JP6347812B2 - 壁隅部形成ユニット、組合せユニット、壁隅部形成セット、及び建築構造物 - Google Patents

壁隅部形成ユニット、組合せユニット、壁隅部形成セット、及び建築構造物 Download PDF

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Description

本発明は、建築構造物の基礎の上に立設されることにより壁の隅部を形成する壁隅部形成ユニット、組合せユニット、壁隅部形成セット、及び壁隅部形成ユニット又は壁隅部形成セットを含む建築構造物に関する。
従来から、断熱材を有する断熱壁によって建築構造物の室内の温度調整が行われている。断熱壁の施工は、通常、建築構造物の建築現場において、外装パネルを立設した後に、外装パネルの屋内側に断熱材の原材料を吹き付けることによって断熱材を設け、断熱材を内装プレートで覆うことによって行われる。
しかし、屋外である建築現場で断熱材の原材料を吹き付ける作業は、天気、外気温又は湿度に影響を受ける。例えば、雨天の場合には、断熱材の原材料を吹き付ける作業を中止する必要が生じる。このため、建築現場において迅速な作業ができず、建築現場における作業コストが嵩むこととなっていた。
そこで、本発明者によって、図11(a)に示すように、断熱材2を備えた壁形成ユニット1が創作され出願されている(特開2016−70054)。壁形成ユニット1は、工場において製造し、建築現場まで運搬し、図11(b)に示すように、基礎5の上に立設する。壁形成ユニット1により、建築現場において断熱材の原材料を吹き付ける等の作業を行うことなく、断熱材2を備えた断熱壁3を形成できる。
ところが、断熱壁3の隅部4を形成するのは困難である。例えば、図11(b)に示すように、建築現場において、基礎5の隅部6に隅柱7を立設した後、2枚の壁形成ユニット1を隅柱7に隣接させて立設する必要があった。その後、2枚の内側板8−1を隅柱7に固定し、例えば、発泡硬質ウレタンフォームを加工して形成した2個の断熱材9を内側板8−1に貼り付ける必要があった。その後は、2枚の外側板8−2で断熱材9を覆う必要があった。このため、断熱壁3の隅部4の形成に関しては、建築現場において煩雑な作業が必要であった。
特開2016−70054
本発明は、断熱壁の隅部の形成に関して、建築現場における施工作業を迅速に行うことができ、建築現場における作業コストを低減できる壁隅部形成ユニット、組合せユニット、壁隅部形成セット、及び壁隅部形成ユニット又は壁隅部形成セットを含む建築構造物を提供することを目的とする。
本発明の壁隅部形成ユニットは、建築構造物の基礎の上に立設され、該建築構造物の壁の少なくとも隅部を形成する壁隅部形成ユニットであって、
断熱材が内設された断熱パネルと、前記断熱パネルと平行に該断熱パネルの一方の面に固定された内装パネルと、を備え、
前記内装パネルは、前記建築構造物の前記壁を形成した時に隅柱を構成する隅柱形成縦木を備えたことを特徴とする。
本願明細書及び本願特許請求の範囲において、建築構造物とは、家屋等の建物又は建物の一部を言う。また、壁の隅部とは、一の壁と他の壁とが交叉する部分を言う。隅柱とは、壁の隅部に立設される柱を言う。
また、本発明の壁隅部形成ユニットは、前記壁隅部形成ユニットにおいて、前記断熱パネルは、前記隅部に配置される隅部断熱材を備えたことを特徴とする。また、前記壁隅部形成ユニットにおいて、前記隅部断熱材は、前記断熱パネルに対して垂直方向に木ネジを螺入するためのパイプが埋め込まれたことを特徴とする。

また、本発明の壁隅部形成ユニットは、前記壁隅部形成ユニットにおいて、前記内装パネルは、前記建築構造物の前記壁を形成した時に梁を構成する梁形成横木を備えたことを特徴とする。
また、本発明の組合せユニットは、前記壁隅部形成ユニットと組み合わされ、建築構造物の基礎の上に立設され、壁隅部形成ユニットとともに該建築構造物の壁の少なくとも隅部を形成し、
断熱材が内設された断熱パネルと、前記断熱パネルと平行に該断熱パネルの一方の面に固定された内装パネルと、を備え、前記内装パネルに、前記壁隅部形成ユニットの前記隅柱形成縦木を配置するための配置空間が形成されたことを特徴とする。
また、本発明の壁隅部形成セットは、前記壁隅部形成ユニットと、前記組合せユニットとを含むことを特徴とする。
また、本発明の建築構造物は、前記壁隅部形成ユニットを含むことを特徴とする。
本発明の壁隅部形成ユニットは、工場において製造し、建築現場まで運搬し、建築現場に既に形成されている基礎の上に固定し立設することにより、壁の隅部を含んだ断熱壁を形成することができる。これにより、建築現場における施工作業を迅速に行うことができ、建築現場における作業コストを低減できる。
図1(a)は本発明に係る壁隅部形成ユニットを示す平面断面図であり、図1(b)は組合せユニットを示す平面断面図である。 図1(a)の壁隅部形成ユニットを用いて形成した断熱壁の側面断面図である。 図1(a)の壁隅部形成ユニットを組み立てる状態を示す斜視図である。 図1(a)の壁隅部形成ユニットを立設する基礎を示す平面図である。 図1(a)の壁隅部形成ユニット及び図1(b)の組合せユニット等を立設して形成した断熱壁を示す平面断面図である。 図6(a)は図1(a)の壁隅部形成ユニットに接続する壁形成ユニットを示す平面断面図であり、図6(b)は図1(b)の組合せユニットに接続する壁形成ユニットを示す平面断面図である。 図1(a)の壁隅部形成ユニット及び図1(b)の組合せユニット等を用いて形成した家屋の側面断面図である。 本発明の壁隅部形成ユニット及び組合せユニットの他の実施形態を示す平面断面図である。 本発明の壁隅部形成ユニット及び組合せユニットの更に他の実施形態を示す図であり、同図(a)は壁隅部形成ユニット及び組合せユニットを基礎の上に立設した状態を示す平面断面図であり、同図(b)は建築現場での施工が終了した状態を示す平面断面図である。 本発明の壁隅部形成ユニット及び組合せユニットの更に他の実施形態を示す図であり、同図(a)は壁隅部形成ユニット及び組合せユニットを基礎の上に立設した状態を示す平面断面図であり、同図(b)は建築現場での施工が終了した状態を示す平面断面図である。 図11(a)は従来の壁形成ユニットを示す平面断面図であり、11図(b)は図11(a)の壁形成ユニットによって断熱壁を形成した状態を示す平面断面図である。
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1、図2、図3において、符号10は、本発明に係る壁隅部形成ユニットを示し、符号208は、本発明に係る組合せユニットを示す。
壁隅部形成ユニット10は、図2に示すように、形成する家屋12(図7に示す)の基礎14の上に立設され、家屋12の断熱壁(壁)16を形成する。壁隅部形成ユニット10は、図2に示すように、断熱材18が内設された断熱パネル20と、断熱パネル20と平行に断熱パネル20の一方の面22側に固定された内装パネル26と、空気が断熱パネル20の一方の面22に沿って下から上へ通り抜け可能な通気経路30と、を備える。
(断熱パネル)
断熱パネル20は、図2及び図3に示すように、上端に上横木32を備え、下端に下横木34を備える。上横木32及び下横木34には、図示しないL字金具により5本の縦木40及び1本の隅部縦木204が固定されている。上横木32、下横木34、隅部縦木204及び5本の縦木40には、図示しない釘により木製のプレート43が貼り付けられている。上横木32と下横木34との間であって、一の縦木40と他の縦木40との間において、プレート43に発泡硬質ウレタンを吹き付け、吹き付けられた発泡硬質ウレタンが発泡することにより、断熱材18が形成される。上横木32と下横木34との間であって、隅部縦木204と隅部縦木204に隣接する縦木40との間において、プレート43に発泡硬質ウレタンを吹き付け、吹き付けられた発泡硬質ウレタンが発泡することにより、隅部断熱材224が形成される。隅部縦木204と隅部縦木204に隣接する縦木40との間に、隅部断熱材224を形成することにより、形成する家屋の隅部においても断熱効果が生じる。上横木32と下横木34との間であって、一の縦木40と他の縦木40との間又は隅部縦木204と隅部縦木204に隣接する縦木40との間において、既に発泡が行われて形成されている板状の発泡硬質ウレタンフォーム又はグラスウール板を嵌め込むことによって、断熱材18又は隅部断熱材224を形成してもよい。
(内装パネル)
図2及び図3に示すように、内装パネル26は、基礎14の上に固定する固定用横木46を、下端に備えている。固定用横木46には、縦孔44が形成される。固定用横木46は、基礎14に立設されている複数の植込みボルト42を縦孔44に貫通し、ボルト42にナット38を上から螺合することよって、基礎14の上に固定される。内装パネル26の上端には、家屋を形成した時に梁を構成する梁形成横木202を備えている。図3に示すように、固定用横木46及び梁形成横木202には、図示しないL字金具により3本の縦木74が固定されている。
また、固定用横木46の一端部70及び梁形成横木202の一端部72には、家屋を形成した時に隅柱を構成する隅柱形成縦木200が固定されている。固定用横木46と梁形成横木202との間であって、一の縦木74と他の縦木74との間、及び隅柱形成縦木200と隅柱形成縦木200に隣接する縦木74との間には、中空部80が形成される。内装パネル26の固定用横木46の下面と断熱パネル20の下横木34の下面とは、壁隅部形成ユニット10を運搬等するために床の上等鉛直に立てることができるように、面一に構成されている。図1(a)に示すように、断熱パネル20の隅部縦木204の外側面207は、内装パネル26の隅柱形成縦木200の外側面205よりも突出している。これにより、壁隅部形成ユニット10には、組合せユニット208を組み合わせる組合せ空間209が形成される。
(通気経路)
図2及び図3に示すように、断熱パネル20の5本の縦木40及び隅部縦木204に固定され横に延びる係合棒68の裏面(図2において右側面)に、内装パネル26の隅柱形成縦木200及び3本の縦木74に固定された係合金具76の先端77が係合されることにより、断熱パネル20と内装パネル26とが固定される。係合金具76の図2における左右方向長さは、断熱パネル20と内装パネル26との間に隙間79が生じる長さである。隙間79及び内装パネル26の中空部80によって通気経路30が形成される。隙間79の下端部から中空部80に入った空気が隙間79の上端部から上へ通り抜けることができる。
(組合せユニット)
断熱壁16の隅部206(図5に示す)を形成するために壁隅部形成ユニット10に組み合わせる組合せユニット208を図1(b)に示す。組合せユニット208は、図2に示すように、形成する家屋12(図7に示す)の基礎14の上に立設され、家屋12の断熱壁(壁)16を形成する。壁隅部形成ユニット10は、図2に示すように、断熱材18が内設された断熱パネル20と、断熱パネル20と平行に断熱パネル20の一方の面22側に固定された内装パネル26と、空気が断熱パネル20の一方の面22に沿って下から上へ通り抜け可能な通気経路30と、を備える。図1(b)に示す組合せユニット208を反時計まわりに90度回転させて、図4に示す基礎14の上において、図5に示すように、壁隅部形成ユニット10と組み合わせる。壁隅部形成セットは、壁隅部形成ユニット10と組合せユニット208とから構成される。
図1(b)に示すように、組合せユニット208は、断熱パネル20と内装パネル26と通気経路30とを備える点で、壁隅部形成ユニット10と同じ構成である。組合せユニット208の内装パネル26は、壁隅部形成ユニット10と同じように、固定用横木46(図1(b)に示す)及び梁形成横木(図示しない)を備える。その他、壁隅部形成ユニット10と共通するところは、同一の符号を付して説明に替える。但し、組合せユニット208は、壁隅部形成ユニット10の隅柱形成縦木200を備えず、壁隅部形成ユニット10の隅柱形成縦木200を配置するための配置空間210(図1(b)に示す)が形成されている。組合せユニット208及び壁隅部形成ユニット10は、組合せユニット208のプレート43の裏面の一部分216を、壁隅部形成ユニット10の隅部縦木204に接合できる寸法で構成されている。組合せユニット208の厚みL2は、壁隅部形成ユニット10のプレート43の一端212から、隅柱形成縦木200の一側面214までの距離L1と一致するように構成されている。これにより、図5に示すように、壁隅部形成ユニット10と組合せユニット208とを組み合わせた時に、断熱壁16の隅部206の外面に段差が生じない。
(壁形成ユニット)
基礎14の上において、壁隅部形成ユニット10に接続する壁形成ユニット218を、図6(a)に示す。基礎14の上において、組合せユニット208に接続する壁形成ユニット220を、図6(b)に示す。壁形成ユニット218を壁隅部形成ユニット10に接続し、壁形成ユニット220を組合せユニット208に接続することにより、壁形成ユニット218及び壁形成ユニット220は、断熱パネル20と内装パネル26と通気経路30とを備える点で、組合せユニット208と同じ構成である。壁形成ユニット218及び壁形成ユニット220の内装パネル26は、組合せユニット208と同じように、固定用横木46(図6(a)及び図6(b)に示す)及び梁形成横木(図示しない)を備える。但し、壁形成ユニット218及び壁形成ユニット220は、組合せユニット208の隅部縦木204を備えない。その他、壁形成ユニット218及び壁形成ユニット220が壁隅部形成ユニット10等と共通するところは、同一の符号を付して説明に替える。
上述の構成の壁隅部形成ユニット10、組合せユニット208、壁形成ユニット218及び壁形成ユニット220を用いて図5に示す断熱壁16を形成する方法を以下に示す。特に示さない限り、時系列に沿って説明する。
(壁隅部形成ユニット等の搬出)
工場において形成された壁隅部形成ユニット10、組合せユニット208、壁形成ユニット218及び壁形成ユニット220は、クレーン(図示しない)が備えるワイヤー(図示しない)の先端に連結されたチャック(図示しない)によって挟持され持ち上げられる。持ち上げられた壁隅部形成ユニット10等は、クレーンによってトラックに積まれる。必要な数量の壁隅部形成ユニット10等がトラックに積まれて建築現場まで運搬される。尚、壁隅部形成ユニット10等の寸法は、家屋の大きさ、形状等によって異なる。壁隅部形成ユニット10等の他に、窓を有する図示しない壁形成ユニット、及び玄関若しくは通用口等の壁を形成するための図示しない壁形成ユニット等がトラックに積まれて建築現場まで運搬される。
(壁隅部形成ユニット等の搬入)
建築現場においては、予め、図4に示すように、家屋の外壁形状に沿った基礎14が形成されている。また、床下122(図7に示す)及び地中(図示しない)には、床下122と地中との間で放熱又は吸熱を行う熱伝達器具124(図7に示す)が設けられている。また、床下122には、ポンプ等によって空気を通気経路30へ送る図示しない空気循環器が設けられている。トラックに積まれている壁隅部形成ユニット10等は、クレーンが備えるワイヤーの先端に連結されたチャックによって挟持され持ち上げられる。
(壁及び家屋の形成)
図2に示すように、壁隅部形成ユニット10等の固定用横木46に形成されている縦孔44に、基礎14に立設されている複数の植込みボルト42を貫通し、植込みボルト42にナット38を上から螺合することよって、固定用横木46が基礎14の上に固定される。これにより、図5に示すように、壁隅部形成ユニット10等が基礎14の上に立設される。壁形成ユニット218は壁隅部形成ユニット10に隣接され、壁形成ユニット220は組合せユニット208に隣接される。
図5に示すように、基礎14の隅部222においては、壁隅部形成ユニット10と組合せユニット208とが組み合わされる。基礎14に埋め込まれた植込みボルト42に、壁隅部形成ユニット10及び組合せユニット208の固定用横木46に設けられている縦孔44が挿入され、ナット38が植込みボルト42に螺合され、固定用横木46が基礎14に固定される。これにより、壁隅部形成ユニット10の隅柱形成縦木200が隅部222に固定され、隅柱形成縦木200が隅柱を形成する。隅柱形成縦木200は、組合せユニット208の配置空間210(図1(b)に示す)に配置される。隅柱形成縦木200を図示しない金具によって基礎14に固定しても良い。
各々の縦木40等同士が図示しないボルト、ナット又はその他の金具により固定されることにより、壁隅部形成ユニット10等同士が固定される。隅部222においては、図5に示すように、組合せユニット208のプレート43の裏面の一部分216(図1(b)に示す)が、接着剤により、壁隅部形成ユニット10の隅部縦木204(図1(a)に示す)に接合される。この時、図2に示すように、固定用横木46と基礎14との間は、通気路133を形成するために、複数の樹脂片130が、図4に2点鎖線で示すように、隙間を開けて配置される。埋め込みボルト42(図4に示す)が複数の樹脂片130の隙間に位置するように、複数の樹脂片130が配置される。図7に示すように、床下122と隙間79との間で通気可能なように、床板131は複数の樹脂片130上に設置される。断熱パネル20と基礎14との間は、空気が漏れないように、シール部材132が設けられる。基礎14の上に立設された壁隅部形成ユニット10等の屋内側に内装プレート126(図7に示す)が貼り付けられる。以上のようにして、壁隅部形成ユニット10、組合せユニット208、壁形成ユニット218及び壁形成ユニット220から成る断熱壁16が形成される。
次に、図7に示すように、天井140及び屋根120が設けられる。天井140は、隙間146が生じるように、梁形成横木202の下方に固定される。断熱パネル20の上横木32と内装パネル26の梁形成横木202との間に、中空部80から屋根120の裏側に空気が漏れないように、シール134が設けられる。家屋12の形成方法に関して、上述以外の方法は、従来の家屋形成方法と同様である。梁形成横木202は、家屋12の梁を形成する。なお、建築現場において、壁隅部形成ユニット10、組合せユニット208、壁形成ユニット218及び壁形成ユニット220から断熱パネル20を取り外した内装パネル26のみを基礎14上に設けた後に、各々の断熱パネル20を内装パネル26に固定することにより、断熱壁16を形成しても良い。
(壁隅部形成ユニットの効果)
本発明の壁隅部形成ユニット10によれば、工場において製造し、建築現場まで運搬し、建築現場に既に形成されている基礎14の上に固定し立設することにより、断熱壁16の隅部206を含めて断熱壁16を形成することができる。壁隅部形成ユニット10は隅柱形成縦木200を備えるため、建築現場において隅柱を基礎14の上に立設することなく、隅柱形成縦木200によって隅柱を形成できる。また、壁隅部形成ユニット10は、隅部断熱材224を備えるため、建築現場において断熱材を隅部206に嵌め込み、又は断熱材の原材料を吹き付ける等の作業を行うことなく、断熱壁16の隅部206の隅部断熱材224を設けることができる。これにより、建築現場における施工作業を迅速に行うことができ、建築現場における作業コストを低減できる。
また、壁隅部形成ユニット10、組合せユニット208、壁形成ユニット218及び壁形成ユニット220を基礎14の上に立設することにより、断熱パネル20の一方の面22に通気経路30を有する断熱壁16を容易且つ迅速に形成できる。
また、隅柱形成縦木200に固定された係合金具76が係合棒68に係合されることにより、断熱壁16の隅部において、断熱パネル20と内装パネル26との固定が強固となる。また、隅柱形成縦木200に固定された係合金具76は、図1(a)における最左の一の縦木40の近辺で、係合棒68に係合され、しかも、最左の縦木40には隅部縦木204が接近している。このため、特に断熱壁16の隅部を強固に形成でき、家屋全体を強固に形成できる。
(形成した家屋の作用及び効果)
床下122の空気循環器を作動させることにより、図7に示すように、床下122の空気が、内装パネル26と断熱パネル20との隙間79の下端を通り、内装パネル26の中空部80内を上昇し、隙間146を通り天井140の上へ流れ、天井140の上から通気孔144を通って、屋内142に流れる。地中の温度は1年中14℃〜20℃で略一定である。夏場は地中の温度が大気の温度よりも低い。このため、夏場は、床下122の熱が熱伝達器具124を介して地中へ放熱される。冬場は地中の温度が大気の温度よりも高い。このため、地中の熱が熱伝達器具124を介して床下122へ移動する。これにより、床下122の空気の温度を略一定に維持できる。このため、床下122の 空気を、中空部80等を介して屋内142へ取り込むことにより、屋内142を略一定温度に保つことができる。このため、冷暖房装置のエネルギーコストを低減できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、壁隅部形成ユニット10、組合せユニット208、壁形成ユニット218、壁形成ユニット220において、図8に示すように、外装パネル24を備えてもよい。図8に示す壁隅部形成ユニット10等は、外装パネル24を備えること以外は、図1及び図6に示す壁隅部形成ユニット10等と同じ構成であり、図1等に示す壁隅部形成ユニット10等と同じ効果が生じる。外装パネル24は、中空部28を有する。中空部28は、図示しない下端開口部及び上端開口部を有する。
図8に示す壁隅部形成ユニット10等を用いて形成した家屋(図示しない)において、軒瓦の下方に通気孔を設け、外装パネル24の中空部28の空気が中空部28の上端開口部から屋根の裏へ抜けるように構成することにより、以下の効果が生じる。すなわち、家屋の外で地面に当たって上斜め方向に流れる風が、外装パネル24の中空部28の下端開口部から中空部28に入り、中空部28内を上昇し、上端開口部から屋根の裏へ抜け、屋根の裏を流れて通気孔から排出される。このため、夏場は、屋外から屋内に伝わろうとする熱が中空部28内の空気に吸収されて屋外へ排出され、冬場は、屋外の冷気によって冷やされた中空部28内の空気が屋外へ排出される。これにより、屋外と屋内との間での断熱効果を高めることができる。
また、本発明の壁隅部形成ユニット10において、隅部断熱材224のみを建築現場において形成しても良い。この場合、例えば、工場において、隅部断熱材224を形成するための隅部中空部225を形成した図9(a)に示す壁隅部形成ユニット10を製造する。図9(a)に示す壁隅部形成ユニット10は、工場において隅部断熱材224を形成しないこと以外は、図1(a)に示す壁隅部形成ユニット10と同じ構成である。建築現場において、図1(a)に示すように、壁隅部形成ユニット10を基礎14の上に立設し、組合せユニット208を壁隅部形成ユニット10に組み合わせて基礎14の上に立設する。次に、図9(b)に示すように、隅部中空部225に発泡硬質ウレタンを吹き付け、吹き付けられた発泡硬質ウレタンが発泡することにより、隅部断熱材224が形成される。発泡硬質ウレタンフォームを加工して形成した断熱材を隅部中空部225に嵌め込んでも良い。その後、蓋板226を壁隅部形成ユニット10の隅部縦木204及び図9(b)における最左の縦木40に固定して隅部断熱材224を覆う。さらに、断熱壁16の隅部206に段差が生じないように、シール板228を壁隅部形成ユニット10の隅部縦木204及び組合せユニット208の隅部縦木204に固定する。
図9(a)に示す壁隅部形成ユニット10によっても、建築現場において隅柱を基礎14の上に立設することなく、隅柱形成縦木200によって隅柱を形成できる。これにより、建築現場における施工作業を迅速に行うことができ、建築現場における作業コストを低減できる。
また、本発明の壁隅部形成ユニット10は、工場において、図10(a)に示すように、隅部中空部225内に隅部断熱材224を設け、隅部断熱材224内にパイプ230を埋め込んでおいても良い。図10(a)に示す壁隅部形成ユニット10は、パイプ230を設けていること以外は、図1(a)に示す壁隅部形成ユニット10と同じ構成である。この場合、建築現場において、図10(a)に示すように、壁隅部形成ユニット10を基礎14の上に立設し、組合せユニット208を壁隅部形成ユニット10に組み合わせて基礎14の上に立設する。次に、図10(b)に示すように、パイプ230内に図示しない工具を入れ、木ネジ232を、壁隅部形成ユニット10の係合棒68から組合せユニット208の隅部縦木204まで螺入することにより、壁隅部形成ユニット10と組合せユニット208とを固定する。その後、パイプ230内に発泡硬質ウレタンを吹き付け、吹き付けられた発泡硬質ウレタンが発泡することにより、パイプ230内に充填断熱材234が形成される。発泡硬質ウレタンフォームを加工して形成した断熱材をパイプ230内に嵌め込んでも良い。その後、蓋板226を壁隅部形成ユニット10の隅部縦木204及び図10(b)における最左の縦木40に固定して隅部断熱材224、充填断熱材234及びパイプ230を覆う。さらに、断熱壁16の隅部206に段差が生じないように、シール板228を壁隅部形成ユニット10の隅部縦木204及び組合せユニット208の隅部縦木204に固定する。これにより、断熱壁16の隅部206において断熱材を有し、外観上好ましい家屋を形成することができる。
図10(a)に示す壁隅部形成ユニット10によっても、建築現場において隅柱を基礎14の上に立設することなく、隅柱形成縦木200によって隅柱を形成できる。これにより、建築現場における施工作業を迅速に行うことができ、建築現場における作業コストを低減できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、本発明は図示した実施形態に限定されない。例えば、外装パネルを備えた壁隅部形成ユニット、組合せユニット及び壁形成ユニットにおいて、外装パネルのみを建築現場で取り付けても良い。また、壁隅部形成ユニット等において、内装パネルを断熱パネルに密着接合し、通気経路を備えない構成であっても良い。内装パネルの中空部によって断熱効果を高めることができる。
本発明の壁隅部形成ユニットによれば、工場において製造し、建築現場まで運搬し、建築現場に既に形成されている基礎に立設することにより、建築構造物の壁の隅部を形成することができる。このため、建築構造物の形成のために広く利用できる。
10:壁隅部形成ユニット
12:家屋
14:基礎
16:断熱壁(壁)
18:断熱材
20:断熱パネル
22:一方の面
24:外装パネル
26:内装パネル
28:中空部
30:通気経路
46:固定用横木
200:隅柱形成縦木
202:梁形成横木
208:組合せユニット
210:配置空間

Claims (3)

  1. 建築構造物の基礎の上に立設され、該建築構造物の壁の少なくとも隅部を形成する壁隅部形成ユニットであって、
    断熱材が内設された断熱パネルと、
    前記断熱パネルと平行に該断熱パネルの一方の面に固定された内装パネルと、
    を備え、
    前記内装パネルは、前記建築構造物の前記壁を形成した時に隅柱を構成する隅柱形成縦木を備え
    前記断熱パネルは、前記隅部に配置される隅部断熱材を備え、
    前記隅部断熱材は、前記断熱パネルに対して垂直方向に木ネジを螺入するためのパイプが埋め込まれた
    壁隅部形成ユニット。
  2. 請求項1に記載する壁隅部形成ユニットと、
    前記壁隅部形成ユニットと組み合わされ、建築構造物の基礎の上に立設され、該壁隅部形成ユニットとともに該建築構造物の壁の少なくとも隅部を形成する組合せユニットと、
    を含む壁隅部形成セットであって、
    前記組合せユニットは、
    断熱材が内設された断熱パネルと、
    前記断熱パネルと平行に該断熱パネルの一方の面に固定され、前記壁隅部形成ユニットと組み合わされる部分に、該壁隅部形成ユニットの前記パイプから木ネジが螺入される隅部縦木を備えた内装パネルと、
    を備えた
    壁隅部形成セット。
  3. 請求項2に記載する壁隅部形成セットを含む建築構造物であって、
    前記壁隅部形成ユニットの前記パイプから前記建築構造物の前記隅部縦木に木ネジが螺入された建築構造物。
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