JP2010087417A - ダイシング装置及びダイシング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
作業時間の短縮と装置稼動効率の向上が可能なダイシング装置及びダイシング方法を提供すること。
【解決手段】
エアシリンダ15により移動することでブレード2を覆い隠すカバー14を設け、ブレード2の回転中にフロントカバー7を開けて加工部6内で手動による作業を行う際、ブレード2を退避位置へ移動させるとともに、エアシリンダ15によりカバー14を移動させてブレード2全体を覆い隠す。
【選択図】図2
作業時間の短縮と装置稼動効率の向上が可能なダイシング装置及びダイシング方法を提供すること。
【解決手段】
エアシリンダ15により移動することでブレード2を覆い隠すカバー14を設け、ブレード2の回転中にフロントカバー7を開けて加工部6内で手動による作業を行う際、ブレード2を退避位置へ移動させるとともに、エアシリンダ15によりカバー14を移動させてブレード2全体を覆い隠す。
【選択図】図2
Description
本発明は、半導体装置や電子部品が形成されたウェーハ等のワークを加工するダイシング装置及びダイシング方法に関するものである。
半導体装置や電子部品が形成されたウェーハ等のワークに対して切断や溝入れ加工を施すダイシング装置は、少なくともスピンドルによって高速に回転されるダイヤモンド砥粒等により形成される薄い円盤状のブレードと、ワークを吸着保持するワークテーブルと、ワークテーブルとブレードとの相対的位置を変化させるX、Y、Z、θの各移動軸とが設けられている。ワークを加工する際には冷却や潤滑用の切削液が回転するブレードまたはワークとブレードとが接触する加工点へノズルより供給されるとともに各移動軸によりブレードとワークとが相対的に移動され、ブレードによりワークが切削されることで切断や溝入れ加工がワークに施される。
図1にダイシング装置の例を示す。ダイシング装置1は、互いに対向配置され、先端にブレード2とホイールカバー(不図示)が取付けられた高周波モータ内蔵型のスピンドル3、3と、ワークW表面を撮像する撮像手段4と、ワークWを吸着保持するワークテーブル5と、ブレード2とワークテーブル5を相対的に移動させる不図示の移動軸とを有する加工部6が設けられている。加工部6には開閉可能なフロントカバー7や遮蔽板(不図示)が設けられ、加工時に加工部6内に飛散する切削水などが外部に流出することを防いでいる(例えば、特許文献1参照。)。
ダイシング装置1には、更に加工済みのワークWをスピン洗浄するウェーハ洗浄装置8と、フレームFにマウントされたワークWを多数枚収納したカセットを載置するロードポート9と、ワークWを搬送する搬送手段10と、撮像手段4により撮像された画像を表示し各部への動作を入力する表示手段11と、各部の動作を制御する不図示のコントローラ等とから構成されている。
このように構成されるダイシング装置1では、ブレード2が10000rpmから60000rpmの回転数で高速に回転されて危険な為、フロントカバー7が開状態の際にはブレード2を回転させることが出来ず、ブレード2の回転が開始されるとフロントカバー7にロックがかかり開放不可となる。これにより、ブレード2回転中は加工部6内の各部を直接触れることが出来ない状態となり作業者の安全が確保される。
特開2007−242726号公報
しかし、ダインシング装置では、加工途中のワークの加工状態のチェックや不具合が生じたワークの搬出など、加工中に緊急対応として手動操作にて加工部よりワークを出し入れする必要が生じる場合がある。このような場合、ダイシング装置では安全性を考慮し、ブレードの回転を停止させなければフロントカバーを開けることが出来ないため、一度ブレードの回転を停止させた後にフロントカバーを開けてワークの出し入れを行い、作業が終了した後にフロントカバーを閉めてから再度ブレードの回転を開始する。ところが、ブレードの回転は非常に高速であってブレードの完全な回転停止、回転再開には多くの時間がかかり、作業時間が非常に長くなりコストの増加や装置の稼動効率の低下を生じていた。
本発明はこのような問題に対して成されたものであり、ブレードを停止させなくとも安全な加工部付近での作業を可能にすることにより、作業時間の短縮と装置稼動効率の向上が可能なダイシング装置及びダイシング方法を提供することを目的としている。
本発明のダイシング装置は前記目的を達成するために、円盤状のブレードと、前記ブレードを回転させるスピンドルと、前記ブレードにより切削加工されるワークを保持するワークテーブルと、前記ワークテーブルと前記ブレードとを相対的に移動させる移動軸と、前記ブレードを覆う移動可能なカバーと、前記カバーを移動させる駆動手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、ダイシング装置にはブレードと、ブレードを回転させるスピンドルと、ワークを保持するワークテーブルと、ワークテーブルとブレードとを相対的に移動させる移動軸とが備えられている。更にダイシング装置にはブレード全体を覆い隠すカバーと、カバーを移動させる駆動手段とが備えられている。カバーは、エアシリンダまたはモータからなる駆動手段により移動することでブレード全体を覆い隠す、またはブレード周囲から退避する。
カバーの移動はスピンドルやブレードが設けられた加工部を覆う扉の開閉とブレードの回転とに連動しており、ブレードが回転している時に加工部を覆う扉を開けようとした場合、ブレードが退避位置へ移動するとともにカバーが駆動手段により移動してブレードを覆い隠す。
これにより、回転するブレードに触れることがなくなり、安全に加工部付近での作業が可能となる。よってブレードを回転させたまま作業を進められるのでブレードの回転停止、回転再開にかかる時間がなくなり、作業時間の短縮と装置稼動効率を向上することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係わるダイシング装置及びダイシング方法よれば、移動式のカバーによりブレードを停止させなくとも安全な加工部付近での作業を可能にし、作業時間の短縮と装置稼動効率の向上が可能となる。
以下添付図面に従って本発明に係るダイシング装置及びダイシング方法の好ましい実施の形態について詳説する。はじめに、本発明に係るダイシング装置について説明する。図1はダイシング装置の外観を示す斜視図、図2はカバーのついたスピンドルを示した斜視図、図3はカバーの閉じた状態を示した斜視図である。
図1に示すダイシング装置1は、対向して配置されたダイヤモンド砥粒等により形成されるブレード2と、移動軸としてのY軸及びZ軸によりY方向及びZ方向へ移動する高周波モータ内蔵型のスピンドル3と、ワークW表面を撮像する撮像手段4と、移動軸としてのX軸によりX方向へ移動するワークテーブル5とを有する加工部6が設けられている。加工部6には開閉可能であって、加工時に安全の為ロックされて開閉不可となるフロントカバー7や遮蔽板(不図示)が設けられ、加工時に加工部6内に飛散する切削水などが外部に流出することを防いでいる。
ダイシング装置1には、更にワークWをスピン洗浄するウェーハ洗浄装置8と、ワークWを多数枚収納したカセットを載置するロードポート9と、ワークWを搬送する搬送手段10と、撮像手段4により撮像された画像を表示し各部への動作を入力する表示手段11と、各部の動作を制御する不図示のコントローラ等とから構成されている。
スピンドル3の先端には図2に示すようにブレード2を覆うようにホイールカバー12が取り付けられている。ホイールカバー12には、ブレード2周辺に冷却や潤滑用の切削液を供給するノズル13が設けられ、上部にブレード2全体を覆い隠すカバー14が設けられている。
カバー14は駆動手段であるエアシリンダ15により上下方向に移動可能である。ブレード2回転中にフロントカバー7を開けて加工部6内部で手動操作にての作業をする必要が生じた際には、スピンドル3を退避位置まで移動させる命令がオペレータの操作またはコントローラからの指令によりダイシング装置1へ与えられる。指令を受けたダイシング装置1はスピンドル3と共にブレード2を退避位置へ移動させる共に、エアシリンダ15のアーム16が動作することによりカバー14が移動し、図3に示すようにカバー14と退避位置に設けられた切削水を受けるオイルパン等による下面カバー17とによりブレード2全体を覆い隠し、フロントカバー7のロックを解除して開放可能とする。
これにより、回転するブレード2がカバー14によりに隠されて触れてしまうことがなくなり、安全に加工部6付近での作業が可能となる。作業終了後はカバー14を退避させれば回転し続けているブレード2によりワークWの加工が可能となる。
次に本発明に係わるダイシング方法について説明する。ダイシング装置1では図1に示すようにテープを介してフレームFにマウントされたワークWをワークテーブル5へ吸着載置して切断や溝入れ等のダイシング加工が行われる。
ダインシング加工ではスピンドル3によりブレード2が高速に回転されるとともに、図2に示されるホイールカバー12に設けられたノズル13より冷却や潤滑用の切削液がブレード2近傍へ供給される。このとき、図1に示す加工部6のフロントカバー7が閉じられるとともにロックされ開閉不可となっている。続いてワークテーブル5が不図示の移動軸としてのX軸によりX方向へ加工送りされる。スピンドル3は不図示の移動軸としてのY軸によりY方向へインデックス送りされるとともにZ軸によりZ方向へ切り込み送りされる。これらにより、ブレード2とワークWとが相対的に移動され、ブレード2によりワークWがダイシング加工される。
ダイシング加工中にワークWの出し入れ等加工部6内での手動操作にての作業が必要になった場合は、オペレータの操作またはコントローラからの指令によりブレード2が上昇するとともにY方向に移動してワークW上から下面カバー17が設けられた退避位置へ移動する。このときブレード2は加工の際と同様に回転を続け、ノズル13は切削水の噴射を停止している。
ブレード2がワークW上から退避位置へ移動すると駆動手段であるエアシリンダ15が駆動してアーム16が下がり、カバー14が移動してブレード2を覆い隠す。カバー14が下がりカバー14と下面カバー17とでブレード2全体が覆い隠されるとフロントカバー7のロックが外れフロントカバー7が開閉可能となりフロントカバー7を開けて加工部6内での作業が可能となる。これにより、回転するブレード2に触れることがなくなり、安全に加工部6付近での作業が可能となる。
作業終了後はフロントカバー7が閉じられ、オペレータの操作により加工動作再開の指令がダイシング装置1へ与えられる。加工動作が開始されるエアシリンダ15のアーム16が図2に示すように上昇してカバー14が退避する。カバー14が退避した後は加工動作停止前と同様にブレード2とワークWとが相対的に移動され、ブレード2によりワークWがダイシング加工される。
これらにより、ダイシング装置1ではブレード2を回転させたまま作業を進められるとともに、作業終了後は回転を続けているブレード2により直ちにワークWの加工が可能であって、回転停止、回転再開にかかる時間がなくなり、作業時間の短縮と装置稼動効率を向上することが可能となる。
なお、本実施の形態ではカバー14はスピンドル3先端上部に設けられたエアシリンダ15により上下方向に移動しているが、本発明はこれに限らず図4に示すようにホイールカバー12側面に駆動手段としてのモータ18を備え、モータ18のシャフト先端にカバー19を取り付けた構成であっても好適に実施可能である。
上記形態では、ダイシング加工中にワークWの出し入れ等加工部6内での手動操作による作業が必要になった場合、ブレード2がワークW上から退避した後にモータ18が駆動することによりカバー19がホイールカバー12側へ回転する。これにより、図5に示すようにカバー19が移動してカバー19と下面カバー17とでブレード2全体を覆い隠し、回転するブレード2に触れることがなくなり、安全に加工部6付近での作業が可能となる。
以上説明したように、本発明に係るダイシング装置及びダイシング方法によれば、カバーによりブレードが覆い隠され加工部内で手動操作による作業を行っていてもブレードに触れることが無くなる。これによりブレードが回転したままでも安全に加工部内での作業が可能となり、作業の度にブレードの回転停止及び回転再開をする必要がなくなる。よってブレードの回転停止、回転再開にかかる時間がなくなり、作業時間の短縮と装置稼動効率を向上することが可能となる。
なお、本実施の形態では、ブレード2を覆い隠すカバーはホイールカバー12へ取り付けられているが、本発明はこれに限らず、カバーと駆動手段とが退避位置近傍に取り付けられていてもよい。
また、退避位置にあるブレード2の回転数は、加工動作再開時に直ちにワークWの加工が可能な回転数に復帰できる回転数に変更してもよい。
1…ダイシング装置,2…ブレード,3…スピンドル,4…撮像装置,5…ワークテーブル,6…加工部,7…フロントカバー(扉),8…ウェーハ洗浄装置,9…オードポート,10…搬送手段,11…表示手段、12…ホイールカバー,13…ノズル,14、19…カバー,15…エアシリンダ(駆動手段),16…アーム,17…下面カバー,18…モータ,F…フレーム,ワーク…W
Claims (4)
- 円盤状のブレードと、
前記ブレードを回転させるスピンドルと、
前記ブレードにより切削加工されるワークを保持するワークテーブルと、
前記ワークテーブルと前記ブレードとを相対的に移動させる移動軸と、
前記ブレードを覆う移動可能なカバーと、
前記カバーを移動させる駆動手段と、を備えたことを特徴とするダイシング装置。 - 前記駆動手段はエアシリンダまたはモータであることを特徴とする請求項1に記載のダイシング装置。
- 前記スピンドル及び前記ブレードが設けられている加工部を覆う扉を前記ブレードの回転中に開ける際、前記ブレードを退避位置へ移動させるとともに、前記駆動手段は前記カバーを移動させて前記ブレードを覆い隠すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダイシング装置。
- ワークが載置されたワークテーブルとスピンドルにより回転する円盤状のブレードとを移動軸により相対的に移動させて前記ワークを切削加工するダイシング方法において、
駆動手段により移動することで前記ブレードを覆い隠すカバーを設け、前記スピンドル及び前記ブレードが設けられている加工部を覆う扉を前記ブレードが回転中に開ける際、前記ブレードを退避位置へ移動させるとともに前記駆動手段により前記カバーを移動させて前記ブレードを覆い隠すことを特徴とするダイシング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008257501A JP2010087417A (ja) | 2008-10-02 | 2008-10-02 | ダイシング装置及びダイシング方法 |
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JP2010087417A true JP2010087417A (ja) | 2010-04-15 |
Family
ID=42251050
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JP2008257501A Pending JP2010087417A (ja) | 2008-10-02 | 2008-10-02 | ダイシング装置及びダイシング方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2010087417A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012178511A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-13 | Disco Abrasive Syst Ltd | 切削装置 |
JP2020006499A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | 張偉萍 | 知能線形マノスタット |
JP2020006500A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | 張偉萍 | 線形マノスタット |
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2008
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JP2020006499A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | 張偉萍 | 知能線形マノスタット |
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