JP6352845B2 - Vブレース支点構造 - Google Patents

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Description

本発明はVブレース支点構造、特に、一方の端部がそれぞれ地中梁に取り付けられた一対のブレースを有するVブレース支点構造に関する。
従来、建築物の耐震性を高める目的で、一方の柱の1階柱頭部と大梁の中間部分とを連結した一方のブレースと、他方の柱の1階柱頭部と大梁の中間部分とを連結した他方のブレースとを、V字状に配置した「Vブレース(V字型ブレースに同じ)」が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−172959号公報(第2−3頁、図1)
特許文献1に開示されたVブレースは、一対のブレースの下端にオイルダンバーを接続して、かかるオイルダンバーを大梁に収納したものである。このため、大梁に変えて鉄筋コンクリート製の地中梁に、かかる構造を適用することができないという問題があった。
また、オイルダンバーを撤去して、一対のブレースを直接地中梁に取り付けようとすると、一対のブレースの軸心の仮想延長線が交差し、一対のブレースがそれぞれ作用する軸力が等しい場合には、柱脚部に偏心応力が発生しない。すなわち、一対のブレースがそれぞれ連結されている地中梁の中間部に、引張力は発生せずに、一対のブレースのそれぞれに作用する力の水平方向成分の合力がせん断力として作用する。
しかしながら、一対のブレースのそれぞれの強度が相違したり、それぞれの地中梁に対する角度が相違したり、あるいは、終局的に一方が座屈したりする場合には、一対のブレースのそれぞれに作用する軸力が相違するため、柱脚には上方向の引張力が発生する。すなわち、一般的に、Vブレースに水平方向の外力(地震や風による力)が作用すると、製造上あるいは施工上の誤差によって、柱脚部には応力(軸力、曲げモーメント、せん断力)が発生すると言える。
そうすると、引張力とせん断力とが同時に作用する柱脚の設計は、ベースプレートおよびアンカーボルトに複雑な曲げモーメントが作用することになり、これらに対応した設計が必要になるため、複雑になるという問題があった。
本発明は、以上のような問題を解決するものであって、柱脚に上方向の引張力が発生する場合であっても、地中梁に取り付けられるアンカーボルトの設計を容易にすることができるVブレース支点構造を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るVブレース支点構造は、互いに対向した第1柱および第2柱と、
前記第1柱に取り付けられた第1柱ガセットプレートと、
前記第2柱に取り付けられた第2柱ガセットプレートと、
前記第1柱と前記第2柱とを連結する鉄筋コンクリート製の地中梁と、
前記地中梁の上面に固定用基板グラウトを介して、前記第1柱と前記第2柱との中間位置に載置された固定用基板と、
前記固定用基板に固定された固定用ガセットプレートと、
前記第1柱ガセットプレートと前記固定用ガセットプレートとを連結する第1ブレースと、
前記第2柱ガセットプレートと前記固定用ガセットプレートとを連結する第2ブレースと、を有し、
前記固定用基板がせん断力伝達用アンカーボルトによって前記地中梁に取り付けられ
前記固定用基板に引張力用貫通孔とせん断力用貫通孔とが形成され、
前記せん断力伝達用アンカーボルトは前記せん断力用貫通孔を貫通して、前記せん断力伝達用アンカーボルトの外面と前記せん断力用貫通孔の内面との間に、グラウトモルタルが充填されていることを特徴とする。
(2)前記(1)において、前記せん断力伝達用アンカーボルトにせん断力伝達用ナットが螺合し、
前記せん断力伝達用ナットと前記固定用基板の上面との間に、前記せん断力伝達用アンカーボルトの伸び量に相当する変位を吸収する弾性部材が取り付けられていることを特徴とする。
(3)また、本発明に係るVブレース支点構造は、互いに対向した第1柱および第2柱と、
前記第1柱に取り付けられた第1柱ガセットプレートと、
前記第2柱に取り付けられた第2柱ガセットプレートと、
前記第1柱と前記第2柱とを連結する鉄筋コンクリート製の地中梁と、
前記地中梁の上面に固定用基板グラウトを介して、前記第1柱と前記第2柱との中間位置に載置された固定用基板と、
前記固定用基板に固定された固定用ガセットプレートと、
前記第1柱ガセットプレートと前記固定用ガセットプレートとを連結する第1ブレースと、
前記第2柱ガセットプレートと前記固定用ガセットプレートとを連結する第2ブレースと、を有し、
前記固定用基板がせん断力伝達用アンカーボルトによって前記地中梁に取り付けられ、
前記せん断力伝達用アンカーボルトにせん断力伝達用ナットが螺合し、
前記せん断力伝達用ナットと前記固定用基板の上面との間に、前記せん断力伝達用アンカーボルトの伸び量に相当する変位を吸収する弾性部材が取り付けられていることを特徴とする。
(4)前記(1)〜(3)において、前記固定用基板が更に引張力伝達用アンカーボルトによって前記地中梁に取り付けられ、
前記固定用基板に引張力用貫通孔が更に形成され、
前記引張力伝達用アンカーボルトは前記引張力用貫通孔を貫通し、前記固定用基板の上面に当接する引張力伝達用ナットが前記引張力伝達用アンカーボルトに螺合することを特徴とする。
(5)前記(4)において、前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが、前記第1柱と前記第2柱との中間位置において交差し、
前記引張力伝達用アンカーボルトよりも前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが交差した位置から離れた位置に、前記せん断力伝達用アンカーボルトが配置されていることを特徴とする。
(6)前記(4)において、前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが、前記固定用基板の上面において交差し、
前記引張力伝達用アンカーボルトよりも前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが交差した位置から離れた位置に、前記せん断力伝達用アンカーボルトが配置されていることを特徴とする。
(7)前記(4)〜(6)において、前記引張力伝達用アンカーボルトは、
前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが交差した位置を基準として左右対称に配置されていることを特徴とする。
本発明に係るVブレース支点構造は、固定用基板(ベースプレート)に作用する力を、引張力伝達用アンカーボルトとせん断力伝達用アンカーボルトとの独立した機構によって抵抗させているから、設計が容易になると共に、それぞれが無駄のない形状(外径、長さ)になるため、製造コストが安価になる。
本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造の全体を説明する正面図。 本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造を説明する一部を透視した背面図。 本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造を説明する一部を透視した平面図。 本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造の一部(引張力伝達用アンカーボルト)を説明する(a)は平面図、(b)は一部を断面にした側面図。 本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造の一部(せん断力伝達用アンカーボルト)を説明する(a)は平面図、(b)は一部を断面にした側面図。 本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造の一部(せん断力伝達用アンカーボルト)の変形例を説明するものであって、(a)は平面図、(b)は一部を断面にした側面図。
[実施の形態1]
図1〜図3は本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造を説明するものであって、図1は全体を示す正面図、図2は一部を透視した背面図、図3は一部を透視した平面図である。なお、各図は模式的に描いたものであって、本発明は描かれた形態に限定されるものではない。
(全体の構造)
図1において、Vブレース支点構造100は、互いに対向した第1柱10aおよび第2柱10bと、第1柱10aに取り付けられた第1柱ガセットプレート11aと、第2柱10bに取り付けられた第2柱ガセットプレート11bと、第1柱10aと第2柱10bとを連結する地中梁90と、地中梁90の上面に固定用基板グラウト80を介して、第1柱10aと第2柱10bとの中間位置に載置された固定用基板30と、固定用基板30に固定された固定用ガセットプレート40と、第1柱ガセットプレート11aと固定用ガセットプレート40とを連結する第1ブレース20aと、第2柱ガセットプレート11bと固定用ガセットプレート40とを連結する第2ブレース20bと、を有している。地中梁90は主筋91およびコンクリート92とを具備する。
そして、固定用基板30は、引張力伝達用アンカーボルト50とせん断力伝達用アンカーボルト60とによって地中梁90に取り付けられている。
なお、引張力伝達用アンカーボルト50は下端部に螺合する定着用ナット59によって、せん断力伝達用アンカーボルト60は下端部に螺合する定着用ナット69によって、それぞれ地中梁90に定着している。
なお、第1柱10aおよび第2柱10bの地中梁90への定着構造は限定するものではない。また、第1ブレース20aの構造、第1柱ガセットプレート11aおよび固定用ガセットプレート40に連結する形態は限定するものではなく、第2ブレース20bの構造、第2柱ガセットプレート11bおよび固定用ガセットプレート40に連結する形態は限定するものではない。
(交差部の構造)
図2および図3において、第1ブレース20aの軸心21aの仮想延長線22aと前記第2ブレース20bの軸心21bの仮想延長線22bとが、固定用基板30の上面において交差している。以下説明の便宜上、交差している位置を通過し、地中梁90の長手方向(第1柱10aと第2柱10bとを結ぶ方向)に垂直な線を交差面23と称す。
そして、交差面23を挟んで引張力伝達用アンカーボルト50が、左右にそれぞれ2本合計4本配置され、引張力伝達用アンカーボルト50よりも交差面23から離れた位置にせん断力伝達用アンカーボルト60が、左右にそれぞれ6本合計12本配置されている。
(引張力伝達用アンカーボルト)
図4は本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造の一部(引張力伝達用アンカーボルト)を説明するものであって、(a)は平面図、(b)は一部を断面にした側面図である。
図4において、固定用基板30の長手方向の中央寄りには、4個の引張力用貫通孔35が形成され、引張力伝達用アンカーボルト50は引張力用貫通孔35を貫通している。
そして、引張力伝達用アンカーボルト50に螺合した引張力伝達用下ナット52(固定用基板30の下面に当接している)と引張力伝達用上ナット51(固定用基板30の上面に固定用座金53を介して当接している)とによって、固定用基板30は上下方向で挟み付けられている。
このとき、引張力伝達用下ナット52は、施工に際して、固定用基板30の高さ方向の位置決め(レベル出し)手段、および固定用基板グラウト80の引張力用貫通孔35への侵入防止手段として機能している。但し、引張力伝達用下ナット52に代わる他の手段あるいは施工方法によって、固定用基板30の高さ方向の位置(レベル)が決められたり、固定用基板グラウト80の侵入が防止されたりする場合には、引張力伝達用下ナット52の設置を省略してもよい。
(せん断力伝達用アンカーボルト)
図5は本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造の一部(せん断力伝達用アンカーボルト)を説明するものであって、(a)は平面図、(b)は一部を断面にした側面図である。
図5において、固定用基板30の長手方向の左右の端寄りにはそれぞれ6個づつ合計12個のせん断力用貫通孔36が形成され、せん断力伝達用アンカーボルト60はせん断力用貫通孔36を貫通している。
そして、せん断力伝達用アンカーボルト60に螺合したせん断力伝達用下ナット62が固定用基板30の下面に当接している。また、せん断力伝達用アンカーボルト60は固定用基板30の上面よりも上で、固定用下座金63、圧縮コイルばね(弾性部材に同じ)64および固定用上座金66を貫通している。そして、せん断力伝達用アンカーボルト60の固定用上座金66よりも上に螺合したせん断力伝達用上ナット61が圧縮コイルばね64を弾性変形させて(圧縮して)いる。なお、圧縮コイルばね64の外周は、円筒状のコンクリート侵入防止スリーブ65によって包囲されている。
また、固定用基板30の上面には、せん断力用貫通孔36に到達するグラウトモルタル充填用溝37が形成され、グラウトモルタル充填用溝37を経由して、せん断力伝達用アンカーボルト60の外面とせん断力用貫通孔36の内面との間にグラウトモルタル67が充填されている。
(作用効果)
前記のように、引張力伝達用アンカーボルト50に螺合した引張力伝達用上ナット51と引張力伝達用下ナット52とは、固定用基板30を上下方向に挟み付け、引張力伝達用アンカーボルト50の外面と引張力用貫通孔35の内面とは離れていて、両者の間にグラウトモルタル等が充填されない。
したがって、第1ブレース20aと第2ブレース20bとの強度が相違したり、それぞれの地中梁90に対する角度が相違したり、あるいは、終局的に一方が座屈する場合には、第1ブレース20aと第2ブレース20bとに作用する軸力が相違するため、固定用基板30に引張力(上下方向の力)が作用することから、かかる引張力は引張力伝達用アンカーボルト50に伝達する。
一方、固定用基板30にせん断力(水平方向の力)が作用したとしても、かかるせん断力が引張力伝達用アンカーボルト50に伝達されることはない。
また、せん断力伝達用アンカーボルト60に螺合したせん断力伝達用上ナット61は、圧縮コイルばね64を介して(正確には、固定用下座金63および固定用上座金66の介在している)固定用基板30の上面に当接し、せん断力伝達用アンカーボルト60の外面とせん断力用貫通孔36の内面との間にグラウトモルタル67が充填され、せん断力伝達用アンカーボルト60と固定用基板30とは水平方向の力に対して一体化している。
したがって、固定用基板30に引張力(上下方向の力)が作用すると、引張力伝達用アンカーボルト50の伸び量に相当する量だけ圧縮コイルばね64が変形する(伸びる)ため、かかる引張力はせん断力伝達用アンカーボルト60に伝達しない。
一方、固定用基板30にせん断力(水平方向の力)が作用すると、かかるせん断力は、グラウトモルタル67を介してせん断力伝達用アンカーボルト60に伝達される。
以上のように、本発明のVブレース支点構造100では、固定用基板30に作用する引張力(上下方向の力)とせん断力(左右方向の力)とを、それぞれ独立した機構により抵抗させている。したがって、引張力伝達用アンカーボルト50およびせん断力伝達用アンカーボルト60の設計が容易になると共に、それぞれの強度(材質、外径、長さ等)を過剰に設計することが無くなり、簡便な構造になるため、製造コストが安価になる。
例えば、引張力伝達用アンカーボルト50は、「NBA700(MSTL−0003、MLBT−0104)」にして、定着用ナット59(図示しない定着板が取り付けられている)までの長さを、外径の20倍程度(20倍以上でもよい)として、引張耐力を確保することができる。
また、せん断力伝達用アンカーボルト60は、「NBA700(MSTL−0003、MLBT−0104」、「JIS B1220構造用両ねじアンカーボルトセット(ABR)」、「JIS B1221構造用両ねじアンカーボルトセット(ABM)」にして、定着用ナット69(図示しない定着板が取り付けられている)までの長さを、外径の4倍程度(4倍以上でもよい)として、引張耐力を確保することができる。
一方、固定用基板30に取り付けられたアンカーボルトに、引張力(上下方向の力)とせん断力(左右方向の力)との両方を伝達しようとすると、固定用基板や、これを地中梁90に取り付けるアンカーボルトに複雑な曲げモーメントも作用することになり、これらに対応して設計が必要になっていた。例えば、全部で16本のアンカーボルトで構成した場合、それぞれの長さが外径の20倍になってしまい、製造コストが上昇していた。
なお、固定用基板30をSN490B製の鋼板にして、必要な耐力を確保する板厚にしている。
なお、引張力伝達用アンカーボルト50およびせん断力伝達用アンカーボルト60の本数や外径等および固定用基板30の板厚等は、必要とする耐力に応じて適宜変更することができるものである。
(せん断力伝達用アンカーボルトの変形例)
図6は本発明の実施の形態1に係るVブレース支点構造の一部(せん断力伝達用アンカーボルト)の変形例を説明するものであって、(a)は平面図、(b)は一部を断面にした側面図である。
図6において、せん断力伝達用アンカーボルト60は固定用基板30の上面よりも上で、皿ばね(弾性部材に同じ)68を貫通し、せん断力伝達用アンカーボルト60の皿ばね68よりも上に螺合したせん断力伝達用上ナット61が皿ばね68を圧縮している(縮んでいる)点が、図5に示す形態と相違し、これを除く形態は図5に同じである。
すなわち、固定用基板30に引張力(上下方向の力)が作用すると、引張力伝達用アンカーボルト50の伸び量に相当する量だけ皿ばね68が変形する(伸びる)ため、かかる引張力はせん断力伝達用アンカーボルト60に伝達しない。
本発明に係るVブレース支点構造は、固定用基板(ベースプレート)に作用する上下方向の力(引張力)と水平方向の力(せん断力)とを、それぞれ独立した機構により抵抗させるものであるため、設計が容易になることから、各種建築構造物の耐震構造として広く利用することができる。
10a 第1柱
10b 第2柱
11a 第1柱ガセットプレート
11b 第2柱ガセットプレート
20a 第1ブレース
20b 第2ブレース
21a 軸心
21b 軸心
22a 仮想延長線
22b 仮想延長線
23 交差面
30 固定用基板
35 引張力用貫通孔
36 せん断力用貫通孔
37 グラウトモルタル充填用溝
40 固定用ガセットプレート
50 引張力伝達用アンカーボルト
51 引張力伝達用上ナット
52 引張力伝達用下ナット
53 固定用座金
59 定着用ナット
60 せん断力伝達用アンカーボルト
61 せん断力伝達用上ナット
62 せん断力伝達用下ナット
63 固定用下座金
64 圧縮コイルばね
65 コンクリート侵入防止スリーブ
66 固定用上座金
67 グラウトモルタル
68 皿ばね
69 定着用ナット
80 固定用基板グラウト
90 地中梁
91 主筋
92 コンクリート
100 Vブレース支点構造

Claims (7)

  1. 互いに対向した第1柱および第2柱と、
    前記第1柱に取り付けられた第1柱ガセットプレートと、
    前記第2柱に取り付けられた第2柱ガセットプレートと、
    前記第1柱と前記第2柱とを連結する鉄筋コンクリート製の地中梁と、
    前記地中梁の上面に固定用基板グラウトを介して、前記第1柱と前記第2柱との中間位置に載置された固定用基板と、
    前記固定用基板に固定された固定用ガセットプレートと、
    前記第1柱ガセットプレートと前記固定用ガセットプレートとを連結する第1ブレースと、
    前記第2柱ガセットプレートと前記固定用ガセットプレートとを連結する第2ブレースと、を有し、
    前記固定用基板がせん断力伝達用アンカーボルトによって前記地中梁に取り付けられ
    前記固定用基板にせん断力用貫通孔が形成され、
    前記せん断力伝達用アンカーボルトは前記せん断力用貫通孔を貫通して、前記せん断力伝達用アンカーボルトの外面と前記せん断力用貫通孔の内面との間に、グラウトモルタルが充填されていることを特徴とするVブレース支点構造。
  2. 前記せん断力伝達用アンカーボルトにせん断力伝達用ナットが螺合し、
    前記せん断力伝達用ナットと前記固定用基板の上面との間に、前記せん断力伝達用アンカーボルトの伸び量に相当する変位を吸収する弾性部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のVブレース支点構造。
  3. 互いに対向した第1柱および第2柱と、
    前記第1柱に取り付けられた第1柱ガセットプレートと、
    前記第2柱に取り付けられた第2柱ガセットプレートと、
    前記第1柱と前記第2柱とを連結する鉄筋コンクリート製の地中梁と、
    前記地中梁の上面に固定用基板グラウトを介して、前記第1柱と前記第2柱との中間位置に載置された固定用基板と、
    前記固定用基板に固定された固定用ガセットプレートと、
    前記第1柱ガセットプレートと前記固定用ガセットプレートとを連結する第1ブレースと、
    前記第2柱ガセットプレートと前記固定用ガセットプレートとを連結する第2ブレースと、を有し、
    前記固定用基板がせん断力伝達用アンカーボルトによって前記地中梁に取り付けられ
    前記せん断力伝達用アンカーボルトにせん断力伝達用ナットが螺合し、
    前記せん断力伝達用ナットと前記固定用基板の上面との間に、前記せん断力伝達用アンカーボルトの伸び量に相当する変位を吸収する弾性部材が取り付けられていることを特徴とするVブレース支点構造。
  4. 前記固定用基板が更に引張力伝達用アンカーボルトによって前記地中梁に取り付けられ、
    前記固定用基板に更に引張力用貫通孔が形成され、
    前記引張力伝達用アンカーボルトは前記引張力用貫通孔を貫通し、前記固定用基板の上面に当接する引張力伝達用ナットが前記引張力伝達用アンカーボルトに螺合することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のVブレース支点構造。
  5. 前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが、前記第1柱と前記第2柱との中間位置において交差し
    記引張力伝達用アンカーボルトよりも前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが交差した位置から離れた位置に、前記せん断力伝達用アンカーボルトが配置されていることを特徴とする請求項に記載のVブレース支点構造。
  6. 前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが、前記固定用基板の上面において交差し
    記引張力伝達用アンカーボルトよりも前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが交差した位置から離れた位置に、前記せん断力伝達用アンカーボルトが配置されていることを特徴とする請求項に記載のVブレース支点構造。
  7. 前記引張力伝達用アンカーボルトは、
    前記第1ブレースの軸心の仮想延長線と前記第2ブレースの軸心の仮想延長線とが交差した位置を挟むように配置されていることを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載のVブレース支点構造。
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