JP6350627B2 - 気液分離器及び該気液分離器を備えたエンジン冷却液の気体抜き構造 - Google Patents

気液分離器及び該気液分離器を備えたエンジン冷却液の気体抜き構造 Download PDF

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Description

本発明は、気液分離器及び該気液分離器を備えたエンジン冷却液の気体抜き構造に関するものである。
エンジン本体を冷却する冷却経路は、冷却液をエンジン及びその周辺の高温となる部品の間を循環させることにより、該部品から熱を奪う。さらに、熱を蓄えた冷却液をラジエータに通水して放熱し、放熱した冷却液を冷却経路に戻す構成を採る。
例えば、冷却経路中にターボチャージャが設けられており、冷却経路によって該ターボチャージャを冷却する場合には、タービンハウジング及びシリンダヘッドの排気ポート周辺の特に高温となる部分において、局所的に表面沸騰が生じる。このとき、沸騰により生じた水蒸気泡を冷却経路から外部に取り出す必要があるため、エンジン及び冷却経路のうち最も高い位置に、冷却液中の気体を液体から分離して該気体を大気開放する気体抜き機構を設けることが行われている。
例えば、特許文献1には、旋回流を発生させることにより気体を分離する円筒形状の気液分離チャンバーを冷却経路上に設ける構成が開示されている。
特開2003−003848号公報
しかしながら、特許文献1のものでは、気液分離チャンバーの気液分離機能を向上させるために大きな旋回流を発生させる必要が生じ、装置が大掛かりになる虞がある。
そこで本発明では、コンパクトであり且つ効率的な気液分離が可能となる気液分離器、及びそのような気液分離器を備えたエンジン冷却液の気体抜き構造を提供する。
上記の目的を達成するために、本発明では、冷却経路上に備えられた気液分離器を多層構造とし、最も高い位置に気体開放部を設けるようにした。
すなわち、ここに開示する第1の技術に係る気液分離器は、エンジン冷却液の冷却経路上に設けられた気液分離器であって、気液分離器本体と、前記気液分離器本体の下方に設けられ、前記エンジン冷却液が流入する流入口と、前記気液分離器本体の下方に前記流入口から離間して設けられ、前記エンジン冷却液が流出する流出口とを備え、前記気液分離器本体は、第1導入路を有し、前記流入口から流入した前記エンジン冷却液の一部が該第1導入路を通じて案内される第1室と、前記第1導入路に隣接して設けられた第2導入路を有するとともに、前記第1室よりも上側に設けられ、前記流入口から流入した前記エンジン冷却液の他部が該第2導入路を通じて案内される第2室と、前記第2室の上側に設けられた気体開放部とを備え、前記第1室は、前記流出口に連通しており、前記第2室は、前記第2導入路と離間して設けられ且つ前記第1室に連通する下側連通孔を有しており、前記気体開放部は、前記気液分離器本体において、前記第2室の上側に設けられ、該第2室に連通する上側連通孔を備えた第3室と、前記第3室の上端に設けられた気体抜き孔と、を備えたことを特徴とする。
前記流入口から流入したエンジン冷却液に含まれる気泡は、浮力の働きによりエンジン冷却液の上側の流れに多く含まれるようになる。第1の技術によれば、流入口は気液分離器本体の下方に設けられており且つ第1室の上に第2室が設けられていることから、流入口から流入したエンジン冷却液のうち、気泡をあまり含まない下側の流れ、すなわちエンジン冷却液の一部は、第1導入路を通じて下側の第1室に流入する。そうして、第1室に連通している流出口を通じて気液分離器から流出する。一方、流入口から流入したエンジン冷却液のうち気泡を多く含む上側の流れ、すなわちエンジン冷却液の他部は、第2導入路を通じて第2室に流入する。そして、第2室に流入したエンジン冷却液の他部は、第2室中で下側連通孔に向かって流れるようになるとともに、エンジン冷却液に含まれる気泡は、浮力の働きにより第2室の上側に浮上する。そうして、第2室の上側に溜まった気泡は、第2室の上側に設けられた気体開放部から大気開放される。一方、第2室に流入したエンジン冷却液の他部の下側の流れは気泡をほとんど含むことなく下側連通孔を通じて第1室へ流入し、延いては流出口を通じて気液分離器から流出する。また、第2室におけるエンジン冷却液の他部の上側の流れは気泡を多く含んで上側連通孔を通じて第3室に流入する。第3室に流入したエンジン冷却液に含まれる気泡は浮力の働きによりさらに第3室の上側に溜まる。そうして、第3室の上端に設けられた気体開放部から気泡が大気開放され、気液分離の効率を向上させることができる。このように、本技術によれば、気泡に働く浮力を利用して、コンパクトな装置構成で効率的に気液を分離することができる。
第2の技術は、第1の技術において、前記第2室の容量は、前記第1室の容量よりも大きい。
第2の技術によれば、第2室の容量を第1室の容量よりも大きくすることで、第2室に流入したエンジン冷却液の他部の流れの速度が、第1室に流入したエンジン冷却液の一部の流れの速度よりも遅くなる。そうすると、第2室においてエンジン冷却液の他部に含まれる気泡は、浮力の働きにより第2室で十分に分離され、第2室の上側に集められるようになる。そうして、気液分離器の気液分離機能をより向上させることができる。
の技術は、第1又は第2の技術において、前記上側連通孔は、平面視において、前記流入口よりも前記下側連通孔に近い位置に配置されている。
の技術によれば、第2導入路から上側連通孔及び下側連通孔までの距離を確保することで、第2導入路を通じて第2室に流入したエンジン冷却液の他部は、上側連通孔及び下側連通孔まで十分時間をかけて流れるようになる。そうして、気泡を第2室の上側に集めることができ、第2室において十分に気液を分離させることができる。
の技術は、第1〜第3の技術のいずれか1つにおいて、前記上側連通孔の開口面積は、前記下側連通孔の開口面積よりも大きい。
の技術によれば、上側連通孔の開口面積を下側連通孔の開口面積よりも大きくすることで、第2室におけるエンジン冷却液の他部のうち、気泡を多く含む上側の流れが下側の流れにつられて下側連通孔を通じて第1室に流入するのを防ぐことができる。そうして、気泡が第1室に混入するのを防ぐことができる。
の技術は、第〜第の技術のいずれか1つにおいて、前記気体開放部の前記気体抜き孔は、平面視において、前記上側連通孔から離間した位置に設けられている。
の技術によれば、気体抜き孔を、平面視において、上側連通孔から離れた位置に配置することで、浮力により気泡が第3室の上部に溜まる時間を確保することができ、第3室により多くの気泡を溜めることができる。
の技術は、第〜第の技術のいずれか1つにおいて、前記上側連通孔及び前記下側連通孔は、平面視において、前記流出口に対してオフセットされた位置に配置されている。
の技術によれば、上側連通孔及び下側連通孔を、平面視において、流出口よりもずれた位置に配置することにより、第2室から下側連通孔を通じて第1室に流入するエンジン冷却液の流れが、第1室から流出口を通じて気液分離器外へ流出するエンジン冷却液の流れにつられて速くなるのを防ぐことができる。そうすると、第2室から上側連通孔を通じて第3室に流入するエンジン冷却液の流れが、下側連通孔通じて第1室に流入するエンジン冷却液の流れにつられて速くなるのを防ぐことができる。そうして、気液分離器の気液分離機能を高めることができる。
の技術は、第1〜第の技術のいずれか1つにおいて、前記気液分離器本体は、前記流入口及び前記流出口が設けられるとともに前記第1室及び前記第2室を収容する容器と、前記容器の上端に配置されて、前記第3室の上部を形成する蓋体と、前記第1室と前記第2室とを仕切るための第1仕切り部材と、前記第2室と前記第3室とを仕切るための第2仕切り部材とを備え、前記第1仕切り部材には、前記流入口に向かって突出する突出部が設けられており、前記第1導入路は、前記突出部の先端、前記容器の内壁、及び前記流入口の縁の一部分により形成されており、前記第2導入路は、前記突出部の先端、前記容器の内壁、及び前記流入口の縁の残りの部分により形成されている。
の技術によれば、第1仕切り部材に突出部が設けられていることにより、流入口から流入したエンジン冷却液は、突出部によってスムーズに第1室側と第2室側に分流される。そうして、効率的に気液分離を行うことができる。
の技術は、第1〜第の技術のいずれか1つにおいて、前記気液分離器本体の下方には、水平方向に対して傾斜する傾斜部が設けられており、前記流入口は、前記傾斜部に設けられており、前記流入口には、エンジン冷却液を該流入口に案内するための流入ポートが接続されており、前記流入ポートは、前記傾斜部に対して垂直に形成されている。
の技術によれば、流入口が容器の傾斜部に設けられているとともに、流入ポートが当該傾斜部に対して垂直に設けられていることにより、エンジン冷却液は容器に対して、斜め下方から流入するようになる。そうすると、エンジン冷却液の上側の流れに効果的に気泡を集めることができる。そうして、気泡をあまり含まない下側の流れを第1室に流入させるとともに、気泡を多く含む上側の流れを第2室に流入させて、効率的に気液分離を行うことができる。
ここに開示する第の技術に係るエンジン冷却液の気体抜き構造は、第1〜第の技術のいずれか1つに係る気液分離器を備えたエンジン冷却液の気体抜き構造であって、前記流入口は、前記冷却経路上に設けられたウォータポンプに流入路を介して接続されており、前記流出口は、前記冷却経路上に設けられたラジエータの上端に流出路を介して接続されており、前記ラジエータの上端及び前記流出路は、前記気液分離器の前記第1室と同じ高さか又は前記第1室よりも低い位置に配置されていることを特徴とする。
の技術によれば、冷却経路上のウォータポンプやラジエータの上端よりも高い位置に気液冷却器を備えた構成とすることにより、冷却経路上で発生した気泡を、浮力を用いて効率的に除去することができる。
10の技術は、第の技術において、前記気液分離器は、前記流入口に近接するとともに該流入口よりも高く且つ前記気体開放部よりも低い位置に設けられた追加の流入口をさらに備えており、前記追加の流入口は、前記冷却経路上に設けられたターボチャージャに追加の流入路を介して接続されており、前記気液分離器本体は、前記追加の流入口から流入したエンジン冷却液を前記第2室の前記第2導入路に案内する案内部材を有している。
ターボチャージャ側から送液されるエンジン冷却液が第2室に直接流入すると、第2室中のエンジン冷却液の流れが速くなり、第2室での気液分離機能が損なわれる虞がある。第10の技術によれば、案内部材によってエンジン冷却液を第2導入路に案内することにより、第2室内のエンジン冷却液の流速の過度な上昇を抑制して気液分離器の気液分離機能を維持することができる。
以上述べたように、本開示によると、エンジン冷却液の冷却経路上に設けられた気液分離器及びこの気液分離器を備えたエンジン冷却液の気体抜き構造において、気泡に働く浮力を利用して、コンパクトな装置構成で効率的に気液を分離することができる。
図1は、実施形態1に係る冷却液の気体抜き構造を備えたエンジンの冷却経路を示す斜視図である。 図2は、図1の気体抜き構造に設けられた気液分離器を示す斜視図である。 図3は、図2の気液分離器の平面図である。 図4は、図2の気液分離器の側面図である。 図5は、図3のA−A線における断面図である。 図6は、図3のB−B線における端面図である。 図7は、図3のC−C線における断面図である。 図8は、実施形態1に係る気液分離器の気液分離機能を説明するための模式的な概略断面図である。 図9は、図4のD−D線における断面図である。 図10は、図9に示す気液分離器の斜視図である。 図11は、図4のE−E線における断面図である。 図12は、図11に示す気液分離器の斜視図である。 図13は、図4のF−F線における断面図である。 図14は、図13に示す気液分離器の斜視図である。 図15は、図13の断面図において、上側連通孔と第1流入口との位置関係を示すために、一部を図11の断面図により示した図である。 図16は、図3の平面図において、上側連通孔と気体抜き孔との位置関係を示すために、蓋体を一部省略して示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
<エンジンの冷却経路>
例えば自動車などに搭載される多気筒エンジン等(以下、エンジンEという)には、エンジンEの過熱を抑制するための冷却経路Cが設けられている。
エンジンEは、図示はしないが、エンジン燃焼室を形成するシリンダブロックやシリンダヘッド、エンジン燃焼室から排出される排気ガスを案内する排気経路等により構成されている。そして、この排気経路上には、排気ガスのエネルギーを利用して吸気を過給してエンジンEの出力を高めるターボチャージャTや、排気ガスを浄化するための触媒装置等が設けられている。
上記シリンダヘッド、シリンダブロック、ターボチャージャT等のエンジン部品は水冷式であり、部品周りに水冷用のウォータジャケットやウォータギャラリ(以下、ウォータジャケット等という)が設けられている。
冷却経路Cは、上記ウォータジャケット等と、これらのウォータジャケット等をつなぐ配管と、当該配管を通じてウォータジャケット等に冷却液L(エンジン冷却液)を強制的に循環させるためのウォータポンプWと、ウォータジャケット等を循環して高温になった冷却液Lを冷却するラジエータR等により構成される。
<冷却液の流れについて>
図1を参照して冷却経路Cにおける冷却液Lの流れについて説明する。なお、図1において、簡単のため冷却経路C上におけるウォータジャケット等、配管、ウォータポンプW、ターボチャージャTについては図示を省略している。また、図1中、白抜き矢印は冷却液の流れる方向を示している。
ウォータジャケット等を循環してウォータポンプWに流入した高温の冷却液Lは、図1の符号L1の矢印で示すように、第1流入路C1(流入路)を通じて、後述する気液分離器2に流入し、続いて流出路C2を介してラジエータRに流入する。ラジエータRの放熱効果により冷却された冷却液Lは排出路C3を通じて、符号L2の矢印で示すように、再度ウォータポンプWに流入し、ウォータジャケット等に送られる。
また、このエンジンEに設けられたターボチャージャTのウォータジャケット等に送られた冷却液Lは、ウォータポンプWを介さずに直接ラジエータRに送られるように構成されている。すなわち、ターボチャージャTから送られた冷却液Lは、図1の符号L3の矢印で示すように、第2流入路C4(追加の流入路)を介して気液分離器2に流入する。そして、流出路C2を介してラジエータRに流入する。
なお、このエンジンEに設けられたターボチャージャTは、冷却経路C上に配置されたラジエータRに比べて比較的高い位置に設けられている。そして、ターボチャージャTのウォータジャケット等に接続された第2流入路C4は、図1に示すように、ラジエータRの上端よりも高い位置に配置されている。
<冷却液中の気泡について>
ウォータジャケット等に流入した冷却液Lは、特にエンジンEの高負荷運転時や、保守点検における冷却液Lの交換作業時等には、ウォータジャケット等の内部表面において沸騰する。これにより、ウォータジャケット等からラジエータRに搬送される冷却液Lには気泡Gが含まれることになる。
このような冷却液Lに含まれる気泡Gは、エンジン部品の冷却効率向上及び劣化防止のために、ラジエータR流入前に冷却液Lから除去される必要がある。
<冷却液の気体抜き構造>
本実施形態におけるエンジンEでは、上述のごとく、ターボチャージャTは、ラジエータRよりも高い位置にあるため、例えばラジエータRの上端部に気体抜き機構を設けても上手く気泡Gを抜くことができない。ゆえに、本実施形態に係るエンジンEでは、ターボチャージャTとラジエータRの上端との間の最も高い位置において冷却液Lの液体部分から分離される必要がある。
実施形態1に係る冷却液Lの気体抜き構造1(エンジン冷却液の気体抜き構造)は、図1に示すように、冷却経路C上において、ウォータポンプW(図示せず)及びターボチャージャTとラジエータRとの上端とをつなぐ流路上に設けられた気液分離器2を備えている。気液分離器2は、少なくともその上部が、第1流入路C1、第2流入路C4、流出路C2及びラジエータRの上端よりも高い位置に配置されるように構成されている。
以下、実施形態1に係る気液分離器2の構成について、図2〜図16を参照して詳述する。
<気液分離器>
気液分離器2は、ウォータポンプWやターボチャージャTから流入する冷却液L中に含まれる気泡Gを冷却液L中から分離して大気開放することにより、冷却液Lから気泡Gを除去するための装置である。
気液分離器2は、図2及び図4に示すように、気液分離器本体3と、ウォータポンプWからの冷却液Lが流入する第1流入口4(流入口)と、ターボチャージャTのウォータジャケット等からの冷却液Lが流入する第2流入口9(追加の流入口)と、冷却液Lが流出する流出口5とを備えている。
気液分離器本体3は、図2〜図4に示すように、容器31と、容器31の上端に配置された蓋体32とにより構成されている。
容器31の下方には、図4及び図5に示すように、水平方向に対して傾斜する傾斜面31A(傾斜部)が設けられている。そして、上述の第1流入口4は、この傾斜面31Aに設けられている。
第1流入口4には、ウォータポンプWから送液される冷却液Lを当該第1流入口4に案内するための流入ポート41が接続されている。この流入ポート41は、傾斜面31Aの面に対して垂直に形成されている。
流入ポート41には、図1に示すように、第1流入路C1が接続される。そうして、第1流入口4は、第1流入路C1を介してウォータポンプWに接続されている。
流出口5は、第1流入口4と同様に、容器31の下方に設けられている。流出口5には、流出口5から流出した冷却液LをラジエータR側に案内するための流出ポート51が接続されている。この流出ポート51には、図1に示すように、流出路C2が接続されている。そして、この流出路C2を介してラジエータRの上端に接続されている。
<気液分離器本体の内部構造について>
容器31の内部には、図5〜図7に示すように、第1仕切り部材7と、第2仕切り部材8とが設けられている。
そして、気液分離器本体3の内部は、これらの第1仕切り部材7及び第2仕切り部材8により隔てられた3層構造を有している。すなわち、図5〜図7に示すように、容器31の底側には主流室11(第1室)、その主流室11よりも上側には副流室12(第2室)、さらにその副流室12よりも上側には気泡溜め部13(第3室)が形成されている。
主流室11と副流室12とは、第1仕切り部材7により仕切られている。また、副流室12と気泡溜め部13とは、第2仕切り部材8により、仕切られている。
言い換えると、主流室11は、容器31の底部側の内壁と第1仕切り部材7とにより囲まれて形成される空間により構成されている。また、副流室12は、第1仕切り部材7と第2仕切り部材8と容器31の内壁とにより囲まれて形成される空間により構成されている。このように、容器31には、主流室11及び副流室12が収容されている。
一方、気泡溜め部13の上部は、気液分離器本体3の蓋体32により形成されている。すなわち、気泡溜め部13は、上記第2仕切り部材8と容器31の内壁と蓋体32の内壁とにより囲まれた空間により形成されている。
第1仕切り部材7には、図5に示すように、第1流入口4に向かって突出するように形成された突出部71が設けられている。突出部71は、図8に示すように、符号L1で示す第1流入口4から流入する冷却液L(以下、冷却液L1ということがある)のうち上側部分LG1(エンジン冷却液の他部)を副流室12に、下側部分L4(エンジン冷却液の一部)を主流室11に案内するように、冷却液L1を効果的に分流するためのものである。
図7及び図8に破線及び実線で示すように、突出部71の先端、容器31の内壁、及び第1流入口4の縁の一部分により主流室導入路110(第1導入路)が形成されている。第1流入口4から流入した冷却液L1の下側部分(エンジン冷却液の一部)L4は、この主流室導入路110を通じて主流室11内に案内される。
また、図7及び図8に破線及び実線で示すように、突出部71の先端、容器31の内壁、及び第1流入口4の縁のうち主流室導入路110を形成していない残りの部分により副流室導入路120(第2導入路)が形成されている。第1流入口4から流入した冷却液L1の上側部分LG1(エンジン冷却液の他部)は、副流室導入路120を通じて副流室12内に案内される。なお、図7及び図8に示すように、主流室導入路110及び副流室導入路120は、突出部71を隔てて互いに隣接している。
ここに、上述のごとく、第1流入口4は傾斜面31Aに設けられており、流入ポート41は当該傾斜面31Aに対して垂直に設けられている。これにより、冷却液Lは容器31に対して、斜め下方から流入するようになる。
そうすると、図8に示すように、第1流入口4から流入した冷却液Lに含まれる気泡は、浮力の働きにより冷却液Lの上側部分LG1に多く含まれるようになる。
そして、第1仕切り部材7に設けられた突出部71により、第1流入口4から流入した冷却液Lはスムーズに分流され、気泡をあまり含まない下側部分L4は、主流室導入路110を通じて下側の主流室11に流入する。一方、気泡を多く含む上側部分LG1は、主流室11の上に副流室12が設けられていることから、副流室12側に分流される。
なお、図5における第1流入口4はその最大径であるが、突出部71の先端の位置は、図5の紙面上において、突出部71を延長したときに突出部71により分割される第1流入口4の副流室12側と主流室11側との比が、好ましくは4:1〜1:4、より好ましくは1:1〜1:2となるように構成することが望ましい。なお、図5における当該副流室12側と主流室11側との比は2:3である。これにより、冷却液Lの分流が効果的に行われ、良好な気液分離性能を得ることができる。
主流室11は、図1、図5、図9及び図10に示すように、流出口5を介して流出路C2に連通している。ゆえに、図8に示すように、主流室11に流入した下側部分L4は、符号L6の矢印で示すように、流出口5及び流出ポート51を通じてラジエータR側に流出する。なお、流出口5は、図4、図9及び図10に示すように、傾斜面31Aに設けられた第1流入口4から離間した位置に配置されている。これにより、気泡をあまり含まない下側部分L4について、その流速を落とすことなく、ラジエータRの上端に案内することができる。
なお、図1に示すように、ラジエータRの上端及び流出路C2は、気液分離器2の主流室11と同じ高さか又は主流室11よりも低い位置に配置されている。すなわち、気液分離器本体3のうち、副流室12及び副流室12よりも上部は、第1流入路C1、第2流入路C4、流出路C2及びラジエータRの上端よりも高い位置に配置されている。そうすると、冷却経路C上で発生した気泡Gを、浮力を用いて効率的に気液分離器2の上部に集め、気泡を除去することができる。
副流室12は、図6、図7、図11及び図12に示すように、第1仕切り部材7に設けられた下側連通孔72を有している。下側連通孔72は、図11に示すように、平面視において、第1流入口4と離間した位置に設けられている。下側連通孔72は、主流室11に連通している。
また、気体溜め部13は、図6、図7、図13及び図14に示すように、第2仕切り部材8に設けられた上側連通孔82を有している。気泡溜め部13は、当該上側連通孔82を介して副流室12と連通している。
図8に示すように、副流室導入路120を通じて副流室12に流入した気泡Gを多く含む上側部分LG1は、副流室12中で上側連通孔82及び下側連通孔72に向かって流れるようになる。そして、冷却液Lに含まれる気泡Gは、浮力の働きにより副流室12の上側に浮上する。そうして、副流室12における冷却液Lの上側の流れLG2は気泡Gを多く含んで上側連通孔82を通じて気泡溜め部13に流入する。一方、副流室12における冷却液Lの下側の流れL5は気泡Gをほとんど含むことなく下側連通孔72を通じて主流室11へ流入し、延いては流出口5を通じて気液分離器2から流出する。
なお、副流室12の容量は、主流室11の容量よりも大きく構成されている。具体的には、副流室12の容量は、主流室11の容量の好ましくは1.2倍以上、より好ましくは1.5倍以上、特に好ましくは3倍以上である。副流室12の容量を主流室11の容量よりも大きくすることで、副流室12に流入した上側部分LG1の速度が、主流室11に流入した下側部分L4の速度よりも遅くなる。そうすると、副流室12において上側部分LG1に含まれる気泡Gは、浮力の働きにより副流室12で十分に分離され、副流室12の上側に集められるようになる。そうして、気液分離器2の気液分離機能をより向上させることができる。なお、例えば、副流室12の高さを、主流室11の高さよりも高くすることにより、副流室12の容量を主流室11の容量よりも大きくしてもよい。なお、本実施形態の構造では、レイアウト等の制約もあり、副流室12の容量は、主流室11の容量の1.5倍となっている。
また、図15に示すように、上側連通孔82は、平面視において、第1流入口4よりも下側連通孔72に近い位置に配置されている。具体的には、図9及び図13に示すように、上側連通孔82は、平面視において、下側連通孔72と重なるように形成されており、より具体的には、下側連通孔72の全開口は、上側連通孔82と全体が重なるように形成されている。
第1流入口4から離間した位置であって、平面視において下側連通孔72と上側連通孔82とを近い位置に配置することにより、第1流入口4から下側連通孔72及び上側連通孔82までの距離を確保することができる。そうすると、副流室導入路120を通じて副流室12に流入した上側部分LG1について、上側連通孔82及び下側連通孔72まで十分時間をかけて流れるようになる。そうして、気泡Gを副流室12の上側に集めることができ、副流室12において十分に気液を分離させることができる。
なお、本実施形態において、下側連通孔72の全開口は、上側連通孔82と全体が重なるように形成されているが、第1流入口4から見て下側連通孔72及び上側連通孔82がほぼ同一の方向に配置されており、且つ両連通孔72,82への距離が確保できる限りは、両連通孔72,82は一部が重なるか、又は重なりがない構成としてもよい。
また、下側連通孔72及び上側連通孔82の形状は、図9及び図13に示すように、台形に近い形状となっているが、形状はこれに限るものではなく、気液分離器2の設置スペース等の制約に起因する気液分離器本体3の形状を考慮して、円形、楕円形、矩形等の種々の形状をとり得る。
また、上側連通孔82の開口面積は、下側連通孔72の開口面積よりも大きくなるように構成されている。具体的には例えば、上側連通孔82の開口面積は、下側連通孔72の開口面積の好ましくは1.2倍以上5倍以下、より好ましくは1.5倍以上4倍以下、特に好ましくは1.7倍以上3倍以下となるように構成されている。上側連通孔82の開口面積を下側連通孔72の開口面積よりも大きくすることで、副流室12における上側部分LG1のうち、気泡を多く含む上側の流れLG2が下側の流れL5につられて下側連通孔72を通じて主流室11に流入するのを防ぐことができる。そうして、気泡Gが主流室11に混入するのを防ぐことができる。
また、図9に示すように、上側連通孔82及び下側連通孔72は、平面視において、流出口5に対してオフセットされた位置に配置されている。
まず、図9において、流出口5の両端の点Q2及び点Q3間の距離Q2−Q3は、流出口5の最大径となる。そして、点Q1は点Q2及び点Q3間の中間地点であり、流出口5の中心を表す。また、点Pは、平面視において、図9中破線で示す下側連通孔72及び上側連通孔82の流出口5側の開口縁のうち流出口5の端の点Q3に最も近い点を示している。このとき、点Pは、点Q2に関して点Q3と反対側にある、すなわち下側連通孔72及び上側連通孔82の流出口5側の開口縁は流出口5と重なりがないか、又は重なりが一部であることが好ましい。一部重なりがある場合、点Q2及び点P間の距離P−Q2がQ2−Q3の好ましくは2/3以下、より好ましくは1/2以下、特に好ましくは1/3以下となるように重なっていることが望ましい。
このように、上側連通孔82及び下側連通孔72を、平面視において、流出口5よりもオフセット、すなわちずれた位置に配置することにより、副流室12から下側連通孔72を通じて主流室11に流入する冷却液の流れL5が、主流室11から流出口5を通じて気液分離器2外へ流出するエンジン冷却液の流れにつられて速くなるのを防ぐことができる。そうすると、副流室12から上側連通孔82を通じて気泡溜め部13に流入する流れLG2が、下側連通孔72を通じて主流室11に流入する流れL5につられて速くなるのを防ぐことができる。そうして、気液分離器2の気液分離機能を高めることができる。
なお、図9に示すように、本実施形態において、下側連通孔72及び上側連通孔82の流出口5側の開口縁のうち点Q3に最も近い点Pは重なっているが、両者は互いにずれていてもよい。この場合、下側連通孔72の点Pが上記条件を満たすことが望ましい。
また、図11、図12、及び図14に示すように、副流室12には、第1仕切り部材7の一部として、絞り部材76、仕切り壁77及び空洞部78が設けられている。絞り部材76は、副流室12内の冷却液Lの流れに対して右側絞り部材76Aと左側絞り部材76Bとにより構成されている。仕切り壁77は下側連通孔72の流出口5側の末端を形成しており、仕切り壁77から第1流入口4側は空洞部78が形成されている。空洞部78には冷却液Lが流入しないようになっている。絞り部材76及び空洞部78が形成されていることにより、副流室12内の冷却液Lの流れを下側連通孔72及び上側連通孔82に向かって絞ることができるとともに、その流速を低下させることができる。そうして、図8に示すように、上側の流れLG1に含まれる気泡Gが下側の流れL5につられて主流室11へ流入するのを防ぎ、気泡Gを確実に気体溜め部13へ集めることができる。
次に、気泡溜め部13の上部を形成する蓋体32には、図2、図3、図4及び図7に示すように、その最上端に気泡溜め部13と連通する気体抜き孔61が設けられている。そして、気体抜き孔61には、図8に示すように、ばねで付勢された気体抜きキャップ63が設けられている。さらに、気体抜きキャップ63には、図外のサブタンクSに接続された気体抜き配管62が接続されている。図8に示すように、これら気体溜め部13、気体抜き孔61、気体抜きキャップ63、気体抜き配管62により気体開放部6が構成されている。なお、気体抜き孔61は、図16に示すように、平面視において、第2仕切り部材8に設けられた上側連通孔82から離間した位置に設けられている。
気泡溜め部13に流入した冷却液Lには気泡Gが多く含まれており、この気泡Gは浮力の働きによりさらに気泡溜め部13の上側に溜まるようになる。そうして、一定量の気泡Gが溜まったときに、気泡Gの圧力により、気体抜き孔61の上側に設けられた気体抜きキャップ63が押し上げられて、気泡Gは気体抜き配管62を通じて大気開放された図外のサブタンクSに排出される。上述のごとく、気体抜き孔61が上側連通孔82から離間した位置に設けられており、また、気体抜きキャップ63がばねで付勢されていることにより、浮力により気泡Gが気泡溜め部13の上部に溜まる時間を確保することができ、気泡溜め部13に十分量の気泡Gを溜めることができる。そうして、十分量の気泡Gが溜まったところでサブタンクSに開放できるので、気泡Gの開放とともにサブタンクSに流出する冷却液Lの量を低減させることができる。
容器31には、図7、図11及び図12に示すように、第2流入口9が設けられている。第2流入口9は、第1流入口4に近接するとともに、第1流入口4よりも高く且つ気泡溜め部13よりも低い位置に設けられている。第2流入口9には、第2流入ポート91が設けられており、図1に示すように、この第2流入ポート91には第2流入路C4が接続されている。そして、第2流入口9は、第2流入路C4を介してターボチャージャTに接続されており、符号L3で示すターボチャージャT側からの冷却液(以下、冷却液L3ということがある)が第2流入口9から気液分離器2に流入する。
また、容器31は、図7、図11及び図12に示すように、第1仕切り部材7の一部として設けられた案内部材74を有している。案内部材74は、第2流入口9から流入した冷却液L3を副流室12の副流室導入路120に案内するためのものである。
ラジエータRの上端よりも比較的高い位置に設けられたターボチャージャTからの高温の冷却液L3が副流室12に直接流入すると、副流室12中の冷却液Lの流れが速くなる。そうすると、副流室12での気液分離機能が損なわれ、気泡Gが速い流れにつられて下側連通孔72から主流室11へ流入してしまい、気泡溜め部13に溜まらなくなる虞がある。よって、案内部材74を設け、ターボチャージャTから気液分離器本体3内に第2流入口9を介して流入する冷却液Lを副流室導入路120に案内することにより、副流室12内の冷却液Lの流速が上昇し過ぎるのを抑制することができる。また、主流室導入路110は、副流室導入路120に隣接して設けられているため、案内部材74により案内されたターボチャージャTからの冷却液Lのうち、気泡を含まない部分は主流室11に流入し得る。そうして、副流室12内の冷却液Lの流速を維持しつつ効率的に気液分離を行うことができる。
図11及び図13に示すように、第1仕切り部材7及び第2仕切り部材8と容器31の内壁との間には、僅かな隙間7D,8Dが設けられている。この隙間7D,8Dは、具体的には例えば0.1mm〜0.5mmとすることができる。隙間7D,8Dを設けることにより、例えば、イグニッションのオフ後において、冷却液Lに含まれる気泡が当該隙間7D,8Dを通じて気泡溜め部13に収集される。そうして、イグニッションオフ後のような冷却液Lの流れが停止した後であっても、効果的に気液分離を行うことができる。
(その他の実施形態)
以下、本発明に係る他の実施形態について述べる。なお、実施形態1と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本開示に係る気液分離器2は、ターボチャージャTがラジエータRに対して低い位置にあるエンジンや、ターボチャージャTを備えないエンジンにも適用できる。これらのエンジンに適用する場合、気液分離器2をラジエータRの上端又はその近傍に設置する構成としてもよい。また、ターボチャージャTを備えないエンジンに適用する場合は、第2流入口9、第2流入ポート91及び第2流入路C4を設けない構成とすることができる。
実施形態1に係る気液分離器2は、主流室11、副流室12及び気体溜め部13よりなる3層構造であったが、気体溜め部13を形成せず、主流室11及び副流室12よりなる2層構造としてもよい。この場合、具体的には例えば、第2仕切り部材8を設けず、副流室12の容量を主流室11の容量よりも好ましくは2倍以上大きくすることにより、副流室12の上部に気泡Gを溜めるようにしてもよい。
実施形態1に係る気液分離器2の気体抜き孔61には、気体抜きキャップ63が設けられていたが、本構成に限るものではなく、例えば所定の気圧値に到達したところで開く安全弁のような構成を採用してもよい。
本発明は、エンジン冷却液の冷却経路上に設けられた気液分離器及びこの気液分離器を備えたエンジン冷却液の気体抜き構造において、気泡に働く浮力を利用して、コンパクトな装置構成で効率的に気液を分離することができるので、極めて有用である。
1 気体抜き構造(エンジン冷却液の気体抜き構造)
2 気液分離器
3 気液分離器本体
31 容器
31A 傾斜面(傾斜部)
32 蓋体
4 第1流入口(流入口)
5 流出口
6 気体開放部
61 気体抜き孔
62 気体抜き配管
63 気体抜きキャップ
7 第1仕切り部材
71 突出部
72 下側連通孔
74 案内部材
8 第2仕切り部材
82 上側連通孔
9 第2流入口(追加の流入口)
11 主流室(第1室)
110 主流室導入路(第1導入路)
12 副流室(第2室)
120 副流室導入路(第2導入路)
13 気泡溜め部(第3室)
C 冷却経路
C1 第1流入路(流入路)
C2 流出路
C4 第2流入路(追加の流入路)
L 冷却液(エンジン冷却液)
LG1 冷却液Lの上側部分(エンジン冷却液の他部)
L4 冷却液Lの下側部分(エンジン冷却液の一部)
W ウォータポンプ
R ラジエータ
T ターボチャージャ

Claims (10)

  1. エンジン冷却液の冷却経路上に設けられた気液分離器であって、
    気液分離器本体と、
    前記気液分離器本体の下方に設けられ、前記エンジン冷却液が流入する流入口と、
    前記気液分離器本体の下方に前記流入口から離間して設けられ、前記エンジン冷却液が流出する流出口と
    を備え、
    前記気液分離器本体は、
    第1導入路を有し、前記流入口から流入した前記エンジン冷却液の一部が該第1導入路を通じて案内される第1室と、
    前記第1導入路に隣接して設けられた第2導入路を有するとともに、前記第1室よりも上側に設けられ、前記流入口から流入した前記エンジン冷却液の他部が該第2導入路を通じて案内される第2室と、
    前記第2室の上側に設けられた気体開放部と
    を備え、
    前記第1室は、前記流出口に連通しており、
    前記第2室は、前記第2導入路と離間して設けられ且つ前記第1室に連通する下側連通孔を有しており、
    前記気体開放部は、
    前記気液分離器本体において、前記第2室の上側に設けられ、該第2室に連通する上側連通孔を備えた第3室と、
    前記第3室の上端に設けられた気体抜き孔と、を備えた
    ことを特徴とする気液分離器。
  2. 請求項1において、
    前記第2室の容量は、前記第1室の容量よりも大きい
    ことを特徴とする気液分離器。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記上側連通孔は、平面視において、前記流入口よりも前記下側連通孔に近い位置に配置されている
    ことを特徴とする気液分離器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記上側連通孔の開口面積は、前記下側連通孔の開口面積よりも大きい
    ことを特徴とする気液分離器。
  5. 請求項乃至請求項のいずれか一において、
    前記気体開放部の前記気体抜き孔は、平面視において、前記上側連通孔から離間した位置に設けられている
    ことを特徴とする気液分離器。
  6. 請求項乃至請求項のいずれか一において、
    前記上側連通孔及び前記下側連通孔は、平面視において、前記流出口に対してオフセットされた位置に配置されている
    ことを特徴とする気液分離器。
  7. 請求項乃至請求項のいずれか一において、
    前記気液分離器本体は、
    前記流入口及び前記流出口が設けられるとともに前記第1室及び前記第2室を収容する容器と、
    前記容器の上端に配置されて、前記第3室の上部を形成する蓋体と、
    前記第1室と前記第2室とを仕切るための第1仕切り部材と、
    前記第2室と前記第3室とを仕切るための第2仕切り部材と
    を備え、
    前記第1仕切り部材には、前記流入口に向かって突出する突出部が設けられており、
    前記第1導入路は、前記突出部の先端、前記容器の内壁、及び前記流入口の縁の一部分により形成されており、
    前記第2導入路は、前記突出部の先端、前記容器の内壁、及び前記流入口の縁の残りの部分により形成されている
    ことを特徴とする気液分離器。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、
    前記気液分離器本体の下方には、水平方向に対して傾斜する傾斜部が設けられており、
    前記流入口は、前記傾斜部に設けられており、
    前記流入口には、エンジン冷却液を該流入口に案内するための流入ポートが接続されており、
    前記流入ポートは、前記傾斜部に対して垂直に形成されている
    ことを特徴とする気液分離器。
  9. 請求項1乃至請求項のいずれか一に記載された気液分離器を備えたエンジン冷却液の気体抜き構造であって、
    前記流入口は、前記冷却経路上に設けられたウォータポンプに流入路を介して接続されており、
    前記流出口は、前記冷却経路上に設けられたラジエータの上端に流出路を介して接続されており、
    前記ラジエータの上端及び前記流出路は、前記気液分離器の前記第1室と同じ高さか又は前記第1室よりも低い位置に配置されている
    ことを特徴とするエンジン冷却液の気体抜き構造。
  10. 請求項において、
    前記気液分離器は、前記流入口に近接するとともに該流入口よりも高く且つ前記気体開放部よりも低い位置に設けられた追加の流入口をさらに備えており、
    前記追加の流入口は、前記冷却経路上に設けられたターボチャージャに追加の流入路を介して接続されており、
    前記気液分離器本体は、前記追加の流入口から流入したエンジン冷却液を前記第2室の前記第2導入路に案内する案内部材を有している
    ことを特徴とするエンジン冷却液の気体抜き構造。
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