JP6347441B2 - 貼付治療具およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、貼付治療具およびその製造方法に関する。
人体の中には、100〜200μAの微弱な生体電流が流れている。生体電流は、エネルギー発生源であるATP(アデノシン3リン酸)という物質の生成や、たんぱく質の合成、心臓の動きや呼吸、新陳代謝に大きく関わっている。生体電流が正常に流れることによって、細胞が刺激され、新陳代謝が行われる。
細胞の一つひとつには、プラスイオンとマイナスイオンがある。正常な状態では、細胞の内側にマイナスイオンが、外側にプラスイオンが存在して、身体の内側と外側のイオンのバランスが維持されている。プラスとマイナスのバランスが崩れると、生体電流の流れが乱れてしまい、新陳代謝が悪くなる。
新陳代謝が悪くなるとエネルギーの代謝が悪くなり、エネルギー(ATP)の不足が生じる。エネルギーの不足は、本来の身体機能の悪化を導き、体内に溜まった不要物や老廃物、血液や体液の汚れなどから、肩こり、首こり、腰痛、ひざ痛、その他の筋肉痛などの、様々な身体の不調が生じる。
このような身体の不調を治癒する治療具として、経絡の経穴(ツボ)に貼る貼付治療具が種々知られている。ツボは、生体電流が特に多い部位であるので、ツボに貼付治療具を貼ると高い治療効果が得られると考えられている。ツボに貼る従来の貼付治療具には、次のようなものが知られている。
(a)純金や金合金の紛体からなる金属固形材と、石英成分を75%以上含有する鉱石材とからなる重合粒状物を、直径が2mm以下、厚さが1mm以下の円盤状に形成し、金属固形材を外側に、鉱石材を内側にして直径10mm程度の粘着シートの中心に固着してなる貼付治療具。
この貼付治療具は、鉱石材が発生する遠赤外線の熱作用とマイナスイオンのエネルギーを、電導性の良い金属固形材を通して人体のツボに直接伝達することができ、人体の電気的バランスの歪みを補正して生体全体の体液の循環機能を活性化すると説明されている。(特許文献1)
(b)皮膚と接触することで微弱電流を発生させ、金、白金、銀、チタン等を基材とする複数枚の金属膜が積層された金属膜積層体と、その金属膜積層体が粘着面の中央部に貼着された粘着シートとを備えた貼付治療具。
金属膜の大きさは直径1〜1.5mm、金属膜積層体の厚さは10μm〜1mm。粘着シートはポリウレタン製の厚さが300μm、直径3mmの基材シートの裏面にアクリル系粘着層が積層されている。
この貼付治療具は、金属膜積層体から発生する微弱電流が貼着部位に作用して、生体電流の乱れが整えられて、血行が良くなり、体液の体内循環作用を改善するというものである。(特許文献2)
(c)人体の皮膚表面に接触可能なp形半導体からなる半導体治療剤。
p形半導体は、シリコン半導体薄膜、ゲルマニウム半導体薄膜、シリコン半導体粉末、またはゲルマニウム半導体粉末もしくはその混合物であり、p形半導体はセラミックス、プラスチック、ガラスまたは金属の成形体表面に形成される。
この半導体治療剤は、p形半導体を皮膚の異常電位を起こしている箇所に接触させると、負の電気(電子)を引き付け、表面の異常電位が解消され、血流が正常化し、筋肉痛などが解消する、皮膚内部の血流を増加し、活性化させる、というものである。(特許文献3)
登録実用新案第3150460号公報 登録実用新案第3179639号公報 特開平05−337192号公報
(a)の貼付治療具は、基材である純金または金合金が皮膚に直接接触するため、使用者が金属アレルギーを発症することが少なくない。また、重合粒状物の直径が2mm以下、厚さが1mm以下であるので、粘着シートによる押し圧により重合粒状物が皮膚を傷つけたり、内出血をさせたりするため、効果が発揮される期間よりも短い期間で使用を止めざるを得ないことがある。さらに、鉱石材が発生する遠赤外線は、体温程度の加熱で放射する量が極めて少ないので、効果は期待できない。
(b)の貼付治療具も、金、白金、銀、チタン等の金属膜を直接に皮膚に貼るので、(a)の貼付治療具と同様に、使用者に金属アレルギーを生じたり、使用箇所の皮膚にかぶれ、湿疹などが発生するおそれがある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、貼着部位に金属アレルギーを生じたり、使用箇所の皮膚にかぶれ、湿疹などが発生するおそれがなく、治療効果の大きい貼付治療具を安価に提供することを目的とする。また、そのような貼付治療具の製造方法を提供することを目的とする。
本発明による貼付治療具は、上記目的を達成するため、粘着シートの粘着面の中央部に、直径が1.0〜5.0mmの孔が開けられた、深さが50〜200μmの剥離シートが粘着され、前記孔の中に微粒子状のコハク注入されて前記粘着シートの粘着面に固着され、さらに前記孔の中に、人の体温で荷電粒子を発生させるとともに遠赤外線を放射する0.1〜1.0eVの活性化エネルギーレベルを有する基本粒径が3〜10nmのナノダイヤモンドが装入されて、前記ナノダイヤモンド前記コハクの隙間および表面に付着されていることを特徴とする。
そして、本発明による上記貼付治療具の製造方法は、粘着シートの粘着面の中央部に、直径が1.0〜5.0mm、深さが50〜200μmの孔が開けられた剥離シートを粘着する工程と、前記孔の中に微粒子状のコハクを注入して前記粘着シートの粘着面に固着させる工程と、前記孔の中に人の体温で荷電粒子を発生させるとともに遠赤外線を放射する0.1〜1.0eVの活性化エネルギーレベルを有する基本粒径が3〜10nmのナノダイヤモンドを混入した液体を注入する工程と、その後、乾燥させて前記ナノダイヤモンドを前記コハクの隙間および表面に付着させる工程とからなることを特徴とする。
上記コハクの粒径は10〜100μmの範囲が可能であるが、35〜50μmが好ましい。
請求項1の発明によれば、着シートの粘着面の中央部に、直径が1.0〜5.0mm、深さが50〜200μmの孔が開けられた剥離シートが粘着され、前記孔の中に微粒子状のコハク注入されて前記粘着シートの粘着面に固着され、さらに前記孔の中に、人の体温で荷電粒子を発生させるとともに遠赤外線を放射する0.1〜1.0eVの活性化エネルギーレベルを有する基本粒径が3〜10nmのナノダイヤモンドが装入されて、前記ナノダイヤモンド前記コハクの隙間および表面に付着されているので、剥離シートの孔に臨む粘着面の全域にナノダイヤモンドを均等に分布させることができるため、治療効果の大きい貼付治療具を安価に提供することができる。また、金属材料を一切用いていないので、使用者に金属アレルギーを生じさせたり、使用箇所の皮膚にかぶれ、湿疹などが発生するおそれがない。さらに、生体電流の乱れの解消、血流の正常化・増加・活性化、体液の体内循環作用の改善、肩や首のコリ、筋肉痛などの様々な身体の不調の解消が可能である。
請求項2の発明によれば、ナノダイヤモンドがコハクの各粒子間の隙間に進入したり、コハクの表面に吸着されたりするため、ナノダイヤモンドが剥離シートの孔内に均等に分散し、分散液の乾燥消失後も、均等分布状態が保たれる。したがって、貼付治療具の本体部(ナノダイヤモンド層)の表面全域において治療効果を発揮する貼付治療具が形成される。
本発明の一つの実施の形態に係る貼付治療具の平面図である。 図1のX―X線断面図である。 図2の円Y部の拡大図である。 本発明の一つの実施の形態に係る貼付治療具の乾式製造方法を説明する図である。 図4の囲い枠の断面図である。 図4の全ての部材を組み合わせた状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る貼付治療具の湿式製造方法を説明する図である。
続いて、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する
本発明の実施の形態に係る貼付治療具1は、片面に人体に対してアレルギー反応を起こさせない成分で作られた粘着剤が塗布されている粘着面を備えた粘着シート11を有する。その粘着シート11の粘着面に剥離シート12が剥離可能に粘着されている。粘着シート11の平面形状は、図1には円形が示されているが、これに限定されない。四角形、六角形、八角形、星形、ハート形、その他ファッション性のある任意の形とすることができる。剥離シート12には、粘着シート11の中心に対応する位置に孔13が開けられている。その孔13の中にナノダイヤモンド14が詰め込まれ、粘着シート11の粘着面にナノダイヤモンド14の層が見かけ上、膜状に固着されて、貼付治療具1の本体部が形成されている。
粘着シート11の大きさは、その平面形状が円形である場合について記載すれば、直径D1は5〜30mm、厚さT1は50〜100μmである。剥離シート12の厚さT2、すなわち、孔13の深さは、75〜100μmである。また、孔13の直径D2は、1.0〜5.0mmである。そして、孔13の中に収容され、粘着シート11に固着されるナノダイヤモンド14は、基本粒径が3〜10nmである。
ナノダイヤモンド14は、極微細な粒子であるので、これを剥離シート12の孔13に能率的に定着させて、貼付治療具1の生産歩留まりを良くすることは容易ではない。本発明者は、このナノダイヤモンド14を剥離シート12の孔13に収容して固着することを能率的に行い、生産歩留まりを良くするため、貼付治療具の独自の製造方法を案出した。
[貼付治療具の製造方法]
ナノダイヤモンド14を剥離シート12の孔13に定着させる方法には、乾式方法と湿式方法がある。乾式方法は、粘着シート11の粘着面に貼り付けられた剥離シート12の孔13に乾燥した粉状のナノダイヤモンドをそのまま詰めて、粘着面に膜状に固着する方法である。湿式方法は、ナノダイヤモンドを液体に分散し、その分散液を孔13に注入し、乾燥させて、ナノダイヤモンドを膜状に固着する方法である。
[乾式方法]
図4に乾式方法を例示する。この方法では、粘着シート基材11Mに、たとえば1列10個の粘着シート11を所定の間隔を持ってたとえば2列備え、その粘着シート基材11Mの粘着面に、粘着シート11と同数の孔13が所定の間隔を持って形成された剥離シート12を粘着する。これにより、粘着シート基材11Mと剥離シート12が一体に接合された接合シートが得られる。次に、その剥離シート12の上面に、孔13と同じ大きさの孔16を孔13と同じ間隔で設けられたステンシル15を、各孔13と孔16の位置が合致するように載せる。これにより、図6に示すように、粘着シート基材11Mと剥離シート12とステンシル15とからなる重合体17を形成する。その重合体17の上側から囲い枠18を嵌め込み、接合シートとステンシル15が相対移動(位置ずれ)をしないように固定する。
囲い枠18は、剥離シート12とステンシル15の位置ずれを防止するとともに、投入されるナノダイヤモンドの移動範囲を規制するものである。囲い枠18は、たとえば、ステンシル15の外形とほぼ等しい形状の枠に形成されている。図5に例示するように、囲い枠18は、下半部にステンシル15の外周部に嵌めて固定される固定部18aを有し、上半部に周囲に立ち上がる障壁部18bを有する。したがって、粘着シート基材11Mに剥離シート12を貼り付け、その上にステンシル15を載せた後、囲い枠18を嵌めて固定すると、ステンシル15の各孔16が剥離シート12の各孔13に合致する。その状態で、ステンシル15の上面にナノダイヤモンド14を投入した後、重合体17を左右・前後方向に往復移動または平面円運動あるいはこれらの混合を行う。または、投入されたナノダイヤモンドを小型レーキ(図示せず)により囲い枠18の一端部側から他端部側に掻き寄せる。これにより、ナノダイヤモンドがステンシル15の孔16により案内されて容易に剥離シート12の各孔13に進入する。
剥離シート12の孔13に進入したナノダイヤモンドは、粘着シート11の粘着面に粘着される。ナノダイヤモンドが剥離シート12の孔13に進入した後、レーキまたは他の適当な道具で孔13内に押し込むことが好ましい。これにより、ナノダイヤモンドが粘着シート11に一層確実に固定される。
ステンシル15の孔16による剥離シート12の孔13へのナノダイヤモンド案内性をより良くするため、孔16を上側が広いロート状に形成するとよい。
ナノダイヤモンドを剥離シート12の全ての孔13に入れた後は、重合体17を傾けて、ステンシル15の上面、孔16内の余剰ナノダイヤモンドを適当な容器(図示せず)に落下させて回収する。その後、囲い枠18とステンシル15を、粘着シート11とこれに粘着されている剥離シート12(接合体)から分離する。囲い枠18とステンシル15にナノダイヤモンドが付着している場合は、これを同じ容器に回収する。回収されたナノダイヤモンドは、次回の貼付治療具製造サイクルにおいて使用される。
[湿式方法]
図7は、湿式方法の好ましい例を示す。湿式方法においては、図7の(a)に示すように、粘着シート11の粘着面に粘着された剥離シート12の各孔13に、粉状のコハク19が投入され、粘着面に粘着されて1層のコハク層が形成される。コハクの粒径は10〜100μm、好ましくは35〜50μmである。投入された過剰なコハクは、粘着面に粘着されないので、粘着シート11と剥離シート12の積層体を上下反転して回収される。
次に、図7の(b)に示すように、コハク層が形成された孔13の中に、ナノダイヤモンド14を水、その他の液体に分散させた分散液20を注入する。適用対象ツボにより、貼付治療具に要求される治療効果に強弱の違いがある。そこで、その要求に合うようにナノダイヤモンドの濃度が0.01〜12%の範囲で決められる。
剥離シート12の孔13の中に分散液20を注入するには、筆に分散液20を浸潤させ、その筆先から孔13の中に滴下してもよいし、目盛り付きの小さいピペットを用いて所定量ずつ滴下することもできる。図示しないが、製造ラインにおいて、流れてくる粘着シートと剥離シートの積層体の孔に、自動的に適量の分散液20を注入することも可能である。
分散液20を注入した後は、乾燥し、分散液の液体を蒸発させて、図7の(c)に示すように、ナノダイヤモンド14をコハク19の表面に付着させる。これにより、コハク層の内側(患部に近い側)にナノダイヤモンドの層を有する貼付治療具2が完成する。乾燥は、40℃以下の温度で自然乾燥することが好ましい。乾燥機を用いて、低温で乾燥させてもよい。ナノダイヤモンド14のコハク19の表面に対する付着力を高めるために、分散液20に人体に悪影響を及ぼさない結合剤を添加してもよい。
剥離シート12の孔13に先にコハク19の層を形成しておくと、一般にコハクは静電気を帯びているため、注入される分散液の表面張力が小さくなる。または、表面張力が変わらなくとも、ナノダイヤモンド14は粒径(3〜10nm)がコハク19の粒径(20〜80μm)よりもはるかに小さいため、図7の(c)に示すように、ナノダイヤモンド14がコハク19の各粒子間の隙間に進入したり、コハクの表面に吸着されたりする。そのため、ナノダイヤモンド14が孔13内に均等に分散し、分散液の乾燥消失後も、均等分布状態が保たれる。したがって、本体部の表面全域において治療効果を発揮する貼付治療具2が形成される。
コハク19を用いずに、ナノダイヤモンド14を分散させた分散液20を注入した後、乾燥しただけの貼付治療具であってもよい。
貼付治療具が、図4に示すように、一定の面積を有する粘着シート基材11Mに複数個の貼付治療具を有する形態で市場に供給される場合は、使用者はその粘着シート基材11Mから必要な個数の貼付治療具を剥離シート12から剥離して、その粘着シート11を患部に貼り着けて施術される。
図7(c)の貼付治療具2は、図1の貼付治療具1と異なり、コハク層19を有する。コハクに含有されるコハク酸(サクセニック酸)は人体組織に良い影響を及ぼす。すなわち、身体の強壮、免疫力の改善、悪性イオンを良い方向に導く、血液の循環を良好にする、痛みを緩和する等の作用効果を有する。したがって、貼付治療具2は、ナノダイヤモンド14とコハク19による相乗効果を発揮する。しかも、コハクは天然由来であるので、使用者にアレルギーを発症させる虞は全くないから、安心して使用することができる。
上記の実施の形態による貼付治療具1は、ナノダイヤモンド14のみでも、生体電流の乱れの解消、血流の正常化・増加・活性化、体液の体内循環作用の改善、肩や首のコリ、筋肉痛などの様々な身体の不調の解消などの効果を奏するが、貼付治療具2はナノダイヤモンド14とコハク19による相乗効果を有し、特に感度が優れている耳のツボに貼って使用すると、数分間のうちに顕著な効果が現れる。
続いて、本発明による貼付治療具の最重要構成要素であるナノダイヤモンドについて、さらに詳細に説明する。
[ナノダイヤモンドの製造方法]
ナノダイヤモンドの製造方法には、炭素粉末の爆発圧縮力を利用して炭素粉末をナノダイヤモンドに変換する方法と、CB火薬を非酸化性雰囲気中で爆発させ火薬を構成する分子中のCカーボンをナノダイヤモンドに変換する方法とがあるが、何れの場合も製造時の添加物又は不純物により、活性化エネルギーレベル0.1−1.0eVを有する室温程度の温度で熱励起キャリアーが生じる半導体特性を有するものが得られる。
[ナノダイヤモンドの結晶構造]
ナノダイヤモンドの結晶構造は、中心核がSP3ダイヤモンド構造、ついでSP2+Xの中間層及び最外層として、SP2のグラファイト層から構成され、(100)面はプラスに、(111)面はマイナスに帯電した自発電荷を有する特殊な構造を有している。この強い静電ポテンシャルにより水和層が形成され、強い保水能力が形成される。この強い保水能力が皮膚面に浸透し、皮膚のバリアー能力を高め、細菌感染から皮膚を守るとともに、痒みを軽減する。
また、基本粒径が3〜10nmのナノダイヤモンドは自発電荷により粒子相互が皮膚表面で電磁気相互作用により異方性をもって配列しやすく、体温加熱により個々のナノ粒子から発生した荷電粒子は積算され、大きな起電力を発生し、生体電流を生じる。この生体電池現象から生じる3−50μAの電流が経絡に流れる。そのため、血液、リンパ液などを含む体液の流れが促進される。その他、経絡を介して筋肉や内臓の働きを改善することが期待される。そして、皮膚に貼着している間は常に赤外線及び荷電粒子を人体に浸透させ、赤外線及び荷電粒子の相乗効果、すなわち赤外線及び荷電粒子の放射による体温上昇効果が期待できる。
また、基本粒径が3〜10nmのナノダイヤモンドは、製造時の添加物又は不純物により活性化エネルギーレベル0.1−1.0eVを有する体温程度の温度で熱励起キャリアーが生じる半導体特性を有する。このような半導体特性を有するナノダイヤモンドを生体に接触させると、荷電粒子が多く発生することで、荷電粒子による酸化反応又は還元反応により強力な殺菌効果が得られる。したがつて、粘着シートを皮膚に粘着していることによる湿疹や細菌感染から皮膚を守ることができる。
さらに、基本粒径が3〜10nmのナノダイヤモンドは、血流促進による皮膚表面の生体機能促進効果を有するほか、その特殊な構造により保湿効果、殺菌効果及び波長400nm以下の紫外線―赤外線変換による紫外線防護効果を有するので、これらの効果により、貼付治療具の使用に伴う皮膚障害が除去される。
そして、基本粒径が3〜10nmのナノダイヤモンドは、一般の電気絶縁性ダイヤモンドと異なり、体温加熱程度で励起されるキャリアーが多く発生する活性化エネルギーレベル0.1−1.0eVのナノダイヤモンドを使用するため、荷電粒子による制菌効果、生体効果及び自発電荷による皮膚接触面での保水効果が大きい。
1,2 貼付治療具
11 粘着シート
12 剥離シート
13 剥離シートの孔
14 ナノダイヤモンド
15 ステンシル
16 ステンシルの孔
17 囲い枠
19 コハク
20 分散液

Claims (3)

  1. 粘着シートの粘着面の中央部に、直径が1.0〜5.0mm、深さが50〜200μmの孔が開けられた剥離シートが粘着され、前記孔の中に微粒子状のコハク注入されて前記粘着シートの粘着面に固着され、さらに前記孔の中に、人の体温で荷電粒子を発生させるとともに遠赤外線を放射する0.1〜1.0eVの活性化エネルギーレベルを有する基本粒径が3〜10nmのナノダイヤモンドが装入されて、前記ナノダイヤモンド前記コハクの隙間および表面に付着されていることを特徴とする貼付治療具。
  2. 請求項に記載の貼付治療具において、前記コハクの粒径は10〜100μmであることを特徴とする貼付治療具。
  3. 粘着シートの粘着面の中央部に、直径が1.0〜5.0mmの孔が開けられた、深さが50〜200μmの剥離シートを粘着する工程と、前記孔の中に微粒子状のコハクを注入して前記粘着シートの粘着面に固着させる工程と、前記孔の中に人の体温で荷電粒子を発生させるとともに遠赤外線を放射する0.1〜1.0eVの活性化エネルギーレベルを有する基本粒径が3〜10nmのナノダイヤモンドを混入した液体を注入する工程と、その後、乾燥させて前記ナノダイヤモンドを前記コハクの隙間および表面に付着させる工程とからなる貼付治療具の製造方法。
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