JP6354872B2 - 液体供給ユニット及び液体噴射装置 - Google Patents
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Description
上記課題を解決する液体供給ユニットは、液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射部が備える該液体噴射ヘッドに該液体を供給可能に接続される供給流路の上流側と接続可能な液体排出口と、前記液体を収容する液体供給源から供給される該液体を導入する液体導入口と、前記液体排出口と連通する一方で前記液体導入口とも連通し、外壁の一部を撓み変形可能な薄膜部材で構成された圧力室と、前記圧力室の容積が減少する方向への前記薄膜部材の変形に応動し、前記液体導入口を介して前記液体が前記圧力室に導入されることを許容する開閉弁部と、を有する圧力調整弁部と、前記圧力調整弁部を、前記液体排出口が前記液体導入口より下方に位置し、かつ前記薄膜部材の変形による該薄膜部材の中央部の変位方向が鉛直方向に沿うように保持する保持部と、を備える。
以下、液体供給ユニットを備えた液体噴射装置の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、本実施形態では、液体の一例であるインクを用紙などのターゲットに噴射して印刷を行うインクジェット式のプリンターを液体噴射装置の一例として示す。
なお、前提として、液体供給ユニット13における圧力調整弁部36の圧力室51内は、インクパック14側から液体導入部35、液体導入口53、液体導入室50及び連通口59を介して導入された液体で満たされた状態にあるものとする。そして、その場合において、受圧部材55は、図3に示す状態にあるものとする。すなわち、圧力室51内の液体は微弱な負圧状態にあり、その負圧とコイルばね56の付勢力との合力が大気圧と釣り合ってフィルム部材54を弁部本体45の底板部45aから離れる方向へ付勢しているため、受圧部材55はレバー部材61の先端部から離れた状態にあるものとする。そして、レバー部材61はシールばね63により弁体62が蓋部材52に密着して液体導入口53を閉弁する状態に付勢されているものとする。
そして、この圧力室51内への液体の導入に起因して、フィルム部材54が圧力室51の容積を増大させる方向に撓み変形する。その結果、コイルばね56の付勢力で受圧部材55がレバー部材61から離れる方向へ変位するようになり、レバー部材61は再びシールばね63の付勢力で弁体62を閉弁させる方向に揺動する。そして、圧力調整弁部36は、図4(a)に示す状態に戻る。
(1)インクパック(液体供給源)14と液体噴射ヘッド30との間に液体の圧力調整機能を有する圧力調整弁部36を設けた。そのため、インクパック14を液体噴射ヘッド30におけるノズル開口31の位置との高低差を気にすることなく配置した場合でも、ノズル開口31から液体が漏れ出したり、液体噴射ヘッド30に正常に液体が供給されなかったりすることを、圧力調整弁部36の働きにより抑制することができる。そのため、インクパック14の容量、形態に制限されることなく、インクパック14から液体噴射ヘッド30に安定して液体を供給することができる。
次に図5を用いて、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態との対比において、液体供給源が密閉タイプの可撓性容器ではなく、大気連通路が形成された定形性を有する容器で構成された点で相違し、他の点ではほぼ同一の構成である。そのため、以下では第1実施形態との相違点について主に説明することにし、同一の構成については重複説明を省略する。
(7)液体タンク(液体供給源)71と液体噴射ヘッド30との間に液体の圧力調整機能を有する圧力調整弁部36を設けた。そのため、液体収容部71a内に収容されている液体の大気と接触する液面と液体噴射ヘッド30におけるノズル開口31の位置との高低差を気にすることなく液体タンク71を配置した場合でも、ノズル開口31から液体が漏れ出したりすることを、圧力調整弁部36の働きにより抑制することができる。そのため、液体タンク71の容量、形態に制限されることなく、液体タンク71から液体噴射ヘッド30に安定して液体を供給することができる。
(第3実施形態)
次に図6を用いて、第3実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第2実施形態との対比において、圧力調整弁部36が液体タンク71の下部にではなく、フロアF上に配置されている点で相違し、他の点ではほぼ同一の構成である。そのため、以下では第2実施形態との相違点について主に説明することにし、同一の構成については重複説明を省略する。
(第4実施形態)
次に図7を用いて、第4実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第2実施形態との対比において、液体供給源が注入口72を有する据置式の液体タンク71ではなく着脱により新旧交換可能なカートリッジタイプの液体収容体75で構成されている点で相違し、他の点ではほぼ同一の構成である。そのため、以下では第2実施形態との相違点について主に説明することにし、同一の構成については重複説明を省略する。
(9)液体収容体75の液体残量がなくなった場合には、新しい液体収容体75と着脱交換することができ、安定した液体の供給を継続できる。
次に図8を用いて、第5実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態との対比において、装置本体12の筐体25に設けられた液体収容体装着部74の内部に圧力調整弁部36等からなる液体供給ユニット13を取り付けた点で相違し、他の点ではほぼ同一の構成である。そのため、以下では第1実施形態との相違点について主に説明することにし、同一の構成については重複説明を省略する。
(10)筐体25の一部に液体収容体装着部74を有する既存の液体噴射装置11における液体収容体装着部74を利用して液体供給ユニット13を安定的に保持することができる。
次に図9を用いて、第6実施形態について説明する。なお、本実施形態は、第5実施形態との対比において、液体導入部35と圧力調整弁部36を有する液体供給ユニット13が液体収容体75と一体に形成された構成である点で相違し、他の点ではほぼ同一の構成である。そのため、以下では第5実施形態との相違点について主に説明することにし、同一の構成については重複説明を省略する。
なお、上述した各実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1実施形態において、液体導入部35の主たる構成で液体導入チューブ37を設けなくともよい。例えば、液体導入口53と液体供給口40aとを液体供給針38やシール部材41を介して直接に接続してもよい。
・第1〜6実施形態において、液体貯留部29および液体供給チューブ34が装置本体12に対して着脱可能な場合には、液体貯留部29および液体供給チューブ34を液体供給ユニットに含む態様としてもよい。
・第1〜6実施形態において、液体噴射装置11は用紙26に対して液体噴射ヘッド30が走査しないラインヘッド方式でもよい。この場合、液体供給チューブ34をステンレスパイプ等の可撓性を有さない材料で構成してもよい。
Claims (8)
- 液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射部が備える該液体噴射ヘッドに該液体を供給可能に接続される供給流路の上流側と接続可能な液体排出口と、
前記液体を収容する液体供給源から供給される該液体を導入する液体導入口と、
前記液体排出口と連通する一方で前記液体導入口とも連通し、外壁の一部を撓み変形可能な薄膜部材で構成された圧力室と、
前記圧力室の容積が減少する方向への前記薄膜部材の変形に応動し、前記液体導入口を介して前記液体が前記圧力室に導入されることを許容する開閉弁部と、
を有する圧力調整弁部と、
前記圧力調整弁部を、前記液体排出口が前記液体導入口より下方に位置し、かつ前記薄膜部材の変形による該薄膜部材の中央部の変位方向が鉛直方向に沿うように保持する保持部と、
を備えることを特徴とする液体供給ユニット。 - 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
液体供給源が収容する前記液体を前記液体噴射ヘッドに供給可能に該液体噴射ヘッドと接続される液体貯留部と、
前記液体供給源が収容する前記液体を前記液体貯留部に供給可能に該液体貯留部と接続される供給流路と、
前記供給流路と接続される圧力調整弁部と、
を備え、
前記圧力調整弁部は、
前記液体供給源が収容する前記液体が導入される液体導入口と、
前記供給流路と接続される液体排出口が設けられ、外壁の一部を撓み変形可能な薄膜部材で構成された圧力室と、
前記圧力室の容積が減少する方向への前記薄膜部材の変形に応動し、前記液体導入口を介して前記液体が前記圧力室に導入されることを許容する開閉弁部と、
を有し、
前記供給流路は、前記液体噴射ヘッドおよび前記液体貯留部の移動に追従して移動する下流側供給流路部と、該液体噴射ヘッドおよび該液体貯留部が移動した場合も静止した状態を維持する上流側供給流路部と、を有し、
前記圧力調整弁部は、前記供給流路の前記上流側供給流路部と接続されており、前記液体排出口が前記液体導入口より下方に位置し、かつ前記薄膜部材の変形による該薄膜部材の中央部の変位方向が鉛直方向に沿うように配置されていることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記圧力調整弁部は、前記薄膜部材の変形に応動し、鉛直方向に沿う方向に移動する受圧部材を有することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記圧力調整弁部は、前記圧力室内に、前記受圧部材に接触し、かつ該受圧部材の移動方向に伸縮するように配置されたコイルばねを有することを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
- 前記圧力調整弁部は、前記液体導入口が設けられ、前記圧力室と仕切り壁で仕切られた導入室を有し、
前記開閉弁部は、
前記導入室側から前記仕切り壁に形成された連通口を通って前記圧力室側に延び、前記薄膜部材の変形に応動する応動部材と、
前記導入室に配置され、前記応動部材に固定される弁体と、
を有することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記開閉弁部が、前記液体導入口を介して前記液体が前記圧力室に導入されることを止める閉弁状態において、
前記弁体が密着する前記液体導入室の内面は、前記液体排出口より上方に位置することを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。 - 前記弁体は、鉛直方向に沿う方向に移動することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の液体噴射装置。
- 前記液体供給源が前記液体貯留部より上方に位置するように該液体供給源を保持する液体供給源保持部を備えることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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