の係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びていることを特徴とする歯科技工用作業模型の支持基台。
  14. 前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記支持基台本体の前記支持領域は弧状に延びており、前記複数の係合補助突条のうち前記支持基台本体における前記支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、前記複数の係合補助突条のうち残りの複数の第2係合補助突条よりも内側に長く延びていることを特徴とする請求項12又は13に記載の歯科技工用作業模型の支持基台。
  15. 前記歯形模型は全顎タイプであり、これに対応して、前記支持基台本体の前記支持領域は弧状に延びており、前記複数の係合補助突条のうち前記支持基台本体における前記支持領域の両端部側に位置する複数の第1係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第1突条本体部と、前記第1突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記第1突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の第1分岐突条部とを有し、前記複数の係合補助突条のうち残りの複数の第2係合補助突条は、対応する第2挿入孔に向けて内側に延びていることを特徴とする請求項12又は13に記載の歯科技工用作業模型の支持基台。
  16. 前記複数の第2係合補助突条は、前記第2挿入孔列の対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる第2突条本体部と、前記第2突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記第2突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の第2分岐突条部とを有していることを特徴とする請求項15に記載の歯科技工用作業模型。
  17. 前記歯形模型は部分タイプであり、これに対応して、前記支持基台の前記支持領域は横長に形成されており、前記複数の係合補助突条は、対応する第2挿入孔に向けて内側に延びる突条本体部と、前記突条本体部から前記他側係合突条側に向けて両側に分岐して又は前記突条本体部から前記片側係合突条側に向けて両側に分岐して延びる一対の分岐突条部とを有していることを特徴とする請求項12又は13に記載の歯科技工用作業模型。










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