JP6354606B2 - 組付装置 - Google Patents

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本発明は、Cリング、Eリング、サークリップ等の切れ目を有する形状のリング部材を、成形型、ベアリングハウジング等の被組付体に、拡開して組み付けるための組付装置に関する。
電動パワーステアリング装置において、操舵力に応じたアシストトルクを付与するために、回転軸の変位を検出するポジションセンサが用いられる。ポジションセンサは、例えば、回転軸が挿通される筒状の樹脂ハウジングの内周部に一対の集磁リングを配置し、外周部に装着したセンサユニットにて、回転に伴う磁界の強さの変化を検出し、アシストモータの制御部へ出力している。一対の集磁リングは、円環の一部に切れ目を有するCリング形状で、樹脂ハウジングと一体にインサートモールド成形される。
インサートモールド成形に際して、Cリングは、予めインサート部材として金型内の所定位置にセットされる。この工程を自動化するには、成形装置に、Cリングをチャックして金型内の所定位置に搬送し、さらにCリングを径方向に拡げつつ、所定の取付部周りに装着する機構が必要となる。図11A、11Bは、従来の成形工程に用いられる組付機構の一例であり、Cリング100を支持するチャック部101に三つ爪チャックを設け、駆動用のアクチュエータ(チャックシリンダ)103で径方向に開閉自在とするとともに、チャック部101全体を図示しない搬送機構によって上下動および水平動可能としている。
Cリングは、内周側に配置した三つ爪チャックのチャックツメ102を、径方向外方へ変位させることにより、金型104の円盤状取付部105よりわずかに拡径した状態で保持され、円盤状取付部105と対向する位置へ搬送される。次いで、チャック部101を、円盤状取付部105へ向けて前進させ、Cリング100を、後方に配置したノックアウト106で押し出して、円盤状の取付部105へ装着する。
従来技術として、特許文献1には、同様形状のリング部材であるサークリップを取り付ける際に用いる拡径装置が開示されている。この拡径装置は、サークリップを拡径する爪を、サークリップの開口部に臨ませる第1爪と、第1爪に対して相対的に進退させる第2爪で構成したもので、異なる寸法のサークリップを均等に拡径可能として、汎用性を高め設備費削減を図っている。
特開2003−165034号公報
図11A、11Bの組付機構において、Cリングを支持するチャック部101は、三つ爪チャックのチャックツメ102背面側にアクチュエータ(チャックシリンダ)103を有し、Cリング100を押し出すノックアウト106と駆動用のアクチュエータ(ノックアウトシリンダ)107を配置する必要がある。このため、チャック部101が大型化し、成形装置上の必要作業域が大きくなり、設備コストが増大するおそれがあった。
特許文献1の装置は、2つの爪を異なる寸法に対応させて開閉するために、爪部を接続部材でスライド部材に取り付け、リンク機構を介してモータ駆動する構成となっている。サークリップの取り付けには、さらに拡径装置の背面側にモータ駆動の昇降装置を配置する必要があり、移動方向長が大きくなる。
このように、リング部材の内側から爪でチャックする方式では、限られた設置スペースに、アクチュエータを含むチャック機構を配置することは容易でない。そこで、本願発明は、アクチュエータを用いずにリング部材をチャックして拡径し、組付位置でアンチャック可能な新たな組付装置を実現することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、切れ目(R1)を有するリング部材(R)を、被組付体(3)に設けた取付部(31)周りに嵌合組付する組付装置(1)であって、
リング部材を拡開した状態で支持するリング支持部(11)と該リング支持部の支持解除機構(12)を有し、リング部材の組付方向に移動可能なチャック部(2A、2B)を備え、
上記リング支持部は、上記切れ目に嵌挿されてリング部材の両端部間を拡げて保持する拡開保持部(21)と、上記切れ目と反対側のリング部材半部外周を支持する複数のリングガイド(13、14、15、231、232、241、242)を有しており、
上記支持解除機構は、リング部材の組付方向に回動可能なレバー部材(22)の先端側に上記拡開保持部を一体に有し、上記チャック部が前進してリング部材が上記取付部に外挿された時に上記レバー部材を後方へ回動させるストッパ部(32、32´)を設けて、上記拡開保持部が上記切れ目から外れることにより、リング部材の支持を解除することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の発明において、上記リング支持部は、リング部材の組付方向に対して背面側に位置し、上記レバー部材を回動可能に取り付けた第1の支持部(23)と、該第1の支持部を挟んでリング部材の両側に配置される第2の支持部(24)および第3の支持部(25)を有し、これら第2の支持部および第3の支持部の対向面に、拡開したリング部材の両側外周形状に対応させて上記リングガイド(241、242、251、252)を設けている。
本発明の請求項3に記載の発明は、複数の上記チャック部(2A、2B)をリング部材の組付方向にスライド可能に設け、対向配置される複数の上記取付部に対して、複数の上記チャック部を前進させて、複数のリング部材を同時に組み付けるリングチャック機構(2)を備える。
本発明の請求項4に記載の発明において、上記被組付体は成形型であり、該成形型を構成する2つの型(3A、3B)を対向配置して、その対向面に上記取付部をそれぞれ設けるとともに、上記リングチャック機構を、上記2つの型の対向方向と直交する方向に移動可能とする搬送機構(4)を設けて、複数の上記チャック部にそれぞれリング部材を把持させた状態で、上記取付部の対向位置に挿入配置する。
本発明の請求項5に記載の発明において、上記被組付体は、上記切れ目に対向する上記取付部の外側に、上記ストッパ部を上記取付部より上記リング支持部側に突出させて設け、上記レバー部材は、上記拡開保持部より先端側に、上記ストッパ部に対向する当接部(26)を設けて、該当接部が上記ストッパ部に当接して組付方向への移動が規制されることにより、上記レバー部材を上記リング支持部に対して組付方向後方へ回動させる。
本発明の組付装置は、切れ目を有するCリング等のリング部材を、所望の拡開形状に対応させたリング支持部で支持し、チャック部を前進させて、成形型等の被組付体に設けた取付部へ装着する。リング支持部は、切れ目に拡開保持部を嵌挿させることで、予めリング部材の両端部間を拡げ、外方へ拡がろうとするリング部材の外周を、拡開保持部の両側または反対側から、複数のリングガイドで支持して、リング部材全体を均等に拡開させて把持することができる。拡開保持部は、回動可能なレバー部材に取り付けてあり、チャック部の前進時にストッパ部に当接して、リング部材から外れることで、拡開していたリング部材が取付部周りに嵌合組付される。
このように、本発明の組付装置は、チャック部のリング支持部が、リング部材の切れ目を利用してリング部材を拡げ、所望の拡開形状を保持するとともに、組付位置で支持解除機構を作動させて、簡易な構成で確実にリング部材を組み付けることができる。したがって、従来のように複数のアクチュエータをチャック部の組付方向に配置する必要がなく、チャック部の小型化が可能で、作業スペースを小さくすることができる。よって、装置全体をコンパクトにし、高い組付精度を確保しながら、作業効率を大幅に改善できる。
本発明の第1実施形態における組付装置の概略構造と作動を説明するための主要部正面図および側面図である。 第1実施形態において組付対象となるCリングの正面図および側面図である。 本発明の第2実施形態における組付装置の主要部構造を示す斜視図である。 第2実施形態の組付装置が付設される成形装置の要部斜視図である。 第2実施形態の組付装置が付設される成形装置の全体構成図である。 第2実施形態において成形装置の成形対象となる電動パワーステアリング用センサの全体構成を示す上面図と正面図および側面断面図である。 第2実施形態のリングチャック機構の全体斜視図である。 第2実施形態においてCリングが組み付けられる成形型の概略斜視図である。 第2実施形態における成形型の端面形状を示す要部拡大図である。 第2実施形態におけるリングチャック機構の要部拡大斜視図である。 第2実施形態のリングチャック機構の作動を説明するための部分拡大斜視図である。 第2実施形態における成形型の上面部分拡大図である。 第2実施形態のリングチャック機構の作動を説明するための模式的な図である。 第2実施形態のリング支持部の構成と他の構成例を示す要部概略図である。 従来の組付装置の概略構造を説明するための主要部正面図および側面図である。 従来の組付装置の作動を説明するための模式的な図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態であり、組付装置の概略構造を示している。組付装置は、切れ目R1を有するリング部材Rを把持して、組付位置へ移送するチャック部2Aを備えている。チャック部2Aは、リング部材Rを拡開した状態で支持するリング支持部11と、リング支持部11の支持解除機構12(図1右図参照)を有し、リング部材Rの組付方向(図の水平方向)に移動可能に設けられる。リング部材Rは、例えばCリング形状であり、被組付体となる成形型3のインサート部材として用いられる。本実施形態において、被組付体となる成形型3は、リング支持部11と対向する端面(図の左側面)に、円形凸部状の取付部(以下、円形取付部)31を有しており、チャック部2Aは、リング部材Rを拡開した状態で、円形取付部31外周に挿通すると同時に、支持解除機構12を作動させ、リング部材Rの支持を解除して円形取付部31に嵌合組付する。
図2に一例を示すリング部材Rは、円環の一部を切り欠いた切れ目R1を有し、成形型3の円形取付部31の外径は、リング部材Rの内径(例えばφ54mm)と同等ないしわずかに大きく設定される。リング部材Rは、切れ目R1を形成する両端部間の距離が、例えば6mm、リング厚さが、例えば3mmのものを用い、リング支持部11によって、内径が外方に均等に拡がるように支持している。
図1左図において、チャック部2Aのリング支持部11は、リング部材Rの切れ目R1に嵌挿される拡開保持部21と、リング部材Rの外周を支持する複数のリングガイド13、14、15を有する。本実施形態では、リング部材Rをリング支持部11に縦置状態で支持し、リング部材Rの下端側に位置する切れ目R1の間に、拡開保持部21を挿通することにより、切れ目R1を両側に拡げて保持する。拡開保持部21と反対側のリング部材Rの上端側には、リングガイド13が配置されて、その下面がリング部材Rに当接する上部制限壁となり、リングガイド13の両側には、リング部材Rを挟んで対向する両側面が、側面制限壁として機能するリングガイド14、15が配置される。
ここで、拡開保持部21とリングガイド14、15は、拡開時のリング形状(図中、点線)に対応する位置に配置される。例えば、内径を全体に1mm拡げる場合には、リング部材Rに当接させたリングガイド13を基準として、拡開保持部21の下方への拡がり量を1mm、リングガイド14、15の側方への拡がり量をそれぞれ0.5mmとして、リング部材Rの拡がり量を規制し、所望の拡径形状を保っている。
図1右図において、チャック部2Aは、組付時にリング支持部11の拡開保持部21をリング部材Rから外すための支持解除機構12を備える。支持解除機構12は、リング部材Rの下半部側に垂直方向に配置されて、組付方向に回動可能なレバー部材22を有し、レバー部材22の先端部(下端部)を、組付方向に突出させて拡開保持部21を一体に設けている。拡開保持部21の上面は(図1左図参照)、丸みを有する曲面状に形成されて、リング部材Rへの嵌挿をスムーズにし、また、拡開支持時にリング部材Rの内周側へわずかに突出して、円形取付部31の下端外周縁部のストッパ部32と対向している。
チャック部2Aは、図示しない公知の加圧シリンダやモータ等の駆動部に連結されて、成形型3の円形取付部31に対向する位置へ移送されるとともに、円形取付部31へ向けて水平方向に進退動作可能に設けられる。リング支持部11がリング部材Rを把持して前進し(図中、矢印)、レバー部材22の拡開保持部21が、円形取付部31下端のストッパ部32に当接すると、レバー部材22の移動が規制され、前進を続けるリング支持部11に対して相対的に後方へ回動する(図中、点線)。これにより、拡開保持部21がリング部材Rの切れ目R1から外れ、リング部材Rが縮径して円形取付部31に嵌着される。
上記構成の組付装置は、チャック部2Aのリング支持部11が、切れ目R1を利用してリング部材Rを拡開し、外周に配置したリングガイド13、14、15によって所望形状に容易に保持することができる。また、支持解除機構12によってリング部材Rの支持を容易に解除することができ、チャック部2Aとともに移動するリング部材Rを所定位置に速やかに嵌合組付することができる。したがって、従来のようなチャック・アンチャックのための駆動部が不要となり、チャック部2Aの組付のための前進ストロークも小さいので、これら駆動部を組付方向に配置し、組付方向に移動するための作業域を大幅に縮小可能となる。
次に、図3〜10により、本発明の第2実施形態について説明する。図3Aは、本実施形態の組付装置1の主要部構造であり、Cリング状のリング部材Rを把持して組付位置へ移送するためのリングチャック機構2を備えている。リングチャック機構2は、上記第1実施形態のチャック部2Aを基本構造とする一対のチャック部2A、2Bを備えており、同等の構成または形状を有する部材には、同一符号を付している。本実施形態において、組付装置1は、図3B、3Cに示す成形装置10の一部として構成されており、リング部材Rは、被組付体である成形型3のインサート部材として、型内に挿入配置される。成形型3は、略対称形状の一対の可動型3A、3Bを有し、対向する各端面に設けた円形凸部状の取付部31に、一対のリング部材Rがそれぞれ嵌合組付される。
リングチャック機構2は、一対の型3A、3Bに対応する一対のチャック部2A、2Bを備え、各チャック部2A、2Bのリング支持部11にリング部材Rを把持した状態で、一対の型3A、3B間に挿通される。図3B、3Cに示すように、リングチャック機構2は、搬送機構4の昇降部41に、スライド部42を介して連結されており、垂直方向および水平方向に動作可能となっている。図3Cにおいて、基台T上には、成形型3の側方にCリング供給部5が配置されており、その上方にリングチャック機構2が位置している。搬送機構4は、公知のサーボモータまたは加圧シリンダ等の駆動部により、昇降部41とスライド部42をそれぞれ独立に駆動して、リングチャック機構2を、Cリング供給部5とその側方の成形型3の間で往復動作させる。これにより、リングチャック機構2は、Cリング供給部5にてリング部材Rを受け取り、成形型3内に搬送することを繰り返す。リングチャック機構2の構成は、本発明の特徴部分であり、詳細を後述する。
基台T上において、成形型3を挟んでリングチャック機構2と反対側には、成形品を取り出す成形品取出チャック機構6とその搬送機構61が配置されている。リングチャック機構2の搬送機構4と成形品取出チャック機構6の搬送機構61は、基台T上に立設した支持部T1に支持固定され、成形品取出チャック機構6の下方には、取り出した成形品を仮置きする仮置台62が設けられる。成形品取出チャック機構6は、搬送機構61の昇降部63とスライド部64を駆動することにより、仮置台62とその側方の成形型3の間で往復動作し、成形型3から完成した成形品を取り出して、仮置台62へ移送する。
成形装置10は、図示しない制御部によって、リングチャック機構2の往復動作と連動させて、成形品取出チャック機構6を往復動作させるとともに、図示しない搬送機構によって、仮置台62の成形品を順に成形品収容部へ移送する。
図4は、成形品となる電動パワーステアリング用ポジションセンサのハウジングHであり、一対のリング部材Rがインサートモールド成形により一体化された、公知の構造を有している。熱可塑性樹脂よりなるハウジングHの本体部は、ブロック状のセンサ装着部H1の下方に円筒状の軸保持部H2を有し、軸保持部H2の軸方向両端部にリング部材Rが埋設されて、その内周部が軸保持部H2の筒内に露出している。軸保持部H2内には、ステアリングシャフトに連結される軸体が挿通保持されるようになっており、一対のリング部材Rは、磁力集約性を有する集磁リングとして機能する。リング部材Rは円環の一部に切れ目R1を有する形状で、ここでは、切れ目R1がセンサ装着部H1と対向するハウジングHの下端に位置している。センサ装着部H1は、上面中央部に開口するセンサ装着穴H3に、センサユニットが後装着されるようになっており、ステアリング操舵力をトルク値に変換して、アシストモータへの指令値とする。
図4のハウジングHをインサートモールド成形するために、予め、図5に示すリングチャック機構2を用いて、一対のリング部材Rを成形型3内にセットする。図6は、成形型3の全体構成を示しており、軸保持部H2に対応する形状の一対の可動型3A、3Bが、スライド可能に配置され、その間に、センサ装着部H1に対応する形状の固定型3Cが配置されている。可動型3A、3Bは、それぞれブロック状の本体33とその背面側に配置した加圧シリンダ等の駆動部331を有し、対向方向に進退動作して型開閉する。型締め時には、可動型3A、3Bの両本体33が前進して、対向面に設けた円形取付部31同士が密接し、その上方に固定型3Cが位置して、ハウジングH形状に相当する中空部を構成する。
可動型3A、3Bの側方には、型ロック機構を構成する一対の側板34が配置され、それぞれ背面側に設けた加圧シリンダ等の駆動部341によって、可動型3A、3Bの開閉方向と直交する方向に進退動作可能となっている。型ロック機構は、例えば側板34の前面に図示しない係合部材を設けて、成形型3の型締め時に前進させ、可動型3A、3B側面の所定部位に係合させることにより、型閉鎖位置にロックする。
図5において、リングチャック機構2は、搬送機構4に連結される長板状の基体20と、その下面側に対称配置される一対のチャック部2A、2Bを有している。各チャック部2A、2Bは、基体20に対して水平方向にスライド可能に取り付けられるL字状の基部27を有し、その縦壁に、上下方向に延びる第1の支持部23の上端部と、第1の支持部23の両側に配置される一対の第2の支持部24および第3の支持部25の上端部が、それぞれ固定されている。一対のリング部材Rは、切れ目R1が下端に位置するように縦置状態で配置され、各チャック部2A、2Bの、リング支持部11を構成する第1〜第3の支持部23〜25によって、組付方向に対して背面側から支持される。L字状の基部27の水平面は、基体20下面側に設けた一対のスライド部材28に取り付けられ、加圧シリンダ等の駆動部によりスライド部材28を駆動すると、一対のチャック部2A、2Bが進退動作する。本実施形態では、一対のチャック部2A、2Bは、長手方向に設けたレール部材に沿って反対方向、すなわち離間する方向または接近する方向にスライドする。
第1の支持部23は、回動可能に設けたレバー部材22の先端側(図の下端側)に、リング部材Rの切れ目R1を拡径して保持する拡開保持部21を有して、リング部材Rを下方から支持する。第1の支持部23は、基部27に固定される逆U字状部材がリング部材Rの下端側へ延び、その両脚部間にレバー部材22を配置して、リング部材Rの組付方向に対して回動可能に軸支する。レバー部材22の先端は、切れ目R1の下方に突出し、両側方に拡がる幅広の当接部26となっている。第2の支持部24と第3の支持部25は、リング部材Rを挟んで対向し、リング部材Rの上半部を外周側から支持する。
図7は、組付時に図8のチャック部2A、2Bと対向する可動型3A(3B)の端面形状を示しており、ブロック状の本体33の前面側(紙面手前側)に、リング部材Rが組み付けられる円形取付部31が突出している。円形取付部31は、リング部材Rの内周径と同径かわずかに大きく、リング部材Rを、図示するように拡径して型セットする必要がある。ただし、図9A、9Bに示すように、円形取付部31間に固定型3Cが取り付けられて、円形取付部31の周囲に十分なスペースがないことから、成形型3や周辺設備の大型化を回避するには、成形型3内に導入されるチャック部2A、2Bの構成をコンパクトにすること、作動域を小さくすることが望まれる。
そこで本発明は、図8において、チャック部2A(2B)の第1の支持部23に、リング部材Rの切れ目R1に嵌合する拡開保持部21を設け、リング部材Rのばね力を利用してチャックする。図示するように、拡開保持部21は、レバー部材22の下端部から組付方向(図の紙面手前)へ所定幅で突出し、その両側面にリング部材Rの両端が当接支持されている。これにより、拡径およびチャック用の駆動部を設ける必要がなく、拡径状態を維持したままリング部材Rを、図5の円形取付部31に外挿可能となる。
さらに、チャック部2A(2B)の第1の支持部23には、拡開保持部21の下方に幅広の当接部26が一体的に設けられる。一方、対向する可動型3A(3B)の本体33には、円形取付部31の下方に、幅広の当接部26と所定位置で当接するストッパ部32´が設けられ、これら当接部26とストッパ部32´が支持解除機構12を構成する(図1参照)。円形取付部31の下端部には、拡開保持部21に対向する部位に略矩形の逃がし穴311が形成されており、その下方にストッパ部32´が設けられる。
図9Aに示すように、ストッパ部32´は、円形取付部31の下端部外周に沿って配置され、幅広の当接部26に対向する本体33前面をストッパ面321として、円形取付部31より前面側(紙面手前側)に突出させることにより形成される。これら当接部26とストッパ部32´が、支持解除機構12として、協働してレバー部材22を作動させ、拡開保持部21をリング部材Rから外して、円形取付部31への組付を補助する。
図8において、チャック部2A(2B)の第2の支持部24、第3の支持部25は、対称形状の下端部がリング部材Rの上下方向の中間部へ延びて両側から把持し、チャック時のリング部材Rを所定の拡径形状に保持する。第2の支持部24、第3の支持部25は、対向する下端側面部が、リング部材Rの上半部外周に沿う円弧状に形成されており、それぞれ複数のリングガイド241、242、251、252を有している。これらのうち先端側(図の下端側)に位置する複数のリングガイド241、251は、リング部材R中間位置の両側部外周を支持し、複数のリングガイド242、252は、リング部材R上端位置を挟んでその両側部外周を支持している。複数のリングガイド241、242、251、252は、いずれもリング部材R外周に沿う円弧面を有している。
ここで、第2の支持部24先端部のリングガイド231、第3の支持部25先端部のリングガイド241は、拡径時のリング部材R中間部外周の形状に対応させて円弧面を配置し、拡開保持部21によるチャック時の拡がりを許容する。このリング部材Rの拡開形状の具体的な調整手法は、第1の実施形態と同様とすればよい。すなわち、図3Cの成形装置10のCリング供給部5において、リングチャック機構2に、図2と同一形状のリング部材Rを把持させると、リング支持部11の拡開保持部21が、リング部材R下端側の切れ目R1に嵌挿されて、図10Aに示すように、リング部材Rの両端がLmm外側に押し開かれる。同時に、第2の支持部24、第3の支持部25がリング部材Rの上半部に外挿され、複数のリングガイド241、242、251、252が、外側に拡がったリング部材Rの上半部外周を当接支持する。
この時、L(例えば1mm)に対して、リング部材Rの径を均等に大きくする(例えば+0.5mm)ために、リング部材Rの上部頂点付近は、リングガイド242、252を当接して変位を規制する(伸び:0)。リング部材Rの側方への伸びは、リングガイド241、251をL/2(0.5mm)、それぞれ外側に配置することにより、リングガイド241、251との当接位置Aでそれ以上の伸びが抑えられる。これに伴って、リング部材Rの両端が、当接位置Aを支点に下方へLmm下がる。これにより、リング部材Rは上下方向、左右方向ともに、全体でLmm外方に拡がることになる。なお、リング部材Rの上部側の複数のリングガイド242、252を頂点より外方に配置し、上下均等に拡げる構成とすることもできる。
図10B左図は、本実施形態のリング支持部11の配置を模式的に示したもので、拡開保持部21を有する第2の支持部23の両側に、一対の第2の支持部24、第3の支持部25を配置したので、リング部材Rの左右方向を2つのリングガイド241、251で、その上部(両斜め45度方向)をリングガイド242、252で均等支持することができる。したがって、所望の拡径形状となるように、第1の支持部23の拡開保持部21と、第2、第3の支持部24、25のリングガイド241、242、251、252の配置を設定することで、リング部材Rを均等に拡げてリングチャック機構2のチャック部2A、2Bにチャックさせることができる。
図10B右図のように、本実施形態のリング支持部11において、第2、第3の支持部24、25のリングガイド242、252の代わりに、リング部材Rの上部頂点に当接して上部制限壁となるリングガイド29を配置し、リング部材Rの上半部を3つのリングガイドで均等保持する構成としてもよい。
上記構成によれば、リングチャック機構2のチャック部2A、2Bをコンパクトに構成することができるので、図9A、9Bに示すように、可動型3A、3Bと固定型3Cの間に形成される開口部に上方から挿通して、リング部材Rを容易に組み付けることができる。すなわち、一対のチャック部2A、2Bは、成形型3との組付位置直前に移送されて、それぞれ円形取付部31とわずかな隙間を有して対向し、図10Bの左右方向外方へチャック部2A、2Bをスライドさせることで、小さなストローク量で支持解除機構12が作動する。支持解除機構12は、レバー部材22の当接部26がストッパ部32´に接触してアンチャックするだけのストロークが確保できればよく、駆動用のアクチュエータも不要で、速やかに、リング部材Rの型セットが完了する。
このように、本発明の組付装置1は、従来よりも簡易な構成で、作業性よく嵌合組付することができる。よって、図1Cのような成形装置10に適用されて、連続的かつ高速でCリングの型セットを行うことができ、生産性を大幅に向上させる。
上記実施形態では、リングチャック機構2に2つのチャック部2A、2Bを対称配置して、チャック部2A、2Bの外方に配置した可動型3A、3Bに向けて反対方向にスライドさせる構成としたが、適用対象となる被組付体とリング部材Rの組み合わせによっては、例えば、同一構成のチャック部2Aを同じ向きに並設し、同一方向にスライドさせることもできる。また、一対のリング部材Rに限らず、3個以上のリング部材Rを、対応する数のチャック部2Aを並設したリングチャック機構2を用いて、組付動作させることもできる。また、リング部材Rの形状その他に応じて、リング支持部11や支持解除機構12の構成や部材形状を変更することもできる。
本発明の組付装置は、Cリング、Eリング等の切れ目を有する形状のリング部材を、成形型その他の被組付体に拡開組付するために好適に使用される。また、サークリップのベアリングハウジングへの組付等、型成形に限らず種々の組付装置に適用されて、生産効率の向上に寄与できる。
R リング部材
1 組付装置
11 リング支持部
12 支持解除機構
13、14、15 リングガイド
2 リングチャック機構
21 拡開保持部
22 レバー部材
23 第1の支持部(リング支持部)
24 第2の支持部(リング支持部)
241、242 リングガイド
25 第3の支持部(リング支持部)
251、252リングガイド
26 当接部(支持解除機構)
3 成形型
31 取付部
32、32´ ストッパ部(支持解除機構)
3A、3B 可動型
3C 固定型
4 搬送機構

Claims (5)

  1. 切れ目(R1)を有するリング部材(R)を、被組付体(3)に設けた取付部(31)周りに嵌合組付する組付装置(1)であって、
    リング部材を拡開した状態で支持するリング支持部(11)と該リング支持部の支持解除機構(12)を有し、リング部材の組付方向に移動可能なチャック部(2A、2B)を備え、
    上記リング支持部は、上記切れ目に嵌挿されてリング部材の両端部間を拡げて保持する拡開保持部(21)と、上記切れ目と反対側のリング部材半部外周を支持する複数のリングガイド(13、14、15、241、242、251、252)を有しており、
    上記支持解除機構は、リング部材の組付方向に回動可能なレバー部材(22)の先端側に上記拡開保持部を一体に有し、上記チャック部が前進してリング部材が上記取付部に外挿された時に上記レバー部材を後方へ回動させるストッパ部(32、32´)を設けて、上記拡開保持部が上記切れ目から外れることにより、リング部材の支持を解除することを特徴とする組付装置。
  2. 上記リング支持部は、リング部材の組付方向に対して背面側に位置し、上記レバー部材を回動可能に取り付けた第1の支持部(23)と、該第1の支持部を挟んでリング部材の両側に配置される第2の支持部(24)および第3の支持部(25)を有し、これら第2の支持部および第3の支持部の対向面に、拡開したリング部材の両側外周形状に対応させて上記リングガイド(241、242、251、252)を設ける請求項1記載の組付装置。
  3. 複数の上記チャック部(2A、2B)をリング部材の組付方向にスライド可能に設け、対向配置される複数の上記取付部に対して、複数の上記チャック部を前進させて、複数のリング部材を同時に組み付けるリングチャック機構(2)を備える請求項1または2記載の組付装置。
  4. 上記被組付体は成形型であり、該成形型を構成する2つの型(3A、3B)を対向配置して、その対向面に上記取付部をそれぞれ設けるとともに、上記リングチャック機構を、上記2つの型の対向方向と直交する方向に移動可能とする搬送機構(4)を設けて、複数の上記チャック部にそれぞれリング部材を把持させた状態で、上記取付部の対向位置に挿入配置する請求項3記載の組付装置。
  5. 上記被組付体は、上記切れ目に対向する上記取付部の外側に、上記ストッパ部を上記取付部より上記リング支持部側に突出させて設け、上記レバー部材は、上記拡開保持部より先端側に、上記ストッパ部に対向する当接部(26)を設けて、該当接部が上記ストッパ部に当接して組付方向への移動が規制されることにより、上記レバー部材を上記リング支持部に対して組付方向後方へ回動させる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組付装置。
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