JP6348438B2 - 歩車間通信装置及び歩車間通信システム及び接近通知方法 - Google Patents

歩車間通信装置及び歩車間通信システム及び接近通知方法 Download PDF

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Description

本発明は、歩行者が携帯する歩行者端末及び車両に搭載された車載端末の相互間で無線通信を行う歩車間通信用の歩車間通信装置及び歩車間通信システム及び接近通知方法に関するものである。
近年の自動車社会に於いて、種々の場面での利便性が要望されるようになってきている。例えば、ドライブスルーでの注文に於いて、電話やインターネットで事前に注文可能なシステムを採用している店舗では、店に着いてからの注文を省略することができるようになっている。この場合には、店に着いてから注文する場合に対して、より速やかな品物の受け取りができるが、交通事情等により注文者の車両が店に到着する正確な時刻を店側が把握することはできない。サービスの向上としては、事前に温めておいて出来たてを渡すということが考えられるが、上記事前注文可能な場合でも難しいため、店舗に着いてから注文する場合に対する優位性はそれ程高くない。
また、車両で帰宅する場面では、車庫に入れる際の音等を家族が聞きつけることにより、例えば玄関の照明を点けたり、解錠したりすることが考えられる。このような場面でも、家族が事前に帰宅時間を正確に把握できることにより、的確な対応が可能となる。また、大型店舗の駐車場に於いて、自車を駐車した場所を失念する場合があるばかりでなく、似たようなレイアウトで多くの車両が駐車されている場合等では、自車を見つけることが困難になる場合がある。例えば、キーレスエントリー機能を有する車両の場合には、車両に近付かなくてもキースイッチを操作することにより、解錠に伴うハザードランプの点滅等により自車を確認することが可能ではあるが、キースイッチの電波の届く範囲に限られるため、遠くから探したい場合にはそれ程期待できない。
これらの各場面に於いて、車両と人との間での利便性をより一層高めることが望まれ、そのための手段として、車両と人との間での情報伝達の工夫が考えられる。例えば、車両と人との情報伝達手段として、待ち合わせ場所に関する情報を車両や歩行者に提供するシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−225792号公報
上記特許文献1では、車両に搭載された車載端末装置と歩行者が携帯する歩行者端末装置とが双方向通信可能に接続された情報提供システムに於いて、車両が待ち合わせ場所に向かう経路がUターンや迂回等を含む複雑な経路になる場合に、待ち合わせ場所を変更することにより、車両と歩行者との待ち合わせを適切に支援することができるとしている。
しかしながら、特許文献1に於ける情報提供システムは、ネットワーク通信網の基地局を使用するものであり、基地局の電波が届く範囲にある歩行者端末装置及び車載端末装置との間で、基地局が中継することにより歩行者端末装置及び車載端末装置が双方向通信可能に接続されるものである。したがって、基地局の電波が届かない範囲では双方向通信することはできず、双方向通信による利便性が確保される範囲が限定されてしまうという問題がある。例えば山間部で基地局の電波が届き難いような場所(例えば別荘地)では、上述した各場面に対する利便性を確保することができない。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、歩行者と車両との間で基地局等を必要とせずに双方向通信可能な歩車間通信システムにより、特定の相手が近付いたことを知る場合に於ける種々の場面での利便性を向上するように構成された歩車間通信装置及び歩車間通信システム及び接近通知方法を提供することにある。
本発明の歩車間通信装置は、歩行者が携帯する他の歩車間通信装置や車両に搭載された他の歩車間通信装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信装置(2、4)であって、予め特定の前記他の歩車間通信装置(2、4)を識別するための識別情報を記憶する登録情報記憶部(26)と、自己の位置情報及び識別情報を含む所定の情報をブロードキャストとして無線信号により送信すると共に、自己の通信圏(42)内にいる前記他の歩車間通信装置からブロードキャストとして無線信号により送信される前記他の歩車間通信装置の位置情報及び識別情報を含む所定の情報を受信する通信部(22)と、受信した前記他の歩車間通信装置の識別情報と、前記登録情報記憶部に記憶した前記識別情報とを比較する比較部(25a)と、前記識別情報が一致するとき、前記特定の他の歩車間通信装置が自己の通信圏内に入ったことをユーザに通知する通知部(27)と、を備える構成とする。
本発明によれば、特定の相手が近付いた場合の対応に於ける種々の場面での利便性を向上することができる。
本発明による歩車間通信システムの一例を示す模式図 (A)は歩行者端末装置の概略ブロック図、(B)は車載端末装置の概略ブロック図 車載端末装置に於ける制御フロー図 歩行者端末装置に於ける制御フロー図 店舗及び車両の位置関係を示す図 (A)は車両側での車両情報の表示例を示す図、(B)は歩行者側での対応する表示例を示す図 第2実施例に於ける(A)は歩行者端末装置の概略ブロック図、(B)は車載端末装置の概略ブロック図 第2実施例に於ける車載端末装置に於ける制御フロー図 第2実施例に於ける歩行者端末装置に於ける制御フロー図 (A)は車両側での帰宅通知内容の表示例を示す図、(B)は歩行者側での対応する表示例を示す図 第3実施例に於ける(A)は歩行者端末装置の概略ブロック図、(B)は車載端末装置の概略ブロック図 第3実施例の歩行者端末装置に於ける制御フロー図 第3実施例の車載端末装置に於ける制御フロー図 車両を探す場面の例を示す図 (A)は第4実施例に於ける待ち合わせに向かう側の歩行者端末装置に於ける制御フロー図、(B)は待つ側の歩行者端末装置に於ける制御フロー図 待ち合わせ場面の例を示す図 (A)は待つ側の表示例を示す図、(B)は待ち合わせに向かう側の表示例を示す図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、歩行者が携帯する他の歩車間通信装置や車両に搭載された他の歩車間通信装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信装置であって、予め特定の前記他の歩車間通信装置を識別するための識別情報を記憶する登録情報記憶部と、自己の位置情報及び識別情報を含む所定の情報をブロードキャストとして無線信号により送信すると共に、自己の通信圏内にいる前記他の歩車間通信装置からブロードキャストとして無線信号により送信される前記他の歩車間通信装置の位置情報及び識別情報を含む所定の情報を受信する通信部と、受信した前記他の歩車間通信装置の識別情報と、前記登録情報記憶部に記憶した前記識別情報とを比較する比較部と、前記識別情報が一致するとき、前記特定の他の歩車間通信装置が自己の通信圏内に入ったことをユーザに通知する通知部と、を備える構成とする。
これによると、特定の相手が近付いたことを知る場合に於ける種々の場面での利便性を向上することができる。
また、第2の発明は、前記第1の発明に於いて、前記歩車間通信装置は、事前注文を受けて商品を提供する店舗に配置され、前記通信部は、前記特定の他の歩車間通信装置から前記識別情報とともに前記事前注文の内容に関する情報を含む無線信号を受信し、前記通知部は、前記識別情報が一致するとき、前記事前注文の内容を報知する構成とする。
これによると、店舗側の歩車間通信装置により、注文者又は注文者が運転する車両が近付いたことを店舗に着く前に知ることができ、商品を事前に用意しておく等、来店時の速やかな対応が可能になり、ドライブスルー等におけるサービスを向上し得る。
また、第3の発明は、前記第1の発明に於いて、前記歩車間通信装置は、宅内に設置され、前記宅内に備えられた自動装置と通信可能に設けられ、前記自動装置の動作を制御する自動装置制御部を更に有し、前記通信部は、前記特定の他の歩車間通信装置から前記識別情報とともに前記自動装置に関する情報を含む無線信号を受信し、前記通知部は、前記識別情報が一致するとき、前記自動装置に関する情報を前記自動装置制御部に通知し、前記自動装置制御部は、前記自動装置に関する情報に基づいて、前記自動装置を作動させる構成とする。
これによると、歩車間通信装置が宅内に設置された建屋(自宅等)に備えられた照明やゲート等の自動装置を、その建屋に来る特定の他の歩車間通信装置から識別情報とともに自動装置に関する情報を含む無線信号を受信することにより、事前に自動装置を作動させることができ、車庫入れ等に於ける運転者の利便性を向上し得る。
また、第4の発明は、前記第1乃至第3のいずれかの発明に於いて、前記歩車間通信装置が、人物に携帯される歩行者端末装置である構成とする。
また第5の発明は、前記第4の発明に於いて、前記特定の他の歩車間通信装置は、他の人物が携帯する他の歩行者端末装置であり、前記登録情報記憶部は、予め登録された前記他の人物が携帯する他の歩行者端末装置の識別情報を記憶し、前記通知部は、前記受信した識別情報と前記登録情報記憶部に記憶された識別情報が一致するとき、前記他の人物が自己の通信圏内に入ったことをユーザに通知する構成とする。
これによると、歩車間通信装置を携帯する歩行者同士が人混みの多い所で待ち合わせする場合に於いて、人混みで見通しが悪くても相手が近付くことを事前に知ることができ、待ち合わせを円滑に行うことができる。
また、第6の発明は、前記第1乃至第4のいずれかの発明に於いて、前記特定の他の歩車間通信装置が、車両に搭載された車載端末装置である構成とする。
また、第7の発明は、前記第1の発明に於いて、前記特定の他の歩車間通信装置は、車両の所有者に携帯される歩行者端末装置であり、前記歩車間通信装置は、前記車両に搭載された車載端末装置であり、前記歩車間通信装置は、前記車両の存在を前記所有者に報知可能な車載機器を作動させる車載機器制御部を更に有し、前記所有者が携帯する歩行者端末の識別情報が前記車載端末装置の前記登録情報記憶部に記憶した識別情報と一致するとき、前記車載機器制御部は、前記車両の存在を前記所有者に報知可能な車載機器を作動させる構成とする。
これによると、大型店舗等に於ける駐車場で自分の車両の駐車位置を失念した場合等で、他の駐車車両により自分の車両を見つけることができなくても、歩車間通信圏内に入ることにより車両側で車載機器を作動させて報知することから、自分の車両を容易に見つけることが可能となる。
また、第8の発明は、前記第7の発明に於いて、前記車載機器は、照明装置及び警音器の少なくとも一方である構成とする。
これによると、光や音により自分の車両の位置を認識することができ、特に照明を点灯させることにより夜間等で発見が容易となる。
また、第9の発明は、歩行者が携帯する他の歩車間通信装置や車両に搭載された他の歩車間通信装置との間で、歩車間通信を行う歩車間通信システムであって、前記歩車間通信装置は、予め特定の前記他の歩車間通信装置を識別するための識別情報を記憶する登録情報記憶部と、自己の位置情報及び識別情報を含む所定の情報をブロードキャストとして無線信号により送信すると共に、自己の通信圏内にいる前記他の歩車間通信装置からブロードキャストとして無線信号により送信される前記他の歩車間通信装置の位置情報及び識別情報を含む所定の情報を受信する通信部と、受信した前記他の歩車間通信装置の識別情報と、前記登録情報記憶部に記憶した前記識別情報とを比較する比較部と、前記識別情報が一致するとき、前記特定の他の歩車間通信装置が自己の通信圏内に入ったことをユーザに通知する通知部と、を備えることを特徴とする歩車間通信システムとする。
また、第10の発明は、歩行者が携帯する他の歩車間通信装置や車両に搭載された他の歩車間通信装置との間で歩車間通信を行い前記他の歩車間通信装置の接近を通知する接近通知方法であって、予め特定の前記他の歩車間通信装置を識別するための識別情報を記憶し、自己の位置情報及び識別情報を含む所定の情報をブロードキャストとして無線信号により送信すると共に、自己の通信圏内にいる前記他の歩車間通信装置からブロードキャストとして無線信号により送信される前記他の歩車間通信装置の位置情報及び識別情報を含む所定の情報を受信し、受信した前記他の歩車間通信装置の識別情報と、前記記憶した前記識別情報とを比較し、前記識別情報が一致するとき、前記特定の他の歩車間通信装置が自己の通信圏内に入ったことをユーザに通知する、ことを特徴とする接近通知方法とする。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による歩車間通信システムの一例を示す模式図である。図に於いて、店舗43にいる歩行者(店員)1は携帯可能な歩車間通信装置である歩行者端末装置2を所持し、車両3には歩車間通信装置である車載端末装置4が搭載されている。歩行者端末装置2は、スマートフォンや携帯電話等の携帯情報端末5と一体的に接続されているが、携帯情報端末5に予め内蔵されていてもよい。車載端末装置4は、カーナビゲーション6と一体的に接続されているが、カーナビゲーション6に予め内蔵されていてもよい。歩行者端末装置2及び車載端末装置4は、GPS(全地球測位網)やQZSS(準天頂衛星システム)を構成する複数の衛星7からの信号を受信し、自身の位置情報を生成することができる公知の衛星測位構造をそれぞれ有する。
図2(A)は歩行者端末装置2の概略ブロック図である。歩行者端末装置2は、衛星7からの信号を受信し、自身の位置情報を取得する位置情報取得部21と、自身の位置情報を含む所定の歩行者情報をブロードキャストとして無線信号により送信すると共に他の端末から送信される無線信号を受信するための歩行者端末通信部としての通信部22と、携帯情報端末5との間での情報の処理を行う携帯端末処理部23と、歩行者端末識別情報や他の端末の識別情報、その他の必要な情報を適宜登録可能な登録情報記憶部26と、携帯情報端末5を用いて画像や音による通知を行う通知部27と、全体の制御を例えばCPUを用いたプログラム処理で行う制御部25とにより構成されている。通信部22には、他の端末との間で送受信を行うためのアンテナ22aが接続されている。なお、制御部25には、特定の他の歩車間通信装置を識別するための比較部25aと、地図情報を取得する地図情報取得部25bとが、それぞれプログラムにより構成されている。
図2(B)は車載端末装置4の概略ブロック図である。車載端末装置4は、衛星7からの信号を受信し、自身の位置情報を取得する位置情報取得部31と、自身の位置情報を含む所定の車両情報をブロードキャストとして無線信号により送信すると共に他の端末から送信される無線信号を受信するための車載端末通信部としての通信部32と、カーナビゲーション6との間での情報の処理を行うカーナビゲーション処理部33と、車載端末識別情報や他の端末の識別情報、その他の必要な情報を適宜登録可能な登録情報記憶部37と、例えばカーナビゲーション6を用いて画像や音による報知を行わせる報知部38と、全体の制御を例えばCPUを用いたプログラム処理で行う制御部36とにより構成されている。通信部32には、他の端末との間で送受信を行うためのアンテナ32aが接続されている。なお、制御部36には、特定の他の歩車間通信装置を識別するための比較部36aと、地図情報を取得する地図情報取得部36bとが、それぞれプログラムにより構成されている。
各アンテナ22a、32aから送信される無線信号に用いられる周波数には、安全運転支援無線システムであるITS(Intelligent Transport System)用周波数の1つとして割り当てられる700MHz帯を用いるものとする。この周波数帯を用いることにより、ITSとして使用される他の周波数である5.8GHz帯に比べて、電波の回折量が多く、電波が障害物(建物や大型車両等)の裏に回り込んで到達し得るため、歩行者端末装置2及び車載端末装置4が互いに見通せない位置関係にある場合でも確実な情報伝達が可能となる。
このように構成された歩車間通信システムに於いて、本発明による第1実施例を図3及び図4のフロー図を参照して説明する。図3は車載端末装置4に於ける制御フローであり、図4は歩行者端末装置2に於ける制御フローである。これら制御フローは、例えば公知のCPUに於けるプログラム処理であってよい。第1実施例は、図5に示されるように、店舗(例えばファストフード店)43にいる歩行者(店員)1が歩行者端末装置2を所持し、特定の相手となる注文者が車両3により店舗43まで商品を購入しに行く場合の例である。
第1実施例に於いて特定の他の歩車間通信装置となる車載端末装置4では、図3に示されるように、先ずステップST1で車両位置情報を取得する。車両位置情報は、位置情報取得部31でGPS等からの信号に基づいて求められた車両3の現在位置の情報である。なお、カーナビゲーション6に於ける地図情報と照合する公知の処理により車両3の現在位置を高精度に求めるとよい。
次のステップST2では車両3側の歩車間通信圏内に歩行者端末装置2がある否かを判定する。この場合の判定は、図5に示されるように、歩行者端末装置2から送信された電波の到達範囲である歩車間通信圏42内に車載端末装置4が位置するか否かであってよい。すなわち、通信部32により、歩行者端末装置2からのブロードキャストによる無線信号を受信できれば自己の通信圏内と判定される。
なお、後述する歩行者端末装置2側での歩車間通信圏内の判定も同様であり、車載端末装置4からの送信による歩車間通信圏41内に歩行者端末装置2が位置するか否かであってよい。これら各自己の歩車間通信圏41、42の各半径Rc、Rwは、それぞれの通信部22、32から発せられる出力の大きさによるが、見通しの良い場所で例えばそれぞれ100m程度であってよい。
ステップST2で歩車間通信圏42内に車載端末装置4が位置していないと判定された場合にはステップST1に戻り、位置すると判定された場合にはステップST3に進む。これらステップST1及びST2は、図示例では同一のフローで行うとして説明したが、それぞれ並列に処理してよい。その場合には、ステップST1とステップST2とは互いに常時割り込み可として処理する。
ステップST3では、車両情報を送信するか否かを判定する。車両情報は、上記車両位置情報と、注文者の車両3を特定するために予め登録情報記憶部37に登録した車両識別情報(例えば注文時に店舗43側から提供されたIDコード等)とを含むものとする。なお、カーナビゲーション6に注文を入力する機能が有る場合には、その注文内容の情報を含めてもよい。
また、例えばパーソナルコンピュータや携帯情報端末を用いて入力し、インターネット経由で店舗43に対して注文する場合には、例えば、車載端末装置4のセットアップ時に登録情報記憶部37に登録された車載端末識別情報(IDコード等)を車両識別情報として送信するようにしてもよい。また、注文者の氏名を入力し、その情報を含めるとよい。
車載端末装置4から送信される車両情報の内容としては、例えば図6(A)に示されるものであってよい。図6(A)は、例えばカーナビゲーション6に対応するアプリケーションが組み込まれている場合には、それによりカーナビゲーション6の画面6aに注文内容が表示された例である。なお、図には表示されていないが、車載端末識別情報のIDコード等も含まれる。
ステップST3で車両情報を送信しないと判定した場合にはステップST1に戻り、送信すると判定した場合にはステップST4に進む。ここで、車両情報を送信しない場合とは、例えば注文内容が未だ入力されていない場合や、歩車間通信圏41内に位置する歩行者端末装置2が目的の店舗のものではない場合等である。ステップST4では、車両情報を通信部32から送信する。
なお、図示例ではステップST1及びST2の処理と並列に注文内容の入力を行い、その注文内容をステップST1及びST2の間で車両情報の一部として取得するようにしているが、ステップST3の処理前であればよく、例えばステップST1の前やステップST2及びST3の間で取得するようにしてもよい。
第1実施例に於いて歩行者端末装置2では、図4に示されるように、ステップST11で車両情報を受信したか否かを判定する。この車両情報は、事前に注文を受けて予め店舗43側のコンピュータシステムを介して歩行者端末装置2に転送された情報や、車載端末装置4から送信され、かつ店舗43を特定した注文内容が含まれている情報であってよい。このように、店舗43側で注文した客が来店すると特定できる内容が含まれている特定の他の歩車間通信装置の情報である車両情報を歩行者端末装置2で受信したか否かを判定する。
ステップST11で上記特定の車両情報を受信したと判定された場合にはステップST12に進み、受信していないと判定された場合にはステップST11を繰り返す。ステップST12では、相手装置(車載端末装置4)が接近したこと、すなわち注文した客の来店をユーザである歩行者(店員)1に知らせるため、通知部27により、例えば携帯情報端末5のスピーカから報知音を発生させたり、携帯情報端末5の画面5aに表示させたりして通知する。画面5aに表示させる内容としては、図6(B)に示されるような表示内容であってよい。ここでは、来店する客の情報として、上記車両情報から客を特定する内容(氏名等)及び注文内容を表示するようにしているが、この例に限られるものではない。
上述した通知部27による歩行者(店員)1への報知は、歩行者(店員)1が所持する歩行者端末装置2の歩車間通信圏42内に注文者の車両3(車載端末装置4)が入った時点で行われるため、注文者の車両3が店舗43に到達する前に商品を用意することができ、来店時に待たせることなく、商品の速やかな受け渡しを実現し得る。また、調理してから渡す商品の場合には、車両3が店舗43の近くに来た時から調理を開始することができ、出来たての商品を速やかに渡すことが可能となる。上記実施例では、車両3での来店に対応する場合について説明したが、歩行者端末装置2を所持する歩行者が来店する場合にも適用し得る。その場合には、上記車載端末装置4を歩行者端末装置2に置き換えればよい。
なお、第1実施例ではファストフード店の例について説明したが、本発明は、ドライブスルーに対応した販売形態を実施する種々の場面に適用し得る。例えば、ガソリンスタンドに於いて、給油の情報(種類、給油量等)を車両情報として送信し、ガソリンスタンド側では、車両3が近付いたことを認識し、車両3が到着する前に歩行者(店員)が受け入れ態勢に入ることができる。これにより、速やかにかつ的確な誘導及び給油ガンの準備等を行うことができる。特に、冬季等、長時間外に出て来客を待つというようなことを回避でき、店員の労働条件の改善に貢献し得る。
また、車種情報等を送信することも可能であり、給油時の駐車方向(車種によって、給油口が右側か左側かが異なる場合がある)をガソリンスタンドで事前に把握し、該当車に事前に通知することも可能となる。更には、ガソリンスタンドの混雑情報を、ガソリンスタンドから車に通知することもでき、ガソリンスランドが混雑している場合は、他の最寄りのガソリンスタンドを案内することも可能となる。ここで、単に該当車との距離だけでなく、どちらの車線側にガソリンスタンドが存在するかに関する情報も含めて、他のガソリンスタンドを案内することが可能であることは言うまでも無い(例えば、該当車と同一車線側に存在するガソリンスタンドのみを案内することも可能である)。
次に、図7〜図10を参照して、第2実施例について説明する。図7は図2に対応し、図8は図3に対応し、図9は図4に対応する。なお、上記実施例と同様の部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
この第2実施例は、特定の他の歩車間通信装置となる車載端末装置4を搭載した車両3の運転者が帰宅する場合の例である。なお、帰宅に限られず、訪問する家に向かう場合にも適用可能である。いずれの場合に於いても、歩行者(在宅者)1が歩車間通信装置の歩行者端末装置2を所持していればよい。
図7(A)に示されるように、歩行者端末装置2には動作部を構成する自動装置制御部28が設けられている。自動装置制御部28は、家屋に備えられた自動装置を作動させるべく、例えば携帯情報端末5を介して制御する所定の動作を実行可能な機能を有する。
また、図7(B)に示されるように、車載端末装置4には帰宅通知部39が設けられている。帰宅通知部39は、カーナビゲーション6の画面6aに帰宅に関するメニュー44をポップアップさせて、メニュー44に入力された情報を通信部32から送信させる制御を行う。
図8に示されるように、第2実施例に於ける車載端末装置4での制御フローは、第1実施例に於ける図3のステップST1〜ST4と同じフローであってよい。図3のフローでは「注文内容の入力」を取得するようしたが、この第2実施例では、それに代えて「帰宅情報の設定内容」を取得する。その取得タイミングも、上述した「注文内容の入力」と同様であってよい。
帰宅情報の設定内容を図10(A)に示すが、図示例は一例であり、これに限られるものではない。また、カーナビゲーション6の画面6aはタッチパネル機能を備えるものとする。例えば、カーナビゲーション6の画面6aに表示させる機能選択メニューに帰宅ボタンを設け、その帰宅ボタンを選択することにより、図に示されるように、画面6aに帰宅通知内容を設定するメニュー44をポップアップ表示させる。メニュー44の内容としては、帰宅通知の有無、車庫の照明点灯の有無、電動ゲートの開閉等である。例えば帰宅途中でメニュー44の各項目をそれぞれ設定する。なお、車庫の照明や電動ゲートは自動装置の一例であり、自動装置としては、これらに限られるものではない。
車載端末装置4では、ステップST4に於いて送信する車両情報の内容に、上記メニュー44で設定された内容を含める。その他の内容は上記第1実施例と同様であってよい。
次に、図9を参照して第2実施例に於ける歩行者端末装置2での制御を説明する。ステップST21は上記図4のステップST11と同じ処理であってよい。次のステップST22では、受信した車両情報に帰宅通知が選択されているか否かを判定する。帰宅通知が選択されていると判定した場合にはステップST23に進み、ステップST23では、通知部27により、特定の他の歩車間通信装置である相手装置(車載端末装置4)が接近したことを帰宅通知として、例えば携帯情報端末5のスピーカにより発音させたり、携帯情報端末の画面に図10(B)に示されるような内容を表示させたりする。これにより、歩行者端末装置2のユーザである歩行者(在宅者)1は、車両3の運転者が帰宅することを家に着く前に知ることができる。また、車両位置情報から車両3の位置を地図画面上に表示させるようにしてもよく、それにより帰宅状態をより一層把握し易くなる。
ステップST23の次、またはステップST22で帰宅通知が選択されていないと判定された場合に進むステップST24では、上記した車庫照明器の自動点灯や電動ゲートの自動開動作を行わせる選択がされているか否かを判定する。いずれか1つの自動装置に対する自動制御が選択されていると判定された場合には、ステップST25に進み、いずれも選択されていないと判定された場合にはステップST21に戻る。ステップST25では、受信した車両情報に含まれる識別情報と、登録情報記憶部26に登録されている車両識別情報とが一致するとき、通知部27は、自動装置制御部28に自動装置に関する情報を通知する。自動装置制御部28は、選択された自動装置に対して例えば携帯情報端末5を介して制御信号を送信し、自動作動させる。携帯情報端末5による自動制御は、公知の家電製品に対する制御と同様に行うものであってよい。
次に、図11〜図14を参照して、第3実施例について説明する。図11は図2に対応し、図12は歩行者端末装置2に於ける制御フロー図であり、図13は車載端末装置4に於ける制御フロー図である。なお、上記実施例と同様の部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。この第3実施例は、車両3の所有者である歩行者1が歩車間通信装置の歩行者端末装置2を所持し、例えば大型店舗の駐車場に自分の車両3を駐車し、買い物等の用事を済ませて駐車場に戻ってきた場合に、車両3が他の車両の影に隠れる等して容易に見つけることができないような場合に適用可能な例である。また、本実施例は、車の盗難防止等にも有効である。
図11(A)に示されるように、歩行者端末装置2は第1実施例と同じ構成であってよい(図2(A))。車両3には歩車間通信装置の車載端末装置4が搭載されている。車載端末装置4には、図11(B)に示されるように、車両3に搭載されている車載機器を制御する動作部としての車載機器制御部40が設けられている。車載機器としては、照明装置としてのヘッドライト3bや警音器としてのホーン3cであってよい。なお、照明装置としては、ヘッドライト3bの他に外部から点灯状態を視認可能なものであればよく、方向指示器や室内灯であってもよい。また、警音器としては、ホーン3cに限られず、同様に外部から音を聞くことができるものであればよく、オーディオ装置のスピーカであってもよい。
図12に示されるように、第3実施例に於ける歩行者端末装置2での制御フローは、先ずステップST31で歩行者端末位置情報を取得する。歩行者端末位置情報は、位置情報取得部21でGPS等からの信号に基づいて求められた歩行者端末装置2の現在位置の情報である。なお、携帯情報端末5に於ける地図情報と照合する公知の処理により歩行者端末装置2の現在位置を高精度に求めるとよい。
次のステップST32では歩行者端末装置2側の歩車間通信圏内に車載端末装置4がある否かを判定する。この場合の判定は、上述した図5の説明と同様に、車載端末装置4から送信された電波の到達範囲である歩車間通信圏41内に歩行者端末装置2が位置するか否かであってよい。すなわち、通信部22により、車載端末装置4からのブロードキャストによる無線信号を受信できれば、通信圏内であると判定される。
ステップST32で歩車間通信圏41内に歩行者端末装置2が位置していない、すなわち車載端末装置4からの無線信号を受信できていないと判定された場合にはステップST31に戻り、位置する(受信している)と判定された場合にはステップST33に進む。これらステップST31及びST32は、図示例では同一のフローで行うとして説明したが、それぞれ並列に処理してよい。その場合には、ステップST31とステップST32とは互いに常時割り込み可として処理する。
ステップST33では、歩行者端末情報を送信するか否かを判定する。歩行者端末情報は、上記歩行者端末位置情報と、特定の他の歩車間通信装置としての歩行者端末装置2を特定するために予め登録情報記憶部26に登録した歩行者端末識別情報とを含むものとする。
ステップST33で歩行者端末情報を送信しないと判定した場合にはステップST31に戻り、送信すると判定した場合にはステップST34に進む。ここで、歩行者端末情報の送信の有無は、歩行者端末装置2又は携帯情報端末5に車両探索スイッチ(画面表示であってよい)を設けておき、そのスイッチの操作によるものであってよい。駐車場に戻って来た歩行者(所有者)1が自分の車両3を見つけた場合にはスイッチを操作せず、その場合にはステップST31に戻り、見つけられず、送信スイッチを操作した場合にはステップST34に進む。ステップST34では、歩行者端末情報を通信部22により送信する。
車載端末装置4では、図13に示されるように、ステップST41で歩行者端末情報を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合にはステップST42に進み、受信していないと判定された場合にはステップST41を繰り返す。
ステップST42では、受信した歩行者端末情報が車両3の所有者のものであるか否かを判定する。この判定に於いては、前提として、歩行者端末情報に、歩行者端末装置2の登録情報記憶部26に登録されている歩行者端末識別情報が含まれ、かつ車載端末装置4の登録情報記憶部37には、所有者(歩行者1)が所持する歩行者端末装置2を特定する歩行者端末識別情報が予め登録されているものとする。これにより、受信した歩行者端末識別情報と車載端末装置4側の登録されている歩行者端末識別情報とを比較(照合)して判定することができる。
ステップST42で、受信した歩行者端末情報が車両3の所有者のものでないと判定された場合にはステップST41に戻り、所有者のものであると判定された場合にはステップST43に進む。ステップST43では車載機器を予め設定されたパターンで作動させる。車載機器としては、上述したようにヘッドライト3bやホーン3cであってよい。
車載端末装置4は、車載機器制御部40により、ヘッドライト3b及びホーン3cのいずれか一方を作動させるか、図14に示されるように両方を作動させる。これにより、歩行者(所有者)1は、他車により車両3が見えない場面であっても、光や音により自分の車両3の位置を確認することができ、駐車位置を失念した場合でも容易に車両3を探し当てることができる。特に、夜間等に於いては、ヘッドライト3bを点灯させることにより、遠く離れた所からでも探すことができる。
次に、図15〜図17を参照して、第4実施例について説明する。図15は図3に対応し、図16は図5(A)に対応する。なお、上記実施例と同様の部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。この第4実施例は、図16に示されるように、待ち合わせに於いて歩行者1aと、待ち合わせに向かう移動側となる他の歩行者1bとが待ち合わせする場合に適用可能な例である。歩行者1a及び他の歩行者1bは、それぞれ互いに歩車間通信装置の歩行者端末装置2を携帯している。したがって、第4実施例に於ける歩行者端末装置2は、図2(A)と同じであってよい。なお、比較部25aは、上記各実施例では車両判定部として機能させたが、この第4実施例では歩行者判定部として機能するものとする。それぞれ、他の端末装置を識別する点に於いて何等変わるものではなく、同じ処理を行うことであってよい。
図15は、第4実施例に於ける歩行者端末装置2での制御フローを示す図である。なお、歩行者1a及び他の歩行者1bはそれぞれ同じ歩行者端末装置2を所持してよいため、制御フローは同じである。
図15(A)は、待ち合わせ場所に向かう他の歩行者1bに於ける制御フローを示す図である。先ずステップST51で、歩行者端末位置情報を取得する。歩行者端末位置情報は、上記ステップST31で説明した内容と同じである。
次のステップST52では、歩行者1aの歩行者端末装置2側の歩車間通信圏42a内に他の歩行者1bの歩行者端末装置2がある否かを判定する。この場合の判定は、歩行者1aの歩行者端末装置2から送信された電波の到達範囲である歩車間通信圏42a内に、他の歩行者1bの歩行者端末装置2が位置するか否かであってよい。すなわち、他の歩行者端末装置2の通信部22により、歩行者1aの歩行者端末装置2からのブロードキャストによる無線信号を受信できれば、通信圏内と判定できる。
ステップST52で歩車間通信圏42a内に他の歩行者1bの歩行者端末装置2が位置していない、すなわち歩行者1aの歩行者端末装置2からの無線信号を受信できていないと判定された場合にはステップST51に戻り、位置する(受信している)と判定された場合にはステップST53に進む。これらステップST51及びST52は、図示例では同一のフローで行うとして説明したが、それぞれ並列に処理してよい。その場合には、ステップST51とステップST52とは互いに常時割り込み可として処理する。
ステップST53では、歩行者端末情報を送信するか否かを判定する。歩行者端末情報は、上記歩行者端末位置情報と、例えばセットアップ時に予め登録情報記憶部26に登録した歩行者端末識別情報とを含むものとする。ステップST53で歩行者情報を送信しないと判定された場合にはステップST51に戻り、送信すると判定された場合にはステップST54に進む。歩行者情報の送信の有無は、上記第3実施例と同様に、歩行者端末装置2又は携帯情報端末5に待ち合わせスイッチ(画面表示であってよい)を設けておき、そのスイッチの操作によるものであってよい。
なお、待つ側の歩行者1aに於いても、所持する歩行者端末装置2又は携帯情報端末5に設けられた待ち合わせスイッチを操作することにより、受信可能にするか否かを選択できるものとする。これにより、待ち合わせ時間に近くなってから受信状態にすることができ、バッテリーの消耗を低減し得る。ステップST54では、歩行者端末情報を通信部22により送信する。
歩行者1a側の歩行者端末装置2での制御フローは、図15(B)に示されるようになる。先ずステップST61で、歩行者端末情報を受信したか否かを判定し、受信していないと判定された場合にはステップST61を繰り返し、受信したと判定された場合にはステップST62に進む。ステップST62では、受信した歩行者端末情報に含まれる歩行者端末識別情報と、予め登録情報記憶部26に登録されている待ち人(他の歩行者1b)に対応する歩行者端末識別情報とを照合し、特定の他の歩車間通信装置からの待ち人の情報を受信したか否かを判定する。
ステップST62で、受信した歩行者端末識別情報が待ち人(他の歩行者1b)のものでないと判定された場合にはステップST61に戻り、待ち人(他の歩行者1b)のものであると判定された場合にはステップST63に進む。ステップST63では、通知部27により、相手装置(他の歩行者1bの歩行者端末装置2)が接近したことを、待ち人情報通知として、例えば携帯情報端末5のスピーカにより発音させたり、携帯情報端末の画面に図17(A)に示されるように、待ち人(他の歩行者1b)が近付いた内容を表示させたりして通知する。これにより、図16に示されるような人混みの多い所での待ち合わせに於いて、歩行者端末装置2のユーザである歩行者1aは、人混みに隠れて見えない状態でも待ち人(他の歩行者1b)が所定範囲(歩車間通信圏42a)内に来たことを認識することができ、待ち合わせを円滑に行うことができる。
なお、携帯情報端末の画面に、相手のいる方位や距離を合わせて表示するようにしてもよい。ここで、携帯情報端末の画面が小さい等の場合、相手との距離を色分けして表示する等(例えば、相手との距離が所定値以下の場合は青色、相手との距離が所定値以上の場合は赤色で表示する)も可能である。
なお、他の歩行者1b側に於いても、同じ制御フローを実行することができる。それにより、他の歩行者1bの歩行者端末装置2側の歩車間通信圏42b内に歩行者1aの歩行者端末装置2があり、歩行者1aの歩行者端末装置2からの歩行者情報を受信し、照合により待ち合わせ相手であると判定された場合には、携帯情報端末5のスピーカにより発音させたり、図17(B)に示されるような内容を表示させたりすることができる。これにより、待ち合わせ相手に近付いたことを認識でき、同様の効果を奏し得る。
以上、本発明を、その好適実施形態の実施例について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、歩行者同士の待ち合わせの例を示したが、車両同士の待ち合わせにも適用でき、同様の作用効果を奏し得る。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りに於いて適宜取捨選択することが可能である。
本発明にかかる歩車間通信装置及び歩車間通信システム及び接近通知方法は、特定の他の歩車間通信装置が近付いた場合の対応に於ける種々の場面での利便性を向上することができ、歩車間通信システムの拡張に有用である。
1 歩行者
2 歩行者端末装置
3 車両
3b ヘッドライト
3c ホーン
4 車載端末装置
5 携帯情報端末
5a 画面
6 カーナビゲーション
6a 画面
22 通信部
25a 比較部
26 登録情報記憶部
27 通知部
28 自動装置制御部
32 通信部
37 登録情報記憶部
40 車載機器制御部

Claims (10)

  1. 歩行者が携帯する他の歩車間通信装置や車両に搭載された他の歩車間通信装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信装置であって、
    予め特定の前記他の歩車間通信装置を識別するための識別情報を記憶する登録情報記憶部と、
    自己の位置情報及び識別情報を含む所定の情報をブロードキャストとして無線信号により送信すると共に、自己の通信圏内にいる前記他の歩車間通信装置からブロードキャストとして無線信号により送信される前記他の歩車間通信装置の位置情報及び識別情報を含む所定の情報を受信する通信部と、
    受信した前記他の歩車間通信装置の識別情報と、前記登録情報記憶部に記憶した前記識別情報とを比較する比較部と、
    前記識別情報が一致するとき、前記特定の他の歩車間通信装置が自己の通信圏内に入ったことをユーザに通知する通知部と、
    を備えることを特徴とする歩車間通信装置。
  2. 前記歩車間通信装置は、事前注文を受けて商品を提供する店舗に配置され、
    前記通信部は、前記特定の他の歩車間通信装置から前記識別情報とともに前記事前注文の内容に関する情報を含む無線信号を受信し、
    前記通知部は、前記識別情報が一致するとき、前記事前注文の内容を報知することを特徴とする請求項1に記載の歩車間通信装置。
  3. 前記歩車間通信装置は、宅内に設置され、
    前記宅内に備えられた自動装置と通信可能に設けられ、前記自動装置の動作を制御する自動装置制御部を更に有し、
    前記通信部は、前記特定の他の歩車間通信装置から前記識別情報とともに前記自動装置に関する情報を含む無線信号を受信し、
    前記通知部は、前記識別情報が一致するとき、前記自動装置に関する情報を前記自動装置制御部に通知し、
    前記自動装置制御部は、前記自動装置に関する情報に基づいて、前記自動装置を作動させることを特徴とする請求項1に記載の歩車間通信装置。
  4. 前記歩車間通信装置が、人物に携帯される歩行者端末装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の歩車間通信装置。
  5. 前記特定の他の歩車間通信装置は、他の人物が携帯する他の歩行者端末装置であり、
    前記登録情報記憶部は、予め登録された前記他の人物が携帯する他の歩行者端末装置の識別情報を記憶し、
    前記通知部は、前記受信した識別情報と前記登録情報記憶部に記憶された識別情報が一致するとき、前記他の人物が自己の通信圏内に入ったことをユーザに通知することを特徴とする請求項4に記載の歩車間通信装置。
  6. 前記特定の他の歩車間通信装置が、車両に搭載された車載端末装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の歩車間通信装置。
  7. 前記特定の他の歩車間通信装置は、車両の所有者に携帯される歩行者端末装置であり、
    前記歩車間通信装置は、前記車両に搭載された車載端末装置であり、
    前記歩車間通信装置は、前記車両の存在を前記所有者に報知可能な車載機器を作動させる車載機器制御部を更に有し、
    前記所有者が携帯する歩行者端末の識別情報が前記車載端末装置の前記登録情報記憶部に記憶した識別情報と一致するとき、前記車載機器制御部は、前記車両の存在を前記所有者に報知可能な車載機器を作動させることを特徴とする請求項1に記載の歩車間通信装置。
  8. 前記車載機器は、照明装置及び警音器の少なくとも一方であることを特徴とする請求項7に記載の歩車間通信装置。
  9. 歩行者が携帯する他の歩車間通信装置や車両に搭載された他の歩車間通信装置との間で、歩車間通信を行う歩車間通信システムであって、
    前記歩車間通信装置は、
    予め特定の前記他の歩車間通信装置を識別するための識別情報を記憶する登録情報記憶部と、
    自己の位置情報及び識別情報を含む所定の情報をブロードキャストとして無線信号により送信すると共に、自己の通信圏内にいる前記他の歩車間通信装置からブロードキャストとして無線信号により送信される前記他の歩車間通信装置の位置情報及び識別情報を含む所定の情報を受信する通信部と、
    受信した前記他の歩車間通信装置の識別情報と、前記登録情報記憶部に記憶した前記識別情報とを比較する比較部と、
    前記識別情報が一致するとき、前記特定の他の歩車間通信装置が自己の通信圏内に入ったことをユーザに通知する通知部と、
    を備えることを特徴とする歩車間通信システム。
  10. 歩行者が携帯する他の歩車間通信装置や車両に搭載された他の歩車間通信装置との間で歩車間通信を行い前記他の歩車間通信装置の接近を通知する接近通知方法であって、
    予め特定の前記他の歩車間通信装置を識別するための識別情報を記憶し、
    自己の位置情報及び識別情報を含む所定の情報をブロードキャストとして無線信号により送信すると共に、自己の通信圏内にいる前記他の歩車間通信装置からブロードキャストとして無線信号により送信される前記他の歩車間通信装置の位置情報及び識別情報を含む所定の情報を受信し、
    受信した前記他の歩車間通信装置の識別情報と、前記記憶した前記識別情報とを比較し、
    前記識別情報が一致するとき、前記特定の他の歩車間通信装置が自己の通信圏内に入ったことをユーザに通知する、
    ことを特徴とする接近通知方法。
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