JP4375069B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関するものである。
デジタルカメラの発達と蓄積型メモリの低価格化に伴い、デジタルカメラを単なる風景や人の撮影だけに用いるのではなく、紙面文書や名刺などの書類、また、会議での筆記された黒板等に表示されたものを撮影し、これらの画像をパーソナルコンピュータ等にデジタル的に保存し、管理をおこなう応用が考えられつつある。
このように書類や黒板の撮影を行う場合、その撮影対象物を正面かつ垂直に撮影することが望ましい。しかし、机上におかれた書類の撮影を正面かつ垂直に撮影することは困難である。また、黒板を撮影する場合も、撮影者の位置によって、黒板を正面から撮影することが難しい場合もある。また、正面から撮影できたとしても、ライトの映り込みなどの理由で正面から撮影するのを避けた方が好ましい場合もある。このように書類などの対象物を斜め方向から撮影した場合、文字等が斜め、または台形に歪む。もちろん、これらの文字の判読は可能である。しかし、判読できたとしても、読むには非常に疲れやすいものである。またこれらの画像は歪みをもっているので、この画像を再利用することも難しい。
このような不具合を解消するものとして、例えば、2つの視差のある画像を用いて画像の歪みを補正するようにした画像処理装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この画像処理装置は、2枚以上の画像に対して視差がなくなるように画像変換を行って貼り合わせることによって合成した補正画像を作成する。
このような画像処理装置には、シェーディング(輝度むら)を補正するものがあり、入力画像のシェーディング補正については、p×qの画像をi×iのブロックに分割し、各ブロックの画素値平均を求め、求めた平均値に基づいて各画素の補正量を求め、入力画素値に補正量を乗算するものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、シェーディング補正を行う画像処理装置として、入力画像を分割した各ブロックの空間周波数または分散値に応じて各ブロック毎にフィルタ係数を切り替えるようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−134751号公報(第5頁、図1) 特開2003−153132号公報(第2−7頁、図1) 特開2003−116048号公報(第2−6頁、図2)
しかし、特許文献2のものでは、各ブロックの画素値平均に基づいて各画素の補正量を求めているため、撮影される原稿にixi以上の大きな領域で図形や絵などが挿入されている場合、その領域においては、正しくシェーディング補正を行うことができない。
また、特許文献3のものでは、各ブロック毎にフィルタ係数を切り替えているため、原稿全体がコントラスト不足のような場合には、良好にシェーディング補正を行うことができない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、画像の補正を正しく行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る画像処理装置は、
原稿を撮影することによって得られた原稿画像に画像処理を施す画像処理装置において、
前記原稿画像を複数のブロックに分割するブロック分割部と、
前記ブロック分割部が分割した各ブロック内の各画素の輝度値を調べ、各ブロックの最大輝度値と最小輝度値とを取得するブロック輝度取得部と、
前記ブロック輝度取得部が取得した各ブロックの最大輝度値と最小輝度値との差をそれぞれのブロックの輝度範囲として取得する輝度範囲取得部と、
前記輝度範囲取得部が取得した各ブロックの前記輝度範囲と適正輝度範囲を判別するために予め設定された設定値とを比較して、前記輝度範囲が前記設定値を越えている場合に、前記ブロック輝度取得部が取得した最大輝度値に基づいて各ブロックのシェーディング補正値を求め、求めたシェーディング補正値に基づいて各ブロックの各画素に対するシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、を備えたことを特徴とする。
前記シェーディング補正部は、前記ブロック輝度取得部が取得した各ブロックの最大輝度値が、すべてのブロックで目標とされる輝度目標値となるように、各ブロックのシェーディング補正値を求めるようにしてもよい。
前記シェーディング補正部は、前記輝度範囲取得部が取得した前記輝度範囲が前記設定値以下の場合には、前記ブロック輝度取得部が取得した周辺ブロックの最大輝度値に基づいて、該当するブロックの輝度補間値を求め、求めた輝度補間値が前記輝度目標値となるように、前記輝度範囲が前記設定値以下となるブロックのシェーディング補正値を求めるようにしてもよい。
前記ブロック輝度取得部と前記輝度範囲取得部とは、ブロック毎に輝度ヒストグラムを生成し、生成した輝度ヒストグラムから、前記最大輝度値、最小輝度値を取得するようにしてもよい。
前記シェーディング補正部は、ブロック毎に、前記輝度範囲取得部が取得したブロックの輝度範囲と前記輝度範囲に対して予め設定されたシェーディング補正の下限値とを比較し、前記輝度範囲が前記下限値未満であるブロックについては、前記シェーディング補正を停止するようにしてもよい。
前記ブロック分割部が分割した各ブロックの各画素の輝度値を調べ、ブロック毎に各ブロック内の平均輝度値を取得し、前記ブロック輝度取得部が取得した各ブロックの最大輝度値と前記取得した平均輝度値との差分をそれぞれのブロックについて取得する平均輝度差取得部を備え、
前記シェーディング補正部は、ブロック毎に、前記平均輝度差取得部が取得した前記差分と前記差分に対して予め設定されたシェーディング補正の上限値とを比較し、前記差分が前記上限値を越えたブロックについては、求めたシェーディング補正値を低減するようにしてもよい。
前記シェーディング補正部が各ブロックの各画素に対してシェーディング補正を行った画像に対して、前記シェーディング補正に用いたパラメータを取得して輝度補正を行う輝度補正部を備えてもよい。
また、前記輝度補正部は、指定された輝度値の範囲を、取得したパラメータに基づいて、予め設定された範囲に引き伸ばすようにしてもよい。
また、前記ブロック輝度取得部が取得した各ブロックの最大輝度値と最小輝度値との差について、ブロック毎に最大輝度値と最小輝度値との差分が、他のブロックの最大輝度値と最小輝度値との差分よりも所定値以上小さいか否かを、それぞれのブロックについて判断する輝度差比較部を備え、前記シェーディング補正部は、前記輝度差比較部によって前記差分が他のブロックの差分より所定値以上小さいと判断されたブロックの輝度値をシェーディング補正に用いないようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係る画像処理装置は、
特定被写体が撮影された元画像データに対して前記特定被写体の形状歪を補正した形状歪補正画像データを生成する形状歪補正画像データ生成部と、
前記形状歪補正画像データ生成部により生成された形状歪補正画像データを複数の画像領域に分割するブロック分割部と、
前記ブロック分割部により分割された画像領域毎に最大輝度及び最小輝度を導出するブロック輝度導出部と、
前記画像領域毎に、当該画像領域の最大輝度と最小輝度との差分と、他の画像領域の最大輝度と最小輝度との差分を比較する輝度差比較部と、
前記ブロック輝度導出部が取得したブロック輝度値に基づいて、各画像領域のシェーディング補正値を求めて、シェーディング補正を行うシェーディング補正部と、を備え、
前記シェーディング補正部は、前記輝度差比較部によって前記差分が他のブロックの差分より所定値以上小さいと判断されたブロックの輝度値をシェーディング補正に用いない
ことを特徴とする。
本発明の第の観点に係る画像処理方法は、
原稿画像に画像処理を施す画像処理方法であって、
前記原稿画像を複数のブロックに分割するステップと、
前記分割した各ブロック内の各画素の輝度値を調べ、各ブロックの最大輝度値と最小輝度値とを取得するステップと、
前記取得した各ブロックの最大輝度値と最小輝度値との差をそれぞれのブロックの輝度範囲として取得するステップと、
前記取得した各ブロックの前記輝度範囲と適正輝度範囲を判別するために予め設定された設定値とを比較して、前記輝度範囲が前記設定値を越えている場合に、前記取得した最大輝度値に基づいて各ブロックのシェーディング補正値を求め、求めたシェーディング補正値に基づいて各ブロックの各画素に対するシェーディング補正を行うステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明の第の観点に係るプログラムは、
原稿画像に画像処理を施す画像処理装置が備えるコンピュータに、
前記原稿画像を複数のブロックに分割する手順、
前記分割した各ブロック内の各画素の輝度値を調べ、各ブロックの最大輝度値と最小輝度値とを取得する手順、
前記取得した各ブロックの最大輝度値と最小輝度値との差をそれぞれのブロックの輝度範囲として取得する手順、
前記取得した各ブロックの前記輝度範囲と適正輝度範囲を判別するために予め設定された設定値とを比較して、前記輝度範囲が前記設定値を越えている場合に、前記取得した最大輝度値に基づいて各ブロックのシェーディング補正値を求め、求めたシェーディング補正値に基づいて各ブロックの各画素に対するシェーディング補正を行う手順、
を実行させるためのものである。
本発明によれば、画像の補正を正しく行うことができる。
以下、本発明の実施形態に係る画像処理装置を図面を参照して説明する。
尚、本実施形態では、画像処理装置をデジタルカメラに適用した場合について説明する。
本実施形態に係るデジタルカメラ1の構成を図1に示す。
本実施形態に係るデジタルカメラ1は、目的とする撮影対象として、文字、図、写真等の原稿2を撮影し、撮影によって得られた原稿画像から、あたかも正面から撮影したような画像を生成するものである。デジタルカメラ1は、撮影レンズ部11と、液晶モニタ12と、シャッタボタン13と、を備える。
撮影レンズ部11は、光を集光するレンズ等を備え、原稿2からの光を集光するものである。
液晶モニタ12は、撮影レンズ部11を介して内部に取り込まれた画像を映し出すためのものである。
シャッタボタン13は、撮影対象を撮影するときに押下するものである。
このデジタルカメラ1は、図2に示すように、光学レンズ装置21と、イメージセンサ22と、メモリ23と、表示装置24と、画像処理装置25と、操作部26と、コンピュータインタフェース部27と、外部記憶IO装置28と、プログラムコード記憶装置29と、を備えて構成される。
光学レンズ装置21は、撮影レンズ部11とその駆動部とを備えたものであり、イメージセンサ22上に、原稿2の文字、図、写真等からの光を集光させて像を結像させる。
イメージセンサ22は、結像した画像を、デジタル化した画像データとして取り込むためのものであり、CCD等によって構成される。イメージセンサ22は、CPU30によって制御され、シャッタボタン13が押下されなければ、プレビュー用の解像度の低いデジタルの画像データを生成し、この画像データを秒30枚程度の間隔で、定期的にメモリ23に送出する。また、イメージセンサ22は、シャッタボタン13が押下されると、解像度の高い画像データを生成し、生成した画像データをメモリ23に送出する。
メモリ23は、イメージセンサ22からの低解像度のプレビュー画像、高解像度の画像データ又は画像処理装置25が画像処理する元画像のデータ、処理後の画像データを一時記憶するものである。メモリ23は、一時記憶した画像データを表示装置24又は画像処理装置25に送り出す。尚、メモリ23は、画像処理装置25、CPU30が処理を実行するのに必要なデータ、各種閾値を記憶する。
表示装置24は、液晶モニタ12を備え、液晶モニタ12に画像を表示させるためのものである。表示装置24は、メモリ23が一時記憶した低解像度のプレビュー画像又は解像度の高い画像を液晶モニタ12に表示する。
画像処理装置25は、メモリ23に一時記憶された画像データに対して、画像データの圧縮、画像の歪み補正、画像効果処理等の画像処理を行うためのものである。
デジタルカメラ1が、図3(a)にそれぞれ示すように、原稿2に向かって斜め左方向、右方向から撮影すると、液晶モニタ12には、それぞれ、図3(b),(c)に示すように、原稿画像が歪んで表示される。画像処理装置25は、CPU30に制御されて、この図3(b),(c)に示すような台形画像(原稿画像)の画像歪みを補正するため、歪んだ画像から四角形を切り取る。そして、画像処理装置25は、切り取った四角形に撮影画像を射影変換することによって、図3(d)に示すような、あたかも正面から撮影したような画像を生成する。
さらに、画像処理装置25は、射影変換後の原稿画像を切り出し、シェーディング補正、画像効果処理を行い、図3(e)に示すような、鮮明化した原稿画像を生成する。尚、シェーディング補正、画像効果処理については、後述する。
操作部26は、書画投影の機能を制御するためのスイッチ、キーを備えたものである。操作部26は、ユーザが、これらのスイッチ、キーを押下すると、応答してこのときの操作情報をCPU30に送信する。
また、操作部26は、射影変換キー、撮影キー、再生キー、カーソルキー、コントロールキー等(図示せず)を備える。射影変換キーは、射影変換として、画像の上下左右の縮小、回転を指示するためのキーである。
撮影キーは、撮影対象を撮影するときの撮影モードを選択するためのキーである。再生キーは、撮影によって得られた撮影対象画像を再生するときの再生モードを選択するためのキーである。コントロールキーは、操作を確定させるYESキー、操作をキャンセルするためのNOキー、編集を行うための編集キー等の機能を有するキーである。
コンピュータインタフェース部27は、デジタルカメラ1がコンピュータ(図示せず)に接続されたときに、USBのストアレジクラスドライバとして動作するものである。これにより、コンピュータは、デジタルカメラ1に接続されると、メモリカード31をコンピュータの外部記憶装置として取り扱う。
外部記憶IO装置28は、メモリカード31との間で、画像データ等の入出力を行うものである。メモリカード31は、外部記憶IO装置28から供給された画像データ等を記憶するものである。
プログラムコード記憶装置29は、CPU30が実行するプログラムを記憶するためのものであり、ROM等によって構成される。
CPU30は、プログラムコード記憶装置29に格納されているプログラムに従って、システム全体を制御するものである。尚、メモリ23は、CPU30の作業メモリとしても用いられる。
操作部26のスイッチ、キーが押下されることにより、操作部26から操作情報が送信されると、CPU30は、この操作情報に基づいて、イメージセンサ22、メモリ23、表示装置24,画像処理装置25等を制御する。
具体的には、CPU30は、操作部26から、撮影キーが押下された旨の操作情報が送信されると、各部を撮影モードに設定する。CPU30は、撮影モードに設定した状態で、シャッタボタン13が押下されなければ、イメージセンサ22をプレビューモードに設定し、シャッタボタン13が押下されれば、解像度の高い撮影対象画像を読み込む高解像度モードに設定する。また、CPU30は、再生キーが押下された旨の操作情報が送信されると、各部を再生モードに設定する。
また、CPU30は、操作部26から、射影変換キー、回転補正キーが押下された旨の操作情報が送信されると、これらの操作情報を画像処理装置25に送信して、画像処理装置25を制御する。
CPU30は、メモリ23に画像データを一時記憶する際、プレビュー画像、高解像度の画像データを異なる記憶領域に記録する。
また、CPU30は、外部記憶IO装置28を介してメモリカード31に、プレビュー画像、高解像度の画像のデータを記録したり、メモリカード31から、記録された画像データを読み出したりする。CPU30は、このため、メモリカード31に、画像データを格納する画像ファイルを作成する。
そして、CPU30は、例えば、JPEGフォーマットで圧縮した補正後の画像データを画像ファイルに分けて記録する。さらに、CPU30は、各画像ファイルに、画像ファイルのヘッダ情報記憶領域を作成し、画像データを記録する際、画像処理装置25が求めた射影パラメータ、画像効果処理補正用パラメータといった画像データに関するヘッダ情報を、このヘッダ情報記憶領域に記録する。
次に実施形態に係るデジタルカメラ1の動作を説明する。
ユーザがデジタルカメラ1の電源をオン(投入)すると、CPU30はプログラムコード記憶装置29に記憶されているプログラムのデータを取得する。ユーザがモードスイッチによりモードを撮影モードにして、シャッタボタン13を押下すると、操作部26は、この操作情報をCPU30に送信する。CPU30はこの操作情報を受信し、CPU30、画像処理装置25等は、図4に示すフローチャートに従って撮影処理を実行する。
CPU30は、イメージセンサ22をプレビューモードに設定する(ステップS11)。
CPU30は、操作部26から送信された操作情報に基づいてシャッタボタン13が押下されたか否かを判定する(ステップS12)。
シャッタボタン13が押下されたと判定した場合(ステップS12においてYes)、CPU30は、プレビューモードから高解像度モードに切り替えてイメージセンサ22を制御する(ステップS13)。
CPU30は、イメージセンサ22が生成した高解像度の撮影対象画像のデータを、メモリ23上のプレビュー画像とは異なる記憶領域に記録する(ステップS14)。
CPU30は画像データの読み込みが終了したか否かを判定する(ステップS15)。
読み込みが終了していないと判定した場合(ステップS15においてNo)、CPU30は、引き続き、画像データの読み込みを行うようにイメージセンサ22を制御する。
画像データをすべて読み込んで画像送信も終了したと判定した場合(ステップS15においてYes)、CPU30は、この撮影画像(高解像度画像)から、低解像度のプレビュー画像を生成し、メモリ23のプレビュー画像用の記憶領域上に、プレビュー画像のデータを書き込む(ステップS16)。
画像処理装置25は、CPU30の制御の下、撮影画像から、撮影対象である原稿画像の輪郭を取得し、取得した撮影対象の輪郭に基づいて射影変換画像を作成する(ステップS17)。
画像処理装置25は、射影変換後の原稿画像の切り出しを行う(ステップS18)。
画像処理装置25は、切り出した原稿画像の画像効果処理を行う(ステップS19)。この詳細については後述する。
画像処理装置25は、画像効果処理が行われた画像データに対して、圧縮処理を行い、変換画像の圧縮データを作成する(ステップS20)。
画像処理装置25は、作成された変換画像の圧縮データをメモリカード31に記録する(ステップS21)。
次に、画像処理装置25が行う画像効果処理(図4のステップS19の処理)について説明する。
画像処理装置25は、以下のような画像効果処理を実行する。
(1)原稿画像の切り出し
(2)画像効果補正用パラメータの抽出
(3)シェーディング補正
(4)輝度補正
(5)色補正
この処理の内容について説明する。
(1)原稿画像の切り出し
画像処理装置25は、図3(d)に示すような画像から、原稿画像を切り出す。撮影対象の画像には、写真、図形、文字等の実体的な画像だけでなく、原稿2の面上の影等のように、撮影対象物の内容に無関係の画像も写っている場合がある。
撮影対象物の周辺部の画像も含めてヒストグラムを生成すると、ヒストグラムの引き伸ばしなどが有効に機能しない場合がある。このため、画像処理装置25は、画像効果補正用パラメータを取り出すときにのみ、実対象部の画像を切り出す。
(2)画像効果補正用パラメータの抽出
画像効果補正用パラメータは、輝度ヒストグラムの最大値、最小値、ピーク値、色差ヒストグラムのピーク値、平均値といった画像効果処理に必要な変数である。
輝度ヒストグラムは、画像に存在する輝度値(Y)の分布を示すものであり、輝度値毎に画素の数を計数することにより生成される。図5に輝度ヒストグラムの一例を示す。図5において、横軸は、輝度値(Y)を示し、縦軸は、画素数を示す。画像効果を補正するのに、輝度ヒストグラムパラメータである最大値(Ymax)、最小値(Ymin)、ピーク値(Ypeak)を利用することは有効である。画像処理装置25は、この輝度ヒストグラムを生成し、この輝度ヒストグラムから、これらの画像効果補正用パラメータを抽出する。
(3)シェーディング補正
シェーディング補正は、照明条件により、撮影された資料に生じた輝度むらを補正する処理である。資料の白色の背景をいかに白くするかということが画像の鮮明化に大きな影響を与える。シェーディング(輝度むら)を含んだ画像の輝度を一様に引き伸ばした場合、原稿2の白い下地色でも、輝度引き伸ばし処理によって灰色になってしまい、不快な画像になる場合がある。また、コントラスト不足の画像の場合には、原稿2の下地が黒くなってしまい、見ずらい画像になる場合がある。このため、照明効果を除去することが必要になる。
本実施形態では、より効果的に鮮明化された画像を取得するため、予め輝度のシェーディング補正を行ってから輝度補正を行うものとする。
また、本実施形態では、p×qの画像をI×Jのブロックに分割し、各ブロックごとにシェーディング補正を行うものとする。一例として、図6に画像を5×5のサブブロックに分割したものを示す。尚、図6において、I,Jは、分割されたブロックのインデックスを示す。各横軸でI番、縦軸でJ番目のブロックの輝度最大値、最小値、ピーク値を、それぞれ、Ymax(I,J),Ymin(I,J),Ypeak(I,J)とする。
シェーディング補正を行う場合、輝度平均値は下地の輝度と、原稿2に書かれた文字やグラフ上の輝度との影響を受けるので好ましくない。撮影対象である原稿2の画像に対する照明は、資料の各領域の輝度の最大値に反映されていると予想される。従って、本実施形態では、輝度の最大値のみを資料の下地の輝度情報として取得する。
次に、各ブロックの最大値によって、シェーディングを予想した場合において、分割されたブロック領域において、そのブロック内が図や写真しかなく、まったく下地がない場合には、そのブロックの輝度の最大値は下地の輝度を示すことにはならない。下地の輝度を示さなければ、輝度の最大値は、シェーディング補正に悪影響を与える。これを回避するためには、輝度の最大値と最小値との差を利用する。この差が他のブロックと比較して小さい場合には、このブロックは図や写真でのみから構成されていると判断して、該当ブロックの輝度情報をシェーディング補正に用いないようにするのが好ましい。
シェーディング補正を行うためには、まず、各ブロックのシェーディング補正量を計算する必要がある。このシェーディング補正量の計算について説明する。
シェーディング補正量を計算するには、まず、各ブロックの輝度範囲Yrangeを計算する。輝度範囲Yrangeは、次の数1によって表される。
Figure 0004375069
輝度範囲Yrangeが小さいブロックが多い場合は、原稿2がないか、あるいはほとんど原稿2に文字等が記載されていない用紙と判断される。この場合、シェーディング補正を行わない方がよい。
画像処理装置25は、輝度範囲Yrangeが小さければ、Yrangeを0に書き換えて、Yrangeを0のブロック数をカウントし、そのカウント数をSmallDispertionCountとする。画像処理装置25は、Yrangeが小さいブロックが多いか否かを判定するため、ブロックの輝度範囲Yrangeと予め設定された閾値Y_RANGE_MINとを比較する。画像処理装置25は、輝度範囲Yrangeが閾値Y_RANGE_MIN以下であれば、輝度範囲Yrangeが小さいと判定する。メモリ23は、カウント数SmallDispertionCountと閾値Y_RANGE_MINとを記憶する。
また、画像処理装置25は、輝度範囲Yrangeが小さいブロックが多いか否かを判定するため、カウント数SmallDispertionCountと予め設定された閾値MIN_SMALL_DISPERTION_COUNTとを比較する。閾値MIN_SMALL_DISPERTION_COUNTは、この判定を行うために予め設定された値であり、メモリ23は、閾値MIN_SMALL_DISPERTION_COUNTを予め記憶する。
そして、画像処理装置25は、カウント数SmallDispertionCountがMIN_SMALL_DISPERTION_COUNTより多いと判定した場合には、原稿2がないか、あるいはほとんど原稿2に文字等が記載されていない用紙と判定して、シェーディング補正を行わないものとする。
次に、シェーディング補正により、用紙全体を均一の明るさにするためには、各ブロックの最大輝度値Ymax(I,J)がほぼ同じ目標値になるようにすることが望ましい。用紙全体が均一の明るさになれば、シェーディング補正の目的は達成される。
このため、最大輝度値をYmax(I,J)として、本実施形態では、ブロックの最大輝度値Ymax(I,J)がYmaxmaxになるようにする。
本実施形態では、ブロックのシェーディング補正量をYcv(I,J)として、ブロックのシェーディング補正量Ycv(I,J)を次の手順で求める。
まず、得られた最大輝度値Ymax(I,J)が各ブロックの用紙の背景輝度が適切に用紙のブロックの明るさを表しているかの評価を行う。
次に、最大輝度値Ymax(I,J)の平均値Ymeanmaxを求め、最大輝度値Ymax(I,J)と平均値Ymeanmaxとの差分Ydを求める。差分Ydは、次の数2によって表される。
Figure 0004375069
この差分Ydが予め設定された閾値YDIF_UNDER以下であって、かつ該当ブロックの輝度範囲Yrange(I,J)が0でないかを調べる。尚、メモリ23は、この閾値YDIF_UNDERを予め記憶する。
この差分Ydが所定値YDIF_UNDER以下であって、かつ該当ブロックの輝度範囲Yrange(I,J)が0であれば、該当ブロックの最大輝度Ymax(I,J)は、背景色をサンプルしていない可能性が高い。この場合、周辺の最大輝度値Ymax(I-1,J),Ymax(I+1,J),Ymax(I,J-1),Ymax(I,J+1)を用いて、該当ブロックの輝度補正量の平均値を求める。この際、周辺のブロックに最大輝度Yrangeが0である点があれば、平均値の計算対象にはしないようにする。新しい最大輝度Ymax(I,J)は次の数3によって表される。
Figure 0004375069
また、差分Ydが大きい場合、そのブロックはスポットライトなどにより著しく明るくなっていることが予想される。この場合、リニア補間を行うと、スポットライトの周辺が、暗くなってしまい、原稿2に不自然さが生じるため、シェーディング補正量を抑圧する必要がある。
このため、画像処理装置25は、差分Ydと予め設定された閾値YDIF_UPPERとを比較し、差分Ydが閾値YDIF_UPPERを越えている場合は、そのブロックは著しく明るくなっていると判定して、シェーディング補正量を抑圧する。メモリ23は、この閾値YDIF_UPPERを予め記憶する。シェーディング補正量の抑圧量は、次の数4によって表される。
Figure 0004375069
最後に、各ブロックの輝度シェーディング補正量は次の数5によって求められる。
Figure 0004375069
次に、このようにして求められたブロックのシェーディング補正量に基づいて各画素のシェーディング補正を行う。その方法について説明する。前述の方法で求めた各ブロックのシェーディング補正量は、そのブロックの中心点の輝度補正量(シェーディング補正量)を表しているものとする。中心点以外の画素の輝度補正量は、前述した輝度補正量から近傍の4点から線形補間を行うことにより求められる。
具体的には、M×N画素の入力画像をK×Lのブロックに分割して各ブロックのシェーディング補正量を計算する。尚、シェーディング補正量を求めようとしている画素の座標を(x,y)として、その補正量をYpcv(x,y)とすると、
Figure 0004375069
数6に従って求められたi,jが0より小さい場合、あるいは、I=K−1,J=L−1等の場合には、近傍に4点のデータがない。このため、もっとも近い4点を用いて線形補間を行う。線形補間は、次の数7に従って行われる。
Figure 0004375069
このようにして各画素(x,y)から、図7に示すような2次元的な座標(i,j)が求められる。尚、(i,j)は、各ブロックの各画素位置を示す。図7において、太線の四角に囲まれた領域が、その領域内の画素(x,y)の近傍4点のブロック輝度補正量Ycv(I,J),Ycv(I+1,J),Ycv(I,J+1),Ycv(I+1,J+1)になる。これらの4点からこの画素のシェーディング補正量Ypcv(x,y)は、次の数8によって表される。
Figure 0004375069
このようにして各画素の輝度Y(x,y)は、次の数9に示すシェーディング補正によって新しい輝度Y'(x,y)に書き換えられる。
Figure 0004375069
(4)輝度補正
次に、輝度引き伸ばし補正を行う必要がある。輝度引き伸ばし補正を行うには、まず補正画像を入力し、画像から、図5に示すような輝度ヒストグラムを作成し、最大値、最小値を取得する。ここで、最大値とは、ヒストグラムにおいてある一定以上の画素数を持つY値のうち最大のものであり、最小値とは、ある一定以上の画素数を持つ最小のY値である。これらの値より、図5に示すように輝度の最小値で輝度値が0になり、輝度の最大値で255になるように、最小値以下と最大値以上をカットして1つの直線式によって引き伸ばしを行う。
本実施形態では、シェーディングブロックにおいてブロックヒストグラムをすでに生成しているため、このヒストグラムを利用するのが良い。前述のシェーディング補正によって、結果としてブロックの輝度最大値はYmaxmaxに均一化される。従って、ヒストグラムの最大値はYmaxmaxである。また、各ブロックの輝度最小値はYmin(I,J)も、およそ、そのブロックの輝度補正値Ycv(I,J)で補正されたと考えられるので、各ブロックの輝度最小値Ymin(I,J)を下記の式で書き換える。
Figure 0004375069
これらのブロック輝度最小値からもっとも小さい最小値をYminminを探し出す。
結果として本実施形態では、図5において最大値をYmaxmax,最小値をYminminとして背景の輝度(Y)に応じて出力(Y')を行う図8に示すような変換テーブルを作成する。テーブル作成後、各画素を入力データとして、この変換テーブルに従って、順次、出力データに変換し、各画素の輝度値を、新しい輝度値に書き換えることによって画像効果処理が施される。このように画像効果処理が行われた画像では、明るい画素はより明るく、暗い画素はより暗くなるので、輝度のばらつきが広くなり視認性に優れた画像が生成される。
(4)色補正
次に、色補正について説明する。撮影画像によっては、デジタルカメラのホワイトバランスの調整がうまくいかず全体が黄色等に色が変わってしまう場合がある。この色の変化は、輝度ヒストグラムの画像効果処理を行うだけでは、修正できない。このため、色差ヒストグラムを作成してカラー調整をおこなう。
色差ヒストグラムは、原稿画像の輪郭を除く実原稿部に存在する色差(U,V)の分布を示すものであり、色差毎に実原稿部の画素の数を計数することにより生成される。図9に、色差ヒストグラムの一例を示す。図9において、横軸は、色差を示し、縦軸は、画素数を示す。色差ヒストグラムの場合も、画素の計数値が最大となる色差のピーク値(Upeak,Vpeak)が現れる。このピーク値も原稿4の背景色の色差を示すものと考えられる。
色差UとVの値がともに0である場合、色は無彩色となるため、ピーク値(Upeak,Vpeak)が0になるようにカラー調整を行う。図10にカラー調整を行うためのカラー調整変換グラフの一例を示す。即ち、カラーの変換線は2つの線分によって表される。入力値U,Vに対する出力値U'、V’は次の数11で与えられる。
Figure 0004375069
ただしU>127のときはU=127とし, U>−128のときはU=−128とする。色差Vについても同様である。本実施形態ではこのときに輝度補正で引き伸ばしをおこなった分、色差もゲインを調整したほうがより自然な画像になる。したがって実際の変換式は数12に示すものになる。
Figure 0004375069
本実施形態では、輝度変換と同様にこの数12によって表される関係に従って、入力色差(U)を出力(U')に変換する変換テーブルを作成する。テーブル作成後、各画素色差Uを入力データとして、この変換テーブルに従って、順次、出力データに変換し、各画素の色差を、新しい色差U'に書き換えることにより、画像効果処理が施される。色差Vについても同様である。
画像処理装置25は、このような考え方に基づき、図11に示すフローチャートに従って、この画像効果処理を実行する。
画像処理装置25は、まず切り出しが行われた画像を複数(K×L)のサブブロックに分割する(ステップS31)。
画像処理装置25は、各サブブロックにおいて輝度ヒストグラムを作成し、画像効果補正用パラメータを取得する(ステップS32)。
画像処理装置25は、各サブブロックのシェーディング補正量を求める(ステップS33)。
画像処理装置25は、図12及び図13に示すフローチャートに従って、シェーディング補正量の計算処理を実行する。
即ち、画像処理装置25は、SmallDispertionCountのカウント値を0にセットする(ステップS41)。
画像処理装置25は、数1に従って、ブロックの輝度範囲Yrangeを求める(ステップS42)。
画像処理装置25は、求めた輝度範囲Yrangeと閾値Y_RANGE_MINとを比較し、輝度範囲Yrangeが閾値Y_RANGE_MIN以下か否かを判定する(ステップS43)。
輝度範囲Yrangeが閾値Y_RANGE_MIN以下と判定した場合(ステップS43においてYes)、画像処理装置25は、輝度範囲Yrangeを0に書き換える(ステップS44)。
画像処理装置25は、カウントSmallDispertionCountのカウント値をインクリメントする(ステップS45)。
一方、輝度範囲Yrangeが閾値Y_RANGE_MINを越えていると判定した場合(ステップS43においてNo)、画像処理装置25は、輝度範囲Yrange、カウントSmallDispertionCountのカウント値をそのままにしておく。
画像処理装置25は、すべてのブロックについて輝度範囲Yrangeの計算が終了したか否かを判定する(ステップS46)。
すべてのブロックについて処理が終了していないと判定した場合(ステップS46においてNo)、画像処理装置25は、ステップS42〜45の処理を、再度、実行する。
すべてのブロックについて処理が終了したと判定した場合(ステップS46においてYES)、画像処理装置25は、カウントSmallDispertionCountのカウント値を閾値MIN_SMALL_DIPERTION_COUNTと比較して、カウントSmallDispertionCountの値が閾値MIN_SMALL_DIPERTION_COUNTを超えているか否かを判定する(ステップS47)。
カウントSmallDispertionCountの値が閾値MIN_SMALL_DIPERTION_COUNTを超えていると判定した場合(ステップS47においてYes)、画像処理装置25は、フラグStopFlattenBrightのフラグ値を1にセットして(ステップS48)、この処理を終了させる。
一方、カウントSmallDispertionCountの値が閾値MIN_SMALL_DIPERTION_COUNT以下と判定した場合(ステップS48においてNo)、画像処理装置25は、ブロック輝度Ymax(I,J)の最大値Ymaxmaxと、その平均値Ymeanmaxとを求める(ステップS49)。
画像処理装置25は、数2に従って最大輝度値Ymax(I,J)と平均値Ymeanmaxとの差分値Ydを求める(ステップS50)。
画像処理装置25は、求めた差分値Ydと所定値YDIF_UNDERとを比較して、差分値Ydが所定値YDIF_UNDER以下か否かを判定する(ステップS51)。
差分値Ydが所定値YDIF_UNDER以下と判定した場合(ステップS51においてYes)、画像処理装置25は、該当ブロックの輝度範囲Yrange(I,J)が0であるか否かを判定する(ステップS52)。
該当ブロックの輝度範囲Yrange(I,J)が0であると判定した場合(ステップS52においてYes)、画像処理装置25は、該当ブロックの最大輝度Ymax(I,J)が背景色をサンプルしていない可能性が高いと判定する。この場合、画像処理装置25は、周辺ブロックに輝度範囲Yrange(I,J)が0のものがあるか否かを判定する(ステップS53)。
周辺ブロックに輝度範囲Yrange(I,J)が0のものがないと判定した場合(ステップS53においてNo)、画像処理装置25は、周辺のブロック最大輝度値Ymax(I-1,J),Ymax(I+1,J),Ymax(I,J-1),Ymax(I,J+1)を用い、数3に従って該当ブロックの最大輝度値を周辺のブロックの平均値に書き換える(ステップS54)。
周辺ブロックに輝度範囲Yrange(I,J)が0のものがあると判定した場合(ステップS53においてYes)、画像処理装置25は、輝度範囲Yrange(I,J)が0のブロックを除外して、該当ブロックの最大輝度値を周辺の最大輝度値から求める(ステップS55)。
画像処理装置25は、各ブロックのシェーディング補正量を、数5に従って求める(ステップS56)。
一方、差分値Ydが所定値YDIF_UNDERを越えていると判定した場合(ステップS51においてNo)、画像処理装置25は、差分値Ydと所定値YDIF_UPPERとを比較し、差分値Ydが所定値YDIF_UPPERを越えているか否かを判定する(ステップS57)。
差分値Ydが所定値YDIF_UPPERを越えていると判定した場合(ステップS57においてYes)、画像処理装置25は、数4に従って、補正量を抑圧した最大輝度値Ymaxを求める(ステップS58)。そして、画像処理装置25は、各ブロックのシェーディング補正量を、数5に従って求める(ステップS56)。
画像処理装置25は、フラグStopFlattenBrightのフラグ値に基づいてシーディングを行うべき原稿か否かを判定する(図11のステップS34)。フラグStopFlattenBrightのフラグ値が0にリセットされていれば、画像処理装置25は、原稿2がシーディングを行うべきものであると判定する(ステップS34においてYes)。この場合、画像処理装置25は、数6〜数9に従って各ブロックの各画素のシェーディング補正量Ypcv(x,y)を求め、シェーディング補正を行う(ステップS35)。
一方、フラグStopFlattenBrightのフラグ値が1にセットされていれば、画像処理装置25は、原稿2がシーディングを行うべきものではないと判定する(ステップS34においてNo)。この場合、画像処理装置25は、シェーディング補正を行わないようにする。
画像処理装置25は、数9に従って、各ブロックの輝度最小値Ymin(I,J)を書き換えることにより、あるいは、図8に示す変換テーブルを用いて輝度補正を行う(ステップS36)。
画像処理装置25は、数10、数11に従って、色差の変換を行うことにより、あるいは図10に示すような変換テーブルを用いて色補正を行い(ステップS37)、この画像効果処理を終了させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、画像を複数のサブブロックに分割し、各ブロックの最大輝度値が同じになるようにシェーディング補正を行うようにした。
従って、デジタルカメラ1で撮影された原稿2の用紙の影やライトによる影響で生じたシェーディングを補正するにあたって、用紙に輝度が著しく違ったブロックを含んでいたとしても、適正なシェーディング補正を行うことができる。
また、各ブロックの輝度範囲が小さい場合には、シェーディング補正を行わないようにしたので、原稿が写っていない場合、あるいはほとんど白紙の原稿4の場合には、不要なシェーディング補正を抑制することができる。
また、スポットライト等により著しく明るいブロックがある場合には、シェーディング補正量を抑圧するようにしたので、このような明るいブロックによる不適当なシェーディング補正を防止することができる。
また、シェーディング補正を行った後に、シェーディング補正に用いたパラメータを利用して輝度補正を行うようにしたので、演算数を低減することができ、シェーディング補正に要する処理時間を短縮することができ、また、効果的な画像鮮明化処理を行うことができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、画像処理装置は、原稿2の用紙が明るい色のものとして説明した。しかし、例えば、黒い用紙に白抜きの文字が記述されているような原稿の場合、原稿2の用紙が必ずしも最大輝度値になるとは限らないものの、この場合は、画像の輝度値を反転させれば、同じように上記実施形態を適用することができる。
上記実施形態では、画像補正をデジタルカメラ1で行うようにした。しかし、画像補正をコンピュータで行うことも可能である。この場合、コンピュータをコンピュータインタフェース部27に接続し、コンピュータが図4に示すフローチャートに従って撮影処理を実行する。コンピュータがこのような画像の編集処理を行えば、デジタルカメラ1に比べ、コンピュータのマウス等により操作情報の入力も容易になるので、操作性が向上する。また、コンピュータの表示装置は、デジタルカメラ1の液晶モニタ12よりも大きいのが一般的であるので、画像を詳細に視認して、画像補正を精度良く行うことが可能になる。
上記実施形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、コンピュータを、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
本発明の本実施形態に係るデジタルカメラの構成を示す説明図である。 図1に示すデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図2に示す画像処理装置の機能の説明図である。 デジタルカメラが実行する撮影処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が生成した輝度ヒストグラムを示す説明図である。 原稿画像を分割したブロックの一例として、5×5のブロックの説明図である。 図2に示す画像処理装置が各画素から求めた2次元のシェーディング補正値を示す説明図である。 図2に示す画像処理装置が輝度補正に用いる変換テーブルの一例を示す説明図である。 図2に示す画像処理装置が生成した色差ヒストグラムを示す説明図である。 図2に示す画像処理装置が色差の補正に用いる変換テーブルの一例を示す説明図である。 図2に示す画像処理装置が実行する画像効果処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が実行するシェーディング補正量の計算処理の内容(1)を示すフローチャートである。 図2に示す画像処理装置が実行するシェーディング補正量の計算処理の内容(2)を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・デジタルカメラ、2・・・原稿、11・・・撮影レンズ部、12・・・液晶モニタ、13・・・シャッタボタン、21・・・光学レンズ装置、22・・・イメージセンサ、23・・・メモリ、24・・・表示装置、25・・・画像処理装置、30・・・CPU、31・・・メモリカード

Claims (12)

  1. 原稿を撮影することによって得られた原稿画像に画像処理を施す画像処理装置において、
    前記原稿画像を複数のブロックに分割するブロック分割部と、
    前記ブロック分割部が分割した各ブロック内の各画素の輝度値を調べ、各ブロックの最大輝度値と最小輝度値とを取得するブロック輝度取得部と、
    前記ブロック輝度取得部が取得した各ブロックの最大輝度値と最小輝度値との差をそれぞれのブロックの輝度範囲として取得する輝度範囲取得部と、
    前記輝度範囲取得部が取得した各ブロックの前記輝度範囲と適正輝度範囲を判別するために予め設定された設定値とを比較して、前記輝度範囲が前記設定値を越えている場合に、前記ブロック輝度取得部が取得した最大輝度値に基づいて各ブロックのシェーディング補正値を求め、求めたシェーディング補正値に基づいて各ブロックの各画素に対するシェーディング補正を行うシェーディング補正部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記シェーディング補正部は、前記ブロック輝度取得部が取得した各ブロックの最大輝度値が、すべてのブロックで目標とされる輝度目標値となるように、各ブロックのシェーディング補正値を求める、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記シェーディング補正部は、前記輝度範囲取得部が取得した前記輝度範囲が前記設定値以下の場合には、前記ブロック輝度取得部が取得した周辺ブロックの最大輝度値に基づいて、該当するブロックの輝度補間値を求め、求めた輝度補間値が前記輝度目標値となるように、前記輝度範囲が前記設定値以下となるブロックのシェーディング補正値を求める、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記ブロック輝度取得部と前記輝度範囲取得部とは、ブロック毎に輝度ヒストグラムを生成し、生成した輝度ヒストグラムから、前記最大輝度値、最小輝度値を取得する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記シェーディング補正部は、ブロック毎に、前記輝度範囲取得部が取得したブロックの輝度範囲と前記輝度範囲に対して予め設定されたシェーディング補正の下限値とを比較し、前記輝度範囲が前記下限値未満であるブロックについては、前記シェーディング補正を停止する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ブロック分割部が分割した各ブロックの各画素の輝度値を調べ、ブロック毎に各ブロック内の平均輝度値を取得し、前記ブロック輝度取得部が取得した各ブロックの最大輝度値と前記取得した平均輝度値との差分をそれぞれのブロックについて取得する平均輝度差取得部を備え、
    前記シェーディング補正部は、ブロック毎に、前記平均輝度差取得部が取得した前記差分と前記差分に対して予め設定されたシェーディング補正の上限値とを比較し、前記差分が前記上限値を越えたブロックについては、求めたシェーディング補正値を低減する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記シェーディング補正部が各ブロックの各画素に対してシェーディング補正を行った画像に対して、前記シェーディング補正に用いたパラメータを取得して輝度補正を行う輝度補正部を備えた、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記輝度補正部は、指定された輝度値の範囲を、取得したパラメータに基づいて、予め設定された範囲に引き伸ばす、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記ブロック輝度取得部が取得した各ブロックの最大輝度値と最小輝度値との差について、ブロック毎に最大輝度値と最小輝度値との差分が、他のブロックの最大輝度値と最小輝度値との差分よりも所定値以上小さいか否かを、それぞれのブロックについて判断する輝度差比較部を備え、
    前記シェーディング補正部は、前記輝度差比較部によって前記差分が他のブロックの差分より所定値以上小さいと判断されたブロックの輝度値をシェーディング補正に用いない
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 特定被写体が撮影された元画像データに対して前記特定被写体の形状歪を補正した形状歪補正画像データを生成する形状歪補正画像データ生成部と、
    前記形状歪補正画像データ生成部により生成された形状歪補正画像データを複数の画像領域に分割するブロック分割部と、
    前記ブロック分割部により分割された画像領域毎に最大輝度及び最小輝度を導出するブロック輝度導出と、
    前記画像領域毎に、当該画像領域の最大輝度と最小輝度との差分と、他の画像領域の最大輝度と最小輝度との差分を比較する輝度差比較部と、
    前記ブロック輝度導出部が取得したブロック輝度値に基づいて、各画像領域のシェーディング補正値を求めて、シェーディング補正を行うシェーディング補正部と、を備え、
    前記シェーディング補正部は、前記輝度差比較部によって前記差分が他のブロックの差分より所定値以上小さいと判断されたブロックの輝度値をシェーディング補正に用いない
    ことを特徴とする画像処理装置。
  11. 原稿画像に画像処理を施す画像処理方法であって、
    前記原稿画像を複数のブロックに分割するステップと、
    前記分割した各ブロック内の各画素の輝度値を調べ、各ブロックの最大輝度値と最小輝度値とを取得するステップと、
    前記取得した各ブロックの最大輝度値と最小輝度値との差をそれぞれのブロックの輝度範囲として取得するステップと、
    前記取得した各ブロックの前記輝度範囲と適正輝度範囲を判別するために予め設定された設定値とを比較して、前記輝度範囲が前記設定値を越えている場合に、前記取得した最大輝度値に基づいて各ブロックのシェーディング補正値を求め、求めたシェーディング補正値に基づいて各ブロックの各画素に対するシェーディング補正を行うステップと、を備えた、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  12. 原稿画像に画像処理を施す画像処理装置が備えるコンピュータに、
    前記原稿画像を複数のブロックに分割する手順、
    前記分割した各ブロック内の各画素の輝度値を調べ、各ブロックの最大輝度値と最小輝度値とを取得する手順、
    前記取得した各ブロックの最大輝度値と最小輝度値との差をそれぞれのブロックの輝度範囲として取得する手順、
    前記取得した各ブロックの前記輝度範囲と適正輝度範囲を判別するために予め設定された設定値とを比較して、前記輝度範囲が前記設定値を越えている場合に、前記取得した最大輝度値に基づいて各ブロックのシェーディング補正値を求め、求めたシェーディング補正値に基づいて各ブロックの各画素に対するシェーディング補正を行う手順、
    を実行させるためのプログラム。
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