JP6355315B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、入力された画像を変形させる処理を行う画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、カメラ等において用いられるレンズとして魚眼レンズが知られている。魚眼レンズには種々のタイプがあるが、いずれにおいても魚眼レンズを通して見える画像は、レンズを通さずに見た場合と比べて、中心部等の基準点付近は拡大されたように見える。また、このような魚眼レンズを通して見た画像と類似する画像を、画像データを加工することにより得る(以下、魚眼処理という。)ものが知られている。具体的には、魚眼処理等の変形処理を行う場合に、画像データに基準点を設定して、基準点を中心に所定の変形処理を行う方法が知られている(特許文献1及び2参照)。
特開2010−97534号公報 特開2010−217808号公報
一方、特許文献1及び特許文献2に開示された方法では、通常のレンズで撮影した画像データに対し、基準点を設定する。そして、基準点を中心に拡大が行われると共に、周辺部を縮小する変形処理を行い、魚眼レンズで撮影した結果を再現させようとしている。この方法では、拡大される領域は、周辺画素から画素を補間することで拡大が行われるが、隣接する画素同士は似た画素が続いているため、ぼけた印象になってしまう。逆に、縮小される領域は、画素を少なくするために、画素を間引くが、単純に画素を間引くことにより離れていた画素が近づき、画素の変化がなめらかとならず、鮮鋭度が強調され過ぎた印象になってしまう。
このように、従来の技術では、局所的にぼけたり、逆に鮮鋭度が強調された個所が出来てしまう。このため、実際に画像データから魚眼レンズを通して見た画像を適切に再現することができないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、局所的なボケや過度な鮮鋭度を抑制して所望の変形処理を行う画像処理装置、画像処理方法、及びそのプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の画像処理装置は、入力画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された入力画像において基準点から処理対象の画素までの距離を特定する特定手段と、前記基準点から前記処理対象の画素までの距離に応じて、前記基準点に近い領域を拡大し、前記基準点に遠い領域を縮小するように、画像を変形する変形手段と、前記処理対象の画素の前記変形手段で変形する際の変倍率に応じて、前記変形手段により拡大される領域では鮮鋭度を増加させ、前記変形手段により縮小される領域では鮮鋭度を低下させるように、強度を変化させて画像に鮮鋭処理を行う鮮鋭処理手段と、前記基準点からの距離に応じて、前記入力画像の中央を基準として、前記鮮鋭処理後の画像の周辺を拡大する拡大処理手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、局所的なボケや過度な鮮鋭度の強調を抑制して所望の変形処理を行う画像処理装置、画像処理方法、及びそのプログラムを提供することができる。
実施形態1に係る画像処理装置のハードウェア構成のブロック図及び機能ブロック図である。 実施形態1に係る入力画像における基準点、注目位置、及び取得位置との関係の説明図である。 実施形態1に係る画像処理アプリケーションにおける画面表示を示す図である。 実施形態1に係る変形処理部の処理フローである。 実施形態1に係る変形処理のパラメータの一例を示す図である。 実施形態1に係る鮮鋭処理部の処理フローである。 実施形態1に係る鮮鋭処理のパラメータの一例を示す図である。 実施形態2に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 実施形態2に係るレンズ特性の説明図である。 実施形態2に係る鮮鋭処理の処理フローである。 実施形態2に係る鮮鋭処理のパラメータの一例を示す図である 変形処理前後の画像のイメージ図である。 実施形態3に係る処理フローを示す機能ブロック図である。 実施形態3に係る周辺拡大処理部の説明図及び周辺拡大処理のパラメータの説明図である。 実施形態3に係る周辺拡大処理の処理フローである。 実施形態3に係る周辺拡大処理後のイメージ図である。 実施形態3に係る周辺鮮鋭処理の処理フローである。
(実施形態1)
以下、本発明の一実施形態に係る画像処理装置について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載はパーソナルコンピュータ(PC)で実行される画像処理アプリケーションを例に挙げて説明を行うが、これはあくまで実施の1つの形態を例として示したものであり、本発明は以下の実施に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1において、画像処理装置100は、CPU101、RAM102、ROM103、2次記憶装置104、IF105、IF106、及びビデオカード107を備え、各機能ブロックがシステムバス112を介して接続されている。
画像処理装置100は、例えば、汎用的なPCに後述する処理を行うための画像処理アプリケーションソフトウェア(プログラム)をインストールすることにより実現可能である。
CPU101(中央演算装置)は、後述する処理をプログラムに従って実行する。ROM103は、CPU101により実行される以下に示すアプリケーション等のプログラムが記憶されている。RAM102は、CPU101によるプログラムの実行時に、各種情報を一時的に記憶するためのメモリを提供している。2次記憶装置104は、HDD、フラッシュメモリ等であり、画像ファイルや画像解析結果を保存するデータベース等を保存するための記憶媒体である。
また、画像処理装置100には、マウス108やキーボード109が、インターフェース(IF)105を介して接続されている。マウス108やキーボード109は、ユーザが画像補正の処理の指示等を入力するための入力装置である。
また、画像処理装置100は、IF106を介して印刷装置であるプリンタ110に接続されている。また、補正前後の画像を評価するためのモニタ111が、ビデオカード107を介して接続されている。
以下では、図1(b)を用いて、本実施形態における魚眼処理のための画像処理の全体構成について説明する。図1(b)に示す各部は、プログラムによる処理単位を示す。
まず、画像処理装置100に、入力画像200が入力される。ここで、入力画像200は、撮像装置で撮影されたデジタル画像データである。具体的には、例えば、デジタルカメラで通常のレンズを用いて撮影されたデジタル画像データ、アナログカメラで撮影したフィルム画像を光学的にスキャンして得られたデジタル画像データが挙げられる。なお、入力画像、すなわち、処理対象の画像は、これに限定されるものではなく、撮像装置で撮影された画像以外の画像データであってもよい。入力画像200のデータフォーマットは、特に限定されるものではない。本実施形態では、説明を簡単にするために、入力画像200の色空間はsRGB(standard RGB)であり、各画素値が8bitのRGB成分値で構成されているものとした。また、本実施形態では、入力画像200は、矩形の画像とし、魚眼処理された結果も矩形画像を表す画像データとして出力するものとする。
入力画像200は、基準点設定部201に入力されて、基準点301が設定される。そして、基準点301が設定された入力画像200は、変形処理部202に入力され、基準点301を中心として変形される。
ここで、図2を用いて、基準点設定部201における基準点の設定処理について説明する。図2は、入力画素における基準点、注目位置、及び取得位置との関係の説明図である。
図2(a)において、302は、入力画像200において基準点301から最も遠い位置にあたる入力画像200の頂点を示す。この頂点302と基準点301との距離をDとする。また、詳細は後述するが、303は、画像変形処理を行う際の注目位置を示し、304は、画像変形処理を行う際の注目位置に対する取得位置を示す。基準点301と注目位置の距離をd、基準点301と取得位置との距離をtとする。
上述したように、基準点設定部201は、入力画像200上に基準点301を設定する。基準点301の設定方法は、特に限定されず、入力画像200内に基準となる点を設定できるものであればよい。図2(a)では、基準点301は、入力画像200の中央の座標(入力画像200の重心)と一致する。
なお、図2(a)では、入力画像の中央を基準点301とする場合について説明したが、基準点301は、入力画像200の中央以外に設定してもよく、例えば、図2(b)に示すように、入力画像200の中央より左側に設けてもよい。図2(b)に示すように、基準点301は、入力画像200の中央より左下側に設定した場合、入力画像200において基準点301から最も遠い位置は、入力画像200の頂点302となる。図2(b)に、注目位置303及び取得位置304を示す。この場合も、基準点301と注目位置の距離をd、基準点301と取得位置との距離をtとする。
ここで、図3(a)を用いて基準点設定部201における基準点を設定する方法についてより詳細に説明する。図3(a)は、本実施形態の画像処理アプリケーションにおいて基準点を指定するための画像を示す図である。
図3(a)において、1201は、モニタ111に表示される画像処理アプリケーションの魚眼処理のための画面である。画面1201は、画像処理アプリケーションの画像表示部1202及び画像処理を行う画像を選択するボタン1204を備えている。メイン画面1201には、基準点を指示するマウスポインタ1203が表示されている。
画像処理アプリケーションを起動させ、魚眼処理の指示などを行うと、図3(a)に示すように、まず、画面1201がモニタ111に表示される。ユーザが、画像選択ボタン1204にマウスポインタ1203を合わせてマウス108で選択操作を行うと、画像選択画面が立ち上がる。ユーザが、画像選択画面において画像処理を行う画像を選択すると、選択された画像(入力画像200)が画像表示部1202に表示される。なお、画像は、2次記憶装置104に記憶されている画像ファイルの中から選択される。
次に、ユーザが任意に、画像表示部1202内をマウスポインタ1203でクリックすると、クリックされた位置が基準点301に設定される。このとき、画像表示部1202内でクリックされた位置に相当する入力画像200の座標位置を算出し、算出した座標位置を基準点301として記憶する。
本実施形態では、基準点を設定する方法として、ユーザが基準点を設定する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば、画像解析結果や撮影情報等に基づいて、自動的に基準点を設定するようにしてもよい。入力画像200の画像解析を行った結果から基準点301を設定する場合、入力画像200から被写体検出を行い、例えば、被写体の中心を基準点301に設定すればよい。入力画像200の撮影情報に基づいて、基準点301を設定する場合、入力画像200に含まれる撮影情報を取得し、例えば、撮影情報の焦点位置を基準点301と設定すればよい。また、入力画像200を撮影する際にカメラ本体側で設定した基準点情報を取得し、このカメラ本体側で設定した基準点を画像処理する際の基準点301と設定してもよい。
このように、基準点301は、ユーザが任意に設定してもよく、所定の情報に基づいて自動的に設定するようにしてもよい。所定の情報としては、被写体の中心、被写体の顔中心、焦点位置、カメラ本体側で設定した基準点が挙げられるが、これに限定されるものではない。
上述した方法により、基準点設定部201において基準点を設定した後、変形処理部202では、設定した基準点301を中心に入力画像200を変形する。このとき、注目位置303を移動させながら処理を進める。まず、注目位置303と基準点301との距離dを特定する。次に、予め設定したパラメータにより、基準点301と注目位置303との距離dに基づいて、注目位置303に対する取得位置304を特定する。そして、取得位置304の画素値を、注目位置303の変形処理後の画素値とする。入力画像200の画素数分この処理を繰り返すことで、画像を変形処理する。
ここで、予め設定した取得位置304を算出するパラメータは、基準点301を囲む中央付近が拡大され、入力画像200の外縁付近が縮小されるパラメータとする。このようなパラメータにより、基準点の付近が拡大され外周付近が縮小されるような変形処理を行うことで、魚眼レンズで湾曲して撮影されたような画像を生成することができる。
次に、変形処理部202で変形処理された後の入力画像は、鮮鋭処理部203に入力される。
鮮鋭処理部203では、局所的に鮮鋭処理を行う。具体的には、処理対象の画像の変倍率Rに従って、鮮鋭処理の強度Sを変化させたフィルタ処理を行う。
画像の変倍率Rは、基準点301と注目位置303の距離dに対する基準点301と取得位置304の距離tの割合(t/d)とする。すなわち、画像の変倍率Rは、注目位置毎に決定する。距離dが距離tより大きい場合、取得位置304の画素値は、注目位置303より基準点301に近い画素から取得するので、注目位置303は、拡大される領域となる。一方、距離dが距離tより小さい場合、取得位置304の画素値は、注目位置303より基準点301から離れた画素を取得するので、注目位置303は、縮小される領域となる。
鮮鋭処理の強度Sは、予め設定したパラメータと、算出した画像の変倍率Rに基づいて算出される。パラメータは、変倍率Rが低い場合、すなわち、拡大される領域では、鮮鋭処理の強度Sはプラスとなるように設定する。鮮鋭処理の強度Sがプラスになる場合、鮮鋭度が増してエッジが強調される。一方、変倍率Rが高い場合、すなわち、縮小される領域では、鮮鋭処理の強度Sはマイナスとなるように設定する。鮮鋭処理の強度Sがマイナスになる場合、鮮鋭度が低下しエッジが滑らかになる。
フィルタ処理は、本実施形態では、平均値フィルタを利用したアンシャープマスク処理とする。具体的には、画素毎に変倍率Rに対応した鮮鋭処理の強度Sと平均値フィルタ処理後の画素を掛け合わせたマスク値を、変形処理後の画像に加算する。鮮鋭処理の強度Sがプラスとなる拡大される領域は、マスク値が加算されエッジが強調される。鮮鋭処理の強度Sがマイナスとなる縮小される領域は、マスク値が減算されエッジが滑らかになる。画素毎に上記処理を繰り返す。
このように、変形処理により単純に拡大・縮小を行う処理のみであれば、局所的にエッジが強調され過ぎてしまう又はぼけてしまう画像に対し、局所毎に強度を算出して異なる強度で鮮鋭処理を施すことで、画像全体のエッジの度合いを均一に近づけることができる。すなわち、本来の魚眼レンズ特性である画像全体のピントが合う画像に近づけることができる。
鮮鋭処理後の画像は、出力画像204として、2次記憶装置104に記憶されたり、モニタ111に表示されたり、プリンタ110で紙等の被記録媒体上に印刷される。
図4は、CPU101がROM103に格納されたアプリケーションをRAM102にロードして実行する変形処理部202の処理フローである。ここでは、画素毎に注目位置303を変更しながら、入力画像200の全ての画素に対し、取得位置304を算出し、変形後の画像を生成する。
まず、S401では、全ての画素数分の処理が終了したか否かを判定する。本実施形態では、全ての画素数がNであった場合、前回の処理対象の画素が最後の画素(N番目の画素)か否かを判定し、前回の処理対象の画素が最後の画素であった場合は、全ての画素数分の処理が終了したと判定する。処理が終了していない場合は、S402へ進み、終了した場合は、変形処理を終了する。
S402では、処理対象の画素位置である注目位置303と基準点301との距離dを算出し、S403へ進む。
S403では、後述する変形処理のパラメータから注目位置303に対する取得位置304を算出する。そして、基準点301からの距離tに当たる取得位置304の画素を変形処理後の画素とする。その後S401へ戻る。
S401〜S403を全画素分繰り返して、全ての画素数分の処理を終了する。
ここで、図5を用いて、変形処理のパラメータについて説明する。図5は、変形処理のパラメータを示す図である。図5では、基準点301と注目位置303との距離dに対する基準点301と取得位置304との距離tを図に示す。なお、上述した通り、取得位置304は、変形処理を行う際の注目位置303が画素値を取得する位置である。
図5に示すパラメータ(曲線501)は、予め用意した式を用いて、入力画像における基準点301と最も遠い点(画像の頂点302)との距離Dを元に算出する。
本実施形態では、下記式(1)及び(2)より、基準点301からの取得位置304の距離tを求める。なお、下記式では、距離Dを1.0と正規化した場合の距離dをeとする。
u=0.5+e 式(1)
t=d×u 式(2)
例えば、距離Dが100で、距離dが50の場合、eの値は、0.5となり、式(1)よりuの値は、0.75となる。そして、距離tは、式(2)より、37.5となる。
なお、変形処理のパラメータは、上述したものに限定されるものではなく、魚眼処理の場合には、基準点301に近い領域が拡大され、基準点301に遠い領域が縮小されるパラメータとなればよい。
図6は、CPU101がROM103に格納されたアプリケーションをRAM102にロードして実行する鮮鋭処理部203の処理フローである。鮮鋭処理部203は、画素毎に、変倍率Rを算出し、変倍率Rに応じて注目位置303が拡大される領域か否かを判定し、ハイパスフィルタ処理とローパスフィルタ処理を切り替える。ハイパスフィルタ処理では、入力画像の空間周波数の高周波成分を強調する処理、例えば、空間周波数の低周波成分を減衰する処理を行う。ローパスフィルタ処理では、入力画像の空間周波数の低周波成分を強調する処理、例えば、空間周波数の高周波成分を減衰する処理を行う。
まず、S601では、変形処理部202で変形処理を行った画像に対し、所定の画素毎に平均値フィルタ処理を行い、フィルタ処理後の画像を生成する。本実施形態では、変形処理を行った画像の全画素に対して、画素毎に3×3画素の平均値フィルタ処理を行い、フィルタ処理後の画像を生成する。3×3画素の平均値フィルタ処理は、注目画素を中心に縦3画素、横3画素の領域、計9画素の平均値を算出する処理である。例えば、上記9画素の各RGB成分値を(R,G,B){(R1,G1,B1),(R2,G2,B2),(R3,G3,B3),(R4,G4,B4),(R5,G5,B5),(R6,G6,B6),(R7,G7,B7),(R8,G8,B8),(R9,G9,B9)}とする。このとき、注目画素は、(R5,G5,B5)にあたる。
そして、平均値フィルタ処理後の注目画素のRGB成分値は、{(R1+R2+R3+R4+R5+R6+R7+R8+R9)/9,(G1+G2+G3+G4+G5+G6+G7+G8+G9)/9,(B1+B2+B3+B4+B5+B6+B7+B8+B9)/9}となる。
本実施形態では、フィルタ処理に3×3の平均値フィルタ処理を用いたが、これに限定されず、後述する鮮鋭処理で、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ処理を実現するために利用できるフィルタ処理を用いればよい。
次に、変形処理部202で生成した変形処理後の画像の全ての画素に対し、注目位置303をずらしながら鮮鋭処理を行う。
S602では、鮮鋭処理が全ての画素で終了したか否かを判定する。終了した場合は、鮮鋭処理を終了し、終了していない場合は、S603へ進む。
S603では、画素毎に変倍率Rを算出する。画像の変倍率Rは、基準点301と注目位置303の距離dと、基準点301と取得位置304の距離tに基づいて求める。本実施形態では、下記式(3)に示すように、変倍率Rは、基準点301と注目位置303の距離dに対する基準点301と取得位置304の距離tの割合とする。
R=t/d 式(3)
上記式(3)を用いることにより、変倍率Rによって、注目位置303が拡大されているか、縮小されているかを示すことができる。具体的には、注目基準点301と注目位置303の距離dより、基準点301と取得位置304の距離tの方が小さいと、位置303は拡大されていることを示す。また、基準点301と注目位置303の距離dより、基準点301と取得位置304の距離tの方が大きい程、注目位置303は縮小されていることを示す。
本実施形態では、式(3)を用いてフィルタ処理を行うものとしたが、変倍率Rの算出方法は、拡大、縮小の変形度合いを示す値であれば、特に限定されるものではない。例えば、変形処理で、基準点301からの取得位置との距離tによって変倍率Rが決まる処理の場合には、変倍率Rを距離tとして扱ってもよい。
次に、S604では、画素毎に、変倍率Rを用いて注目位置303が拡大領域か否かを判定する。本実施形態では、変倍率Rが1.0以下を拡大領域とし、1.0より大きい値を縮小領域であると判定する。拡大領域である場合は、S605へ進み、拡大領域ではない場合はS606へ進む。
S605では、注目位置303が拡大領域にあたるため、変形処理後の画像がぼけていることを想定している。そこで、変形処理後の画像の注目位置303に対し、鮮鋭度を増加させるハイパスフィルタ処理を行う。
ハイパスフィルタ処理は、図4(b)の変倍率Rによるフィルタ処理(鮮鋭処理)の強度Sのパラメータと、S601で算出した3×3画素の平均値フィルタの結果を用いる。
まず、フィルタ処理の強度Sのパラメータについて説明する。図7は、鮮鋭処理のパラメータの一例を示す図である。図7において、直線701は、変形処理時の変倍率Rに応じた鮮鋭処理の強度Sを示す。図7に示すように、変倍率Rが大きくなるほど、強度Sが小さくなるようにする。なお、基準点301からの取得位置との距離tによって変倍率Rが決まる処理の場合、図7に示す変倍率Rによる鮮鋭処理の強度Sの変換処理パラメータを、変倍率Rを距離tとした場合のパラメータにすればよい。
そして、例えば、変形処理後の注目位置303に相当する画素値をIaとし、平均値フィルタ後の注目位置303に相当する画素をIbとし、ハイパスフィルタ後の注目位置303に相当する画素をIcとする。この場合、鮮鋭度を増加させるハイパスフィルタに相当する処理として、以下の式(4)を用いる。
Ic=Ia+Ib×S 式(4)
式(4)に示すように、ハイパスフィルタ処理をした後の注目位置303に相当する画素Icは、変形処理後の注目位置303に相当する画素値に対し、平均値フィルタ後の画素に強度Sを乗算したものとなる。変倍率Rが1.0より小さい値である拡大領域では、フィルタ処理の強度Sがプラス値になる。すなわち、ハイパスフィルタ処理では、変形処理後の注目位置303に相当する画素値に対し、所定の画素が加算される。拡大領域は、ぼけているため、魚眼レンズで撮影したような画像全体にピントが合う状態に近づけるには、エッジ強調されることが望ましい。本実施形態では、拡大領域に対して、平均値フィルタ後の画素を加算することで、エッジが強調されるハイパスフィルタに相当する処理が行われる。従って、拡大処理によってぼけていた状態を元のフラットな状態に近づけることが可能となる。S605の処理の後は、S602へ戻る。
S606では、注目位置303が縮小領域にあたるため、変形処理後の画像の鮮鋭度が強調されていることを想定している。そこで、変形処理後の画像の注目位置303に対し、鮮鋭度を低下させるローパスフィルタ処理を行う。
ローパスフィルタ処理は、図7の変倍率Rによるフィルタ処理の強度Sのパラメータと、S601で算出した3×3画素の平均値フィルタの結果を用いる。このとき、S605の処理と同様に、鮮鋭度を低下させるローパスフィルタに相当する処理として、式(4)を用いる。式(4)に示すように、ローパスフィルタ処理をした後の注目位置303に相当する画素Icは、変形処理後の注目位置303に相当する画素値に対し、平均値フィルタ後の画素に強度Sを乗算したものとなる。変倍率Rが1.0より大きい値である縮小領域では、フィルタ処理の強度Sがマイナス値になる。すなわち、ローパスフィルタ処理では、変形処理後の注目位置303に相当する画素値に対し、所定の画素が減算される。縮小領域は、画素間引きが発生しエッジが強調されているため、魚眼レンズで撮影したような画像全体にピントがあう状態に近づけるには、ぼかし処理されることが望ましい。本実施形態では、縮小領域に対して、平均値フィルタ後の画素を減算することで、ぼかし処理されるローパスフィルタに相当する処理が行われる。従って、縮小処理によってエッジが強調されていた状態を元のフラットな状態に近づけることが可能となる。S606の処理の後は、S602へ戻る。
S602〜S606を全画素分繰り返し、鮮鋭処理を終了する。
本実施形態では、予め3×3の平均値フィルタ後の画像を生成して、その値を加減算することで、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ相当の処理を実現し、鮮鋭処理を行ったが、これに限定されるものではない。鮮鋭処理は、局所毎に、エッジの強調やぼかし処理の強度が変わり、魚眼レンズで撮影した結果に近づける処理であればよい。例えば、ハイパスフィルタに相当するエッジ強調フィルタと、ローパスフィルタに相当するぼかし処理フィルタを予め2つ用意しておく。そして、変倍率に応じて、エッジ強調フィルタを用いたハイパスフィルタ処理とぼかし処理フィルタを用いたローパスフィルタ処理を切り替えて、変倍率による鮮鋭処理の強度によってフィルタ強度やフィルタサイズを変更してもよい。
鮮鋭処理部203により鮮鋭処理した後の画像は、出力画像204として出力する。この出力画像204は、2次記憶装置104に記憶されたり、モニタ111に表示されたり、プリンタ110で記録媒体上に印刷可能となる。
魚眼レンズは、通常、被写界深度が非常に深く、魚眼レンズを用いて撮影を行った場合、撮影する領域全体にピントが合いやすい状態で撮影される。言い換えれば、領域全体があまりぼけていない状態で画像が形成される。したがって、魚眼レンズで撮影した結果に近づけるためには、撮影する領域全体にピントが合っている状態を再現させる必要がある。しかしながら、従来、通常レンズで撮影した画像から魚眼レンズで撮影した結果を再現しようとすると、基準点を中心に拡大や縮小を行うため、変形処理の影響を受けて局所的にぼけたり逆にエッジが強調されたりしてしまっていた。これに対し、本実施形態では、変形処理により局所的にエッジが強調され又は局所的にぼけてしまう画像に対し、局所毎に強度を算出して鮮鋭処理を施すことにより、画像全体のエッジ度合いを均一に近づけることができる。言い換えれば、変倍率を変えた拡大処理や縮小処理を行う変形処理において生じてしまう局所的なぼけやエッジ強調を、鮮鋭度処理により補正する。これにより、領域全体にピントが合う画像に近づけることができる。
本実施形態では、魚眼処理の処理中心の位置に関わらず、すなわち、魚眼処理の処理中心を画像の中心以外に設定した場合であっても、局所的なボケや過度なエッジ強調を抑制して所望の変形処理を行うことができる。このため、ユーザの好みの被写体位置を歪み中心(魚眼処理の処理中心)に設定して、所望の魚眼風の効果を得ることができる。例えば、画像内の被写体の中心、被写体の顔の中心、被写体の所定のパーツなどに歪み中心を設定して、局所的なボケや過度なエッジ強調を抑制して所望の変形処理を行うことができる。
また、本実施形態では、平均値フィルタ処理後の画像を予め生成しておき、平均値フィルタ後の画素の加減算だけで、ハイパスフィルタ処理及びローパスフィルタ処理を実現させることができる。従って、高速な処理で、実際に魚眼レンズで撮影した結果により近づけることが可能となる。
(実施形態2)
図8〜11を用いて本実施形態について説明する。本実施形態では、実施形態1と同様の構成については、重複する説明は省略する。なお、以下の記載はパーソナルコンピュータの画像処理アプリケーションを想定して説明を行うが、これはあくまで実施の1つの形態を例として示したものであり、本発明は以下の実施に限定されるものではない。
実施形態1では、まず、通常レンズで撮影した画像に対し、局所的に変倍率を変えて拡大や縮小をする変形処理を行った。そして、変形処理の際に生じてしまう局所的なぼけや、エッジが強調されてしまう現象を、変倍率によって鮮鋭度処理を制御することにより補正した。言い換えれば、実施形態1では、変形処理を行った際の影響をキャンセルすることで、魚眼レンズで撮影した結果により近づける。
これに対し、本実施形態では、さらに、レンズの特性を考慮した局所的な鮮鋭処理を行うことにより、魚眼レンズで撮影した結果により近づける。
以下では、図8を用いて、本実施形態における画像処理の全体構成について説明する。
まず、入力画像200を基準点設定部201に入力する。そして、基準点設定部201では、基準点301を設定する。基準点設定部201は、実施形態1と同様であるため説明を省略する。
次に、変形処理部202では、画素毎に注目位置303を移動させながら入力画像200の変形処理を行う。変形処理部202は、実施形態1と同様であるため説明を省略する。
次に、レンズ特性取得部801では、入力画像200を撮影した際に用いたレンズのレンズ特性を特定するレンズ情報を取得する。レンズ特性取得部801は、入力画像200を撮影した際のレンズ特性を特定するレンズ情報を取得する処理部である。レンズ特性としては、例えば、MTF(Modulation Transfer Function)特性が挙げられる。MTF特性とは、コントラスト再現比によるレンズ性能評価方法で評価した特性値を示すものであり、レンズ中央からの距離Lに対してのコントラストCの変化量で示される。
レンズ特性取得部801で取得したレンズ特性を特定するレンズ情報は、鮮鋭処理部203に入力される。鮮鋭処理部203では、画像の変倍率Rとレンズ特性を考慮して、鮮鋭処理の強度を変化させたフィルタ処理を行う。すなわち、本実施形態に係る鮮鋭処理部203は、画像の変倍率R及びレンズ特性に基づいて、鮮鋭処理の強度を算出して、フィルタ処理を行う。
本実施形態に係るフィルタ処理は、実施形態1と同様の処理の他に、取得したフィルタ特性に基づいて鮮鋭処理の強度を設定し、画像中央から離れる程、鮮鋭度が高くなるフィルタ処理を行う。すなわち、本実施形態では、画像が変形することによる局所的なぼけや局所的なエッジの強調に加えて、元々持っている通常レンズの画像の被写体のぼけを考慮して鮮鋭処理を行う。なお、画像の変倍率Rは、実施形態1と同様であるため説明を省略する。
ここで、図9を用いてレンズ特性取得部801について詳細に説明する。図9は、レンズ特性取得部801が取得する入力画像200を撮影した際のレンズ特性を示した図である。図9に示すレンズ特性は、上述したMTF特性である。横軸はレンズ中央からの距離Lであり、縦軸はコントラストCである。すなわち、図9は、レンズ中央からの距離に対するコントラストCの変化量を示すグラフである。例えば、901は、一般的なレンズのMTF特性であり、902は、高級なレンズのMTF特性である。図9に示すように、一般的なレンズのMTF特性901は、高級なレンズのMTF特性と比較すると、レンズ中央から距離Lが遠い程、コントラストCが低くなりやすく、ぼけやすい。鮮鋭処理部203では、MTF特性を考慮して鮮鋭処理を行う。本実施形態では、予めレンズ毎のMTF特性を登録しておき、レンズの種類を入力することで、レンズの種類に対応するMTF特性を取得する。なお、レンズ特性を特定するレンズ情報を取得する方法は、特に限定されるものではなく、撮影した際の入力画像に対応したレンズ特性を特定するレンズ情報を取得できるものであればよい。例えば、一般的なレンズに相当するMTF特性から高級なレンズに相当するMTF特性までを数種類登録しておき、種類やレベルを指定することにより切り替えるようにしてもよいし、入力画像が備えるレンズ情報に基づいて切り替えるようにしてもよい。また、画像を入力する際に、入力画像とそれに対応したMTF特性を示す変換テーブルを共に入力させるようにしてもよい。
ここで、本実施形態に係る鮮鋭処理部203の処理について詳細に説明する。本実施形態に係る鮮鋭処理部203では、画像の変倍率R及びレンズ特性を用いて、鮮鋭処理の強度を算出して、鮮鋭処理の強度を変化させたフィルタ処理を行う。
図10は、CPU101がROM103に格納されたアプリケーションをRAM102にロードして実行する鮮鋭処理部203の処理フローである。実施形態1と同様の動作については、実施形態1と同様の符号を付し、説明を省略する。
まず、S601では、変形処理部202で生成した変形処理後の画像に対し、画素毎に平均値フィルタ処理を行う。
次に、S602では、鮮鋭処理が全ての画素で終了したか否かを判定する。鮮鋭処理が全ての画素において終了していない場合は、S1001に進み、全ての画素で鮮鋭処理が終了した場合は、鮮鋭処理を終了する。
S1001では、画素毎にレンズ特性による鮮鋭処理の強度Pを算出する。具体的には、まず、入力画像200の中央から注目位置303に対応する取得位置304までの距離uを特定する。そして、レンズ特性を考慮したパラメータにおいて、距離uのときの鮮鋭処理の強度Pを算出する。
図11は、本実施形態に係る鮮鋭処理部203で用いるレンズ特性を考慮した鮮鋭処理のパラメータの一例を示す図である。縦軸は、鮮鋭処理の強度Pを表し、横軸は、入力画像200の中央から取得位置までの距離uを示す。
鮮鋭処理の強度Pは、図11に示す曲線1101のように、入力画像200の中央からの距離uによって変動する。図11の曲線1101は、取得したレンズ特性に基づいて設定される。なお、本実施形態では、MTF特性が、図9の901示すものである場合について説明する。図11において、入力画像200の中央から距離uが最も離れている画像の頂点までの距離をEとし、MTF特性901で、レンズ中央から最も離れている位置をLmaxとする。図11の曲線1101の距離Eの鮮鋭処理の強度Pは、位置Lmaxで算出されるMTF特性を用いた変換値Qに、係数Kを乗じた値とする。
距離Lが0の時のコントラスト値を、Cとし、距離Lが距離uのときのコントラスト値を、Cとすると、MTF特性を用いた変換値は、以下の式(5)を用いて算出することができる。
Q=(C−C) 式(5)
そして、鮮鋭処理の強度Pは、以下の式(6)を用いて算出する。なお、Kは予め設定してある任意の係数とする。
P=Q×K 式(6)
例えば、距離Lが0の時のコントラスト値Cを0.65とし、距離Lが距離uに相当するときのコントラスト値Cを0.60とし、Kの値を、2.0とする。この場合、MTF特性を用いた変換値は、Q=(0.65−0.60)=0.05となり、距離uに相当する鮮鋭処理の強度は、P=0.05×2.0=0.1となる。
S1001でレンズ特性による鮮鋭処理の強度を算出した後、S603へ進み、画素毎に変倍率Rを算出する。変倍率Rの算出は、実施形態1と同様であるため説明を省略する。
次に、S604では、画素毎に、変倍率Rを用いて注目位置303が拡大領域か否かを判定する。拡大領域である場合は、S1002へ進み、拡大領域ではない場合は、S1003へ進む。
S1002では、ハイパスフィルタ処理を行う。このとき、実施形態1と同様に、注目位置303が拡大領域にあたるため、変形処理後の画像がぼけていることを考慮すると共に、注目位置303が取得する取得位置304の画素が、レンズ特性によってぼけている場合を考慮する。具体的には、実施形態1と同様の方法により算出した鮮鋭処理の強度Sに加え、レンズ特性を考慮した鮮鋭処理の強度Pを用いて、フィルタ処理を行う。
フィルタ処理は、実施形態1と同様に、予め算出してある3×3画素の平均値フィルタの結果を利用する。変形処理後の注目位置303に相当する画素値をIaとし、平均値フィルタ後の注目位置303に相当する画素をIbとし、本処理のフィルタ後の注目位置303に相当する画素をIcとする。この場合、本実施形態に係るフィルタ処理は、変倍率Rによる鮮鋭度を増加させるハイパスフィルタに相当する処理及びレンズ特性を考慮した鮮鋭度を増加させる処理として、以下の式(7)を用いる。
Ic=Ia+Ib×(S+P) 式(7)
拡大領域であるか否かに関わらず、取得位置304の画素が、画像の中央より離れている場合には、元々の画像が多少ぼけているため、拡大領域もエッジ強調されることが望ましい。さらに、拡大領域は、ぼけてしまうため、魚眼レンズで撮影したような画像全体にピントがあう状態に近づけるには、エッジ強調されることが望ましい。
本実施形態に係る鮮鋭処理では、画像の中央から離れている画素に対して、平均値フィルタ後の画素を加算し、更に、拡大領域に対して、平均値フィルタ後の画素を加算する。これにより、エッジが強調されるハイパスフィルタに相当する処理が行われる。本実施形態では、元々の画像でぼけている状態と、拡大処理によってぼけてしまった状態とが考慮された鮮鋭処理が実施されるため、魚眼レンズ特性である画像全体のピントが合う画像により近づけることができる。
一方、S1003では、実施形態1と同様に、注目位置303が縮小領域にあたるため、変形処理後の画像がエッジ強調されていることを考慮する。さらに、注目位置303が取得する取得位置304の画素が、レンズ特性によってぼけてしまっている場合を考慮する。
そこで、実施形態1と同様の方法により算出した鮮鋭処理の強度Sに加え、レンズ特性を考慮した鮮鋭処理の強度Pを用いて、フィルタ処理を行う。フィルタ処理は、S1002と同様に、式(7)を用いる。
縮小領域であるか否かに関わらず、取得位置304の画素が、画像の中央より離れている場合には、元々の画像が多少ぼけている。したがって、エッジ強調されることが望ましい。一方で、縮小領域は、画素間引きが発生してエッジが強調されているため、魚眼レンズで撮影したような画像全体にピントがあう状態に近づけるには、ぼかし処理されることが望ましい。
本実施形態に係る鮮鋭処理では、画像の中央から離れている画素に対して、平均値フィルタ後の画素を加算することで、エッジが強調されるハイパスフィルタに相当する処理を行う。さらに、縮小領域に対して、平均値フィルタ後の画素を減算することで、ぼかし処理されるローパスフィルタに相当する処理を行う。すなわち、本実施形態では、元々の画像でぼけている状態と、縮小処理によってエッジ強調されていた状態とが考慮された鮮鋭処理を行うため、魚眼レンズ特性である画像全体のピントが合う画像により近づけることが可能となる。
S602〜S604及びS1001〜S1003を全画素分繰り返して処理を終了する。
元々、通常レンズで撮影した画像は、高級なレンズではない限り、レンズの特性として、周辺に近づく程ぼけてしまう傾向にある。したがって、本実施形態では、実施形態1の処理に加え、入力画像を撮影したときのレンズ特性を考慮し、局所毎に強度を算出して鮮鋭処理を施す。これにより、画像全体のエッジ度合いをより均一に近づけることができる。すなわち、本来の魚眼レンズ特性である画像全体のピントが合う画像により近づけることができる。
また、本実施形態では、ハイパスフィルタ及びローパスフィルタの処理を行うと共に、レンズ特性を考慮した鮮鋭処理を行うことにより、高速な処理で、魚眼レンズで撮影した結果により近づけることが可能となる。
(実施形態3)
図12〜17を用いて本実施形態について説明する。本実施形態では、実施形態1と同様の構成については、重複する説明は省略する。なお、以下の記載はパーソナルコンピュータの画像処理アプリケーションを想定して説明を行うが、これはあくまで実施の1つの形態を例として示したものであり、本発明は以下の実施に限定されるものではない。
実施形態1及び実施形態2では、通常レンズで撮影した画像に変形処理を行い、魚眼レンズで撮影した画像に近づける処理を行った。その変形処理の際に、基準点を中心に、基準点に近い領域を拡大し、基準点に遠い領域を縮小しているため、入力画像は、基準点を中心に円形になるような画像となる。したがって、元々の入力画像サイズに、変形後の画像を収めようとすると、画像の頂点付近の画素が、元の入力画像に無い画素となる。図12は、変形処理前後の画像のイメージ図である。1401は、入力画像の変形処理前の画像である。1402は、本実施形態に係る入力画像の変形処理後の画像であり、具体的には、変形処理前の入力画像1401に対し、画像の中央を基準点として、中央を拡大し、周辺を縮小する変形処理した後の画像である。1403は、変形処理後に変形処理前の画像の画素が存在しない領域である。画像1401に対して画像の中央を基準点として変形処理を行うと、図12(b)に示すように、画像の端部が湾曲した状態になる。そこで、変形処理後の画像を入力画像サイズ内に収めようとすると、図12(b)に示すように、画像1402には、変形処理前の画像の画素が存在しない領域1403が生じる。すなわち、実施形態1及び実施形態2では、画面の水平垂直対角線両方よりもイメージサークル径が小さい全周魚眼レンズや円周魚眼レンズを用いて撮影したような画像を得ることができる。この場合、実施形態1及び2では、例えば、変形処理前の画像の画素が存在しない領域は、画素値(R,G,B)を(0,0,0)として扱うことにして、画像1402を生成する。
この変形処理後の画像1402は、プリンタ等の印刷装置で、そのまま印刷させることもできるが、画素が存在しない領域1403が印刷結果に含まれてしまう。
そこで、本実施形態では、基準点301を中心にして変形処理を行った画像に対し、変形処理前の画像の画素が存在しない領域1403を含まない出力画像を生成する画像処理を行う。
ここで、図13を用いて、本実施形態における画像処理の全体構成について説明する。実施形態1及び実施形態2と同様な処理については、説明を省略する。図13は、本実施形態の処理フローを示すブロック図である。
本実施形態の画像処理は、図13に示す前工程部1501と後工程部1502で構成される。
前工程部1501は、入力画像200に基準点301を設定し、基準点301を中心に変形処理し、変形処理をした画像に対して鮮鋭度処理を行う処理ブロックである。
前工程部1501は、実施形態1又は実施形態2と同様の構成とすればよい。実施形態1と同様の構成からなる場合、前工程部1501は、基準点設定部201と変形処理部202と鮮鋭処理部203とを含む。実施形態2と同様の構成からなる場合、前工程部1501は、基準点設定部201と変形処理部202と鮮鋭処理部203とレンズ特性取得部801とを含む。各処理部の動作は、実施形態1又は実施形態2と同様であるので説明を省略する。
前工程部1501で処理された画像は、入力画像200の画像サイズに収まるように変形処理されたものであり、例えば、入力画像200に無い画素が画像の頂点302付近に含まれている画像となる。
後工程部1502は、前工程部1501で生成した画像に、基準点301を中心に拡大処理し、拡大処理をした画像に対して、拡大率に応じて、鮮鋭度処理を行う処理ブロックである。
図13(b)は、後工程部1502を構成するブロック図である。
図13(b)に示すように、後工程部1502は、周辺拡大処理部1601と周辺鮮鋭処理部1602とを備えている。後工程部1502の各処理部の動作は、CPU101が実行する。
まず、後工程部1502に、前工程部1501で生成された画像(以下、前工程後画像ともいう)を入力する。なお、ここでいう前工程後画像とは、基準点301を中心に変形処理を行った後、鮮鋭処理を行った画像である。
そして、周辺拡大処理部1601で、前工程後画像1402に対し、基準点設定部201で設定した基準点301を中心に、画像の周辺領域を拡大する処理を行う。なお、画像の周辺領域とは、画像の中心の周りの領域、より具体的には、画像の中心から離れた端部側の領域のことを指す。ここで、前工程後画像1402は、入力画像200に対して、基準点301を中心に変形処理が行われて、端部が湾曲した画像となっている。また、変形処理後の画像を入力画像サイズをはみ出さないようにした場合、前工程後画像1402の頂点付近の領域1403は、入力画像の画素が含まれない領域となっている。そこで、周辺拡大処理部1601では、前工程後画像1402の周辺領域を拡大することによって、領域1403を入力画像サイズ内に含ませないようにする。すなわち、本実施形態では、周辺拡大処理により、画像において、図12の画像の頂点付近(領域1403)のように、変形処理前の画像の画素が無い部分が無くなるように、前工程後画像1402の周辺領域の拡大を行う。
ここで、図14及び図15を用いて、周辺拡大処理部について詳細に説明する。
図14(a)において、距離dは、基準点301と注目位置1703との距離を示す。距離tは、変形処理を行う際の注目位置1703に対応する取得位置1704と、基準点301との距離を示す。また、位置1701は、前工程部1501で変形処理をした際に取得した画素位置である。図14(a)における注目位置1701は、元の入力画像200の画像の頂点302に対応する。距離wは、位置1701と、基準点301との距離を示す。
図14(b)は、本実施形態に係る周辺拡大処理で用いるパラメータの一例である。図14(b)の曲線1801は、距離dより距離tが大きくなる処理となるパラメータとする。また、距離dが0の時、距離tが0の画素値を取得し、距離dがDのとき、距離tがwとなるようなパラメータとしている。これは、基準点301を中心とした拡大処理であることを示している。また、位置1702を注目位置とした場合に、取得される位置が1701となることを示している。
本実施形態では、周辺を拡大するためのパラメータを、図12(b)に示す曲線1801としたが、元々の入力画像の画素が含まれない領域1403が画像の端部に残らないパラメータであれば、これに限定されるものではない。例えば、図14(c)に示すような周辺拡大処理のパラメータであってもよい。図14(c)に示す曲線2001は、基準点301に近い領域では前工程部1501で行った処理を優先させるパラメータである。すなわち、図14(c)に示す曲線2001は、基準点301に近い部分はあまり拡大させず状態を保持させたまま、入力画像200の画素が存在しない領域1403を無くすパラメータである。
図15は、CPU101が実行する周辺拡大処理部の処理フローを示す図である。具体的には、画素毎に注目位置1703を変更しながら、取得位置1704を算出し、周辺拡大処理をするまでのフローを示している。すなわち、周辺拡大処理部では、前工程部1501で生成した前工程後画像1402の全ての画素に対し、注目位置1703をずらしながら周辺拡大処理を行う。
まず、S1901では、全ての画素で処理が終了したか否かを判定する。終了していない場合は、S1902へ進む。
S1902では、注目位置1703と基準点301との距離dを算出し、S1903へ進む。
S1903では、図14(b)に示す周辺拡大処理のパラメータに基づき、注目位置1703に対応する取得位置1704を算出する。そして、基準点301から距離tだけ離れた取得位置1704の画素を、注目位置1703の周辺拡大処理後の画素とし、S1901へ戻り、次の注目位置1703の画素に対して処理を行う。
このようにして、S1901〜S1903を全画素分繰り返し、全画素分繰り返したところで、処理を終了する。これにより、図16に示すような周辺拡大処理後の画像2201が生成される。すなわち、周辺拡大処理部1601で周辺拡大処理を行うことにより、入力画像200の画素が存在しない領域がない画像を生成することができる。例えば、前工程後画像1402の領域1403のような領域が存在しない画像を生成することができる。
この周辺拡大処理では、入力画像200の画像サイズからはみ出てしまう画素については削除を行い、入力画像200と同じサイズでの出力画像を生成する。言い換えれば、周辺拡大処理部1601では、入力画像200の画素が含まれない領域(例えば、領域1403)を入力画像サイズ外とする処理を行う。
そして、周辺拡大処理部1601において、周辺拡大処理された後の画像2201は、周辺鮮鋭処理部1602に入力される。周辺鮮鋭処理部1602は、周辺を拡大することによりぼけてしまった領域に対し、鮮鋭処理を行うことで、ぼけを軽減する処理を行う。
図17は、CPU101が実行する周辺鮮鋭処理の処理フローである。
まず、S2201では、前工程後画像1402に対し、画素毎に3×3画素の平均値フィルタ処理を行う。平均値フィルタ処理は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、前工程後画像1402に対し、画素毎に注目位置1703を変更しながら、周辺鮮鋭処理を行う。まず、S2202では、周辺鮮鋭処理が全ての画素で終了したか否かを判定する。終了していない場合は、S2203へ進む。S2203では、画素毎に変倍率Rを算出する。変倍率Rの算出は、実施形態1と同様であるので説明を省略する。なお、ここでは、注目位置303の代わりに注目位置1703を用い、取得位置304の代わりに取得位置1704を用いて、変倍率Rを算出する。次に、S2204では、前工程後画像1402に対し、鮮鋭度を増加させるハイパスフィルタ処理を行い、S2202へ戻り、次の注目位置1703の画素に対して処理を行う。
ハイパスフィルタは、実施形態1と同様であるので詳細な説明は省略するが、まず、S2203で算出した変倍率Rを元に、図7のパラメータを用いてフィルタ処理の強度Sを算出する。強度Sに基づいて、平均値フィルタ後の画素に対する加算値を求め、前工程後画像1402に加算する。
このようにして、S2202〜S2204を全画素分繰り返し、周辺鮮鋭処理を終了する。本実施形態の周辺鮮鋭処理では、平均値フィルタ後の画素を加算することで、鮮鋭度が強調されるハイパスフィルタに相当する処理が行われる。従って、拡大処理によってぼけていた状態を元のフラットな状態に近づけることができる。
なお、鮮鋭処理後の画像は、出力画像204として出力される。出力画像204は、2次記憶装置104に記憶されたり、モニタ111に表示されたり、プリンタ110で被記録媒体上に印刷される。
上述したように、本実施形態では、後工程部1502において、拡大によるぼけを軽減しつつ、入力画像200に無い領域、言い換えれば、画素が存在しない領域を含まない画像を生成することができる。
基準点を中心とした変形処理を行い、入力画像サイズと同じサイズにしようとすると、画像の端部が湾曲し、入力画像の画素が含まれない領域を含む画像が生成される。そこで、本実施形態では、基準点を中心とした変形処理後(及び鮮鋭処理後)の画像に対し、周辺拡大処理を施すことにより、入力画像の画素が含まれない領域を入力画像サイズ内から排除することができる。このように、入力画像サイズにおいて、入力画像に含まれない画素を含まず、見栄えの良い画像を生成することができる。なお、本実施形態では、実施形態1及び2と同様に、局所的なボケや過度なエッジ強調を抑制して所望の変形処理を行うことができる。
本実施形態によれば、画面対角線以上のイメージサークル径をもつ対角線魚眼レンズを用いて撮影したような画像を得ることができる。
また、本実施形態では、周辺拡大処理をした画像に、さらに周辺鮮鋭処理を行うことにより、周辺拡大処理の際のぼけを軽減することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用してもよい。また、一つの機器からなる装置(例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
上述した実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウエア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータを連動させて実行させるようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウエアで実現する必要はなく、処理の一部または全部をASIC等のハードウェアで実現するようにしてもよい。また、CPUも1つのCPUで全ての処理を行うものに限らず、複数のCPUが適宜連携をしながら処理を行うものとしてもよい。
100 画像処理装置
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 2次記憶装置
201 基準点設定部
202 変形処理部
203 鮮鋭処理部
801 レンズ特性取得部
1501 前工程部
1502 後工程部
1601 周辺拡大処理部
1602 周辺鮮鋭処理部

Claims (15)

  1. 入力画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された入力画像において基準点から処理対象の画素までの距離を特定する特定手段と、
    前記基準点から前記処理対象の画素までの距離に応じて、前記基準点に近い領域を拡大し、前記基準点に遠い領域を縮小するように、画像を変形する変形手段と、
    前記処理対象の画素の前記変形手段で変形する際の変倍率に応じて、前記変形手段により拡大される領域では鮮鋭度を増加させ、前記変形手段により縮小される領域では鮮鋭度を低下させるように、強度を変化させて画像に鮮鋭処理を行う鮮鋭処理手段と、
    前記基準点からの距離に応じて、前記入力画像の中央を基準として、前記鮮鋭処理後の画像の周辺を拡大する拡大処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記鮮鋭処理手段は、前記変形手段により変形した画像に鮮鋭処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 画像を撮影するために用いるレンズのレンズ特性を特定するレンズ情報を取得する第2取得手段をさらに備え、
    前記鮮鋭処理手段は、前記特定手段により特定された距離及び前記第2取得手段により取得したレンズ情報に基づいて、鮮鋭処理の強度を変化させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記鮮鋭処理手段は、前記画像の前記変形手段で拡大される領域に対してエッジを強調する処理を行い、前記画像の前記変形手段で縮小される領域に対してエッジを低下させる処理を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記鮮鋭処理手段は、前記画像の前記画像変形手段で拡大される領域に対してハイパスフィルタ処理を行い、前記画像の前記変形手段で縮小される領域は、ローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記基準点を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記拡大処理手段により拡大された画像の周辺の画像を鮮鋭処理する第2鮮鋭処理をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 入力画像を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された入力画像において基準点から処理対象の画素までの距離を特定する特定工程と、
    前記基準点から前記処理対象の画素までの距離に応じて、前記基準点に近い領域を拡大し、前記基準点に遠い領域を縮小するように、画像を変形する変形工程と、
    前記処理対象の画素の前記変形工程で変形する際の変倍率に応じて、前記変形工程により拡大される領域では鮮鋭度を増加させ、前記変形工程により縮小される領域では鮮鋭度を低下させるように、強度を変化させて画像に鮮鋭処理を行う鮮鋭処理工程と、
    前記基準点からの距離に応じて、前記入力画像の中央を基準として、前記鮮鋭処理後の画像の周辺を拡大する拡大処理工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータを、
    入力画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された入力画像において基準点から処理対象の画素までの距離を特定する特定手段と、
    前記基準点から前記処理対象の画素までの距離に応じて、前記基準点に近い領域を拡大し、前記基準点に遠い領域を縮小するように、画像を変形する変形手段と、
    前記処理対象の画素の前記変形手段で変形する際の変倍率に応じて、前記変形手段により拡大される領域では鮮鋭度を増加させ、前記変形手段により縮小される領域では鮮鋭度を低下させるように、強度を変化させて画像に鮮鋭処理を行う鮮鋭処理手段と、
    前記基準点からの距離に応じて、前記入力画像の中央を基準として、前記鮮鋭処理後の画像の周辺を拡大する拡大処理手段と、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  10. 前記鮮鋭処理手段は、前記変形手段により変形した画像に鮮鋭処理を行うことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. コンピュータを、画像を撮影するために用いるレンズのレンズ特性を特定するレンズ情報を取得する第2取得手段としてさらに機能させ、
    前記鮮鋭処理手段は、前記特定手段により特定された距離及び前記第2取得手段により取得したレンズ情報に基づいて、鮮鋭処理の強度を変化させることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  12. 前記鮮鋭処理手段は、前記画像の前記変形手段で拡大される領域に対してエッジを強調する処理を行い、前記画像の前記変形手段で縮小される領域に対してエッジを低下させる処理を行うことを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載のプログラム。
  13. 前記鮮鋭処理手段は、前記画像の前記画像変形手段で拡大される領域に対してハイパスフィルタ処理を行い、前記画像の前記変形手段で縮小される領域は、ローパスフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載のプログラム。
  14. コンピュータを、前記基準点を設定する設定手段としてさらに機能させることを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載のプログラム。
  15. コンピュータを、前記拡大処理手段により拡大された画像の周辺の画像を鮮鋭処理する第2鮮鋭処理としてさらに機能させることを特徴とする請求項9〜14のいずれか一項に記載のプログラム。
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