JP6343712B2 - タイヤ成形ドラムおよび前記タイヤ成形ドラム上にタイヤ構成要素を成形するための方法 - Google Patents

タイヤ成形ドラムおよび前記タイヤ成形ドラム上にタイヤ構成要素を成形するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤ成形ドラムおよび前記タイヤ成形ドラム上にタイヤ構成要素を成形するための方法に関する。
独国特許第1268372号明細書は、拡張可能な成形ドラムを含むタイヤ成形ドラムを開示する。成形ドラムは、各ビードコアの周りに骨組みの側辺を折り畳むために圧縮されるいわゆるローリングブラダを備え付ける。成形ドラムは、折り畳み工程を支持するためにローリングブラダの内側上に配置される複数の摺動体を更に備える。ローリングブラダの端部が、タイヤ成形ドラムに固定して取り付けられて、超過圧力まで加圧される包囲された空間を形成する。ローリングブラダは、摺動体の直径の拡張と共に均等に拡張するように設計されて、その上に支持されるタイヤ構成要素の望ましくない変形を防止する。ローリングブラダは、主シャフトの方向に延在する平行な補強インサートを更に備え付けて、その結果、ローリングブラダの直径をかなり拡張することが可能であり、一方、ローリングブラダの軸方向の伸長は除外される。
公知のローリングブラダは、軸方向に余長を備え付けて、摺動体の直径の拡張によって取り込まれるローリングブラダの長さを収容する。ブラダの余長の欠点は、摺動体の拡張、およびその後の収縮中にブラダの余長の動作が制御されず、したがって、ブラダの回転動作をより不正確にすることである。制御されない余長の動作によって、ローリングブラダがタイヤ成形装置の他の構成要素の中に突き刺さる、または巻き込まれるという危険性を更にもたらす。更に、ローリングブラダの余長は、タイヤ成形装置の中の空間を消費し、その空間を他の構成要素のために使用することができない。
独国特許第102011056338号明細書は、ターンナップアーム、および前記アームの長手方向にアームの上方に摺動可能であるスリーブを含むタイヤ成形ドラムを開示する。スリーブの一方の端部は、ビードクランプに取り付けられ、一方、反対側の端部は、ばねを介してアームに結合される。独国特許第102011056338号明細書の説明によれば、スリーブは多方向へ変形可能であり、前記スリーブ上に支持されるカーカス部材が均等に変形されることが可能である。独国特許第102011056337号明細書は、同様に多方向へ変形可能なスリーブを採用する類似のタイヤ成形ドラムを開示する。しかし、カーカス部材は、典型的には、スリーブのようにすべての方向へ同じ比率で伸長しない。したがって、実際は、意図されるようにカーカス部材が均等に伸長するのではなく、公知のスリーブは、スリーブとカーカス部材との間に不可避的に摩擦を発生させる。摩擦が増えるにつれて、カーカス部材が予測不可能に、および/または突然スリーブの上方に移動する可能性があり、それによって、望ましくない、不均等な変形を前記カーカス部材の中に発生させる可能性がある。
独国特許第1268372号明細書 独国特許第102011056338号明細書 独国特許第102011056337号明細書
本発明の目的は、タイヤ成形ドラムおよび前記タイヤ成形ドラム上にタイヤ構成要素を成形するための方法を提供することであり、それによって操作が改善され得る。
第1の態様により、本発明は、タイヤ成形ドラムの軸方向を画定する回転軸を備えるタイヤ成形ドラムであって、タイヤ成形ドラムが、第1の軸方向の位置にビードを保持するために、第1の軸方向の位置で回転軸の周りに周方向へ延在するビードホルダと、第1の軸方向の位置から離隔配置された第2の軸方向の位置で回転軸の周りに周方向へ延在する軸方向へ可動であるアーム駆動部材とを更に備え、タイヤ成形ドラムが、回転軸を中心として周方向へ分配され、かつ第1の軸方向の位置と第2の軸方向の位置との間にタイヤ構成要素を支持するための周面を一体に形成するターンナップアームを備え付け、ターンナップアームの各1つが、アーム駆動部材からビードホルダに向かって長手方向へ延在し、アーム駆動部材がビードホルダに向かって移動するにつれて、ビードホルダでビードの周りにその上に支持されるタイヤ構成要素をターンナップするために、各ターンナップ軸を中心としてアーム駆動部材にヒンジ式に結合され、タイヤ成形ドラムが、ターンナップアームの上方に、それらの各長手方向へ延在する環状スリーブを備え、スリーブが周方向へ弾性であり、ターンナップアームの周りに弾性嵌合し、スリーブが、スリーブがターンナップアーム上に支持される少なくとも部分内にターンナップアームの長手方向に平行な補強方向へ延在する非弾性補強要素を備え付け、スリーブが、第1の軸方向の位置に、または第1の軸方向の位置の近傍に軸方向に保持される固定端と、ターンナップアームの上方に、それらの各長手方向へ可動である可動端とを備え付ける、タイヤ成形ドラムを提供する。
したがって、スリーブは、径方向へターンナップアームの移動と一体に拡張および収縮されることが可能であり、ターンナップアームの拡張を補償するための余分の長さを必要としない。補強要素が、スリーブの前記長手方向への伸長を防止することができ、それによって、ターナップ中に、スリーブとタイヤ構成要素との間の摩擦を低減する。したがって、スリーブ上で予測できない、および/または突然のタイヤ構成要素の変位、および/またはターンナップ中のタイヤ構成要素内における望ましくない変形。前記長手方向へスリーブの非弾性にもかかわらず、スリーブの自由端は、ターンナップアームの拡張に応答して、ターンナップアームの上方に容易に移動することができるが、一方、アームの長手方向へのスリーブの長さは、概ね一定の状態に留まる。結果として生じるタイヤ成形ドラムは、より小型にすることができる。更に、スリーブは、その可動端がターンナップアームの上方に移動し、ターンナップアーム上で支持されるので、より正確に操作され得る。スリーブは、ターンナップアームの周りに緊密な様式で弾性嵌合されることが可能なので、それによって、スリーブが、タイヤ成形ドラムの他の構成要素の中に突き刺さる、または巻き込まれることを防止する。
本発明のタイヤ成形ドラムの中で、サイドウォールのターンナップが、ターンナップアームによって駆動されることに留意されたい。スリーブが、ターンナップアームのこの動作を補助する。このことは、独国特許第1268372号明細書による折り畳み機構と対照的であり、その明細書では、加圧された回転ブラダが、折り畳むために使用され、摺動体が、加圧されたブラダの折り畳み工程を補助する。
好適な実施形態では、スリーブの可動端が、ターンナップアームの上方にターンナップアームの各長手方向へ摺動自在に可動である。スリーブの自由端をターンナップアームの上方に容易に摺動させることによって、自由端を誘導するために特別な機構が全く必要とされず、したがって、タイヤ成形ドラムの設計を簡単にする。
一実施形態では、スリーブの可動端が、自由端であり、ターンナップアームの収縮および/または拡張に応答して、ターンナップアームの上方に長手方向へ自由に、および/または受動的に移動するように配置される。この実施形態により、自由端が、自由に、すなわち妨害されずに移動し、および/または受動的に、すなわち特にスリーブの一部ではない補助的駆動手段なしに移動するように配置される。したがって、スリーブは前記自由端を移動するための能動的駆動装置なしに機能することができる。
一実施形態では、タイヤ成形ドラムが、ターンナップアームの上方に第2の軸方向の位置に向かって、ターンナップアームの各長手方向へ移動するように、スリーブの自由端を付勢するための付勢要素を備え付ける。好適には、付勢要素が、自由端に、または自由端近傍にスリーブの周りに周方向へ弾性嵌合するように配置される弾性の環状付勢要素である。より好適には、弾性環状付勢要素は、環状ばねである。付勢要素は、自由端が第2の軸方向の位置に向かって戻ることを補助することができ、その結果、ターンナップアームのターンナップ後に、自由端が自動的に戻る。
代替実施形態では、スリーブの可動端が、ターンナップアームの上方に、ターンナップアームの各長手方向へ摺動自在に可動であり、タイヤ成形ドラムが、スリーブの可動端を付勢するための付勢要素を備え付けて、ターンナップアームの上方に、ターンナップアームの各長手方向へ第2の軸方向の位置に向かって移動する。好適には、付勢要素が、弾性の付勢要素を備え、各付勢要素が、第1の側部上で可動端に取り付けられ、第1の側部から離れて面する第2の側部上で、ビードホルダから離れて面するその端部で、またはその端部近傍で、ターンナップアームに取り付けられる。好適には、付勢要素が、ばねを備える。付勢要素は、可動端が第2の軸方向の位置に向かって戻るように駆動し、その結果、ターンナップアームのターンナップ後に、ターンナップアームがドラムに向かって収縮する場合、可動端が第2の位置に向かって引き戻される。
一実施形態では、スリーブが、エラストマー材料、好適にはゴムを備える。スリーブ内のエラストマー材料が、タイヤ成形ドラムの少なくとも周方向へスリーブの弾性拡張を可能にする。
一実施形態では、スリーブが、径方向内側に面する内面、および径方向外側に面する外面を含むゴム層を備え、スリーブが、内面、外面またはその両方に付着される1つまたは複数のコーティングまたは表面層を備える。コーティングまたは表面層は、ゴムの材料とは異なることができ、異なる特徴を含む内面および/または外面を提供することができる。
一実施形態では、補強要素が、ゴム層の中に埋設される。したがって、補強要素が、補強ゴム層が補強方向へ伸長することを防止する。
代替実施形態では、補強要素が、1つまたは複数のコーティングまたは表面層の中に埋設され、あるいは1つまたは複数のコーティングまたは表面層によって形成される。したがって、ゴム層自体が、補強方向へ弾性であることができ、一方、コーティングは、補強方向への伸長を制限することができる。
一実施形態では、1つまたは複数のコーティングまたは表面層が、ゴム層の内面上に低摩擦材料を備える。別法として、または追加的に、1つまたは複数のコーティングまたは表面層が、ゴム層の外面上に低摩擦材料を備える。ゴム層の内面上の低摩擦材料によって、スリーブがターンナップアームの上方に摺動することを改善する。ゴム層の外面上の低摩擦材料が、ターンナップされたタイヤ構成要素に対してスリーブのリリース特性を改善する。
好適な実施形態では、各ターンナップアームが、径方向外側に面し、スリーブに当接する摺動面を備え付け、摺動面が、低摩擦材料で被覆される。摺動面上のコーティングが、特にスリーブのゴム層の内面上のコーティングまたは表面層に結合される場合、スリーブが摺動面上方に容易に摺動することを促進する。
特定の実施形態では、低摩擦材料が、プラズマコーティング、テフロン層またはその組合せを含む。これらの材料は、ターンナップアームと、スリーブおよび/またはタイヤ構成要素との間の摩擦を低減するために特に適する。
代替実施形態では、各ターンナップアームが、前記アームの長手方向に沿って分配され、ターンナップアーム上方での前記スリーブの移動に接触し、促進するために配置される複数のローラを備え付ける。
一実施形態では、補強要素が、軸方向と交差し、軸方向へ平行または略平行な平面内に延在する。したがって、補強要素は、前記平面内でスリーブの伸長を防止することができる。
一実施形態では、補強要素が、固定端と可動端との間のスリーブの経路内に、好適にはタイヤ構成要素を受けるように配置されるスリーブの少なくとも部分の中に延在する。したがって、スリーブの前記部分内の伸長を防止することができ、それによって、ターンナップ中にタイヤ構成要素の中の望ましくない変形を低減する。
一実施形態では、補強要素が、固定端と可動端との間のスリーブの全長に延在する。したがって、補強方向へのスリーブの伸長は、スリーブの全長に亘って防止され得る。
一実施形態では、補強方向が、軸方向に平行な少なくとも1つの方向性構成要素を含む。その結果として、スリーブの構成要素が軸方向へ伸長することを防止することができる。
特定の実施形態では、補強要素が、補強コード、好適にはポリエチレン・テレフタレート(PET)、アラミド繊維および/またはレーヨン繊維を含む、複合繊維補強コードである。補強コードは、補強方向へスリーブを適切に補強することができる一方で、スリーブが周方向に拡張することをやはり可能にする。
一実施形態では、各ターンナップアームが、アーム駆動部材にヒンジ式に結合される近位端と、ビードホルダに面する遠位端と、近位端と遠位端との間に延在する細長いアーム本体とを備え、アーム本体が、径方向外側に面し、スリーブに当接する摺動面を備え付け、摺動面が、摺動面の前記残りの部分よりも軸方向に対してより大きい傾斜角下で延在する円錐形部分を備える。好適には、摺動面の円錐形部分が、摺動面の残りの部分に対して近位端に最も近い。円錐形部分は、ターンナップアームがほとんど平行な配向にある場合でも、第2の軸方向の位置に向かってより容易に摺動するように、可動端、特にスリーブの自由端を補助する。
一実施形態では、スリーブが、アーム駆動部材に対してビードホルダの反対側に軸方向へ延在し、タイヤ成形ドラムが、軸方向へ前記固定端を保持するために、スリーブの固定端に結合される固定部材を備え付ける。
一実施形態では、ビードホルダが、前記ビードを径方向外側に締め付けるために、径方向に拡張可能であるビードロック機構を備え、固定端近傍のスリーブの部分が、ビードロック機構の上方に軸方向へ延在し、使用中にはビードとビードロック機構との間に軸方向へ保持され得るように配置される。したがって、追加的に、または別法として、スリーブがビードロック機構とビードとの間に保持され得る。好適には、固定端が、特にビードホルダから独立して、ビードホルダとドラムの中心との間の位置にドラムに固定される。したがって、スリーブが、ビードホルダの上方へ延在し、使用中にはビードホルダとビードとの間に配置される。したがって、ターンナップ動作中に、スリーブがビードの少なくとも下方部分の周りに、かつサイドウォールに沿って上方へ延在する。これによって、少なくともターンナップ動作中に、インナライナ、1つまたは複数のプライ体および/またはサイドウォールによって、ビードのより優れた支持、および/またはビードのより緊密な、および/または緊張した状態の包囲を提供することが可能であり、それによって空気の閉じ込めの発生を防止することができる。
一実施形態では、ターンナップアームが軸方向に対して平行に、または略平行に延在する水平配向と、ターンナップアームがアーム駆動部材で第1の半径からビードホルダの径方向外側により大きい第2の半径に向かって、軸方向に対して傾斜角下で延在するターンナップされた配向との間で、ターンナップアームが、ターンナップアームの各ヒンジ軸に対してヒンジ式であり、補強要素が、アームの水平配向へ、軸方向に平行または略平行に延在する。したがって、スリーブが、略平坦および/または滑らかに保たれることが可能であり、したがって、ストリップ巻き取り、巻き取りまたは他の付着技術によって、タイヤ構成要素がタイヤ成形ドラムの周りに付着されることを可能にする。
好適な実施形態では、補強要素が、アームの水平配向に互いに平行に延在する。補強コードの並列性によって、補強コード間でスリーブの材料の拡張の均一性を向上することができる。
第2の態様により、本発明は、前述のタイヤ成形ドラム上にタイヤ構成要素を形成するための方法であって、
カーカスの外側部が、軸方向へビードホルダの上方に、かつ第1の軸方向の位置から第2の軸方向の位置に向かってスリーブの周りに延在するように、タイヤ成形ドラムの周りにカーカスを付着するステップと、
カーカスの周りにビードホルダにビードを付着するステップと、
ターンナップアームがビードホルダでビードの周りにその上で支持されるカーカスの外側部をターンナップするように、アーム駆動部材を軸方向へビードホルダに向かって移動させるステップと、
固定端を軸方向へ第1の軸方向の位置で、または第1の軸方向の位置の近傍で保持し、一方で、可動端が、ターンナップアームの各長手方向へターンナップアーム上方に第1の軸方向の位置に向かって移動できるようにするステップと
を含む、方法を提供する。
一実施形態では、本方法が、アーム駆動部材を軸方向へビードホルダから離れて移動して、ターンナップアームが水平配向へ戻るようにするステップと、
固定端を軸方向へ第1の軸方向の位置で、または第1の軸方向の位置の近傍で保持し、一方で、可動端が、ターンナップアームの各長手方向へターンナップアーム上方に第2の軸方向の位置に向かって移動できるようにするステップと
を更に含む。
本方法およびその実施形態は、本発明の第1の態様による前述のタイヤ成形ドラムの相当する実施形態と同様の利点を含む。簡潔にする理由から、以下に利点を繰り返して述べないこととする。
前記方法の実施形態では、スリーブが、第2の軸方向の位置に向かって移動するように付勢され、可動端が、ターンナップアームの各長手方向に沿ってターンナップアーム上方に第2の軸方向の位置に向かって移動できるようにするステップが、ターンナップアームがそれらの水平配向へ戻ることによって自動的に発生する。
前記方法の追加の実施形態では、付勢が、周方向へのスリーブの弾性によって生成される。
一実施形態では、本方法が、スリーブ上に付勢力を及ぼすための付勢要素を提供して、スリーブを、ターンナップアームの各長手方向へ、ターンナップアーム上方に第2の軸方向の位置に向かって移動させるステップを含む。
本方法の一実施形態では、ターンナップアームの上方にターンナップアームの各長手方向へスリーブの移動が、摺動移動である。
本方法の一実施形態では、ターンナップアームの上方にターンナップアームの各長手方向へスリーブの移動が、ターンナップアームの収縮および/または拡張に応答して、ターンアーム上方の自由な移動および/または受動的移動である。
本明細書の中で説明され、示される様々な態様は、可能な限り個々に適用され得る。これら個々の態様、特に添付される付属の特許請求の範囲の中に説明される態様および特徴は、分割特許出願の主題にされることが可能である。
本発明は、添付の概略図の中に示される例示的実施形態に基づいて明らかになるであろう。
複数のターンナップアーム、1つのスリーブおよびそのスリーブの周りに配置されるカーカスを備え、ターンナップアームのターンナップ前に、ターンナップアームが水平配向にある、本発明によるタイヤ成形ドラムの第1の実施例の側面図である。 カーカスの周りにビードが付着された、図1によるタイヤ成形ドラムの側面図である。 ターンナップアームがターンナップ配向へターンナップされた後、図2によるタイヤ成形ドラムの側面図である。 ターンナップされた配向から水平配向に向かってターンナップアームが戻る間、図3によるタイヤ成形ドラムの側面図である。 図4によるタイヤ成形ドラムの正面図である。 図3の中の円VIによるタイヤ成形ドラムの詳細図である。 ターンナップされた配向から水平配向に向かってターンナップアームが戻る間、本発明によるタイヤ成形ドラムの第2の実施例の側面図である。 ローラを備え付けた代替ターンナップアームを含む代替タイヤ成形ドラムの側面図である。
図1は、タイヤ成形ドラム1、特に生タイヤまたは未加硫タイヤのカーカスCを成形するためのタイヤ成形ドラムの第1の実施例を示す。タイヤ成形ドラムは、タイヤ成形ドラム1の中央平面Mでセンターデッキ11を中心として互いに対して鏡対称である、2つの前記ドラム半分10を備える。タイヤ成形ドラム1のドラム半分10の一方のみ、およびセンターデッキ11の部分が、示されている。ドラム半分10の一方のみが、以下に説明されることになる。
カーカスCは、典型的には、インナライナのプリアセンブリPAおよびサイドウォールSWを備える。典型的には、一方のサイドウォールSWが、前記各ドラム半分10でカーカスCの側部近傍のドラム半分10の上に付着される。典型的には、インナライナと概ね同じ寸法の1つまたは複数のプライ体が、インナライナPAの頂部上に配置される。ビードBが、センターデッキ11の両側でカーカスCに設けられて、センターデッキ11でカーカスCの部分を封止する。カーカスCの前記部分が、例えば膨張によって、公知の方法でセンターデッキ11によって概ね成形される。カーカスCは、サイドウォールSWと共に、センターデッキ11でカーカスCの既に成形された部分に対して各ビードBの周りに2つのドラム半分11によってターンナップされて、生タイヤの径方向側部を補強する。
図1から図4に示されるように、タイヤ成形ドラム1は、軸方向Aおよびタイヤ成形ドラム1の回転軸Sを確定するドラムシャフト2を備える。タイヤ成形ドラム1のドラム半分10は、前記回転軸Sを中心としてドラムシャフト2上に回転自在に支持される。図1から図4は、軸方向Aに垂直な、タイヤ成形ドラム1の径方向Rを概略的に更に示す。図5は、タイヤ成形ドラム1の周方向Eを示す。
タイヤ成形ドラム1は、ビードBをカーカスCの周りに保持するためのビードホルダ3と、センターデッキ11でカーカスCの成形された部分に対してビードBの周りに径方向RへカーカスCをターンナップするための複数のターンナップアーム4とを更に備える。図5の中で最もよく分かるように、複数のアーム4がドラムシャフト2の周りに周方向へ分配されて、使用中にカーカスCを支持する、タイヤ成形ドラム1の周面12を形成する。タイヤ成形ドラム1は、ターンナップアーム4のターンナップを駆動するためのアーム駆動部材5を更に備え付ける。各ターンナップアーム4が、周方向Eに正接して延在するターンナップ軸を中心として、アーム駆動部材5にヒンジ式に結合されており、正接するとは、各ターンナップアーム4で径方向Rに対して垂直であり、軸方向Aに対して垂直であるという意味である。ターンナップアーム4は、図1に示される平面配向、および図3に示されるターンナップされた配向へヒンジ式に可動である。
図1に示されるように、ビードホルダ3は、周方向へ、または軸方向Aに沿って第1の軸方向の位置P1でドラムシャフト2の周りに環状に延在する。アーム駆動部材5もまた、ドラムシャフト2の周りに環状に、または周方向へ延在し、ビードホルダ3に向かって、かつビードホルダ3から離れて、軸方向Aへドラムシャフト2の上方に可動である。したがって、アーム駆動部材5が、第1の軸方向の位置P1に対して、および第1の軸方向の位置P1から離隔配置される、可変の第2の軸方向の位置P2にある。図1から図3に示されるように、ビードホルダ3に対するアーム駆動部材5の相対的な軸方向の移動によって、ターンナップアーム4が、ビードBおよびそのサイドウォールSWの周りに、カーカスCの成形された部分に対してプリアセンブリPAをターンナップする。アーム駆動部材5が、適切な駆動装置、例えば、ドラムシャフト2の内側に配置されるスピンドル駆動装置(図示せず)によって駆動される。
図2に示されるように、ビードホルダ3が、それ自体が既知である、ビードロック機構30を備え、ビードロック機構30は、タイヤ成形ドラム1の径方向Rへ拡張可能および収縮可能であって、カーカスCに対してその上に支持されるビードBをロックする、または締め付ける。
図3に最もよく分かるように、各ターンナップアーム4が、ヒンジ50を介してアーム駆動部材5にヒンジ式に結合される近位端41を備えて、各ターンナップ軸の周りで回転可能になる。各ターンナップアーム4が、ビードホルダ3、および近位端41と遠位端42との間のターンナップアーム4の長手方向Lへ延在する細長いアーム本体43に面する遠位端42を更に備える。図1に示されるように、ターンナップアーム4の水平配向では、ターンナップアーム4の長手方向Lは、タイヤ成形ドラム1の軸方向Aに平行または略平行である。図3に示されるように、ターンナップアーム4のターンナップされた配向では、ターンナップアーム4の長手方向Lは、軸方向Aに対して傾斜角にあり、好適には少なくとも30°の傾斜角である。ターンナップアーム4は、プリアセンブリPAおよびサイドウォールSWをターンナップ中にカーカスCの成形された部分に対して押し付けるために、遠位端42で回転自在に支持されるホイールまたはローラ44を備える。
図3に示されるように、各ターンナップアーム4は、径方向Rに外側に面する摺動面45を備え付ける。摺動面45は、ターンナップアーム4の長手方向Lへ、プリアセンブリPAおよび/またはサイドウォールSWを支持するターンナップアーム4の少なくとも長さの上方に延在する。好適には、摺動面45は、近位端41と遠位端42との間の長手方向Lへ、ターンナップアーム4の全長に、または略全長に沿って延在する。摺動面45は、摺動面45の残りの部分47よりも軸方向Aに対して、より傾斜した角度下で延在する円錐形部分46を備える。摺動面45の円錐形部分46が、摺動面45の残りの部分47に対して近位端41に最も近い。円錐形部分46は、ターンナップアーム4のアーム本体43の長さの少なくとも3分の1を超えて長手方向Lへ好適には延在する。図1は、水平配向にある複数のターンナップアーム4を示す。この水平配向では、すべてのターンナップアーム4の摺動面45の円錐形部分46が、タイヤ成形ドラム1の周面12の円錐形区分13を一体に形成する。摺動面45の残りの部分47は、タイヤ成形ドラム1の周面12の直円柱形または略直円柱形区分14を形成する。
本発明による摺動面45は、好適には、例えばプラズマコーティング、テフロンまたはその組合せなど、非貼着性、非粘着性または低摩擦材料によって被覆される。
タイヤ成形ドラム1は、周方向Eへターンナップアーム4の間のギャップまたはスリットを概ね閉鎖するために、直接隣接するターンナップアーム4の各対の間に、周方向Eへ延在するカバープレート47を任意選択で備え付ける。
図1から図5に示されるように、本発明によるタイヤ成形ドラム1は、ターンナップアーム4の周りに周方向Eへ嵌合されるスリーブ6を備え付ける。図1から図4では、スリーブ6が模式的に部分的に切り取られており、前述のターンナップアーム4を格納するスリーブ6の内側が見えるようにしている。当然ながら、以下の通り、図5から、スリーブ6は、周方向Eへターンナップアーム4の周りに完全に、および/または環状に延在する。スリーブ6は、特にターンナップアーム4が水平配向からターンナップされた配向に向かって移動する場合、周方向Eへターンナップアーム4の間に生成される、および/または存在するスリットまたはギャップを覆うように配置される。スリーブ6の下でターンナップアーム4の位置が、スリーブ6上の破線によって模式的に示される。特に、スリーブ6は、第1の軸方向の位置P1と第2の軸方向の位置P2との間に閉鎖された、または概ね閉鎖されたタイヤ成形ドラム1の周面12を形成するために使用されることができ、それによって、周面12は、未加硫の、軟質ゴムを受けるのに十分に滑らかであり、前記ゴムの中に痕跡または損傷を残すことはない。スリーブ6の存在によって、サイドウォールSWなどのタイヤ構成要素が、タイヤ成形ドラム1に直接押出成形、および/またはストリップ巻き付けされることさえ可能である。したがって、これらのタイヤ構成要素のために別個の製造ドラムは必要ではない。
スリーブ6は、第1の軸方向の位置P1に、または第1の軸方向の位置P1近傍に第1の端部61、およびその摺動面45で複数のターンナップアーム4の周りに周方向に嵌合される第2の端部62を含む。第1の端部61は、第1の軸方向の位置P1に、または第1の軸方向の位置P1近傍に軸方向Aに固定または保持され、以下に「固定端」61と呼ばれる。第2の端部62は、複数のターンナップアーム4の摺動面45の上方に、前記ターンナップアーム4の各長手方向Lへ可動および/または摺動可能であり、以下に「可動端」62と呼ばれる。図1から図5に示されるこの第1の実施例では、可動端は自由端であるということに留意されたい。
この例示的な実施形態では、タイヤ成形ドラム1が、ドラム半分に固定端61を固定式に取り付けるために、固定部材8を備え付ける。固定部材8は、アーム駆動部材5と反対側の軸方向Aへビードホルダ3の側部に配置され、好適には、軸方向Aへビードホルダ3にできる限り近接して、または直接隣接して配置される。好適には、固定部材8は、ビードホルダ2に向かって短い距離で上方に、ビードホルダ2から離れて摺動可能であって、図1および図2に示されるように、ターンナップアーム4のターンナップ前に、ビードロック機構30の拡張を補償する。しかし、固定部材8は、ターンナップアーム4のターンナップ中に第1の軸方向の位置P1に対して固定された軸方向の位置に留まる。
図6に詳細に示されるように、スリーブ6は、径方向Rへ内側に面する内面64および径方向Rへ外側に面する外面65を含むゴム層63を備える。内面64が、複数のターンナップアーム4の摺動面45に当接するように配置される。スリーブ6の外面65が、プリアセンブリPAおよびサイドウォールSWを受けるため、および/または支持するために配置される。スリーブ6の内面64は、好適には、例えばプラズマコーティング、テフロンまたはその組合せなど、非貼着性、非粘着性または低摩擦材料によって被覆される。本発明の文脈の中で、「コーティング」とは、表面に付着される面処理または層を意味する。任意選択で、前述の摺動面45上のコーティングと組み合わせて、内面64でのコーティングは、スリーブ6が摺動面45の上方に容易に摺動することを促進する。追加的に、または別法として、スリーブ6の外面65は、例えばプラズマコーティング、テフロンまたはその組合せなど、非貼着性、非粘着性または低摩擦材料によって被覆される。これによって、ターンナップ中に、スリーブ6とプリアセンブリPAおよびそのサイドウォールSWとの間の摩擦を低減することができる。
別法として、内面64および/または外面65が、繊維層、好適には二層弾性繊維を備え付ける。そのような繊維は、長手方向および横方向の両方に優れた伸長特性を提供し、それによって、ターンナップ動作中に非常に滑らかなスリーブの変形を可能にする。
層63が、エラストマー材料、好適にはゴムを備える。ゴム層63は、タイヤ成形ドラム1の少なくとも周方向Eへ弾性である。そうであるので、スリーブ6は、複数のターンナップアーム4の周りに緊密に、かつ弾性的に嵌合する。特に、ターンナップアーム4の径方向外側に面する摺動面45は、スリーブ6の内面64と直接接触または当接する。ゴム層63のエラストマー材料は、周方向Eに対して横方向へ弾性である2方向性エラストマー材料であることができるが、周方向Eに対して横断する、または垂直な補強方向へ、複数の非弾性または概ね非弾性の補強要素7をゴム層63の中に埋設することによって、前記横方向へのゴム層63の弾性は低減される。
本発明のこの例示的な実施形態では、補強要素7が、補強フィラメントまたは補強コード、好適にはポリエチレン・テレフタレート(PET)、アラミド繊維および/またはレーヨン繊維を含む、複合繊維補強コードである。別法として、補強要素7が、スリーブ6のゴム層63の内面64および/または外面65上のコーティングまたは表面層の中に埋設され、またはコーティングまたは表面層によって形成され得る。
補強要素7の補強方向は、軸方向Aに平行な少なくとも1つの方向構成要素を含む。補強方向は、軸方向Aと交差し、軸方向Aに平行であるタイヤ成形ドラム1の径方向平面の中に延在する。補強方向は、第1の軸方向の位置P1または固定端61から、軸方向Aに、ビードホルダ3およびターンナップアーム4の上方に、ゴム層63の経路の中に、第2の軸方向の位置P2または自由端62に向かって延在する。図1に示されるように、ターンナップアーム4が水平配向にある場合、補強要素7は、タイヤ成形ドラム1の軸方向Aに平行または略平行に延在する。補強要素7は、ターンナップアーム4の摺動面45上に、好適には、スリーブ6がプリアセンブリPAおよびそのサイドウォールSWを直接支持する位置に据わるスリーブ6の少なくとも部分の中に延在する。示される実施形態では、補強要素7が、固定端61と自由端62との間にスリーブ6の全長に、または全長に亘って延在する。補強要素7が、スリーブ6が摺動面45上に支持される少なくとも部分の中に、ターンナップアーム4の長手方向Lへ平行に延在する。
タイヤ成形ドラム1は、図3に示されるターンナップされた配向から、図1に示される水平配向に向かって、および/または水平配向の中に、ターンナップアーム4を付勢するための第1の付勢要素91を備え付ける。タイヤ成形ドラム1は、ターンナップアーム4の長手方向Lへ、図3および図4に示される第2の軸方向の位置P2に向かって、スリーブ6の自由端62を付勢するための第2の付勢要素92を更に備え付ける。この実施例では、第1の付勢要素91および/または第2の付勢要素92が、弾性環状付勢要素91、92として形成される。それぞれ第1の付勢要素91が、ターンナップアーム4の近位端41に、または近位端41近傍に、かつ第2の付勢要素92がスリーブ6の自由端62に、または自由端62近傍に、周方向Eの周りに弾性嵌合されるように配置される。好適には、第1の付勢要素91および/または第2の付勢要素92が、環状ばねとして形成される。図1から図4に最もよく分かるように、スリーブ6の自由端62がそれ自体の上に後方へ折り畳まれ、したがって第2の付勢要素92を周方向に受けるためのリムを形成する。
スリーブ6もやはり弾性特性を含むので、スリーブ6もまたターンナップアーム4上に付勢力を提供して、ターンナップアーム4を後方へ水平配向に向かって押す。スリーブ6によってターンナップアーム4の上に提供される付勢力が十分大きい場合、第1の付勢要素91および/または第2の付勢要素92が省略され得る。
前述のタイヤ成形ドラム1上にタイヤ構成要素を形成するための方法が、図1から図6を参照して以下に説明される。
図1は、タイヤ成形ドラム1のターンナップアーム4が水平配向にあるターンナップ前の状態を示しており、タイヤ成形ドラム1の周面12ができる限り平坦および/または滑らかであるようになっている。第2の付勢要素92によって付勢されたスリーブ6の自由端62が、ターンナップアーム4の近位端41に、または近位端41近傍に、ターンナップアーム4の摺動面45上の開始位置に配置されている。カーカスCが、ストリップ巻き付け、巻き付け、製造ドラム(図示せず)からの移送、または前述の付着技術の組合せのいずれかによって、タイヤ成形ドラム1の周りに付着される。カーカスCは、サイドウォールSWを含むプリアセンブリPAを備える。プリアセンブリPAは、センターデッキ11の上方に延在し、軸方向Aへビードホルダ3の上方に第2の軸方向の位置P2に向かって延在する外側部を含む。ターンナップアーム4で、プリアセンブリPAは、スリーブ6の少なくとも部分の上方に、かつスリーブ6の少なくとも部分の周りに延在する。サイドウォールSWは、軸方向Aへ固定部材8に対して反対側上に、ビードホルダ3に隣接して配置される。
図2は、ビードBがビードホルダ3でカーカスCの周りに付着された状態を示す。ビードロック機構30が径方向Rへ拡張されて、ターンナップアーム4でビードBの反対側に延在するカーカスCの外側部に対してセンターデッキ11でカーカスCの部分を封止する。同様に、ビードロック機構30の径方向の拡張とともに、固定部材8がわずかに軸方向Aへビードホルダ2に向かって移動されて、拡張されたビードロック機構30の上方に走るスリーブ6の径方向の拡張を補償する。次いで、固定部材8は、第1の軸方向の位置P1に、または第1の軸方向の位置P1近傍に、図2に示される軸方向の位置に固定された状態に留まる。続いて、カーカスCがセンターデッキ11で生タイヤの所望の円環状形態に膨張された。次いで、カーカスCの成形された部分が、アーム駆動部材5の反対側にビードBの側部で、軸方向AへビードBに直接隣接して径方向外側へ延在する。ビード3と固定部材8との間に配置される、ビードロック機構30の誘導部材32が、センターデッキ11に面する側で、ビード3の少なくとも下方部分に対して上方にスリーブ6を押す。次いで、プリアセンブリが、ビードBの周りに、カーカスCの成形された部分の径方向側に向かって、かつ径方向側に対してターンナップされ得る。
図3は、アーム駆動部材5が軸方向Aへビードホルダ3に向かって移動されて、ターンナップアーム4が、その上に支持されているプリアセンブリPAの外側部をビードホルダ3でビードBの周りにターンナップした状態を示している。最初に、ターンナップアーム4の遠位端42で加圧ローラ44が、軸方向Aにビードホルダ3の面取りされた側部に当接し、その後径方向外側へ強制される。その後、アーム駆動部材5が軸方向Aへ更に移動されるにつれて、ターンナップアーム4の遠位端42で加圧ローラ44が、プリアセンブリPAをビードBの周りにターンナップする。この点で、プリアセンブリPAの頂部にあったサイドウォールSWが、カーカスCの成形された部分の径方向側部とターンナップされたプリアセンブリPAとの間に挟まれる。加圧ローラ44がターンナップされたプリアセンブリPAおよびサイドウォールSWの上方に転がって、ターンナップされたプリアセンブリPA、サイドウォールSWおよびカーカスCの成形された部分の間に強い粘着を生成する。
図2に示される水平配向から図3に示されるターンナップされた配向へターンナップ中に、遠位端42でターンナップアーム4の直径が、近位端41に対して顕著に増加する。その結果として、スリーブ6が、近位端41から遠位端42に向かって次第に大きくなる直径に周方向Eへ弾性的に伸長され、または顕著に拡張される。スリーブ6の固定端61が、第1の軸方向の位置P1で、または第1の軸方向の位置P1近傍で軸方向Aに保持されるので、ターンナップアーム4の機械的拡張によって、自由端62が、ターンナップアーム4の各長手方向Lへ摺動面45の上方に受動的または自由に移動する。スリーブ6のゴム層63の内側64、ターンナップアーム4の摺動面45、またはその両方のいずれかの上の、任意選択のコーティングまたは表面層によって、スリーブ6の自由端62がターンナップアーム4の摺動面45の上方に自由に移動する能力を向上することができる。
図4は、ターンナップが完了した状態を示し、アーム駆動部材5が、ビードホルダ3から離れて軸方向Aへ移動されて、ターンナップアーム4が図1に示される水平配向に戻るようにされ、または戻ることが可能になる。ターンナップアーム4の近位端41で第1の付勢要素91が、前記ターンナップアーム4を径方向内側へ移動するように付勢する。スリーブ6が、ターンナップアーム4に弾性的に追従し、傾斜しているターンナップアーム4の周りの小さい方の直径に結果的に収縮する。周方向Eにスリーブ6の中の弾性張力の結果として、スリーブ6の自由端62が、ターンナップアーム4の上方に第2の軸方向の位置P2に向かって自動的に、ターンナップアーム4の各長手方向へ移動する傾向があり、能動的に自由端62を引っ張ることはない。加えて、スリーブ6の自由端62の周りの第2の付勢要素92が、追加の弾性張力を周方向Eへ提供することによって、自由端62が第2の軸方向の位置P2に向かって戻ることを補助し、それが、図5に概略的に示される、ターンナップアーム4の各長手方向Lに働く付勢力Fに転換される。
自由端62が各ターンナップアーム4の摺動面45の円錐形部分46によって形成される円錐形区分13に到達する場合、自由端62が第2の軸方向の位置P2に向かって戻ることが更に補助される。略円柱形区分14と円錐形区分13との間の移行部が、図6に概略的に示されている。前記円錐形区分13でタイヤ成形ドラム1の周面12の増加したコニシティに起因して、ターンナップアーム4が図1に示されるほとんど水平配向にある場合でさえも、スリーブ6の自由端62が、ターンナップアーム4の摺動面45の上方により容易に摺動することができる。スリーブ6の弾性、付勢要素92、円錐形区分13および減摩用コーティングまたは表面層のすべてが、自由端62が、図1に示される開始位置に戻ることに寄与する。
しかし、スリーブ6の弾性、付勢要素92、円錐形区分13および減摩用コーティングまたは表面層の組み合わされた動作が、自由端62を開始位置に適切に戻ることを補償するために十分でない場合、長期的にもやはり、図7の第2の実施例に概略的に示されるように、可動端62’を開始位置に向かって引っ張るために追加的付勢要素が設けられ得る。
この第2の実施例により、スリーブ6’の可動端62’が、ターンナップアーム4の上方に、ターンナップアーム4の各長手方向Lへ摺動自在に可動であり、タイヤ成形ドラム1’が、スリーブ6’の可動端62’を付勢するための付勢要素95を備え付けて、第2の軸方向の位置P2に向かってターンナップアーム4の上方に、ターンナップアーム4の各長手方向Lへ移動する。実施例により、付勢要素95が一連のばねを備え、各ばねが第1の周方向取付け部材94に取り付けられた第1の側部上にあり、取付け部材94は可動端62’に取り付けられている。第1の側部から離れて面する第2の側部上に、前記ばねの各1つが、その近位端41で、または近位端41近傍でターンナップアーム4に取り付けられる第2の周方向取付け部材93に取り付けられている。別法として、付勢要素95は、弾性ゴムバンドなどの弾性付勢要素を更に備え付けることができる。ターンナップアーム4のターンナップ後に、ドラム1’に向かってターンナップアームが収縮する場合、付勢要素95が、可動端62’を第2の位置P2に向かって引っ張り戻すように配置される。
図7に示される実施例では、一連のばねが、1つのばねをターンナップアームの各1つに連結するように配置され、特にばねがターンナップアームの頂部上に配置される。この場合、ばねの各1つが、対応するターンナップアーム4の近位端41に別個に取り付け可能であり、周方向取付け部材93が省略され得る。
別法として、周方向取付け部材93の使用によって、付勢要素95をターンナップアーム4から概ね独立して、またはターンナップアーム4の間に配置することが可能になる。付勢要素95をターンナップアーム4の間に配置することには、付勢要素95が、タイヤ成形ドラム1の周面12の少なくとも概ね下方に配置されることが可能になって、できる限り平坦および/または滑らかな周面12を提供することができる。
図8は、ターンナップアーム104の長さに沿って、それらの各長手方向Lへ分配される複数のローラ148を備え付けた代替ターンナップアーム104を備える代替タイヤ成形ドラム101を示す。ローラ148が、ターンナップアーム104の上方に、ターンナップアーム104の上方に、スリーブ6の摺動、および特に自由端の戻りに接触し、促進するように配置される。したがって、ローラ148が、コーティングなどの前述の使用に対して代替形態を提供する。
上記の説明は、好適な実施形態の作動を説明するために含まれ、本発明の範囲を限定することを意味しないということを理解されたい。上記の考察から、やはり本発明の範囲によって包含される多くの変形形態が、当業者に明らかになるであろう。
要約すると、本発明は、タイヤ成形ドラム1および前記タイヤ成形ドラム1上にタイヤ構成要素を成形するための方法に関し、タイヤ成形ドラム1が、ターンナップアーム4の上方に、ターンナップアーム4の各長手方向Lへ延在する環状スリーブ6を備え、スリーブ6が周方向Eへ弾性であり、ターンナップアーム4の周りに弾性嵌合し、スリーブ6が、非弾性補強要素7を備え付け、非弾性補強要素7が、スリーブ6の少なくとも部分内にタイヤ成形ドラム1の周方向Eに対して横断する補強方向へ延在し、スリーブ6が、軸方向Aに保持される固定端61、およびターンナップアーム4の上方に、それらの各長手方向Lへ可動である可動端62を備え付ける。

Claims (28)

  1. タイヤ成形ドラムの軸方向を画定する回転軸を備えるタイヤ成形ドラムであって、
    前記タイヤ成形ドラムが、第1の軸方向の位置にビードを保持するために、前記第1の軸方向の位置で前記回転軸の周りに周方向へ延在するビードホルダと、前記第1の軸方向の位置から離隔配置された第2の軸方向の位置で前記回転軸の周りに周方向へ延在する軸方向に可動であるアーム駆動部材とを更に備え、前記タイヤ成形ドラムが、前記回転軸を中心として周方向へ分配され、かつ前記第1の軸方向の位置と前記第2の軸方向の位置との間にタイヤ構成要素を支持するための周面を一体に形成するターンナップアームを備え付け、前記ターンナップアームの1つ1つが、前記アーム駆動部材から前記ビードホルダに向かって長手方向へ延在し、前記アーム駆動部材が前記ビードホルダに向かって移動するにつれて、前記ビードホルダで前記ビードの周りにその上に支持される前記タイヤ構成要素をターンナップするために、各ターンナップ軸を中心として前記アーム駆動部材にヒンジ式に結合され、前記タイヤ成形ドラムが、前記ターンナップアームの上方に、それらの各長手方向へ延在する環状スリーブを備え、前記スリーブが、周方向へ弾性であり、前記ターンナップアームの周りに弾性嵌合し、前記スリーブが、前記スリーブが前記ターンナップアーム上に支持される少なくとも部分内に前記ターンナップアームの前記長手方向に平行な補強方向へ延在する非弾性補強要素を備え付け、前記スリーブが、前記第1の軸方向の位置に、または前記第1の軸方向の位置の近傍に前記軸方向に保持される固定端と、前記ターンナップアームの上方に、それらの各長手方向へ可動である可動端とを備え付けており
    前記スリーブの前記可動端が、前記ターンナップアームの収縮または拡張に応答して、前記ターンアームの上方に前記長手方向へ自由にまたは受動的に移動するように配置される自由端である、
    タイヤ成形ドラム。
  2. 前記スリーブの前記可動端が、前記ターンナップアームの上方に前記ターンナップアームの前記各長手方向へ摺動自在に可動である、
    請求項1に記載のタイヤ成形ドラム。
  3. 前記スリーブがエラストマー材料またはゴムを備える、
    請求項1または2に記載のタイヤ成形ドラム。
  4. 前記スリーブが、径方向内側に面する内面、および径方向外側に面する外面を含むゴム層を備え、前記スリーブが、前記内面、前記外面またはその両方に付着される1つまたは複数のコーティングまたは表面層を備える、
    請求項に記載のタイヤ成形ドラム。
  5. 補強要素が前記ゴム層の中に埋設される、
    請求項に記載のタイヤ成形ドラム。
  6. 補強要素が、1つまたは複数のコーティングまたは表面層の中に埋設され、あるいは1つまたは複数のコーティングまたは表面層によって形成される、
    請求項またはに記載のタイヤ成形ドラム。
  7. 前記1つまたは複数のコーティングまたは表面層が、前記ゴム層の内面上に低摩擦材料を備える、
    請求項からのいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  8. 前記1つまたは複数のコーティングまたは表面層が、前記ゴム層の外面上に低摩擦材料を備える、
    請求項からのいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  9. 各前記ターンナップアームが、径方向外側に面し、前記スリーブに当接する摺動面を備え付け、前記摺動面が、低摩擦材料で被覆される、
    請求項1からのいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  10. 前記低摩擦材料が、プラズマコーティング、テフロンまたはその組合せを備える、
    請求項またはのいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  11. 各前記ターンナップアームが、前記アームの長手方向に沿って分配され、前記ターンナップアーム上方での前記スリーブの移動に接触し、促進するために配置される複数のローラを備え付ける、
    請求項1からのいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  12. 前記補強要素が、前記軸方向と交差し、前記軸方向へ平行な平面内に延在する、
    請求項1から11のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  13. 前記補強要素が、前記固定端と前記可動端との間の前記スリーブの前記経路内に、前記タイヤ構成要素を受けるように配置される前記スリーブの少なくとも部分の中に延在する、
    請求項1から12のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  14. 前記補強要素が、前記固定端と前記可動端との間の前記スリーブの前記全長に延在する、
    請求項1から13のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  15. 前記補強方向が、前記軸方向に平行な少なくとも1つの方向性構成要素を含む、
    請求項1から14のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  16. 前記補強要素が、補強コード、またはポリエチレン・テレフタレート(PET)、アラミド繊維および/またはレーヨン繊維を含む、複合繊維補強コードである、
    請求項1から15のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  17. 各ターンナップアームが、前記アーム駆動部材にヒンジ式に結合される近位端と、ビードホルダに面する遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間に延在する細長いアーム本体とを備え、前記アーム本体が、径方向外側に面し、前記スリーブに当接する摺動面を備え付け、前記摺動面が、円錐形部分と残りの部分とを含み、前記円錐形部分は、前記摺動面の前記残りの部分よりも前記軸方向に対してより大きい傾斜角下で延在する、
    請求項1から16のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  18. 前記摺動面の前記円錐形部分が、前記摺動面の前記残りの部分に対して前記近位端に最も近い、
    請求項17に記載のタイヤ成形ドラム。
  19. 前記スリーブが、前記アーム駆動部材に対して前記ビードホルダの前記反対側に前記軸方向へ延在し、前記タイヤ成形ドラムが、前記軸方向へ前記固定端を保持するために、前記スリーブの固定端に結合される固定部材を備え付けた、
    請求項1から18のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  20. 前記ビードホルダが、前記ビードを径方向外側に締め付けるために、前記径方向に拡張可能であるビードロック機構を備え、前記スリーブの前記固定端近傍の前記スリーブの部分が、前記ビードロック機構上方に前記軸方向へ延在し、使用中には前記ビードと前記ビードロック機構との間に前記軸方向へ保持され得るように配置された、
    請求項1から19のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  21. 前記ビードロック機構が、前記ビードロックと前記スリーブの前記固定端との間に配置される誘導部材を備え、前記誘導部材が、前記スリーブを前記ビードロック上に配置されるビードに対して、前記スリーブの前記固定端に面する前記ビードの側部で、上方へ押すように配置される、
    請求項20に記載のタイヤ成形ドラム。
  22. 前記ターンナップアームが前記軸方向に対して平行に延在する水平配向と、前記ターンナップアームが前記アーム駆動部材で第1の半径から前記ビードホルダの径方向外側により大きい第2の半径に向かって、前記軸方向に対して傾斜角下で延在するターンナップされた配向との間で、前記ターンナップアームが、前記ターンナップアームの各ヒンジ軸に対してヒンジ式であり、前記補強要素が、前記アームの水平配向へ、軸方向に平行に延在する、
    請求項1から21のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム。
  23. 前記補強要素が、前記アームの前記水平配向に互いに平行に延在する、
    請求項22に記載のタイヤ成形ドラム。
  24. 請求項1から23のいずれか一項に記載のタイヤ成形ドラム上にタイヤ構成要素を形成するための方法であって、
    カーカスの外側部が、前記軸方向へ前記ビードホルダの上方に、かつ前記第1の軸方向の位置から前記第2の軸方向の位置に向かって前記スリーブの周りに延在するように、前記タイヤ成形ドラムの周りに前記カーカスを付着するステップと、
    前記カーカスの周りに前記ビードホルダにビードを付着するステップと、
    前記ターンナップアームが前記ビードホルダで前記ビードの周りにその上で支持される前記カーカスの前記外側部をターンナップするように、前記アーム駆動部材を前記軸方向へ前記ビードホルダに向かって移動させるステップと、
    前記固定端を前記軸方向へ前記第1の軸方向の位置で、または前記第1の軸方向の位置の近傍で保持し、一方で、前記可動端が、前記ターンナップアームの前記各長手方向へ前記ターンナップアーム上方に前記第1の軸方向の位置に向かって移動できるようにするステップとを含
    前記ターンナップアームの上方に前記ターンナップアームの前記各長手方向への前記スリーブの前記移動が、前記ターンナップアームの収縮または拡張に応答して、前記ターンアーム上方の自由な移動または受動的移動である、
    方法。
  25. 前記アーム駆動部材を前記軸方向へ前記ビードホルダから離れて移動して、前記ターンナップアームが水平配向へ戻るようにするステップと、
    前記固定端を前記軸方向へ前記第1の軸方向の位置で、または前記第1の軸方向の位置の近傍で保持し、一方で、前記可動端が、前記ターンナップアームの前記各長手方向へ前記ターンナップアーム上方に前記第2の軸方向の位置に向かって移動できるようにするステップとを含む、
    請求項24に記載の方法。
  26. 前記スリーブが、前記第2の軸方向の位置に向かって移動するように付勢され、前記可動端が、前記ターンナップアームの前記各長手方向へ前記ターンナップアーム上方に前記第2の軸方向の位置に向かって移動できるようにするステップが、前記ターンナップアームがそれらの水平配向へ戻ることによって自動的に発生する、
    請求項25に記載の方法。
  27. 前記付勢が、前記周方向への前記スリーブの前記弾性によって生成される、
    請求項26に記載の方法。
  28. 前記ターンナップアームの上方に前記ターンナップアームの前記各長手方向への前記スリーブの前記移動が、摺動移動である、
    請求項24から27のいずれか一項に記載の方法。
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