JP6351484B2 - 結合線路 - Google Patents

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Description

この発明は、主としてマイクロ波帯及びミリ波帯で使用される結合線路に関するものである。
2本の線路が平行に配置されて電磁気的に結合されている結合線路を有する方向性結合器は、電力を監視する用途で広く用いられている(例えば、非特許文献1を参照)。
方向性結合器が有する結合線路を構成している2本の線路間のバックワード結合量と、2本の線路の寸法との間には相関関係がある。
このため、単位長さ当りのバックワード結合量を増加させることができれば、方向性結合器の小形化を図ることができる。逆に、単位長さ当りのバックワード結合量が減少すると、方向性結合器は大形化する。
そこで、近年、方向性結合器の小形化を図る目的で、単位長さ当りのバックワード結合量が大きくなる構造の方向性結合器が提案されている。
単位長さ当りのバックワード結合量が大きくなる構造の方向性結合器として、例えば、以下の特許文献1には、結合線路を構成する2本の線路の幅広面が向かい合うように、2本の線路を配置し、2本の線路の間に高誘電率材料を挿入している方向性結合器が開示されている。
この方向性結合器では、2本の線路間の静電容量(電界結合)を高めることができるため、バックワード結合量を増加させることができる。
また、高誘電率材料を適宜変更することで、バックワード結合量を調整することが可能になる。
また、以下の特許文献2には、結合線路を構成する2本の線路の幅狭面が向かい合うように、2本の線路を誘電体基板に配置し、その誘電体基板の両面に磁性体材料を配置している方向性結合器が開示されている。
この方向性結合器では、2本の線路の上部に配置している磁性体材料が高誘電特性(例えば、磁性体材料がソフト型フェライトである場合、比誘電率が10〜30程度となる)及び高透磁特性を有しているため、2本の線路間の静電容量(電界結合)及び相互誘導(磁界結合)が高められて、バックワード結合量が増加する。
特開平10−190321号公報(図2) 実用昭61−40008号公報(図1)
David M.Pozar、"Microwave Engineering−Second Edition"(pp.384,John Wiley&Sons. Inc,1998年出版)
従来の結合線路は以上のように構成されているので、2本の線路間の静電容量(電界結合)が高められて、結合線路を有する方向性結合器の並列容量性成分Cが増加することにより、方向性結合器のフォワード結合量(アイソレーション量)が最小となる終端の負荷インピーダンスZ(以下、「結合線路インピーダンス」と称する)が低下する。このとき、方向性結合器の各端子に接続される終端の負荷インピーダンスZよりも結合線路インピーダンスZが低くなると、バックワード結合量の増加量よりもフォワード結合量の増加量が大きくなるため、方向性が劣化してしまうという課題があった。
また、特許文献2のように、磁性体材料を用いる場合、結合線路の周辺の磁束密度が強化されて、相互誘導(磁界結合)が高められることから、結合線路を有する方向性結合器の相互インダクタンスMが増加する。そのため、方向性結合器の結合線路インピーダンスZを上昇させることができるが、磁性体材料の高誘電率特性が高透磁特性よりも支配的となることから、相互インダクタンスMの増加による結合線路インピーダンスZの上昇幅よりも、方向性結合器の並列容量性成分Cの増加よる結合線路インピーダンスZの低下幅の方が大きくなる(2本の線路の中間的な位置にも磁性体材料が配置されるため、相互インダクタンスMよりも並列容量性成分Cの方が増加する)。その結果、フォワード結合量が増加して、方向性が劣化してしまうという課題があった。
なお、特許文献2では、1層の誘電体層の両面に2層の導体層が設けられた両面2層基板を使用する場合について考慮されており、2層以上の誘電体層と2層以上の導体層からなる多層基板を使用する場合については考えられていない。このため、幅広面が向かい合うように、2本の線路が平行に配置されている特許文献1の結合線路を有する方向性結合器と比べて、バックワード結合量の増加が乏しいものとなっている。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、2本の線路間のバックワード結合量を増加させて、良好な方向性を得ることができる結合線路を得ることを目的とする。
この発明の第1の発明に係る結合線路は、端子1と端子2との間に接続され、信号を伝搬する第1の信号線導体と、第1の信号線導体が上面に配置された第1の誘電体基板と、端子3と端子4との間に接続され、第1の信号線導体と平行に配置され、第1の信号線導体と電磁気的に結合する第2の信号線導体と、第1の誘電体基板の下層側に設けられ、第2の信号線導体が上面に配置された第2の誘電体基板と、第2の誘電体基板の下層側に設けられ、グランドと接続される第1の接地導体と、第1の信号線導体の上面と接触して配置され、第1の信号線導体から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料を配置するようにしたものである。
この発明の第1の発明によれば、端子1と端子2との間に接続され、信号を伝搬する第1の信号線導体と、第1の信号線導体が上面に配置された第1の誘電体基板と、端子3と端子4との間に接続され、第1の信号線導体と平行に配置された第2の信号線導体、第1の誘電体基板の下層側に設けられ、第2の信号線導体が上面に配置された第2の誘電体基板と、第2の誘電体基板の下層側に設けられ、グランドと接続される第1の接地導体とを備え、第1の信号線導体から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料を第1の信号線導体の上面と接触して配置するように構成したので、2本の線路間のバックワード結合量を増加させて、良好な方向性を得ることができる効果がある。
この発明の実施の形態1による結合線路を示す構成図である。 図1の結合線路を有する方向性結合器を示す等価回路である。 実施の形態1による図1の結合線路及び非特許文献1に開示されている従来構造の結合線路(図4の結合線路)に対するシミュレーション結果を示す説明図である。 非特許文献1に開示されている従来構造の結合線路を示す断面図である。 この発明の実施の形態2による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態5による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態6による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態7による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態8による結合線路を示す構成図である。 この発明の実施の形態8による結合線路を示す構成図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面にしたがって説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による結合線路を示す構成図である。
特に図1(a)は結合線路の上面透視図であり、図1(b)は結合線路の分解斜視図である。また、図1(c)は図1(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
この実施の形態1では、マイクロストリップ線路で構成されているブロードサイド形の結合線路について説明する。
図1において、主信号線導体1は信号を伝搬する第1の信号線導体であり、第1の誘電体基板である誘電体基板2の上面に配置されている。
誘電体基板3は誘電体基板2の下層側に設けられている第2の誘電体基板である。
副信号線導体4は誘電体基板3の上面に、主信号線導体1と電磁気的に結合するように、主信号線導体1と平行に近接配置されている第2の信号線導体である。
接地導体5はグランドと接続されて、誘電体基板3の下層側に設けられている第1の接地導体である。
なお、主信号線導体1と副信号線導体4からブロードサイド結合部が構成され、そのブロードサイド結合部と接地導体5から結合線路が構成されている。
磁性体材料6は主信号線導体1から生じる磁界による磁束密度が強化されるように、主信号線導体1の上面に配置されている。磁性体材料6として、例えば、磁性薄膜が用いられる。
図1の例では、磁性体材料6が主信号線導体1の上面と接触するように配置されているが、磁性体材料6は、主信号線導体1と副信号線導体4との間の領域以外の領域に配置されていればよく、主信号線導体1の上面に配置されるものに限るものではない。その具体例については後述する。
図2は図1の結合線路を有する方向性結合器を示す等価回路である。
この実施の形態1では、主信号線導体1が方向性結合器の端子であるPort(1)とPort(2)の間に接続され、副信号線導体4がPort(3)とPort(4)の間に接続されているものとする。
図2において、Cは結合線路間の並列容量性成分、Lは主信号線導体1及び副信号線導体4のインダクタンス、Mは結合線路間の相互インダクタンス、Cは主信号線導体1及び副信号線導体4とグランド間の容量成分である。
方向性結合器では、結合線路の結合線路インピーダンスZが、図2の各端子(Port(1)〜Port(4))に接続される終端の負荷インピーダンスZと等しくなるように決定された場合には良好な方向性が得られる。
ただし、誘電体基板2,3及び接地導体5の基板厚が薄いような場合には、結合線路インピーダンスZが終端の負荷インピーダンスZと等しくなるように設計することができないことがある。このような場合、主信号線導体1及び副信号線導体4の導体幅を狭くすれば、結合線路インピーダンスZが終端の負荷インピーダンスZと等しくなるように設計することができるが、導体幅の製造限界を考慮すると、ある程度以下には、主信号線導体1及び副信号線導体4の導体幅を狭くすることができず、結合線路インピーダンスZと終端の負荷インピーダンスZを等しくすることができないことがある。
結合線路の結合線路インピーダンスZが終端の負荷インピーダンスZよりも低い場合、方向性が劣化することになるが、この実施の形態1では、結合線路の結合線路インピーダンスZが終端の負荷インピーダンスZよりも低い場合、磁性体材料6を主信号線導体1の上面に配置することで、その結合線路インピーダンスZを調整して、その結合線路インピーダンスZと負荷インピーダンスZを等しくすることできるので、良好な方向性を得ることができる。
具体的には、以下の通りである。
結合線路は、図2に示すように、並列容量性成分Cと相互インダクタンスMを有しているが、結合線路間の並列容量性成分Cによってバックワード結合量|S31 Cc|とフォワード結合量|S41 Cc|が生じる。
バックワード結合量|S31 Cc|は、結合線路間の並列容量性成分Cによって、Port(1)からPort(3)に伝搬される電力であり、フォワード結合量|S41 Cc|は、結合線路間の並列容量性成分Cによって、Port(1)からPort(4)に伝搬される電力である。
また、結合線路間の相互インダクタンスMによってバックワード結合量|S31 |とフォワード結合量|S41 |が生じる。
バックワード結合量|S31 |は、結合線路間の相互インダクタンスMによって、Port(1)からPort(3)に伝搬される電力であり、フォワード結合量|S41 |は、結合線路間の相互インダクタンスMによって、Port(1)からPort(4)に伝搬される電力である。
結合線路間のバックワード結合量S31とフォワード結合量S41は、下記の式(1)及び式(2)のように表すことができる。
Figure 0006351484

Figure 0006351484
また、結合線路間の並列容量性成分Cによるバックワード結合の結合位相∠S31 Cc及びフォワード結合の結合位相∠S41 Ccと、結合線路間の相互インダクタンスMによるバックワード結合の結合位相∠S31 及びフォワード結合の結合位相∠S41 との関係は、下記の式(3)のように表すことができる。
Figure 0006351484
ここで、結合線路における結合線路インピーダンスZと、終端の負荷インピーダンスZとが等しくなる場合、結合線路間のフォワード結合量S41が0になるため、結合線路間の並列容量性成分Cによるバックワード結合量|S31 Cc|及びフォワード結合量|S41 Cc|と、結合線路間の相互インダクタンスMによるバックワード結合量|S31 |及びフォワード結合量|S41 |との関係は、下記の式(4)のように表すことができる。
Figure 0006351484
一方、結合線路間の並列容量性成分Cの増加や相互インダクタンスMの減少に伴って、結合線路インピーダンスZが終端の負荷インピーダンスZより低下した場合には、結合線路間の並列容量性成分Cによるバックワード結合量|S31 Cc|及びフォワード結合量|S41 Cc|と、結合線路間の相互インダクタンスMによるバックワード結合量|S31 |及びフォワード結合量|S41 |との関係は、下記の式(5)のように表すことができる。
Figure 0006351484
この実施の形態1では、主信号線導体1から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料6を主信号線導体1の上面に配置しているので、結合線路間の並列容量性成分Cと相互インダクタンスMを増加させることができる。このとき、結合線路間の並列容量性成分Cよりも、相互インダクタンスMを大きく増加させることができる。
したがって、高誘電特性及び高透磁特性が適正な磁性体材料6を主信号線導体1の上面に配置すれば、式(4)の関係を満足するように、結合線路間の並列容量性成分Cによるバックワード結合量|S31 Cc|及びフォワード結合量|S41 Cc|と、結合線路間の相互インダクタンスMによるバックワード結合量|S31 |及びフォワード結合量|S41 |とを調整することができる。
このように、式(4)の関係を満足する場合には、結合線路における結合線路インピーダンスZと、終端の負荷インピーダンスZとが等しくなるため、良好な方向性を得られる。
図3は実施の形態1による図1の結合線路及び非特許文献1に開示されている従来構造の結合線路(図4の結合線路)に対するシミュレーション結果を示す説明図である。
特に図3(a)は結合線路のバックワード結合量を示し、図3(b)は結合線路の方向性を示している。
非特許文献1に開示されている従来構造の結合線路(図4の結合線路)は、図1の結合線路に実装されている磁性体材料6が設けられていない。
このシミュレーションでは、従来構造の結合線路(図4の結合線路)において、結合線路インピーダンスZと、各端子(Port(1)〜Port(4))に接続される終端の負荷インピーダンスZとが等しくなるように、Z=Z≒50Ωに設計されているものとする。
なお、図1の結合線路においても、終端の負荷インピーダンスZが約50Ωに設計されているものとするが、結合線路インピーダンスZが約50Ωから大きく変化しないように磁性体材料6の大きさが調整されている。
図3(a)において、例えば、規格化周波数(Normalized Frequency)が1であるところのバックワード結合量に着目すると、従来構造の結合線路(図4の結合線路)と比べて、この実施の形態1の結合線路(図1の結合線路)が密結合になっており、バックワード結合量が1.5dB程度上昇していることが分かる。
また、図3(b)において、規格化周波数が1であるところの方向性に着目すると、従来構造の結合線路(図4の結合線路)と実施の形態1の結合線路(図1の結合線路)は共に、約20dBになっており、概ね等しい特性(良好な方向性)となっていることが分かる。
図3の例では、Z=Z≒50Ωに設計されているため、従来構造の結合線路(図4の結合線路)と実施の形態1の結合線路(図1の結合線路)は、共に良好な方向性が得られているが、結合線路インピーダンスZが終端の負荷インピーダンスZより低下した場合には、式(4)の関係を満足することができず、式(5)のような関係になり、方向性が劣化する。
例えば、従来構造の結合線路(図4の結合線路)において、誘電体基板2,3及び接地導体5の基板厚が薄いような場合には、結合線路インピーダンスZと終端の負荷インピーダンスZとが等しくなるように設計することができないことがある。
この実施の形態1の結合線路(図1の結合線路)では、結合線路インピーダンスZが終端の負荷インピーダンスZより低くなる場合には、従来構造の結合線路(図4の結合線路)と異なり、結合線路インピーダンスZと負荷インピーダンスZが等しくなるような磁性体材料6が主信号線導体1の上面に配置されるので、主信号線導体1及び副信号線導体4の導体幅を狭くすることなく、式(4)の関係を満足することができ、良好な方向性が得られる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、信号を伝搬する主信号線導体1と、グランドと接続されている接地導体5と、主信号線導体1と接地導体5の間に、主信号線導体1と平行に配置された副信号線導体4とを備え、主信号線導体1の上面に磁性体材料6を配置するように構成したので、2本の線路間のバックワード結合量を増加させて、良好な方向性を得ることができる効果を奏する。
即ち、主信号線導体1の上面に磁性体材料6を配置することで、2本の線路間のバックワード結合量を増加させて、結合線路インピーダンスZと負荷インピーダンスZを合わせることができるため、良好な方向性を得ることができる。
この実施の形態1では、結合線路インピーダンスZと負荷インピーダンスZが等しくなるように、磁性体材料6を主信号線導体1の上面に配置しているものを示したが、結合線路インピーダンスZが負荷インピーダンスZより高くなるように、磁性体材料6を主信号線導体1の上面に配置してもよい。この場合も、良好な方向性を得ることができる。
また、この実施の形態1では、主信号線導体1及び副信号線導体4が単一の基板に配置されているものを示したが(主信号線導体1が誘電体基板2の上面に配置され、副信号線導体4が誘電体基板3の上面に配置されている)、主信号線導体1及び副信号線導体4が、ビア等を用いて、複数の基板に亘って配置されているものであってもよい。
また、この実施の形態1では、磁性体材料6の形状が矩形状である例を示したが、これに限るものではなく、磁性体材料6の形状は任意の形状でよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、磁性体材料6が主信号線導体1の上面と接触するように配置されているものを示したが、磁性体材料6は、主信号線導体1と副信号線導体4との間の領域以外の領域に配置されていればよく、主信号線導体1の上面に配置されるものに限るものではない。
図5はこの発明の実施の形態2による結合線路を示す構成図であり、図5において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図5(a)は結合線路の上面透視図、図5(b)は結合線路の分解斜視図、図5(c)は図5(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
図5の結合線路では、磁性体材料6が副信号線導体4の下面に配置されている点で、図1の結合線路と異なっており、磁性体材料6は、副信号線導体4から生じる磁界による磁束密度が強化されるように作用する。
したがって、副信号線導体4の下面に磁性体材料6を配置することで、上記実施の形態1と同様に、2本の線路間のバックワード結合量を増加させて、良好な方向性を得ることができる。
なお、主信号線導体1の上面に磁性体材料6を配置し、かつ、副信号線導体4の下面に磁性体材料6を配置するようにしてもよい。
この場合、双方の磁性体材料6によって、主信号線導体1及び副信号線導体4から生じる磁界による磁束密度が強化される。
図6はこの発明の実施の形態2による結合線路を示す構成図であり、図6において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図6(a)は結合線路の上面透視図、図6(b)は結合線路の分解斜視図、図6(c)は図6(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
上記実施の形態1では、磁性体材料6が主信号線導体1の上面と接触するように配置されているものを示したが、磁性体材料6a(図6の磁性体材料は、断面が凹状に形成されている)が主信号線導体1の上面及び側面と接触するように配置されているものであってもよい。
図7はこの発明の実施の形態2による結合線路を示す構成図であり、図7において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図7(a)は結合線路の上面透視図、図7(b)は結合線路の分解斜視図、図7(c)は図7(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
上記実施の形態1では、磁性体材料6が主信号線導体1の上面と接触するように配置されているものを示したが、さらに、高誘電率誘電体7,8(誘電体)が主信号線導体1の側面に配置されているようにしてもよい。
磁性体材料6を主信号線導体1の上面と接触するように配置することで、上記実施の形態1と同様に、2本の線路間のバックワード結合量を増加させて、結合線路インピーダンスZと負荷インピーダンスZを合わせることができる。
ただし、磁性体材料6を配置することで、結合線路間の並列容量性成分Cよりも、相互インダクタンスMの増加が大きくなり過ぎるような場合には、高誘電率誘電体7,8を主信号線導体1の側面に配置することで、結合線路間の並列容量性成分Cを増加させることができるので、結合線路インピーダンスZと負荷インピーダンスZが合うように調整することができる効果が得られる。
実施の形態3.
上記実施の形態1,2では、1つの磁性体材料6(または磁性体材料6a)が主信号線導体1の上面等に配置されているものを示したが、複数の磁性体材料6(または磁性体材料6a)が主信号線導体1の上面等に配置されているようにしてもよい。
図8はこの発明の実施の形態3による結合線路を示す構成図であり、図8において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図8(a)は結合線路の上面透視図、図8(b)は結合線路の分解斜視図、図8(c)は図8(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
図8の例では、3つの磁性体材料6が主信号線導体1の上面と接触するように配置されているが、2つ又は4つ以上の磁性体材料6が主信号線導体1の上面と接触するように配置されていてもよい。
また、複数の磁性体材料6が、図5に示すように、副信号線導体4の下面と接触するように配置されていてもよいし、複数の磁性体材料6aが、図6に示すように、主信号線導体1の上面及び側面と接触するように配置されていてもよい。
また、複数の磁性体材料6が、図7に示すように、主信号線導体1の上面と接触するように配置され、さらに、高誘電率誘電体7,8が主信号線導体1の側面に配置されていてもよい。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、主信号線導体1の直下の位置に、副信号線導体4が配置されているものを示したが、主信号線導体1の直下の位置より、水平方向にずれている位置に副信号線導体4が配置されているようにしてもよい。
図9はこの発明の実施の形態4による結合線路を示す構成図であり、図9において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図9(a)は結合線路の上面透視図、図9(b)は結合線路の分解斜視図、図9(c)は図9(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
図9の例では、主信号線導体1の直下の位置より、水平方向(図中、左方向)にずれている位置に副信号線導体4が配置されており、磁性体材料6が主信号線導体1の上面に配置されている。
主信号線導体1と副信号線導体4からオフセット・ブロードサイド結合部が構成され、そのオフセット・ブロードサイド結合部と接地導体5から結合線路が構成されている。
この実施の形態4のように、主信号線導体1と副信号線導体4を水平方向にずらすことで、オフセット・ブロードサイド結合部を構成する場合、水平方向にずらすオフセット量によって結合線路インピーダンスZを調整することが可能なる。したがって、上記実施の形態1〜3よりも容易に結合線路インピーダンスZと負荷インピーダンスZを合わせることができる。
この実施の形態4では、主信号線導体1の直下の位置より、水平方向(図中、左方向)にずれている位置に副信号線導体4が配置されて、磁性体材料6が主信号線導体1の上面に配置されている例を示したが、主信号線導体1の2つの側面のうち、副信号線導体4からの距離が離れている方の側面に磁性体材料6が配置されているものであってもよい。
図10はこの発明の実施の形態4による結合線路を示す構成図であり、図10において、図9と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図10(a)は結合線路の上面透視図、図10(b)は結合線路の分解斜視図、図10(c)は図10(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
図10の例では、主信号線導体1の2つの側面のうち、図中、右側の側面に磁性体材料6が配置されている。
この場合も、図9の結合線路と同様の効果が得られる。
図9の結合線路では、磁性体材料6が主信号線導体1の上面に配置され、図10の結合線路では、磁性体材料6が主信号線導体1の右側の側面に配置されているものを示しているが、磁性体材料6が主信号線導体1の上面に配置され、かつ、磁性体材料6が主信号線導体1の右側の側面に配置されているものであってもよい。
また、磁性体材料6が図5〜図8に示すような形態で配置されていてもよい。
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4では、誘電体基板3を備えて、副信号線導体4が誘電体基板3の上面に配置されているものを示したが、誘電体基板3を備えずに、副信号線導体4が、主信号線導体1が配置されている誘電体基板2の上面に配置されているようにしてもよい。
図11はこの発明の実施の形態5による結合線路を示す構成図であり、図11において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図11(a)は結合線路の上面透視図、図11(b)は結合線路の分解斜視図、図11(c)は図11(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
図11の例では、誘電体基板2の上面において、主信号線導体1の右側に副信号線導体4が配置され、副信号線導体4の2つの側面のうち、主信号線導体1からの距離が離れている右側の側面に磁性体材料6が配置されている。
図11の例では、主信号線導体1と副信号線導体4からエッジ結合部が構成され、そのエッジ結合部と接地導体5から結合線路が構成されている。その他の構造については、図1の結合線路と同様である。
図11の例では、副信号線導体4の2つの側面のうち、主信号線導体1からの距離が離れている右側の側面に磁性体材料6が配置されているものを示しているが、主信号線導体1の2つの側面のうち、副信号線導体4からの距離が離れている左側の側面に磁性体材料6が配置されているものであってもよい。また、副信号線導体4の右側の側面又は主信号線導体1の左側の側面に配置される磁性体材料6が複数個であってもよい。
また、副信号線導体4の右側の側面に磁性体材料6が配置され、かつ、主信号線導体1の左側の側面に磁性体材料6が配置されているものであってもよい。
この実施の形態5によれば、上記実施の形態1と同様に、良好な方向性を得ることができるほか、誘電体基板3を備えない分、結合線路の小型化を図ることができる効果を奏する。
実施の形態6.
上記実施の形態1〜4では、マイクロストリップ線路で構成されているブロードサイド形の結合線路について説明したが、誘電体基板の上層側に第3の誘電体基板を設けるとともに、第3の誘電体基板の上層側に第2の接地導体を設けるようにしてもよい。
図12はこの発明の実施の形態6による結合線路を示す構成図であり、図12において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図12(a)は結合線路の上面透視図、図12(b)は結合線路の分解斜視図、図12(c)は図12(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
誘電体基板9は誘電体基板2の上層側に設けられた第3の誘電体基板である。
接地導体10は誘電体基板9の上層側に設けられた第2の接地導体である。
図12は、誘電体基板9及び接地導体10を上記実施の形態1の結合線路に適用している例を示しているが、誘電体基板9及び接地導体10を上記実施の形態2〜5の結合線路に適用してもよいことは言うまでもない。
誘電体基板2の上層側に誘電体基板9を設け、誘電体基板9の上層側に接地導体10を設けることで、上記実施の形態1〜5と同様の効果が得られるほか、外部からの影響(例えば、ノイズの影響)を受け難い構造にすることができる。
実施の形態7.
上記実施の形態1〜6では、主信号線導体1及び副信号線導体4が、直線状の導体であるものを示したが、主信号線導体1及び副信号線導体4が折り曲げ構造又は曲線構造を有しているものであってもよい。
図13はこの発明の実施の形態7による結合線路を示す構成図であり、図13において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図13(a)は結合線路の上面透視図、図13(b)は結合線路の分解斜視図、図13(c)は図13(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
図13の例では、主信号線導体1及び副信号線導体4が、2箇所で直角に折り曲げられている。ただし、主信号線導体1及び副信号線導体4の折り曲げ形状は任意の形状でよく、図13の例に限るものではない。
また、図13では、主信号線導体1及び副信号線導体4が、2箇所で直角に折り曲げられている例を示しているが、主信号線導体1及び副信号線導体4が、曲線的に曲げられていてもよい。
この実施の形態7によれば、上記実施の形態1と同様に、良好な方向性を得ることができる。また、主信号線導体1及び副信号線導体4の折り曲げ構造又は曲線構造によって、結合線路間の並列容量性成分Cを増加させることができるので、磁性体材料6を配置することで、結合線路間の並列容量性成分Cよりも、相互インダクタンスMの増加が大きくなり過ぎるような場合には、結合線路インピーダンスZと負荷インピーダンスZが合うように調整することができる効果が得られる。
図13は、主信号線導体1及び副信号線導体4の折り曲げ構造又は曲線構造を上記実施の形態1の結合線路に適用している例を示しているが、主信号線導体1及び副信号線導体4の折り曲げ構造又は曲線構造を上記実施の形態2〜6の結合線路に適用してもよいことは言うまでもない。
実施の形態8.
上記実施の形態1〜7では、誘電体基板3の下層側に接地導体5が設けられているものを示しているが、磁性体材料6と対向している接地導体5の領域の一部に切り欠きが施されていてもよい。
図14はこの発明の実施の形態8による結合線路を示す構成図であり、図14において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
特に図14(a)は結合線路の上面透視図、図14(b)は結合線路の分解斜視図、図14(c)は図14(a)におけるA1−A1’面での断面図である。
切り欠き11は磁性体材料6と対向している接地導体5の領域(磁性体材料6の直下の領域を含む領域)の一部に施されている。
接地導体5の領域の一部に切り欠き11を施すことで、結合線路インピーダンスZを調整することができる。
即ち、切り欠き11の大きさを大きくする程、結合線路インピーダンスZを大きくすることができる。
この実施の形態8では、磁性体材料6と対向している接地導体5の領域の一部に切り欠きが施されているものを示しているが、図15に示すように、磁性体材料6と対向している接地導体10の領域の一部に切り欠きが施されているものであってもよい。
また、磁性体材料6と対向している接地導体5の領域の一部に切り欠きが施され、かつ、磁性体材料6と対向している接地導体10の領域の一部に切り欠きが施されているものであってもよい。
図14は、切り欠き11を上記実施の形態1の結合線路に適用している例を示しているが、切り欠き11を上記実施の形態2〜7の結合線路に適用してもよいことは言うまでもない。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 主信号線導体(第1の信号線導体)、2 誘電体基板(第1の誘電体基板)、3 誘電体基板(第2の誘電体基板)、4 副信号線導体(第2の信号線導体)、5 接地導体(第1の接地導体)、6,6a 磁性体材料、7,8 高誘電率誘電体(誘電体)、9 誘電体基板(第3の誘電体基板)、10 接地導体(第2の接地導体)、11 切り欠き。

Claims (15)

  1. 端子1と端子2との間に接続され、信号を伝搬する第1の信号線導体と、
    前記第1の信号線導体が上面に配置された第1の誘電体基板と、
    端子3と端子4との間に接続され、前記第1の信号線導体と平行に配置され、前記第1の信号線導体と電磁気的に結合する第2の信号線導体と、
    前記第1の誘電体基板の下層側に設けられ、前記第2の信号線導体が上面に配置された第2の誘電体基板と、
    前記第2の誘電体基板の下層側に設けられ、グランドと接続される第1の接地導体と、
    前記第1の信号線導体の上面と接触して配置され、前記第1の信号線導体から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料と
    を備えた結合線路。
  2. 端子1と端子2との間に接続され、信号を伝搬する第1の信号線導体と、
    前記第1の信号線導体が上面に配置された第1の誘電体基板と、
    端子3と端子4との間に接続され、前記第1の信号線導体と平行に配置され、前記第1の信号線導体と電磁気的に結合する第2の信号線導体と、
    前記第1の誘電体基板の下層側に設けられ、前記第2の信号線導体が上面に配置された第2の誘電体基板と、
    前記第2の誘電体基板の下層側に設けられ、グランドと接続される第1の接地導体と、
    前記第2の誘電体基板の上面に、前記第2の信号線導体の下面と接触して配置され、前記第2の信号線導体から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料と
    を備えた結合線路。
  3. 端子1と端子2との間に接続され、信号を伝搬する第1の信号線導体と、
    前記第1の信号線導体が上面に配置された第1の誘電体基板と、
    端子3と端子4との間に接続され、前記第1の信号線導体と平行に配置され、前記第1の信号線導体と電磁気的に結合する第2の信号線導体と、
    前記第1の誘電体基板の下層側に設けられ、前記第2の信号線導体が上面に配置された第2の誘電体基板と、
    前記第2の誘電体基板の下層側に設けられ、グランドと接続される第1の接地導体と、
    断面が凹状に形成され、前記凹状の底面が前記第1の信号線導体の上面と接触し、前記凹状の側面が前記第1の信号線導体の側面と接触して配置され、前記第1の信号線導体から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料と
    を備えた結合線路。
  4. 端子1と端子2との間に接続され、信号を伝搬する第1の信号線導体と、
    前記第1の信号線導体が上面に配置された第1の誘電体基板と、
    端子3と端子4との間に接続され、前記第1の信号線導体と平行に配置され、前記第1の信号線導体と電磁気的に結合する第2の信号線導体と、
    前記第1の誘電体基板の下層側に設けられ、前記第2の信号線導体が上面に配置された第2の誘電体基板と、
    前記第2の誘電体基板の下層側に設けられ、グランドと接続される第1の接地導体と、
    前記第1の信号線導体の上面と接触して配置され、前記第1の信号線導体から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料と、
    前記第1の信号線導体の側面に配置された誘電体と、
    を備えた結合線路。
  5. 複数の前記磁性体材料が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の結合線路。
  6. 前記第1の信号線導体の直下の位置に前記第2の信号線導体が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項記載の結合線路。
  7. 前記第1の信号線導体の直下の位置より、水平方向にずれている位置に前記第2の信号線導体が配置されていることを特徴とする請求項記載の結合線路。
  8. 端子1と端子2との間に接続され、信号を伝搬する第1の信号線導体と、
    前記第1の信号線導体が上面に配置された第1の誘電体基板と、
    端子3と端子4との間に接続され、前記第1の信号線導体の直下の位置より、水平方向にずれている位置に前記第1の信号線導体と平行に配置され、前記第1の信号線導体と電磁気的に結合する第2の信号線導体と、
    前記第1の誘電体基板の下層側に設けられ、前記第2の信号線導体が上面に配置された第2の誘電体基板と、
    前記第2の誘電体基板の下層側に設けられ、グランドと接続される第1の接地導体と、
    前記第1の信号線導体の2つの側面のうち、前記第2の信号線導体からの距離が離れている方の側面に配置され、前記第1の信号線導体から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料と
    を備えた結合線路。
  9. 端子1と端子2との間に接続され、信号を伝搬する第1の信号線導体と、
    端子3と端子4との間に接続され、前記第1の信号線導体と平行に配置され、前記第1の信号線導体と電磁気的に結合する第2の信号線導体と、
    前記第1の信号線導体及び前記第2の信号線導体が上面に配置された第1の誘電体基板と、
    前記第1の誘電体基板の下層側に設けられ、グランドと接続される第1の接地導体と、
    前記第2の信号線導体の2つの側面のうち、前記第1の信号線導体からの距離が離れている方の側面に配置され、前記第2の信号線導体から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料と
    を備えた結合線路。
  10. 端子1と端子2との間に接続され、信号を伝搬する第1の信号線導体と、
    端子3と端子4との間に接続され、前記第1の信号線導体と平行に配置され、前記第1の信号線導体と電磁気的に結合する第2の信号線導体と、
    前記第1の信号線導体及び前記第2の信号線導体が上面に配置された第1の誘電体基板と、
    前記第1の誘電体基板の下層側に設けられ、グランドと接続される第1の接地導体と、
    前記第1の信号線導体の2つの側面のうち、前記第2の信号線導体からの距離が離れている方の側面に配置され、前記第1の信号線導体から生じる磁界による磁束密度を強化する磁性体材料と
    を備えた結合線路。
  11. 前記第1の誘電体基板の上層側に設けられた第3の誘電体基板と、
    前記第3の誘電体基板の上層側に設けられた第2の接地導体とを備えたことを特徴とする請求項から請求項10のうちのいずれか1項記載の結合線路。
  12. 前記第1の信号線導体及び前記第2の信号線導体が折り曲げ構造又は曲線構造を有していることを特徴とする請求項1から請求項1のうちのいずれか1項記載の結合線路。
  13. 前記第1の接地導体のうち、前記磁性体材料と対向している部分の領域に切り欠きが施されていることを特徴とする請求項から請求項1のうちのいずれか1項記載の結合線路。
  14. 前記第2の接地導体のうち、前記磁性体材料と対向している部分の領域に切り欠きが施されていることを特徴とする請求項1記載の結合線路。
  15. 前記磁性体材料が磁性薄膜であることを特徴とする請求項1から請求項1のうちのいずれか1項記載の結合線路。
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