JP4336711B2 - Egrクーラ - Google Patents
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Description
に設けられた、再循環用排気ガスを冷却するERGクーラに関する。
り、冷却水出口6から排出されると共に、一部はバイパス出口61から排出され、その間に排気ガスを冷却する。その際、冷却水の一部はバイパス出口61から排出されるため、この部分の冷却水のよどみが無くなり、EGRクーラ60の冷却効率を向上するようになっている。
図1において、EGRクーラ1のシェル2の、冷却水入口5の直径方向にほぼ対向する上部の、冷却水通路7側にガス抜き回路20を設ける。このガス抜き回路20に、冷却水中のエアーや水蒸気を排出し、冷却水の流出を止めるガス放出手段30を介装する。ガス抜き回路20は図示しない水タンク等に接続される。
図2において、シェル2に固着されたガス抜き回路20の途中に穴33を有する弁座32を設ける。バルブ34を、下部のバルブ本体35と、上部の吊り部材38と、バルブ本体35と吊り部材38とを結合する柱状の連結部37とで構成する。バルブ本体35の上面にはシート部36が設けられ、吊り部材38には、図2、及び図3に示すように、連通部39が設けられている。吊り部材38は、図2の(a)に示すような連結部37よりも幅の狭いバー状のものでもよいし、図2の(b)に示すように連結部37の上部を円板状とし、孔を複数開けて連通部39を設けたものでも良い。連結部37の直径は穴33の直径より小さい。連結部37は穴33に挿入され、エアーや水蒸気の雰囲気内では図の実線に示すように、吊り部材38はバルブ34の重みで弁座32の上面に当接し、弁座32の下面とシート部36との間には隙間が存在する。すなわち、シェル2の内部とガス抜き回路20とは、前述の弁座32の下面とシート部36との間の隙間と吊り部材38の連通部39を介して、矢印のように連通している。バルブ本体35がある程度水中に没すると2点鎖線に示すようにバルブ34が上昇し、シート部36は弁座32の下面に当接し、穴33は閉鎖され、シェル2の内部とガス抜き回路20との通路は閉じられる。
図1において、再循環用排気ガスは白矢印の示す方向に流れ、冷却水は冷却水入口5から冷却水出口6に向けて流れて排気ガスを冷却する。このとき、冷却水中に発生したエアーや水蒸気は排気温度の高い、シェル2の排気ガス入口12側の上部に溜まり易い。溜まったエアーや水蒸気は前述のように、図2に示すガス放出手段30であるジグル弁31を通ってガス抜き回路20に排出される。エアーや水蒸気が排出され、シェル2の上部に水が充満すると2点鎖線に示すように、バルブ本体35は押し上げられ、シート部36は弁座32の下面に当接して通路を閉じ、水の流出を防止する。
図4において、シェル2の上部に設けられたボス41には、ガス抜き回路20の継手21がボルト42により締着されている。ボルト42の下部には、上部にシート部43を有する穴44が設けられ、孔44の先端部は穴48によりガス抜き回路20に連通している。穴44にはボール45が隙間を持って挿入され、その下部には、図5にも示すように、スリット47を有するストッパ46が嵌入されている。ボール45はシート部43とストッパ46との間で移動可能となっている。ボール45はエアーや水蒸気の雰囲気内では図の実線に示すように、ストッパ46に当接しており、ボール45とシート部43との間には隙間が存在する。そのためシェル2の内部とガス抜き回路20とは矢印のように連通している。ボール45がある程度水中に没すると2点鎖線に示すようにボール45が上昇してシート部43に当接するとシェル2の内部とガス抜き回路20との通路は閉鎖される。作用は第1実施形態のものと同一なので説明は省略する。
図6、図7において、EGRクーラ1aの円筒形の、シェル2の冷却水入口5にほぼ対向する上部に山形の突起部22を形成し、その最上部にガス抜き回路20が設けられている。図7に示すように、突起部22の山の斜面はシェル2の外径に接している。そのため図7の2点鎖線に示すように、EGRクーラ1aが左右方向に角度α傾いてもエアーや水蒸気がシェル2の上部に溜まることはない。また、前後方向に傾いた場合、排気ガス入口12側が高い場合にはエアーや水蒸気は突起部22内に溜まり、ガス放出手段30から排気ガス回路20に排出される。排気ガス出口13側が高い場合にはエアーや水蒸気は冷却水と共に冷却水出口6から排出される。したがって、エンジンが前後左右いずれの方向に傾いてもエアーや水蒸気がシェル2内に溜まることはない。したがって、本EGRクーラ1aを備えたエンジンを搭載した建設機械等が傾斜地で作業するような場合でも、EGRクーラ1aがエアーや水蒸気の滞留による過熱で損傷する恐れは無い。また、冷却水がバイパスすることはないため、水ポンプは小型になり、消費馬力も少なくて良く、装置がコンパクトになると共にコストを安くできる。
図8において、EGRクーラ1bのシェル2の上部に、冷却水出口6とガス抜き回路20とを連通する突起部23が設けられている。突起部23の断面形状は、図7に示した第2実施形態のものと同様である。これによりシェル2の上部には広い空隙部24が形成される。そのため、エアーや水蒸気はこの空隙部24に溜まり、チューブ4等は冷却水中にある。したがって、チューブ4等が過熱することはなく、損傷の恐れはない。その他の効果は第2実施形態ものと同一である。
図9において、EGRクーラ1cの4角断面形状のシェル2a内には、排気ガスを通す矩形断面状のエレメント8が、並列に、隙間を持って配置され、隙間は冷却水通路7を形成している。シェル2aの上部には第2実施形態のものと同様の突起部22が設けられ、その最頂部には、ガス放出手段30を介装したガス抜き回路20が設けられている。作用、効果は第2実施形態のものと同一なので説明は省略する。なお、シェル2aの上部に第3実施形態のものと同様な、ガス抜き回路20と冷却水出口6とを連通する突起部23を設けても良い。
図10において、EGRクーラ1dの円筒形のシェル2の上部には、垂直中心線X−Xに対して左右にそれぞれ角度βをなす位置に一対のガス抜き回路20,20を設けている。そのため殆どのエアーや水蒸気は冷却水とともにガス抜き回路 20,20から排出される。例えば図10はβ=22.5°であるが、図に明らかなように、シェル2の上部に溜まるエアーや水蒸気の量は僅少であり、実用上差し支えない。したがって、EGRクーラ1を左右に2β、すなわち45°傾斜させてもシェル2の上部にはエアーや水蒸気は殆ど溜まることはない。したがって、EGRクーラ1dが過熱して損傷する恐れは無い。
図11において、EGRクーラ1eのシェル2の上部に設けられた一対のガス抜き回路20,20には、それぞれガス放出手段30,30が介装されている。したがって、EGRクーラ1eを左右方向に傾斜させた場合においても、エアーや水蒸気のみが排出され、冷却水は排出されない。したがって、シェル2の上部にエアーや水蒸気を殆ど滞留させないとともに、冷却水がバイパスすることが無いため、EGRクーラ1eが過熱して損傷する恐れはなく、水ポンプ容量が小さくてすみ、水ポンプは小型になり、消費馬力も少なくて良く、装置がコンパクトになると共にコストを安くできる。
図12において、EGRクーラ1fの、4角形の断面の、シェル2aの上面の左右両端部近傍に、一対のガス抜き回路20,20を設ける。これによりEGRクーラ1eを左右に傾斜させてもシェル2aの上部にエアーや水蒸気が溜まることは無く、第5実施形態のものと同一の効果が得られる。なお、上記一対のガス抜き回路20,20に、それぞれガス放出手段30,30を介装しても良い。この場合の効果は第6実施形態のものと同一である。
Claims (1)
- EGRクーラにおいて、
前記EGRクーラ(1d,1e)の上部には、正面断面視した場合の左右に離間した箇所にガス抜き回路(20)を設け、
前記ガス抜き回路(20)が設けられている部位の断面を円形状とし、
前記ガス抜き回路(20)を、垂直中心に対して左右にそれぞれ22.5°の角度をなす位置に設けた
ことを特徴とするEGRクーラ。
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Family Applications (1)
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