JP3153979U - 健康用部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】身体の微弱電流を補い、整流して身体の痛みを緩和することができるとともに、その際に、皮膚に発赤、炎症を起こすことがない健康用部材を提供する。【解決手段】撥水性基材2と、該撥水性基材2の表面に形成した、少なくともチタンを含む素材により構成されるチタン層3と、該チタン層3の表面に形成した、金を含む素材により構成される金箔層4とを具備する。前記チタン層3に含まれるチタンと金箔層4に含まれる金によってイオン化微弱電流を発生可能とする。【選択図】図1
Description
本考案は健康用部材に係り、より詳しくは、皮膚表面の経絡点に貼り付けることで、イオン化微弱電流によって身体の微弱電流を補い、整流させ、それによって痛み、肩こり等を緩和することを可能にした健康用部材に関する。
従来、打撲、捻挫、肩こり等の症状の治癒のために、湿布薬を患部に貼ることが行われている。しかし、従来の湿布薬では、症状に応じて冷湿布、温湿布等を使い分ける必要もあり、使用および保管が不便であった。また、従来の湿布薬では有効期限の問題もあるために無駄になることも少なくなかった。
そのため、湿布薬のこのような問題点を解決するため、チタンの有する各種作用に着目して、このチタンを用いた健康用部材が提案されている。即ち、この従来のチタン製健康用部材は、チタン系素材の微粒子と接着剤を混練してスティック体を成形した後に、このスティック体をスライスして薄片体とし、この薄片体を基材に積層して構成されており、これを患部に貼り付けることで、チタン系素材が有する吸熱、鎮静等の各種作用によって患部の痛み等を和らげることとしたものである。
しかしながら、このようなチタン系素材を用いた健康用部材では、単にチタン系素材が有する吸熱、沈静等の作用を期待している一方、実際の使用においては、大きな効果はあまり感じ取れないのが実情であった。
この点、2種類の金属を用いて、金属イオンによる電通効果によって患部の治癒を行う部材が提案されており、これによれば、身体の微弱電流を補い整流することで、痛みを緩和させる効果を期待することが可能である。
ところで、周知のように、2種類の金属を接触させると、異種金属間にイオン化微弱電流が発生するため、このイオン化微弱電流を用いることで、身体の微弱電流を補い整流し、痛みを緩和させることが可能であるが、イオン化微弱電流は用いる金属の種類によっては強くなり過ぎることがある。
そのため、強いイオン化微弱電流を発生する金属を用いて健康用部材を構成して、これを皮膚に貼着した場合には、皮膚に発赤、炎症を発生させてしまい、一方、イオン化微弱電流が弱い場合には痛み、肩こり等を緩和する効果が期待できない。
しかしながら、従来の健康用部材では、このようなイオン化微弱電流の欠点を考慮したものは提案されていなかった。
また、2種類の金属を用いてイオン化微弱電流を発生させるためには水分が不可欠であるが、従来の健康用部材では、水分の確保を確実にしたものも提案されていなかった。
そこで、本考案は、身体の微弱電流を補い、整流して身体の痛みを緩和することができるとともに、その際に、皮膚に発赤、炎症を起こすことがない健康用部材を提供することを課題としている。
本考案の健康用部材は、
撥水性基材と、
該撥水性基材の表面に形成した、チタンを含む素材により構成されるチタン層と、
該チタン層の表面に形成した、金を含む素材により構成される金箔層と、を具備して、
前記チタン層に含まれるチタンと金箔層に含まれる金によってイオン化微弱電流を発生可能としたことを特徴としている。
撥水性基材と、
該撥水性基材の表面に形成した、チタンを含む素材により構成されるチタン層と、
該チタン層の表面に形成した、金を含む素材により構成される金箔層と、を具備して、
前記チタン層に含まれるチタンと金箔層に含まれる金によってイオン化微弱電流を発生可能としたことを特徴としている。
本考案者は、身体は微弱電流によって動くという事実に基づき、永年に亘って、身体に流れる微弱電流と近い電流を発生させる装置を経絡点に貼り付け、これにより、身体の微弱電流を整流させることで痛み等を軽減させる方法を研究していた。
そして、その結果、チタンに金箔を貼ることで、身体の微弱電流を補い、整流して身体の痛みを緩和することができるとともに、その際に、皮膚に発赤、炎症を起こす程の強いイオン化微弱電流を発生することもない健康用部材を得ることができた。
即ち、本考案の健康用部材では、撥水性基材の表面にチタンを含む素材により構成されるチタン層を形成し、このチタン層の表面に金を含む素材により構成される金箔層を形成しているため、チタンと金の接触によりイオン化微弱電流を発生させることが可能であり、これにより、この健康用部材を身体の経絡点に貼り付けることで、身体の微弱電流を補い、整流して身体の痛みを緩和することができる。
そしてそのとき、本考案者の実験によると、チタンと金の接触により発生するイオン化微弱電流は0.5μf程度であるため、これにより、皮膚に発赤や炎症を生じさせる事がないことが判明した。
更に、本考案の健康用部材では、撥水性基材の表面にチタン層を形成し、その上に金箔層を形成しているため、これを皮膚に貼り付けた際には、皮膚表面の汗を用いてイオン化微弱電流を発生させることが可能であるため、特に水分を別途用意することなく、皮膚に貼り付けるのみで、身体にイオン化微弱電流を加えることが可能である。
本考案の健康用部材では、撥水性基材を有しており、この撥水性基材の表面には、チタン層が形成されており、このチタン層は、少なくとも、炭化チタンの粉やチタンの粉、チタンテープ等の、チタンを含む素材により構成されている。
そして、このチタン層の表面には、金箔層が形成されており、この金箔層は、金を含む素材により構成されている。
また、この金箔層の表面には保湿層が形成され、この保湿層は、保湿剤を含む素材で構成されている。
ここで、前記チタン層は、チタン単体で構成してもよいが、その他、チタンの粉とアルミの粉を接着剤によって混練して形成してもよく、これによれば、アルミニウムの高い保温力等を利用することと可能である。
また、前記金箔層の形成方法としては、例えば、チタン層の表面に金箔を載せる方法、チタン層の表面に金粉を載せる方法、あるいは、チタン層の表面に金蒸着テープや金メッキテープを貼着することで形成する方法等、が考えられる。
本考案の健康用部材の実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例の健康用部材の分解斜視図であり、また図2は本実施例の健康用部材の構造を示す縦断面図であり、図において1が本実施例の健康用部材である。
そして、本実施例の健康用部材1は、基材を有している。即ち、図において2が基材であり、本実施例においてこの基材2は、撥水性の素材を用いて構成した撥水性基材としている。なお、撥水性の素材としては、プラスチックテープ等が考えられるが、撥水性の素材であればいずれの素材を用いてもよい。
次に、図において3はチタン層である。即ち、本実施例の健康用部材1では、前記撥水性基材2の表面にチタン層3を形成している。そして、本実施例においてこのチタン層3は、チタンを含む素材により構成している。
ここで、前記チタンを含む素材について説明すると、チタンを含む素材としては、例えば、チタン粉や炭化チタン粉と接着剤とを混練したものや、あるいは、チタン粉や炭化チタン粉と、アルミの粉を用いて、これらと接着剤とを混練したものが考えられ、これらを前記撥水性基材2の表面に塗布することで、前記撥水性基材2の表面にチタン層3を形成するとよい。但し、必ずしもこの構成には限定されず、少なくともチタンを含む素材によってチタン層3を形成してあればよい。従って、その他、市販のチタンテープ等を用いてチタン層3としてもよい。
次に、本実施例の健康用部材1では、前記チタン層3の表面に金箔層を形成している。即ち、図において4が金箔層であり、本実施例においてこの金箔層4は、前記チタン層3の表面の一部に金箔を載せることで形成している。そしてこれにより、前記チタン層3に含まれるチタンと金箔層4に含まれる金との接触によりイオン化微弱電流を発生可能とし、これを皮膚表面に接触させた際にイオン化微弱電流が身体に流れ、身体の微弱電流を補って整流させ、痛みを緩和可能としている。
ここで、前記金箔層4について説明すると、本考案者の実験によると、チタンと金を組み合わせた場合に、身体に最も効果的かつ優しいイオン化微弱電流が発生することが判明したため、本実施例において前記金箔層4は、金を含んでいる素材により構成してあればよい。
従って、金箔をチタン層3に載せる方法の他、金粉を前記チタン層3の表面に塗布することで金箔層4を形成する方法でもよく、その他、金蒸着テープ、金メッキテープ等の金を含む素材を用いて金箔層4を形成してもよい。
次に、図において5は保湿層であり、この保湿層5は保湿剤含んで構成されている。即ち、2種類の金属によりイオン化微弱電流を発生させるためには、2種類の金属に更に水分が必要であり、本実施例の健康用部材1では、基材として撥水性基材2を用いることで、皮膚表面の汗を用いてイオン化微弱電流を発生させることとしているが、更に、本実施例の健康用部材1では、前記金箔層4の表面に保湿剤を含む保湿層5を形成して、これによって、皮膚表面の汗が不十分等の場合でも、保湿層5に含まれる保湿剤によって、チタンと金とで確実にイオン化微弱電流を発生させることを可能としている。
但し、前述のように、本実施例の健康用部材1では、基材として撥水性基材2を用いることで、皮膚表面の汗を用いてイオン化微弱電流を発生させることとしているため、この保湿層5は必ずしも必要なものではなく、この保湿層を備えない形態としてもよい。
なお、保湿層5を備える場合において、用いる保湿剤としては、水分を保持可能であればいずれの素材でもよいが、例えば、キチンキトサン、加水分解ゼラチン等が考えられる。
次に、図において6は剥離紙であり、本実施例の健康用部材1では、前記保湿層5の表面に剥離紙6を剥離自在に貼着しており、使用に際しては剥離紙6を剥離して前記保湿層5を露出させ、この保湿層5の部分を皮膚に貼着することとしている。
次に、このように構成される本実施例の健康用部材1の作用について説明すると、本実施例の健康用部材1を使用する際には、前記剥離紙6を剥離して保湿層5を露出し、この露出した保湿層6を皮膚側にして、本実施例の健康用部材1を、痛み、肩こり等の原因部分に関連する経絡点に貼着する。
そうすると、本実施例の健康用部材1では、撥水性の基材2を用いるとともに、更に保湿剤を含む保湿層5を備えているために、皮膚表面の汗、更には保湿剤を媒介にして、チタン層3に含まれるチタンと、金箔層4に含まれる金が反応して、イオン化微弱電流が発生するとともに、このイオン化微弱電流が治療者の身体を流れる。
そして、この身体に流れたイオン化微弱電流が、身体の微弱電流を補って整流させ、体の痛み、肩こり等を緩和することが可能となる。
そして、このとき、本実施例の健康用部材1では、本考案者の長年の実験により、チタンと金を反応させてイオン化微弱電流を発生させた場合には、発生電流が0.5μf程度であり、皮膚に発赤や炎症を起こすこともなく安全であることが判明しているために、治療者に負担をかけることなく、痛み、肩こりを緩和することが可能である。
また、本実施例の健康用部材1では、撥水性基材を用いて、この撥水性基材の表面にチタン層を形成し、このチタン層の表面に金箔層を形成しているため、皮膚の汗を維持することができ、長時間効果を持続させることが可能である。
そして更に、本実施例の健康用部材1では、金箔層4の表面に、保湿剤を含む保湿層5を形成しているために、皮膚の汗が少ないときでも、十分にチタンと金によるイオン化微弱電流の発生を確保することができる。
なお、本実施例の健康用部材1では、チタン層に含まれる接着剤や保湿層に含まれる保湿剤の粘着力により、露出した保湿層6を皮膚側に接触させることで、皮膚に貼着することが可能である。
このように、本実施例の健康用部材1によれば、皮膚に発赤、炎症を発生させることなく、イオン化微弱電流によって、身体の微弱電流を補い、整流して、治療者の身体の痛みを緩和することが可能である。
本考案の健康用部材1は、チタンと金を反応させることで発生するイオン化微弱電流を用いて、身体に安全に身体の痛み、肩こり等を緩和することを可能にしているため、チタンと金を用いてイオン化微弱電流を発生させる健康用部材の全般に適用可能である。
1 健康用部材
2 撥水性基材
3 チタン層
4 金箔層
5 保湿層
6 剥離紙
2 撥水性基材
3 チタン層
4 金箔層
5 保湿層
6 剥離紙
Claims (6)
- 撥水性基材(2)と、
該撥水性基材(2)の表面に形成した、チタンを含む素材により構成されるチタン層(3)と、
該チタン層(3)の表面に形成した、金を含む素材により構成される金箔層(4)と、を具備して、
前記チタン層(3)に含まれるチタンと金箔層(4)に含まれる金によってイオン化微弱電流を発生可能としたことを特徴とする健康用部材。 - 前記チタン層(3)は、チタンの粉とアルミの粉を接着剤を用いて混練して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の健康用部材。
- 前記金箔層(4)は、前記チタン層(3)の表面に金箔を載せることで形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康用部材。
- 前記金箔層(4)は、前記チタン層(3)の表面に金粉を載せることで形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康用部材。
- 前記金箔層(4)は、前記チタン層(3)の表面に金蒸着テープを貼着することで形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康用部材。
- 前記金箔層(4)は、前記チタン層(3)の表面に金メッキテープを貼着することで形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康用部材。
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JP2009004930U JP3153979U (ja) | 2009-07-15 | 2009-07-15 | 健康用部材 |
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JP2009004930U JP3153979U (ja) | 2009-07-15 | 2009-07-15 | 健康用部材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013085971A (ja) * | 2012-12-15 | 2013-05-13 | Satoru Hirata | イオン化傾向の差異を応用した健康器具 |
TWI701059B (zh) * | 2018-06-06 | 2020-08-11 | 一般財團法人日本美容鍼灸按摩協會 | 健康器具 |
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- 2009-07-15 JP JP2009004930U patent/JP3153979U/ja not_active Expired - Fee Related
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