JP6347317B2 - 眼鏡レンズ加工装置、及び眼鏡レンズ加工プログラム - Google Patents

眼鏡レンズ加工装置、及び眼鏡レンズ加工プログラム Download PDF

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眼鏡レンズを加工するための眼鏡レンズ加工装置、及び眼鏡レンズ加工プログラムに関する。
眼鏡レンズの周縁を加工する装置は、レンズの周縁を加工する加工具と、加工具を回転させる加工具回転モータ(駆動部)を有する加工具ユニットを備えるものが知られている。また、眼鏡レンズの加工時に、加工具回転モータによって加工具を回転させると共に、研削水(切削水)を供給する眼鏡レンズ加工装置が知られている(特許文献1参照)。研削水は、例えば、加工具に付着した加工粕を取り除くために用いられる。また、研削水は、例えば、眼鏡レンズの加工面を冷却するために用いられる。
特開2002−283183号公報
例えば、従来の装置において、加工具回転モータの回転はスピンドルによって加工具に伝えられる。この場合、加工具回転モータを覆うカバーとスピンドルの隙間から、カバーの内部に研削水が浸入し、加工具回転モータが故障することがあった。
本発明は、上記問題点を鑑み、故障の少ない眼鏡レンズ加工装置、及び眼鏡レンズ加工プログラムを提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 眼鏡レンズを加工するための加工具を駆動させる駆動手段を有する加工具ユニットと、前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する流体散布手段と、を備える眼鏡レンズ加工装置であって、少なくとも前記駆動手段の駆動開始時において、前記駆動手段に対する前記流体の散布を規制する流体規制手段と、前記眼鏡レンズ及び前記加工具を囲む遮蔽部材によって形成された加工室であって、前記流体散布手段による前記流体の散布が室内にて行われる加工室と、を備え、前記駆動手段は、前記加工室の室内に配置されることを特徴とする。
(2) 眼鏡レンズを加工するための加工具を駆動させる駆動手段を有する加工具ユニットと、前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する流体散布手段と、を備える眼鏡レンズ加工装置であって、少なくとも前記駆動手段の駆動開始時であって、前記加工具とレンズが接触する前において、前記駆動手段に対する前記流体の散布を規制し、前記駆動手段の駆動開始後であって、前記加工具とレンズが接触する前において、前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体の散布を開始する流体規制手段を備えることを特徴とする。
(3) 眼鏡レンズを加工するための加工具を駆動させる駆動手段を有する加工具ユニットと、前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する流体散布手段と、前記眼鏡レンズ及び前記加工具を囲む遮蔽部材によって形成された加工室であって、前記流体散布手段による前記流体の散布が室内にて行われる加工室と、を備え、前記駆動手段が前記加工室の室内に配置される眼鏡レンズ加工装置において実行される眼鏡レンズ加工プログラムであって、前記眼鏡レンズ加工装置のプロセッサによって実行されることで、少なくとも前記駆動手段の駆動開始時において、前記駆動手段に対する前記流体の散布を規制する流体規制ステップを前記眼鏡レンズ加工装置に実行させることを特徴とする。
) 眼鏡レンズを加工するための加工具を駆動させる駆動手段を有する加工具ユニットと、前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する流体散布手段と、を備える眼鏡レンズ加工装置において実行される眼鏡レンズ加工プログラムであって、前記眼鏡レンズ加工装置のプロセッサによって実行されることで、少なくとも前記駆動手段の駆動開始時であって、前記加工具とレンズが接触する前において、前記駆動手段に対する前記流体の散布を規制し、前記駆動手段の駆動開始後であって、前記加工具とレンズが接触する前において、前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体の散布を開始する流体規制ステップを前記眼鏡レンズ加工装置に実行させることを特徴とする。
本実施例の全容を示す概略図である。 本実施例の眼鏡レンズ加工装置の一部を示す概略図である。 第2加工具ユニットを説明するための図である。 第2加工具ユニットの一部の断面を示す図である。 本実施例の制御系を示すブロック図である。 本実施例の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本実施例の加工動作を説明するための図である。 本実施例の変容例を説明するための図である。 本実施例の変容例を説明するための図である。 本実施例の変容例を説明するための図である。
<概要>
以下に、本実施例の概要を説明する。本実施例の眼鏡レンズ加工装置(以下、本装置と省略する場合がある)1は、例えば、眼鏡レンズLEを眼鏡フレームの玉型の形状に加工する。本装置1は、例えば、加工具ユニット10と、流体散布部50と、流体規制部(例えば、制御部70または遮蔽部材91、駆動部93など)と、を主に備える。
<加工具ユニット>
加工具ユニット10は、例えば、眼鏡レンズを加工するための加工具を駆動させる駆動部24(または駆動部15)を主に備える(図1,図3参照)。加工具としては、例えば、粗加工砥石12、仕上げ砥石13、ステップベベル加工具22等の研削加工具、またはカッターなどの切削加工具等が挙げられる。例えば、駆動部は、加工具の回転軸を中心に加工具を回転駆動させる回転駆動部であってもよい。
なお、加工具ユニット10は、例えば、第1加工具ユニット11と、第2加工具ユニット21とを備えてもよい。第1加工具ユニット11は、第1加工具(例えば、砥石14)を駆動させる第1駆動部15を備えてもよい。第2加工具ユニット21は、第1加工具とは異なる第2加工具(例えば、ステップベベル加工具22、穴あけ加工具23)を駆動させる第2駆動部24を備えてもよい。
<流体散布部>
流体散布部50は、例えば、加工具及び眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する。流体が散布されることによって、加工具に付着した眼鏡レンズの加工屑を洗い流すことができる。また、流体が散布されることによって、加工によって温度の上昇した加工具及び眼鏡レンズの少なくともいずれかを冷却させることができる。流体散布部50は、例えば、ノズル52等を備えてもよい。
流体散布部50は、例えば、加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を噴射する噴射機構(例えば、ノズル52)、加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を放水する流体放水機構(例えば、上方から放水を行う)の少なくともいずれかを備えてもよい。流体散布部50が散布する流体としては、例えば、研削水、研削油等の研削液が用いられる。研削液には、例えば、消泡剤または消臭剤等が添加されていてもよい。
<流体規制部>
流体規制部は、少なくとも駆動部24の駆動開始時において、駆動部24に対する流体の散布を規制する。流体規制部は、例えば、加工具による加工が始まる前に、駆動部24に対する流体の散布を規制してもよい。さらに、駆動部24の加工開始時には流体の散布の規制を解除してもよい。
流体規制部は、少なくとも駆動部24の駆動開始時に規制できればよく、駆動部24の駆動開始時において規制する他、駆動部24の駆動開始前から予め規制してもよい。駆動開始時とは、例えば、駆動部24の駆動を開始する駆動開始信号が出力されてから一定時間するまでの時間として規定される。さらに、一定時間とは、加工具の駆動が安定して、流体の侵入が軽減される時間であればよく、実験的に求められる。本発明者らの検討結果によれば、例えば、少なくとも0.5秒以上が好ましいことが分かった。さらに、好ましくは、スムーズな加工を考慮し、例えば、少なくとも0.5秒以上かつ90秒以下であることが好ましい。
駆動部24に対する流体の散布を規制する場合、加工具及び眼鏡レンズLEの少なくといずれかに対する散布を規制することによって結果的に駆動部24に対する流体の散布を規制してもよい(通常、加工具と駆動部24は近接して配置される)し、駆動部24自体への散布を規制してもよい。つまり、駆動部24に対する流体の散布の規制は、直接的であってもよいし、間接的であってもよい。
本装置1においては、駆動部24に対して散布される流体を流体規制部によって規制することで、駆動部24の故障を低減させることができる。
なお、流体規制部は、例えば、制御部70(図5参照)を備えてもよい。制御部70は、少なくとも駆動部24の駆動開始時において、駆動部24に対する流体の散布を規制してもよい。さらに、例えば、制御部70は、駆動部24の駆動開始後に流体散布部50による加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対する流体の散布を開始させてもよい。
制御部70は、例えば、駆動部24と流体散布部50を制御して、加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対する流体の散布開始を制御してもよい。制御部70は、例えば、加工部移動ユニット4(図3参照)、あるいは少なくとも流体散布部50の散布口(例えば、ノズル52)を移動させる移動ユニット(例えば、駆動部93)を制御して、加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対する流体の散布開始を制御してもよい。
このような制御は、第1の加工具(例えば、粗加工具、仕上げ加工具)に対して流体を散布する際に用いても良い。また、本制御は、第1の加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対する散布終了後、第1の加工具とは異なる第2の加工具(例えば、ステップベベル加工具22、穴あけ加工具23)に対して流体を散布する際に用いても良い。もちろん、第1の加工具と第2の加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する際にそれぞれ用いても良い。つまり、加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対する流体の散布を開始するとは、少なくとも一つの加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体が散布された後も含まれる。
本装置1では、例えば、加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する際に、駆動部24の外部に流体が散布される。例えば、駆動部24の駆動開始後に加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布することによって、駆動部24の始動時において駆動部24の外部に流体がかかるのを抑制できる。
なお、流体散布部50は、加工制御時の第1加工具又は第2加工具、に対して流体を散布可能であってもよい。また、制御部70は、流体散布部50によって第1加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体が散布された後、第2加工具を用いた加工を行う際、第2駆動部24による駆動開始後に、第2加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布してもよい。
なお、制御部70は、流体散布部50を制御し、第1加工具を用いた加工を行う際に、流体散布部50によって第1加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布した後、加工室2内での流体の散布を減少させ、第2加工具を用いた加工を行う際、第2駆動部24の駆動開始後に、加工室2内での流体の散布を増大させることによって、第2加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布させてもよい。なお、散布を減少させるとは、例えば、散布の停止、散布する流体の流量の減少、または散布圧(噴射圧)の減少を含む。また、散布を増大させるとは、例えば、散布の再開、散布する流体の流量の増大、または散布圧(噴射圧)の増大を含む。
なお、流体散布部50を制御するとは、例えば、吸水ポンプ68または弁94(図10参照)、ノズル52等の制御を含み、加工室2内での流体の散布を制御してもよい。例えば、制御部70は、吸水ポンプ68又は弁94、ノズル52を制御して、散布する研削水の流量または噴射圧等を制御してもよい。
なお、本装置1は、例えば、移動ユニット(例えば、移動ユニット4または駆動部93など)を備えてもよい。移動ユニットは、第2加工具ユニット21によって眼鏡レンズLEの加工を行うための加工位置に第2加工具ユニット21又は流体散布部50を移動可能に保持してもよい。
この場合、例えば、制御部70は、移動ユニット及び第2駆動部24を制御し、流体散布部50によって第1加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布した後、移動ユニットによる加工位置への第2加工具ユニット21又は流体散布部50の移動が完了される前に、第2駆動部24による駆動を開始し、第2駆動部24の駆動開始後に、第2加工具ユニット21を加工位置に移動させることによって、第2駆動部24による駆動開始後に、第2加工具と眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布してもよい。
なお、流体規制部は、例えば、遮蔽部91(図8参照)を備えてもよい。遮蔽部91は、例えば、流体散布部50によって散布される流体から駆動部24を遮蔽してもよい。また、遮蔽部91は、少なくとも駆動部24の駆動開始時に、流体散布部50によって散布される流体から駆動部24を遮蔽してもよい。
なお、流体規制部は、流体散布部50によって散布される流体の流量を制御し、眼鏡レンズの加工時に散布される流体の流量に対し、駆動部24の駆動開始時に散布される流体の流量を小さくしてもよい。
なお、流体規制部は、流体散布部50によって散布される流体の噴射圧を制御し、眼鏡レンズの加工時に散布される流体の噴射圧に対し、駆動部24の駆動開始時に散布される流体の噴射圧を小さくしてもよい。
<加工室>
なお、本装置1は、例えば、加工室2を備えてもよい。加工室2は、例えば、眼鏡レンズLE及び加工具を囲む遮蔽部材3によって形成されてもよい。加工室2の室内にて流体散布部50による流体の散布が行われてもよい。駆動部24は、加工室2の室内に配置されてもよい。
なお、本装置1は、例えば、各種制御処理を司るプロセッサ(例えば、CPU71)と、眼鏡レンズ加工プログラムを記憶する記憶媒体(例えば、不揮発性メモリ74)等を備えてもよい。プロセッサは、眼鏡レンズ加工プログラムに従って、前述の処理を本装置1に実行させてもよい。
<実施例>
以下、本実施例の眼鏡レンズ加工装置を図面に基づいて説明する。眼鏡レンズ加工装置は、眼鏡レンズを眼鏡フレームの玉型の形状に加工する装置である。
<装置全体>
図1及び図2を参照して装置全体の概略を説明する。図1は、眼鏡レンズ加工装置1の前面を見たときの図である。図2は、眼鏡レンズ加工装置の上部を上から見たときの図である。眼鏡レンズ加工装置1は、加工室2と、加工具ユニット10と、レンズチャックユニット40と、流体散布ユニット50を主に備える。加工室2は、眼鏡レンズを加工する部分を全体の装置から隔離したスペースのことである。加工室2は、加工に用いる研削水などから装置を遮蔽する遮蔽部材(例えば、防水カバー)3によって囲まれる。なお、以下の説明において、装置1の左右方向をX軸方向、装置1の上下方向をY軸方向、装置1の前後方向をZ軸方向として説明する。
<加工具ユニット>
本実施例の加工具ユニット10は、第1加工具ユニット11と第2加工具ユニット21を主に備える。第1加工具ユニット11は、主に眼鏡レンズの粗加工、仕上げ加工等に用いられる。第2加工具ユニット21は、主に眼鏡レンズのステップ加工(段付き加工)、穴あけ加工等に用いられる。ステップ加工とは、眼鏡レンズの後面側(眼鏡の装用者側)にレンズ後面に段差部分を形成する加工である。
<第1加工具ユニット>
第1加工具ユニット11は、例えば、砥石14、駆動部15、スピンドル16等を備える。砥石14は、例えば、粗加工具(例えば粗加工砥石12)と、仕上げ加工具(例えば、仕上げ加工砥石13)等、の少なくともいずれかの第1加工具を備える。駆動部15は、加工室の外に配置される。駆動部15にはスピンドル16の一端が連結されており、駆動部15の回転駆動によって、スピンドル16は回転する。スピンドル16の他端側は、遮蔽部材3に設けられた穴を通して加工室2内に挿入される。
砥石14は、加工室2内に挿入されたスピンドル16に固定される。したがって、砥石14は、駆動部15の回転によってスピンドルと共に回転する。本装置1では、回転された砥石14に眼鏡レンズを接触させることで、加工を行う。なお、第1加工具ユニットについては、本出願人による特開2009−131939号公報等に記載の構成を用いることができる。
<第2加工具ユニット>
図3を参照して第2加工具ユニット21を説明する。第2加工具ユニット21は、加工室2の内部に備えられる。第2加工具ユニット21は、例えば、ステップベベル加工具(例えば、ステップ加工砥石など)22または穴あけ加工具(例えば、穴あけドリルなど)23等の少なくともいずれかの第2加工具、駆動部24、スピンドル25、ケース(筐体)26等を主に備える。
例えば、図3(c)に示すように、スピンドル25の一端部には、ステップベベル加工具22が取り付けられる。スピンドル25の他端には、例えば、穴あけ加工具23が取り付けられる。駆動部24の回転シャフトには、プーリ27が設けられる。また、スピンドル25には、プーリ28が設けられる。プーリ27の回転は、ベルト29によってプーリ28に伝達される。これによって、駆動部24の回転力は、プーリ27、ベルト29、プーリ28に伝達され、スピンドル25を回転させる。ケース26は、スピンドル25の一部、駆動部24、プーリ27、プーリ28、ベルト29等を内部に収容し、研削水の付着を防ぐ。なお、第2加工具ユニット21は、以上の構成に限らない。例えば、駆動部24の回転シャフトにスピンドル25が固定され、駆動部24によって直接スピンドル25が回転されてもよい。
<ステップベベル加工具部分>
図4は、ステップベベル加工具部分の断面を示す図である。スピンドル25の端部は、ケース26の穴から外部に出ている。ステップベベル加工具22は、ケース26から出たスピンドル25の端部にネジ31によって固定される。スピンドル25には、円筒状のシール部材32及びスペーサ33が取り付けられる。シール部材32は、スピンドル25とケース26の穴との隙間を塞ぎ、研削水の浸入を低減する。シール部材32は、第2加工具ユニット21及び駆動部24の少なくともいずれかに研削水が浸入することを低減させる防水部材として機能する。シール部材32は、例えば、弾性体が用いられる。スペーサ33は、シール部材32が過度に変形しないように、シール部材32を保護する。シール部材32は、スペーサ33に嵌合するように取り付けられる。スペーサ33は、シール部材32の弾性力によって締め付けられ、固定される。
シール部材32及びスペーサ33は、ステップベベル加工具22とケース26との間に挟まれるように配置される。シール部材32は、ステップベベル加工具22によってスペーサ33と共にケース26側に押さえつけられ、ケース26と密着する。これによって、スピンドル25とケース26との隙間が塞がれ、研削水の浸入等を低減できる。
なお、シール部材32は、スピンドル25と共に回転する。例えば、ネジ31がステップベベル加工具22をスピンドル25に対して締め付けられる。スペーサ33は、ステップベベル加工具22によってプーリ28に押し付けられる。これによって、スペーサ33は、ステップベベル加工具22、プーリ28、スピンドル25と共に回転する。シール部材32は、自らの弾性力によってスペーサ33に固定されるため、スペーサ33と共に回転する。
シール部材32は、回転中もステップベベル加工具22によってケース26側に押さえつけられており、防水機能を果たす。
<第2加工具ユニットの移動ユニット>
本実施例の第2加工具ユニット21は、移動ユニット4によって、移動可能に保持される(図3(a),(b)参照)。移動ユニット4は、例えば、支柱5と、駆動部6等を主に備える。支柱5の一端部は、加工室2の内部に延びる。第2加工具ユニット21は、加工室2の内部に延びる支柱5の一端部に固定される。支柱5の他端部は、加工室2の外部に延びる。駆動部6は、加工室2の外部に延びた支柱5の他端側に接続される。支柱5は、長手方向に移動可能である。また、支柱5は、長手方向の軸回りに回転可能である。例えば、本実施例では、支柱5は、上下方向に延びている。したがって、支柱5は、上下方向に移動可能であり、Y軸方向に平行な回転軸回りに回転可能である。支柱5は、駆動部6によって駆動される。第2加工具ユニット21は、駆動部6の駆動によって支柱5と共に駆動される。
<レンズチャックユニット>
図2に戻る。レンズチャックユニット40は、加工時に眼鏡レンズを保持する。レンズチャックユニット40は、例えば、レンズチャック部41F,41Rと、キャリッジ部42と、駆動部43と、を主に備える。レンズチャック部41F,41Rは、例えば、眼鏡レンズの前面側と後面側とから眼鏡レンズを狭持する。キャリッジ部42は、駆動部43の駆動によって、眼鏡レンズの回転軸の軸方向に移動可能である。また、駆動部43の駆動によって、砥石14及び第2加工具ユニット21に対して相対的に移動可能に構成されている。
<流体散布ユニット>
図1に戻る。流体散布ユニット50は、加工室2の内部に研削水(研削液)を散布する。加工時に研削水を散布することによって、加工具に付着した加工屑を洗い流し、加工具(砥石など)の目詰まりを低減させることができる。したがって、例えば、加工屑が粉状になる種類の眼鏡レンズ等を加工する際は、研削水を散布しながら加工することが好ましい。加工屑が粉状になる眼鏡レンズとしては、例えば、CR39、高屈折プラスチック等が用いられるレンズが挙げられる。なお、研削水によって、眼鏡レンズの加工によって発生した熱を冷却させることもできる。
流体散布ユニット50は、例えば、送水管51と、ノズル52を備える。送水管51は内部に研削水を通し、ノズル52へ導く。ノズル52は、加工室の内部に延びており、送水管51から流れてくる研削水を加工室2の内部に散布する。
また、本実施例では、ノズル52は二手に分かれており、第1加工具ユニット11及び第2加工具ユニット21のそれぞれの加工位置に向けて研削水を散布できる。本実施例では、例えば、図1及び図2に示すように、ノズル52に設けられた管から第1加工具ユニットに向けて研削水W1が散布される。また、ノズル52に設けられた切り込みから第2加工具ユニット21に向けて研削水W2が散布される。
なお、流体散布ユニット50は、眼鏡レンズが各加工具によって加工される加工位置に向けて研削水を散布できるように、移動可能であってもよい。例えば、レンズチャックユニット40の移動と連動して移動されてもよい。
<タンク部>
なお、本実施例において、眼鏡レンズ加工装置1は、ノズル52から散布された研削水を溜めておくタンク部60と接続される(図1参照)。タンク部60は、例えば、排水ホース61と、フィルタ62と、タンク63と、蓋64と、吸水パイプ65と、フィルタ66と、吸水ホース67と、吸水ポンプ68と、送水ホース69等を備える。
排水ホース61は、遮蔽部材3の下部にある排水口に接続される。排水ホース61は、タンク部60のタンク63側に延びている。フィルタ62は、タンク63内に延びた排水ホース61の先に、着脱可能に取り付けられる。フィルタ62は、研削屑を回収する袋を兼ねている。タンク63は、研削水を蓄える。蓋64はタンク63の上部を覆う。吸水パイプ65は、蓋64に取り付けられ、下方に延びる。フィルタ66は、網目状である。また、フィルタ66は、吸水パイプ65の下端に取り付けられる。吸水パイプ65の上端は、蓋64の上面から突出している。吸水パイプ65の上端には、吸水ホース67が取り付けられる。吸水ホース67のもう一方の端部は、吸水ポンプ68に接続される。また、吸水ポンプ68には、送水ホース69が接続される。送水ホース69のもう一方の端部は送水管51に接続される。
吸水ポンプ68の駆動によって、吸水パイプ65と吸水ホース67を介してタンク63側から取り入れられた研削水が、送水ホース69及び送水管51を経由してノズル52に導かれる。研削水は、ノズル52によって加工室2内に散布される。
散布された研削水と加工時に発生した研削屑は遮蔽部材3によって受けられ、排水ホース61を介してタンク63に投入される。研削屑はタンク63内に延びた排水ホース61の先についたフィルタ62によって回収される。タンク63に貯められた研削水は、吸水ポンプ68により再び吸い上げられ、上記の循環を繰り返す。
なお、本実施例の眼鏡レンズ加工装置1は、以上に説明したようなタンク部60でなくともよい。例えば、研削水と加工屑を分離させる遠心分離装置であってもよい。また、例えば、フィルタ機能を備えた吸水ポンプに排水ホース61が接続されてもよい。
<制御部>
制御部70は、CPU(プロセッサ)71、RAM72、ROM73、および不揮発性メモリ74等を備える(図5参照)。CPU71は、眼鏡レンズ加工装置1、および周辺機器の制御を司る。RAM72は、各種情報を一時的に記憶する。ROM73には、各種プログラム、初期値等が記憶されている。不揮発性メモリ74は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュROM、および、眼鏡レンズ加工装置1に着脱可能に装着されるUSBメモリ等を、不揮発性メモリ74として使用することができる。不揮発性メモリ74には、後述するメイン処理(図6参照)を制御するための眼鏡レンズ加工プログラムが記憶されている。
また、図5に示すように、制御部70は、駆動部6、駆動部15、駆動部24、駆動部43、吸水ポンプ68等と接続され、各部に制御部70からの制御信号が伝達される。したがって、例えば、制御部70は、吸水ポンプ68の駆動を制御することによって、ノズル52から散布される研削水の流量を制御できる。
ところで、図4に示した第2加工具ユニット21のシール部材32は、駆動部の始動時に防水性能が低下する。原因の一つとして、例えば、シール部材32がケース26の表面を滑る直前に、シール部材32がケース26との摩擦力によって歪むことが考えられる。これによって、シール部材32とケース26との接触が一部切り離され、防水性能が低下することが考えられる。
前述のように、眼鏡レンズの種類によっては、研削水(研削液)が散布された状態で加工が行われる。この場合、加工室2の内部に存在する第2加工具ユニット21等は、研削水に晒される。このように、研削水に晒された状態であると、駆動部24の始動時に第2加工具ユニット21の内部に研削水が浸入する可能性がある。
そこで、本実施例の眼鏡レンズ加工装置1は、ケース26の内部に研削水が浸入することを低減させるため、次に説明する動作を実行する。
<制御動作>
本眼鏡レンズ加工装置1の制御動作の一部を図6に基づいて説明する。以下、制御動作の一例として、粗加工、仕上げ加工、ステップ加工の順に眼鏡レンズの加工を行う場合について説明する。制御部70は、粗加工、仕上げ加工、ステップ加工の順に加工を行うための各種制御を行う。制御部70は、例えば、各種制御処理を司るプロセッサ(例えば、CPU71)と、眼鏡レンズ加工プログラムを記憶する記憶媒体(例えば、不揮発性メモリ74)とを備える。プロセッサは、眼鏡レンズ加工プログラムに従って、以下説明する処理を実行する。
まず、制御部70は、眼鏡レンズの粗加工を行うために、駆動部15を駆動させ、砥石14を回転させる(ステップ1)。
続いて、制御部70は、吸水ポンプ68に制御信号を送り、タンク63の研削水を吸い上げるように指示する(ステップ2)。吸水ポンプ68は、制御部70からの制御信号を受け取ると、タンク63の研削水を吸い上げる。吸い上げられたタンク63の水は、ノズル52から加工室内に散布される。
研削水が散布され始めると、制御部70は粗加工を開始する(ステップ3)。制御部70は、レンズチャック部41F,41Rを移動させ、眼鏡レンズを粗加工砥石12に接触させる(図7(a)参照)。眼鏡レンズは、粗加工砥石12によって研削される。制御部70は、入力された眼鏡フレームの玉型データに基づいて、レンズチャック部41F,41Rを移動または回転させ、眼鏡レンズと砥石14の相対位置を制御する。制御部70は、仕上げ代を残した状態で眼鏡レンズを粗加工する。なお、眼鏡レンズと砥石14の相対位置を制御するためには、レンズチャック部41F,41Rを移動させてもよいし、砥石14を移動させてもよい。
続いて、制御部70は、仕上げ加工の制御を開始する(ステップ4)。制御部70は、レンズチャック部41F,41Rを移動させ、眼鏡レンズを仕上げ加工砥石13に接触させる(図7(b)参照)。制御部70は、粗加工と同様に、眼鏡レンズと砥石14の相対位置を制御し、玉型データに基づいて眼鏡レンズに仕上げ加工を施す。なお、仕上げ加工の最中も、吸水ポンプ68はタンク63の研削水を吸い上げており、研削水は、ノズル52加工室2内に散布されている。
仕上げ加工が終了すると、制御部70は、レンズチャック部41F,41Rを移動させ、砥石14から眼鏡レンズを退避させる(ステップ5)。眼鏡レンズを退避させると、制御部70は、駆動部15を制御して砥石14の回転を停止させる(ステップ6)。
ここで、制御部70は、吸水ポンプ68に制御信号を送り、水の吸い上げを停止させる(ステップ7)。これによって、ノズル52による加工室2内への研削水の散布が停止される。
研削水の散布が停止されると、制御部70は、移動ユニット4によって第2加工具ユニット21を移動させ、眼鏡レンズを加工するための加工位置に配置させる(ステップ8)。例えば、第2加工具ユニット21が退避位置にあったとする(図3(a)参照)と、制御部70は、駆動部6を駆動させ、第2加工具ユニット21を上方向に移動させる(図3(b)参照)。そして、制御部70は、さらに駆動部6を駆動させ、第2加工具ユニット21に備わるステップベベル加工具22が眼鏡レンズに対して所定の角度になるように、第2加工具ユニット21を回転させる。
次いで、制御部70は、レンズチャック部41F,41Rを移動させ、ステップ加工するための加工位置に眼鏡レンズを配置させる(ステップ9)。例えば、レンズチャック部41F,41Rを上下方向に移動させ、眼鏡レンズをステップベベル加工具22の横に配置する。
眼鏡レンズを加工位置に配置すると、制御部70は、駆動部24を駆動させ、ステップベベル加工具22を回転させる(ステップ10)。駆動部24の始動時は、シール部材32がケース26との摩擦力によって変形し、防水性能が低下する。しかしながら、ステップ7にて研削水の散布が一時停止されているため、駆動部24の始動時に、駆動部24に研削水が浸入することが低減される。駆動部24の駆動が安定し、シール部材32がケース26の表面を滑って回転するようになると、シール部材32の防水機能が上手く働く。
次いで、制御部70は、吸水ポンプ68に制御信号を送り、水の吸い上げを再開するように指示する(ステップ11)。
制御部70は、吸水ポンプ68に吸い上げ再開の指示を出してから、ノズル52から研削水が散布されるまでの間、待機する(ステップ12)。例えば、吸水ポンプ68に指示を出してから1秒間待機する。この待機時間は、吸水ポンプ68からくみ上げされた研削水が送水ホース69を通ってノズル52に到達するまでの時間が考慮されるとよい。待機することによって、研削水が散布される前に加工が行われることを防止することができる。
ノズル52から研削水が散布され始めると、制御部70は、ステップ加工を開始する(ステップ13)。例えば、制御部70は、レンズチャック部41F,41Rを左右方向にステップベベル加工具22に対して相対的に移動させ、レンズ後面の突出部をステップベベル加工具22に接触させる(図7(c)参照)。そして、制御部70は、玉型データに基づいてレンズチャック部41F,41Rを回転および移動させ、仕上げ加工後の眼鏡レンズを研削する。なお、レンズチャック部41F,41Rを移動させずに、ステップベベル加工具22をレンズチャック41F,41Rに対して相対的に移動させてもよい。
ステップ加工が終了すると、制御部70は、レンズチャック部41F,41Rを移動させ、眼鏡レンズをステップベベル加工具22から退避させる(ステップ14)。眼鏡レンズの退避が完了すると、制御部70は、駆動部24の駆動を停止し、ステップベベル加工具22の回転を停止させる(ステップ15)。ステップベベル加工具22の回転を停止させると、制御部70は、駆動部6の駆動を制御し、第2加工具ユニットを退避させる(ステップ16)。第2加工具ユニット21を退避させると、制御部70は、吸水ポンプ68に制御信号を送り、水の吸い上げを停止させる(ステップ17)。
前述のように、駆動部24の始動時はシール部材32の防水性能が低下する。そこで、本実施例では、駆動部24の駆動を開始させるとき、研削水の散布を停止させる。その後、駆動部24を駆動させ、シール部材32の防水性能が正常に機能するようになってから、研削水の散布を再開させる。これによって、防水性能が低下した状態で第2加工具ユニット21に研削水が掛かることが抑制される。つまり、第2加工具ユニット21のケース26内に研削水が浸入することを低減できる。したがって、例えば、加工具ユニット内部に備わる駆動部が研削水によって故障することを低減できる。例えば、研削水に晒される加工室2内に駆動部が配置される場合、上記のように、研削水の散布を規制してもよい。これによって、駆動部の故障を低減できる。
なお、以上の説明において、研削水の第2加工具ユニット21への浸入を防ぐために、駆動部24を回転させた後に研削水を散布し、研削水がケース26内に浸入することを抑えるものと説明したが、これに限らない。例えば、研削水を散布されている状態であっても、研削水が掛かるのを防いだ状態で駆動部24を回転させてもよい。
例えば、制御部70は、移動ユニット4等を制御し、研削水の掛からない退避位置に第2加工具ユニット21を退避させた状態で、駆動部24を回転させる。そして、駆動部24を回転させた後で、第2加工具ユニット21を加工位置に配置させてもよい。これによって、駆動部24の始動時に、第2加工具ユニット21に研削水が掛かることが低減される。つまり、第2加工具ユニット21の防水性能が低下した状態で研削水が掛かり、浸入した研削水によって駆動部24が故障することを低減できる。
また、例えば、図8に示すように、遮蔽部材91によって、第2加工具ユニット21を遮蔽してもよい。例えば、制御部70は、駆動部92によって遮蔽部材91を移動させ、ノズル52によって散布される研削水から第2加工具ユニット21を遮蔽する。制御部70は、第2加工具ユニット21が遮蔽部材91によって研削水から遮蔽された状態で、駆動部24を駆動させる。これによって、上記と同様に、駆動部24の始動時に、第2加工具ユニット21に研削水が掛かることが低減され、駆動部24の故障を低減できる。
また、ノズル52の位置を変更してもよい。例えば、図9に示すように、送水管51に駆動部93が接続されており、駆動部93の駆動によってノズル52の方向が変更可能であってもよい。この場合、ノズル52から常に研削水が散布されている状態であっても、ノズル52の方向を変更することによって、第2加工具ユニット21への研削水の散布を規制することができる。なお、ノズル52の方向を変更するだけでなく、例えば、ノズル52を移動させてもよい。これによって、研削水の散布領域を移動させ、第2加工具ユニット21への研削水の散布を規制してもよい。
なお、以上の説明において、制御部70は、吸水ポンプ68による研削水の吸い上げを停止させ、ノズル52からの研削水の散布を停止させるとしたが、必ずしも散布を停止させなくてよい。例えば、制御部70は、吸水ポンプ68に制御信号を送り、研削水の吸い上げ量(流量)を制御してもよい。例えば、吸水ポンプ68による水の吸い上げ量(流量)を制御することによって、ノズル52から散布される研削水の流量を減らしてもよい。第2加工具ユニットに研削水が届かないようにノズル52から散布される研削水の流量を減らすことによって、駆動部24の始動時におけるケース26への研削水の浸入を低減できる。この場合、駆動部24の駆動後に研削水の流量を増大させるとよい。
また、ノズル52から散布される研削水の圧力を調整してもよい。例えば、第2加工具ユニットに研削水が届かないようにノズル52から噴射される研削水の噴射圧を減少させてもよい。これによって、駆動部24の始動時におけるケース26への研削水の浸入を低減させることができる。噴射圧を小さくするために、例えば、吸水ポンプ68の流量を減らしてもよいし、例えば、制御部70によってノズル52の噴射口の形状を小さく変化させてもよい。このような場合、駆動部24の駆動後に研削水の噴射圧を増大させればよい。
なお、以上の説明においては、第2加工具ユニット21に備わるステップベベル加工具22に研削水を散布する場合について説明したが、これに限らない。例えば、図3に示すような穴あけ加工部23によって穴あけ加工をする場合に、研削水の散布が規制されてもよい。
なお、本実施例においては、吸水ポンプ68によってタンク63の研削水を吸い上げて加工室2内に散布するものとしたが、これに限らない。例えば、図10に示すように、送水管51のノズル52と反対側に開閉可能な弁94が備わっていてもよい。そして、外部の水源が、弁94を介して送水管51と接続されていてもよい。例えば、弁94には駆動部95が接続されてもよい。制御部70の制御信号によって駆動部95が制御され、弁94が開閉されてもよい。制御部70は、弁94を開閉させることによって、ノズル52による加工室2内への水の散布を制御してもよい。
なお、以上の説明においては、ステップベベル加工具22等を有する第2加工具ユニット21への研削水の浸入を低減させるものとしたが、これに限らない。例えば、粗加工具、仕上げ加工具等を有する加工具ユニット(第1加工具ユニット11)への研削水の浸入を低減させてもよい。
例えば、第1加工具ユニット11の駆動部15(第1駆動部)が加工室内に有るものとする。このような場合、駆動部15を始動させる前に研削水が散布されていると、前述のように、シール部材(不図示)の防水性能が低下し、駆動部15に研削水が浸入しやすくなる。そこで、上記のように、研削水の散布を休止させた状態で、駆動部15を始動させることによって、研削水が駆動部15に浸入することを低下させることができる。したがって、浸入した研削水によって駆動部15が故障することが低減される。
1 眼鏡レンズ加工装置
2 加工室
3 遮蔽部材
4 移動ユニット
5 支柱
10 加工具ユニット
11 第1加工具ユニット
21 第2加工具ユニット
22 ステップベベル加工具
24 駆動部
25 スピンドル
26 ケース
31 ネジ
32 シール部材
33 スペーサ
50 流体散布ユニット
52 ノズル
60 タンク部
68 吸水ポンプ
70 制御部

Claims (4)

  1. 眼鏡レンズを加工するための加工具を駆動させる駆動手段を有する加工具ユニットと、
    前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する流体散布手段と、
    を備える眼鏡レンズ加工装置であって、
    少なくとも前記駆動手段の駆動開始時において、前記駆動手段に対する前記流体の散布を規制する流体規制手段と、
    前記眼鏡レンズ及び前記加工具を囲む遮蔽部材によって形成された加工室であって、前記流体散布手段による前記流体の散布が室内にて行われる加工室と、
    を備え、
    前記駆動手段は、前記加工室の室内に配置されることを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
  2. 眼鏡レンズを加工するための加工具を駆動させる駆動手段を有する加工具ユニットと、
    前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する流体散布手段と、
    を備える眼鏡レンズ加工装置であって、
    少なくとも前記駆動手段の駆動開始時であって、前記加工具とレンズが接触する前において、前記駆動手段に対する前記流体の散布を規制し、
    前記駆動手段の駆動開始後であって、前記加工具とレンズが接触する前において、前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体の散布を開始する流体規制手段を備えることを特徴とす眼鏡レンズ加工装置。
  3. 眼鏡レンズを加工するための加工具を駆動させる駆動手段を有する加工具ユニットと、
    前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する流体散布手段と、
    前記眼鏡レンズ及び前記加工具を囲む遮蔽部材によって形成された加工室であって、前記流体散布手段による前記流体の散布が室内にて行われる加工室と、
    を備え、
    前記駆動手段が前記加工室の室内に配置される眼鏡レンズ加工装置において実行される眼鏡レンズ加工プログラムであって、
    前記眼鏡レンズ加工装置のプロセッサによって実行されることで、
    少なくとも前記駆動手段の駆動開始時において、前記駆動手段に対する前記流体の散布を規制する流体規制ステップを前記眼鏡レンズ加工装置に実行させることを特徴とする眼鏡レンズ加工プログラム。
  4. 眼鏡レンズを加工するための加工具を駆動させる駆動手段を有する加工具ユニットと、
    前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体を散布する流体散布手段と、
    を備える眼鏡レンズ加工装置において実行される眼鏡レンズ加工プログラムであって、
    前記眼鏡レンズ加工装置のプロセッサによって実行されることで、
    少なくとも前記駆動手段の駆動開始時であって、前記加工具とレンズが接触する前において、前記駆動手段に対する前記流体の散布を規制し、
    前記駆動手段の駆動開始後であって、前記加工具とレンズが接触する前において、前記加工具と前記眼鏡レンズの少なくともいずれかに対して流体の散布を開始する流体規制ステップを前記眼鏡レンズ加工装置に実行させることを特徴とする眼鏡レンズ加工プログラム。
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